天空の縦走、白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 24.5km
- 登り
- 2,451m
- 下り
- 3,135m
コースタイム
5:40 奈良田駐車場(バス)
6:30 広河原(インフォメーション)
6:40 広河原山荘 6:50
7:13 白根御池小屋分岐
8:28 崩壊地
9:31 大樺沢二俣 9:50
右俣コースへ
12:01 草すべりコースへの分岐
12:35 小太郎尾根分岐点 12:45
13:15 北岳肩ノ小屋 (テント泊)
8/14
6:30 北岳肩ノ小屋
6:51 両俣小屋分岐
7:25 北岳山頂(3193m) 7:46
8:00 吊尾根分岐
8:11 トラバース道分岐
8:44 北岳山荘 9:00
9:40 中白根山(3055m)
11:03 間ノ岳
11:17 三峰岳分岐
12:24 三国平への分岐
12:33 農鳥小屋 (小屋泊)
8/15
4:35 農鳥小屋
5:37 西農鳥岳(3051m)
6:17 農鳥岳(3025.9m) 7:00
7:28 大門沢下降点 7:38
10:09 大門沢小屋 10:46
12:51 大きな岩
13:01 早川水系発電所取水口 吊橋
13:14 吊橋
13:24 吊橋(砂防工事現場)
13:29 林道
13:37 休憩所
14:04 ゲート
14:10 奈良田第一発電所
14:16 奈良田橋
14:24 駐車場
天候 | 13日:晴れ、午後は時々霧 14日:午前快晴、午後霧時々晴れ 15日:午前快晴、午後霧のち14時頃雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
奈良田から広河原まではバス(山梨交通バス:1,000円+協力金100円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
大樺沢ルートは右俣ルートは特に危険個所はなし。 右俣ルートの小太郎尾根直下付近登山道から外れて直登する踏み跡があるが、落石がおきやすい。 通常ルートを利用のこと。(今回間違って登ってしまった。) 縦走路は北岳の登り下りの岩場、西農鳥岳と農鳥岳の間の岩場は危険はさほどないが、注意して歩いた。 大門沢下降点からの下りは、雨が少ないせいか、トラバース気味の場所は土がふかふかで滑りやすいので注意。尾根を巻く道も細いので注意して通行した。 |
写真
感想
昨年同じ時期に計画したが、天候不順で断念した。
この休みは北アにするか迷ったが、昨年のリベンジ、天気も悪くない、決行だなというわけで、8月13日から15日にかけて、あこがれの白峰三山縦走に出かけてきた。
12に日夜10時くらいに自宅を出発。奈良田の駐車場に1時前くらに到着し仮眠。
すでに駐車場には100台駐車していた。
4時半頃起きて準備し、5時にバス停に並ぶ。前から3グループ目。いい感じ。
ほぼ定刻にバスが到着し乗り込む。バスは2台来ました。
広河原まで約50分。
広河原に到着すると、多くの登山者え賑わっています。さすが南アルプス北部の一大拠点。
バスを下りてすぐに広河原山荘へ向かいます。
広河原山荘に着いて、登山計画書を提出するも、トレッキンググローブが片方ないのに気づく。
多分ポケットにいれてつもりが、ちゃんと入ってなく、バスの中で落したか・・・。
山荘の売店を除くとトレッキンググローブが売っていたので購入。
6時50分ごろ北岳を目指し出発。
今日の目的地は北岳肩ノ小屋。コースは大樺沢ー二俣―右俣コースー小太郎分岐ー北岳肩ノ小屋。
二俣までは沢沿いの樹林帯を気持ちよく登ります。
二俣に到着し、しばし休憩の後右俣コースへと背丈より少し低い草の中の道を登ります。
まもなくダケカンバの樹林帯に、そしてハイマツ帯へと変化します。
途中、休憩している時に、地元身延から来ていたY氏とお知り合いになる。
小太郎分岐直下で道を間違えてひやひやしましたが、無事、北岳肩ノ小屋へ到着。
受付を済ませ、幕営準備。
そこへ先ほどのY氏もやって来て私の隣にテントを貼る。
さて、明日以降の予定だが、最終日天気とお花畑の様子からして、当初の3泊四日の計画だと、
時間を持て余しそうなので、北岳周辺の散策はルートをトラバース道へ変更することで散策の代わりとし、
北岳山荘で幕営を取りやめ、農鳥小屋まで行き幕営。翌日奈良田へ下る2泊3日の予定に変更した。
そんな話をY氏につげ、2日めはY氏と行動を共にすることになった。
2日、少し遅めの6時半出発。
北岳へはちょっとした岩場の登りでまず、目が覚める。
肩の小屋から正面のピークをすぎ、すぐ山頂かと思いきや、そんなに甘くなく、
2回くらい登り返してやっと山頂。
天気も快晴で、さすがは日本第2位の場所。眺めは一級品。
20分ほど写真を撮ったりして休憩後出発。
吊尾根分岐を八本歯のコルへ向かい、途中からトラバース道へ入り、まずは北岳山荘を目指します。
トラバース道は花の時期にはお花畑が見られる場所と聞いていたので時期を逸しているが、すこし期待。
案の定、お花畑とはいかないまでも、いろいろ有名どころの高山植物が咲いている。
トラバース道の核心部は絶壁にハシゴがかかっているように見えますが、絶壁の傾斜はきつくなく、
高度感もあまりないので、落ち着いて通れば問題ない。
北岳山荘に到着。ここには昭和大学北岳診療部があり、周辺のパトロールもしているようだった。
休憩後、中白根山、間ノ岳へ向かう。
間ノ岳方向はガスがかかり始め、ちょっと急ぐ。
中白根山も写真だけ撮ってそうそうに出発。
間ノ岳の縦走路は穏やかで、ガスがなければとてもいい道。
11時3分、間ノ岳に到着。
その後、三峰岳分岐、三国平分岐を経て、
農鳥小屋着。
農鳥小屋のご主人はいろいろ噂されているが、とっても登山者のことを思っている、暖かい人。
口はあまり良くないかもしれないが、安全な登山ができるように的確な情報をいろいろ教えてくれる。
そんなご主人がぜひ、水場に行って来て貰いたいというので、Y氏と往復30分の水場へ水をくみに行く。
そこで見たものは、鹿による高山植物の食害、また、下草が食べられて、崩壊しかかった斜面など
標高2800mくらいの所まで、鹿が餌を求めやってくるようだ。
ご主人が是非見て来てくれと言った意味が分かったような気がします。
このまま標高3000mくらいで繁殖されたら、高山植物の絶滅のほか、斜面の崩壊なとたいへんなことになると思った。
この場を借りて、この感想を読んでくださった方にも、日本の山で起きているこの現状を知っていただきたいと思います。
さて、話は前後しますが、実はY氏、地元なので農鳥小屋のご主人とも顔見知り。雨が振りそうだら、テントやめて、小屋へ泊まっていけというので甘えさせていただいた。
おかげで、翌朝が非常に楽できました。Y氏ありがとうございました。
Y氏、実はNHKの「にっぽん山歩き」2013年2月2日 放送に出演されていました。
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?movie=j_kofu_20130202_2279
ぜひ、ご覧ください。
翌朝、行程がロングなので、4時35分に出発。
まず、西農鳥岳、農鳥岳を目指します。
農鳥岳は今までとちょっと山様が異なり、岩場、ガレと少し緊張した。
6時17分農鳥岳に到着し、白峰三山3座を登頂。
大門沢下降点を目指し下山開始。
ほどなく、雷鳥に出会う。親とヒナで計6羽ほどがいた。
写真を撮り、先を急ぎます。
大門沢下降点にて、Y氏はさらに南下しもう一泊の行程で伝付峠まで行って下山するというので、
お互い行程の無事を確認しつつここで別れた。
私はココ、大門沢下降点から奈良田を目指し下る。
先々週鳳凰山、中道の下りで馬鹿やって足をいためたので、今日は慎重にゆっくり下ることにする。
最初はハイマツ帯のつづらおれ。その後樹林帯。でも枝が低くザックが引っかかる。
樹林帯の中でも、枯れ沢のガレた石だったり、根っこの階段ありと、急な下りが続く。
大門沢小屋に到着し、しばし休憩後出発。
ブナの林の中を下るころには傾斜も緩くなり、少し楽になるが足首がオーバーヒート気味。
どこか沢に下りれる場所がないか意識しながら下ると、沢にケルンが見えた。
ちょうど休憩して足を冷すことができる場所で、クールダウン休憩。
休憩後、少し足の調子も良くなり、発電所取水口の吊橋、そして吊橋、そして最後の吊橋を渡って、林道に出る。
この頃から先ほどからゴロゴロ言っている空からポツリポツリとき始めた。
多分降り出したらいきなり本降りになると思っていたが、なんとか車まで降らずに間に合うか知れないと
思い、レインウエアをきずに歩く。が、ついにあと車まで20分くらいのところで本降りに。
なんとか雨をしのげそうな場所でザックカバーつけて、レインウエアを着て最後の20分を雨の中歩く。
そして14;24無事駐車場に到着。
濡れた物を脱ぎ、早々に帰路につく。途中Y氏から聞いた、湯島の湯(入浴料500円)で汗を流す。
露天風呂のちょうどいい湯加減のお風呂だった。
さっぱりして、52号線へ向かい南アルプス林道を早川町のかなり身延よりで、路上に2頭の牛?いやカモシカだ。こんな里までカモシカが下りてくるなんてと思いつつも携帯で写真撮ろうとしたとき、対向車がきて、彼らや山へ逃げてしまった。
カモシカもニホンジカ同様今やその生息数は増加しているというけど、ニホンジカの生息域の標高が高くなるにつれ、カモシカの生息域をおびやかしているのかもしれない。
2泊3日の南アルプス白峰三山の縦走は、天候に恵まれ、とてもいい旅となりました。
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