朝日連峰【泡滝ダム→以東岳→大朝日岳→鳥原山→朝日鉱泉BS】
- GPS
- 28:23
- 距離
- 43.9km
- 登り
- 3,332m
- 下り
- 3,292m
コースタイム
- 山行
- 3:53
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 4:32
- 山行
- 5:08
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 5:31
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 5:30
- 山行
- 4:29
- 休憩
- 8:50
- 合計
- 13:19
- 山行
- 4:58
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 6:21
天候 | 8月4日→晴れ 8月5日→ガス 8月6日→晴れ一時ガス 8月7日→ガス 8月8日→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
写真
感想
長年にわたって計画倒れしていた山に挑戦するシリーズ。
毎年のように紅葉を狙うも、台風に潰され続けた朝日連峰に挑みます。
いったん紅葉は諦めて、王道の夏山を楽しむことにしましょう。
泡滝ダムから朝日鉱泉に至る、深田久弥氏とは逆のルートに挑みます。
■泡滝ダム→大鳥小屋
登山タクシーはキャンセルポリシーが鬱陶しいので利用は見送り。
しかも日曜はエスモール発に変わり、相乗り希望者が出ないと割高なのもネック。
鶴岡に前泊して、始発の山形行きの高速バスに乗り庄内あさひバスストップで下車。
前日に予約しておいたタクシーに乗り、泡滝ダムまで移動します。
いつの間にか落合タクシーはPayPayが使えるようになりました。
ただ、泡滝ダムは圏外なので途中の旅館朝日屋で停めてPayPayで仮精算します。
泡滝ダムに着いたら総額とPayPayとの差額を現金で精算できる神システム。
なお、もし過分になった場合は差額を返金してもらえるようでした。
泡滝ダムから大鳥川の右岸を緩やかに遡上していきます。
渡渉が何度となく現れ、中には増水したら厳しそうな場面も。
七曲からは沢を離れて九十九折りで標高を稼いでいきます。
何度も飲用可の沢が現れるので、喉を潤したり体温を下げたり大助かり。
この日の大鳥小屋の宿泊者は小屋泊7名、テント泊2名。
釣り客の宿泊も多いと聞きますが、この日は登山者だけでした。
外のベンチは蚊が多くて対策を講じる必要があります。
ハイシーズンにつき平日も管理人が常駐、缶ビール購入可です。
■大鳥小屋→オツボ峰→以東岳避難小屋
以東岳までのルートは、眺望が良さそうなオツボ峰経由を選択します。
樹林帯の登りが終わると展望が開けるはずが、予報の通りガスで真っ白。
三角峰のトラバースに入る手前に、ニッコウキスゲの群生地があります。
ヒメサユリもごく僅かながら咲いていましたが、登山道からは離れています。
三角峰のトラバースを抜けると稜線歩きに移行します。
手持ちの水が潤沢にあったので、水場には立ち寄りませんでした。
稜線は地図に記載の通りお花畑で、この時期はマツムシソウが主役。
他にも多様な花々が咲いていて、飽きることがありませんでした。
ニッコウキスゲの群生地も少ないながらありますが、相変わらず接写できず。
オツボ峰からは花が少なくなり、幾度となく偽ピークを越えていきます。
以東岳の山頂からは朝日連峰が俯瞰できるはずですが、相変わらずガスが優勢。
避難小屋は山頂から直登コースへと少し下った場所にあります。
ハイシーズンにつき平日も交代で管理人が常駐しています。
水場は小屋から下り7分と遠いながらも、冷たくて水量もあります。
この日の宿泊者は2名、缶ビールは冷えているか不明ですが購入可でした。
管理人の方と談笑していたら、あっという間に日没になりました。
■以東岳→竜門山避難小屋
以東岳に登り返して朝日連峰の俯瞰をリベンジしてみるも、稜線はガスの中。
でも、辛うじて大朝日岳の山頂を捉えたので先へと進みます。
稜線は地図で見るよりもアップダウンが大きく、登りの足も下りの足も使います。
お花畑くらいが楽しみかと思っていたら、次第にガスが取れてきました。
狐穴避難小屋は週末のみ管理人が入るようで、静まり返っていました。
水場は小屋前まで引いてくれるので、冷たい水に入れ替えます。
大きな山容の寒江山の幾つものピークを越え、大きく登り返して竜門山避難小屋へ。
このエリアの標準CTは厳しめのようで、この日も計画通りに着けず。
竜門山避難小屋の管理人は12日まで常駐し、その後は不明とのこと。
この日の宿泊者は8名、缶ビールは購入できないようでした。
管理人の方がとにかく気さくで話好きで、21時くらいまで話し込みました。
多趣味で探究心が強く、人との繋がりを大切にし、そしてよく笑う方でした。
■竜門山避難小屋→大朝日岳→大朝日岳山頂避難小屋
夜更けに星や夜景が少し見えたものの、夜が明ける頃には強めの雨。
雨は止むも昼には再び雨予報なので、レインウェアで出発します。
天気は悪くとも、相変わらずお花畑が続くので目の保養になります。
竜門山から西朝日岳の間の稜線は嫋やかで歩きやすく、晴天ならもっと良かったでしょう。
西朝日岳の山頂標識は登山道にありますが、三角点は離れた場所に。
ちなみにトレースは無いので、藪漕ぎしないと辿り着けそうにありません。
いったん標高を吐いて中岳の山頂は巻いて、再びニッコウキスゲのお花畑。
金玉水は後で汲むとして、緩やかに登り返して改修工事中の大朝日岳山頂避難小屋へ。
ガスは取れず雨も降ってきた事だし、先に進むのは止めました。
そのうち雷も鳴り始めたので、行程を中断したのは正解でした。
この日の宿泊者は工事関係者が多数、登山者は自分1人と意外な結果。
缶ビールは購入不可で、担いできた缶ビールを金玉水へと冷やしに行きました。
夕方、日没近くになって雨が止み青空が見えてきました。
これは夕焼けが見えるかも、と思いカメラを担いで急いで山頂に向かいます。
山頂に着いた時点はガスで真っ白でしたが、少し待つと再び晴天に。
夕焼けに加えて西朝日岳の雲海も見られて、やっと満足した山行になった気がしました。
■大朝日岳山頂避難小屋→鳥原山→朝日鉱泉BS
朝日鉱泉に至るルートは幾つかありますが、予定通り鳥原山を経由して下山します。
登り返しが多いものの、頻繁に水場が現れるので担ぐ量は少なくて済みます。
まずは目の前に壁の如く聳える小朝日岳を目指して下りていきます。
登り返しが見えるのに下りていくのは慣れないもので、気が滅入ります。
朝日連峰で一番美味しいと言われる銀玉水は登山道から程近く、水量も豊富です。
もはや各地の水場を飲み続けて舌がおかしくなっていますが、言われてみれば美味か。
小寺山へ至る巻道の途中で小朝日岳へと分岐し、引き続き登ります。
地図には急坂と記載があるもの、特筆するほどの勾配には感じませんでした。
小朝日岳の山頂からは大朝日岳への眺望が素晴らしく、登り返した甲斐を感じます。
縦走中や大朝日岳に登った時も晴天だったらと悔やまれますが、それもまた時の運か。
なお小朝日岳からの下りは急峻な上にザレて滑りやすい箇所が多く、こちらを注記すべき。
お助けロープを手繰るか悩む場面であっても、滑落が怖いので念の為に使いました。
下りきったら疎に石畳が現れる緩やかな登り返しを経て、鳥原山展望台に至ります。
三角点は登山道を外れた藪の中にあるらしく、薄い踏み跡があるのを目視したのみ。
問題は鳥原山からの下りで、滑りやすい石畳から木道へのコンビネーション。
集中力が切れていた訳でも無いのに、2回も転倒してしまった事に驚きです。
やがて湿原が現れて、各登山口の分岐が現れるので下山先を見誤らないように。
特に避難小屋の分岐の指導標は、避難小屋を経て朝日鉱泉に至りそうな誤記があります。
実際に鳥原山避難小屋は袋小路で、途中に水場があるのと小屋の隣に朝日嶽神社があります。
管理人は平日は不在のようで静かでしたが、ここもトイレが水洗なのは感心しました。
避難小屋から分岐に戻り、下りの序盤はガレた沢の中を下るような集中力を要する場面。
普通の登山道に戻っても木の根が張り出して滑りやすく、本日3回目の転倒を喫します。
金山沢は増水しているのか、登り利用だと靴を脱いで歩かないと無理そうでした。
下り利用では真ん中まで飛び石を伝って、最後は大ジャンプする事で切り抜けます。
渡渉から暫くの区間は樹林帯の尾根を辿り、標高を吐き出さないもどかしい時間帯に。
そして何故か、やけに大ぶりに育ったキノコが多く現れて植生の不思議を感じます。
九十九折りに移行して一気に標高を吐き出したら、他のルートと合流して吊橋へ。
そして羽虫の一斉攻撃を浴びながら、逃げるように最後の登り返しを経て朝日鉱泉へ。
朝日鉱泉からは左沢駅行きの送迎バスが利用できるので、公共機関利用者には助かります。
5日ぶりに風呂に入り、生ビールと蕎麦で一息ついたらテラスでのんびり過ごします。
人気の時期はヒメサユリか紅葉に集中するのか、送迎バスの利用者は2人のみ。
左沢駅から山形駅を経由して、新幹線で飲み直しつつヤマレコを書きつつ帰路に就きました。
今回の山行は体力不足で殆どの区間で標準CTを超過しています。
泡滝ダムから朝日鉱泉のルートであれば、2泊3日ほどで歩き切るのが一般的でしょう。
もともと病弱で心肺機能が人並み以下なのに加えて、加齢で衰えているのが原因と思います。
欲張った計画を立てず、身の程を弁えた山行を楽しむ事が今後の為になると感じました。
【追伸】缶ビール販売状況まとめ
大鳥小屋→700円(管理人常駐時のみ)
以東岳避難小屋→800円(管理人不在時は自販機にて500円玉2枚で購入、お釣りあり)
狐穴避難小屋→なし?(管理人不在のため不明)
竜門山避難小屋→なし
大朝日岳山頂避難小屋→なし
鳥原山避難小屋→なし?(管理人不在のため不明)
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
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泡滝ダムからの登山タクシーが思ったより高額で悩んでいたところにちょうどこの記録を見つけられて助かりました。行けそうなのが月〜金の間だったので曜日も固定されてしまっていましたが、おかげさまで割とフリーに動けそうです。ちなみに落合タクシーはおいくらでしたか?
レコありがとうございました。お花たくさん見れたようで羨ましいです。参考にさせていただきます。
庄内あさひバスストップから泡滝ダムまで約11,500円でした。
PayPayで11,000円を仮精算したので、泡滝ダムで500円ほど追加で支払いました。
高速バスでなくて、路線バスの朝日庁舎行きを利用した場合は、金額は上記より多少安価になると思います。
登山タクシーを相乗り無しで利用した場合と、ほぼ同額ですね。
もし下山で利用されるなら、登山タクシーよりも安価で済むと思います。
ご承知おき頂いているかと思いますが、大鳥小屋は携帯は圏外、管理人在住時のみ衛星電話が利用可。
朝日鉱泉の夏季登山バスは8/19の朝便までとなっていますのでご注意ください。
天気が変わりやすく晴天続きは望めませんが、楽しい山行になると良いですね。
ご返答ありがとうございます。
よく見たら鶴岡側からとダム側からでだいぶ料金が違うんですね。せめて登山タクシーも予約状況とか載せてくれればいいのですが。
片道は朝日鉱泉の都合がつかないので、せっかくですし朝日軍道を使おうかなと思ってます。白兎駅のほうが便利なので…。
ありがとうございます、お互い晴れるといいですね。
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