南岳〜西穂高岳 〜予定変更でジャンへ! ロバの耳で滑落事故!?〜
- GPS
- 12:37
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 3,451m
- 下り
- 2,407m
コースタイム
- 山行
- 11:30
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 12:48
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
下りのみロープウェイ 終発が16時45分でしたが、1本前に乗れました! 片道1,600円(第一、第二) |
その他周辺情報 | ひらゆの森 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
連休に北岳テン泊を予定していましたが、初日の天気が微妙なことと、夕方に予定外の仕事が入ったため断念! 帰宅後行先を甲斐駒黒戸尾根へ変更し準備を始めましたが、寝る前に急遽キレットコースへ再変更! 早めに起きて新穂高の無料駐車場へ向かいました。 今回はギリ入口付近に止めることができました。
3時過ぎに駐車場を出て指導センターへ。 トイレを済ませ登山届けを提出して出発です! 届けには奥穂の後 白出沢下山で記入。 ガスの中林道を歩きますが、木からガスの雫なのか、雨なのかポツポツと水が降り注いできます。 槍平の手前まではずっとそんな感じでしたが、小屋に着く頃には空も明るくなり、三日月も見えてきました。 南岳への登りは登山道脇の草などに付いた水分で腿から下はベタベタになります。 歩いているので寒さは感じませんでしたが、林道歩きで濡れた服なども、風が強かったり、これからの季節は気温も低くなるので気をつけないといけません。
久しぶりの南岳新道は、思っていたよりは整備されており歩きやすかったです。 急登の上部にある木道は霜が降りて滑りやすくなっており、冷え性の私には指出しの手袋では冷たさに耐えられず、もう一枚手袋を投入!
テン場を過ぎると小屋に到着します。 ここでは寄らずに、先ずは南岳山頂を目指します! 雲は多めですが、周りの山はきれいに見えています。 撮影後小屋に戻り、ベンチで身支度を整えて久しぶりのキレットへ向かいました。 この時点では予定通り白出沢下山で歩いてました。 よく整備されたキレットを越えて北穂の小屋に到着! ここで北穂ブレンドいただきました^^ テラスでコーヒーと景色を楽しんだ後は涸沢岳へ向かいます。 北穂高岳山頂ではガスがかかり始めた景色を撮影して早々に出発! 個人的には北穂〜涸沢の方がキレットより危険な気がします! 涸沢岳山頂に着くと数名の方が景色を楽しんでみえました。 ここも撮影のみで、すぐに山荘へ向かいました。
無事穂高岳山荘に着き、知人から依頼されていたバッジを購入! その後山頂へ向かいます。 山頂で景色を撮影しジャンダルムの姿を確認! ガスに隠れかけている西穂が見えます。 時間を考えるとロープウェイの最終16:45にはなんとか間に合いそうな感じ。 ダメだったら歩いて下るかな⁉ とりあえずジャンへ向かうことに。
急ぎ気味で歩き、ウマノセの手前のナイフリッジを進んでいるところで事件発生! 先にジャン方面へ向かっていた松本から来てみえた若いお兄さんと、下から登ってきた方が話をされています! 近くへ行くと “携帯は docomo ですか?” との事。 そうです!と答えると、ロバの耳付近で滑落されたと思われる方がいるとの事で110番通報を依頼されました 他社?は圏外になってしまうようで、繋がらないとの事でした。 すぐに電話をし発見者の方と代わって通報していただきました。 その後電話を代わりますが、いろいろ質問が・・・ 私には詳しい場所や状況はわからないので、と伝えて一旦電話を切り、とりあえず現場付近へ向かいます。 ウマノセを下りロバの耳手前まで来たところで下のほうから助けを呼ぶ声が聞こえてきました。 よく見ると50mほど下で滑落されたと思われる方が手を振ってみえました。 ここで再度松本の警察へ連絡! 助けに行くことも危険そうで、怪我の状況もわからないので、警察に詳しい場所、天候などをお伝えし、滑落された方に大声で、救助要請したとお伝えしました。 聞こえたのかどうかは微妙でしたが、とりあえずその場を後にしました。 ロバの耳に取り付くと、手袋が落ちていて、砂地に落ちたような跡が下に続いているところがあり、ここから滑落? と思われる場所がありました。 かなり落差があったので、仮にあそこから落ちて助かったのであれば、奇跡に近いと思います。
その後松本のお兄さんと一緒にジャンを直登しました。 ジャンからも滑落した方が手を振る姿が確認できました。 そこから松本のお兄さんとは別行動でお互いロープウェイを目指します。 途中逆スラを下っているとようやくヘリの音が聞こえてきました。 通報からかなり時間もたっていたと思いますが、ガスで救助も難航してるのか? という感じでした。 しばらくの間ヘリが行ったりきたりしていました。
時間もギリギリだったので、休憩もせず歩き続けましたが、P1に到着後オニギリで栄養補給! またしてもシャリバテ気味でした^^; ここで少し休んで息を整えます! 次は誰もいない西穂山頂、ピラミッドピークなどを越え山荘を目指します。 独標まで来ると時間もつかめてきて、ロープウェイにも間に合いそうです。 疲れて喉も渇くので、アイスクリーム食べて帰ろうと、山荘へ向かいました。 賑わう山荘のテラスを見るとアイスの看板が見当たりません! 嫌な予感がしましたが山荘を覗いてみました。 暗いし、案内板を見ると Σ( ̄ロ ̄lll)ガーンです! 終わってましたToT 時期では無く時間かな!? 仕方がないのでそのままロープウェイへ向かいます。 急げば最終1本前に乗れそうだったので! 頑張って歩き予定通り1本前に乗車できました^^ 出発直前には松本のお兄さんも到着されて一緒に下ることができました。 短い時間でしたが、ロープウェイの中でいろいろお話しもできてよかったです。 ありがとうございました。 新穂高の駅に着いたところでお兄さんとはわかれて、西穂山荘で心残りだったソフトクリーム! 牛乳ソフトを美味しくいただきました^^
その後指導センターに向かい、もう一つの心配事、滑落の結果確認! 男性は無事救助され病院に搬送されたとのこと。 意識もしっかりされていたようでこちらも一安心。 気温もそれほど低くはありませんでしたが、ガスって風が吹き、じっとしていれば低体温にもなりかねない状況だったと思います。 天候などにも左右されますが、通報から救助までの時間も意外とかかるので、そのあたりも考えないといけませんね! 私自身今回は何とか間に合いロープウェイに乗れましたが、間に合わなかったら歩いて下山! 一歩間違えれば自分が遭難してたかも!? 今回も無事帰ることができてよかったです! いつ自分が同じような状況になるかわからないので今後は装備や、行程などもよく考えて、山登りを楽しく続けようと思いました。
帰りが遅くなりましたが、いつものように “ひらゆの森” で入浴後、今回は帰り道で食事を済ませ、家に着いたのは20時半過ぎ! 翌日は名古屋で研修のため、自宅を6:30に出発予定! 急いで片付けてこの日は速攻寝ました。 翌朝5時には起きて準備しましたが、研修も含め終日眠さとの戦いでした^^; 久しぶりに筋肉痛も! 今も このレコ 打ちながら寝そうです(˘ω˘) 次はどこ行こう♪
yamasemiさん、こんばんは★
馬の背付近での滑落…命に別状はないみたいで何よりでした。
改めて登山は危険と隣り合わせであると、感じます。
それにしても、大キレットとジャンダルムを日帰りでというのが凄いですね。
自分はキレット泊りでなんとかって感じですので。
臨場感溢れ、美しい景色が印象的な山旅でした〜♪
hidanogakuさん こんばんは!
今回は危険なルートばかり歩いてきたので、精神的にも疲れました
気をつけて歩いていても、ちょっとしたことで大事故に繫がりそうなことはよくあります! 今回滑落したと思われる場所(本当にそこなのかは不明ですが)も普通に歩けば問題は無さそうですが、疲れや気のゆるみなどがあれば、どんな場所でも何が起きるかわかりません。
実際私も躓いたり、引っかかって転びそうになることもあります。
現場を見た後は今まで以上に慎重に歩いてきました!
お互いケガに気をつけて安全な登山を心がけましょう^^
今回は時間の縛りがあったので、頑張って歩きましたが、かなり疲れました!
終わりの時間を気にして歩くというのはダメですね^^;
コメントありがとうございました!
yamasemi様
大変ご無沙汰してます
遅ればせながら大変お疲れ様でした
行程とアクシデントに対しても冷静に対応されたようですが凄いレコです
こんな事言うといけませんが
滑落した方もたまたまyamasemi様が登山中の滑落事故で幸いだったのでは(^-^;
その場の緊迫感は想像を絶するものです
時間無い状況で冷静に対処されています 尊敬します
マイ文太郎並びにマイ三歩です ほんっとお疲れ様でした
因みに私は仕事がブラックで最近は中々北アへも行けておりませんでしたが未だ 年内のチャンスをうかがっているところです
次は白出沢→新穂高→西穂の考えですが日帰りが現実的なのか未だ躊躇してます
がyamasemi様のレコ参考にさせていただき準備したいと思いますm(_ _)m
sigezo さん こんにちは
ご無沙汰しております。
コメントもありがとうございましたm(_ _)m
あの時は冷静な対応だったのか、私も時間が気になって気持ちは焦ってました。
その場に行くことは危険なのと、快適な気候、元気そうでしたし、私自身救助には素人なのでその場を後にしましたが、ご本人はさぞ心細かったことと思います。 地元の新聞にも載ってましたが、通報から救助まで5時間ほど経っていたそうです。 本当に無事で良かったです!
Sigezoさんもお仕事ご無理されないよう気をつけてください。
お互い怪我にも注意して山登りも楽しみましょう!
北アに行けるようお祈りしてます^^
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する