初秋の飯豊連峰縦走〜北から南へ〜
- GPS
- 58:55
- 距離
- 38.2km
- 登り
- 3,309m
- 下り
- 3,310m
コースタイム
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 9:00
- 山行
- 8:48
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 9:50
- 山行
- 8:12
- 休憩
- 2:58
- 合計
- 11:10
足の松尾根〜大石山〜鉾立峰〜杁差岳〜鉾立峰〜大石山〜頼母木小屋(宿泊)
2日目(9/6):頼母木小屋〜頼母木山〜地神山〜扇の地紙〜門内岳〜北股岳〜梅花皮小屋〜梅花皮岳〜烏帽子岳〜御手洗池〜天狗ノ庭〜御西小屋(宿泊)
3日目(9/7):御西小屋〜駒形山〜飯豊本山〜本山神社・小屋〜御秘所〜姥権現〜草履塚〜切合避難小屋〜種蒔山〜七森〜三国小屋〜剣が峰〜横峰〜笹平〜長坂(上十五里・中十五里・下十五里)〜御沢登山口〜林道歩き50分で川入臨時Ⓟ
奥胎内へ移動し(車で2時間)車を回収、ロイヤル胎内パークホテルに宿泊
9/8に仙台に戻る
当初のプランは三日目に大日岳に行き三国小屋で宿泊し4日目に下山予定でしたが
雨のため大日岳は見送り、一気に下山しました。
天候 | 5日:曇りときどき晴れ 6日:曇り午後雨 7日:雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
奥胎内ヒュッテ手前のⓅに駐車 奥胎内ヒュッテ前から乗合タクシーで足の松尾根登山口に移動 ※http://www.tainai.info/trekking/image/yamabiraki.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
✿登山ポストは川入臨時Ⓟ、奥胎内ヒュッテ、足の松尾根登山口にあります ✿足の松尾根:ずっと登り調子の尾根 途中ロープ個所があります 水場があるらしいけど未確認 ✿大石山〜鉾立峰〜杁差岳:アップダウンのかなり効いた道 杁差岳周辺はお花が豊富 ✿頼母木小屋〜地神山〜門内岳〜北股岳:徐々に登りつめていく調子でアップダウンが効いているが地神山から門内岳へは美しい稜線を漫遊できる ✿北股岳〜梅花皮岳〜烏帽子岳〜御西岳:かなりの高低差を歩くので体力消耗するが大日岳と飯豊本山が見えてくるとまた気持ちが新たに引きしまる ✿御西岳〜飯豊本山:草原の道を歩くようなトレイルで草紅葉が始まり晴れていれば楽しめると思う ✿飯豊本山〜種蒔山〜三国岳:御秘所の岩場は注意。鎖がある。 草履塚を登り返せば下りが殆どになるが切合小屋周辺はガス靄かかると迷いやすい 種蒔山から七森になると岩場になり鎖ロープがある 三国小屋への登り返しはきつかった(~_~;) ✿三国岳〜剣が峰〜地蔵山〜御沢登山口:剣が峰は雨時滑りやすいので必ず三点確保しながらゆっくりと下ること 鎖もあるが岩の間に足場を確保すれば何とか通過できる 剣が峰通過してもしばらく階段状の岩場の急坂が続く 地蔵山分岐~横峰にかけて峰秀水の水場がある 長坂は足の疲れもピークでだらだらと長く感じられる ※ブヨ(ブユ)がたくさん!トンボが少なくてブヨがかなり生き残っている 虫よけスプレー、虫よけネット必須ですよ! |
その他周辺情報 | 前泊:奥胎内ヒュッテ※http://okutainai.com/ 後泊:ロイヤル胎内パークホテル※http://www.royal-tainai.jp/ 山小屋情報: 頼母木小屋&門内小屋(胎内市) ※http://www.tainai.info/trekking/image/about_yamagoya.pdf 梅花皮小屋、御西小屋、飯豊本山小屋、切合小屋、三国小屋 ※http://www.city.kitakata.fukushima.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/020/351/iidesan.pdf |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
半袖シャツ
防寒用(ダウン)
ソフトシェル
機能性スパッツ
ズボン
ゴアテックス雨具上下
アンダーウェア
帽子
手袋
ソックス
登山靴
靴紐予備
ザック
サブザック
ザックカバー
防水袋
ストック
食料
飲料水
行動食
保温ボトル
ストーブ
コンロ
クッカー
ライター
ヘッドランプ
予備電池
サングラス
日焼け止め
時計
GPS
コンパス
携帯・スマホ
筆記用具
ナイフ
地図
カメラ
タオル
ティッシュ
救急用品
携帯簡易トイレ
サバイバルシート
ゴミ袋
ビニール袋
身分証明書
健康保険証
シュラフ
マット
耳栓
歯ブラシ
薬
化粧品
虫除けスプレー
虫除けネット
簡易ソーラーライト
|
---|
感想
一か月ぶりの山は無謀にも飯豊の主稜線を北から南へ歩くことにした。
お盆あたりからの不安定な天気と持病の腰痛のため
なかなか山に行けなかった〜(~_~;)けれど
とうとう痺れを切らして!(笑)
山の魅力に溢れている飯豊の稜線を思い切って歩いてみようと決意。
お天気は週明け悪いかも…秋雨前線が気になるところだったが
その時はその時で引き返して奥胎内へ戻ることもありかな〜と楽観的に考えていたんです。
足の松尾根は延々と続く樹林帯の急登の繰り返しでやっぱり暑くて汗びっしょり。
直射日光がないだけまだ恵まれているようなものだ。
鉾立峰と杁差岳はかなりのアップダウンで疲労困憊したものの
稜線とビロードのような緑の山肌の尾根と谷がとても美しく見えて感激。
お花畑には今はトリカブトとフウロとウメバチソウが盛りで
花期の長いハクサンイチゲとタカネマツムシソウ、小さなミヤマコゴメグサがとても可愛らしい。
頼母木小屋は水場に恵まれた良い小屋で
ここから見える杁差岳の眺めはどっしりとして素晴らしい。
頼母木小屋から地神山〜梶川尾根の終点、扇の地紙の美しい稜線
門内岳〜北股岳に続く緩やかな稜線、笹原、草原、砂礫地、ハイマツ帯
小さなアップダウンを繰り返し北股岳に着いた頃にはガスが晴れて
念願の石転び沢を覗き見ることができました。
石転び沢は、こんなところ歩くんかい!と驚くほど後半の傾斜がものすごく急に見えてしまった。ここは上級者用ですよ…(@_@;)
梅花皮岳〜烏帽子岳へはかなりのアップダウンと岩尾根を歩き
御西岳に続く稜線道は思ったより東側がかなり急傾斜になっていて
雪田も遅くまで残っていたのか夏のお花が見られたり
残雪も谷筋にしっかりとへばりついて中が空洞になっていて足を滑らせてあの中に落ち込んだらもう最後だと思わせるほど。
稜線上では何組かの方たちとすれ違い、
お天気は何とか持つんじゃないか〜と楽観的におっしゃる方もいて
その言葉に安心してこちらも気が軽くなっていました。
すれ違ったご夫婦に
大日岳は往復2時間半で行けるから行った方がいいよと教えてもらい
行く気になっていたものの
雨がとうとう降ってきてレインウェアを着ることに。
大日岳の悠々たるお姿を眺めていたけれど行く気が萎えて
今回もまた見送りです(/_;)(/_;)(/_;)←とっても行きたかったのだ(/_;)
御西小屋に着いた頃は無情の風雨が強くなり
一度も止むことなく夜中ずっと激しく雨が降り続いていました。
御西小屋のトイレはぼっとん式だし、雨の真夜中は真っ暗で怖くてとても行けません。
夜中トイレに行きたいのを我慢していたせいか
夢はトイレににまつわるストーリィで何度も目覚めてはまたトイレ夢でした(笑)
明け方ようやく雨が弱まってまだ真っ暗でしたがやっとトイレに行きほっと安心。
さぁ、雨の中をこれから歩いていかねば!
晴れた穏やかな天気であれば素敵な景色が広がっていたはずの飯豊本山までを黙々と歩き
風にうねる草原は草紅葉が始まっていて、やはりお天気であればなぁと空を恨めしく思ったり…。
2度目の飯豊本山は雨で何も見えず。
それでもいいんだ!飯豊に来たんだ!と萎える気持ちを鼓舞し
岩場の御秘所、衣替えした姥権現を通過し草履塚までのつらい登り返しを歩く。
6月の初めは雪渓が残っていたあたりのお花畑を見ては
こんな天気を恨めしく思えるばかり…でもこれも山の現実なのだ。
ガス靄の中に垣間見える花の瑞々しい様子がせめてもの目の保養。
砂礫地が見えてくるとようやく切合小屋だ〜水場だ〜と思って振り返ると
同行者がいない!?
あれ?と思いながらもすぐに来ると思って水を補給したり、おやつ食べたりして待っていてもなかなか来ないではないか!
大声で「おーい!」「○○ちゃ〜ん!」と呼びかけること何回かで
やっと笛の音らしきものとか細い声が聞こえてきた。
戻りながら大声を出して呼び掛けると
靄の中からやっと姿と声を確認できてほっと安心。
同行者曰く、突然私の姿が消えたそうで
(多分灌木帯に入って分からなくなったのだと思う)
レインウェアのフードで視界が狭くなりガスで遠望が利かなかったのと
砂礫地の足跡に惑わされて全く別方向に行ってしまって迷ったのだと言う。
時間は10分ほどだったと思われるが迷ったと思ったらもうパニックに近い状態だ。
かなり気持ちは焦っていたに違いない。
小屋でちょっと落ち着いて再び歩き始めて種蒔山へ向かう途中
同行者が眼鏡をしていないことに気づき急いで小屋に戻ったものの
小屋には眼鏡がなくて、迷った所で眼鏡をはずして地図を見た時に置いたのかもしれないという。
眼鏡を諦めて度付きのサングラスがあるのでそれでカバーできると言うので下山続行。
七森のスリリングな岩場をクリアして三国小屋に着いたのはお昼。
三国小屋で休んで天気情報を確認し、小屋に留まらず一気に下山を決意。
雨時は危険な剣が峰。
ストックをしまって三点確保しながら危険な岩尾根を緊張しながら下りる。
「大丈夫、いろんな山を歩いてきたから降りられる!」
と自分に言い聞かせながら、同行者に声かけながら
滑りやすい岩に冷や冷やし険悪な岩場をやっと下りた〜と思ったら
まだまだ急坂の階段状の岩場道は続き
お山の神様は相当な試練を与えて下さった(@_@;)
御沢登山口まで下りる登山道はひたすら長くてひたすら急で
もう靴の中は濡れて足の爪は押されて痛いし、膝は痛くなるし
レインウェアの中は汗で蒸れて濡れているし、何もかもがびっしょり。
長坂の上十五里・中十五里・下十五里がようやく終わったのに
御沢登山口までまたまたひらすら長かった〜(~_~;)
それから長い長い林道を歩いて車に戻ったのは5時前。
雨の中、多少のトラブルはあったものの怪我もなく無事に下山できて本当に良かった!
飯豊はやっぱり厳しい山だった。
途中何度もへこたれそうになってしまった。(>_<)
でも前半、苦しい登りだけれど素晴らしい眺めに出会えて良かった。
後半、雨の中いろんな試練を受けながらも苦行の下山になってしまったが
何故か充実感は一入である。
今回行けなかった大日岳、またまた見られなかったイイデリンドウ
麗しの夕映えと夜明けなどの感動的なシーンが見られなかったのは心残り。
筋肉痛であちこちが痛いけれど
体が回復するとまたあの遠い遥かな稜線を歩きたくなるんだろうなぁ…
飯豊は奥が深い…ひたすら広がっていく無限大の魅力と魔力があるよ(*^。^*)
コメント
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おはようございます。
お盆以降は全く天候が良くなりませんね。
同じく皆さん山行きたい病を発病のようです
それにしても久しぶりの山で飯豊縦走とは驚きです。
大日岳とイイデリンドウは来年の楽しみですね。
台風の影響で今週は雨続きですね
土砂災害で山道への影響も気になりますが
その前に生活圏内での災害がとっても気がかりです
一カ月ぶりの山だというのにどうして厳しい山を選んでしまうのでしょう〜
きっと酸欠いや山欠状態で感覚が麻痺してしまうんでしょうね
もっともっと高い山に行きたくなってしまいます
イイデリンドウは終わってしまったけれど
大日岳はまだ行く機会があるかも
お見事でした
そしてご苦労様でした
天気が良ければ、とは思いますが、それでも奥深い飯豊を、十分に堪能されたことでしょう
しっかり疲れをとって下さい。
またすばらしいレコをお待ちします
全身筋肉痛です
それだけ下山が厳しく緊張状態が長く続いたんでしょう〜
山は晴天が一番ですが
縦走になるといつ天気が崩れてもおかしくありませんね。
初日は大雨注意報が出ていたにも関わらず雨は降らず晴れました。
こうして無事に下界に戻れて山の神様に感謝です。
日々、精進してまた厳しい山を目指します
meikenさんへ
こんばんは。
どちらへ縦走なさるのかなぁ~?と考えていましたが飯豊でしたか
しかも大縦走!!!
うらやまし~&お疲れ様でした。
ガッツリ歩いてこられましたね
下山時、お友達とはぐれた10数分間はお互い不安な時間でしたね。
お二人ともご無事で本当に良かった(>_<)
まだまだ咲いてるたくさんのお花たち、
染まりゆく山肌、頑張って歩いたお二人。
meikenさんのお蔭で、私にとって未知なる足の松尾根や三国岳方面への道を
追体験させて頂きました。
ありがとうございます
ゆっくりお休みになって、次なるお山へ英気を養ってください。
楽しみにしております
私はしばらく皆さんのレコを覗き見るだけになりそうです(^^)/
こ〜きました!
飯豊に行くか朝日に行くか遠出して新潟の名山に行くか〜といろいろ迷い
同行者が飯豊の縦走にノッテ来たのでこうなりました
どこのアプローチも易しいルートなんてありゃしません
三国小屋の手前の剣ヶ峰…素晴らし〜岩場です。
きっとwaqueさんはキャ〜キャ〜笑いながら歩くことでしょう
後半お天気は崩れましたがこれも一つの経験で次に活かせましょう〜
筋肉痛も軽くなりましたが、
今回の大雨のあとでちょっと山に入るのは怖いですね
waqueさん、なかなかお山に行けないようで残念ですが
たまには息抜きで近場に行きましょう〜
天候が芳しくない日が続きしびれをきらしましたね でも、思いたったらのMeikenさんは行動に移しましたか さすが若い 足の松尾根の洗礼は、変化のあるルートとは云えきついよね 連続の飯豊参りだから紅葉の時期の挑戦も有りなのかな・・・などとたきつけてはいませんが 今度は太鼓判の天気の時に行って下さい 。でも の画像はしっかりと逃しませんね
先日の大雨、エリアメールが何度も鳴り穏やかならぬ夜でしたね。
幸い、我が家周辺は大丈夫でしたが
大変な被害に見舞われた地域はただただ通常の生活に戻る事を祈るばかりです。
飯豊の登山道は大丈夫だろうか〜
飯豊参りはエンドレスですね
気力満ちて体力も万全でないと洗礼受けて振り落とされます〜
もう若くないので!気持は焦り気味ですが…
まだ歩いていないルートもあるのでいつかそのうち…
と言っても私のテーマは花と絶景なのでがっつりルートは遠慮しますね
はじめまして。
シルバーウイークに飯豊を縦走しようと思っています。レコがとても参考になりました。特に、虫に関しては、もういいかなと思っていただけに有難い情報です。
後は、この大雨が車道や登山道にどう影響しているか、心配です。
もう少ししたら、自治体のHPや電話で確認したいと思います。
シルバーウィーク晴天になる事を祈ります
例の線状降雨帯が東北の山々にもかかりましたが
今どんな状況なのかまだ確認できていません
naoeさんの脚力なら飯豊の稜線まで難なく行けますよね〜
虫は要注意です!虫除けネット必要ですよ。
天気次第でいろんなエスケープルートも考えておいた方がいいと思います。
東北のアルプス楽しんでくださいね〜
(八ヶ岳、北アの黒部五郎岳…私も行きた〜い )
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