友達に会いに!Part2 不帰嶮(かえらずのけん)縦走<白馬鑓温泉〜天狗山荘〜唐松岳>
- GPS
- 31:01
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 2,451m
- 下り
- 1,826m
コースタイム
- 山行
- 8:04
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 8:44
- 山行
- 5:17
- 休憩
- 2:08
- 合計
- 7:25
天候 | 7月 9日:大雨、稜線暴風雨(写真はレンズに水滴がついてボケています) 7月10日:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
・深夜2:00頃到着時には半分以上の空き ・7/9出発時にも到着時と変化なし ・7/10戻ってきた時には4割くらいの空き ●アルピコ交通バス(白馬バスターミナル→猿倉)\930 https://www.alpico.co.jp/access/hakuba/sarukura/ ●八方アルペンライン他(グラートリフト〜ゴンドラ片道)¥1550 http://www.happo-one.jp/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
●登山ポスト 猿倉荘前にあり(記入用紙もあり) 平成28年7月1日から「長野県登山安全条例」に基づき、指定登山道を通行する際には、登山計画書を「長野県知事に届出する」こととなりました。 http://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html ●天狗山荘 1泊2食¥9800(朝食はお弁当に変えてもらいました) 夕食17:00〜 今回は土曜日が悪天候だったことと、まだ本格的なシーズン前なので、土曜日にもかかわらず小屋は非常に空いていました(宿泊10名未満)。 http://hakubakousha.com/index.php/mountain-lodge-info/tengu ●危険箇所 各人の体力や経験などによって大きく違うので詳しくは書きませんが・・・ ・白馬鑓温泉手前の雪渓数カ所(スノーブリッジや増水時のルート選択に注意!) ・白馬鑓温泉上部のクサリ場(特に雨天と下山に使う時には転倒・滑落注意!) ・天狗山荘に下りていくところの雪渓(ちょっとしたスキー場です) ・不帰嶮2峰北峰の北側直下の鎖場と2峰北峰の空中梯子近辺の鎖場(スリップや鎖のホールドミスは切れた崖下へ直行となります。) ・今回アイゼンは持っていきませんでしたが、雪上歩きに慣れない方は持っていくとよいかと思います。 ・不帰嶮(2峰北峰)数カ所、富山側からの強風に万が一を考慮してハーネスを使用しました。なくても大丈夫とは思いますが、あると安心感が増すのでお勧めです。山は安全第一ですから。 |
その他周辺情報 | ●下山後の温泉:おびなたの湯 \600 洗い場やシャワーの数は少ないですが、天気の良い日は解放感のある気持のよい温泉です。 http://hakuba-happo-onsen.jp/obinatanoyu/ ●下山後の食事:八方田舎料理おひょっくり 白馬名物「おひょっくり」をはじめとした美味しい郷土料理のお店です。 http://www.shinshuu-hakuba.com/ |
写真
感想
♪友達に会いにPart2!不帰嶮(かえらずのけん)縦走♪
山とスキーの友人S君から、「今年は天狗山荘にいます」との連絡があり、以前から不帰嶮に行ってみたかったところに渡りに船とばかりに「行きま〜す」と返事。久々にS君とお話しできるのも楽しみだし、この時期ならウルップ草もまだまだ見ることができるはず。
山荘のみなさんへのお土産とS君ご所望の品を用意して、出発日までは天気予報とにらめっこするが、土曜日はどうも怪しい天気。それでも直前の予報で日曜日は天気が回復傾向のようだったので猿倉へ向け出発。到着時はやっぱり雨だった。
短い時間仮眠をとるが、朝になってもやっぱり雨。予報ではこの後昼過ぎにかけていっそうひどくなるらしい。
案の定、雨は次第に強くなり、白馬鑓温泉で休憩した時にはカッパから水滴がしたたるほど。この時すでにカッパの中にまで雨が伝わっていたのだろう。休憩中には気づかなかったが、鑓温泉小屋を後にしてまもなく「あれ?」と身体の不調を感じた。ここ数年感じたことのなかった登りの辛さ。足が前に出ない・・・。昨年秋にここを通った時はあっという間だったように感じたが、今回白馬鑓分岐までの長かったことといったら。
稜線に出てからは、暴風雨の中何とか天狗山荘にたどり着くも、全身びしょ濡れで靴の中にも水がはいっている。ともかく濡れたカッパや靴を乾燥室に置いて受付をすませ、身体が温まるようなものをいただく。
カレーにおでん、ホットココア・・・このおかげで身体の芯から温まってきた。そう、あの身体の不調は低体温症の初期症状だったのだ。あの状態が長く続けばそりゃ命にかかわるというのを実感。そして、温かい食事をいただける山小屋のありがたさを改めて思った。
翌朝、風はまだ強いものの昨日までの雨はすっかりあがり天気は確実に回復している。これなら予定通り行動できそうだ。
途中久しぶりのご来光を見ながら今から歩くルートに向け集中力を高める。といいつつも目の前には劔岳や槍ヶ岳の姿、足元には可憐な高山植物たちが半端なく、ついついカメラを向けてしまう。
2峰北峰の危険個所も無事クリアし、たどりついた南峰は何とも気分爽快。結局唐松岳までのピークは貸切りで、こんな静かな山歩きは、なかなかできるものではない。
それに比べ唐松岳から八方尾根の下山はもう人だらけで・・・。それでも予定よりかなり早く下山できたので、バス待ちの間にゆっくりとランチもできたし、猿倉までのバスも貸切りだった。
たくさんの高山植物に可愛いライチョウ、美しい山々の姿、快適な山小屋そして山好きな友人との語らい・・・。今回の山歩きはすごく楽しいものになりました。
天狗山荘のみなさん、S君、本当にお世話になりました。ありがとうございます。また訪れたい山小屋がひとつ増えてしまいました^^
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