5泊6日、富良野岳〜旭岳、十勝岳連峰・大雪山系縦走
- GPS
- 47:55
- 距離
- 81.2km
- 登り
- 5,536m
- 下り
- 5,193m
コースタイム
- 山行
- 5:23
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 5:39
- 山行
- 7:11
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 8:14
- 山行
- 0:29
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 0:30
- 山行
- 16:04
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 16:21
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 8:45
- 山行
- 6:47
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 8:26
天候 | 7/8晴れ、7/9晴れ、7/10雨(停滞)、7/11雨、7/12晴れ、7/13晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 飛行機
所沢23:58-00:27池袋00:33-00:57東京01:20-02:25成田空港 (仮眠) 成田空港06:05-07:45新千歳空港08:15-08:52札幌09:00-10:25旭川 (買い出し) 旭川11:33-12:25上富良野12:42-13:34十勝岳温泉凌雲閣 ■■■ 帰り ■■■ 旭岳ロープウェイ 旭岳ロープウェイ山麓駅前14:30-15:56旭川 (バスいで湯号) 旭川市街のビジネスホテルに宿泊 旭川-札幌-新千歳空港-成田空港-東京-池袋-所沢-自宅 |
写真
感想
昨年、3泊4日の日程で挑んだ「富良野岳から旭岳への縦走」は途中の
五色岳から沼ノ原へ下山する結果となった。その為、歩いてみたかった
高根ヶ原には行くことが出来なかった。
今回は5泊6日の日程で再挑戦した。
■■■ 7/8 1日目 晴れ
●交通移動 成田空港 → 新千歳空港 → 旭川 → 上富良野 → 十勝岳温泉
■十勝岳温泉 (14:42) → (20:21) 上ホロ避難小屋
移動:成田〜千歳〜旭川〜上富良野〜十勝岳温泉
成田から新千歳空港へは、ジェットスターの早朝便で
千歳空港から旭川へは、JRの快速と特急で移動。
飛行機にはガスカートリッジを持ち込めないので現地で調達する必要がある。
栄養ゼリーも10コ以上だと結構重いのでこれもついでに現地調達とした。
今回は、いずれも旭川駅の建物内で入手出来たのでとても楽だった。
EPIガスカートリッジは旭川観光物産情報センターに
食糧はイオンに、栄養ゼリーはイオンの薬局に置いてあった。
旭川から上富良野駅へはJRの普通列車で、
上富良野駅から十勝岳温泉へは町営バスで移動
13:34十勝岳温泉凌雲閣に到着した。
上ホロ避難小屋に到着は20時過ぎの予定だったので、おそらく食事することは
出来ないと思い凌雲閣で「焼肉定食」を食べておく。
14:42 登山届を書いてから出発
頭上は青空。
昼下がりの直射日光がめっぽう暑いのでゆっくりペースで登る。
時間的に下りてくる登山者とのすれ違いが多い。
分岐を富良野岳方面に進んで少し歩いた渡渉点で小休止し顔の汗を洗った。
16時頃からガスに覆われ涼しくなったのでペースを維持しやすくなった。
尾根に出たところにザックを置いて軽装で富良野岳を往復する。
雨が降ってもおかしくない感じだったのでザックにはカバーをかけて
大きな岩の風下に置いておいた。富良野岳は霧の中で展望なし。
元も場所に戻ってザックを回収。三峰、上ホロ方面に向かう。
18時半を過ぎた三峰付近でガスが下がって展望が回復してきた。
いつの間にか日が傾いており、夕方の景色になっていた。
上富良野岳までは良い道と判っているので不安は無い。
夕暮れの時間に尾根を歩いているなんて滅多に無いことだが
眺めが良くてとても気持ち良かった。
振り返ると歩いて来た富良野岳の弛みに雲が流れている。
刻々と変わる空の色、向かっているカミホロカメットク、明日行く予定の
十勝岳が夕日に照らされてとても綺麗だった。
日没後もしばらくはライトなして歩けた。
19:38 上富良野岳に到着
ここからは傾斜もあるのでヘッドランプを付けて歩く。
進行方向左手にはまだ少し明るい空、そして上富良野の街の灯りが見えた。
20:00 上ホロカメットクを通過、20:21 上ホロカメットク避難小屋に到着。
宿泊者は1階に4名、2階に3名だったか、
2階の奥が空いていたので寝袋を出して21時に就寝。食事はなし。
■■■ 7/9 2日目 晴れ
■上ホロ避難小屋 (07:01) → (15:15) 美瑛富士避難小屋
4時に起床。とりあえず雪渓に下りて残雪をコッヘルに詰め込んでくる。
今日は一番短いコースで7時に出れば十分だったのでゆっくりと支度。
雪を煮沸して飲み水を作るのに時間がかかる。その間に食事したり
小屋の周りを散歩したり、皆が出払ってからは少し掃き掃除などもした。
7時に出発。十勝岳は遠くに感じたがコースタイム通り約1時間で到着した。
山頂は望岳台や吹上温泉からの日帰り客で賑わっていた。
ここから暫くは荒涼とした土獏のような景色が続く。
「猿の惑星」を思い出しながら、少し冒険気分に浸りながら歩く。
トイレに行きたくなると少し困る場所でもある。
美瑛岳分岐にザックを置いて美瑛岳を往復。
11:00 美瑛岳山頂
ここも大勢の登山客がおり、天気が良いからか皆ニコニコして見えた。
混み合う山頂は早々に退散し分岐に戻ってから休憩した。
美瑛岳を過ぎると人はかなり少なくなる。
美瑛富士へは縦走路分岐にザックをデポして登る。
12:44 美瑛富士の山頂標識に到着
北西に延びる尾根が続いているのだが、昨年ここに来た時に気になっていたので
今回は行ってみることにした。片道5〜6分で突端に着いた。まぁ、それほど
景色が変わるわけでもなかったが満足。
分岐に戻り、美瑛富士避難小屋を目指すが今回は途中の雪渓で水を作ってから
小屋に行くことに決めていた。雪渓を渡ったところに丁度良く水が流れ落ちて
いるところがあった。登山道の脇にザックを置いて作業開始。
EPIで沸かしてボトルに入れる、持ち運べる上限の5ℓになるまで繰り返した。
15:15 美瑛富士避難小屋に到着
小屋の周辺は雲の通り道になっていてガスに覆われていた。
宿泊者は自分を入れて4人。
2人組の1人が外に出ている相方と携帯電話で会話していた。
不安定だが電波が入る、これは朗報。
あまり早く夕食を取ると夜中に腹が減るので、周辺を散策し時間をつぶす。
ナキウサギを見たくて岩場で静かに待ちつづけたが出てこなかった。
夕食は19時前に済ませた。曇っていたので夕日はなく静かに暗くなっていった。
明日の天気予報は雨。数日前から変わっていない。
もし雨ならば連泊することに決めていた。
夜に外に出てみたら少し雨が降り始めていた。
■■■ 7/10 3日目 雨
■停滞 美瑛富士避難小屋に連泊
1時出発の予定で0時に起床したが、やはり雨だった。
2時まで待ったが降り続けていたので今日は停滞することに決めた。
再び寝袋に入りぐっすり眠る。
4時半に再び起床。
雨は激しく降ることもしばしば、同宿の3人はみな7時前に早々に下山していった。
その後はとにかく暇だった。
小屋のドアを開けながら食事していたら1匹のリスがドアの前までやってきた。
可愛いなぁと思いながら、カメラを出そうと手を動かしたら行ってしまった。
15時頃、ネットの雨雲レーダーを見ながら小降りになったところで、雪渓まで
水を補充しに行った。往復30分かかった。
この日は誰も来なかったので小屋は貸切となった。
ネット通信が可能になるとその度に天気予報や雨雲レーダーを見てしまう。
日中に止む予定だった雨の予報が夜にずれこんできた時はがっかりした。
寝つきが悪く22時ころ就寝。
■■■ 7/11 4日目 雨
■美瑛富士避難小屋 (02:17) → (18:38) ヒサゴ沼避難小屋
0:00 起床、しかし雨だったので再びシュラフに戻り二度寝した。
01:30 再び起床
02:17 出発
出発時点では霧雨か小雨という程度だったが3時を過ぎには明るくなってきた。
更に、ベベツ岳の付近で雨は止んで展望も良くなった。
進行方向にはオプタテシケ、振り返れば三角錐の下ホロカメットクが見えた。
旭川の天気予報が晴れだったこともあり、この時はこれから天気は回復する
ものだとばかり思いこんでいた。
05:04 オプタテシケ山に到着。登った時は山頂はガスの中だった。
双子池へ下り始めたあたりでは時々薄日が差すこともあったのだが
後から思い返すと、この時がこの日の唯一の晴れ間だった。
その後、一時的にガスがなくなり展望が良くなったので、周辺の状況を
確認できたのだが、かえって落胆することになった。
美瑛側から厚く重たそうな雲が流れてきていて、今まさに双子池や三仙台、
トムラウシを覆い隠そうとしている寸前だった。
晴れの天気予報は外れで、むしろ雨が続く気配が濃厚だと理解した。
しかし、進む以外に選択肢は無い。気を取り直して雪渓の下りに突入した。
案の定、再び雨になり、その後も殆ど降り続けた。
雪渓の下から先、カブト岩までの約2kmはとても辛い道のりだった。
雪渓が終わった後、登山道と沢の見分けがつかず、いくつかの沢を試しに
歩いてみてようやく道に復帰した。
しかしその道も小川かヌカルミのような状態が長く続いた。
雪渓のために付けた簡易アイゼンだが、しばらく外さずに装着したまま歩いた。
これはかなり効果的だったと思う。
背の高い笹、木の根や枝の張り出しがひどく藪漕ぎに近い状態が続いた。
いつの間にか熊鈴をもぎ取られ、500mlのペットボトルを1つ落としていた。
また、レインパンツの裾にも穴があいた。わずか2km程の間にすごい損失だ。
更にしばらくしてスマホのGPS地図も不調になった。まさに泣きっ面に蜂・・
鈴がなくなったと判った時は、不安で心が折れそうになった。
仕方ないのでハイマツ帯になるまでは、時折声を出して歩いた。
双子池を過ぎたあたりから真新しい足跡が見られるようになった。
スリップ痕が度々あったのでそれを参考にして歩かせてもらった。
道がハイマツ帯に変わりしばらく歩いたところ、カブト岩の手前で休憩にする。
岩に腰を下ろし、簡易アイゼンを外した。
水分補給、食事、タバコ、やりたい事を一通り済ませたら少し落ち着いた。
再び歩き続け、美真岳・コスマヌプリ・ツリガネ山を通過して行く。
コンディションが悪い割に、時間的には予定通り進んでいた。
なお、昨年水を飲んだ三仙台の手前の雪渓が今年は見当たらなかった。
コースが変わったのだろうか?
13:02 三仙台を通過
ここまで来れば取り敢えずは一安心、ようやく普通の登山道の戻った気分だ。
晴れていれば絶景の場所なのだが、今回はガスで展望は殆どなし。
近いはずのトムラウシも全く見えない。
14:44 南沼キャンプ指定地を通過
テントの人から「ごくろうさま〜」と声をかけてもらったので会釈をかえした。
でもまだ終わりじゃないんだよなぁ。
15:24 トムラウシ山頂
展望は無かったが、ここで最後の休憩をとった。
栄養補給し携帯ボトルに水を補充し、この先は止まらなくて良いよう準備した。
不調の為しばらく電源を切っていたスマホを再起動しGPS地図を開いてみる。
地図が表示され現在地や方向を確認できるまでには復旧した。
ふぅ、北沼から先の平坦地はこれが無いと不安なので助かった。
5分くらい座っていたら体が冷え始めたので、支度の後すぐに出発した。
北沼までの岩場の下りは雨なので慎重に歩いた。
その後は道の状態は問題なし、コースミスにだけ気を付けていればよかった。
ロックガーデン、日本庭園、天沼は雨でも雰囲気のある綺麗な風景だった。
木道になればヒサゴ沼への分岐はそう遠くはない。
沼への雪渓は傾斜が急なので特に慎重に下りる。
最後の雪渓の端で思いっきり踏み抜いてしまい靴の中に川の水が入ってしまった。
18:38 ヒサゴ沼避難小屋に到着。
幸いなことに今年はまだ殆どの人が起きて行動していた。
(昨年はほとんど就寝中だった)
靴は勿論だが、衣類の上下も全て濡れていたのですぐに着替えた。
寝袋に入ると体はすぐに温まり穏やかな気分になれた。
食事は無しで20時に就寝した。
■■■ 7/12 5日目 晴れ
■ヒサゴ沼避難小屋 (07:45) → (16:30) 白雲岳避難小屋
4時に起床、透きとおる青空。
まずは水場で水を汲んで小屋に戻る。
煮沸し飲み水を作りながら、朝飯の棒ラーメンを食べた。
すべて新しい服で出発したいところだが、靴がグショグショのままなので
靴下は昨日のを履き続けた。靴はもう最後まで乾きそうにない感じ。
濡れたもののパッキング方法などが即座に決められず、のんびりし過ぎた。
07:45 ようやく出発。
沼の畔から簡易アイゼンをつけて登り始めた。
日差しが強くけっこう長いのでとても暑かった。水は3ℓ用意していたが、
足りなくなりそうな気がしたので雪渓の上で更に1.5ℓ追加補充した。
「神々の遊ぶ庭」は風通しも良く快適、のんびりと歩いた。
09:17 化雲岳 ここでも休憩
山頂からは昨日歩いたトムラウシ、これから向かう忠別岳から旭岳まで見渡せた。
五色ヶ原には、点在する池塘の周囲に色々な高山植物が咲いていた。
また、その背後にトムラウシが見えるという豪勢な眺めだった。
五色岳を通過し次の忠別岳への登りが結構長かった。
登り始めたあたりから一人の先行者が見え隠れするようになりやがて追いついた。
初日の上ホロ避難小屋の2階で同宿の男性だった。
名前は聞かなかったが大学名を教えてもらっていたのでH君と呼ぼう。
7/9は双子池でテント泊、7/10は雨のため双子池に停滞し、昨日ヒサゴ沼まで
移動しテントを張っていたそうだ。自分はH君の足跡をずっと追いかけていた
という事がはっきりした。(何となくそんな気はしていたのだが)
一緒に歩くことは無かったが、ペースが同じくらいだったので
その後もH君とは旭岳までしばしば抜きつ抜かれつを繰り返した。
12:20 忠別岳 ガスで展望無し。腰をかけて涼みながら休憩。
その後、再び晴れて青空の下を歩き続ける。
14:04 平ヶ岳を過ぎて高根ヶ原の絶壁の上に来たところで休憩
高根ヶ原、この台地の景色はこれまで白雲避難小屋から何度か眺めていて
いつか歩いてみたいと思っていた待望の場所だ。今回のメインでもあった。
このまま行くとやはり水が足りなくなるような気がしてきたので、
雪渓で汲んでおいた水を煮沸する。
眺めの良い岩場の上に座り、EPIで水を沸かしながら補給食を食べゆっくりした。
平原を背にして座ったので、熊が来ないか定期的に振り返って確認した。
30分ちょっと休憩。
さて、飲み水も出来上がり出発! でも、その後すぐに濃いガスに覆われた。
だったら水沸かす必要なかったじゃん・・・
高根ヶ原が終わり、雪渓をまたいで少し登ると鮮やかな赤色の小屋が見えてきた。
16:30 白雲岳避難小屋に到着
小屋はかなり混み合っていたが宿泊はOKだった。1000円払う。
指定された2階に上がると多くの人が室内で調理している為だろうかすごい熱気。
また指定された場所の周囲の臭いが強烈でとても長居できる状態では無かった。
手短かに着替えを済ませた、食糧や調理道具を持って外に出た。
小屋裏のベンチが空いていたのでそこで食事の用意をした。
暖かな日だったので日没までの2時間、快適に過ごせた。食事は今日も棒ラーメン。
皆が寝袋に入る頃に指定場所に戻ると臭いもそれなりに収まっていた。
夜中に外に出てみたら満点の星空で、天の川もくっきりと見えた。
■■■ 7/13 6日目 晴れ後くもり
■白雲岳避難小屋 (04:34) → (13:00) 姿見駅
●交通移動 旭岳温泉 → 旭川
3時に起床。快晴。
最低限の着替えとパッキングを済ませて外に出る。
今日の目的地は旭岳ロープウェイまでなので出発にはまだ早い。
小屋の外のテーブル席で再度ザックを空けて朝の支度。
朝食は保温ボトルのお湯で入れたインスタントコーヒーとカロリーメイト。
刻々と明るくなっていく周囲の景色を眺める。
04:34 出発
相変わらず靴の中は濡れたまま。履き始めは冷たくて寂しい気持ちになる。
しかし徐々に慣れてあまり気にならなくなる。それまでの辛抱だ。
雪渓を渡り順調に標高を稼いでいく。
朝陽を反射する雪渓、澄んだ空気の向こうに見えるトムラウシや十勝連峰の山々、
とても鮮やかで印象的な風景だった。
小高い丘に建つ赤色の避難小屋が小さくなっていくのを見ていると
名残惜しい気分になる。
白雲岳・小泉岳の分岐に到着。両方をピストンするため分岐にザックをデポ。
まずは小泉岳。こちらは平坦な土地を10分程もあるくと到着する。
標識がないと山頂とは判らないような、なだらかな山だ。
次に白雲岳へ向かう。
途中から誤った道を進んでしまい40分程かかった。
岩をよじ登って行ったら山頂についた。
山頂からは富良野岳・十勝岳・オプタテシケ・トムラウシ・忠別岳
これまで登って来たすべての山が見るように思う。この景色はここで見納め。
帰りは正規のルートをたどる。途中で徐々に雲が現れてきた。
ナキウサギを見たく分岐の手前の岩場で休憩。
腰を下ろし暫く静かにしていたが、ここでも見られなかった。残念。
分岐に戻りザックを再び休憩しているとH君がやってきた。
テント泊なのに行動が早い。
北海岳までの登りも花を見ながら、または写真を撮りながら、
かなりゆっくりなペースで歩いた。
北海岳に登る途中で旭岳は雲に覆われてしまった。
北海岳から間宮岳までは細かいアップダウンを数回くりかえす。
旭岳の雪渓は殆どの人がアイゼンを使っていなかった。
が、自分は慎重に歩くのが面倒だったので簡易アイゼンをつけて登った。
雪渓の後の砂地の登りがいかにもグリップがなさそうで怖い。
下りてくる人が自分の方へ滑り落ちて来ないか不安だった。
旭岳の手前でH君とすれ違う。山頂が混み合っていたので早々に戻ったらしい。
彼とはここでお別れだ。
彼は知らないだろうが、自分は双子池以降に見られた彼の足跡にけっこう
励まされていたので、とても世話になったと感じていた。
ありがとう、またどこかで。
11:12 大雪山・旭岳山頂に到着
「やった〜」と、まだ下りが残っているのにここで達成感に浸ってしまった。
ガスのため展望は殆ど無かったが、ここはいつでも来れるからまぁいい。
山頂標識から離れた静かな場所で休憩する。
コーヒーにウィスキーを落としたりしてすっかり終わった気分だ。
30分ほど休んで下山開始。
急ぐつもりは無かったのだが、ガスで展望は殆どないし、また急傾斜での
減速が面倒だったので、ストック2本を使って早めに下りてしまった。
途中の地獄谷や姿見の池も霧に隠れて全然見えなかった。
13:00 姿見駅に到着
計画では下の山麓駅まで歩くことにしていたが、景色は全く期待できないし、
加えて熊鈴が無いという不安もあったのであっさりと計画を変更しすぐに
ロープウェイで下山することにした。
既に頭の中では、街に下りてからの、風呂や食事のことばかり考えている。
こうして、長かった縦走も最後は感慨に浸ることもなく終わった。
今回も無事で何より。
バス「いで湯号」にのり旭岳温泉から旭川へ移動。
予約していた繁華街に近いビジネスホテルにチェックイン。
真っ先に風呂に入る。
トイレ・洗面台が一緒の小さなユニットバスだが、体が洗えれば文句は無い。
登山靴はまだ湿っていたので中敷きを外し風通しの良いところへ置いておいた。
次は夕食、去年と同じジンギスカン屋「大黒屋」へ行って腹を満たす。
最後はコインランドリーだが、これが乾燥機の順番待ちで3時間ほどかかった。
■■■ 7/14 晴れ
●交通移動 旭川 → 札幌 → 新千歳空港 → 成田空港 → 自宅
3日間濡れっぱなしだった登山靴がようやく乾いたのでほっとした。
ザックをホテルから宅配便で送り返して身軽になる。
9時にチェックアウト。飛行機は新千歳19:45発なので時間は十分にあった。
旭川市内の常盤公園少し散歩してから金券屋で旭川→札幌の高速バスチケットを
購入し札幌へ移動。
札幌でも時間があったので藻岩山に行ったみた。
藻岩山の展望台からの眺めは予想外に素晴らしく、涼しく居心地が良かった。
1時間半も長居してしまった。
新千歳空港から飛行機で成田へ、成田から埼玉の自宅へと移動を続け
帰宅したのは0時過ぎ。翌朝はいつも通りに起きて仕事だった。
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良かったのは夕暮れの十勝連峰の眺め、高根ヶ原、五色ヶ原、なんだけど
何故か思い出すのは辛かった雨のオプタテシケからトムラウシまでのことばかり
困ったな・・・
それでも思い描いていた縦走をようやく叶えられたので大満足。
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