鷲羽〜水晶〜温泉沢〜高天原〜雲ノ平〜三俣蓮華〜双六登山(大満喫の1泊2日)♪
- GPS
- 33:50
- 距離
- 53.5km
- 登り
- 4,120m
- 下り
- 4,103m
コースタイム
3:30 新穂高
4:35 わさび平小屋
6:15 鏡平山荘
7:57 双六小屋
9:52 三俣山荘
10:38 鷲羽岳
11:52 水晶小屋
12:23 水晶岳
12:57 温泉沢ノ頭
14:05 高天原温泉
14:40 発
14:57 高天原山荘(泊)
(8/4土)
3:25 高天原山荘
4:03 高天原峠
5:00 山荘手前小ピーク(ケルン有)
5:50 発
5:55 雲ノ平山荘
6:23 キャンプ場水場
7:30 黒部源流碑
8:35 三俣蓮華岳
9:20 双六岳
9:55 双六小屋
11:05 鏡平山荘
12:30 わさび平小屋
13:20 新穂高
天候 | 2日ともほぼ快晴でした♪ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
木曜夜はまだ20〜30台くらいは空きがありました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
歩いたルートでは特に危険を感じた箇所はありません。 温泉沢ルートは上半分は急傾斜、下半分は渡渉ポイント複数です。 悪天候+視界不良時に○字のペイントを上手く見つけながら歩けるかは??です。 黒部源流の渡渉ポイントは残雪は全くありませんでした。 |
写真
感想
夏期休暇を1日取得し、金土で北ア奥地を歩いてきました。
日本で一番遠い温泉とも称される高天原温泉には以前から一度行ってみたいなと思っており、今回は混雑回避目的で1日平日を入れて計画を実行に移しました。
この時期は週末登山ではどこも大混雑ですからね・・。ましてや今週末まで晴れ予報でしたし。
(8/3)
木曜夜、新穂高へ向かいます。
少々疲れ気味で、高速走り途中睡魔に襲われ、佐久平で休憩、東部湯の丸でも休憩、千曲さかきでも休憩、姨捨でも休憩と目的地に果たして着くのかと思われるスローペースで移動します。
到着は0時半頃。
この頃はまだ無料駐車場には余裕があったようでした。
一番奥のスペース(一番登山口に近)に停めることができました。
辺りは月明かりで眩しいくらい。
3時過ぎに起床して準備するも歩き始めるもヘッドライトを使わなくても何とかなるレベルの明るさでした。
わさび平小屋を過ぎると次第に明るくなってきます。
周りは雲がかかる気配がなく、槍〜西穂や焼岳・乗鞍など標高を上げるとともに徐々に展望が開けてきます。
鏡平までは一気に登り。
朝早い時間帯なら風も吹かないだろう、と水面に映る逆さ槍を期待していましたが、残念ながら心地よい程度の風が吹き、上手く映りませんでした。
弓折中段を過ぎると森林限界となり、高山植物が増え始めます。
空は雲がほとんどない快晴で、青空に映える植物がとても綺麗。
ついつい写真撮影で足が止まり、花見平あたりでは全く動けなくなります。
ちなみにスタートから双六までの間に188枚、双六から三俣までの間には126枚も撮ってました(笑)
双六小屋はこの時期の土日なら大混雑するのでしょうが、朝の平日で閑散としていました。
巻道ルートを使って三俣山荘へと向かいます。
巻道ルートは雪渓が至る所に残り、シナノキンバイ、ハクサンイチゲやチングルマ、アオノツガザクラやイワカガミなどお花畑が各所で広がっています。
鷲羽や水晶の展望もあり、撮影ポイントは実に無数に存在しています。
すっかり牛歩となり、この区間はコースタイムを下回ります(笑)
三俣山荘から鷲羽岳までは急登。
始終広がる展望や吹き抜ける涼しい風もあり、急登にかかわらず快調に歩くことが出来ました。
登り切って遮るもののない360度の大展望。
どこもかしこも晴れ渡っています。
大展望を満喫し、ワリモ岳、水晶岳を目指し再び歩き始めます。
このあたりの稜線は少々植生が異なるのか、この日初めて見る植物が多数咲いていました。
振り返って鷲羽岳の展望。
以前このルートを歩いたときに、ガスから一転して晴れ、姿を見せた鷲羽岳に感動した経験があります。
水晶小屋に着くと、温泉沢のルート状況を確認します。
どうやらこの日通行した人もおり、ルートは特に問題なさそう。
水晶岳を目指します。
黒岳の別名を持つ山は周りとは色彩異なり、やや黒っぽい山肌を見せています。
しばらくは比較的平坦な稜線歩き、山頂直下は斜面を西側に巻き、一部急登りになります。
登り切ると山頂に到着。
見える景色は道のりとともに変化していきますが、変わらずは360度の大展望。
申し分ない景色が広がっています。
ガレ場を降り、小ピークを幾つか越えると、温泉沢ノ頭に着きます。
分岐点の道標もしっかりあり、見落とし通過することはありません。
ここからはザレた尾根の急下り。目的地の高天原温泉までは何と標高差800mもあります。
前半はザレ場、中盤は樹林帯の急下り。樹林帯を抜けると赤茶色の岩一色の沢に出ます。
ルートは至る所に赤ペイントでマーキングしてあるので迷う心配はないと思いますが、視界不良時や増水時にはすんなり通過できる自信はありません。
通行時は天候を考慮した方が良いかな、と思いました。
沢下りも飽きて疲れが出始めたころ、高天原温泉に到着。
入れ替わりで常に5〜6人は浸かり来ていた感じでした。
硫黄臭漂う乳白色の秘湯を楽しみ、小屋に向けて再び出発します。
高天原山荘へはコースタイム30分ほどの上り坂。
天気は晴れていて気温も高いのでせっかく風呂に入れたのにまた汗をかいてしまいます。。
無事お泊り小屋に到着。
小屋周りはニッコウキスゲがぽつぽつと咲いていました。
素泊まり+缶ビールで6100円也。
この日は団体さんが2組宿泊で、一般登山客も多く、結構な混雑でした。
19時過ぎに到着した人らもおり、結局布団1枚に2人で寝る形となりました。
それにしても、アクセスが長いからか、宿泊客は2泊目以降の人が多いとみられ、長旅の疲れで小屋全体の雰囲気はどこか殺伐としているような気がしました。気のせいかもしれませんが。
謎の物音や四面楚歌状態のイビキ音も何のその。
長行程を終えた疲労を十分に蓄積した身体には物ともせず爆睡。
翌朝3時にきっちりと目を覚まします。
(8/4)
朝は3時半前に発ちます。
あたりは真っ暗ですが、この日も月が出ており場所によってはヘッデンの要らない明るさ。
高天原・・前の日に散歩しておけばよかったです。結局暗がりでほとんど見られずに通過。
高天原峠までは沢を2本越えて後に登りに入る内容。
峠を越えてからは急登の尾根道。長いハシゴも途中3か所あります。
途中一旦展望の開けるハイマツ帯に出ます。水晶や薬師などよく見えています。
しばらく池塘などを見ながら木道を歩くと再び樹林帯へ入ります。
樹林帯の再びの急登を超えると奥スイス庭園の道標。
ここからは森林限界で周囲の山々と朝焼けを見ながらの木道や岩場の登りとなります。
たいぶ登ったところで、電波のアンテナに到着。
このあたりで薬師岳のモルゲンロートが始まります。
少し進んだところにあった小ピークに場所を構え、日の出を待つことにします。
雲ノ平山荘はもう目と鼻の先の場所です。
あたりは徐々に明るくなり、黒部五郎岳や北ノ俣岳、遠くの笠ヶ岳にも日が当たりはじめます。
絶えず微風が吹き、じっとしていると寒い気温。
フリースを着て朝食を食べながら待つこと35分。
水晶岳の方面から日は登りはじめました。
岩でゴツゴツした稜線から差し込む光は、ダイヤモンド富士ならぬダイヤモンド水晶。
これはなかなか面白い組み合わせだな、と日の出を迎えます。
少し上がったところで太陽が右上へと上がっていくことに気づきます。(当然ですが)
急いで雲ノ平山荘へ降りると、一旦山頂裏に隠れた太陽が再び中央から昇りはじめました!
短い時間ですが、日の出を2回楽しめちょっと得した気分でした。
雲ノ平山荘は少し前に建て替えられたばかり。
今度泊まりに来るときは雲ノ平にしようかな、と。
周りのルートも時間かけて歩きたいですしね。
周囲はチングルマやイワイチョウなど咲き乱れています。
きっと紅葉の時期は真っ赤&真っ黄色に染まって綺麗になることでしょう。
せっかくなのでキャンプ場へも寄ってみます。
分岐して少し先、茶色いすばしこく動き回る物体を見ます。オコジョです。
じっとして待っていると近寄ったり遠のいたりを繰り返しますが、残念ながら写真は撮れませんでした。次回に期待です!
キャンプ場でトイレ休憩、水補給を済まして再び木道を登っていきます。
祖父岳頂上へは行かず、巻道で黒部源流へ降ります。
黒部源流は残雪はなく、問題なく渡ることが出来ます。
以前歩いたときはまだ雪多く、渡渉は難しそうだったので無事通過で何より。
水をたらふく飲み、三俣蓮華への登りに備えます。
辺りは雪解けて間もなく、さまざまな植物がみられます。
しばらくは支流の沢沿いに登り、水に困ることはありません。
三俣蓮華岳は三俣峠から急登。距離は短いのですが、ここまでで歩き始めてから5時間近くたっており、疲れが見え始めます。
左手にシナノキンバイとハクサンイチゲのお花畑を見ながら一歩一歩登っていきます。
山頂はもう何度目になるのか、文句なしの展望。
ここから丸山、双六岳と歩くルートは適度に風が吹き、展望を楽しみながらの快適な稜線歩き。
多少の登りも疲れを忘れるほど。
槍を正面に眺めながら、双六小屋へと降りました。
初日とは変わって休憩のテーブル椅子やベンチはかなり人で埋まっていました。
おそらく土曜の午後ともなればもっと混んでくるでしょう。
双六小屋から弓折峠までは小刻みなアップダウンが連続します。
さすがに日も高くなりバテ気味。この区間はひーひー言いながらの通過。
この日一番しんどかったのは間違いなくここです!
弓折峠からは多数団体さんとすれ違います。
関西方面からが多いようでか、皆さん元気です。
ここからはほぼ下りになるので、いかに惰性で歩数を少なく、足の負担を減らすかに専念して歩きます。
幸い、鏡平からの下りルートはよく整備され歩きやすいので、順調に歩けました。
それにしても、すごい数の登山者とすれ違いました。
明らかに小屋のキャパを超える人数です。
標高を下げるとともに気温は上がり、蒸し暑くなります。
山でこれほどに水を飲んだのは久々、と言うくらいに頻繁に給水します。
わさび平で休憩して再び暑い林道を歩き、無事に計画通り2日間の長行程を歩ききることができました。
帰りは先週に引き続き、飛岳の湯で入浴。
土曜の昼間ならばガラガラ。のんびり入浴して、サービスのうまい棒を食べて帰りました。
上信越道はそこそこ詰まっていましたが、渋滞で止まることなく帰宅できました。
サッカーの時間にも間に合い、充実した一日でした。
2日間、文句なしの天気で文句なしの内容。
言わずもがな、今年一番の登山となりました。
(最後まで読んでくださった方、もし万一おられましたらどうもありがとうございましたm(__)m)
kiyoponさん、こんにちは。
素晴らしいお花畑ですね 先週初めて行った南ア南部のお花畑も素晴らしかったですが、こちらも凄いです。南ア南部は当たり年だそうなので、こちらもそうかもしれませんね。
昔、この時期にこの辺りは歩いた事が有りますが、こんなにお花が咲いていた記憶が有りません。もっとも20年以上、前の事ですが。。。
ところで実は自分もこの日、穂高にいたのでニアミスでしたね。kiyoponさんの先週のルートの槍抜きです。
自分のレコ中で、kiyoponさんの先週のレコのリンクをはらしてもらいました。
ちなみに来週は、友達家族とこのkiyoponさんのルートと少し被るコースを歩きます。変な縁が有りますね
南アのお花畑も良いですよね
荒川〜赤石はまた行きたいなと思っているのですが、群馬からは遠くてなかなか行く機会に恵まれません
ちなみに以前歩いたときはFutaroさんと同じで荒川小屋泊りの1泊2日でした。椹島まではバス利用でしたが・・
今年はお花の当たり年かどうかはよく分かりませんが、雪解けの遅さも関係しているのかな、と考えています。
今年の甲信越は降水量が少なく例年より雪解けが遅れているのはご存知かと思います。
雪解けが遅れれば当然開花も遅れますから、同じ時期に以前歩かれてお花の印象があまりないとすれば、ひょっとすると見頃のピークを過ぎていたのでは、と想像しています。
レコ拝見しました
コメントしましたが、すごい行程ですね
そのようなレコの中にリンクとして貼っていただいて光栄に思います
夏山の一番良い時期ですから被っても不思議じゃないですよ
まだまだ今年はお花畑が楽しめると思います
来週もレコ期待しております
kiyoponさん、こんばんは。
お花の写真ステキですね〜。
どのお花もイキイキとしてて、
「キレイに撮ってくれてありがとう 」って言っているようです。
やっぱり写真はセンスですかね 見習いたいです…。
お褒めの言葉ありがとうございます
そんな風に言われると照れますよ (笑)
kerosummerさんも同じようなルートを歩かれたのですね
写真はなかなか思うように撮れず、いつも四苦八苦しながら花と向き合ってます
正直自分にセンスがあるとは思ったことはないです
ただひたすらに枚数重ねて撮っています (笑)
日々精進していけたらな、と思っています。
今後ともよろしくお願いします(*-人-*)
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