花に導かれて北アルプスを行く：黒部五郎岳・双六岳

2022年08月07日(日) ~ 2022年08月10日(水)

• GPS: 28:35
• 距離: 42.8km
• 登り: 3,094m
• 下り: 3,305m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:15
• 休憩: 0:43
• 合計: 4:58

8:28 十三重之塔 慰霊碑
9:24 9:25 太郎坂
9:56 10:09 青淵三角点
10:20 10:21 積雪深計測ポール
11:43 11:44 五光岩ベンチ
12:10 12:10 太郎兵衛平
12:38 13:05 太郎平小屋
13:26 薬師峠

2日目

• 山行: 8:40
• 休憩: 0:35
• 合計: 9:15

4:32 薬師峠
5:12 5:23 太郎平小屋
5:33 5:37 太郎山
7:30 7:30 神岡新道分岐
7:39 7:44 北ノ俣岳
8:26 8:26 赤木岳
9:16 9:16 中俣乗越
11:11 11:13 黒部五郎の肩
11:24 11:29 黒部五郎岳
11:39 11:47 黒部五郎の肩
13:47 黒部五郎小舎

3日目

• 山行: 6:36
• 休憩: 3:01
• 合計: 9:37

4:36 黒部五郎小舎
6:09 6:28 三俣蓮華岳巻道分岐
6:59 7:00 三俣蓮華岳
7:30 7:30 丸山
8:00 8:01 中道分岐
8:36 8:36 双六岳中道分岐
8:40 8:40 双六岳巻道分岐
8:59 11:15 双六小屋
11:33 11:33 双六岳巻道分岐
11:36 11:37 双六岳中道分岐
12:26 12:38 双六岳
13:42 13:52 双六岳中道分岐
13:55 13:56 双六岳巻道分岐
14:13 双六小屋

4日目

• 山行: 4:36
• 休憩: 0:26
• 合計: 5:02

4:55 双六小屋
4:57 4:57 双六池
5:32 5:33 くろゆりベンチ
5:45 5:45 花見平
5:56 6:09 弓折乗越
6:40 6:51 鏡平山荘
6:52 6:52 鏡池
7:24 7:24 シシウドヶ原
7:42 7:42 イタドリが原
7:56 7:57 チボ岩
8:16 8:16 秩父沢出合
8:53 8:53 小池新道入口
9:11 9:11 わさび平小屋
9:21 9:21 笠新道登山口
9:30 9:30 中崎橋
9:43 9:43 お助け風穴
9:57 9:57 登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)
9:57 ゴール地点

天候

1日目：曇りのち晴れ
2日目：晴れのち曇り
3日目：曇り時々晴れ間（強風）
4日目：曇り時々雨（強風・夜中強雨）

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

【往路】富山駅前ホテルで前泊
バス：富山駅前06:10→折立08:10（途中、セブンイレブンで休憩あり）
【復路】
バス：新穂高11:30→松本駅13:38（直行バスは期間限定運行）
https://www.nouhibus.co.jp/highwaybus/matsumoto/

コース状況／危険箇所等

・道迷いの心配は少ないと思われる。道はどこも整備されている。

その他周辺情報

・わさび平テント場：熊出現で7/26〜8/10の間は利用中止だった。事前確認が必要と思われる。

写真

8/7 5:42

【1日目】前日、富山入り。しっかり寝てからいざ折立へ！

8/7 8:20

バス乗車2時間、折立登山口に到着。登山口にはトイレあり。
登山届は太郎平小屋で提出する。

8/7 9:12

折立登山口から太郎平小屋までの道は明瞭。余程のことがない限り、道迷いはない…と思われる。

8/7 10:03

青淵三角点に到着。ここから視界が開け始める。
残念ながら空はどんより…。

8/7 10:19

でも強い陽射しを浴びて歩くよりは良いかと、良い方に考えるw

8/7 11:11

歩きながら振り返ると、有峰湖の輪郭が徐々にハッキリしてくるのが…感慨深かった。

8/7 10:25

辺りの草が黄色っぽく見えるのは、キンコウカの彩り。

8/7 11:44

ワタスゲも見かけた。ワタスゲって湿原に生息すると思っていたので、意外に感じた。

8/7 11:47

五光岩ベンチの前でパチリ。薬師岳は雲に隠されていた…。

8/7 11:49

五光岩ベンチを後にして振り返る。黄色く見えるのはニッコウキスゲ。もう少し早い時期だと、たくさん咲いていたのかな。

8/7 11:52

太郎平小屋を目指し、歩みを進める。青空が見え始める♪

8/7 11:57

薬師岳に見え始めた( *´艸｀)

9/23 11:35

去年9月23日の景色。1ヶ月半も経つと、景色はこんなに変わる。

8/7 11:57

晴れて嬉しいが、暑いっ(^^;)

8/7 12:34

そしてこの道、チングルマの綿毛が凄かった。7月下旬はフラワーロードだったのかな。

8/7 12:53

無事に太郎平小屋に到着。そして速攻でうどんを注文。美味でした〜。

8/7 13:17

太郎平テント場を上からパチリ。小屋から20分程歩いた場所にある。

8/7 15:21

テントを張り、1日目は終了。テント場でノンビリ過ごした。

8/7 14:52

この日、テント場はどこかソワソワモード。私は全く知らなかったが「TJARレース」が開催されていた。小さい後姿は、優勝した土井選手。

8/7 15:21

写真を撮ったり、TJAR観戦に来ている熱烈ファンの方の話を聞いたりして過ごした。楽しかったな〜

8/7 18:41

夜半、TJAR参加者の気配で何度か目が覚めた。いやはや、すごいレースだわ。

8/8 5:25

【2日目】テントを撤収し、太郎平小屋前の広場まで移動。寝不足なのか、体がすごく重かった…。

8/8 5:38

振り返ってパチリ。薬師岳山頂に雲が纏わり付いている。

8/8 5:38

太郎平小屋周辺には、池塘があることを知る。

8/8 5:39

太郎山に立ち寄る

8/8 5:45

体も荷物も重くて押し潰されそうだったが、素敵な道に気持ちだけは前向きになった。

8/8 6:53

振り返ると、薬師岳全貌ドーン。

8/8 5:53

これから、あの山を登る。

8/8 6:57

登る山の先の方へ眼をやれば…

8/8 7:06

トンガリ頭を発見！

8/8 7:06

槍さま✨
この時は「明日、明後日はもっと近くから槍ヶ岳見えるぞぉ〜」と思っていた。

8/8 7:07

道は明瞭。

8/8 7:13

折立〜太郎平小屋間同様、登山道脇にはチングルマの綿毛がたくさんあった。

8/8 7:13

花の時期には少し遅かったか…と思っていたが。

8/8 7:16

まだたくさん花が残っている場所があった♪

8/8 7:16

この登山道両脇には、チングルマ、コイワカガミ、ハクサンイチゲ、アオノツガザクラが咲き乱れていた。

8/8 7:17

遠目からも、花が咲き乱れているのが分かる。

8/8 7:17

しゃがみ込んで薬師岳を無理矢理入れた(笑)

8/8 7:18

8/8 7:18

アオノツガザクラってポツンと可憐に咲いているイメージだったが、ここではモリモリ咲いていた。

8/8 7:21

「キレイ、綺麗」を連呼しながら歩いた(笑)

8/8 7:27

花畑の下には雪が少し残っていたお陰で、見頃の花をみれたのかもしれない。

8/8 7:27

振り返ると薬師岳山頂には再びの雲。

8/8 7:42

北ノ俣岳

8/8 7:46

解放感のある道。こういうのを”天空の縦走路”とかいうのかなw

8/8 7:49

体の重さがようやく取れ始め、少しペースが上がりだしたのがこの辺り。

8/8 8:15

振り返って北ノ俣岳

8/8 8:22

チングルマの綿毛を本当にたくさん見た。
でもさっ、綿毛も可愛いんだよね。

8/8 8:25

この辺りからガスが突如湧き出て、そして消えて…と繰り返しが始まる。

8/8 8:51

薬師岳が見納めになりそうで、何度も写真に収めてしまった。

8/8 9:11

中俣乗越へ向かう。この辺りも池塘が点在していた。

8/8 10:00

10時近くなると、ガスが消えずに辺りを覆い隠し始める( ;∀;)

8/8 10:08

ハイマツに覆われた登山道を行く。道間違えてないよね？と思うほどのハイマツ圧があった。

8/8 11:05

ガレ場の山を黙々と登る。この辺りはチト辛かった。

8/8 11:09

黒部五郎の肩に到着

8/8 11:23

山頂に到着。ガスガスだけどね（涙）

8/8 11:49

デポした荷物を背負い、小屋を目指す。

8/8 11:51

黒部五郎小舎への道は、この赤と黄色マークが適宜誘導してくれた。

8/8 12:20

カールゾーンに突入。

8/8 12:28

晴れていたら…と思いたくなる雰囲気ある場所だった。

8/8 12:30

石が裂けとる。

8/8 12:48

晴れた時にまた来たい。秋はどんな顔を見せてくれるのか。

8/8 12:56

樹林帯ゾーンへ。

8/8 13:00

疲れて来たので、コケないよう注意した。

8/8 13:10

振り返ってパチリ。黒部五郎岳は大きな山だった。

8/8 13:24

この辺りになると「小屋はまだなのか…」と、何度も呟いていた。

8/8 13:45

予定より遅れて小屋に到着。小屋が見えた時には、ホッとしたなぁ。

8/8 15:26

縦走2日目は小屋泊とした。疲れていたので、食事・寝る場所が用意されていることが非常にありがたかった。

8/8 15:25

小屋外でテントを乾かしたりしていたが…すっきり晴れ渡ることはなかった。

8/9 4:57

【3日目】夜中2時頃に目が覚めると、雨音が強かった…。
そしてガスガスの中出発。

8/9 5:34

花畑に出る。

8/9 5:43

これだけガスガスだが、チングルマの存在感は際立っていた。

8/9 6:11

三俣山荘→鷲羽岳を計画していたが、ガスガスの中行くのは凹むので双六小屋に向かうこととした。

3日目も足元の花に励まされた。

8/9 8:12

双六岳は回避し（ガスガスだから）巻道から、小屋へ向かう。

8/9 8:08

ハクサンフウロウ。繊細な感じが好きだな。

8/9 8:23

山肌に雪渓が残っている箇所もあり、花はたくさん咲いていた。

8/9 8:46

見えた〜双六小屋。時間はまだ9時前ですよ（苦笑）

8/9 14:51

テン場についたら、全てが吹き飛びそうな風！丁寧にテント設営をした次第w

8/9 11:40

時間はたっぷりあったので、ガスガスだろう双六岳へ向かう。

8/9 11:48

途中で見かけたご夫婦。仲良く岩場に腰かけて休憩していた＾＾

8/9 12:00

ライチョウ1羽、遭遇。擦れ違った方は5羽見たと言っていた。

8/9 12:07

天空の滑走路は、予想通りガスガス。そして吹き飛ばされそうな風だった。

8/9 12:50

あまりの風にお腹が冷えて来て、レインコートの下にジャケットを羽織った。夏でも防寒大切。

8/9 13:17

双六岳を後にし、戻ってきたところ。
長野方面は晴れ間が見えた。

8/9 13:29

鷲羽岳が見えそうだったので、30分くらい座って”出待ち”

8/9 13:33

花の写真を撮りまくっていたw

8/9 13:47

8/9 13:51

8/9 14:06

8/9 13:58

青い空と樅沢岳を一緒に収めたくて、横たわるようにして撮影していた(笑)

8/9 13:52

鷲羽岳はここまで見えて、帰ることにした。

8/9 14:26

双六小屋の五目ラーメンは絶品でした✨

8/9 14:25

小屋前から鷲羽岳撮影。次回は登るよ！

8/10 5:29

【4日目】テント場はもの凄い強風。雨もパラパラ降っていたが、あまりの強風でテントは乾いていた（苦笑）

8/10 5:46

雪渓の残る場所を通過。

8/10 6:04

弓折乗越

8/10 8:49

小池新道を通過し終えてホッ。

8/10 9:10

この後、少し雨に降られる。

8/10 10:00

無事下山！温泉へ直行した＾＾

撮影機器：

EOS 70D CANON

サイバーショット DSC-RX100M7 SONY

感想

よしゑ

夫の夏季休暇に合わせ、世間より一足早く休みを取った。
天気は何とか持ちそう…と思って歩き始めたが。結果的に前半晴れあり・後半ガスガスという微妙な結果となった。

折立から入山し太郎平テント場で1泊。2日目は黒部五郎岳からの黒部五郎小舎泊。
3日目は小舎から鷲羽岳を経由しての双六テント場泊。4日目は新穂高から帰宅するプランとした。私は2日目、3日目前半が歩いたことがなかったので、ここで晴れて欲しかったが…残念ながらそこが、ガスガスだった。
でも縦走中、一度も雨に降られなかっただけでもラッキーだったと思うべきか。何よりまたこのコースを歩こうと思える良い口実ができた…と思うべきだね。うん。

テント泊装備は、重かった。初日は快調だったが、2日目以降は体も荷物も重く感じてしんどかった。軽量化…一眼レフカメラをどうにかするべきかと、真剣に考え始める。もっと軽いカメラ・レンズにするべきなんだろうが…。悩むなぁ。

1日小屋泊にしたのは、去年夏に黒部五郎小舎に泊まった山友におススメされたから。噂に違わず綺麗で過ごし易かった。ただ黒部五郎小舎テント場も過ごし易そうなテント場だったので、次回はテント泊してみたいな。
そうそう。3日目の双六テント場は、もの凄い強風だった。テントがバラバラになりやしないかと不安だったが、大丈夫だった(笑)
きちんと張れば大丈夫なんだなぁ〜と、山岳テントの凄さを実感した。

思い通りにはいかない天候、荷物の重さで歩くスピードが落ちる…など、ちょっとマイナス要素もあったが。
咲き乱れる花や山の奥深さを改めて感じることもできた。そうそう。一人登山も良いけれど、二人で歩く山行も良いね。強風の中のテント設営は、本当に心強かったし、シンドイ時にかけられる言葉に随分と助けられたように思う。

そうだ。今回の山行、TJARレースと被っていた。
1〜2日目はレース参加者・大会関係者と擦れ違った。
レースというと、1分1秒を争うのかと思っていたが。TJARは日本海・富山湾〜太平洋・駿河湾までを歩き通す415�辧福�！）のレースだから、皆さん泰然自若な雰囲気を纏って歩かれていたのが印象的だった。

2022年夏休みは、楽しい山旅だった…ということで＾＾