【北アルプス縦走入門】燕岳→大天井→常念岳→蝶ヶ岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 32.6km
- 登り
- 2,754m
- 下り
- 2,700m
コースタイム
4:45 穂高駅駐車場→中房温泉行きバス
5:50 中房温泉着
6:10 登山開始
10:35 燕岳山頂
15:00 大天荘 090-8729-0797
8月6日
5:25 大天荘
7:35〜 常念小屋(なぜかここでゆっくりしてしまった)
8:20 登り始め
9:50 常念岳
11:30 P2512
12:20 P2592
13:35 蝶槍
14:25 蝶ヶ岳ヒュッテ 090-1056-3455
8月7日
5:50 蝶ヶ岳ヒュッテ
8:00 徳沢
10:40 上高地バスターミナル
http://www.kamikochi.or.jp/access/bus-timetable_1/
松本
http://timetable.ekitan.com/train/TimeStation/168-0_D1.shtml
あとはお帰り
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
穂高駅近くには登山者用の無料駐車場があります。 中房温泉へは駐車場からも乗り合いバスが出ます。料金は1700円です。 http://nan-an.sakura.ne.jp/bus/bus/nakafusa-teiki-bus21.html 上高地に下りたのでそこからはバスと松本電鉄で松本まで(料金2400円) http://www.kamikochi.or.jp/access/bus-timetable_2/ 松本駅から穂高駅までは大糸線の普通電車で(料金350円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
大天井岳から常念小屋までは特に問題なく通過。 しかしその後蝶ヶ岳ヒュッテまでは距離が長く水場もないので、十分に水を持つ必要があった。今回はそこが最大の反省点。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
【通常の感想と反省】
(1)1日目
5月にも燕岳には行っている。その時は自宅出発が夜の11時を過ぎていて、結局一睡もしないままに中房温泉を出発した。そのせいかわからないが燕山荘にたどり着いた時には意識もうろう、足も全く動かず午前のうちに宿泊決意となってしまった。その時の失敗もあるのでこのたび自分の体力で大天荘までたどり着けるのかとても心配だったが、まずは少しでも仮眠を取るべく早めの出発を心がけるも、Youtubeの動画生配信を最後まで見てしまって(>_<)結局20:00出発になってしまった。穂高駅駐車場には2:00過ぎに到着、これまた初めての車中泊をする。2時間の仮眠の後乗り合いバスで中房温泉へ。
予想通りの凄まじい混雑だ。登山道は蟻の行列、自分のペースも減ったくれもない、まあ仕方ない。それにしても暑い(T_T)雪国仕様のシロクマ女はのっけから汗だく…
しかしながら2時間の仮眠のおかげか足がサクサク進む。5月の時にはぶっ倒れそうだった合戦尾根も難なくクリア。睡眠って大事。燕岳のあとは大天井岳に向かう。ここから先は自分未知の領地、あこがれの縦走、あこがれの稜線だ。人はぐっと少なくなる。大下りの頭まではとてもスムーズ、しかしこの先本当に大下り、そのあと大天井岳まで一気に登り返しか、嫌んなる。だんだん疲れも入り足は重くなるが、なんとかかんとか大天荘到着ここでようやく昼食にする。
夜は満天の星空、帯のような雲も見える天の川に流星。自宅前でもコンディション良ければ天の川は見えるが、それに比べるとここは宇宙だ。
(2)2日目
常念小屋まではとてもスムーズ…常念乗越ではかなりゆっくりしてしまった。さて山頂へ。これを乗り越えないと次行けない。ペンキの印を見落とさないようにしたまに周りを見渡す。山と高原地図ではコースタイム1時間となっているが、山頂まで1時間なんて無理。1時間半かかってしまったよ。常念岳山頂はたくさんの人がいた。さすが百名山!?眺望もばっちり。それにしても大人気だなあ。
ここから先は名もないピークを越えて越えて蝶ヶ岳に向かう。そこで問題発生。水が少ない。ペットボトルもう一本あったと思ったがない。間抜けだ。大天荘から1リットルで行くなんて…熱中症の三文字が頭をよぎる。食事を取るにも水が必要。これはもう食事も蝶についてからだな…余り消耗しないように体力温存しつつゆっくり進む。小ピークのたびに下りと登り返しを強いられ、疲労は容赦なく積み重なる。途中穂高方面から青いヘリコプターが飛んできて東の方へ去って行った。嫌な感じがするが、熱中症とかで倒れて動けなくなって、あれの世話になるなんてまっぴらだ。水が少ないのは本当に致命傷、今回の最大の反省点だ。
無事蝶ヶ岳ヒュッテに到着。長かった。自販機でコーラ一気のみ。生き返った。
その晩も満天の星空、なんて贅沢なのだろう。さらに自分自身について気付いたことあり。私寒さに強いわ。他の方がダウンとか着て星空見るところ、私足出して普通の服でへーき。シロクマの強み(*^^)v
(3)3日目
この日は上高地に下りて、バスや電車を乗り継いで穂高駅に向かうだけ。上高地から穂高までの距離感がいまいちつかめないが交通機関はある!
さて下山。…またまた諸事情により下山をいソクごとになる(笑)できるところは駆け降りて、2時間10分で徳沢までたどり着けたのは、私の執念凄いってところだ。ソフトクリームも含めて上高地での任務終了、バス停まで歩く…歩く…歩く…大きなアップダウンなく、さ程辛くないはずだが…辛い。上高地の遊歩道歩きはつらかった。河童橋までたどり着き、観光らしく買い物もしてみたかったが、どこに行っても人いっぱいで、とにかくこの場を立ち去りたい気持ちになり、適当に写真を撮ってさっさとバスターミナルへ。そこから穂高駅までも遠かったよ。10:40バス発車。穂高駅到着13:37 そんなもんかもしれないけど長かった〜
(4)反省文
水不足は命を縮める(>_<)日帰り鳥海山(6時間程度?)だって、夏は2Lくらい水を持っていくのに何で今回1Lしか持っていかなかったのか。水がないと食事も行動食ものどを通らない。脱水とガス欠(!)両方の危険があった。叱られそうだが水が足りなかったのは何よりもダメなことだったな。
(5)困った事
足のつま先が痛くなった。長く歩くと靴ずれや痛みを伴うこともある靴だ。インソールを教えてもらったり、インナー靴下の併用を教えてもらったり、これまでの短い山行では苦にならなかったが、今回は2日目後半から痛み出した。つま先が靴の内側に当たるからだろうが、紐をきつく締める以外に対処法はあるのだろうか。
(6)最後に
大天荘や蝶ヶ岳ヒュッテで同室になった皆さん、私の東北訛り炸裂のおばかトークにお付き合いくださりありがとうございました。とっても楽しかったです。またいつかどこかのお山でお会いできたら嬉しいです。本当にありがとうございました。
さらに、富士見ベンチや大天荘で、北アルプスについて沢山の事を教えてくれた同級生3人パーティーのお姉さまたち。沢山の貴重なお話しをありがとうございました(*^。^*)
*以下、自己満足記録につき読み飛ばし推奨*****
【前置き】
目標として掲げていた事があった。
それを大胆にも2月、この場で日記として書き込んでいた。
http://www.yamareco.com/modules/diary/38244-detail-47471
(どなた様も同じだろうが)家庭事情もあるので、2日以上家を空けて遠征すると言うのは自分の場合はとても困難である。目標として掲げてはみたものの空想に終わってしまいそうだった。
しかしながら、周囲の協力により、「目標1」だけはなんとか出発できることになった。天気とハイシーズンゆえの混雑具合が心配だったが、混雑なんかどうでもいいや、現地に行って地形を見れれば廊下で寝ろって言われたって誰かの足元で寝ろって言われたっていいや!完全に開き直って山形を出発する。
【今回山行の目的】
1、地形・地質の観察(見たいところ)
(1)カール地形
(2)花崗岩主体の北部と堆積岩主体の南部の違い
(3)槍-穂高連峰の定高性
(4)蝶ヶ岳の二重山稜
2、観光
(1)合戦小屋で西瓜
(2)燕山荘でチーズケーキ
(3)上高地でソフトクリーム
(4)営業小屋で上げ膳据え膳
3、北ア縦走を体験
【結果】
1、地形地質
(1)入手した五万分の一地質図「上高地」には、穂高連峰に残るカール地形が青線で示されてあり、その数たるや結構なもの。写真で見るだけでももちろんカールだとわかるが、両目で見る立体感はやはり素晴らしい。氷河期にはここにすべて氷河が存在していた。想像するだけでワクワクする。蝶ヶ岳東側のカール地形を観察するのを忘れてしまった。
(2)燕岳の花崗岩とそれ以外常念岳南側まで分布する花崗岩とは異なる。燕岳の花崗岩は白っぽく、風化して砂状になりあのような地形になるが、その他のところはやや暗色で砂状に風化していない。岩質の違いが地形にも表れる。花崗岩一つとっても鉱物の組成の割合や大きさなどで、こんなにも違いが出る。
さらに常念岳より南は堆積岩で構成されていることから、山容もごつごつしたものでなくのっぺりとしたものになるとのことで、蝶ヶ岳まで行くとまさにその通りと感じさせられる。さらに、堆積岩主体のところはどうも植物が多い気がする。森の雰囲気である。
(3)このコースはどこから見ても槍-穂高が見える。槍ヶ岳の三角がだんだん近づきそして遠ざかるのでおもしろい。3000m級のピークが見事に並んでいる。もしも大きい板をこの山たちに載せられるなら、その上でご飯食べられるくらいに水平に近いのだろう。「山頂の定高性」とは、かつてこの地が低地であった時に浸食されて平らになったものがその後の隆起で高地になったもの。そう解説されている。そうなるとやはりこのあたりの造山運動の大きさを感じざるを得ない。さらに先日紹介されて読んだ原山教授の本によれば、槍-穂高のあたりはかつて巨大カルデラがありそれが浸食されてさらに3000mの高さになるまでに隆起したと言う。かなり壮大な話である。となると、その巨大カルデラとは目の前にある槍穂高をすべて含む範囲であったのか。名のある山頂がひしめき合っているのにはそれなりに訳があると思う。今後このあたりについて、もう少し納得のいくまで情報集めをしたい。
(4)画像の通りであるが、実物を見るとこれもまたとても範囲の広い地形である。どこがピークかよくわからない蝶ヶ岳。北の他の山と比べても形が大きく違うのでおもしろい。
※以上、見解に誤りがあったらすみません。ご意見およびご指摘はありがたく頂戴いたします。
2、観光
(1)渇いた喉にとてもおいしかった。800円…贅沢だ。
(2)ケーキセット900円也。かなり贅沢だ。
(3)他のソフトクリームとの違いがよくわからないが、上高地マジック。400円なり。物凄く贅沢だ。
(4)上げ膳据え膳は嬉しい。ホテル気分を十分に味わった。
3、縦走体験
大天荘で会った地元のベテラン女性は言った。「ここはいいわよ〜北アルプスの縦走初心者コース。危ないところもないし。」でも…でも…辛かった(+_+)ここで初心者コースなら、私もう北アルプスのどこにも行けない。確信した。とはいうものの、天気にも恵まれ予定通りのコースを歩きとおすことができたことは事実。まあ、よかった。
こんばんわ、kimberliteさん
お疲れさまです。
大作ですね、凄いすごい。
写真、見応え有ります。
登山口までどのコースで行ったのか、
それも興味ある点です。
で、「困ったこと」ですが、
ヒモをきつく締めて何とかなるなら、
「中足骨パッド」が利くかもしれません。
甲の部分を持ち上げる形になるので、
足が前に出るのが押さえられます。
ので、つま先が当たるのを防いでくれる、
カモしれません
まあ、物は試しで…
あっ、私使ってます。
こんばんは
天気に恵まれた3日間で眺望もよくて
なによりでした。
いろんな地質、地形とかも見れて
いろいろとためになったのではないでしょうか。
こちら(東北)からだと遠距離なもので簡単に行けな いですがたまには、アルプスいいものですよね。
お疲れ様でした。
正直感動すらした!
成長したのぉ\(^o^)/
レコ楽しく読みました(≧∇≦)
細かい反省、感想、質問等有ったらお待ちしております!( ̄▽ ̄)
やりましたね〜
今回は電車とバスで移動でしたか。
お盆時期だと車で行かなくて正解だったと思います。
それにしても稜線からの眺望、最高でしたね
至れり尽くせりの贅沢なアルプスの小屋もいいですよね。
僕も久しぶりに行ってみたくなりましたが、今年は東北から出ないことにします
kimberliteさんは、今後もアルプスシリーズ続きそうですね。
今度は南アルプスでしょうか
ただ無駄に長い文になってしまいました。
自宅から公共の交通機関は厳しいので、穂高駅まで車を運転しました。穂高駅近くに無料の駐車場があり、登山口の中房温泉までも乗り合いバスが運行しているので便利です。
無料駐車場は他にもしゃくなげ荘にもあるし、中房温泉までもありますが、今回は上高地からバスや電車を使って自分の車まで戻って来なければならないので、穂高駅駐車場を利用しました。
(↑登山口までどのコース?ってこういうことでなかったらすみません)
「中足骨パッド」ですかー
試してみる価値はあるかもですね。
靴に関してはお世話になっているガイドさんからでかすぎるんじゃないか?と言われたりして、ずっと気になっているところです。
もう少しいろいろ試してみて、少し手も書いて気に歩けるようにしたいものです。
有難うございました。
基本近場で日帰りなので、遠征は本当に厳しいです。
しかしながら、地形地質の観察登山は私にとって大きな目標の一つだったので、それを一つ叶えることができて本当に良かったと思っています。特に天候の安定しない今年、3日間とも天気に恵まれたのはラッキーでした。
現地に行く前に結構予習しました。
観察ポイントのメモを作成したり地質図で確認したり、そんな時間もまた楽しかったですよ。
感動なんて言葉をいただいて嬉しい限りですよ。
叱られそうな失敗、本当はもっとやらかしています。
おそらくそのあたりもmizukunさんには既にばれちゃっていますね(笑)
はい、反省文もっとしたためます。では後ほど<(_ _)>
穂高駅までは車で行ったんですよ。穂高駅に大きな駐車場があるので便利です。
至れり尽くせりの営業小屋!お金がかかりすぎるのであって1年に1回の贅沢旅行ですよ。今年はもうないです。
次はどうする?と自分に問うても、北アルプスは具体的には考えていないんです。南アルプスについてはさらに難しいですね。(仙丈岳や甲斐駒をあげたこともありますし、まだあきらめていませんが)
これから秋に向けて、私も東北の山を歩きたいです。地形地質もそうですが、写真にも挑戦したいですね。
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