光岳〜上河内岳〜聖岳縦走
- GPS
- --:--
- 距離
- 39.4km
- 登り
- 4,131m
- 下り
- 4,138m
コースタイム
易老渡(5:15)〜面平(6:20-6:25)〜倒木帯(7:20-7:25)〜2254m峰(8:15-8:25)〜易老岳(8:42-9:10)
〜三吉平(10:10-10:20)〜静高平(11:05-11:10)〜光小屋(11:25、テント泊)
(午後、光岳・光石・イザルヶ岳・水場等散策)
8/15
光小屋(4:20)〜イザルヶ岳(4:35-5:20、御来光)〜静高平(5:30-6:05、イザルヶ岳にヘッドランプを忘れ、取りに戻る)
〜易老岳(7:20-7:30)〜希望峰(8:35-8:45)〜茶臼岳(9:22-9:40)〜茶臼小屋分岐(9:52)〜上河内ノ肩(11:05)
〜上河内岳(11:15-11:45)〜上河内ノ肩(11:51)〜南岳(12:23-12:25)〜聖平小屋(13:25、テント泊)
8/16
聖平小屋(2:10)〜薊畑(2:24-2:30)〜小聖岳(3:10-3:30)〜聖岳(4:30-6:10、御来光、奥聖岳散策)
〜小聖岳(6:58-7:03)〜薊畑(7:29)〜聖平小屋(7:42-9:10、テント干し、回収)
〜薊畑(9:26)〜西沢渡(11:18-11:21)〜便ヶ島(11:55-12:05)〜易老渡(12:35)
天候 | 8/14 晴れのち曇 (早朝、夕方は晴れ) 8/15 曇 (早朝は晴れ、夕方〜夜時々雨) 8/16 晴れのち曇 (早朝は晴れ) |
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過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
林道に入る前(遠山郷)に、無料の仮眠所あり(期間限定、深夜も対応してくれます) 易老渡23:30着、お盆ということもあり、駐車スペースはほぼ満杯。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・易老渡880m、稜線2300〜2400mなので、稜線の登り下りはハード。 ・光岳〜易老岳〜希望峰〜茶臼岳〜上河内岳は、ちょっとしたアップダウンだが、南アルプスにしてはなだらか。 ・光岳〜光石は7分位、見えているよりも近く感じる。 ・上河内岳〜聖平〜聖岳は、高低差が大きい。南岳付近、聖平〜薊畑分岐〜小聖岳にお花畑あり。 ・聖岳〜奥聖岳は100m位下る。チングルマのお花畑あり。 ・光岳〜上河内岳〜聖岳の稜線付近で、雷鳥も見られる。ホシガラスも多い(松ぼっくりを食べる) ・光小屋付近、ツキノワグマが出没。 ・光岳〜加加森岳〜池口岳は、踏跡があったりなかったり、光岳の下すぐからヤブで迷いやすいそうです。 【光小屋】幕営400円、バイオトイレあり(小屋の発電中のみ)、静高平、小屋直下に水場あり。 小屋直下の水場は崩れの真ん中にあり、面白い。 【聖平小屋】幕営500円、缶ビール500円、バイオトイレあり(しかも洋式水洗) この日は小屋泊、テント泊全員にフルーツポンチのサービスあり。 |
写真
感想
お盆の混雑している時期で、駐車場やテン場の混雑も不安だったので、今回は1日ずらして、日曜日発。
天気を考慮してこちらにしたのですが、結果として曇やガスが多かったです。
他の登山者の方も同様の日程で移動するので、お話する機会が多く、楽しかったです。
<一日目>
前夜、登山案内所で仮眠しようとしたところ、易老渡なら早く行った方がいいですよと言われ、易老渡で車中泊。
4時半起きで、お弁当を食べて、5:15出発。今夏3回目の縦走だから、体調はよかった。
易老渡〜易老岳は1470mも登るし、コースタイムは5時間。面平にコースタイムの半分の1時間位で着く。
甘いコースタイムでよかったと思うとともに、無理せず、ゆっくり歩いた。一生懸命歩けば、易老岳に3時間で着いたかも。
易老岳8:42着。光岳から下山の方と、池口岳から来たという方と、お話をしていたら、ついつい30分休憩。
池口〜光は歩いたけど、あまりオススメできないです、とのこと。ツワモノはいるなぁと思いました。
休憩が長すぎたのか、眠気がでてきたのか、易老岳〜光岳はなんか調子があがらず。展望がきかないのも微妙。
樹木の間から見える光岳も雲ってきたし。静高平の水場で、秋葉街道を自走してきたおじさまに追いつかれる。
このおじさまとは、易老渡の下山まで、ほぼ同じタイミングで歩き、いろいろお世話になりました。
光小屋11:25着。テン場1番乗りで、おじさまと下のテン場に向かう。
天気は曇ったり、ガスったりだけど、日差しがある微妙な感じで、テン場は暑く、おにぎりと水を持って、光岳と光石に散歩。
山頂で、写真を撮っていると、おじさまや、ほかの登山者もやってきた。
ここが97座目という方と、一緒に光石を見に行く。光石は見た目よりも近くて、石の上に乗れる。ここでいろいろ談笑タイム。
テン場に戻ると、おじさまがイザルヶ岳に行ってきたというので、私も行って見ることに。帰りに静高平の水場に寄って戻ると、
おじさまがクマがでたよと、デジカメを見せてくれた。
事情を聞くと、池口岳方面から来たお兄ちゃんと、おじさまの2人がいたとき、テン場の奥からクマがでてきて、にらみ合いになり、
クマの方が逃げたそうだ。お兄ちゃんの張ったテントからは、5mもない位置なので、かなりの至近距離。
びっくりな出来事だったが、この2人の落ち着きにもびっくりでした。
このお兄ちゃん、お話しているとツワモノだったようで、遠山郷から入山して、鶏冠西尾根を経由して前日笹平にテン泊し、
池口岳、加加森山から来たとそうだ。
よくこんなバリエーション歩くねと言ったら、いろいろ資料を持っていて、ヤマレコに記録あったんですよと、いうことで、
恐るべしヤマレコユーザー。凄い方はいますね。
ちなみにこのお兄ちゃん、三伏峠まで稜線を歩くそうで、今日(8/19)あたり下山かな。
夕方、みんなが敬遠している小屋下の水場へ。往復20分とあるけど、そんなにかからないかな。農鳥小屋の水場より近いかも。
両側が崩れている場所の真ん中にあって、お花も咲いていてなかなかいいロケーション。
ここで97座目の方とまた会う。人がいないから体がふけてよかったとおっしゃっていたので、私も汗をふかせていただきました。
ずっと雲っていたけど、日没の頃に雲の中から富士山も顔を出し、メデタシメデタシでした。
ちなみに小屋からは夕日が見れないので、見たい方は、イザルヶ岳で見るとよいかと思います。
<二日目>
3:20起床。暗いけど4:20出発。光小屋前では、影になって日の出が見れないので、イザルヶ岳に向かう。
日の出の瞬間もいいけど、その直前の風景がやっぱり見たいので、ちょっと早めの移動でした。
長野側から強い風が吹き、ガスが出ているけど、静岡側はクリアで、いい御来光が見えました。
御来光のあと、静高平で水を汲もうとしたとき、イザルヶ岳にヘッドランプを忘れたことに気付く。
面倒くさいと思ったけど、テン泊で光がないのは致命的なので、取りに戻る。ここで30分くらいのロス。
おじさま方と同じタイミングで歩けてよいかなと思っていたので、少し水をあけられることに・・・。
易老岳7:20着。昨日と違って今日は軽快。
希望峰8:35着。テン場のおじさまや、三伏峠までいくお兄ちゃんに追いつく。仁田岳に行く予定だったけど、展望がないので、
行くのをやめて、稜線を進む。
茶臼岳9:20頃着。前日、小屋前でお話した方と会う。私がカメラマンということになっている。
上河内岳11:15着。展望がないから淡々と進んでしまう。登りが多いけど、ゆるいから、歩きやすい。南アルプスっぽくないかも。
上河内岳で30分粘ったけど、展望はなし。こんなときは雷鳥でも・・・と、97座目の方と話していたけど、私は見れず。
10分前くらいに歩いていた彼は見たそうで・・・。
上河内岳〜南岳〜聖平は、下りだし、時間もあるので、お花の写真をとりながらゆっくりと歩いた。
上河内岳は、ガレた山だけど、100m位下った南岳周辺はお花がいっぱいあって楽しい。
マルバダケブキ、ホソバトリカブト、オタカラコウ、ミヤマアキノキリンソウなど、地味ながら黄色と紫色の晩夏の花が咲く。
お花畑っぽくないけど、きれいだなと思った。
岩場には、タカネビランジ、ミネウスユキソウ、ミヤマクワガタ、イワツメクサなど、草原には、マツムシソウ、タカネナデシコ、
ウメバチソウ、ウサギギクなどもあり、種類も豊富。さすが、アルプスの山です。
聖平小屋13:25着。早出したこともあるけど、今日も昼メシを食べる前に目的地に到着。
小屋で受付をすると、フルーツポンチのサービスがあり、いただく。
小屋泊の方は8500円払っているわけだけど、テン泊は500円なのにね。同様のサービスはありがたいです。
おじさまと、ビールで乾杯。おじさまは、私より20歳以上年上なのにほぼ同じペース。偉大なベテランさんです。
97座目の方ともまた談笑。彼にもいろいろお世話になりました。
15時頃に一雨。一旦やんだけど夕方〜夜にまた雨。
今日の天気はどうなってんの?って感じだけど、明日の予定はは4時発、テン場〜聖岳往復・下山。
<三日目>
0:30、目が覚めて、外を見ると快晴になっていた。山頂で御来光を!と、ふと閃いて実行することに。
コースタイム3時間だから実質2時間半、山頂4:30着から逆算して、2:00発に決定。
おなかすいてないし、ご飯はぬいて、パンやドライマンゴーを持っていくことにした。
出発する前、トイレにいくと、洋式水洗で妙にびっくりした。
2:10、聖平出発。前日の雨の露でちょっとズボンがぬれる。上はカッパを着ていたから大丈夫。
月が明るくて、ヘッドランプのあかりがなくてもそれなりに歩ける。
薊畑につくと、上河内岳から連なる稜線がよく見える。昨日もこれだけ晴れてたらなぁ・・・と。
ここでもコースタイムが甘かったので、時間配分をミスったと思ったけど、戻るわけにいかず、時間をつぶしながら進む。
薊畑から少し上がった、マルバダケブキのお花畑の付近で、2、3m右前で物音。
一瞬クマかと思ったけど違ったようだ。鈴だけでは怖いので、ここで携帯に入れてある音楽をならしながら歩く。
森林限界を越えると、風がでてきたが、小聖岳の影に入ると風がしのげてよかった。
3:10、小聖岳着。早く着きすぎるので時間調整。出発は3:30。こんなことなら、EPI持ってくればよかったなぁ。
というか、サーモスとかあるといいなぁ。
最初は晴れていて、見えていた聖岳にこの頃からガスがかかりはじめた。イヤな展開だけど、行かないわけにもいかない。
ガスの中に入ると、月あかりも遮断されて暗く、ヘッドランプが照らす数メートルしか見えない。
岩場のガレた道はよくわからないが、ペンキを頼って、ゆっくり進む。何回かコースアウトしそうになった。
4:30、聖岳到着。あたりはまだガスのせいか暗い。山頂を確認して、風があまりあたらない場所で、汗をふいた。
このままガスが晴れないとヤバイかなと思っていたら、10分くらいして、ガスが晴れてきた。
聖岳山頂の東端に移動して、御来光を待つ。赤く染まったガスの中から、赤石岳があらわれる。
5時前になって、登山者が一人やってきた。テン場のおじさまだった。さすがというか、やってくれるよなぁ。
御来光を眺めてから、体を温めるために、二人で奥聖岳にいく。
おじさまが持ってきた、干しあんずをいただきながら、風のあたらないところで談笑。太陽の光があたたかい。
次の登山者が登ってきたのは6時頃だから、1時間は二人で山頂を独占した。
下りの途中、ライチョウの親子を見る。今年も見ることができてよかった。
こういう天候のせいか、他の登山者も出発が早く、小聖岳までの区間でほとんどの登山者と行き違う。
三伏峠まで行くお兄ちゃんもいて、ちょっと話して、またどこかで、と別れた。
8時前、聖平小屋に戻る。テント干して、軽食を食べて、パッキング。
出発するころには、またガスでつつまれる。自分は下りだけど、これから登る人は大変だなと思う。
ゆっくり下りるつもりだったけど、西沢渡までノンストップできてしまった。易老渡12:35着。
今回も無事に縦走を終えることができました。
当時、池口岳方面から歩いていた者です。
僕もようやく山行記録を書いたので、暇なときにでもご覧ください。
花にけっこう詳しいんですね。
撮りにくいところにあるタカネビランジなどを望遠レンズで撮っているところが羨ましいです。
なんとなく、うれしいですね。
バタバタしているので、また記録読ませていただきます。
花は写真を撮って調べる、の繰り返しで多少詳しくなりました。
望遠レンズはありがたいです。
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