星降る夜に遥か遠くへ(黒菱から祖母谷温泉)
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- GPS
- 14:44
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 1,779m
- 下り
- 2,508m
コースタイム
- 山行
- 13:09
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 14:35
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー 自家用車
木曜PM5:00頃戻ってきたときは、黒菱駐車5台/キャパ100台。 ●欅平9:16〜宇奈月10:38(黒部峡谷鉄道)¥1,710 ●宇奈月温泉11:12〜電鉄黒部11:43(富山地方鉄道)\730 ●電鉄黒部〜JR黒部まで徒歩15分程度 ●黒部12:43〜糸魚川13:26/14:50〜南小谷15:51/16:20〜白馬16:38 (JR北陸線〜JR大糸線)¥1,660 ●白馬駅〜黒菱駐車場(アルピコタクシー)¥4,000 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●登山ポストは八方池山荘玄関に有(夜間もドアを開けて投函可能) ●黒菱駐車場〜八方池山荘(約1時間) 駐車場からゲレンデを見上げて右手の方に行くとゲートがありここから登ります。 黒菱駐車場からグラートリフト乗り場までは直登する感じ。 ここからは正面の木道ではなく、右手の木道へ進みます。 グラート乗り場から八方池山荘までの方が歩きやすくなります。 ●八方池山荘〜唐松山荘 たいへんよく整備されていて歩きやすい道です(夜間でも安心して歩けます)。 ●唐松山荘〜大黒銅山跡 常に左側が切れ落ちている片斜面の細いトラバース道で足場も悪く滑落注意(クサリが設置してありますが、それでもかなりの注意が必要)。思いのほか時間がかかります。木道が出てきたら5分ほどで銅山跡に到着です。 ●大黒銅山跡〜餓鬼山〜避難小屋 餓鬼山のヤセ尾根の上を長時間歩くので転落注意(基本的に両側切れていますが、草や木でそれが見えない箇所多数あり要注意です。) ●避難小屋〜祖母谷温泉 右に切れた沢の片斜面をトラバース。足場は苔岩や濡れた樹木なので滑落注意。 餓鬼の田圃、南越峠と思われる場所には指導標などがありません。 下って行くと沢の音が近づいてきますが、沢の音が聞こえてからの道のりが非常に長いです。最後に高巻きして再度下りになります。 唐松山荘から祖母谷温泉まで、一本道なので道迷いはないと思います。途中までは草刈もされています。ただ、山と高原地図のこのルートに危険マークがついていないのが不思議です。夏は暑さで熱中症、秋は日暮れが早いのでタイムアウトという危険もあります。高齢の方(特に単独・体力不安)には絶対お勧めできないルートです。 ●祖母谷温泉 秘湯の趣き満載の山小屋です。温泉には湯の花が浮かんでいます(あとバッタとか羽虫とかも)。ボディソープとシャンプーは有(リンスはなし)。シャワーなんてものはないので、洗髪の場合でも温泉の湯をかけて使います。女性用のお風呂は外から見えないように囲いがされていますが、内側からは外が見えますよ。身体が温まり疲れのとれる良い温泉です。 朝風呂の際には大量の羽虫をみることができます(笑)それはもう、びっちりとバスマットなんかに・・・。潔癖症女子にはちょっと無理かも。 夕食・朝食ともに特別豪華というわけではないですが、手作りのぬくもり伝わるおいしいお料理です(特にコロッケは絶品でした!)。 この日のお部屋は10畳に3人でゆったりと過ごせました(基本的に登山の方は相部屋のようです)。夜も川音が聞こえ風情があります。 何よりも、ここのご主人とおかみさんの心遣いが素晴らしいですね。普通は到着して受付・支払いを済ませ、という順序ですが、「受付は夕食の時でいいからお風呂行っておいで」と。 厳しいコースですが、ぜひまた訪れたいと思わせる素敵な宿でした。祖母谷温泉さんありがとうございました。 |
その他周辺情報 | ●下山後の温泉:第二郷の湯¥600(タクシーで頂いた割引券使用で\500) ●下山後の食事:手打ちそば「まえだ」(第二郷の湯付近) |
写真
感想
♪星降る夜に遥か遠くへ(黒菱から餓鬼山経由祖母谷温泉)♪
ちょうど一年前、朝日岳から白馬岳へ行く時に見えた清水尾根がすごくキレイで気になっていた。しかもその麓には「祖母谷温泉」という秘湯がある。いつか歩いてみたい。しかし、このルートは唐松側からも白馬側からもロングコースになる。そうなると日の長い夏場が無難だが、暑さは半端ないだろう。ともかく相当の体力が必要だ。
今シーズンは当初から、「黒菱→祖母谷→白馬→杓子・白馬鑓→猿倉」を見越して、長時間歩行・アップダウン・ナイトハイクの訓練をして今回の山行に臨んだのだが・・・。都合が悪くなり、祖母谷から先の部分に足を伸ばすことができなくなった。非常に残念だがこの部分はまたの機会に挑戦したいと思う。
★黒菱P〜唐松山荘
今夜はペルセウス座流星群の極大日。ナイトハイクをしながら、マイナス2等級の流れ星をいくつか見ることができた。不帰のキレットに落ちていく流れ星は圧巻だったな〜!八方池に映る白馬三山もナイスだったしね。
★唐松山荘〜祖母谷温泉
唐松山荘までは余裕の楽勝ペースだった・・・。唐松山荘のテン場を越えるとそこから先は片斜面の歩きにくい道がずっと続く。ただ、樹林帯以外は、たえずツルギ・立山・いつもと違う側からの五竜が見え眺めは大変良い。
餓鬼山の登り返しもキツイことはキツイが、この位の登り返しは想定の範囲内だった。日差しを遮るもののない稜線歩きは超暑かったが・・・。
何がキツイって、唐松山荘を出てから9時間近くもずっと気の抜けない足場が続くこと。緊張の連続で、体力的より精神的に疲労がやってくる。得意の下りがこんなにキツイのは初めてのこと。特に、祖母谷温泉までのラスト2時間が最高にストレスだった(GPSも衛星がうまく拾えなくなるわ・・・)。他の方の話によると、唐松山荘から11時間かかったとか・・・。
普段は小屋に早く着いてまったり過ごすことが大好きなのだが、今回は今まで最高に遅い小屋着になってしまった(とはいっても16時着なのでセーフの範囲だと思うが)。
温泉で足をみると、両足親指に大きなマメができていた。これは痛くて当然だね。とりあえずバンドエイドとテーピングで保護しておく。それにしても不思議と筋肉痛も肩の痛みもない。腰が多少張っている程度か?これは温泉効果?それともトレーニングの成果か?
★祖母谷温泉〜欅平
40分ほどのなだらかな道を歩く。途中トンネルあり、景色のいいとこありで楽しみながら歩ける。落石には注意が必要で、ヘルメットも道路脇に置いてあった。
★欅平〜白馬(鉄道の旅)
一度乗ってみたいと思っていた黒部峡谷鉄道(トロッコ列車)に思いがけず乗ることができて何だか楽しかった。窓ガラスのない一般席はちょっと寒いくらい。各駅や反対側からの列車の乗務員さんがみんな手を振ってくれる。すごくフレンドリーな雰囲気のいい鉄道です。
ここから先は、乗り換え時間も十分すぎるくらいにあるので、ますの寿司をいただいたりして列車の旅を満喫!普段は車で登山口へ行き来しているが、たまにはこんなのも面白いものだ。
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