槍ヶ岳・大喰岳・中岳・南岳…1泊2日、上高地in/out、槍沢経由天狗原周回

2022年09月16日(金) ~ 2022年09月18日(日)

• GPS: --:--
• 距離: 42.0km
• 登り: 2,050m
• 下り: 2,041m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:21
• 休憩: 0:52
• 合計: 5:13

10:53 上高地バスターミナル
11:38 11:47 明神館
12:30 12:43 徳沢園
12:55 12:55 新村橋
13:35 13:45 横尾
14:21 14:21 槍見河原
14:43 14:43 一ノ俣
15:15 15:35 槍沢ロッヂ
16:06 ババ平

2日目

• 山行: 12:11
• 休憩: 3:22
• 合計: 15:33

1:27 ババ平
1:50 1:50 槍沢大曲り
2:54 3:00 槍沢・天狗原分岐
3:48 4:05 坊主岩屋下
4:35 4:35 殺生ヒュッテ
5:14 5:38 槍ヶ岳山荘
5:57 6:01 槍ヶ岳
6:18 6:31 槍ヶ岳山荘
6:38 6:38 飛騨乗越
6:56 6:56 大喰岳
7:24 7:37 中岳
8:16 8:16 天狗原分岐
8:31 8:31 南岳
8:42 8:42 天狗原分岐
9:21 9:37 横尾尾根下降点
10:03 10:03 天狗池
10:35 10:44 槍沢・天狗原分岐
11:39 12:15 ババ平
12:35 12:35 槍沢ロッヂ
13:01 13:01 一ノ俣
13:47 14:00 横尾
14:41 14:56 徳澤園
15:40 15:46 明神
16:23 16:53 河童橋
17:00 17:00 上高地バスターミナル
17:00 ゴール地点

本当は2日目もババ平or横尾でテント泊の予定でしたが、帰れそうなのと、テント畳んだらまた広げる気力がなくなってしまい、帰ってしまいました。しかし、2日めの行程はCT17時間30分で、結構無理した気がするので、ちゃんとどこかで1泊するのが良かったと思います…。

全体的にCTよりやや早いペースでしたが（ババ平⇔槍ヶ岳はテントに荷物デポ）、横尾⇔一ノ俣、槍沢ロッヂ→一ノ俣だけは全然短縮できず。逆に、天狗原分岐→坊主岩小屋は大幅に早いとか。

槍の穂先往復も片道20分程度で、CTは行列の待ちが考慮されている？

ゴール地点が微妙に変になっていますが、もう直す気力ないのでこのまま。

天候

9/17晴れ → 曇 → にわか雨
9/18下の方はわりかし晴れ、午後時々雨。2700mくらいより上はガス。稜線は風速10m/s程度の風＋霧雨。

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

9/16金 バスタ新宿 22:25 -（新宿〜松本線5993便 3800円）- 松本BT01:43（→リッチモンドホテル松本にレイトチェックイン）
9/17土 松本 08:41 -（松本電鉄 710円）- 09:12新島々09:25 -（路線バス 2000円）- 上高地10:30
9/18日 上高地17:30 -（路線バス 2000円）- 18:35新島々18:39 -（松本電鉄 710円）- 19:09松本20:10 -（特急あずさ60号 運賃4070円＋指定席特急券チケットレス2450円）- 22:45新宿

有名な上高地なのであまり迷うこともないと思う。

・新島々からアルピコ交通のバス。高速バスタイプの車両。帰りの便は予約が推奨？されている（上高地BTの自販機や窓口で購入することはもちろん可能）。なお、人気の便は増便される。
https://www.alpico.co.jp/traffic/local/kamikochi/shinshimashima/
増便した車両と元の車両で人数を均さないので、増便した方に便変更したほうが空いてていい。

・新宿〜上高地で昼間の高速バス、夜行バスも走っている（さわやか信州号）

・新宿〜松本は夜行バスはない

・みどりの窓口は松本電鉄からの客で行列していた。特急あずさの特急券購入はインターネット（えきねっと）のチケットレスが便利。100円の割引があり、発券不要。せめて指定席券売機。なお、松本からはSuicaで乗れるので、携帯で完結する。

コース状況／危険箇所等

テン場：
・ババ平 物置小屋？のまわりに15〜20張りくらい。他、河原側にもサイト有。水場とお手洗いが近く便利。携帯はdocomo△（極稀に通じる）。ただし受付は槍沢ロッヂ。翌朝でもいいらしい。予約不要（大事）

道：
・上高地〜横尾 もうただひたすらに長い。数m程度の高さに設置された桟橋が数カ所あり、万が一落ちるとちょっと大変そう。
・横尾〜槍ヶ岳山荘〜南岳 特にない…が、殺生ヒュッテから東鎌を経由しない槍ヶ岳山荘への道は、テント場の中を突っ切る（○マークが書いてある）。中岳直下北側にはしごあり
・槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳 いうほどでもない。怖かったのは山頂のはしごを登り切ってから祠まで。横が切れ落ちている
・南岳〜天狗池〜天狗原分岐 他の道とは違い大きな石だらけ。ゴーロ。歩きづらい。あと、天狗尾根上部は、北側がわりと切れ落ちていて、柵のかわりと思しき鎖を乗り越えてしまうとヤバそう。なかなかの急登。はしごが2つある。

登山ポスト : 上高地BT

熊：
2022/09/16に、明神〜徳沢と徳沢〜横尾で目撃されたようです。
https://www.kamikochi-vc.or.jp/know/bear-list.html

トイレ：
・上高地バスターミナル 男女別 100円 昼間は有人で両替してくれる
・小梨平 男女別 無料
・明神 男女別 無料
・徳沢 男女別 手前の公衆トイレは無料 徳沢園横は100円
・横尾 男女別 100円 真新しい建物
・槍沢 男女共用 100円 なかなか清潔（特に床）
・ババ平 男女別 100円
・槍ヶ岳山荘 男女別 100円 建物の北穂（南）側にある。

水場：
・上高地 BTと河童橋に上高地のおいしい水の出る蛇口がある
・明神、徳沢、横尾、槍沢ロッヂ 不明
・ババ平 物置小屋横の蛇口2口
・天狗原分岐から登ったところの水マーク これもよくわからない。沢水？

電波（docomo）
・上高地・明神・徳沢・横尾 ○
・槍沢ロッヂ× ババ平△（極稀に通じる）…使えるはずなのだが…
・坊主岩屋下 or 横尾尾根下降点より上部 大体○
https://www.docomo.ne.jp/area/mountains/individual/?id=yarigatake

その他周辺情報

温泉：
上高地にいくつかあるらしい。午前に入れるのは上高地アルペンホテル（1,000円、09:30 – 11:30？、タオルレンタルある）か。

飲食店：
小屋を除くと、河童橋の周りか松本。
ただ、松本は19時くらいになると駅そばなどが閉まってしまう。駅出て右のラーメン屋はやってた。後は飲み屋くらい。

コンビニ：
最終は新島々のセブンイレブンだと思うが、バスの乗り換え時間的に行くのは厳しく、松本か。

宿泊施設：
リッチモンドホテル松本
レイトチェックイン（26:00）できた。超快適。リッチだった。もう少し行程に余裕のあるときに使えばよかった…。朝食のビュッフェが登山客的には嬉しいかも？

写真

9/16 22:05

さて、出発です。3連休前の夜行バスは満席続出のようです。私が乗る最終松本行きも満席の模様。一方で上高地行きさわやか信州号は3列便が△…あれ、マジ？そっちにのれば1日めに殺生ヒュッテまで行けただろうか…？

9/16 22:15

松本行き。

9/17 1:40

松本バスターミナルにつきました。流石に深夜なのでもう閉まっています。そういえば松本って駅寝をしたことがない。でも結構若者が多く、少し外れた場所の公園とかでないと厳しそう。

9/17 1:43

昭和ビル。午前2時前なのになんで電気がついているんでしょうか…。

9/17 1:51

これが目的みたいなところある

9/17 1:51

超きれい。追加のサイドテーブルがあるとか、木目調だとか、椅子の座り心地とかがよい

9/17 1:53

松本の夜。意外と明るい。

9/17 1:59

貧民には複雑すぎてわかりません。

9/17 7:27

朝食

9/17 7:46

朝食2。パンケーキ（マスカルポーネ）とカプチーノとカプチーノとカプチーノがある（大事）

9/17 8:16

部屋（10F…なぜか最上階をあてがわれた）からの眺め。右の方のピラミダルな山が常念（こんな三角であったか）。左端のほうが焼岳？

9/17 8:28

松本駅前ロータリー。23℃で涼しい。

9/17 8:34

なんとなく撮ってしまう。

9/17 8:35

北アルプスに行くときのおなじみのホーム。今日は左。

9/17 9:05

買ってみた。

9/17 9:08

松本電鉄のキャラクター渕東なぎさの名字になっている渕東。でもなんでこの駅を選んだのか。読みがややインパクトあるからか。

9/17 9:10

中部縦貫自動車道 松本⇔中の湯間早期建設促進。うん、早く作って欲しい。新島々〜奈川渡とかバスに乗っていても道幅狭いし一部大型車は離合困難だしカーブ多いしとなかなかにひどい道だと思う。人気観光地に行く道とはあまり思えない。

9/17 9:13

渕東なぎさ

9/17 9:13

新島々では巫女さんバージョンになっていた

9/17 9:49

奈川渡改良の新入山トンネルか。まだ入り口ないけど…？

9/17 9:49

奈川渡改良の奈川渡第2トンネルか。

9/17 10:03

梓湖大橋の旧道？土砂崩れに飲み込まれている…

9/17 10:44

上高地バスターミナル着。ここに上高地登山相談所があり、登山届もここで出す。

9/17 10:44

行方不明者のチラシが多い。気が引き締まる。

9/17 10:45

死亡が2名だけというのはイメージより少なかった。まあ、少ないに越したことはないが…。なお、2日前くらいに西穂で滑落死亡事故があった。あと、忘れていたが上高地は熊が出る。

9/17 10:46

上高地郵便局。こんなところに郵便局あったんですね。「全国でも珍しい定期開設郵便局として昭和5年（1930）開局以来90年近くにわたり、旅の思い出や感動を全国にお届けするお手伝いをしています」だそうで、リゾートとしての上高地から絵葉書を送る人が昔は多かったのでしょう。

9/17 10:53

バスターミナルの広場。真ん中が水場。奥に靴洗い場もある。

9/17 10:58

河童橋、お馴染みの風景。なお、今回の山行の中で一番景色がよかったのがこれ。改めてこう見てみると、ジャンダルムへの登りがなかなかすごそう。奥穂はあまりピーク感がない。

9/17 10:58

西穂山荘〜割谷山〜焼岳の尾根。上高地が標高1540m, 尾根は大体2100mなので、かなり近く見える。

9/17 11:00

シオン属ゴマナか。シオンの色違いにしか思えない。

9/17 11:03

小梨平は2年前に熊が出たそう。輸送コンテナがまるまる置かれており、それがフードロッカーのようになっていた、気がする。

9/17 11:14

タデ科のミゾソバ

9/17 11:20

ノコンギク。横尾くらいまでの梓川沿いの道にずっと生えていた。一番良く見た。秋ですね。

9/17 11:31

サラシナショウマ。道端に生えている。槍沢ロッヂ前まで見かける。自宅でも育てているが、まだまだここまで大きな株にはなっていないなあ…。

9/17 11:32

不明

9/17 11:33

明神。右側の方に見える草地は長七の頭あたりか

9/17 11:36

コウシンヤマハッカと言うらしい。

9/17 11:38

明神。ここまでは来たことがある。

9/17 11:47

9/16、明神〜徳沢で熊が出たそうです。…昨日じゃん！

9/17 11:50

白沢。ほぼ枯れている。堆積している土砂がすごい。

9/17 11:51

明神の徳本峠分岐。

9/17 11:51

徳本峠〜島々はまだ通れないようです。沢沿いの道なのが災いしているのでしょうか。中部山岳国立公園の特別地域ではあると思うのですが…環境省ではなく、「古道徳本峠道を守る人々」の方々が整備しているようです。

【上高地の1世紀　歩みとこれから】�─ゞ畭綸仍海料叩崋蕕訖諭后� 　かつての表玄関 災害で荒廃進む「徳本峠」｜信濃毎日新聞デジタル　信州・長野県のニュースサイト https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2022060100177

9/17 12:00

梓川が綺麗です。なんでこんな綺麗なんでしょうか。傾斜がゆるいため泡立たない、そして土砂が混じっていないため、だそう。
http://www.kazan.or.jp/J/QA/topic/topic186.html

9/17 12:07

こんな道がずっと続きます。

9/17 12:22

明神。ガスが出てきてしまいました。

9/17 12:22

先は長い…長すぎない？真正面は中山、そして東天井〜大天井あたりか。

9/17 12:28

徳沢のテント場。下が草地なので快適そうです。3連休初日のまだ12時なのですが、テント多いですね。

9/17 12:30

徳沢園。レストランが盛況そうでした。

9/17 12:44

なんかやってました。どうも梓川周辺に生えているのはケショウヤナギと言うもので、日本では十勝地域を中心とする北海道と梓川流域にのみ隔離分布しているそう（ただの木と思っていたが…多分今回一番珍しい植物だったらしい）。その育成環境としてはこの網状流路というのが大事らしい。治山と自然環境の保護の両立は難しいですね。

9/17 12:55

新村橋

9/17 13:00

ここから幅の広い砂利道

9/17 13:11

気温？

9/17 13:17

ナデシコ科のセンジュガンピ。可憐な花でした。

9/17 13:18

ノコンギク再び。虫に食われていたりして花びらが欠けているものが多かったため、全部残っているやつを写真に収めた。

9/17 13:21

川のパワーを感じる…ある意味パワースポット。

9/17 13:33

横尾。右側は横尾避難小屋。中信森林管理署（旧松本営林署）が管理しており、冬は使えるらしい。山も様々なプレーヤーがいますね。

9/17 13:35

横尾の自販機。確か250円で山にしては安いと思った。

9/17 13:35

横尾大橋と屏風の頭。

9/17 13:37

横尾大橋から梓川。このあたり、あまり周囲の山が見えない…。

9/17 13:37

ピ ン 接 合（ワイヤーで引っ張るから回転したほうが良いのかな）

9/17 13:38

ヤマハハコ

9/17 13:46

やっと槍ヶ岳への道です。しかしまだ11kmもあります…。

9/17 13:53

ここ右に落ちるとちょっとやばそう。

9/17 13:55

キツリフネかな？

9/17 14:04

微笑ましい。

9/17 14:11

いい感じに苔むした沢

9/17 14:21

槍見河原

9/17 14:21

何も見えませんけどね…。

9/17 14:42

一ノ俣

9/17 14:42

なるほどこれが一ノ俣ですか…。かなり昔の地図にはここから常念に向かう登山道が書かれていますが…あまりそういう雰囲気はないですね。

9/17 14:43

一ノ俣

9/17 14:47

ここもまた落ちるとちょっとヤバそう

9/17 14:49

知らなかったんですが二ノ俣もありました。ところで、一般的には二俣（ふたまた）の方が多い気がするんですが、ここはどうして二ノ俣なんでしょう

9/17 14:50

二ノ俣の橋。プレート？ガーター橋です。かなり頑丈そうです。

9/17 14:52

梓川に沿って歩いていきます。

9/17 15:01

横尾尾根の壁が見えてきます。なかなか険しいです。

9/17 15:08

槍沢ロッヂの水力発電。確かに沢沿いの小屋なら水力発電がよさそうですね。ディーゼル発電機より、安定しなかったり、メンテが大変だったり、特に災害時に破壊されそうですが…。

9/17 15:24

槍沢ロッヂ。中に自販機があったので、CCレモンを思わず買ってしまった。しかしこの味は失敗だった。

9/17 15:36

槍が見えるらしいポイント。何も見えない。

9/17 15:42

槍は槍でも…。地形図ではカブト岩と書いてある。

9/17 15:54

9/17 15:57

赤沢岩小屋。芥川の心配もごもっともである。最も、こうして21世紀になってもまだ倒れてきていないが…。

9/17 16:06

ババ平に来ました。…東京発ではなく松本発なので早めに到着した方だと思っていたが、既に結構埋まっていた。

9/17 16:29

無事設営完了。雷雨になったら嫌だなあと思っていたので、端の方に設営でき安心（低木がオーバーハングしてきてはいるが）…。更に言えば、多分大地震で東鎌尾根から大規模な土砂崩れが起きたらダメそう。そしてフライシートが微妙にカビていることに気づく…

9/17 16:45

真正面は東鎌尾根。いや、ここまで来てもまだ槍は見えないのか…。遠いなあ…。

9/17 16:47

水場。まさかの蛇口。

9/17 17:17

夕食は炊いた白米とアマノフーズのフリーズドライの牛卵とじ。お湯を多く入れすぎた。

9/18 0:29

朝ごはん。乾燥野菜で気持ち野菜分を追加。

9/18 0:51

あまり増えたようには見えない。

9/18 1:27

北アにしては珍しく？この時間でもテント場が静かである。とはいえ今日は長丁場なので出発。

9/18 1:37

赤岩沢。何も見えない。

9/18 1:50

乗越沢。何も(ry

9/18 1:50

ここが槍沢大曲りであった。

9/18 2:06

曲沢。

9/18 2:29

中ノ沢。

9/18 2:48

大岩。地味に色々名前が書かれている。

9/18 3:00

天狗原分岐に来ました。

9/18 3:25

水沢。これが水場なんだろうか？

9/18 3:38

途中から、槍ヶ岳山荘までの距離が書かれている。残り1500m

9/18 3:38

明かりが見え始めました。

9/18 3:39

西岳〜赤沢山の尾根がなんとか見えます。後続の人のヘッドライトも見えます。

9/18 3:48

坊主岩屋下まで来ました。

9/18 4:09

播磨窟。食料の確保、どうしていたのでしょうか。

9/18 4:21

殺生ヒュッテのテント場の明かりが見えてきました。それとともにうっすらとですが槍も見えてきました。

9/18 4:27

折角なので殺生ヒュッテがどんな場所なのか見ていくことにします。

9/18 4:35

殺生ヒュッテ

9/18 4:37

殺生ヒュッテのテント場と、槍ヶ岳山荘の明かり。

9/18 4:37

薄っすらと見える槍

9/18 4:40

殺生分岐

9/18 4:44

夜が明けてきました。登っている人がちらほら。

9/18 4:49

朝焼け

9/18 5:00

後ろからも登ってくる人がいます

9/18 5:00

9/18 5:02

ピンぼけですが多分大喰岳

9/18 5:11

来ました。

9/18 5:14

これが槍ヶ岳…。朝日に照らされモルゲンロートが綺麗かななどと期待していましたが、穂先まで見えたのはこれが最後でした。

9/18 5:14

槍ヶ岳山荘。ついに来た。3000mの稜線上に建っています。冬期に破壊されたりしないんだろうか？

9/18 5:44

さて、槍の穂先に挑戦です。生きて帰ってこれるだろうか…

9/18 5:45

最初のはしごまで。思ったよりホールドはあり、楽しい。

9/18 5:50

次に穂先まで。思ったより近かったです。色々補助具がついている。岩に足場の棒を打ち付けるというのもあるんですね。

9/18 5:51

所々、アイボルトが打ち付けられています。ステンレスでM16。これなら信用…できるかな…

9/18 5:55

最後の二段梯子。これを登ると頂上という、有名なやつですね。結構垂直といえば垂直です。

9/18 5:57

思ったよりあっさり頂上に辿り着けました。三角点に触れてみたところグラグラでびっくりしました。これじゃもう三角点の機能は果たせていないですね。地形図見たらただの点でした。
『山頂には2等三角点（基準点名：鎗ケ岳）が設置されたが、現在は標石が地面に埋設・固定されておらず、国土地理院で「亡失」扱いとなって』いるのだそう（https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A7%8D%E3%83%B6%E5%B2%B3#:~:text=%E5%B1%B1%E9%A0%82%E3%81%AB%E3%81%AF2%E7%AD%89,%E6%89%B1%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82）。

9/18 5:57

はい、奥が祠です。岩が一定方向を向いているのが面白いですね。

9/18 5:58

槍ヶ岳、3180m。この山頂標を撮れればもう十分でしょう。来た、見た、触れた。日本第5位の山でした。この祠が飛んだりしないのか不思議です。

9/18 5:59

ガスで全く良く分からないのですが、とりあえず両側が切れ落ちていそうということはわかりました。

9/18 6:00

穂先から見た梯子上端。

9/18 6:01

下りの梯子を見下ろす。まあ確かに最初は怖いかもしれない。梯子の踏み板と岩が近づいていてあまり靴を奥まで入れられないのはちょっと緊張した。

9/18 6:07

ガンガン下っていく。

9/18 6:07

時々踏み場に迷う。

9/18 6:08

数多の落石のせいなのか、なんなのか、嫌な感じにぐにゃっと曲がっている梯子。

9/18 6:10

鎖付きのトラバース。ここ地味に怖い。

9/18 6:10

多分コンドーテックのシャックル。KT-12。

9/18 6:18

東京慈恵会医科大学の槍ヶ岳診療所。結構な歴史があるそうです（https://www.yunnan-k.jp/yunnan-k/attachments/article/877/20151219-35-02-yui-slide.pdf）。医療保険は使えないが、完全ボランティアの運営らしい。北アは診療所が多いですね。

9/18 6:18

槍ヶ岳山荘。

9/18 6:31

さて、向かいます。

9/18 6:32

槍ヶ岳山荘のテント場。小屋のあたりは強風だったが、ここはそこまで風が強くなかった。ブースごとに仕切られて整地されています。

9/18 6:37

イワツメクサ。3000mでもよく生えていますね。

9/18 6:38

飛騨乗越。

9/18 6:38

大喰岳…のはずなんですが、ガスで何も言えません。朧げにシルエットだけがわかる。

9/18 6:39

一瞬見えた笠ヶ岳。大きいですね。

9/18 6:53

大喰岳直下。大喰岳は、前後の槍や穂高と違い、頂上がかなりなだらかで広いです。

9/18 6:54

山頂標が見えた。

9/18 6:56

大喰岳、3101m。日本で標高第10位の山です。その割には存在感もないし山頂標もこれ一つだしフォントが…。ちなみに百高山は富士山剣ヶ峰と富士山白山岳を富士山と、西農鳥岳と農鳥岳を農鳥岳と同一視していますよね。あまり釈然としません。ネストリウス派みたいな。

9/18 7:02

残っていたイワギキョウ。

9/18 7:08

何も見えません…。

9/18 7:12

次は中岳です。60m程度の登りですが…

9/18 7:20

上部は2段の梯子です。

9/18 7:22

偽ピークでした…。

9/18 7:24

中岳、3084m。日本第12位の山です。こっちも存在感がないけど…。

9/18 7:43

この葉はなんでしょう？

9/18 7:49

賽の河原と評されそうなゴーロ。何も見えない。

9/18 8:04

何も見えないけどこれ左側に落ちちゃったらヤバそうやなあ…。

9/18 8:09

行く手を阻む岩。トラバースだろと思ったら、トラバースはトラバースでも、微妙に岩を斜め上に登っていくというなかなかなトラバース。結構足場が細い。南行したときの不帰の剣の登り始めみたいな。

9/18 8:16

天狗原分岐。風雨に晒されて心が折れていたのでようやくかと思いました。ここまで面白くない稜線歩きは久々…。眺望がよければ最高だと思うんですが…。

9/18 8:30

何度か偽ピークに煮え湯を飲まされ、ようやく南岳の山頂が見えた

9/18 8:31

南岳、3032.9m。日本第18位です。これで大キレットより北側の3000m峰は全部回ったはずです。悔いはありません。早く帰りたい。

9/18 8:42

戻ってきました。

9/18 8:50

横尾尾根を下っている途中で振り返る。なかなか急な岩場である。後で調べたら、この尾根は、アレートという「櫛形山稜ともいう。氷食作用によって生じた急峻な稜線」らしいです。https://www.gsi.go.jp/kikaku/tenkei_hyoga.html

9/18 8:53

ガスの下に出て、横尾右俣のカールがよく見えるようになった。

9/18 8:54

2段の梯子。ここで単管パイプを見るとは思わなかった。

9/18 9:01

天狗原のカール

9/18 9:01

落ちたらいけない。

9/18 9:14

アオノツガザクラ。結構好みです。

9/18 9:15

9/18 9:19

尾根からの降下点が正面に見えてきました。いや、長かった…。

9/18 9:31

振り返るとガスが抜けて青空が。えっ…。

9/18 9:31

9/18 9:31

青空が見えてきた稜線と横尾尾根。マジかよ…。

9/18 9:32

でも北穂方向は何も見えませんでした。

9/18 9:35

屏風の頭と横尾らへん。あそこまで戻るのか…気が滅入る。

9/18 9:43

天狗原、猿がいました。

9/18 9:55

色づき始め。

9/18 9:55

天狗原を望む

9/18 9:57

天狗原。巨岩地帯。

9/18 9:57

9/18 10:02

天狗池が見えてきました。知らなかったんですが、池が2つあるんですね。

9/18 10:03

真ん中から折れている天狗池の標識。

9/18 10:05

わーきれいなやりがたけだなー（棒）

9/18 10:06

9/18 10:16

ガレた沢を横断

9/18 10:20

槍沢上部が見えてきました。ジグザグに登山道が切られていますが、あれ登ってきたのか…。ちょうどカール？のあたりからガスにかかってしまっています…。

9/18 10:20

一方、振り返って東鎌尾根と西岳はよく見える。東鎌尾根、急そうだなあ…。

9/18 10:25

槍沢

9/18 10:27

ずっと大きな石の道。

9/18 10:30

9/18 10:35

天狗原分岐まで戻ってきました。

9/18 10:38

ついにこれを食べる時が来たようだな…。（疲れていたのもあり、とても美味しく感じた）

9/18 10:44

槍沢を振り返る。

9/18 10:52

槍沢を振り返る…

9/18 10:55

かなり風雪に負けているダケカンバ

9/18 11:03

曲沢

9/18 11:06

9/18 11:09

9/18 11:09

あと槍が見えれば完璧なんだがなあ。

9/18 11:10

このあたりでババ平が見えるようになる。稜線の天気が嘘のように晴れていて、結構日差しが強く、焼ける

9/18 11:12

これが最後ですね。随分山深い場所でした。

9/18 11:14

9/18 11:24

一輪だけ見かけたハクサンフウロ

9/18 11:27

トリカブト

9/18 11:33

9/18 11:36

対岸の横尾尾根。滝が大きいです。

9/18 11:39

戻ってきました。ちゃんとテントが残っていてよかったです。大半の人は槍の往復だけしたのか既に撤収していました。

9/18 11:48

足首を骨折した人のために飛んでいたヘリ。二度槍沢に侵入していました。一度目は位置の確認か？

9/18 12:15

さようならババ平（ちなみに右に見えるのは物置小屋）

9/18 12:34

急いで槍沢ロッヂに戻ってきました。

9/18 12:41

水が綺麗。

9/18 12:49

東鎌尾根も遠くなってしまいました。

9/18 12:50

9/18 12:53

9/18 13:47

横尾で耐えられずにポカリとパンに課金…。まあ、その分テント泊1日分が浮くので、ありでしょう。

9/18 14:12

9/18 14:31

9/18 14:34

これは何の蓋なんでしょう

9/18 14:41

徳沢まで戻ってきました。長かった…。15時前で、明日台風ということもあり、人もまばらでした。

9/18 14:56

テントも少なめ。

9/18 15:02

徳沢ロッジ。登山道から外れているので静かな佇まいです。調べてみたら、中はかなり豪華で、もはやロッジというより高原ホテルみたいですね。

9/18 15:06

9/18 15:06

熊に存在を知らせるためのベルが設置されていました。

9/18 15:46

明神まで戻ってきました。もう少し。

9/18 16:23

ついた…。かなり疲れたのでここでしばし休憩…。

9/18 16:53

河童橋。うーん、やはり初日には勝てませんね。

9/18 19:38

終あずさで帰ります。

9/18 20:01

まあせっかく槍ヶ岳登ったし、たまにはビール飲んでも良いでしょう（最近消化器の調子が良くないので…）。明日休みだし。

9/18 20:02

中はこんな。こう葉っぱのサラダって駅弁だと珍しい気がします。若干プレストレストレタスになっている

撮影機器：

Google Pixel 3a XL SIMフリー Google

装備

備考

・手袋 防寒、岩で手を切ることの防止という観点であると助かる
・フリース 持っていってちょうどよいくらいだった
・食品の重さ 朝夕 2泊3日分 1057g
・テント 設営20分 収容30分
・ガス使用量 ▲19g 夕1（米1合炊き＋味噌汁200ｍL＋フリーズドライ100ｍL）朝1（アルファ米160ｍL）分。ただ米若干炊き不足。次から110缶（＋予備固形。アルファ米水で戻るし不要かも）でいいと思う

感想

inhumanus

槍ヶ岳に登ってきました。2週間おきくらいに3000mまで足を伸ばしていることになります。

百名山の中で、時間がかかるか、体力が必要そうなところを先に潰したほうが良いかなと思うようになり、そうすると優先順位上位にやってくるのがこいつでした（他には、北海道の山々と、穂高、悪沢、宮之浦あたり）。

まあ、だいたい写真のコメントで書いているとおりです。

台風が来るということで天気が心配でしたが、思ったより持ってくれました。ただ、稜線では下界とは打って変わって10m/sくらいの風と霧雨に晒されていました。

全体的に秋がくるなあという雰囲気でした。

単独行ということもあり、槍ヶ岳のような岩場に挑むのは結構緊張しましたが、思ったより穂先は楽しめました。（もう少し大変と思っていました）

2日め、本当であればババ平か横尾泊でしたが、思ったより早く下山できた上、テントを片付けていたら「これを2〜3時間後にもう一度組み立てるのか…」と面倒くさくなってしまい、明日2〜3時間だけ歩くためにテント泊もなあ…とか思い始め、その日中に帰ることにしました。

幸い、17:30発のバスがあり、まだ空いていたので予約変更をし、家のベッドで快適に寝るぞという気持ちだけでなんとか上高地まで歩ききりました。ただ、時間に追われてしまったのと、何より上高地から横尾までが長い！ヘトヘトになりながらの下山でした。

ただ、やっぱりテントと家のベッドでは天と地ほどの差がありますね。テント場では、夜中1時間くらいずっと足音が聞こえ全然寝れなかったのですが、家では8時間ぐっすり寝られました。

あと、その山を知っていることと、実際に行くのとでは、全然違うなあと改めて思いました。横尾までのあの長さは地図を見ていても気付きもしませんでした。実際に行ってみて身体に叩き込まれました…。他にも、天狗池が2つあること（地形図ではわからない。実際は片方は池判定されていないのかもしれない）、横尾尾根の急さなど、まあビデオとか見ればわかるかもしれませんが、足を運んで五感総動員で得られる情報量にはやはり敵わないなと思います。そういった意味で、槍ヶ岳をきちんと体感することができた（天気悪かったので言い切るには微妙）のは良かったと思います。