光岳・聖岳・赤石岳 〜雨にも負けず〜

2017年08月13日(日) ~ 2017年08月18日(金)

• GPS: 50:04
• 距離: 59.2km
• 登り: 6,245m
• 下り: 6,000m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:52
• 休憩: 0:57
• 合計: 9:49

4:29 臨時駐車
5:01 5:01 畑薙第１ダム
5:23 5:24 畑薙ダムゲート前
6:28 6:29 畑薙大吊橋
7:03 7:07 ヤレヤレ峠
8:18 8:38 ウソッコ沢避難小屋
10:30 11:01 横窪沢小屋
14:18 茶臼小屋

2日目

• 山行: 9:30
• 休憩: 0:50
• 合計: 10:20

5:05 茶臼小屋
5:34 5:35 茶臼岳
6:12 6:13 希望峰
7:19 7:19 易老岳
8:26 8:26 三吉平
9:19 9:27 県営光岳小屋
9:46 9:47 光岳
10:00 10:05 光石
10:17 10:17 光岳
10:29 10:57 県営光岳小屋
11:36 11:37 三吉平
12:35 12:35 易老岳
14:13 14:18 希望峰
15:01 15:01 茶臼岳
15:25 茶臼小屋

3日目

• 山行: 4:48
• 休憩: 0:04
• 合計: 4:52

5:03 茶臼小屋
7:38 7:40 上河内岳
8:26 8:27 南岳
9:51 9:52 聖平小屋分岐
9:55 聖平小屋

4日目

• 山行: 8:51
• 休憩: 0:29
• 合計: 9:20

4:03 聖平小屋
4:07 4:07 聖平小屋分岐
4:32 4:40 薊畑分岐
5:43 5:43 小聖岳
7:18 7:27 聖岳
9:59 10:02 兎岳
10:56 11:01 小兎岳
12:11 12:11 中盛丸山
12:30 12:34 中盛丸山・大沢岳間分岐(百間洞山の家方面)
13:23 百間洞山の家

5日目

• 山行: 7:23
• 休憩: 0:41
• 合計: 8:04

5:39 百間洞山の家
7:13 7:13 百間平
9:56 10:04 赤石岳避難小屋
10:05 10:32 赤石岳
10:50 10:53 赤石岳・小赤石岳間分岐
11:45 11:48 北沢源頭
13:13 13:13 富士見平
13:43 赤石小屋

6日目

• 山行: 3:49
• 休憩: 0:03
• 合計: 3:52

5:07 赤石小屋
7:26 7:29 カンバ段
8:58 8:58 椹島ロッジ
8:59 ゴール地点

天候

8/13(日)　曇り→雨
8/14(月)　曇り
8/15(火)　霧→雨
8/16(水)　曇り→雨
8/17(木)　小雨→晴れ
8/18(金)　曇り（下山後に雨）

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

◆駐車場　…　畑薙第一ダム臨時駐車場
無料
トイレ…あり
水場…近くにあり

◆特殊東海フォレストの送迎バス
臨時駐車場から椹島・二軒小屋まで乗る場合、乗車時に3,000円支払う。3,000円の領収書は小屋宿泊料金となる。二軒小屋まで乗る場合、二軒小屋の食事付宿泊またはドミトリールーム宿泊予約が必要。

椹島から乗る場合、特殊東海フォレスト管理小屋に宿泊した領収書が必要。

コース状況／危険箇所等

◆畑薙第一ダム臨時駐車場→畑薙大吊橋→茶臼小屋
畑薙大吊橋までの林道歩きが長い。
ダム湖に架かる畑薙大吊橋の足場は狭いので転落に注意。
ヤレヤレ峠手前に登山道崩壊箇所あり。
ヤレヤレ峠から横窪沢小屋まで、定員5名の吊橋が複数あり。
横窪沢小屋では冷たい麦茶をいただいた。水場あり。

◆茶臼小屋（テント泊）
テント場は点在している。光岳を往復する登山者が多いらしく、混雑して張れない場合もある。
水場あり。

◆茶臼小屋⇔光岳（光石）
茶臼岳、希望峰、易老岳のアップダウンあり。往復は長時間掛かるのでシャリバテに注意。静高平に水場あり。
光岳の頂上は樹林帯なので展望はないが、光小屋、展望台、光石からは展望あり。

◆茶臼小屋→上河内岳→聖平小屋
上河内岳周辺にお花畑が広がる。上河内岳は縦走路から外れている。
南岳西側は崩れ落ちているので転落に注意。

◆聖平小屋（テント泊）
フラットなテント場で幕営しやすい。
乾燥室はないらしい。
水場あり。

◆聖平小屋→聖岳→兎岳→小兎岳→中盛丸山→百間洞山の家
聖岳ー兎岳間は滑りやすい岩に注意だが、地図上の危険マークほど危険ではない。
兎岳の斜面に咲く花々は見事。

◆百間洞山の家（小屋泊）
テント場は小屋から離れている（受付時に番号指定のようだ）。
夕食は有名な『とんかつ』。
乾燥室はないが、薪ストーブ周辺で濡れたものを乾かせる。
水場あり。

◆百間洞山の家→赤石岳→赤石小屋
百間平は晴れていれば良い雰囲気を味わえたと思う。
赤石岳への登りはガラ場。浮石はあまりない。
赤石岳から富士見平までの途中に水場あり。

◆赤石小屋（テント泊）
テント場は20張ほどの広さ。少し傾斜あり。
水は小屋前のタンクからいただく。

◆赤石小屋→椹島
樹林帯なので展望はほとんどなし。キノコが多い。

その他周辺情報

◆温泉　…　赤石温泉　白樺荘
510円/人
とろみのある泉質

写真

8/13 4:40

◆8/13
畑薙第一ダム臨時駐車場から歩きます。

8/13 4:52

ダムと濁流

8/13 5:03

流木ハンパない！

8/13 5:28

沼平で登山届を提出

8/13 6:25

さて、ここからが登山だ。

8/13 6:28

畑薙大吊橋

ザック背負って落ちたら浮かんでくることはないだろう…

8/13 6:35

伝説のタマゴタケ（と思われるキノコ）

8/13 7:03

長雨の影響か、登山道が崩れている。

8/13 7:11

念願のヤレヤレ峠に到着

8/13 7:21

簡単そうに見えて通過しにくい倒木

8/13 7:26

雨の日に渡りたくない吊橋

8/13 7:30

ウソッコ沢

8/13 7:33

この吊橋は片側交互通行

8/13 7:42

板が割れていらっしゃる！

8/13 7:53

水は綺麗だけど落ちたくない。

8/13 8:06

金属製の梯子

8/13 8:16

ワイヤーロープがあるから渡れる。

8/13 8:26

花にピントを合わせてみる。

8/13 8:31

板が割れたら落ちますね。

8/13 9:50

本日の行動食『こっこ』

8/13 10:23

まもなく横窪沢小屋

8/13 10:29

横窪峠

8/13 10:33

安心の橋

8/13 10:37

横窪沢小屋

麦茶のサービスがうれしい。

8/13 10:50

横窪沢小屋の水場

8/13 12:10

雨が降ってきやがった…

8/13 13:17

カメラレンズがにじむほどの雨だった

8/13 13:58

ぬかるみが登りにくい…

8/13 14:12

茶臼小屋が現れた！

8/13 15:56

アラック設営
隣のテントの方に場所を譲っていただきました。

8/13 15:57

テント場付近はマツムシソウ群生地

8/13 16:04

今回から導入の『NODATE mug』
中身は珈琲と見せかけて赤ワインだのだ。

8/13 16:14

漢はボトル直飲み！

8/14 5:09

◆8/14
曇りだね。

8/14 5:23

茶臼岳・上河内岳・茶臼小屋の分岐

8/14 5:38

曇りがちの朝焼けも悪くない。

8/14 5:41

茶臼岳に登頂！
2604mは関東以北だったら最高峰。

8/14 5:48

赤石岳、聖岳、上河内岳

8/14 5:49

本日は光岳の往復

8/14 6:00

仁田池

8/14 6:07

滑らないように木道脇を歩く

8/14 6:09

こんな天気でも山が見えるとうれしい！

8/14 6:18

希望峰…南アルプス
喜望峰…南アフリカ

8/14 6:41

ホシガラスと太陽

8/14 7:23

易老岳

ここにテント張ってた奴を登山者と認めない。

8/14 7:49

このルートはぬかるみ多い。

8/14 8:39

滑る岩を懸命に登る。

8/14 9:09

静高平の水場
地図には「枯れていることが多い」と書かれているが、水量豊富だった。

8/14 9:17

イザルヶ岳分岐
晴れていたら登っていたが今回はスルー。

8/14 9:17

センジヶ原

8/14 9:23

光小屋のテント場

8/14 9:52

光岳に登頂！！
目指し始めて3年越しの悲願達成。

8/14 9:56

山頂近くの展望台より

8/14 10:06

光石より

8/14 10:08

光石に登頂！

8/14 10:11

白く輝く石の塊である光石

8/14 10:34

光小屋でカップラーメンを注文

8/14 10:37

光岳のバッチ購入

8/14 12:49

茶臼小屋までの復路で見つけたマンモスの木

8/14 13:15

素敵な水滴

8/14 15:05

バテバテで茶臼岳に戻ってきた。もはや展望はない…

8/14 15:26

無事に茶臼小屋に帰還

8/14 15:37

おいしそうなパンを購入
野沢菜パンと豆パン

8/14 17:54

リンゴも購入
生鮮食品がうれしい♪

8/14 18:08

雲の裂け目から富士山が見える！

8/15 5:16

◆8/15
本日は聖平小屋まで

8/15 5:44

ガスガスだよ…

8/15 6:13

登りたかった上河内岳が見える

8/15 6:18

素晴らしい形の上河内岳

8/15 6:44

雨がつらい…

8/15 7:15

ライチョウの親子に遭遇♪

8/15 7:15

「何か御用ですか？」と言いたげな表情

8/15 7:20

上河内岳分岐

8/15 7:35

上河内岳に登頂！！
天候不良が残念でならない…

8/15 8:03

チングルマ（花）

8/15 8:04

チングルマ（花茎）

8/15 8:14

マツムシソウとタカネナデシコの競演

8/15 8:23

地味だが2702mの南岳

8/15 8:38

西側のガレ場に注意

8/15 9:49

本降りの中、聖平に到着。

8/15 9:58

聖平小屋のフルーツポンチ

8/16 4:09

◆8/16
お世話になりました。次は晴れた日に訪れたい。

8/16 4:12

ここから聖岳へ

8/16 4:55

明るくなってきたが…

8/16 5:18

まだ雨は降ってこない

8/16 5:47

小聖岳に登頂！

8/16 6:03

聖岳まで雨が降りませんように。

8/16 7:08

雨だよ…

8/16 7:15

聖岳だよ…

8/16 7:18

聖岳に登頂！！

日本百名山84座目、そして、3000m峰最後の21座目の登頂を達成。

8/16 7:23

晴れていれば奥聖岳まで行ったのだが…

8/16 7:35

さて、下って兎岳へ。

8/16 7:54

ライチョウ（雄）発見！

8/16 7:59

聖岳の南西面は切れ落ちている。

8/16 8:27

赤色チャート盤岩露出地

赤石山脈らしい色だ。

8/16 9:29

聖岳を背景に兎岳へ。

8/16 9:35

雨でつらいが頑張れ！

8/16 9:38

兎岳避難小屋分岐

8/16 9:38

兎岳避難小屋

8/16 9:54

タカネビランジ

8/16 9:57

兎岳に登頂！

苦しい時こそ笑顔で。

8/16 10:26

小兎岳の前に小ピークを越えねば…

8/16 10:35

小兎岳とおっしゃいますが、小さくない山だ。

8/16 10:55

小兎岳に登頂！

雨は降り続く…

8/16 11:38

百間洞に通じる道の最後の砦、中盛丸山…

8/16 12:09

中盛丸山に登頂！

もはや展望は諦めました…

8/16 12:26

百間洞下降点
大沢岳は登りません。

8/16 13:10

『百間洞』って沢の名前なのね。

8/16 13:11

水量豊富な百間洞を横切る。

8/16 13:17

百間洞山の家が見えた。

8/16 13:20

ずぶ濡れで百間洞山の家に到着。

8/16 15:59

夕方に晴れ間が出た！

8/16 16:39

テントや靴などを干します。

8/16 17:07

夕食はとんかつ定食♪
ソースをかけるも良し、大根おろしとポン酢をかけるも良し！

8/17 5:45

◆8/17
雨が降りそう…

8/17 5:55

ピントを葉に合わせてみる。

8/17 6:57

百間平に出た。

8/17 6:58

癒しの『オコジョ』登場！

8/17 6:59

オコジョは登山歴8年にして2度目の遭遇♪

8/17 7:12

百間平の標識

8/17 7:23

水滴の世界

8/17 7:26

馬ノ背を通過

8/17 8:08

大斜面のトラバース

8/17 8:14

あ、青空…

8/17 8:39

低い雲は残っている。

8/17 8:41

落石の危険はあるのか？

8/17 8:52

急に晴れたから蒸し暑い！

8/17 9:06

天空の世界へ

8/17 9:45

あれ？ガスった…

8/17 9:56

登りきった！
少し下る。

8/17 10:07

赤石岳避難小屋

8/17 10:16

2年連続3回目の赤石岳登頂！

8/17 10:19

日本一高い場所にある一等三角点『赤石岳』

8/17 10:49

荒川小屋に向かうか、赤石小屋に向かうか…

8/17 10:56

天気が悪そうなので、赤石小屋に向かって、明日下山することにした。

8/17 11:12

赤石岳は大きい。南アルプスの山はすべてが大きい。

8/17 11:26

ザックも大きい…

8/17 11:31

ここにもマツムシソウ

8/17 11:36

富士見平はあの角の先にある。

8/17 11:37

トンガリが素敵

8/17 11:41

クルマユリ

8/17 11:43

水場は大切に

8/17 12:00

ここを下るのは3度目だけど、決して油断できない。

8/17 12:06

残雪のある山肌から雲が湧く。

8/17 12:37

滑りそうな丸太梯子

8/17 13:04

富士見平に到着
富士山見えない…

8/17 13:27

かわいいテングタケ

8/17 13:49

赤石小屋に到着

8/17 13:56

テントウムシ場の入口

8/17 14:43

ビールとチーズかつおで乾杯♪

8/17 16:22

エアマットサンド

8/17 17:02

夕食は、大分で買った鶏飯、みそ汁、カレー

8/17 17:27

食後はドリップ珈琲
珈琲豆とミル持参で挽いております。

8/18 5:06

◆8/18
最終日の始まり

8/18 5:12

朝日は今回の山行で初めて。

8/18 5:20

撮影練習を始めましょう

8/18 5:24

赤く染まった樹皮

8/18 5:38

明るすぎたか？

8/18 5:41

撮影難しいね。

8/18 5:44

歩荷返し上部

8/18 5:52

嗚呼、聖岳が見えるよ…

8/18 6:04

木漏れ日

8/18 6:06

ギンリョウソウ

8/18 6:09

紅葉にはまだ早い

8/18 6:09

立派なテングタケ

8/18 6:11

歩荷返し下段

8/18 6:28

虹色の蜘蛛の巣

8/18 6:38

サンゴのようなキノコ？

8/18 7:00

小さなテーブルマウンテン

8/18 7:07

霧の山も悪くない

8/18 7:10

レーザービーム

8/18 7:55

キノコ団地

8/18 8:44

ミズナラ

8/18 8:47

アポロ計画

8/18 8:49

階段から落ちないように！

8/18 9:03

椹島だ…

8/18 9:32

最後に聖岳のバッチを購入

撮影機器：

EOS 6D CANON

OLYMPUS STYLUS TG-3 Tough オリンパス

装備

個人装備

防寒着 雨具 ゲイター 着替え 予備靴ひも サンダル ザックカバー 行動食 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 ライター 地図（地形図） 計画書 ヘッドランプ 予備電池 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック ナイフ カメラ テントマット シェラフ シェラフカバー

共同装備

調理用食材 調味料 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 ポール テント 調理器具 三脚

備考

◆持っていけばよかったもの
・カメラの防水カバー（カメラの出し入れに時間が掛かった）
・予備の靴下２足（連日の雨で靴が浸水した）

◆不要だったもの
・予備のガス缶（１本で４日使えた）

感想

deportivo21

◆8/13
これまでバスから眺めるだけだった畑薙大吊橋を慎重に渡り、憧れのヤレヤレ峠でヤレヤレし、定員5名の頼りない吊橋をいくつも渡り、辿り着いた横窪沢小屋。小屋番さんからの麦茶が嬉しかった。休憩中に雨が降り出し、レインウェアを着て茶臼小屋を目指すも、25kgのザックが重くてつらい。それよりつらいのは、機材込み4kgのカメラが使えないこと。ただの重りになってしまった。

茶臼小屋に到着してテントを張れる場所を探すも狭い場所しかなくて困っていたところ、親切な方が広い場所を譲ってくれた。人にも自然にも優しい人間でありたいと思った。

◆8/14
霧に覆われた茶臼小屋を出発し、目指すは南アルプス最南端の日本百名山である光岳。霧の晴れた茶臼岳の頂からは南に光岳と、北に上河内岳と聖岳が見える。樹林帯の中、仁田池、希望峰、易老岳を越える。天気が不安なので仁田岳とイザルガ岳は見送り。なかなか訪れることのできない山域なので残念ではあるが、先々を考えれば仕方のない選択だ。

9時46分、日本百名山83座目となる光岳に登頂。聞いていた通り展望のない山頂だ。そこから先にある光石は、なぜここに？と問いたくなるほど周囲と異質な白い石の塊だ。雲に覆われて周囲の山々は見えないが、ここに来ないと光岳に登ったとは言えない気がした。

茶臼小屋に戻る途中でへばってしまいペースダウン。 それでも雨に降られなかったのは運が良かった。

◆8/15
楽しみにしていた上河内岳は雨に降られてガッカリだった。それでもライチョウの親子には癒された。ライチョウの雛はだいぶ大きく成長しているものの、尻尾が短く、例えるならレモンを斜めに傾けたような格好だ。絶滅危惧種であるライチョウは守って然るべきものだ。

上河内岳から聖岳小屋まで、ずっと本降りの雨。雨中の幕営は大変だ。こんな天気だと気が滅入るものだが、近くのテントからは学生たちの楽しそうな声が聞こえる。仲間同士の登山は楽しそうで羨ましい…とは思わない私は社交性が欠如しているのだろうか。

◆8/16
朝、雨は止んでいる。聖岳登頂まで降らないでほしいと思っていたが、やはり南アルプスは我々に優しくない。小聖岳あたりから空から大粒の涙が落ちてきた。

本降りの中、7時18分、日本百名山84座目となる聖岳に登頂。奥聖岳は向かっても何も見えそうにないのでパスし、名前とは異なり可愛くない岩壁の兎岳、決して小さくない小兎岳、絶望の壁の如く立ちはだかる中盛丸山を粛々と登って百間洞へ。靴の中は水浸しとなり、脱いだ靴下は異臭を放っていた。

百間洞山の家での楽しみは夕食のトンカツだ。テント泊で夕食だけ注文する予定だったが、連日の雨で様々な被害が出ているので小屋泊に変更。トンカツはとても美味しかった。

◆8/17
飯田市の天気予報は曇りのち晴れだが小雨が降っている。湿った靴に足を入れて、百間洞から赤石岳を目指す。百間平あたりでも雨は止まずに気が滅入るも、突然のオコジョ襲来に笑顔が溢れた。

赤石岳のガラ場に差し掛かると上空の雨雲が去り、久しぶりの青空とご対面。その代償として、気温の上昇によりカメラのレンズ内が曇ってしまった。

10時5分、3度目の赤石岳登頂。荒川岳側から登った3年前と去年の山行ルートが光岳まで繋がった。雲が多く、聖岳や悪沢岳が見えなかったのは残念だ。

最新の天気予報を確認すると、明日は雷雨とのことだったので椹島に下山するルートに変更。本当は悪沢岳に登りたかったが仕方ない。赤石小屋にテントを張るのは初めてだが、幕営地は思ったより狭かった。

◆8/18
いよいよ最終日。樹林帯での木漏れ日が眩しい。展望はないので樹木などのマニュアル撮影練習としてのんびり下る。朝日に染まる樹皮、銀色に輝く蜘蛛の巣が美しい。稜線は晴れているのだろうか。有料天気予報の解約を検討した。

コースタイム3時間半のところを4時間掛けて椹島に下山。椹島ロッジに着いた途端に雨が降ってきて雷鳴も聞こえる。どうやら有料天気予報の解約はしないで済みそうだ。

雨が降り続いた厳しい6日間の山行となったが、下山すると短く感じ、次に登る山の検討をしているから不思議だ。来週こそは晴れてほしい。

tanya

6日間の山行中、5日が雨。楽しみにしていた景色は真っ白で見えず、雨風に吹かれての山行はつらい。
寒いしキツイし重かった！！
つらかった！

でも、また行きたいです。

反省点も多かったけど、山力はだいぶ上がったと思います。
次に活かしたいです。