絶景と挑戦の道！谷川岳馬蹄形縦走（反時計回り）

2023年06月17日(土) [日帰り]

• GPS: 14:48
• 距離: 24.4km
• 登り: 2,706m
• 下り: 2,708m

コースタイム

日帰り

• 山行: 13:45
• 休憩: 1:03
• 合計: 14:48

4:23 白毛門登山口駐車場
6:10 6:10 松ノ木沢の頭
6:58 7:04 白毛門
7:59 7:59 笠ヶ岳
8:03 8:04 笠ヶ岳避難小屋
8:57 9:08 朝日岳
9:26 9:27 ジャンクションピーク
10:37 10:46 清水峠白崩避難小屋
10:47 10:47 清水峠
11:10 11:10 冬路ノ頭
11:44 11:50 七ツ小屋山
12:15 12:15 1544ｍ地点分岐
12:40 12:42 蓬ヒュッテ
12:45 12:45 蓬峠
13:31 13:32 武能岳
13:55 13:55 笹平
15:09 15:09 茂倉岳
15:26 15:27 一ノ倉岳
15:48 15:49 ノゾキ
16:09 16:10 富士浅間神社奥の院
16:14 16:24 谷川岳
16:37 16:37 トマノ耳
16:41 16:42 谷川岳・肩の小屋
16:50 16:52 ザンゲ岩
17:30 17:31 ラクダのコル
17:34 17:35 ラクダの背(ラクダのコブ)
18:46 18:47 西黒尾根登山口
18:49 18:54 谷川岳山岳資料館
18:57 18:58 土合口駅／谷川岳ベースプラザ
19:04 19:05 谷川岳インフォメーションセンター
19:09 19:09 新道入口１
19:11 ゴール地点

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

白毛門登山口の駐車場を利用

コース状況／危険箇所等

・登山道の整備状況は全区間とても良好。
・岩場は西黒尾根以外は白毛門の直下と一ノ倉岳〜谷川岳間に少々ある程度だが、西黒尾根のザンゲ岩からラクダの背にかけては本格的な鎖場が連続する。反時計回りだと西黒尾根の核心部を疲れの溜まった足で下ることになる。
・また、武能岳から笹平に下る区間は少々ガレていて下りにくい。
・体力的な核心部は笹平から茂倉岳までの登り返し！朝日岳、七ツ小屋山、武能岳、谷川岳など標高差100〜200m程度の登り返しは何度も登場するが、茂倉岳の登り返しは標高差400mなので圧倒的に辛い。反時計回りの場合、茂倉岳をクリアすると気持ち的に楽になる（笑）
・全体の9割くらいが展望の良い縦走路なので、歩いていて退屈に感じることは全くありません。絶景が縦走を疲れを吹き飛ばしてくれます。

その他周辺情報

下山が19時と遅くなったので登山口周辺で日帰りで入れる温泉を見つけられず、関越トンネルで新潟県側に回って石内の「ハツカ石温泉 石打ユングパルナス」を利用。
深夜23時まで営業しているホテル併設の温泉でとても助かりました。

写真

6/17 4:13

午前4時過ぎの白毛門登山口
多くのクルマが停まっていて既に多くの登山者が入山しているようです

6/17 4:23

いざ谷川馬蹄形縦走スタート(´ω`;)

6/17 4:24

スタートしてすぐに東黒沢の橋
これを渡るといきなり急登が始まります😂

6/17 4:46

木の合間からモルゲンロートの谷川岳

6/17 4:54

今日中にあそこまで縦走して西黒尾根を下山するという現実味が湧かない😇

6/17 5:08

容赦ない急登

6/17 6:06

本当に急登が半端ない
慈悲の欠片もない…

6/17 6:11

登山口から1時間半で松ノ木沢の頭
白毛門のピークはまだ遠い(›´ω`‹)

6/17 6:29

松ノ木沢の頭を過ぎると展望が効く時間が多くなってきました

6/17 6:34

逆光の中の上州武尊山

6/17 6:35

松ノ木沢の頭から上も超急登が続きます😓

6/17 6:54

大迫力の谷川岳と一ノ倉の絶壁

6/17 6:57

登山口から2時間半
やっと白毛門に到着しました
しかしここはまだ馬蹄形縦走のほんの始まりに過ぎないのです…

6/17 6:59

とりあえずこの素晴らしい景色を眺めながら白毛門で一休み
南方向は湯檜曽川の谷、遠くに赤城山や子持山

6/17 7:00

北方向には縦走路の先に聳える笠ヶ岳と朝日岳

6/17 7:04

東の方向は尾瀬の山々

6/17 7:08

白毛門で10分ほど休憩してから朝日岳方面へ出発しました

6/17 7:35

縦走路から横目に見る一ノ倉岳や茂倉岳

6/17 7:35

笠ヶ岳へ向かって一直線に伸びる縦走路

6/17 7:48

タテヤマリンドウ

6/17 7:50

白毛門を振り返る

6/17 7:56

谷川岳の眺めが本当に素晴らしいです🥰

6/17 7:59

午前8時
2つめのピーク、笠ヶ岳に到着

6/17 7:59

笠ヶ岳から望む朝日岳方面
アップダウン激しそう…😓

6/17 8:00

笠ヶ岳まで来ると魚沼方面の街や山が良く見えるようになりました

6/17 8:04

たくさんのタテヤマリンドウ

6/17 8:11

少し朝日岳方面に進んで振り返る笠ヶ岳は本当に綺麗な傘型でした🤗

6/17 8:18

容赦ない急登だった白毛門はこの方向から見るとなだらかな尾根にしか見えないですね…

6/17 8:25

梅雨時とは思えない青空

6/17 8:35

大烏帽子とか小烏帽子とか
朝日岳に向かって何度もアップダウンの繰り返し…

6/17 8:48

あのトンガリは大源太かな？

6/17 8:56

歩いてきた稜線と谷川岳

6/17 8:58

午前9時、朝日岳に登頂
これでピーク3つめ😇

6/17 8:58

山頂北側に朝日ヶ原を望む

6/17 8:59

越後の山なみ

6/17 8:59

奥の方でひときわ目を引く2つのピークは中ノ岳と越後駒ヶ岳だろうか

6/17 9:08

あまりのんびりする時間はないので10分ほど休憩して朝日岳を出発！

6/17 9:11

朝日ヶ原の木道

6/17 9:14

雪解けが進む朝日ヶ原

6/17 9:16

雪が溶けた湿地でハクサンコザクラが沢山咲いています

6/17 9:19

雪渓と上州武尊山

6/17 9:26

ジャンクションピーク
標識は巻機山分岐点となっているけど無雪期にこの稜線を歩く人などまず居ないはず😇

6/17 9:28

ジャンクションピークから望む巻機山

6/17 9:30

ここまで来ると大源太山がかなり近く見えるようになってきました

6/17 9:33

逆に谷川岳はちょっと遠くに…、遠くに…、ゴールが遠くに😓

6/17 9:51

苗場山にずっと後方に見える雪山は何処だろう？
この時期にあんなに真っ白な山はおそらく妙高山ですね🤔

6/17 10:01

ジャンクションピークから清水峠続く縦走路
なだらかな尾根道に見えるけど実は標高差500mを段々と下っています

6/17 10:19

地の窪の池塘

6/17 10:26

新緑が眩しい🌞

6/17 10:29

清水峠の避難小屋が見えてきました

6/17 10:30

標高1504mピークの鉄塔下を通過

6/17 10:34

清水峠までもう少し

6/17 10:36

避難小屋は手前の建物
奥の三角屋根は東電の送電施設です

6/17 10:38

避難小屋

6/17 10:39

避難小屋の裏側には清水神社の祠

6/17 10:48

清水峠から望む上越国境の山
左奥が巻機山
新緑がとても綺麗です

6/17 11:04

清水峠を通過すると七ツ小屋山への登り返し💦
特徴的な三角屋根が遠ざかっていきます

6/17 11:08

イワカガミ

6/17 11:12

冬路ノ頭まで来ると大源太山が間近に見えました
まさに越後のマッターホルン🤗

6/17 11:15

谷川岳はもうあそこまで行くのは無理なんじゃね？というくらい遠くなりました😇

6/17 11:17

七ツ石山へと続く縦走路
地図で見ると大した標高差じゃないはずなんだけどね…、実際歩くと長い長い…

6/17 11:18

越後のマッターホルン最接近ポイント

6/17 11:30

朝日岳を振り返る

6/17 11:40

本日4つめのピーク、七ツ小屋山に到着

6/17 11:40

谷川岳に向かってS字を描く稜線が美しい🥰

6/17 11:40

魚沼方面の眺め

6/17 11:41

越後湯沢の街

6/17 11:46

魚沼を見守るように大源太山が聳える

6/17 11:48

11時50分、七ツ小屋山を出発
この稜線美はテンションが上がります🥳

6/17 11:49

ミヤマキンポウゲ…？キンバイ…？どっちだっけ🤔

6/17 11:59

数時間前に歩いた朝日岳〜笠ヶ岳の稜線が真横に見えるように

6/17 11:59

草原天国♪

6/17 12:09

遠く苗場山を眺めながら歩く

6/17 12:13

大源太山は見返りのアングルに

6/17 12:23

蓬ヒュッテ

6/17 12:44

蓬峠の池塘と朝日岳

6/17 13:00

歩いてきた大草原の縦走路

6/17 13:05

シラネアオイ

6/17 13:15

武能岳に登り返しながら眺める蓬峠

6/17 13:16

6/17 13:24

6/17 13:30

午後1時半、武能岳に登頂
これで5つめのピーク😂

6/17 13:31

武能岳を境に縦走路は何やら険しい雰囲気に…

6/17 13:32

目の前に迫る茂倉岳
この茂倉岳への登り返しこそが谷川馬蹄形縦走路最大の試練となるのです😇

6/17 13:40

登り返す前にまずは笹平（鞍部）へ向かって一気に下ります
正面に見える絶壁は一ノ倉岳の堅炭尾根

6/17 13:44

足元はガレガレ
疲れが蓄積された足でここを下るのはなかなか辛い

6/17 13:51

笹平（鞍部）に到着
ここから茂倉岳に向かって標高差400mの登り返しに突入
控えめに言って地獄ですね🙄

6/17 13:51

笹平から望む堅炭尾根

6/17 13:52

谷底に吸い込まれそう

6/17 14:10

茂倉岳へ向かって試練の登り返し
しかもここで見えているのはニセピーク😂

6/17 14:14

武能岳を振り返る
たまには後ろを振り返って景色に癒されないとやってられない…

6/17 14:19

スミレの花

6/17 14:26

サクラソウの花（ハクサンコザクラ？）
たまには足元を見て花に癒されないとやってられない…

6/17 14:35

ちらほらとハクサンイチゲも咲いています

6/17 14:37

ハクサンイチゲと朝日岳

6/17 14:44

ニセピークその2から振り返るニセピークその1と武能岳

6/17 14:50

ニセピークその2から望む茂倉岳…だよね？(;´・ω・)
ニセピークその3だったら発狂しますよ(;´・ω・)

6/17 14:51

苗場山と関越道

6/17 14:51

土樽PAがよく見えます

6/17 14:53

朝日岳、笠ヶ岳、白毛門…
縦走序盤戦の山が並ぶ

6/17 14:59

七ツ小屋山、武能岳、ニセピーク…
縦走中盤戦の山が重なる

6/17 15:00

シラネアオイがたくさん🤗

6/17 15:05

お花畑と山なみ

6/17 15:06

午後3時、景色とお花畑に現実逃避しながらも茂倉岳に到着
どうにか馬蹄形縦走最大の試練を乗り切りました(*´Д｀)

6/17 15:07

最大の試練は乗り切ったけれど縦走路は一ノ倉岳、トマの耳、オキの耳へと続いていきます😇

6/17 15:07

それにしても今日は午後になっても稜線に雲一つ沸きません
快晴の馬蹄形縦走を楽しみたいから最良の条件の日を狙ったのだけどここまで雲が出ないとは驚きです🌞

6/17 15:10

さあハクサンイチゲ咲く道を谷川岳目指して出発！

6/17 15:11

馬蹄形縦走路と巻機山

6/17 15:12

ハクサンイチゲ

6/17 15:17

一ノ倉岳に向かって

6/17 15:27

午後3時半、一ノ倉岳登頂

6/17 15:29

一ノ倉岳から望む谷川岳
ラスボスの風格たっぷりです

6/17 15:31

谷川連峰主稜線も間近に見えるようになってきました

6/17 15:33

さあラスボスと対決だ！

6/17 15:46

と、威勢よく言ってみたもののHPは既に枯れ果てていて険しい岩場に返り討ちにされそう😢

6/17 15:46

岩場に咲く花

6/17 15:48

ここは一ノ倉沢の絶壁の真上😨

6/17 16:09

見慣れた奥の院の鳥居
ここまで来ればオキの耳はもうすぐのはず…！

6/17 16:10

夕映えの谷川連峰主稜線

6/17 16:25

白毛門登山口から12時間
遂にラスボス谷川岳に登頂(=゜ω゜)ノ

6/17 16:25

谷の向こうに聳える白毛門
朝とは真逆のアングル…、感無量である

6/17 16:26

赤城山を見ると何故か安心する

6/17 16:28

小さなお花畑

6/17 16:36

それにしても夕映えの稜線の美しいこと…

6/17 16:38

肩の小屋の上を通過

6/17 16:39

いつまでも眺めていたいけどこのあと最後の試練、西黒尾根の下りが待っているのでのんびりしてはいられない😇

6/17 16:53

ザンゲ岩を横目に西黒尾根を下山開始
ここから土合に向かって激下りの始まり

6/17 16:53

下界へ向かってまっしぐら

6/17 16:54

横目には天神平のロープウェイ駅
あっちへ逃げたい気持ちが無いわけじゃないけど今日は何としても馬蹄形縦走を完結させねば
…って、そもそもこの時間既にロープウェイは動いてないんだよ😇

6/17 16:57

核心部に突入

6/17 16:59

実は西黒尾根は積雪期にしか歩いたことがなくて、無雪期の西黒尾根の岩場は初体験

6/17 16:59

12時間以上歩いて最後に下る道じゃねぇ…😇

6/17 17:00

鎖場を振り返る

6/17 17:12

少し斜度が緩くなる

6/17 17:15

正面にラクダのコブ

6/17 17:20

西黒尾根一番の急斜度ゾーンへ
そう言えば厳冬期に必死にアイゼン蹴りこんで登った斜面があったけどきっとここなんだ…

6/17 17:28

急勾配を脱して核心部を振り返る
さすが日本三大急登、見上げるような角度です

6/17 17:30

厳剛新道分岐

6/17 17:31

ラクダのコブの上から望む西黒尾根

6/17 17:36

ラクダのコブを過ぎてもまだ険しい岩場が連続します

6/17 17:44

なかなか岩場が終わらない( ´Д｀;)

6/17 17:46

6/17 18:15

土合まであと1時間の標識
日没まであと残りわずか…、岩場も脱したのでピッチを上げます

6/17 18:43

最後の最後にぬかるみゾーン🤬

6/17 18:48

午後7時前、日没ギリギリで下山！！

6/17 18:52

国道のゲート

6/17 18:52

登山指導センター

6/17 18:57

とっくに営業時間が終わっている谷川岳ベースプラザ（ロープウェイ土合駅）

6/17 20:53

無事下山したは良いものの、コロナ騒ぎの後遺症で未だに時短営業をしている温泉施設が多く危うく温泉難民になりかけたところ、関越トンネルで新潟県側に抜けて23時まで営業している温泉を発見。
石打の八ツカ石温泉というところです。本当にありがたい(*´Д｀)

撮影機器：

D750 ニコン

Xperia Ace SO-02L docomo SONY

感想

kuge

長年挑戦してみたかった谷川岳馬蹄形縦走をやっと実現できました。

馬蹄形縦走の挑戦時期は西黒尾根の雪解けを待ってから、しかし気温が上がり灼熱地獄となる盛夏期は絶対に回避したい…、気候的には秋がベストなんだろうけど秋は日が短くて暗い中で西黒尾根を下るリスクも回避しておきたい。。
となると、消去法で6月に梅雨の晴れ間を狙うのがベストという結論になって虎視眈々と機会を待っていたところ、遂に一日中安定した晴天が期待できる絶好のチャンス到来！遂に谷川岳馬蹄形縦走に臨む形になりました😊

午前4時半前に白毛門登山口を出発して、西黒尾根から土合に下山したのは午後7時。14時間半を超える長い縦走は試練の絶景が連続する冒険の世界でした😇
特に縦走路後半で登場する茂倉岳…、蓄積する疲労の中で立ちはだかる壁のような標高差400mの登り返しはもはやエグいとかいう表現で済まされるレベルじゃないですね😂
だけど、白毛門、笠ヶ岳、朝日岳、七ツ小屋山、武能岳、茂倉岳、一ノ倉岳と数えきれないほど沢山のピークを越え、最後の最後に夕陽の谷川岳に辿り着く感動は反時計回りの馬蹄形縦走でしか味わえないと思います。

谷川岳の登頂はこれで5回目で、今までも真冬の西黒尾根からの登頂など印象に残る山行は数多くありましたが、今回ほど達成感のある谷川岳登頂は初めて。馬蹄形縦走は本当に達成感と冒険の世界なのです。

そして、谷川岳馬蹄形縦走ルートは全行程に渡って景色がとてもとても素晴らしかったです。特に七ツ小屋山から武能岳にかけての大草原の稜線は最高ですね🥳
高山植物も花盛りで、朝日岳や茂倉岳の辺りでは試練の縦走を花が癒してくれました。
山は午後になるとガスが湧くことも多いですが、今日は日の出から日没まで完璧な青空が続いたことも絶景に拍車をかけました。体力勝負のロングコースは荷物を軽くして臨みたいと思いつつも、今日は勇気を出して一眼レフカメラを抱えて行って本当に良かったです（笑）