ただいま奥多摩! 青梅の多摩百三座を制し、奥多摩最奥の酉谷山まで40km踏破(一人丹沢24)
- GPS
- 12:20
- 距離
- 41.1km
- 登り
- 3,332m
- 下り
- 2,943m
コースタイム
- 山行
- 11:07
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 12:19
▼宮の平駅につくと緊張性の腹痛に見舞われ、トイレに駆け込む。勝手知ったる奥多摩といえども久々だったので、単独ロングではいつも感じる出発前の緊張感は、今回も感じていたらしい(意識していなかったが)。
▼辛垣山;今回、宮ノ平から歩き始めたのは、未踏の多摩百三座を登るためだったが、その三座が三方山と雷電山とあと一つがどれだったか覚えてなくて、青梅丘陵
http://www.jac.or.jp/oyako/f17/a13TKY030s.html
のハイキングコースから外れているこの山を危うく巻いてしまうところだった。先が長いので余計な労力はしたくなかったが、この山への分岐地点でもしこれがその多摩百だったら後で後悔すると思って急登を登って立ち寄ったが、正しい判断だった。
▼雷電山の手前;歩き始めてすぐ、右足裏の母指球と小指球の間の薬指付近にできた「魚の目」が体重をかけると痛んだので、いつもは踵に入れているαゲルの衝撃吸収材を土踏まずに入れて、魚の目部分に体重がかかりにくくして歩いた。それでも違和感と痛みはあったが、次第に慣れたのか、中間地点の日向沢の峰でロキソプロフェンを飲んだのが効いたのか、最後はほとんど気にならなくなっていた。
▼棒ノ折付近;古傷の右足首が体重をかけると傷みだしていた。最近はあまり痛むことが無くなってきていたがこの距離で傷み始めて先が思いやられた。
▼クロモ山の登り手前;距離にして歩き始めて20キロ弱、いつもながら最も疲労を感じるタイミングで、この日も大腿部に乳酸がたまった感じで疲労感がピークになっていて、この日最大のアルバイト標高差400m以上の登りを前に、アミノバイタルゼリーを補充。疲労感を無視して足元だけを見ながら淡々と登った。
▼山なし山付近;確かこの辺りからだったと思うが、左足平の薬指と中指がねじれるように攣る状態が踏ん張った際に発生し痛いまま歩き続けた。以前から時々寒いときにあり、スキー中にスキー靴の中で攣ってしまうことがあったが登山中に何度も繰り返すのは初めて。
▼新秩父線50号鉄塔;後ろから一人の細身の青年がやってきて軽々と追い抜いて登っていった。そのあと、痩せ尾根の下りがあり、鞍部でいったん追いついたので、声をかけた。川井駅方面から棒の折経由で登ってきて、川苔山へいくとのことだった。その後の急登ですぐに引き離され、その後お会いすることはなかったが、かつての若かりしころの自分を見る様で、体力の衰えを感じないわけにはいかなかった。
▼日向沢ノ峰;標高1356m、出発の宮ノ平駅からは標高差1000m以上登り、距離は20キロ超でほぼこの日の全工程の半分。でも最大の登りを終えてあとは歩きやすい長沢背稜。時刻もぴったり予定通りだった(5分遅れで出発し、6分遅れで到着!)ので、計画通りに歩き通せる見通しが得られたが、足の痛み(右足首の古傷、右足の平の魚の目、左足の平の攣り、大腿部の疲労の蓄積)を軽減するためにここでロキソプロフェンを服用。これが効いたのか、この後道が快適になったためか、私の好きなエリアに入ったことによる精神的な影響か、左足の攣り以外はほぼ解消。下山時もほとんど痛みなく、ロングで途中から良くなったのは初めてのことか。
▼一杯水;長沢背稜は防火帯になっていて日当たり良く、正午を過ぎて晴れていたのでとても暑かった。喉が渇き、持ってきた飲料(水500、スポーツ飲料600、コーヒー300)では心もとなく、寄る予定の無かった一杯水へ立ち寄った。水はちょろちょろ出ていて、その場で200cc位のみ、250cc位を補充。
▼酉谷山避難小屋(水場);私の大好きな小屋、別荘と称している。ここに泊まる計画でもよかったかなとは思ったが、現在コロナの影響で非常時以外宿泊禁止になっている。中は誰もいなかったので少しだけ休憩。周辺にテント3張りあり、小屋前に張っていた方とちょっと会話。水は少し出ていて、ここでも250cc位補充したが、下山時にはほぼ全部飲み干していたので、助かった。
▼ウトウの頭;左足の平の攣りが次第に頻度を増して、長沢背稜の平らな道ではましだったものの、大京のクビレ付近ではほとんど攣りっぱなしで足を引きずるようにしてウトウの頭になんとか到着。ここで思い出したのが、財布に入れて持ち歩いていた、以前知人から攣りに即効性があるから試してみて、と頂いた芍薬甘草湯。これを飲んだら本当に攣りが治り、その後タワ尾根を駆け下りることができた。
▼ミズナラの巨木(ウッドサークル);今回とても久しぶりに訪れたが、完全に枯れて朽ちた倒木となっていて、年月の経過を実感するとともに、なんだか寂しい気持ちだった。
▼日原鍾乳洞(一石神社);17:36の予定に対し、なんと17:35に下山。休憩無しでコースタイムの6割の時刻設定で、久々のロングで実行できるか自信がなかったが、まだまだ行けるかな。 合計時間12時間20分で 合計距離41.13km、平均速度は3.3km/hrで、登り基調でほとんど道路の無いオール山道のロングにしてはまずまずだった。ただちょうど6年前にほぼ同じようなルートを歩いたときは、高水山から酉谷避難小屋まで6時間半弱に対し、今回は7時間かかっていて、少し遅くなった。この前に歩いた青梅丘陵の3座が無かったとしても、今の自分に30分以上短縮は厳しい。それだけ体力が落ちたということか。関西では六甲全縦コースで体力確認したが、今後はこのコースで体力確認しようかな。
▼自宅への復路;日原から車に乗せていただけたのはとても幸運だったが、青梅線のトラブルには参った。青梅駅で1時間半以上の足止めとなり、自宅に着いたのは下山してから4時間半近くかかって午後10時ころとなった。青梅駅では駅前の閉店間際のラーメン店(翌日から緊急事態宣言対応で休業とのこと)で夕食を食べ(改札からは途中下車させてくれた)、その後ホームに停まっている電車に座っていたので、それほどの疲れはなかったが、どうも最近ロングの後の帰りにはいいことが無いので要注意だ。
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
しかしながら、せっかく1本前の奥多摩発に乗れたのに、JR青梅線のトラブルよる運転見合せで、青梅駅で結局1時間半待たされました😩😠 こんなことなら、軍畑の駐車場まで車で来れば良かった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
…溝背稜の蕎麦粒山以西には、巻き道部分で険しいところや少し崩れていて滑落注意です。 ▲織鑒根の大京谷ノ頭からウトウの頭までは、険しい岩場の西側を巻いて大京谷ノクビレを通過しますが、 踏み跡が分かりにくく目印も少ないので、ルートを知らないと、迷うかもしれません。 ウトウの頭からはとても広い尾根で、踏み跡が弱くて落ち葉に埋もれているところもあり、踏み跡をたどるのが難しいです。特にウッドサークルの辺りは主尾根もはっきりせず GPSでの位置とルートの確認が必要でした。日原鍾乳洞への最後の下りはとても急な斜面のザレたジグザグの急降下で、スリップ転落注意です。 ぐ貲嫂紊ら三つドッケへは、道の無い急斜面を適当に登ってショートカットしていますので、バリルート歩きに慣れていない方はマネしないでください。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
ザック
昼ご飯
非常食
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
ストック
カメラ
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感想
毎年この土日は丹沢24の企画があったのですが、昨年からコロナの影響で、実行されていません。
そこで、今年は一人で日帰りでのロング縦走をやることにしました。もしかして、誰かに会えないかなあ、なんてちょっとだけ期待しながら。
場所は、6年前のコース
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-621895.html
で、スタートをまだ歩いたことがない多摩百名山の三方山、辛垣山、雷電山を通って高水山経由を追加し、棒ノ折山、日向沢の峰、蕎麦粒山、天目山経由で奥多摩最奥の山、酉谷山まで縦走し、下山はタワ尾根のウトウの頭経由で日原鍾乳洞。最後の酉谷山までずっと登り基調で、キツいことは予想され、逆コースも当然検討しましたが、なるべく夜明けすぐにスタートして、明るいうちに下山するため、電車で早く着く方にしました。
後半の長沢背稜はかつては私の庭で、大好きなエリアで、4年半関西に単身赴任していたので、すっかりご無沙汰していましたが、4月に八王子へ帰任したのでただいまの挨拶に行ってきました。
40キロ以上の縦走は高島アルプス依頼5ヶ月ぶりで体力的に心配でしたが、ほぼ計画通りに歩き通すことができ、安堵しました。
途中、10〜20キロがいつものようにキツくて、特に永尾丸山から日向沢の峰への高度差400mの急登が今回の最大の難所でした。
その後の長沢背稜は道も良く以前と変わらす最高の場所でした。そこまでが大変でしたが、頑張って行った甲斐がありました。最高所の酉谷山と、我が別荘の酉谷山避難小屋に着いた時は感無量でした。
ただいま奥多摩‼️またこれからお世話になります。
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