剱岳(平蔵谷〜別山尾根)
- GPS
- 50:42
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 2,211m
- 下り
- 2,217m
コースタイム
- 山行
- 3:24
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 3:50
- 山行
- 8:27
- 休憩
- 2:51
- 合計
- 11:18
- 山行
- 4:09
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 4:56
天候 | 1日目曇り 2日目雨のち晴れ 3日目晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
立山黒部アルペンルート 立山駅〜室堂 往復4,940円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
バス下車後すぐに入山届の提出を求められるので、あらかじめ準備しておくとよい |
その他周辺情報 | 亀谷温泉白樺ハイツ日帰り入浴(12:00〜)620円 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
私とEちゃんは昨年秋に行く計画だったのが悪天候で中止になり、今回初めての剱岳でした。同じ会のtbfさんとK君も日程が合うということで一緒に行くことになり、K君はソロで源次郎尾根、他の3人は平蔵谷の雪渓を登ることになりました。
一関インターを22時頃出発、途中時間調整で仮眠1時間ほどを挟んで、立山駅に着いたのが7:00過ぎでした。ケーブルカーやバスはそれほど混んでおらず、順調に室堂に着きました。到着直後は小雨混じりの天気でしたが、出発する頃には陽も射してきて濡れることなく剱沢まで行くことができました。重い荷物と睡眠不足で私とEちゃんは雷鳥坂からペースダウン、男性二人には先に行ってテントを設営していてもらいました。剱沢キャンプ場は平日ということもありガラガラでした。やることもないので早めに宴会を開始、雪で冷やしたビールが最高に美味しかったです。夕方になるほど晴れてきて、翌日のアタックに向け何の心配もなく、まだ明るい19:30頃に就寝しました。
二日目は3時起床のはずが寝坊して3:30起床。この時点では満天の星空でしたが、簡単な朝食を済ませて出発準備を始めたところでまさかの雨。しばらく待機して様子を見ることにしましたが、次第に雨音が強くなり完全な本降りに。雨雲レーダーで確認すると、まだしばらくは降り続く感じでしたので、1時間くらい待った辺りで皆すっかり諦めムードになりました。K君はやけ酒を飲み始めましたが、さらに30分ほどたった頃から小降りになり、ついには雨があがりました。これなら源次郎尾根は無理でも雪渓なら行けるだろうということで、再び出発準備を始めました。天気の回復はめざましく、あっという間にガスも取れて青空が広がり、2時間遅れでしたが予定通りのルートで行くことにして出発しました。
最初は剱沢沿いの夏道を下り、途中から雪渓に降りて、アイゼンを着けて下りました。しばらく下ると目印の大岩が見えてきました。いよいよ平蔵谷の雪渓登りです。ここはNHKの日本百名山でも紹介されていて、私としてはぜひとも登ってみたかったルートです。一応バリエーションルートなので、私とEちゃんだけなら無理かなぁと思っていましたが、tbfさんも参加することになり実現できました。初めての本格的な雪渓登りで、Eちゃんは最初かなり怖がっていましたが、次第に慣れてきて写真を撮ったり景色を眺める余裕も見せるようになりました。最初は10本爪軽アイゼンだったのを私の12本爪アイゼンと交換したところ安定して怖くなくなったそうです。雪は硬過ぎず柔らか過ぎず、私は10本でも大丈夫でしたが、やはり慣れていないと装備による差が出るものだということが分かりました。1箇所だけ雪渓が切れていましたが、岩場を少し登りすぐ雪渓に戻ることができました。最後の急斜面の辺りは疲れてきて時間がかかったものの、何とか平蔵のコルにたどり着きました。ここで、すでにK君は源次郎を終えて登頂していたことが判明しました(速すぎ〜さすが!)。休憩後、いよいよカニのタテバイに取り付きました。これで鎖がなかったらかなり怖いですが(ちなみにtbfさんはフリーでも登れるそうです)、鎖さえ掴んでいたら落ちることはまずないかと思いました。また思った以上に短く、これなら普段練習している岩場の方がよほど怖いです。土曜日の晴天にもかかわらず、鎖場の前後には全く人がいなかったのも良かったです。山頂ではK君が1時間半も待っていてくれて、皆で記念写真を撮ることができました。下りは別山尾根を最初は4人で下り、平蔵のコルからはK君には先に降りてもらい、3人で景色を楽しみながらゆっくり下りました。剣山荘で飲んだ生ビールが最高に美味しかったです。ヘロヘロになりながら18:30頃テン場にたどり着きました。夕食を作っている途中から気分が悪くなってしまい(胃のムカつき)、結局夕食は食べられませんでしたが、翌朝はすっかり良くなりました(原因不明。ただの疲れ?)
三日目は全員寝坊して5:00起床、この時間では立山縦走は無理ということで、私とEちゃんは別山北峰へ、男性二人はメチャクチャ体力があるので奥大日岳まで行くことになりました。別山から見る剱岳は本当に格好良く、数年前の初めてのアルプス遠征で立山縦走したとき、いつかは剱と思って眺めたことを懐かしく思い出しながらしばらく感慨に耽りました(Eちゃんも同じ)。のんびりしすぎて時間が押してきたので、急いで下りました。果たして新室堂乗越に着くとすでに男性陣は奥大日岳から降りてきていました。雷鳥沢でアミノ酸を補給して少し元気になり、室堂までの辛い階段を何とか登りバス時間にギリギリ間に合いました。
天気にも恵まれ、皆のおかげで大変楽しく充実した遠征になりました。
29年ぶりの平蔵谷の登りでした。剱岳に登ると大学山岳部時代の楽しくも苦い思い出がつい昨日のようによみがえってきます。まだこの歳になっても剱岳に登れること、一緒に登ってくれる仲間がいて本当に感謝です。
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