北アルプス大縦走(焼岳から五竜岳まで)
- GPS
- 195:08
- 距離
- 148km
- 登り
- 13,394m
- 下り
- 13,472m
コースタイム
- 山行
- 5:35
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 6:12
- 山行
- 6:28
- 休憩
- 2:27
- 合計
- 8:55
- 山行
- 8:10
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 9:56
- 山行
- 8:58
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 10:00
- 山行
- 11:41
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 12:28
- 山行
- 10:08
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 11:04
- 山行
- 6:36
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 7:45
- 山行
- 3:56
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 3:59
天候 | 8日〜13日 晴れ 14日 曇り 15日〜16日 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
西穂高岳〜南岳、八峰キレットは要注意 |
その他周辺情報 | エスカルプラザ 白馬姫川温泉 竜神の湯 |
写真
感想
昨年親不知から焼岳まで9日間で北アルプス完全縦走を企図するも悪天候で3日目に五竜山荘で断念して遠見尾根を下山。今年は満を持して11日間、焼岳から親不知を目指してリベンジ。結果的には8日目に台風の影響で、奇しくも昨年リタイアした五竜山荘で停滞、同じく遠見尾根を下山することになりました。一気通貫とはいきませんでしたが、2年がかりでつながったということでよしとしたいと思います。
1日目は中の湯から西穂山荘まで。焼岳小屋から西穂山荘までは通る人も少なく道もせまく心細い道中でした。西穂山荘は冬しかきたことがなく、夏の山荘は物珍しかったです。
2日目は西穂山荘から穂高岳山荘まで。いよいよ核心部です。西穂高岳までは冬のシーズン毎に3回ほど登頂していますが、そこから先は未知の世界。2人組の先行者がちょうど自分のペースにあっていたので、後をついていきました。ところが間ノ岳からの下りでお一人が膝が痛くなったということで、お二人とも天狗のコルからエスケープすることに。後はソロでの行動になりました。怖々進んでジャンダルムの辺りで別の2人の先行者に追いつきましたが、うっかり「→奥穂」の方に進んでしまい、ジャンダルムをスルーしてしまいました。が、引き返す勇気もなくそのまま進みました。怖いと聞いていた馬の背は、登りはそんなに怖くもありませんでした。
3日目は穂高山荘から槍ケ岳山荘まで。穂高岳山荘から南岳小屋までは一度通ったことがあるとはいえ、北穂からの下りから飛騨泣き辺りは恐怖の連続。北穂からの急な下りでは落石を起こしてしまい、登りの方に当たってしまいました。幸い怪我はありませんでしたが肝を冷やしました。南岳小屋に至ってようやく安心。快適な稜線ルートを楽しめました。大喰岳では3千メートル峰21座完登の記念写真。槍ケ岳山荘ではテント泊の予定でしたがすでに満員。渋滞の中1時間かけて槍ケ岳に登頂し、小屋泊まりでした。
4日目は槍ケ岳山荘から水晶小屋まで。初めて通る西鎌尾根、裏銀座ルートです。双六小屋では生ビール片手に槍ケ岳山荘でもらったちまき弁当。三俣山荘では窓からの涼風を受けて槍ケ岳を見ながら、サン・サーンスの白鳥を聞きつつビールとカレー。三俣山荘の展望レストランはいつもクラシック音楽がかかっていてお気に入りです。
水晶小屋に着くと「本日は布団2枚に5人」との張り紙が。枕が隙間なく並べてあり、番号の枕に寝てくださいとのこと。実際にはテント持参の方々が土間にマットと寝袋で移動してくれたおかげで、広々と寝ることができました。
5日目は水晶小屋から船窪小屋まで。今回の計画で最も長い行程です。コースタイムでは5時に出発して夕方6時半に到着になりますが、思いのほか速く歩けないので、4時に出発します。野口五郎小屋で水晶小屋でもらった弁当を食べ、9時頃に烏帽子小屋に到着。ここから船窪小屋までコースタイムで8時間弱。一度船窪小屋から烏帽子小屋まで歩いたことがありますが、登山道が崩れて危ない道。慎重に歩きます。なんとか夕方4時半には小屋にたどり着きました。
6日目は船窪小屋から新越山荘まで。蓮華の大下りは下から見るとほぼ垂直の崖で、登りでよかったと思えました。蓮華岳はコマクサの楽園。針の木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳は初めての道でしたが、ザレ場の道で通る人も少なかったです。新越山荘は宿泊客も少なかったのですが、新しい小屋で快適でした。
7日目は新越山荘からキレット小屋まで。台風の影響で風が出てきてガスもかかってきました。鹿島槍ケ岳南峰から北峰、さらに八峰キレットまでは緊張を強いられる険峻な道。キレット小屋の宿泊客も少なかったです。
8日目はいよいよ台風の影響で風も強くなり、五竜山荘で停滞。朝のうちに下山した方がいいといわれましたが、とりあえず1泊することに。場合によっては2泊することも覚悟。結局この日は五竜山荘の泊まりは自分一人だけ。1日酒を飲んで本を読んでいました。
9日目は風は多少収まったので8時に出発。とりあえず唐松岳まで行って1泊し、八方尾根を下山するか、祖母谷に下るか、不帰嶮を進むか検討しようと思いましたが、雨に打たれて五竜山荘を出て10秒でいやになり、遠見尾根を下山することにしました。雨は降り続き、下着のパンツから靴下までぐっしょり濡れてしまいました。思えば昨年親不知から登った時も雨で五竜山荘で停滞して遠見尾根を下山しましたし、最初に五竜岳に登った時にも雨の中遠見尾根を下山しました。いずれも雨で全身ずぶ濡れで、つくづく遠見尾根は雨に祟られていると思いました。
今回は基本小屋食で食糧を持ち歩かないようにしましたが、早朝の出発のため翌日の分は弁当にしてもらいました。ところが、ごみを捨てることができないので、だんだん弁当ガラがたまってしまいました。途中小屋があるところでは、弁当よりも小屋に寄って軽食をとった方がごみが出ずによかったと思いました。
ルートとしてはあくまで一般登山道で、危険個所もしっかりホールドや足場があって、ゆっくり注意していけば技術的に困難ではないと思いましたが、高度感があり、恐怖を感じることもしばしばで、やはり危険個所は今後2回、3回と好んでは行きたいくないなと思いました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する