鈴鹿縦走
- GPS
- 53:23
- 距離
- 97.4km
- 登り
- 8,075m
- 下り
- 7,969m
コースタイム
- 山行
- 6:49
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 7:15
- 山行
- 8:22
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 8:54
- 山行
- 8:14
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 8:59
- 山行
- 8:49
- 休憩
- 2:33
- 合計
- 11:22
- 山行
- 13:02
- 休憩
- 2:41
- 合計
- 15:43
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:柘植 |
写真
感想
疲れた... 5泊6日の予定で行った鈴鹿縦走だが、最終日が雨の予報になったので、最後の2日に思い切り巻いて(最終日は30km以上)4泊5日で完了させた。結果、雨に降られたのは5日間のうちの1日だけ。天候が不安定な中で、比較的爽やかな山行となった。
北から行くか、南から行くか最後まで迷ったが、山と高原地図にルートがない箇所がある北側(谷山付近)を先にクリアすることにした。実際には踏み跡もテープもあり、何の問題もなかった。その上、藤原小屋で雷雨を避けることができて、ラッキーだった。
【1日目】
8:30に柏原駅を出発。しばらく舗装路と林道を進み、ひと登りした所でやっと1合目の看板。5合目付近で予備用に取水、ここは水量少なく葉っぱが入っていてイマイチ。
霊仙小屋に登る手前のコルに荷物をデポしてアタック。急登を登ると避難小屋が峠の我が家みたいでかっこいい。霊仙の山頂付近は石灰岩で独特の雰囲気があっていい。せっかくなので山頂と最高点の両方へ行ってみた。晴れたGWなので結構な人が来ている。戻って反対の山(谷山)へ登り返す。霊仙を抜けてそのまま南に向かうルートもあるが、今回はできるだけ県境を行ってみることにした。どうやらこれが正式ルートらしい。しかし、残念ながら谷山の看板を見落とした。
最初はルート不明瞭で少々不安だったが、稜線には踏み跡あり。しばらくは壊れた柵に沿って進む。尾根を迷う箇所にはテープがあって問題ないし、藪漕ぎもほとんどなく、順調に進む。ただし、五僧峠の手前は少しアップダウンがきつめ。特に646ピークへの登りはそこそこ厳しい。
五僧峠の廃屋裏で給水。ここは水量がかなりあって、水質も普通(当然ながら浄水器は必須)。ここで雨がぱらついてきたので、急遽テントを張ることにした。急いでテントを張って潜り込んだが、ヒルが事前チェックで1匹、テント内で3匹見つかった(ギャー!)。やはり鈴鹿はヒルが多い。一気にMP(メンタルポイント)が半減した。この後、断続的に雨が続く。時間があるのでテント内で装備確認したら、アルファ米を3セット忘れてきた。なかなか厳しそうだ。
【2日目】
日の出とともに出発しようとしたが、モタモタして30分遅れ。とりあえず雨は降ってない。鈴鹿らしい急な坂を登って東ヨコネに向かう。東ヨコネ手前でショートカットがあることがわかり、そちらを選択。藪漕ぎせずに済むし、何といっても5分は魅力だ。三国岳までは登山道横の草木が多めになるせいか、意外と遠く感じた。三国岳を越えた後、何故かもう一つ三国岳の看板が... ここから鞍掛峠まで緩やかな下りとなる。さらに鞍掛から北鈴岳は広々とした道が続く。しかし、鈴北岳はすごい強風で、早々に立ち去る。
ここから御池岳に向かうが、この辺りはのんびりしていい感じ。御池岳の看板は鈴鹿タイプの重厚なやつ。御池岳を降りて天気予報を確認すると、15:00には雨が降るようだ。ここからピッチを上げて進む。幸い、白瀬峠手前のピーク付近と、白瀬峠後の登りがキツいだけらしい。天狗岩付近で雷の音が聞こえてきたので、さらにペースアップ。藤原小屋に逃げ込んだ直後に土砂降り、間一髪。雷も激しく(光ってから鳴るまで1秒もない)、まさにゲリラ豪雨の様相。治田峠まで水場がない想定だったので水も十分にあり、2日目はここまでとする。明日も天気は安定しない。早起きすることにしよう。
【3日目】
今日は午後から雨の予報。それなのに出遅れて5:30発。とりあえず藤原岳へ向かう。山頂はガスがかかり風も強い。ここからの下りでまさかのコースアウト。テープを辿ったら、つい谷に引き込まれてしまった。あまりの急斜面に1回コケた。GPSで確認すると本来のルートは尾根沿い。なんとかトラバースして復帰。
しばらく行くと分岐があり、迂回ルートは「難路」の表示。ここは安全に695ピーク側を選択。治田峠で水を補給しようかと思ったが、どうみても水は無さそう。水は石榑峠までギリギリだが諦めて先へ進む。その後、治田峠の南側で滋賀県寄りに歩いていたら、すぐそばに沢を発見。ここで予備で1Lほど取水。治田峠を少し上がると、後は多少緩やかになるが、いつ降るかわからないので銚子岳、静ヶ岳のピークハントを諦め、ひたすら竜ヶ岳に向かう。
竜ヶ岳は笹原に覆われていて素晴らしい眺め。しかし風が強く、早々に退散し石榑峠に下る。石榑峠は、三重県側に100mも行かずに取水できた。ここで、御在所まで何とか行けるくらいの水を補給。水は重いが、多めに持っていればどこでもテント張れるのでリスクは減る。取水・浄水していたら雨が本格的に降り出した。石榑峠から八風峠までは結構長い。そこそこアップダウンがあり、しかも急登が多い。特に三池岳付近までが辛いが、その後は急に楽になる。
中峠後の南峠を過ぎたあたりにも水が流れているが、水量は少ない。天気が続くと枯れそうだ。釈迦ヶ岳は思ったより遠かった。深い谷を超えるのは嫌だなと思ったが、さほどアップダウンなく山頂に到着。それにしても、強風と雨で寒い。しかも猫岳に向かう途中であられも降り出した。こうなると動いていてもどんどん体が冷えてくるので、風が弱そうな場所を見つけてテントを張り、3日目を終了。明日は御在所のレストランが開業しているといいな。
【4日目】
予報通り朝から晴れ。御在所のレストランを利用するため急がないが、難所があると嫌なのでいつも通り5時過ぎに出発。根の平峠で十分に時間があることを確認して、濡れたテントや機材を乾かした。根の平峠から少し進むと水音が聞こえる。御在所で補給しないのであれば、この辺りで取水になるだろう。御在所に上がって、レストランで早めの昼食。ついでに最小限の水(ミネラルウォーター)も補給。その後、山頂と権現様を巡ってから鎌ヶ岳に向けて出発。
鎌ヶ岳までは予想以上に時間がかかった。急登と岩場が多く、重い荷物ではなかなかスピードが上がらない。さらに鎌ヶ岳後のルートもかなり厳し目な所が続く。ただし、鎌尾根は素晴らしいルートで軽快に進むことができた。入道ヶ岳分岐を過ぎると、急に寂しくなる。道標はほとんど無く、少しのテープが頼り。
特に宮指路岳の後の危険箇所でルートを間違えて厳しい状況になった。ここは真っすぐ登らず右側から迂回すること。そこそこ疲れたので、この日は16:30で切り上げて明日に賭けることにする。天気がいいのは明日までなので、どれだけ進めるかが勝負。
【5日目】
朝3:00に起きて、時間短縮のため朝食・昼食にお湯不要の状態で出発。今日は行ける所まで進む。暗闇の中、まずは仙ヶ岳を目指す。想定より遠いし、アップダウンもあって、仙ヶ岳に着いた頃にはすでに明るくなっていた。
御所谷から登り返した後の御所平付近では、素晴らしい尾根道を満喫。この後、白杵ヶ岳手前で痛恨のコースアウト。どうやら標識を見間違えたらしい。この後、安楽越前の1kmほども整備されていてとても歩きやすい。東海自然歩道分岐後の水音が聞こえたところで取水すればよかったのだが、安楽越でもうっかり取水を忘れ、先へ進んでしまった。気温が上がり始めていたため、このままでは鈴鹿峠までの8kmの間で水不足になりかねない。仕方ないので、大峠付近で取水を試みる。ヤマレコのログから想定して最短距離で取水に向かったが、かなりの急斜面。降りてみると、量は多くないが水が流れている。ちなみに、ここより上流に水はない。登れないかと心配したが、木に掴まれば難なく上がれた(笑)。
ここから、いきなり岩場。その後、四方草山まで比較的厳しいルートとなり、それなりの時間を要した。ちなみに、霧ヶ岳は行き忘れ。次の四方草山から三子山も遠かった。近くまで行くと、なぜか複数のピークが見える。ここに来て、「三つ子」の意味が判明、憂鬱なまま3山を越えた。東海自然歩道分岐からは整備された歩きやすい道となる。そして鈴鹿峠で給水(上等な沢水)。さて、ここから柘植まで行けるのだろうか? すでに7時間以上歩いているし、ここからさらに7時間はかかりそうだ。でも明日は朝から雨なので、体力が続く限り、先に行くしかない。
高畑山まで約400mの高低差がある。一気に登るのかと思っていたが、意外と遠かった。しかし、道も面白く人気の山らしい。高畑山からは唐木山が遠く見える。かなり疲れているようだ。しかし、高畑山から溝干山までのトレイルは素晴らしい。坂下峠を上がると、今度は何度も厳しい岩場が出てきて、なかなか那須ヶ原山に着かない。那須ヶ原山が16:00なら何とか明るいうちに下山できそうだが、結局、那須ヶ原山の出発は16:20でギリギリとなってしまった。
ここから油日岳までも、岩場が点在している。重い荷物でなければ楽しいのだが、12時間以上歩いて荷物持ちでは、ちょっとバランス崩しただけで滑落間違いなし。慎重に進んで、18:00過ぎに油日岳をクリア。舗装されている林道に日暮れ前に着くことができた。ここから柘植駅まで、暗く人気のない道を延々と歩いて、無事ゴール! 約16時間、30km越えの厳しい1日だった。
カタクリをはじめ多くの花が咲いていて綺麗だった。思ったより青空に恵まれ、湿度も低めで快適な山行となった。
最終日は脚力が持つか心配だったため、アミノバイタルを飲みまくった。通常は足がつりそうな時に使うだけなのだが、今回は予防のため定期的に摂取した。青色を最初は3時間に1本、午後から2時間に1本のハイペースで、加えて下山後に黄色を1本。これはよく効く。最後まで筋肉がヘタらなかった。靴擦れに対しては保護クリーム Protect J1 だけでは足が持たず、最終日は4箇所にソルボバンを貼り付けた。
水場情報:
霊仙5合目の看板付近:水量少なめで木の葉が混じる、夏には涸れそう
五僧峠の廃屋裏:十分な水量、十分なヒル
治田峠の南:滋賀県側を歩いているとすぐ近くに沢が流れている
石榑峠:三重県側に100mも進むと水が流れている
南峠(中峠の南)を過ぎたあたり:水が流れているが水量は少なめ、晴天が続くと枯れそう
根の平峠:少し南に進むと三重県側に水音(峠から行けそう)
御在所:自販機
東海自然歩道分岐と安楽越の間:右手に沢が見えた
大峠付近:上流側は急斜面、普通に大峠を下りた方がよさそう
鈴鹿峠:トイレ横の水道(きれいな沢水)
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