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Yamareco

記録ID: 954058
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

後立山連峰・裏銀座(北アルプス・白馬〜新穂高温泉/96'夏合宿)

1996年07月22日(月) ~ 1996年08月01日(木)
情報量の目安: S
都道府県 富山県 長野県 岐阜県
 - 拍手
WV_KAZZ その他4人
GPS
224:00
距離
89.7km
登り
8,964m
下り
9,118m

コースタイム

1日目
山行
5:07
休憩
1:15
合計
6:22
7:40
65
8:45
9:00
10
9:10
120
白馬大雪渓
11:10
12:00
30
葱平
12:30
12:40
82
小雪渓
14:02
白馬村営頂上宿舎
2日目
山行
0:00
休憩
0:00
合計
0:00
3:00
0
白馬村営頂上宿舎
3:00
白馬村営頂上宿舎
3日目
山行
3:51
休憩
1:49
合計
5:40
4:30
20
白馬村営頂上宿舎
4:50
10
5:00
5:20
10
5:30
5:35
10
5:45
6:30
15
白馬村営頂上宿舎
6:45
75
8:00
8:15
51
9:06
9:30
40
10:10
4日目
山行
6:00
休憩
1:40
合計
7:40
4:20
40
5:00
5:10
45
5:55
6:10
17
7:55
8:05
15
不帰嶮(不帰三峰)
8:20
9:15
15
9:30
9:40
10
9:50
128
11:58
2
12:00
5日目
山行
7:18
休憩
2:09
合計
9:27
4:15
65
5:20
5:30
46
6:16
6:26
10
G4
6:36
50
G5
7:26
84
北尾根の頭
8:50
9:30
12
9:42
78
11:00
11:15
5
鹿島槍吊尾根分岐
11:20
11:23
29
11:52
12:30
27
12:57
13:10
32
6日目
山行
8:31
休憩
2:24
合計
10:55
4:30
4:50
12
冷池山荘
5:02
43
5:45
12
5:57
12
6:09
6:20
25
6:45
6:55
85
8:20
8:35
31
9:06
9:45
43
10:28
10:40
57
11:37
118
13:35
13:50
40
14:30
14:52
23
7日目
山行
5:30
休憩
0:55
合計
6:25
5:35
64
6:39
6:54
71
蓮華岳
8:05
70
北葛乗越
9:15
9:45
97
11:22
8
11:30
5
船窪分岐
11:35
11:45
15
船窪小屋
8日目
山行
7:36
休憩
1:37
合計
9:13
5:20
20
5:40
105
7:25
118
9:23
9:45
40
昼食休憩
10:25
10:50
33
11:23
47
南沢乗越
12:10
12:25
23
12:48
26
13:28
14:00
7
14:07
14:10
23
9日目
山行
7:28
休憩
2:27
合計
9:55
4:20
55
5:15
89
三ツ岳三角点
6:44
6:50
12
7:02
7:10
18
7:28
5
7:33
42
8:15
9:10
23
昼食・テーピング休憩
9:33
49
10:22
10:30
20
10:50
11:10
20
11:30
11:45
25
12:10
25
12:35
30
13:05
13:40
35
14:15
10日目
山行
2:25
休憩
0:30
合計
2:55
6:30
30
7:00
7:10
10
7:20
7:33
10
7:43
7:50
83
11日目
山行
4:28
休憩
1:12
合計
5:40
4:45
5
4:50
53
5:43
31
6:14
6:25
3
6:28
27
6:55
7:05
25
7:30
7:40
17
7:57
8:25
29
8:54
13
9:07
9:20
7
9:27
41
10:25
新穂高温泉アルペン浴場
天候 7/22 曇時々霧雨
7/23 雨(沈殿)
7/24 晴
7/25 晴 午後に一時霧
7/26 晴のち曇
7/27 晴時々曇のち霧
7/28 晴のち曇 午後雷雨
7/29 曇時々晴一時小雨
7/30 晴時々曇 午後雷雨
7/31 晴のち曇一時小雨
8/01 晴時々曇
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路
米原 23:03―(急行リゾート白馬アルプス)―06:05 白馬 ―(バス)―07:12 猿倉
復路
新穂高温泉 ―(バス)― 奥飛騨温泉口 ―(神岡鉄道)― 猪谷 ―(高山線)― 富山 ―(北陸線)― 彦根
コース状況/
危険箇所等
・猿倉〜白馬岳
 白馬大雪渓では落石に注意。小雪渓もまだ残っていた(ステップあり)。
 軽アイゼンは駅前にて貸出あり。山頂の小屋で返却のルール。
・白馬岳〜唐松岳
 天狗山荘前に長い雪渓が残っていた。
 不帰ノ険は岩場の登りで高度感はあるが南下コースであれば問題ない。
 反対コースは下りになるので厳しいかも…。ホールドに注意。
・唐松岳〜五竜岳
 牛首の痩せ尾根の地点が危険。慎重にいけば問題ない。
・五竜〜鹿島槍(八峰キレット)
 五竜の下りも慎重にいかねばならない岩場が続く。
 八峰キレットは短いが高度感あり。鹿島槍へは厳しい急登となります。
・鹿島槍〜針ノ木・蓮華岳
 特に危険な個所はありません。黒部湖を見ながらの尾根歩きです。
 ガレ場は多い。
・蓮華岳〜烏帽子岳
 蓮華岳のコマクサ群落は圧巻。
 船窪岳のガレ場(というより崩壊地)は慎重に。
樹林帯でコースに華やかさは皆無です。鈴鹿よりひどい?ブッシュ。
・烏帽子岳〜水晶岳
 特に危険個所はありませんが、滑落注意箇所あり。
 この区間で浮き石に足をとられて捻挫したメンバーが出た‼
 水晶岳へは岩場が続く。
・水晶岳〜双六岳
 鷲羽岳の登路は浮石が多い。
 黒部源頭部は残雪豊富。雪道歩きに自信がなければ鷲羽越えが無難。
 危険個所はありません。双六の巻道も歩きよい道でした。
・双六岳〜新穂高温泉(小池新道)
 危険個所はありませんが、雨後の増水時には注意が必要。
秩父沢の橋が流される可能性があります。
 最後の長い林道歩きがしんどい。
その他周辺情報 白馬村営頂上宿舎
 幕営 小屋の西側に約30張/1人500円
 水代は幕営費に含む
 白馬駅で1000円で借りた軽アイゼンを返却「(300円の戻しあり)
天狗山荘
 幕営 小屋の北側に約15張/1人500円
 水代は幕営費に含む
五竜山荘
 幕営 小屋前に約20張/1人500円
 水代 1100円
冷池山荘
 幕営 鹿島槍側に10分のサイト地に約20張/1人500円
 水代 1200円(小屋で入手)
針ノ木小屋
 幕営 小屋前7-8張・針ノ木岳側10張/1人500円
 水代 1150円
船窪小屋
 幕営 不動沢側へ20分のサイト地に10張/1人500円
 水代 無料…テン場より沢へ2分・5分の個所に2ヶ所の流水
 トイレは厳しい!
 ホワイトガス 500ml500円(計算違いで緊急補充)
烏帽子小屋
 幕営 野口五郎側へ150辰離汽ぅ斑呂30張/1人500円
 水代 1100円(小屋で入手)
三俣山荘
 幕営 小屋の西側数か所に分散して約60張/1人500円
 水代 無料(小屋の裏手に給水設備)
双六小屋
 幕営 小屋南側(双六池畔)に約60張/1人500円
 水代 無料(小屋の西側に給水設備)
あこがれの白馬大雪渓!
雪渓の登山がこんなにも気持ちいいなんて!
2016年09月22日 14:29撮影
9/22 14:29
あこがれの白馬大雪渓!
雪渓の登山がこんなにも気持ちいいなんて!
1日沈殿したのち、夜明け前に白馬岳へ向かいます
2016年09月22日 14:33撮影
9/22 14:33
1日沈殿したのち、夜明け前に白馬岳へ向かいます
白馬大雪渓が赤く燃えています
2016年09月13日 00:27撮影
9/13 0:27
白馬大雪渓が赤く燃えています
モルゲンロートの杓子・白馬鑓・鹿島槍ヶ岳
2016年09月22日 14:37撮影
9/22 14:37
モルゲンロートの杓子・白馬鑓・鹿島槍ヶ岳
黎明の劔岳・立山
2016年09月13日 00:28撮影
9/13 0:28
黎明の劔岳・立山
雪倉・朝日の北方の山々を望む
2016年09月13日 00:28撮影
9/13 0:28
雪倉・朝日の北方の山々を望む
頂上宿舎より白馬岳山頂を見上げて…
2016年09月13日 00:28撮影
9/13 0:28
頂上宿舎より白馬岳山頂を見上げて…
村営宿舎のテントサイトを後に稜線を南下します
2016年09月22日 14:39撮影
9/22 14:39
村営宿舎のテントサイトを後に稜線を南下します
白馬鎗ヶ岳のピークにて…キマッテますかね?
2016年09月13日 00:29撮影
9/13 0:29
白馬鎗ヶ岳のピークにて…キマッテますかね?
杓子岳と白馬岳…
非対称稜線が見事!
2016年09月13日 00:29撮影
9/13 0:29
杓子岳と白馬岳…
非対称稜線が見事!
ガレた谷筋に豊富な残雪が…
2016年09月13日 00:30撮影
9/13 0:30
ガレた谷筋に豊富な残雪が…
劔・立山から槍・穂高まで…
北アルプスが一望です
2016年09月13日 00:30撮影
9/13 0:30
劔・立山から槍・穂高まで…
北アルプスが一望です
頸城のやまなみに朝陽が昇る…
荘厳なるひととき…
2016年09月13日 00:32撮影
9/13 0:32
頸城のやまなみに朝陽が昇る…
荘厳なるひととき…
不帰キレットを朝陽が燃やす!
2016年09月13日 00:35撮影
9/13 0:35
不帰キレットを朝陽が燃やす!
天狗の大下り…白亜の鎗ヶ岳を振り返って…
2016年09月13日 00:31撮影
9/13 0:31
天狗の大下り…白亜の鎗ヶ岳を振り返って…
いよいよ難所の「不帰ノ険」へ…
緊張しますね!
2016年09月13日 00:32撮影
9/13 0:32
いよいよ難所の「不帰ノ険」へ…
緊張しますね!
岩場が続きます…
思ったほどには高度感はありませんでした
2016年09月13日 00:32撮影
9/13 0:32
岩場が続きます…
思ったほどには高度感はありませんでした
不帰曲が厳めしい姿にて…
2016年09月13日 00:33撮影
9/13 0:33
不帰曲が厳めしい姿にて…
唐松岳より次に向かう五竜岳を望む
勇壮たる山容に感動…
2016年09月13日 00:34撮影
9/13 0:34
唐松岳より次に向かう五竜岳を望む
勇壮たる山容に感動…
牛首の岩稜を行く…
そろそろ岩場に疲れてきました…
2016年09月13日 00:35撮影
9/13 0:35
牛首の岩稜を行く…
そろそろ岩場に疲れてきました…
五竜山頂よりNext Summit…鹿島槍
2016年09月13日 00:36撮影
9/13 0:36
五竜山頂よりNext Summit…鹿島槍
鹿島槍ヶ岳が迫ってきました!
2016年09月13日 00:37撮影
9/13 0:37
鹿島槍ヶ岳が迫ってきました!
難所…八峰キレットを行く
2016年09月13日 00:38撮影
9/13 0:38
難所…八峰キレットを行く
冷池山荘のテントサイトにて…
翌日からはフリーズドライ中心になるため、鍋の隅々までとにかく漁る!
そう…体育会ワンゲル部なので山中調達はご法度なのです!
2016年09月22日 14:46撮影
9/22 14:46
冷池山荘のテントサイトにて…
翌日からはフリーズドライ中心になるため、鍋の隅々までとにかく漁る!
そう…体育会ワンゲル部なので山中調達はご法度なのです!
針ノ木岳への途上…黒部湖を見おろす
2016年09月13日 00:38撮影
9/13 0:38
針ノ木岳への途上…黒部湖を見おろす
槍・穂高を望む…
まだまだ遠いですなぁ…
2016年09月22日 14:50撮影
9/22 14:50
槍・穂高を望む…
まだまだ遠いですなぁ…
チシマギキョウが咲き誇る
2016年09月13日 00:39撮影
9/13 0:39
チシマギキョウが咲き誇る
イワツメクサ?
2016年09月13日 00:40撮影
9/13 0:40
イワツメクサ?
眼下に高瀬ダムと遠く槍ヶ岳を望む…
2016年09月22日 14:53撮影
9/22 14:53
眼下に高瀬ダムと遠く槍ヶ岳を望む…
船窪の大ガレ…
疲労もピークななか…華のないルートに苛だつメンバーも…
2016年09月13日 00:41撮影
9/13 0:41
船窪の大ガレ…
疲労もピークななか…華のないルートに苛だつメンバーも…
烏帽子まで来てやっと展望が…
針ノ木岳の見事な三角形!
2016年09月13日 00:41撮影
9/13 0:41
烏帽子まで来てやっと展望が…
針ノ木岳の見事な三角形!
屹立…烏帽子岳へ
裏銀座の起点にふさわしい山頂です
2016年09月13日 00:42撮影
9/13 0:42
屹立…烏帽子岳へ
裏銀座の起点にふさわしい山頂です
烏帽子岳ピークにて…
さすがに絶頂には立てませんです!
2016年09月13日 00:43撮影
9/13 0:43
烏帽子岳ピークにて…
さすがに絶頂には立てませんです!
烏帽子山頂にてくたばるひとびと…
2016年09月22日 14:55撮影
9/22 14:55
烏帽子山頂にてくたばるひとびと…
烏帽子山頂より来し方を振り返って…
2016年09月13日 00:43撮影
9/13 0:43
烏帽子山頂より来し方を振り返って…
後半戦のメイン…水晶岳へ…
後半戦のメイン…水晶岳へ…
朝…立山連峰を望む
2016年09月13日 00:43撮影
9/13 0:43
朝…立山連峰を望む
さわやかだ!
2016年09月13日 00:42撮影
9/13 0:42
さわやかだ!
野口五郎より槍ヶ岳を…
2016年09月13日 00:44撮影
9/13 0:44
野口五郎より槍ヶ岳を…
五郎池の向こうに水晶岳を望む
2016年09月13日 00:46撮影
9/13 0:46
五郎池の向こうに水晶岳を望む
今回の最高峰となる水晶岳…
あこがれの山についに来た!
2016年09月13日 00:45撮影
9/13 0:45
今回の最高峰となる水晶岳…
あこがれの山についに来た!
水晶岳ピークにて…
たそがれてます
2016年09月13日 00:46撮影
9/13 0:46
水晶岳ピークにて…
たそがれてます
はるか赤牛岳の向こうに黒部湖を望む
2016年09月13日 00:47撮影
9/13 0:47
はるか赤牛岳の向こうに黒部湖を望む
鷲羽池越しに槍ヶ岳…
残念ながらガス多し!
2016年09月13日 00:48撮影
9/13 0:48
鷲羽池越しに槍ヶ岳…
残念ながらガス多し!
黒部源流を一望に…
2016年09月13日 00:48撮影
9/13 0:48
黒部源流を一望に…
午後の光に激しく燃える鷲羽岳…
雷雨のあとに虹が二重に…
2016年09月13日 00:49撮影
9/13 0:49
午後の光に激しく燃える鷲羽岳…
雷雨のあとに虹が二重に…
富山・長野・岐阜の3県に跨がる三俣蓮華岳
北アルプスの経絡秘孔なり!
2016年09月13日 00:51撮影
9/13 0:51
富山・長野・岐阜の3県に跨がる三俣蓮華岳
北アルプスの経絡秘孔なり!
大きなカールを抱く黒部五郎岳…
これは当山のベストアングルか?
2016年09月13日 00:50撮影
9/13 0:50
大きなカールを抱く黒部五郎岳…
これは当山のベストアングルか?
遠くに笠ヶ岳を…
本来はあそこが最終目的地でした…
2016年09月22日 15:01撮影
9/22 15:01
遠くに笠ヶ岳を…
本来はあそこが最終目的地でした…
三俣蓮華岳を後に…
2016年09月22日 14:56撮影
9/22 14:56
三俣蓮華岳を後に…
槍・穂高のシルエットを見ながら双六へ…
2016年09月13日 00:50撮影
9/13 0:50
槍・穂高のシルエットを見ながら双六へ…
弓折乗越より朝陽に燃える残雪と焼岳・乗鞍岳
2016年09月13日 00:51撮影
9/13 0:51
弓折乗越より朝陽に燃える残雪と焼岳・乗鞍岳
鏡平を通過…樅沢岳を振り返って…
2016年09月22日 15:04撮影
9/22 15:04
鏡平を通過…樅沢岳を振り返って…
小池新道を下ります…
長い山旅が今、終わりました…
2016年09月22日 15:07撮影
9/22 15:07
小池新道を下ります…
長い山旅が今、終わりました…

感想

ワンゲル部としての集大成―3年時の夏合宿。
我々には最大のチャレンジとなる後立山〜裏銀座の大縦走へ向かった。白馬大雪渓を登り、不帰ノ険や八峰キレットなどの難所を抜けながら五竜・鹿島槍を踏破、さらに裏銀座に入って北アルプス最深の水晶岳・鷲羽岳を経て最後は笠ヶ岳(槍ヶ岳ではなく敢えて笠ヶ岳)へ…という予備日を含めて14日間の大計画でした。

初日…まずは白馬大雪渓を登る。曇天から小雨に変わるあいにくの天気が残念ですが、アイゼンを着けての雪渓歩きに稜線へ。

2日目は朝から風雨。いきなりの沈殿で先行き怪し…。

3日目…ようやく晴天となり、白馬岳でご来光を望んでから天狗山荘へ。白馬の非対称稜線を楽しみながら、翌日からの難所に備えて短い行程をこなす。

4日目…前半の核心部…天狗の大下りを経て不帰ノ嶮を抜ける。岩場続きのルートではあったが問題なく唐松岳へ。そこからさらに牛首の岩稜を越えて五竜山荘へ向かった。

5日目…五竜岳に登頂、相変わらずの岩場だらけのルートを抜けて八峰キレットへ。この稜線に包丁を入れたようなV字の窓を抜けて鹿島槍の急登に挑む。鹿島槍の山頂は雲がかかってしまったが布引のテントサイトまで9時間の行程をこなした。
五竜山荘にマップと天気図を忘れてしまい、チーフリーダー失格!

6日目…疲労が蓄積する中、爺ヶ岳を経て黒部湖を眼下に針ノ木岳まで、2日続けてのロングコースを行く。家族で来ていると思われる白人の奥様のひとこと…「ワンダフル・アイデア!ゴーバック!!」はサイコーの名言?でした!

7日目…いきなりOBのN-Da氏に遭遇。蓮華岳のコマクサ群落には癒されながらも、今回の行程で最も標高が低く、展望もなく華もない山群へ…。ガスの分量計算を間違い、不足が心配されるが、船窪小屋で無事に補充で来た(大会系クラブとしてはちょっと不正行為ですが…)

8日目…引き続きの所謂つなぎ区間で船窪から烏帽子へ。もはや疲労も限界でメンバーも不満たらたら。烏帽子岳にてようやく皆に笑顔が戻り、山頂の岩場に皆で寝そべって昼寝を楽しんだ。

9日目…裏銀座に入り、野口五郎・水晶・鷲羽へと向かう。ロングコースであったが後半の名峰群を一気に抜ける喜びを味わう。残念ながらU-Da君が軽い捻挫を起こしたため笠ヶ岳を断念し、双六から下山することを選択せざるを得なかった。
雷雨後、鷲羽に二重の虹がかかるその瞬間は感動的であった。

10日目…U-Da君の足のこともあり、双六へは稜線を通らずに巻道を行く。短い移動で双六に到着、久しぶりの短時間行程で体を休めた。

11日目…最終日は小池新道を通って新穂高温泉に下山。無料がうれしいアルペン浴場(ヤマ屋ばかりで脱衣所は臭い!)にて11日振りの風呂に浸かって心からリフレッシュ。本当に長い山旅でした。

笠ヶ岳をカットしたものの、約9割はコース完遂ということで、メンバーにはハードに過ぎたかもしれないが個人的には満足の10日間となった。
今回のコースは最初から相当のヤマ好きでパーティーを構成し、全員が高い目標を持っていないとなかなかまとまりを維持してコース完遂をするのは難しいかもしれません。だが、何となく自分にも独りよがりの点もあって、組織論的なものを考えさせられる(というか頭の中はそんなことがぐるぐる巡ってばかり)山行となりました。

※後年になって当時の記憶を元に記録しましたので、思い出補正があると思います。

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