紀伊山地世界遺産満喫ルート
- GPS
- 76:43
- 距離
- 137km
- 登り
- 9,600m
- 下り
- 9,851m
コースタイム
- 山行
- 8:49
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 9:57
- 山行
- 11:26
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 12:39
- 山行
- 10:23
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 11:52
- 山行
- 8:12
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 9:12
天候 | 1日雨風強い 2日晴れのち曇り 3日快晴 4日朝のうちくもりのち快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 那智駅BT1405 熊野南海御坊バス (新宮市街で乗り換えあり) 本宮大社前BT |
コース状況/ 危険箇所等 |
奥駆道…良好。詳細は感想で。 中辺路雲取越え…本宮〜那智を結ぶ参詣道。登山道というよりは古街道の峠道。熊野寺社観光のトレッキングコースとしてもよく整備されていて歩きやすい道。 小雲取越え…請川下地橋の食事処の横が登山口。尾根沿いをゆるやかに登っていく道。途中に沢を渡るところで水あり。下りも急なところなく快適な道。小和瀬集落に降りる。 小和瀬から約1キロ小さな峠を越えて小口集落に登山口。越前峠までは長い登り。石畳の道が長く続く。越前峠からは細かく登り下りを繰り返して地蔵茶屋跡へ。茶屋からは色川辻までしばらく林道を進んで那智高原公園までは緩やかな尾根を通る道。 そこからは大きく下って那智大社・青岸渡寺。大門坂経て那智海岸へ。 |
その他周辺情報 | 奥駆道 1日目 金峰神社までは自販機、水道等あり。 二蔵宿〜五番関の巻き道では沢を渡るところで水が得られる。 洞辻から先に複数ある茶屋はこの日は営業していなかった。 小笹の宿に沢。(水量豊富)避難小屋あり。 行者還岳避難小屋…大きな避難小屋。二部屋あって10人以上余裕で入る。マット・毛布が置いてある。トイレあり。雨水を使用した水道は使えないみたいだった。 行者零水の水場…ホースからは水は出ていない。後で他の人から聞いた話だと上部に少し登ると水が溜まっているところがあるらしい。この時はガレを20屬らい下ったところで水を汲んだけれども足場が悪く危険。非推奨。 2日目 弥山小屋…トイレきれい。水有料1リットル¥100。 孔雀岳手前の鳥の水…前日の雨のおかげか結構水が出ていた。2分でペットボトルが溜まるくらい。 持経の宿…この日は小屋番さんがいた(ハイシーズンのみ)。飲食物の販売。置き水あり。水場も比較的近い。 行仙の宿…宿泊地。予約推奨。¥2000。小屋番さんあり。飲食物の販売あり。薪ストーブがあってこの日は火を入れてくれたので暖かかった。水場は少し遠いのだけれど汲み置きの水があって(到着が遅めだったこともあって)分けて頂けた。感謝。トイレもきれいで快適。毛布・枕などもあり。 3日目 地蔵岳の前後…注意箇所。特に地蔵岳の先の鎖場は三点支持で慎重に。 玉置神社…境内で水が汲める。トイレあり。(ちなみにかつえ坂手前にあるトイレは使用不可だった)観光客多い。 本宮大社周辺 ヤマザキデイリーストア…お弁当・お惣菜など出来合いのものも買えるので何としても行きたいところ。営業時間が18時までなので注意。 コーナン本宮店…ホームセンター。19時30分まで営業。パンやお菓子・レトルト食品などがあるので便利。 蘇生の湯…大社から徒歩3分くらいにある公衆浴場。15〜20時まで営業。料金は驚異の¥210。タオルや石鹸などはないが充分すぎる。 4日目 熊野観光のトレッキングコースのメインということもあって休憩施設。トイレはとても充実しているので困ることはないと思う。 小口集落に商店と自販機。 大雲取越え 地蔵茶屋跡に休憩施設と自販機あり。 那智大社・青岸渡寺周辺にはいろいろあるけれど観光客も多い。 道の駅なちの温泉は15時からで入らなかった。 新宮市内はいろいろあるので買い物はこのへんで済ましておくと良い。バスの乗り継ぎまちの時間でコインランドリーとコンビニに行った。 後泊地…「くまのバックパッカーズ」本宮大社徒歩1分の民家を改修したゲストハウス。ドミトリーを利用(男女の区別なし) チェックインは道路向こうのカフェで行う。¥4000。食事の提供はないけれどバナナとヨーグルトと食パンをもらった。Wi-Fi可(電波は共用スペースでは〇 ドミトリールームでは△)キッチンはコンロ・レンジ・トースター・炊飯器など一通りそろっているので便利だった。 |
写真
装備
個人装備 |
テント無し。シュラフ・マットあり。メインでアルファ米・マルタイラーメン・フリーズドライ味噌汁3点セットで5食分。行動食にお気に入りのセブンのフィナンシェ10 わらび餅10 カロリーメイト12本 残ったのは予備の一食分のみ。
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感想
ゴールデンウイークは天候的にも取れる休みの日数的にも一番冒険ができる季節。奥駆道をメインに、昔西国33箇所巡礼で歩いた中辺路を組み合わせて5日間世界遺産で食って寝て歩き尽くす旅を計画。天気的には初日は雨だけれどほかは全部好天だった。
奥駆道のコースと感想
1日目 終日雨。降りは強くはならなかったけれど後半から風あり。
吉野駅〜青根ヶ峰…駅から下千本まではつづら折れの地道。尾根からはほぼ舗装路。
青根ヶ峰〜五番関…時折林道を交差しながら進む道。比較的ゆるやかな道。二蔵ノ宿からは巻き道(在来道)極端に崩れているところもなく良好。
五番関〜阿弥陀森分岐…女人結界の中。境内内ということもあってよく整備されている。山上ヶ岳からは風が出てきて寒かった。岩場は滑りやすく注意が必要。
阿弥陀森分岐〜行者還避難小屋…大普賢岳へは大きく登る。問題はそこからで微妙なトラバースや鎖場、ハシゴが点在してペースが上がりにくい。天気のせいもあって笹道は滑りやすい。特に行者還岳との分岐あたりはコケる。行者零水あたりのガレ注意。
2日目 夜明け前濃霧・風 日の出後は晴れ 夕方からは曇り
行者還避難小屋〜八経ヶ岳…ゆるやかな尾根道が続く。聖宝の宿から大きく登る。道はよし。このあたりから原生林が始まり。立ち枯れの木々とあいまって景色が良い。弥山・八経ヶ岳からは人工物がほぼ見えない紀伊山地の展望。
八経ヶ岳〜太古ノ辻…楊子ヶ宿までは気持ちのいい稜線あるき。そこからは釈迦が岳へ向けての登りが始まる。途中に大きな岩場のトラバースがあって最後は辛い登り。
太古ノ辻〜行仙の宿小屋…奥駆道の中間地点太古ノ辻まではガンガン下り。その先の道も草原状になっているところが多くて気持ちよく歩ける。持経の宿からは広葉樹・針葉樹の混ざった森の中。奥多摩っぽさもあって普通の山道。
3日目 終日快晴
行仙の宿小屋〜玉置神社…笠捨山までは1時間ほどの長い登り。大きな登りはこれで最後。地蔵岳周辺は注意が必要な岩場。その後塔ノ谷峠へは強烈な下り。21世紀の森の先からは林道と交差しながら高度を上げていく。玉置山周辺はシャクナゲが多く咲いていてきれいだった。
玉置神社〜熊野本宮大社…最終パート。玉置辻からの登り返しが強烈。2回座り込んだ。その後も標高は下がるがなかなか楽はさせてくれない道。登り下りとも鋭い道が多い。七峰越のあとも一度登り返しがあるのキッツイ。熊野川渡渉はサンダルないと厳しい。備崎橋を渡ってロード1.5キロ。
4日目 朝のうちは霧。のち晴れ
楽勝。
大峰に関して
大峰山脈(特に核心部)は奥秩父に似ている気がする。苔と原生林、あと草原が交互に出てくるところなんかが特にそう。道の整備もよくて北奥駆なんかは巻き道も多くて歩きやすいところも似ている。特に難しいところはないけれどひたすら歩き続ける力が必要だったりするのも普段歩いている感じて行けるのでとても楽しくできる。山深いこともあって混雑とはほぼ無縁で集中して歩けるのも良い。交通アクセスは圧倒的に大峰が分が悪いけれど全部あるければ問題なしということで。
行仙宿にて
南奥駆にはNPO法人新宮やまびこぐるーぷの運営する山小屋が3つある。行仙宿山小屋もその一つで大峰を3分割するとちょうど残り3分の1の地点にあるので便利なので今回もお世話になった。基本は無人らしいけれどハイシーズンには会員の方が上がってくれるので火が入れられていたり、発電もされているのでとても快適に過ごせる。それで料金は¥2000と格安。とくにこの日は豚汁(うどん入り)を振舞っていただいたり、みかんもらったりと色々してもらった。あと山小屋の設立に関わる話、塩爺こと塩川正十郎が小屋に関わっていたりと興味深い話も多かった。ただ小屋の運営と登山道の整備に関しては大変なことも多いようで会員の高齢化もあいまって先行きの暗い話もあったり。
南奥駆は玉置山を除けば宿泊できるようなところがないので続いてくれればいいなと思う。
雲取越えに関して
超快走路。昨日までの道が基本苦しみたい人用の修行道なのに対してこっちは山道とは言っても巡礼道兼交易路なので落差が多きい。出会う人も楽しそうな顔をしているし、実際楽しい。歩いている人の半分以上が外国人旅行者なのも気になったけれどそれは中辺路の記録にまとめて。
二日で歩ける?
吉野駅〜本宮大社が大体100キロ。その中間地点が持経宿。コースタイム0.5で約16時間。終電でスタートして夕方到着。2日目が約45キロ。小屋があるもののもてる荷物はかなり制限されそう…やっぱりちょっと無理かな。
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