御嶽山(剣ヶ峰・摩利支天山・継子岳)…ロープウェイ往復利用、1泊2日
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,461m
- 下り
- 1,455m
コースタイム
- 山行
- 1:07
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:07
- 山行
- 8:34
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 9:38
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
新宿 07:45 …(おんたけ交通/京王バス(永福寺営業所)共同運行 新宿⇔木曽福島線 3901便)… 12:10木曽福島駅13:50 …(おんたけ交通 R 御岳ロープウェイ線)…14:56御岳ロープウェイ15:07…15:22飯森高原駅 ※新宿⇔木曽福島線は、7/16(土)より土日祝日のみ運行再開。また、土曜日午前は中央道が混雑するため大体1時間くらい遅れると思われる(今回は50分の遅延。渋滞予想は調べれば出てくる) ※路線バス 御岳ロープウェイ線は、本来は片道1500円のところ、木曽福島駅前の出札所でのみ購入可能な2日間有効のフリーパス(全エリア券)2500円がある ※御岳ロープウェイは、運行時間が週により異なる(私が乗ったときは8:30〜16:30)。往復券ならば復路は発行日含め3日間有効と券面に記載あり <復路>鉄道 7,290円(運賃4.840円 指定席特急券2,550円 チケットレス割引▲100円) 飯森高原駅14:45…15:00御岳ロープウェイ15:10…(おんたけ交通 R 御岳ロープウェイ線)…16:13木曽福島駅16:34…(中央本線 普通)…17:21塩尻17:34…(特急あずさ86号)…20:17新宿 ※普通列車はワンマンで乗降可能な扉が限られているので注意 ※木曽福島では特急しなのが約10分前に出るが、正直所要時間があまり変わらない。なので普通を選択 ※臨時あずさは数分前の定期あずさ(残席△)と比べかなり空いている。ただし車内販売がない <その他メモ> ・その他木曽町のバス https://www.town-kiso.com/kurashi/douro/100071/101661/ 御岳ロープウェイ線の他、開田高原線も通る漆ヶ平バス停(木曽福島駅から10分、11個め)には、日帰り温泉施設「代山温泉 せせらぎの四季」があり、使い道があるかもしれない。 ・田の原口 最初はこちらも調べていたのだが、2022(令和4)年度はバスの運行なし。 公式ページには「ご迷惑をおかけしますが、電車でお越しの際は、タクシーやレンタカーをご利用ください。」とあるが、そう言われてもね…敷居が高かった。 http://www.vill.otaki.nagano.jp/kurashi/sumai/douro/basu_tanohara.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
三ノ池道(女人堂〜三ノ池避難小屋)は雪渓の崩落の危険があり通行止め。 その他に通行止めの道は、(山頂付近を除けば)ない模様。三ノ池と四ノ池の間の道も歩ける模様。 道の状況…特にない。よく整備されている。 ただ、(御嶽に限った話ではないが)木の階段を押さえている釘や鉄筋って、考えてみると、転んだときちょっと大丈夫かなとは思う 水場…そんなものはない。ヤマケイオンラインだと三ノ池の西側に水マークがあるが、現地で見つけることはできなかった。7合目覚明社の沢水もよく分からない。ロープウェイ山頂/山麓駅にも湧き水はない(山麓駅の洗面所の水道水は、聞くところによれば飲めるらしいが…)ので、下界で汲むのがよさそう。 登山届のポスト…木曽福島駅、ロープウェイ山麓駅、ロープウェイ山頂駅にある。 |
その他周辺情報 | 温泉 バスで行くとなると、木曽温泉は入れない。逆に、御岳ロープウェイ線の他、開田高原線も通る漆ヶ平バス停(木曽福島駅から10分、11個め)には、日帰り温泉施設「代山温泉 せせらぎの四季」がある。ただし、私は行かなかった。 飲食店:小屋の他、ロープウェイ山頂駅にレストランあり。食券を渡すと5分くらいで供される。山麓駅にはない。木曽福島は駅舎にキオスクが、駅前にごはん処が2〜3件ある。あと、木曽福島駅から少し歩くと、セブン-イレブンやイオンモールがある。 宿泊施設:避難小屋に付いてメモをしておく。 ・賽の河原(白竜)避難小屋:入り口の看板に「泊りを目的とした場合は注意致します」と記載あり ・三の池避難小屋:所有者は三ノ池白龍教会、管理者は二ノ池新館。「ここは避難小屋です。緊急以外の宿泊はごえんりょ下さい」と記載あり ・頂上シェルター:「避難施設では火気厳禁 宿泊不可 長時間滞在禁止」と記載あり ・覚明堂:廃業した小屋。建物は残存しているが、入り口は金属板がはめられており、内部に入ることはできない。(参考:2016年03月山小屋「覚明堂」廃業へ 噴火後初の撤退 https://www.shinmai.co.jp/feature/ontakesan/article/201603/26015656.html) 神社 ・御嶽神社中社(8合目) ・御嶽神社奥社(頂上)…御朱印500円、お守り1000円等。 トイレ ・女人堂(100円)、九合目石室山荘(100円)、二ノ池山荘(200円)、五ノ池山荘(200円)。どこも結構きれいである。寛明堂にはない。頂上にもない。 |
写真
感想
4行にまとめるなら
・暑い(日差しが…)
・水場がない
・人多い(特に信仰のために登る人が。日本三霊山といえば富士山、立山、白山だが、少なくとも立山よりも信仰の人は多い気がする)
・花と景色はかなりいい(特に高山植物が結構豊富。飛騨頂上以北、継子岳付近はコマクサの大群落がありすばらしい。北アルプス・中央アルプスに白山の眺めも良い)
かねてから私の中で懸案であった御嶽山に登った。
百名山で独立峰だしロープウェイが途中まであるので、割と簡単に登れると思っていた。しかし、地図を見るとどうしても剣ヶ峰以外もあまねく見て回りたいとの欲が出てき始めてしまう。すると、計画を立てるのが難しく、今まで放置していた。具体的には
・御岳ロープウェイにたどり着くまでがまず遠い
・3峰を巡り池も全て見ようとすると、CT9時間弱と絶妙にロープウェイ使用の日帰りが難しい(車を運転可能なら中の湯早朝入り、あるいはバス使用で山麓駅のキャンプ場に泊まり、早朝に徒歩で登れば不可能ではない。ただ、つらそう)
・信仰の山であるといった理由から避難小屋泊やテント泊が難しい
といった点が課題であった。しかし、この状態で放置していても先に進まないので、諦めて小屋泊(お金はないので素泊まり)で登ることにした。
この週の平日に予約しようとしたが、既に頂上付近のネットで空き状況が分かる小屋は全て満室であったため、バスで行くなら都合の良い八合目女人堂に泊まることとした。
数年ぶりの小屋泊(最後に止まったのは赤石岳頂上の避難小屋)であったが、綺麗な場所でもあり、そこまで混雑もしていなかったため、快適だった。
東京からバスで向かい、木曽福島のセブン-イレブンでその日の夕食を調達する。調理が面倒ということもあり、1泊2日くらいならもう下界から出来合いのものを運んだほうが早いと最近は思ってしまっている。
土曜日の遅い時間に登り始めたが、結構な人数の人とすれ違い、山の人気を垣間見た。
途中、行場山荘〜女人堂の間で、スズメバチのようなものに追われ大変だった。他の虫とは違う、プロペラ機のような低いブーンという音の蜂で、姿はよく確認できなかったものの、200メートルくらい追いかけられていた。最終的に、白い帽子を被ってみたらしばらくして追いかけられなくなったが、登りで追い立てられるのは体力の制約もあり全力で逃げられるわけでもなく、なかなかつらかった。
這々の体で女人堂に到着。部屋で少し休む。同室の方は1名。その後、夕日に照らされる御嶽山を見ながら外で食事した。最後の方は、北アルプスと御嶽山がよく見えてよかった。
17時過ぎに、若い方3名が下っていったが、ライトもなさそうで、無事帰れたか少し心配した。
想定外だったのは、水が小屋でも汲めないこと。雨水なのか沢水なのか、一応蛇口をひねれば出てくるのだが…小屋の人にはそれを煮沸して使ってもらうより他ないですと言われる。仕方がないので、2Lくらい煮沸をする。なかなか湧かず大変だった。保険として、ペットボトルのアクエリアス500mLを400円で購入。
また、三ノ池道(女人堂⇔三ノ池をショートカットできる道)が通行止めなのも想定外だった。このせいで、CTが+30分くらいかかる上、三ノ池から二ノ池まで登り返さないといけない。先が思いやられるが、どうしようもないので、受け止めるより他ない。
小屋の人が荷物を預かってくれるというので、お言葉に甘え、今のうちに荷物を預けておく(翌朝は早い)。
19時頃に就寝。
なかなかよく眠れず何度か目が覚めるも、起きたのは予定時刻から1時間遅れの3時。急いで外で朝食を作る。風が強く苦慮する。食べている途中で、御師に先導された白装束の集団が登ってきて、富士山以外でも出会うことがあるのかと驚いた。
4時過ぎに登山開始。まずは石室山荘まで登る。途中で白装束集団に追いつき、彼らのペースでこっちも登っていたためそこまで疲れなかった。
しかし、徐々に疲れてきて、石室山荘についた時点でヘトヘトに。そこからは歩いたり止まったりを繰り返しながら、頂上まで。頂上直下の慰霊碑を見て、あの事故がもう7年も前(衝撃的なニュースだったので、今でも割と覚えている方なのだが)ということを知る。祈る。
巨大な避雷針を見ながら頂上に着くと、景色をひとしきり見た後、折角来たのでお土産代わりにお守りを購入。福守というのを2つ買ったが、手元に1万円札しかなく、大量の千円札のお釣りをもらう…すみませんでした。
ここからがどちらかというと本番。摩利支天山と継子岳に向かう。下りなので脚は軽い。ほとんど水の残っていない一の池(これ、閉鎖中の周回コースを回れば、もう少し近くで見れたか)を眺めた後、二ノ池に下る。二ノ池山荘への道は、池の縁の砂地の場所を通っており、なかなか他では見ぬ景色。二ノ池山荘のお手洗いの綺麗さに感動した後、二ノ池ヒュッテを見てから賽の河原を経由し白龍避難小屋へ。
このあたりから三ノ池が右下の眼下に見えるようになるが、思ったより下にあり、あそこから帰り登ってくるのかと思うと先が思いやられた。
そこから摩利支天乗越を経由し摩利支天へ。地形図ではほぼフラットな道なので、浅間山のような道を想像したが、結構な露岩地帯で、そこまでペースが出ず。摩利支天山で三角点を見て、しばし休憩した後、戻る。
摩利支天乗越からは結構な降りで飛驒頂上へ(地理院地図によれば飛騨のだが旧字)。五ノ池小屋の有名なテラスを見る。なかなか山小屋では見かけない開放的な椅子だが(何なら畳敷きもある)、五ノ池がちっちゃいのと、摩利支天山しか見れないのがちょっと玉に瑕…。後、休憩した後、小屋の人に道の状況を確認してから、継子岳へ。
このあたりからコマクサの群落が視界に入り始める。そもそも富士山が高山植物に乏しい山であり、御嶽山も似たような独立の火山であるから、全く期待していなかったので、かなりの驚きがあった。一方で右下に今度は四の池の、池というよりは湿地帯を見つつ、たおやかな山容の継子岳へ。
ここらへんから日差しが本格化し、暑さでへこたれはじめる。たとえ3000mとはいえ、日差しには勝てない。特に登りでの暑さが厳しい。しんどい。
山頂ではしばし眺めを堪能し、これで御嶽山の三峰をコンプできたので一安心する。残りは池で、四の池に向かい下っていく。それに合わせて白龍避難小屋のあたりがどんどん上の方に移動していき、げんなりする。ただ、結果としては四の池の渡渉点の眺めがよく、こちらのコースをわざわざ巡って正解だった。
四の池からの登りで悲鳴を上げ、また三の池に下る。三の池の水場に少し期待したものの、どこにあるのかよく分からず。三の池からは白龍への巻き道をゆく。白龍側からは入り口がよくわからなかったが、こちらからの踏み跡は超明瞭で、何人も歩いていた。
三の池 → 二ノ池で雷鳥に出会う。御嶽山に雷鳥がいることに驚く。そういえば一応北アルプスといえば北アルプスであった。この日は快晴だったので運が良かったのかもしれない。雛たちがよちよち歩きで登山道からハイマツ帯に入って行くのを見つつ、親鳥が心配そうに鳴きながら、ハイマツの中に隠れていった。
二ノ池、分岐と経由し、覚明堂からはひたすら下る。石室山荘で飲み物(お茶)を買い、リフレッシュする。これくらいの贅沢はきっと許されるでしょう。
そこからもひたすら下り女人堂へ。女人堂では休憩しつつ預かってもらっていた荷物を回収。で、ここで靴のソールが剥がれかけていることに気付く。いやあ、帰りで良かった…。
そこからもひたすら下り。なんとかバスの時間には間に合いそうだ。安堵しつつ、昨日このあたりでスズメバチに追いかけられたことを思い出し、若干怯える。
40分くらい歩いて、まあもう大丈夫だろうと思って立ち止まったら、「巣に何か用?」といった感じでスズメバチっぽいやつが飛んできたので、無言で急いで立ち去る。今度は追いかけられず。
行場山荘のちからもちは、悩んだが、私が食べたいのは炭水化物というよりもっとこう下界感の強いものなんだよなと思い、パス。
最後、へとへとになりながら飯森高原駅に到着。何とかソールは壊れずに済んだ。また、久々の登山で身体が悲鳴を上げていた。レストランに直行し、5分で供されるというから、人気No.1の焼きチーズカレーを迷わず購入。舌を何度も火傷しそうになりつつ、食べた。(あと何杯も水を飲んだ)
結果的に、多分水分不足だったのだと思われる。どう考えても飲む量と出て行く量が不釣り合いだった。
バスの時間に合わせてロープウェイ(というかゴンドラ)で下る。帰りのバスは2名がけの席に1人ずつ座る程度。おんたけ交通は全体的に山道の路線が多いからなのか、中の湯からのヘアピンカーブ続きの道も結構飛ばす。その後は爆睡してしまい、気が付いたら木曽福島駅だった。
木曽福島でおみやげを買い、着替えたりしてから、普通列車で塩尻まで出、そのあと臨時あずさで帰京した。臨時は空いていて助かった。
そういえば、日曜の下山中に、歩荷スタイルの白装束の人とすれ違ったので「歩荷ですか?」と聞いたら「歩荷ってなんですか?」と言われてしまった。荷揚げのことですと行ったら違いますと言われた。ではその後ろの大きい荷物は一体何だったんだろう…。
<メモ>
標高の高い池(地理院地図で、10m未満切り捨て(X〜X+10mの等高線の間に池があるなら、Xmとかく))
御嶽山 一の池 2980m ※地図上は池じゃない
御嶽山 二ノ池 2908m
立山別山 硯ヶ池 2860m
乗鞍岳 権現池 2840m
御嶽山 五ノ池 2790m ※地図上は池じゃない
乗鞍岳 不消の池 2730m
鷲羽岳 鷲羽池 2720m
乗鞍岳 五ノ池 2720m
白馬三山 天狗池 2710m
御嶽山 三の池 2710m
木曽駒ヶ岳 駒飼ノ池 2710n
乗鞍岳 鶴ヶ池 2690m
御嶽山 四の池 2690m ※地図上は池じゃない
乗鞍岳 亀ヶ池 2660m
木曽駒ヶ岳 濃ケ池 2650m
双六岳 双六池 2630m
笠ヶ岳 播隆平の池 2610m
大滝山の池 2600m
蝶ヶ岳 妖精の池 2600m
(次は多分野口五郎岳の五郎池 2540m)
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