八ヶ岳赤岳・県回尾根〜真教寺尾根(日帰り)
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,478m
- 下り
- 1,462m
コースタイム
- 山行
- 8:33
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 8:45
天候 | 06/13(月)→くもり |
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過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■アクセス→中央自動車道小淵沢IC〜車で30分 ■駐車台数→普通車70台(無雪期) ■水場→なし ■登山ポスト→なし(登山計画書と筆記用具なし) ■24時間利用→可能 ■その他→トイレ・売店・観光案内所あり |
コース状況/ 危険箇所等 |
■美し森駐車場(1,472m) 上記のアクセス欄を参照して下さい。 07月17日(日)→22時58分に到着して駐車台数は11台です(下山時→37台) トイレ・観光案内所・売店は利用できます。 別称→美し森無料駐車場と呼ばれます。 ■県界尾根登山口(1,664m) 美し森駐車場から約40分で県界尾根登山口に到着です。 美し森駐車場から2.1km歩き、たかね荘とサンメドウズ清里スキー場を通過して県道終点が登山口です。 登山口の手前1.5kmと1.3km手前の路肩にチェーン着脱所が駐車場として利用できます(どちらも駐車台数→約15台) 登山口前のロータリーと50m下部にあるバスの転回場所は駐車禁止です(連休で路上駐車あり) 真教寺尾根で下山するので美し森駐車場から歩きます。 別称→赤岳県界尾根ルート登山口と呼ばれます。 ■真教寺尾根方面分岐(1,757m) 県界尾根登山口から約15分で真教寺尾根方面分岐に到着です。 いくつか堰堤(水場あり)とアスファルトの登山道を通過すると分岐点になり、大門沢側へ左折して登り返すと真教寺尾根の賽の河原に渡れます。 ここから2合目までは水場があり、開けた熊笹平になるので熊に注意が必要です。 別称→大門沢林道分岐と呼ばれます。 ■登山道入口(1,857m) 真教寺尾根方面分岐から約15分で登山道入口に到着です。 アスファルトや土の登山道を通過、晴天時には正面に真教寺尾根〜赤岳が見えます。 別称→県界尾根取付点・県界尾根入口と呼ばれます。 ■2合目(1,869m) 登山道入口から約2分で2合目に到着です。 ここから本格的な登山道になり、小天狗(3合目)まで標高差291mの急登になります。 別称→大門沢林道分岐と呼ばれます。 ■小天狗(3合目・2,160m) 2合目から約30分で小天狗(3合目)に到着です。 分岐点になり左折→大天狗、右折→防火線の頭に向かいます。 登りより下りで道間違いしやすいので必要です。 小天狗は狭くて展望がないので休憩地に向いていません。 別称→小天狗分岐と呼ばれます。 ■東方薬師如来石碑(2,167m) 小天狗(3合目)から約5分で東方薬師如来石碑に到着です。 開けた場所で休憩適地になり、晴天時には富士山が見えます。 ■大ナギ(2,207m) 東方薬師如来石碑から約20分で大ナギに到着です。 眺望はなく、県界尾根の南斜面が大きく崩落した砂地の急斜面です。 ナギ→崩落して草木が生えていない場所を指す。 ■4合目(2,289m) 大ナギから約15分で4合目に到着です。 眺望はなく、植生が熊笹からシラビソに変わります。 ■2,350mピーク(2,350m) 4合目から約10分で2,350mピークに到着です。 眺望はなく、登山道がゴーロ帯になり徐々に傾斜が厳しくなります。 ■大天狗(5合目・2,445m) 2,350mピークから約10分で大天狗(5合目)に到着で す。 開けた場所になり休憩適地になります。 道標(5合目)の裏側に頭部が欠けた大天狗の石像があります。 ■2,599mピーク(2,599m) 大天狗(5合目)から約25分で2,599mピークに到着です。 気がつかず見過ごしてしまう可能性が高いピークです。 ■6合目(2,624m) 2,599mピークから約5分で6合目に到着です。 ここから赤岳まで標高275mを上げる連続した岩場・鎖場・はしごがあり、ヘルメットや装備の準備が必要です。 6合目〜赤岳頂上山荘までの岩場・鎖場は高山植物の宝庫です。 ■7合目(2,652m) 6合目から約10分で7合目に到着です。 2つ目の鎖場を登ると巨岩が現れ、巨岩の基部を右側へトラバースします。 巨岩には緊急時に利用できるビバーク適地があり(狭い)、岩肌から沢水の補給が可能です(最終水場・水量少ない) 3つ目の鎖場が真教寺尾根の核心部になります(写真添付) ■巻道分岐(2,708m) 7合目から約15分で巻道分岐に到着です。 巻道分岐は赤岳天望荘まで約400mのトラバース道になります。 7月上旬の山行記録では雪渓が残っていたので、通行には特に注意が必要です。 ■9合目(2,772m) 巻道分岐から約15分で9合目に到着です。 4つ目の鎖場を登り、3つのはしごを通過します。 5つ目の長い鎖場(悪天候・積雪期は特に注意)を登ると開けた9合目になり、晴天時には杣添尾根〜県界尾根〜真教寺尾根〜富士山が見えます。 真教寺尾根に比べて県界尾根のはしごは細くて強度が弱く、岩壁から浮いている支柱が多くかなり揺れます。 補修しなければ重大事故につながる状態なので、はしごの強度に不安がある場合は鎖の登下降が安心・安全です(はしごの脇に鎖あり) ■10合目(2,873m) 9合目から約15分で10合目に到着です。 長い6本目と7本目の鎖場を登りますが、赤岳頂上山荘のトイレや県界尾根の下山者のすれ違いが発生します。 どちらの鎖場も登りでは不要ですが、下降では必要になり週末や連休では渋滞する可能性が高いです。 晴天時には硫黄岳〜横岳〜赤岳天望荘〜杣添尾根が見えます。 ■赤岳北峰(2,899m) 10合目から約3分で赤岳北峰に到着です。 赤岳南峰より広く、赤岳頂上山荘がありゆっくり食事ができる休憩適地です。 3連休で山頂には登山者が16人と多く、赤岳天望荘から続々と登山者が登っています。 ■赤岳頂上山荘(2,889m) 赤岳北峰から約1分で赤岳頂上山荘に到着です。 宿泊と食事が可能、山バッジ(10種・800円〜1,500円)の販売があります。トイレは有料100円です。 営業→07/16(土)〜10/22(土) 別称→赤岳頂上小屋と呼ばれます。 ■赤岳南峰(2,899m) 赤岳頂上山荘から約3分で赤岳南峰に到着です。 2本の山頂柱(長野県・山梨県)と赤嶽神社があります。 北峰・南峰・竜頭峰の3つで八ヶ岳主峰の山頂です。 3連休で山頂には登山者が7人と多く、文三郎尾根から続々と登山者が登っています。 ■竜頭峰分岐(2,870m) 赤岳南峰から約2分で竜頭峰分岐に到着です。 はしご・岩場・鎖場を通過すると竜頭峰分岐です。 キレット・権現岳方面にトラバースして竜頭峰に進みま すが、短い距離ですが高度感のある岩場なので滑落に注意が必要です。 また文三郎尾根を下降しないように注意が必要です。 ■竜頭峰(2,860m) 竜頭峰分岐から約5分で竜頭峰に到着です。 山頂には銅像の靴と台座が残されてあります。 狭い山頂なので休憩適地には向かず、悪天候時には滑落に注意が必要です。 ■真教寺尾根分岐(10合目・2,845m) 竜頭峰から約10分で真教寺尾根分岐(10合目)に到着です。 1つ目の鎖場とはしごを通過すると真教寺尾根分岐になり、左折して9合目へ向かいます。 ここから標高2,644mまで9つの鎖場と高度感のなる岩場・ガレ場があり、滑落と落石に注意が必要です。 すれ違いが出来ないので、週末や連休では渋滞する区間です。 また右折してキレット・権現岳方面に道を間違わないように注意が必要です。 ■9合目(2,790m) 真教寺尾根分岐(10合目)から約15分で9合目に到着です。 真教寺尾根分岐〜9合目のトラバースと鎖場の下降が真教寺尾根の核心部です(写真添付) 手がかり足がかりはありますが、積雪期は更に難易度が高くなります。 ■8合目(2,711m) 9合目から約20分で8合目に到着です。 岩場・ゴーロ帯・鎖場になり、鎖が泥で汚れている場合が多いです。 落石を落とさない・落とされないように注意が必要です。 8合目〜9合目は3月に胸ラッセルで苦労した区間です。 ■赤岳東稜取付き(2,501m) 8合目から約30分で赤岳東稜取付きに到着です。 真教寺尾根の森林限界は標高約2,600mになり、岩場や鎖場を終えて安全圏になります。 無雪期でも大門沢側へトラバースする足跡があるので、迷い込まないように注意が必要です。 ■6合目(2,365m) 赤岳東稜取付きから約25分で6合目に到着です。 眺望はなく、登山道が岩場から木の根に変わり転倒に注意が必要です。 ■2,316mピーク(2,316m) 6合目から約20分で2,316ピークに到着です。 気がつかず見過ごしてしまう可能性が高いピークです。 ここから牛首山まで細かい登り返しがあり、幕営適地ですが無雪期はテントが張れる場所が少ないです(写真添付) ■扇山(2,356m) 2,316mピークから約20分で扇山に到着です。 眺望はなく、登山道にコケが目立ち滑りやすくなります。 山頂は広くて休憩適地・幕営適地になります。 ■牛首山(5合目・2,280m) 扇山から約10分で牛首山に到着です。 眺望はなく、狭い山頂は無雪期には幕営適地に向いていません。 ここから登り返しがない樹林帯になり、天狗岩へ向かいます。 ■天狗岩(2,119m) 牛首山から約20分で天狗岩に到着です。 南側が崩落地になるので、北側の迂回路を通過します。 ■3合目(1,989m) 天狗岩から約20分で3合目に到着です。 標高2,022mから登山道の植生が熊笹に変わり羽衣池(1,618m)まで続き、特に熊に注意が必要です。 常に熊笹が身体が触れたり藪こぎがあり、半袖半ズボンの場合は肌を切ります。 長袖を着用・アームカバー・レッグカバーを着用すると快適です。 また降雨後や早朝に真教寺尾根を通過する場合は、朝露で濡れるので防水対策が必要です(県界尾根は藪こぎなし) ■大門沢方面分岐(1,900m) 3合目から約10分で大門沢方面分岐に到着です。 大門沢側へ左折して登り返すと県界尾根の真教寺尾根方面分岐に渡れます。 別称→県界尾根方面分岐と呼ばれます。 ■賽の河原(1,900m) 大門沢方面分岐から約2分で賽の河原に到着です。 開けた砂地になり休憩適地・幕営適地になります。 ■リフト山頂駅(1,880m) 賽の河原から約3分でリフト山頂駅に到着です。 夏季は電気柵が外されていて、スキー場内に自由に出入りできます。 観光客が賽の河原まで来る場合があります。 別称→サンメドウズ清里パノラマリフト山頂駅・清里テラスと呼ばれます。 リフト営業日→05/28(土)〜11/06(日) リフト営業時間→09:00〜16:30(最終受付16:00) 料金→大人(中学生以上)1,700円、小学生1,100円、未就学児900円、3歳未満0円。 営業時間は時期により変更あり、料金は平日や前売り券で異なるので要確認。 リフト山頂駅から濃い藪こぎが始まります。 ■2合目(1,796m) リフト山頂駅から約15分で2合目に到着です。 リフト山頂駅〜2合目が濃い藪こぎの区間になり、熊笹に隠れた岩・倒木・ぬかるみに注意が必要です。 また膝〜胸の高さの藪こぎがあり、熊に注意が必要です。 ■羽衣池(1,618m) 2合目から約20分で羽衣池に到着です。 時計回りで迂回路を通過しますが、木道が濡れて滑りやすいです。 羽衣池は分岐点になり、権現岳側へ道間違いをしないように注意が必要です。 ■■たかね荘分岐(1,560m) 羽衣池から約10分でたかね荘分岐に到着です。 木製階段は段差が高く幅が広くて、歩きにくく滑りやすいです。 たかね荘は令和4年03月31日で閉所しているので、登山ポストが利用できるか不明です。 別称→八ヶ岳美し森ロッジ・美し森ファーム(旧名称)と呼ばれます。 ■美し森(1,542m) たかね荘分岐から約7分で美し森に到着です。 売店とトイレがありますが、利用可能か不明です。 晴天時には富士山〜南アルプス連峰〜赤岳まで見えます。 ご来光と夕焼けが素晴らしい展望台です。 遊歩道が工事中なので、迂回路で美し森駐車場へ向かいます。 別称→美し森展望台・美し森山と呼ばれます。 ■登山口ゲート(1,480m) 美し森から約5分で登山口ゲートに到着です。 木製階段を下ると林道に合流します。 左折→美し森駐車場へ、右折→出合小屋へ向かうので道間違いに注意が必要です。 ■美し森駐車場(1,472m) 美し森から約5分で美し森駐車場に到着です。 ここで今回の山行は無事に終了です。 ■■マークの呼称は勝手に命名しています。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ★その他の注意点 真教寺尾根ルートは標高差→約1,427m、距離→往復14.9km、コースタイム→08時間55になりますが日帰りが可能です(無雪期の好天時の場合・山滑走を除く) 山小屋を利用する場合は赤岳頂上山荘があります。 核心部と呼べる危険な場所は県界尾根と真教寺尾根の上部の岩場・鎖場・はしごの登下降です。 日帰りで登頂するには天候・体調・装備・気力・長距離を歩ける体力と、ルートファインディング能力が必要です。 ★登山ポスト 登山ポストは美し森展望台の木製階段前にあります。 登山計画書の用紙と筆記用具が設置されていないので事前に準備が必要です。 他にたかね荘分岐にも登山ポスト(登山計画書と筆記用具あり)がありますが、令和04年03月にたかね荘が閉所したので美し森駐車場を利用した方が事故の場合は早い対応が期待できます。 ★水場 地図では、県界尾根〜真教寺尾根ルートには水場が1つもありません。 出発時から必要な量を担ぐしかなく、緊急時は大門沢の堰堤群まで下降すれば沢水の補給が可能かもしれません。 県界尾根では複数の場所で沢水の補給が可能(写真添付)、真教寺尾根では沢水の補給場所がありません。 日帰りでも2〜3Lあれば問題ありません。 ★真教寺尾根について 赤岳は登山者が多い西面の文三郎尾根と地蔵尾根、登山者が少ない東面の真教寺尾根と県界尾根があります。 山小屋が多い西面に比べて東面は山小屋・水場・登山者が少ないエリアです。 核心部は標高2,600mから始まる岩場・鎖場・はしごの登下降になります。 真教寺尾根は県界尾根より高度感があり、岩場や鎖場の難易度が高くなります。 県界尾根に比べて水場がなく、山小屋がありません。 登山道はやや広く、薮こぎがあり(2,022m〜羽衣池)当日は熊が出没しています。 登山道の状況は常に変化します。 積雪期や悪天時の通過には通年を通して事故が多く危険なのでヘルメット着用、晴天時には問題なく安全に通過できます。 ★県界尾根について 核心部は標高2,600mから始まる岩場・鎖場・はしごの登下降になります。 県界尾根登山口〜7合目まで沢水の補給が可能、赤岳頂上山荘と赤岳展望荘が近くて便利です。 登山道は狭いですが薮こぎはありませんが、水場や登山道の状況は常に変化します。 積雪期や悪天時の通過には通年を通して事故が多く危険なのでヘルメット着用、晴天時には問題なく安全に通過できます。 ★駐車場について 県界尾根〜真教寺尾根ルートには2つの駐車場(美し森駐車場とたかね荘)があります。 八ヶ岳の東面にある観音平・三ツ頭・天女山の登山口駐車場は小さく、通年なかなか駐車できません。 美し森駐車場は広くて駐車場の争奪戦から解放されて安心です。 県界尾根登山口へ向かう途中に県道の路肩(チェーン着脱所)やサンメドウズ清里スキー場駐車場がありますが、周回ルートになると美し森駐車場が便利です(トイレ・売店があり) 3連休で美し森駐車場は朝11台、昼37台の駐車がありました。 ★山小屋の営業について 県界尾根〜真教寺尾根ルートには赤岳頂上山荘があります。 営業→2022年07/16(土)〜10/22(土) 電話→090-2214-7255(直通) 日帰りでも、緊急時に備えてツェルトを必ず持参しましょう。 ★落石・倒木について 県界尾根と真教寺尾根の上部には岩場・鎖場・はしごが連続して現れます。 梅雨明け宣言から3週間経ちますが、連日の雨で地盤がかなり緩んでいて十分に落石が考えられます。 また手足で岩場・鎖場・はしごを登下降するのでストックは不要です。 県界尾根に倒木はなく、真教寺尾根には1ヶ所の倒木があります(写真添付) ★天候や服装について 交通規制・登山口までのルート・登山ルートに注意が必要です。 同時に大雨注意報・雷注意報・土砂災害警報にも注意が必要です。 県界尾根〜真教寺尾根ルートでは7〜8割が樹林帯になり朝露に濡れた熊笹があり防水対策でザックカバー・ゲイター・タオル・合羽があると快適です。 真教寺尾根は薮こぎがあり半袖半ズボンでは熊笹で肌を切るので長袖・アームカバー・レッグカバーがあると快適です。 当日は気温9℃〜23℃あり、平均気温は12℃〜16℃です。 終日、樹林帯の風速3〜7mで稜線の風速7〜10mあり 震えるほど寒く長袖シャツと手袋を着用します。 赤岳山頂では寒さでスマートフォンのバッテリーが80%から10%に急激に落ちました。 樹林帯ではアブ・ブヨ(吸血昆虫)がいるので半袖半ズボンは避けて防虫ネットや虫除けスプレーも必須です。 県界尾根は涼しい朝の早い時間の通過で虫は少ないですが、真教寺尾根は気温が上がり大量の汗をかいて虫が多く発生しました。 06/27(月)に3週間早く梅雨明け(梅雨明け→平年07/19・昨年07/16)しましたが、その後は朝に晴れ・昼に雲り・夕方に雷雨のサイクルが07/17(日)まで続いています(毎日→雷注意報が発令) 八ヶ岳エリアは例年の1.7倍の雨量を計測しています。 装備や服装に注意して登山の変更や中止を検討して下さい。 また県界尾根と真教寺尾根の森林限界は標高2,600mになり、雷雨の場合は森林限界を境に前進か撤退を判断する最終場所になります。 情けないことに下山後に風邪をひきました。 稜線は気温10℃前後・風速5〜10mの環境下で指がかじかむ位に寒い中、50分間も半袖で行動しました。 竜頭峰で長袖を着用したので遅すぎました。 早くて登りの県界尾根9合目・遅くても10合目に着用するべきでした。 3連休で赤岳山頂は混み合い着用するタイミングはありましたが、面倒になり手遅れでした。 ★地震について 長野県中部では07/05(火)以降に震度1の地震が何度か発生しています。 当日の天気予報は晴れでしたが終日くもり、連日の雨で地盤はとても緩んでいます。 県界尾根と真教寺尾根の上部は岩場・鎖場・はしごの急登になり、これから同ルートへ入山する場合は落石・滑落・地震に特に注意が必要です。 ★マーキングについて 無雪期の県界尾根と真教寺尾根には看板・道標・ピンクテープが多くありますが、ルートファインディング能力が必要です。 県界尾根と真教寺尾根には1合目〜10合目まで道標がありますが、確認できない道標が複数あります。 破損している道標も多く見落としたのか、紛失しているのか不明です。 ★美し森への遊歩道の工事について 令和04年03月に真教寺尾根を日帰り登山した時に、美し森展望台の遊歩道(木製階段)の改修工事があり05/31 (火)に工事終了でした。 しかし、当日も通行不可になり迂回路で美し森展望台に向かいます。 工事期間の掲示がなく下山後に観光案内所で確認しました。 05/31(火)で第1期工事終了した区間は遊歩道の1/3で、残り2/3は未着工です。 第2期工事の開始予定日は未定、2022年内は通行不能、工事終了予定日は2023年春以降(未定)です。 ★雪渓について 県界尾根と真教寺尾根の登山道に残雪はありません。 真教寺尾根の赤岳沢上部(8〜9合目)に雪渓がありますが、ルートにはなく安心です。 県界尾根の巻道分岐は赤岳天望荘まで約400mのトラバース道があります。 7月上旬の山行記録では雪渓が残っていたので、当日は未確認ですか通行には特に注意が必要です。 ★美し森駐車場まで県道28号線と県道11号線の自動車の運転は、動物の飛び出しや落石が多いので注意が必要です。 また大雨による林道の崩落・通行止め・雨量規制・台風による交通規制に注意しましょう。 ★県界尾根〜真教寺尾根では、スマートフォンの電波がほぼ入りました(時期・天候・機種による) 寒さや高所の影響でバッテリーの消耗がとても早いので、予備のモバイルバッテリーが必要です。 ★当日の県界尾根では6名、真教寺尾根では40名の登山者とすれ違いました。 3連休で多くの登山者が八ヶ岳に登り赤岳北峰に16人、赤岳南峰に7人の登山者がいました。 県界尾根〜真教寺尾根ルートは14.9kmと長く、日照時間が長くなりましたが日帰りでは装備と服装が重要です。 特に単独登山者の場合はセルフレスキューとルートファインディング能力が必要になり、ツェルトと地図とヘッドランプの携帯が必須です。 ★ヘルメットは全行程の往復で使用しました。 岩場・鎖場・はしごがあるのでストックは不要です。 ★登山ではスマートフォンなど電子機器に頼りすぎてはいけません。バッテリーのリチウムイオン電池は暑さや寒さに弱く、すぐに使えなくなります。 電池切れ・故障・紛失を想定してアナログ機器も併用して使えるようにしましょう。 地図・コンパス・ルート・分岐点など登山計画書の作成時点から覚えて緊急事態に備え、登山記録を残して次の登山に活かしましょう。 登山では技術・知識・経験が全く通用しない場面に直面します。 ★無雪期でも先行者の踏み跡があるからといって100%安心しないで下さい。その踏み跡が正解とは限りません。 また登山道や踏み跡が草木で隠れて道迷いしやすい状況です。 ピンクテープや赤旗を目印にして、道に迷ったら分かる所まで戻るのが鉄則です。 ★標高・距離・気温・天候・風速・写真撮影・ルート工作・危険箇所の確認をしながら登るので、コースタイムより遅くなります。 登山ルートや歩行時間は参考程度にして下さい。 ★コロナ禍なので、登山の前後には店舗に原則立ち寄らず、食事もテイクアウトや車内で済ませ限りなく人との接触を避けましょう。 マスク・除菌シート・除菌スプレーを携帯して健康第一に努めましょう。 ★登山の出発前に、車のルームライトや灯火類の消し忘れによるバッテリー上がりに注意が必要です。 また登山で車の鍵の紛失や落し物は致命傷になり、探し出すのは極めて困難です。 こまめに落し物やジッパーの開閉を確認しましょう。 ★登山では、食事(行動食)・水作り(水汲み)・トイレ・着替え・装備の着脱など面倒で後回しになりがちです。 これらは早めに済ませて落石・滑落など危険回避に神経を使いましょう。 ★コロナ禍で多くの山小屋が閉鎖しています。 登頂できても山バッジの購入ができず困りますが、営業中の赤岳頂上山荘で山バッジ(10種・800円〜1,500円)が販売されています(写真添付) ★県界尾根〜真教寺尾根ルートではトイレが美し森駐車場(無料)と赤岳頂上山荘(有料100円)に2つあります。 赤岳頂上山荘のトイレは和式の大便器が5台ありますが、手前の2台が使用可能です。 汲み取り式の便器なので、落とし物に注意が必要です。 それ以外は原則トイレがないので必ず紙おむつ・携帯トイレを持参しましょう。 ★緊急時の連絡先 〜難の場合→北杜警察署→0551-32-0110(代表) ★好天時には強い紫外線を浴びて重度の日焼けや、紫外線の照り返しで視力低下による怪我や事故に注意が必要です。 日焼け止めクリーム・リップクリーム・サングラスがあると便利です。 ★美し森駐車場→22時58分に気温19℃、赤岳南峰→08時42分に気温9℃、美し森駐車場→13時10分に気温22℃です。 気温が高くて紫外線が強く、体調管理や服装選びが難しくなります。 当日の日の出→04時33分、ご来光→05時09分、日の入り→19時13分と活動時間は長くなりましたが、日の出と日の入り1時間前にはヘッドランプが必要です(ルートは樹林帯が長く日陰が多いため) ★県界尾根と真教寺尾根の上部には岩場・鎖場・はしごが連続してあり滑落・落石エリアです。 単独行なので鳥の鳴き声・荒い呼吸・風の音しか聞こえません。 落石を発見した場合は、後続の登山者に恥ずかしがらず大声で「ラーク」と知らせてあげましょう。 ★今回の山行の危険箇所 仝界尾根の岩場・鎖場・はしご ⊃振技尾根の岩場・鎖場・はしご N菊峰分岐〜竜頭峰のトラバース ★幕営適地について 県界尾根と真教寺尾根には幕営適地が複数あります(写真添付) しかし、無雪期の幕営適地は積雪期に比べて狭くて平な場所が少ないです。 幕営する場合は、携帯トイレを持参して必ずゴミを持ち帰りましょう。 ★今回の山行 登頂確率を上げる為に肉体改造を始めて2ヶ月が経過しました。 06/27(月)の梅雨明け宣言から連日の雨で不安定な天気が続く中で、近い八ヶ岳赤岳を県界尾根〜真教寺尾根の周回ルートで目指します。 3連休最終日で登山者が多く、県界尾根と真教寺尾根の岩場・鎖場・はしごのすれ違いで時間が掛かり、約1時間のタイムロスです。 県界尾根より真教寺尾根は高度感があり岩場・鎖場・はしごの難易度が高く楽しいです。 軽い荷物と強化した体力で以前より早く歩ける肉体しました。 ★美し森駐車場の10km圏内はガソリンスタンドやコンビニがあり、とても便利なエリアです。 しかし、場所によって車中泊の禁止や火気厳禁など禁止事項がありますので注意が必要です。 長く細かい説明になりましたが『安全第一』で八ヶ岳・赤岳を楽しんでください。 |
その他周辺情報 | ■甲斐大泉温泉・パノラマの湯 ■営業時間→10:00〜22:00(最終受付21:30) ■休館日→第2・第4火曜日(祝日は営業) ■料金→大人→830円(中学生以上) 小学生→420円(小学生) 小学生未満→0円 ■マスクの着用義務あり。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘルメット
ウィンドシェル(上)
ツェルト
温度計
モバイルバッテリー10000mAh2ケ
風速計
手袋
半袖シャツ
インナーシャツ
靴下
ちり紙
携帯トイレ
地図
登山計画書(控)
ヘッドランプ
熊鈴
腕時計
ゼリー飲料1ケ
おにぎり2ケ
ちくわ115g
ザック18L
スマートフォン2台
筆記用具
プラティパス(水1.5L)
トレランシューズ
マスク
ゴミ袋
現金
腰コルセット
ココヘリGPS端末
帽子
熊よけ銃(火薬)
ザックカバー
タオル
ドライフルーツ35g
梅干し
防虫ネット
ロングパンツ
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備考 | ‘嗣造い肪躇奸 ∨困貶に注意。 1・雷・地震に注意。 |
感想
【2022年/八ヶ岳赤岳・県界尾根〜真教寺尾根(日帰り)】
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■2022年07月17日(日) はれ
※八ヶ岳赤岳・県界尾根ルート
実家 22:00 20℃ 1,000m
美し森駐車場 22:58 19℃ 1,472m
着替え・荷作り 22:58〜23:50
消灯 23:50〜翌04:00
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■2022年07月18日(月) くもり
※八ヶ岳赤岳・県界尾根ルート 登り
着替え・荷作り・朝食 04:00〜04:25
美し森駐車場 04:25 ℃ 1,472m
県界尾根登山口 05:05 16℃ 1,664m
真教寺尾根方面分岐 05:22 15℃ 1,757m
登山道入口 05:36 16℃ 1,857m
2合目 05:38 15℃ 1,869m
小天狗(3合目) 06:10 13℃ 2,160m
東方薬師如来石碑 06:14 14℃ 2,167m
大ナギ 06:32 13℃ 2,207m
4合目 06:47 13℃ 2,289m
2,350mピーク 06:58 12℃ 2,350m
大天狗(5合目) 07:06 12℃ 2,445m
2,599mピーク 07:32 11℃ 2,599m
6合目 07:38 12℃ 2,624m
7合目 07:47 12℃ 2,652m
巻道分岐 08:00 12℃ 2,708m
9合目 08:14 11℃ 2,772m
10合目 08:30 11℃ 2,873m
赤岳北峰 08:33〜37 10℃ 2,899m
赤岳頂上山荘 08:33〜39 10℃ 2,899m
赤岳南峰 08:42〜47 9℃ 2,899m
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■2022年07月18日(月) くもり
※八ヶ岳赤岳・真教寺尾根ルート 下り
赤岳南峰 08:47 9℃ 2,899m
竜頭峰分岐 08:49 10℃ 2,870m
竜頭峰 08:54〜55 10℃ 2,860m
真教寺尾根分岐(10合目) 09:05 9℃ 2,845m
9合目 09:18 12℃ 2,790m
8合目 09:37 14℃ 2,711m
赤岳東稜取付き 10:04 15℃ 2,501m
6合目 10:27 15℃ 2,365m
2,316mピーク 10:47 15℃ 2,316m
扇山 11:05 15℃ 2,356m
牛首山(5合目) 11:16 15℃ 2,280m
天狗岩 11:35 17℃ 2,119m
3合目 11:53 18℃ 1,989m
大門沢方面分岐 12:02 20℃ 1,900m
賽の河原 12:04 20℃ 1,900m
リフト山頂駅 12:07 19℃ 1,880m
2合目 12:20 20℃ 1,796m
羽衣池 12:41 23℃ 1,618m
たかね荘分岐 12:52 20℃ 1,560m
美し森(山) 12:59 22℃ 1,542m
登山口ゲート 13:05 20℃ 1,480m
美し森駐車場 13:10 22℃ 1,472m
着替え 13:10〜13:17 22℃
実家 13:17〜14:16 22℃ 1,000m
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■連日、雷注意報と大雨注意報が発令中。
天気予報は雨ばかりで山が定まらない。
平年より早い梅雨明け宣言は嘘だろう。
長雨の影響で土砂災害の危険があるので
遠い北アルプスと後立山連峰は見送り。
眺望が期待できないのでルートを楽しむ。
いつも困った時は近い八ヶ岳がお決まり。
3月の真教寺尾根では雪に苦しんだけれど
無雪期の岩場と鎖場は楽しいアスレチック。
県界尾根より真教寺尾根は高度感があり
無雪期と積雪期のどちらも難易度が高い。
登山者が少ない東面は静かで歩きやすいが
3連休で登山者が多く山頂は賑やかだった。
出発30分後に対岸の真教寺尾根で熊が出没。
八ヶ岳でも熊は出るし雪崩もあると再確認。
熊・雪崩・地震で山での安全神話が崩れる。
岩場・冬季バリエーションルートが多く
東面は山小屋と水場が圧倒的に少ない。
積雪期の東面で会う登山者は強者に見える。
冬には今季くらい多く雪が降ってほしい。
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■体重→61.0kg 荷物→4.05kg
日の出→04:33 日の入り→19:13
移動距離→14.9km(合計)
(登り→7.7km 下り→7.2km)
移動時間→08時間33分(合計)
(登り→04時間11分、下り→04時間22分)
休憩時間→00時間12分
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