記録ID: 5966585
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
西銀座ダイヤモンドコース+α。折立から新穂高。雲の平あたりをウロウロした8日間(前編:薬師岳、黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳、赤牛岳、高天原温泉)
2023年09月16日(土) ~
2023年09月19日(火)
富山県
長野県
岐阜県
体力度
10
2~3泊以上が適当
- GPS
- 69:09
- 距離
- 91.1km
- 登り
- 7,086m
- 下り
- 7,559m
コースタイム
1日目
- 山行
- 5:15
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 5:29
距離 7.1km
登り 1,021m
下り 94m
2日目
- 山行
- 12:05
- 休憩
- 2:21
- 合計
- 14:26
距離 20.4km
登り 1,613m
下り 1,575m
17:52
3日目
- 山行
- 6:47
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 8:36
距離 8.7km
登り 1,078m
下り 658m
4日目
- 山行
- 11:50
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 12:49
距離 17.7km
登り 1,217m
下り 1,653m
5日目
- 山行
- 10:10
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 10:54
距離 8.3km
登り 534m
下り 354m
6日目
- 山行
- 3:51
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 5:04
距離 5.4km
登り 480m
下り 472m
7日目
- 山行
- 9:32
- 休憩
- 3:00
- 合計
- 12:32
距離 12.8km
登り 1,031m
下り 933m
6:03
33分
宿泊地
18:34
8日目
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 6:04
距離 10.7km
登り 209m
下り 1,856m
12:21
ゴール地点
天候 | 1週間通して、朝はガス。 10時頃にいったん晴れ間。後霧。時々曇り。 夕方から雨の1週間でした。 2日目の朝は薬師岳から朝日が綺麗に見えた以外は山頂からの日の出は見れませんでした。 ただ、7日目の夕日を笠ヶ岳から見れたのは最後のご褒美と思える程、嬉しかったです。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
まいにちの夜行バスで金曜の夜に新宿を出発。 1:40頃に関越道の八風山トンネル手前で冷却装置の故障で6時間バスの中に缶詰。7:20頃に代替えバスが到着し乗り換え。 結局、折立に着いたのは11過ぎ。 初日からアクシデントに見舞われ、計画が多いに狂った山行でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■折立→太郎小屋 樹林帯の登りを抜けると、後半は歩きやすい階段、木道、池塘。振り返れば有峰湖が見える素敵な登山道です。 ■薬師峠→薬師岳 朝日を見るためナイトハイクをしましたが一本道でわかりやすい道でした。峠からは、沢近くのややけわしい岩道を登って行きます。薬師平まで出てしまえば星や景色を見渡せる素敵なハイキングコース。薬師小屋からも歩きやすいガレ道が山頂まで続きます。 ■太郎小屋→黒部五郎岳 五郎小屋からの三股蓮華岳方面の登りを避けたいのと、車で来て薬師岳と2座回る為、ピストンで行かれる方が多いようです。 太郎山を越え、景色の良い道が大半をしめ気分良く歩けますが長い!山をいくつも超えて最後の黒部五郎岳の登りがまたキツイ。 きっと太郎小屋に戻る方がキツイだろうな〜という印象でした。 赤木岳手前のコルの部分で子熊に遭遇。登山道上で何やら食べている様子でした。 ガスっていたので良かったですが、50m程離れた高台から熊がいなくなるのを10分程見守っていました。反対側から来る方も鈴や笛を鳴らしてみましたが、まったく反応ありませんでした。 山頂手前の道標にはカールに降りず、山頂を超えて五郎小屋に向かう熟達者向けコースとあったので山頂から道標まで戻りました。 ■黒部五郎岳→五郎小屋 黒部五郎岳からカールに下る道がレベチ。短い距離ですが一般登山道だよな〜?と思うぐらいの急な崖道でした。 カールに降りてしまえば川のせせらぎを聞きつつ紅葉した木々を眺め、あそこから降りてきたのか〜と黒部五郎岳を振り返りつつ、後ろ髪を惹かれ小屋に向かいます。 小屋に向かう後半は岩の多めな樹林帯の中を下って行きます。 ■五郎小屋→三俣山荘 五郎小屋から三股蓮華岳まではずっと登りです。 五郎小屋からキツめの石階段が続き、巻き道手前は切り立った崖の横をトラバース。 行きか帰りのどちらかで良い景色が見られるのでは?と思い山頂を通りましたが駄目でした。 三股蓮華岳から三俣山荘まではガレ多めの下り。振り返ると三股蓮華岳、向いに鷲羽岳とテンションが上がります。三俣山荘手前で巻き道と合流。 ■三俣山荘→鷲羽岳→ワリモ岳→ワリモ北分岐 三俣山荘から綺麗に鷲羽岳、穂高、大キレットが見えます。 三俣山荘から鷲羽岳は距離も短くガレが多いですが登りやすい山です。 鷲羽岳からわりも岳はいったん下って登るのですが、ワリモ岳はロープが設置されていて多少の高度感もあり、今回の山行の中では1番アスレチック感がありました。 道の途中で突然現れたワリモ岳山頂付近は黒い石が薄く剥がれたような岩が沢山有り印象的でした。 ワリモ北分岐あたり、水晶岳方面は穏やかな稜線歩きです。 ■ワリモ北分岐→祖父岳→雲の平小屋 ワリモ北分岐から少し下った場所にある岩苔乗から越高天原温泉方面、黒部源流方面、祖父岳の分岐がありさらに少し下るとチョロチョロでしたが沢水も汲めました。 祖父岳は翌日の早朝の下見の為にも通りましたが、開けた山頂付近は道迷い防止のロープが貼ってありわかりやすいのですが、開けた箇所で景色を見るために通ったであろう踏み跡が所々あり途中で踏み跡がなくなっています。雲の平方面から来る場合も白い模様が入ったようなガレ岩で、暗いと岩の◯が見づらく登山道でない場所を登っている事が数回ありました。迷いやすいので注意が必要です。 祖父岳分岐近くから、以前は真っ直ぐ雲の平キャンプ場に続く道があったそうで、キャンプ場を眼下に見下ろせ、近く感じるのですが今はぐるっと水晶岳が綺麗に見える場所まで迂回してキャンプ場にたどり着きます。植生保護の為とは言え、時間が無い時は魅力的に見えてしまいます。 ■ワリモ北分岐→水晶小屋→水晶岳 ワリモ北分岐から水晶小屋分岐まで穏やかな道が続きます。分岐から多少登りになり小屋まで10分の道標が見えたら間もなくです。 水晶小屋から水晶岳まで始めは穏やかな道ですが水晶岳山頂近くになるとそれほど長い距離ではないのですが手を使わなくては登れない岩場が出てきます。風が強いよ場所なので注意。三角点は奥の方にあります。 ■水晶岳→温泉沢ノ頭→赤牛岳 水晶岳を超えて岩場を下って、残雪の残る場所を通過すると、次第にガレ場も少なくなり風も穏やかになってきます。 景色の良い稜線歩きでいくつかの山を超えて温泉沢ノ頭に辿り着き、遠く赤牛岳もくっきり見えるのに、赤牛岳までは遠くいくつもの山を登り下りして辿り着きます。 赤牛岳手前の山も広く開けている箇所がいくつものあり、積石を目印に進むのですが前方の雄大な景色に見とれて道を見失う事が数回ありました。読売新道は誰かとすれ違う事の殆どない静かで山の雄大さを感じる道です。 ■温泉沢ノ頭→高天原温泉 一般登山道ではありません。 この日一組登ってくるグループを遠目で見ましたが他にはいないようです。 ザレた斜面と浮石、間違って掴むと崩れやすい岩、仲間がいればラクーを気にしないければなりませんがが、その点に気おつければ富士山の砂走りと一緒?とい感覚でした。しかし沢までたどり着く手前で負担が大きかったのか膝が痛くなってしまい、美しく岩と川の音に癒やされ高天原温泉小屋に着く頃には多少の痛みを堪えノロノロと歩いていました。 ■高天原温泉と温泉小屋 25分程かかるので、手軽にちょっと風呂に行ってくるなんて言えない距離です。 女性風呂は排水が階段を伝って流れているので滑りやすいですし、手荷物と傘、ヘッテンの明かりだと足元が見えず、滑って頭を打ちました。非常に危険です。 着替える場所には屋根がありますが湯船にはありません。 泉質が異なるようで女湯はあまり濁っておらずややぬるい感じでした。 その分、川沿いの混浴は熱めの湯船に景色を見ながら入れ疲れもとれました。 温泉小屋はランプの宿で水が豊富ですが充電など一切出来ません。素泊まりは他と比べて安く泊まれます。 ■高天原温泉小屋→雲の平キャンプ場 しっかりした長めの梯子がかかっている箇所があります。 前夜に強め雨が振った事もあり、水の森など 山道にも水が豊富に流れていて、雲の平に近づく程、水位も深くなり岩を飛び移ったり、踏み場を間違えるとミドルカットでも靴が浸水するので要注意です。 途中電波塔のような物もあり、この辺りは繋がりやすいです。 ■雲の平 昨日まであまり意味のない木道と思っていた箇所も、一晩強めの雨が降るだけで水流豊かな小川に変わり美しい景色を見せます。 ただあまり地面には染み込まないようで雲の平キャンプ場の水場は枯れたままでした。 雲の平は3、4時間かけて祖母岳や庭園を見て回り小屋でケーキなどを食べて休憩するのがお勧めのです。 宿泊者以外の充電も出来ます。 キャンプ場から雲の平山荘は肩道20分はかかるので木道が整備されていますが夜の利用はかなり大変です。 |
その他周辺情報 | ■太郎平小屋 人気のラーメンは14:00までです。 トイレは凄く綺麗です。 水は小屋の横からチョロチョロ、沢水がひかれています。 ■薬師峠(太郎平小屋キャンプ場:予約不要) キャンプ場から30Mほど下った水場の水量豊富(沢水なので少し色がついています) トイレは水場の近くでとても綺麗です。 テント泊者が多かったので、やや斜めの端っこの方に張りました。 低くなった峠の部分にあるので全体的に平な場所は少なかったように思えます。 ■黒部五郎小屋テント場(特定日予約制) 小屋から5分強離れています。 平らなところが多く、とてもテントを張りやすい場所です。 小屋からテント場まで平らなので夜のトイレは安心。 水場も小屋の裏側(トイレ)側の水場がテント場利用者用。 表の水場が宿泊者用だそうです。 蛇口をひねると美味しい水がジャバジャバ出ます。 充電は宿泊者で埋まってしまうそうで、どうしてもというのであれば4:30から使えます。との事でした。 ■雲ノ平山荘 散策の拠点に最適。 食事処は充実しており、ちょっとしたビストロの雰囲気です。ケーキやお酒などが食せ、夜は黒部の山賊や小屋の歴史の映像も流れていました。 電機が充実しているので、充電も1台100円で貸してくれます。 トイレも綺麗で節水中ですが手も洗えました。 尾西のドライフードも販売されていました。 ■雲ノ平キャンプ場 テントを張る場所がところどこ整地されているので平で張りやすいです。 雲ノ平キャンプ場、雨が土壌に浸透しにくい地形らしく、多少雨が降ったくらいでは水場は復活していませんでした。雲ノ平山荘で500m、200円でウォーターサーバーの水を買えます。それ以上はペットボトルの水を購入。 雲ノ平山荘とキャンプ場は20分程離れているので、ちょっと行ってくるの距離ではありません。 雲ノ平キャンプ場内にトイレがありますが、水不足の時は棒で押し流します。(恐怖) ■水晶小屋 こじんまりとした印象ですが、売店は朝から開いており、パンなどが売られています。小屋に続くトイレも綺麗です。 水場はありません。 ■高天原温泉小屋 高天原温泉からやや段差のある岩を超える場所があるなど25分程歩きます。 小屋前にも蛇口があり、美味しい水が汲めます。 宿泊はモンベル会員だと500円OFF。 乾燥室は最初にストーブで温めておいて、消す方式のようで人の出入りが多かったりすると乾きずらいです。 |
写真
感想
ひさしぶりのソロテン泊。
当初の予定手では6日+予備日1日の予定でしたが、初日のバスの遅れ、秋雨前線で1日停滞。夜は雨で週を通してお天気が安定せず、朝は霧雨ぐらいになってから出発していた事もあり、予定が2日も延びてしまいました。
山の天気は本当に一瞬、素晴らし景色が見れる事があるのでそれを楽しみにした登った山行でした。
最たるものは、初日の大雨で翌日は晴天。薬師岳で美しい朝日を見れたのは良かったです。
残念ながら、その他の日はガスっているか霧雨で朝が始まりました。
2日目に薬師岳と黒部五郎岳を一日で登り、体力的にかなり消耗した事もあり、3、4日目も予定を変えて急遽、高天原温泉小屋に泊まったりと計画通りにはいかないものだな〜と実感する山行でもありました。
曇っていた事もあってか、アルプスは秋になりかけで涼しく快適に登山できました。
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無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍 [3日]
新穂高温泉から双六岳、三俣蓮華岳、鷲場岳、水晶岳、雲ノ平(2日間)。最終日は雲ノ平から新穂高まで。
利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍 [4日]
北アルプスの北部、薬師・黒部五郎・三俣蓮華・鷲羽・水晶と雲の平に高天ヶ原温泉、贅沢な一周ルート
利用交通機関:
車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
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