【大峯奥駈道(逆峯)】達成感満載の世界遺産の道5days130km!(六田〜吉野〜山上ヶ岳〜八経ヶ岳〜釈迦ヶ岳〜笠捨山〜玉置山〜熊野本宮)


- GPS
- 102:28
- 距離
- 132km
- 登り
- 11,521m
- 下り
- 11,597m
コースタイム
- 山行
- 8:15
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 9:13
- 山行
- 9:25
- 休憩
- 2:17
- 合計
- 11:42
- 山行
- 11:13
- 休憩
- 2:33
- 合計
- 13:46
- 山行
- 10:25
- 休憩
- 2:23
- 合計
- 12:48
- 山行
- 8:46
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 9:28
1〜2分の小休止は多数。
天候 | 1日目:晴れ のち 曇り 風も強く、寒い一日。標高が高いところでは雪が降っていた様子。 2日目:快晴! 朝晩は冷え込みましたが、日中はちょうど動きやすい気温。 終日、雲一つないいい天気。 3日目:晴れ この日も朝は冷え込み、標高の高いところでは霜柱も。この日も終日いい天気。 4日目:晴れ かなり気温もあがって暑い1日。新宮では30.2℃あったとか。 5日目:曇り 時々 晴れ 標高が高いところ(おおよそ900m以上)ではガス。 行動中は降りませんでしたが、下山後の新宮で夕方には雨になっていました。 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
◇東京〜京都(9,210円) プレミアムドリーム11号 22:10 東京駅八重洲南口発 05:38 京都駅烏丸口着 → 東名高速事故渋滞の影響があったらしく(寝てて気づかず)、06:10頃到着。 http://www.kakuyasubus.jp/search/detail/17348/0428/35540/35304 ◇京都〜六田(1,170円) 近鉄京都線急行・橿原神宮前行 06:35 近鉄京都発 07:44 橿原神宮前着 近鉄吉野線・吉野行 07:57 橿原神宮前発 08:39 六田着 ■帰り ◇本宮大社前〜新宮駅(1,540円) 熊野交通バス 16:11 本宮大社前 17:12 新宮駅 本宮大社前から新宮駅は、熊野交通と奈良交通の運行あり。 <熊野交通> http://www.kumakou.co.jp/bus/jikoku_item_7.html <奈良交通> http://www.narakotsu.co.jp/rosen/yagi-shingu/totsukawa-timetable.html ◇新宮〜池袋(11,500円) 三重交通高速バス 20:30 三交新宮駅前発 06:25 池袋駅東口着 http://www.sanco.co.jp/highway/nankitokyo/time.php |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況 ・思っていたより、全体に整備が行き届いていました。案内板も多くあります。 道を間違えたのは、地蔵ヶ岳に向かう途中の登り2か所。 ・全体に急登が多くあります。 ・クサリの箇所も多くありますが、難易度が高いと感じるところはありませんでした。 行程にもよるのでしょうが、疲れたころにクサリが続くのがやっかい。 ・北奥駈道は稜線歩きが中心、南奥駈道は森林歩きが中心と、道の顔が違います。 標高の違いからか、植生も違っており、雰囲気の異なる行程を楽しむことができます。 ・水場は少なく、特に南奥駈道では水場の間が長いところがあります。 4〜5ℓは持っておいたほうが安心(その分、荷物はかなり重くなります)。 平治宿から玉置山の間、暑い日だったこともあり、12時間の行程で4.5ℓ消費。 ■水場情報 行程時の情報です。また、実際に立ち寄ったところのみ記載しています。 ◇上千本(4ℓ補充) 水道でした。水量たっぷり。どこから水を引いているのか、わかりませんが。 ◇小笹ノ宿(2ℓ補充) 水量たっぷりの沢。 ◇行者雫水(2ℓ補充) 「雫」というくらいなので、ポタポタかと思っていましたが、この日は十分な水量あり。 ◇楊枝ヶ宿(2ℓ補充) 小屋から5分ほど歩いたところ。1ℓ汲むのに1分くらいかかりましたが、十分な水量。 ◇鳥の水(補充なし) 楊枝ヶ宿と同じような感じで出ていました。 楊枝ヶ宿で補充していたので、コップで一口飲んだのみ。 ◇深仙小屋(1ℓ補充) しっかり出ていました。 ◇平治ノ宿(4ℓ補充) 5分ほどロープがあるような道を下っていきます。 それなりに汲むのに時間はかかりましたが、十分な水量。 ◇行仙山小屋(1ℓ補充) 「水場」ではありません。 小屋の方が声をかけてくださり、「暑くなる」ということで水を分けていただきました。 通常は、期待しないほうがいいのかもしれません。 ◇玉置神社(3ℓ補充) 社務所の前で豊富に水が出ています。 ◇玉置神社駐車場(1ℓ購入) 自販機あり。 炭酸が飲みたかったのですが、みなさん、同じ考えのようで炭酸は売り切れ・・・ |
その他周辺情報 | ■熊野本宮周辺 ◇食事 休憩処 いっぷく http://www.iyashi-kumano.jp/lunchmap/29_ippuku.html 熊野本宮前の国道168号を渡ったところ。 うどんとめはりずしのセット800円。 ■新宮駅周辺 ◇スーパー オークワ https://www.okuwa.net/store/wakayama/102.html バス降り場から2〜3分のところにオークワというスーパーあり。 ここでバスの中での酒・飲み物類を買い出し。 新宮駅近くにコンビニは見当たらず。調べればあるのかもしれませんが。 ◇公衆浴場 なぎの湯 https://www.city.shingu.lg.jp/forms/info/info.aspx?info_id=38023 上記のオークワの手前を左に折れて1〜2分の交差点を右に曲がったところ。 入浴料400円、タオル150円、シャンプー100円、ボディーソープ130円(だったはず)。 ◇食事 不知火 http://www.dokonanki.com/gourmet/shop/00251/ 新宮駅目の前の焼き鳥屋。 こぢんまりとした感じ。私が飲み食いをしている間に満席、入れない方々も。 串(皮、つくね、つくねチーズ、もも、エリンギ、シリ、ねぎま、うずら)、 手羽先から揚げ、焼き鳥丼、中生4杯 しめて4,000円(うちビールが半分以上・・・)ナリ。おいしゅうございました。 |
写真
間違って玉置辻に降りてきてしまっていました。
諦めてこちらでテントを張ろうとしていたタイミングで、駐車場まで行く車に乗せていただきました。
装備
個人装備 |
ザック(70ℓ)
防水バッグ(35ℓ)
ザックカバー
ストック
レインウェア
レイングローブ
ゲイター
テント
テントポール
ペグ
グラウンドシート
マット
シュラフ
シュラフカバー
携帯まくら
ロープ(物干し用)
クッカー
ガスボンベ
コッヘル
サーモス
箸
フォーク/スプーン
折り畳み食器
マグカップ
朝食:4食分
昼食:5食分
夕食:4食分
予備食料:3食分
非常食
帽子
ジャージ(下)
くつ下
下着
インナー
長袖シャツ
ダウン(上下)
フリース
水
ハイドレーション
ソフトボトル(4ℓ分)
ドライフルーツ(オレンジ/パイナップル/レモン)
カシューナッツ
麦チョコ
ウィスキー(400ml)
VAAM粉末(10袋)
アミノバイタル(5袋)
コーヒー(8スティック)
あめ
タオル
携帯トイレ
トイレットペーパー(1ロール)
サバイバルシート
サングラス
ライター
ヘッドランプ
LEDランタン
靴ひも
常備薬
絆創膏
虫よけシート
メンタム
バンテリン
ウェストポーチ
防水袋
アイマスク
耳栓
一眼レフ
コンデジ
携帯バッテリー
予備用乾電池
地図
スマホ
Kindle
防水メモ
シャーペン
メガネ
時計
ニットシューズ(MONCROSS)
ボディペーパータオル
|
---|---|
備考 | ・これだけ行動時間が長いと、時間つぶしのためのKindleは持っていかなくても大丈夫でした。 ・スマホのバッテリー状態がイマイチのため、充電用のバッテリー(3つ、トータルで13,500A)が重くなってしまいました。 ・カメラは晴れ用に一眼レフ、雨用にコンデジを持参。これだけ行程が長いと、コンデジのみで軽量化を図った方がよかったと思いました。コンデジだけだと、充電用のバッテリーがさらに重くなりそうなのを嫌いはしたのですが。 |
感想
正直、舐めてました。
他の方々のレコを見ていて、大変な道とは思っていましたが、一方で「世界遺産の道」というフレーズもあり、「誰でも行けそう」という思いを抱いてしまっていました。
4泊5日前提だと、
20kg以上の荷物を背負って
標準CT以上のスピードで
1日10時間以上の行程を
は日歩き切る体力と気力が必要
という、かなりのハードコースでした。
4泊、かつ、途中で食事ができる山小屋もなく自炊前提のため、どうしても荷物が多くなります。軽量化のため、食材はフリーズドライで固めましたが、私はよく食べるため、一食が2袋前提。食材だけでもかなりの重さ。
水場も少なく、余裕を見て4〜5ℓは持っておきたいため、さらに荷物は重くなりがち。
この荷物を背負って、ソコソコのスピードで、長時間の行動。
夏山でも、連日1日10時間以上歩くことは、そうそうありませんので、まったくもって未知の領域。
4泊5日だと、私のたどったコースは標準的なものだと思いますが、この行程だと疲れ切った終盤にもクサリ、急登が待っています。本当にMっ気たっぷりのコースです。
帰ってきて体重計に乗ると、体重3.5Kg減の体脂肪率5%減(もっとも帰ってきて2日で2kg回復…、人間の体ってすごい)。
それだけ大変なコースですので、歩き切ったときの充実感、達成感はひとしおです。
今回は天気にも恵まれ、楽しい山行でもありました。
ただ、「もう一回、歩きたいか?」と問われたら、迷わず「NO!」と答えますけどね・・・
■1日目(4/29)
東名が事故渋滞だったということで、定刻より30分遅れでの京都駅に到着。電車の接続が悪く、当初の予定より1時間近く遅れての六田駅スタート。
大峯奥駈道を歩く場合、吉野口、あるいは奥千本からスタートする方が多いようですが、あまり来る機会もない山域のため、第75靡の柳の宿からスタートしました。
吉野の町を通り、奥千本までは舗装路。奥千本から先が山道。
初日ということもあり元気で、快調に歩を進めます。
五番関の女人結界を越えて、大天井ヶ岳に向かう辺りから、多少、疲れが出てきます。
そこに待っていたのが、歩きづらくなる道と、大天井ヶ岳に向かう急登。
さすがに20kg以上の荷物を背負っての急登は堪えます・・・
元々は小笹ノ宿まで行ければ行きたいと思っていましたが、スタートが遅れたのと、思っていた以上に行程に時間を要したのとで、あえなく断念。
開業前の洞辻茶屋をこの日の宿泊場所とします。
中にはテント数張りと、テントを張らずにいる方が数名。
テントを張るのが面倒だったため、私もテントなし。これが失敗。
この日はかなり冷え込み、氷点下。寝袋に入っても寒く、サバイバルシートを出してようやく暖かい状態。
さらに、19時頃に到着した方々が、22時過ぎまでしゃべっていたのが気になり、眠ることができません。到着が遅くなるのはしょうがないとして、22時過ぎまでうるさいのはどうかと思いました。
結局、その方々が消灯してから、ようやく寝ることができました。
■2日目(4/30)
目が覚めたのは4時ごろ。まあ、それでも6時間近くは寝ることができたので十分。
日の出のタイミングで出発します。
山上ヶ岳の宿坊、GW後に開くという事前情報を見ていましたが、どうも泊まっていた方もいた様子。
あいさつしたときに「よう、お参り」を聞いたのが新鮮でした。私は普通に「おはようございます」で反射してしまいましたけど・・・
小笹ノ宿は水もたっぷり、静かでいい場所でした。テン泊にはもってこいの場所でしょうね。
快晴の下、気持ちがよい笹の稜線の道を進んで、大普賢岳へ。
ここで今回の行程で初めて、吉野から熊野本宮を目指す方と話をしました。
この方(若くてうらやましい・・・)とは、結局、弥山まで同じようなペースでした。
この後も、大荷物の方と出会い、話をするとやはり熊野本宮を目指す方。
多くの方はできれば4泊とおっしゃっていました。が、すでに「4泊は無理かなあ」と諦め気味の方も。
まあ、後から思うと、確かに4泊はかなりハードなのではないかと・・・
七曜岳辺りは修験の道という雰囲気。
山頂は景色もよく、まったりと昼食をいただきます。
七曜岳から先も気持ちがよい稜線歩きが続きます。
が、最後に弥山に登る道が、かなり足に堪えます。
かなりの時間をかけながら、ようやく弥山のテント場に。
小屋ではビールも売っていたので、350ml×2本購入。一人まったりとビールを楽しみ、この日は20時には就寝です。
■3日目(5/1)
前日、早めに寝てしまったため、1時過ぎに目が覚めてしまいます。
その後は、グッスリ寝ることはできずにトロトロと。ただ、横になっている時間が長かったためか、疲れは残っていませんでした。
予定ではこの日が一番の長丁場(で、実際にそうでした)。
八経ヶ岳山頂で日の出を拝むべく、4時半に弥山のテント場を出発。
八経ヶ岳の山頂は先着1名のみ。
日が昇ってくるタイミングで、2組が登頂してきました。
古の方々に思いをはせながら日の出を拝みます。なんとも神秘的。
日の出を楽しんだ後は、長い行程を進みます。
楊枝ヶ宿では、すでにお腹が減ってしまったため、早々にお昼ご飯(というよりは、二度目の朝ごはんか???)。
釈迦ヶ岳という優しい名前なのに、かなりの急登で厳しい釈迦ヶ岳。
しばし、休憩した後に足を進めて、深仙小屋でさらに水汲み休憩。
そこから先、しばらく行くと南奥駈道の標識。ようやく半分・・・
とにかく長い一日で、涅槃岳に登る途中で、完全に足があがってしまいます。
しかも、そこから先に続くクサリ場。
持経ノ宿に着くころには、一杯一杯・・・
ですが、次の日の行程を見越して、平治ノ宿まで足を進めます。
かなりの遅い到着。小屋で宿泊しようと思っていましたが、中に入るとすでに寝ている方も。このタイミングでゴソゴソするのも迷惑かと思い、テント泊に(でも、テントの方には迷惑をおかけしたかと、ごめんなさい・・・)。
水を汲んで食事にして、結局、寝たのは21時前くらい。
■4日目(5/2)
さすがに疲れが溜まってきていたのか、3時過ぎに目が覚めたものの不覚の二度寝。
結局、一番最後の5時過ぎスタートでした。
体が重くて言うことを聞きません。
それでも、俱利伽羅岳までは振り返ってみると、かなりのいいペース。
このままのペースで行きたいと進んでいましたが、行仙岳への急登で、早速、足があがってしまいます。すでに先行きが不安・・・
行仙小屋では、小屋の方に声をかけていただき、しばし、休憩します。
コーヒーをいただき、「今日は奈良で30℃を超える予報で、暑くなるから」ということで、水を補給させていただきました。お代を払おうとしましたが、不要ということ。好意に甘えさせていただきました。
結果的に、ここで水を補給させていただいたのが助かりました。
ここから先は、笠捨山も急登です。
途中、葛川辻に向かう巻き道もあったのですが、なんとなくこだわってしまい、笠捨山に登る道を選択。登るのと、巻き道では、少なくとも30分くらいは違っていたのではないかと思います。今度、通る場合は、間違いなく巻き道を選択すると思います(笑)。
笠捨山では、昨日、天狗山で出会った方と再会。同じような行程で、この日は玉置山を目指していましたが、この方は水不足で21世紀の森に宿泊を選択されました。
水が余っていれば、分けたのですが、暑い日で予想以上に水分消費量が多く、私もギリギリでしたので・・・
笠捨山を下ると、この行程の核心部。
槍ヶ岳の急登に萎えながら、しかも2回、道を間違えます。
いずれも先の道(?)を見て、すぐにおかしいと引き返しましたので、事なきを得ました。
おかしいと思ったら、すぐに戻って確認することが大事です。
すでに7時間歩いており、ヘロヘロしながら懸垂下降に近いクサリ場を通過、核心部を越えます。
そこから先は、気持ちのよい森林トレイルが続きます。
世界遺産の碑まで進んだところで、トレランスタイルの方と話をしました。
聞くと、吉野から夜通し歩いて待経ノ宿で宿泊。
そこから玉置山まで歩いてきて、そのまま熊野本宮に向かうということ。
どう見ても50代半ばの方でしたが、世の中、すごい人がいるものだなあ、と感心。
でも、マネはするつもりはありませんが。
かつえ坂をヘロヘロになりながら登り、玉置山山頂を経て、玉置神社へ。
この時点で水は空っぽ、残量ゼロℓ。行仙小屋で水をいただいていなければ、ここまでたどり着くことはできなかったと思います。ホント、小屋の方に感謝です。
ここで水を補給し、さらに宿泊場所の駐車場を目指します。
が、、、
着いたのは、あるはずの自販機、トイレがない駐車場。
本来は玉置神社の北西方面にある駐車場に進まなければならないのを、玉置辻に下ってきてしまった模様。明らかに事前サーチ不足でした。
諦めて、玉置辻にテントを張って、宿泊しようとしました。
ここで奇跡が起こります。
玉置辻をウロウロしながら、テントを張ろうと諦めて歩いていると、向こうから車がやってきて、降りた女性がこちらに向かってきます。
話を聞くと、吉野から熊野本宮に向かっていた知り合い(旦那?)が、捻挫してしまって断念、駐車場にテントを張っているということで迎えに行こうとしているが、ナビの案内に沿ってもたどり着かないということ。
渡りに船、同行を申し出て、駐車場まで車に乗せていただきました。
駐車場で冷たい飲料も購入し、素晴らしい夕陽を拝みながら夜を迎えます。
この日も21時前に就寝。
■5日目(5/3)
標準コースタイムで歩けば(この時点で間違い)、熊野本宮まで7時間の行程(さらに1時間ほど計算間違い)。
帰りのバスの時間を考えると13時ころに下山できればいい計算で、逆算して5時スタートをターゲット。
が、4時に起床し、準備を始めたものの、すでに体が重くて動きません・・・
結局、スタートは5時40分頃で、一番、遅いスタート。
歩き始めてもやっぱり体の重さは解消されず。
一番最初のピーク、大森山に向かう途中で足があがってきます。
標高が低くなってきていたこと、前日の終盤は急なアップダウンも少なかったことから、玉置山から熊野本宮まではまったりとした道を想像していたのですが、なんのその。
大森山から先も、前日までと変わらない急登が待ち受けていました。
五大尊岳を越えたところで、熊野川が見えてきました。
ゴールも近くなってきて、感慨にふけります・・・
ただし、ここからが長い!
2時間以上をかけて、熊野本宮近くの河原に出ます。
当然、渡っていく前提でサンダルも用意してあり、履き替えます。ここでは、途中、熊野川をのぞむところで出会った方と一緒に。
渡る場所がイマイチ、わかりませんでしたが、感覚的に大鳥居の正面だろうということで、大鳥居の正面から熊野川を渡ります。
この日の水量は膝上くらい(私は身長180cm、ただし、そんなに足は長くない)でした。
水はかなり冷たく、疲れ切った足には、いいアイシングになりました。
多少、足の疲れも取れたところで、最終目的地の熊野本宮へ!
GW中にもかかわらず、思ったほどの人出もありませんでした。
熊野本宮への階段を登り(熊野川のアイシングがなかったら、登れなかったかも・・・)、今回の旅路の無事のお礼をします。
今回の山行はここで終了。
最後の日は修行でしかありませんでしたが、天候にも恵まれて、充実した山行でした。
それでも、もう一回行くか?と言われたら、ノータイムで行きません、と答えますが(笑)。
■帰路
本当は、渡瀬の湯に寄っていく予定だったのですが、予定時間を大幅にオーバーしての下山。
軽く食事のみして、その(臭い・・・)まま、バスに乗り込み新宮に向かいます。
新宮では3時間ほどの待ち時間。
ここで風呂に入り、食事(飲み???)をして、近くのスーパーで買い物をして、夜行バスで帰宅の途につきます。
バスの待ち時間では、隣で待っていた女性とお話をさせていただきました。
東京近辺の山には登る方のようですが、今回は熊野三山をめぐる一人旅だった模様。
こうした旅も、うらやましく感じました。
バスに乗り込むと、すぐに爆睡。一回、1時過ぎに目を覚ましましたが、すぐに二度寝で5時ころまでぐっすりでした。
今回の山行では、同じ行程をたどった方を始め、さまざま方と話をさせていただきました。
こうした出会いにも感謝です!!!
そして、GW中に長期間、留守にすることを許してくれた(というか、勝手に出てきた)家族にも感謝せねばなりませんね。
# 今回はかなり自己満足での長文レコです。
ここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございました。
記録を見ると洞辻茶屋で29日の夜ご一緒 していますね。3人のグループで私は土間にグリーンのピラミッド型のシェルターを張っていました。なんともハードな道程でした。しかし20キロ背負ってというのはすごいですね!私は水4リットル入れて9キロ程でした。
連れは玉置神社でもご一緒だったようです。私は達成感よりも終わった解放感の方が大きかったです。
どうぞゆっくりお休み下さい。
takenakanoさん、コメントありがとうございます。
洞辻茶屋では、朝の4時ごろに起きようかどうしようかと一人ゴロゴロしているときに、出て行った3人組の方がいたのを覚えています。
その時間の前後に出て行った方はほかにいませんでしたので、takenakanoさんはその中のお一人だったのだろうと思います。
背負っていた荷物が9キロとはいえ、この行程を3泊4日で歩かれたというのはスゴイ!の一言ですね。なんと言っても、標高差では海抜ゼロメートルから富士山を2回、往復しているのと同じですからね。さぞかし、ハードだったのだろうと推察します。
行程はマネをしたくありませんが(笑)、健脚はあやかりたいものです。
あ、あと、荷物を9キロに収める技術も・・・
dai_tさん、私など最近は10キロ以上背負わないようにしているので、むしろ貧脚ですよ。
今回の装備は、ザック1700g、シェルター500g、シュラフ500g、雨具ダウンジャケット500g、マット430g、シェラカップストーブ80g、固形燃料200g、食料800g、その他で大体5キロ程です。
最低限の装備だけになりますので不便はありますが、そこは軽さを取るか、快適性を取るかだと思います。
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