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Yamareco

記録ID: 5477716
全員に公開
ハイキング
関東

県境まで行く久慈川右岸の山々―奥久慈、バリエーションルート

2023年05月06日(土) ~ 2023年05月07日(日)
 - 拍手
体力度
8
2~3泊以上が適当
GPS
23:45
距離
38.8km
登り
2,767m
下り
2,753m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
11:23
休憩
0:32
合計
11:55
距離 17.9km 登り 1,684m 下り 1,228m
7:00
45
7:45
7:52
99
9:31
94
11:05
11:14
48
12:33
12:38
25
13:03
13:07
90
14:37
25
二等三角点「上桧沢」
15:02
17
15:19
23
分岐
15:42
13
p391
15:55
20
16:15
14
四等三角点「西光利」
16:29
39
p422
17:08
8
p408
17:16
17:20
11
林道合流点
17:31
17:34
18
タバッコ峠
17:52
63
登山道の稜線
18:55
2日目
山行
10:55
休憩
0:36
合計
11:31
距離 20.9km 登り 1,101m 下り 1,536m
4:11
66
5:17
16
四等三角点「落合」
5:33
18
5:51
4
鉄塔
5:55
15
p472
6:10
8
鉄塔
6:18
43
p468
7:01
8
暗い峠
7:09
7:12
12
7:24
54
点線道(廃道?)との交差
8:18
20
林道横断
8:38
19
尾根への取り付き
8:57
26
p497
9:23
9:35
12
9:47
28
点線道(廃道?)との交差
11:20
7
稲荷山トンネル上(行き過ぎ)
11:27
6
稲荷山取り付きコル
11:33
11
稲荷山
11:44
16
稲荷山取り付きコル
12:00
8
踏み跡間違えて引き返し
12:08
12:11
7
稲荷山取り付きコル
12:18
45
稲荷山トンネル上
13:03
8
13:11
13:28
24
13:52
23
14:15
23
14:38
19
14:57
15
15:12
7
15:19
7
15:26
15:27
10
15:37
5
上小川郵便局(駅まで走る)
15:42
上小川駅
天候 1日目:晴れ、2日目:雨
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
下小川駅前駐車場に停めました。下山後は上小川駅から水郡線で下小川駅まで戻りました。
コース状況/
危険箇所等
地図に記載されていないルートが大半です。ヤマレコの過去のトレースを頼りにルートを計画しました。ただ、七内峠を過ぎたあたりから、林道に合流するところは、ヤマレコの過去のトレースからも外れて尾根沿いを歩きました。尾根沿いには予想通り踏み跡がありました。地形図に記載されている点線道の多く、特に沢沿いを行く道が廃道になっており、使えない様子でした。

地図に記載は無いものの、踏み跡は比較的明瞭でした。逆に明瞭な枝道が四方八方に伸びていて、GPSで現在位置をこまめに確認しながら移動しないとすぐに道を外れて道迷いしてしまいます。

登はん要素はありませんが、滑落の恐れのある急斜面の登り降りはあります。

今の季節はまだ、はね返されるような藪こぎはありませんが、イバラやタラの木が茂る箇所も多いのでレインウエアなどつるつるの生地の服の着用が必要です(それでもワークマンのレインパンツを引き裂いてしまいました)。

これから夏になると、おそらく虻(アブ)ノーマル、ヤブノーマルになるのであまりお勧めできるルートではありません。
その他周辺情報 水郡線の本数は日中は極端に少ないので、事前にダイヤをチェックしておきます。
下小川駅付近で水郡線を見送ってご機嫌。ただし登り口を間違えたような気になって無駄に引き返してしまった。
2023年05月06日 07:12撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 7:12
下小川駅付近で水郡線を見送ってご機嫌。ただし登り口を間違えたような気になって無駄に引き返してしまった。
キジを見つけた。
2023年05月06日 07:17撮影 by  SH-M17, SHARP
1
5/6 7:17
キジを見つけた。
キジは体が重い鳥なのか、飛ばずに全力疾走で逃げて行った。
2023年05月06日 07:17撮影 by  SH-M17, SHARP
1
5/6 7:17
キジは体が重い鳥なのか、飛ばずに全力疾走で逃げて行った。
この祠の裏からヤブにもぐりこみ、本格的に今回の縦走が始まる。ちなみに盛金富士には三等三角点「盛金」標高=340.64 mがある。
2023年05月06日 07:45撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 7:45
この祠の裏からヤブにもぐりこみ、本格的に今回の縦走が始まる。ちなみに盛金富士には三等三角点「盛金」標高=340.64 mがある。
正面のペンキマーク(←の下に○)を見落としてしばらく進んでしまった。これがあるのは事前に知ってただけに、注意力の低さに凹んだ。
2023年05月06日 08:32撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 8:32
正面のペンキマーク(←の下に○)を見落としてしばらく進んでしまった。これがあるのは事前に知ってただけに、注意力の低さに凹んだ。
前回の縦走で、落ちていた手袋を標識代わりに枝に引っ掛けていたのがまだ引っ掛かっていた。
2023年05月06日 08:37撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 8:37
前回の縦走で、落ちていた手袋を標識代わりに枝に引っ掛けていたのがまだ引っ掛かっていた。
P401。特に何もないが。このあたり、というか今回の縦走のそこかしこで、熟した梨のような甘酸っぱい香りに触れた。藤にしては果実っぽかったが何だったのだろうか。
2023年05月06日 09:31撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 9:31
P401。特に何もないが。このあたり、というか今回の縦走のそこかしこで、熟した梨のような甘酸っぱい香りに触れた。藤にしては果実っぽかったが何だったのだろうか。
写真右端のペンキマークを見落として正面の快適な尾根道を進んでしまった。これはしてはいけないことを事前に判っていただけに、不注意さに再び凹んだ。
2023年05月06日 09:47撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 9:47
写真右端のペンキマークを見落として正面の快適な尾根道を進んでしまった。これはしてはいけないことを事前に判っていただけに、不注意さに再び凹んだ。
続けてまた間違った尾根に乗って引き返したあと、若干の眺望点を通過した。新緑が美しいが眺望は落ちていた。
2023年05月06日 10:11撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 10:11
続けてまた間違った尾根に乗って引き返したあと、若干の眺望点を通過した。新緑が美しいが眺望は落ちていた。
コシアブラ。タラノメはいい時期を過ぎていた。
2023年05月06日 10:18撮影 by  SH-M17, SHARP
1
5/6 10:18
コシアブラ。タラノメはいい時期を過ぎていた。
この「益子」と彫られた木のある尾根を下ったが、道間違え。下降の踏み跡は多数あり迷うのだが、丁寧に現在地を確認すれば防げた。
2023年05月06日 10:26撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 10:26
この「益子」と彫られた木のある尾根を下ったが、道間違え。下降の踏み跡は多数あり迷うのだが、丁寧に現在地を確認すれば防げた。
この木の枝の積み上げで気が付けばよかったのだが、、、。
2023年05月06日 10:27撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 10:27
この木の枝の積み上げで気が付けばよかったのだが、、、。
引き返さずに土付きの急斜面をトラバースして、正しい尾根を目指した。これは遭難パターン。間違ったと思ったら面倒でも引き返さなくては。このあたりまでは2回目という慢心があったか。
2023年05月06日 10:51撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 10:51
引き返さずに土付きの急斜面をトラバースして、正しい尾根を目指した。これは遭難パターン。間違ったと思ったら面倒でも引き返さなくては。このあたりまでは2回目という慢心があったか。
ようやく四等三角点「沼ノ上」388.1mに到着。ここからは初めてたどるルートだ。緊張する。GPSを見て正しい方角を確認して歩き出した。
2023年05月06日 11:03撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 11:03
ようやく四等三角点「沼ノ上」388.1mに到着。ここからは初めてたどるルートだ。緊張する。GPSを見て正しい方角を確認して歩き出した。
基本的には緩い尾根をたどって進む。快適なハイキングだ。そして四等三角点「長崎沢」395.4mに到着。この三角点の先で、再び快適な尾根をたどって道間違えした。凹む。
2023年05月06日 12:02撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 12:02
基本的には緩い尾根をたどって進む。快適なハイキングだ。そして四等三角点「長崎沢」395.4mに到着。この三角点の先で、再び快適な尾根をたどって道間違えした。凹む。
P363を過ぎた先で、地形図上は点線道路と交差しているのだが、道らしきものはなかった。一方そこから100-200m歩いたところに峠(ヤマレコによると見町峠)があり。そこには人工物がいくつかあった。
2023年05月06日 13:05撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 13:05
P363を過ぎた先で、地形図上は点線道路と交差しているのだが、道らしきものはなかった。一方そこから100-200m歩いたところに峠(ヤマレコによると見町峠)があり。そこには人工物がいくつかあった。
見町峠の馬頭観音。
2023年05月06日 13:06撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 13:06
見町峠の馬頭観音。
見町峠。この写真の中央上にも石盤があった。
2023年05月06日 13:06撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 13:06
見町峠。この写真の中央上にも石盤があった。
見町峠
2023年05月06日 13:07撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 13:07
見町峠
石盤。梵字多数。
2023年05月06日 13:07撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 13:07
石盤。梵字多数。
明和二年?
2023年05月06日 13:07撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 13:07
明和二年?
宮脇久兵衛とは寄進者か。
2023年05月06日 13:07撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 13:07
宮脇久兵衛とは寄進者か。
時々急な登り下りがあるが、大子アルプスでメンタルを鍛えているので普通に通過することができた。途中四つんばいではきつい斜面で、大子アルプスで発明した「石ピッケル」を2個使って登り降りした。
2023年05月06日 13:13撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 13:13
時々急な登り下りがあるが、大子アルプスでメンタルを鍛えているので普通に通過することができた。途中四つんばいではきつい斜面で、大子アルプスで発明した「石ピッケル」を2個使って登り降りした。
この三角点みたいな標石は林野庁管理の「境界見出標」が尾根のいたるところに敷設されている。それを示すためのテープマーク、樹木へのペンキマークも整備されているが、それらのテープ、ペンキはハイキングのためのものではない。要注意だ。
2023年05月06日 13:16撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 13:16
この三角点みたいな標石は林野庁管理の「境界見出標」が尾根のいたるところに敷設されている。それを示すためのテープマーク、樹木へのペンキマークも整備されているが、それらのテープ、ペンキはハイキングのためのものではない。要注意だ。
初日はほとんど藪の中で眺望は悪かった。その中での数少ない眺望点。
2023年05月06日 13:27撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 13:27
初日はほとんど藪の中で眺望は悪かった。その中での数少ない眺望点。
ぐるりと撮影してみた。
2023年05月06日 13:27撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 13:27
ぐるりと撮影してみた。
ほぼ180度の眺望。ちなみに背中側は杉林。眺望点は材木の切り出しによって得られるのだ。
2023年05月06日 13:27撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 13:27
ほぼ180度の眺望。ちなみに背中側は杉林。眺望点は材木の切り出しによって得られるのだ。
二等三角点「上桧沢」を目指す急登。じめじめした谷を渡るところが歩きづらく、かつわかりにくかった。尾根沿いにいく道もあったかもしれない。この急斜面で古いビールの空き缶を見つけたが、回収時に取り落とし、30m滑落させてしまった。下降して捜索中にさらにもう一本空き缶を回収した。
2023年05月06日 13:55撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 13:55
二等三角点「上桧沢」を目指す急登。じめじめした谷を渡るところが歩きづらく、かつわかりにくかった。尾根沿いにいく道もあったかもしれない。この急斜面で古いビールの空き缶を見つけたが、回収時に取り落とし、30m滑落させてしまった。下降して捜索中にさらにもう一本空き缶を回収した。
二等三角点「上桧沢」470.47 m。今回の縦走では最上位の二等三角点だがほとんど埋没しかかってひっそりとたたずんでいた。
2023年05月06日 14:38撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 14:38
二等三角点「上桧沢」470.47 m。今回の縦走では最上位の二等三角点だがほとんど埋没しかかってひっそりとたたずんでいた。
明るいが地味な尾根道を進む。初日は全体的にこんな感じだった。
2023年05月06日 14:49撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 14:49
明るいが地味な尾根道を進む。初日は全体的にこんな感じだった。
地図上での七内峠は余り峠っぽくなかった。
2023年05月06日 15:02撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 15:02
地図上での七内峠は余り峠っぽくなかった。
少し進んだところがより峠っぽい地形になっていた。ここも旧道の痕跡はほとんど確認できなかった。
2023年05月06日 15:05撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 15:05
少し進んだところがより峠っぽい地形になっていた。ここも旧道の痕跡はほとんど確認できなかった。
三角点っぽいがこれは主図根点。
2023年05月06日 15:12撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 15:12
三角点っぽいがこれは主図根点。
いよいよヤマレコのトレースから外れたが、予想通り尾根筋には踏み跡があった。
2023年05月06日 15:24撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 15:24
いよいよヤマレコのトレースから外れたが、予想通り尾根筋には踏み跡があった。
P391。何もないけど。
2023年05月06日 15:41撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 15:41
P391。何もないけど。
峠のようなところを通過した。道の痕跡はほとんどなくなっていた。地図上の峠はさらにその先だったが、峠を感じることなく通過してしまった。
2023年05月06日 15:54撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 15:54
峠のようなところを通過した。道の痕跡はほとんどなくなっていた。地図上の峠はさらにその先だったが、峠を感じることなく通過してしまった。
四等三角点「西光利」標高=428.6 m(右)は他の標石と同居していた。
2023年05月06日 16:15撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 16:15
四等三角点「西光利」標高=428.6 m(右)は他の標石と同居していた。
p422。なにもないけど。
2023年05月06日 16:29撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 16:29
p422。なにもないけど。
ヤマレコの地図上にトレースのない箇所は後半若干の藪こぎを強いられた。
2023年05月06日 16:34撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 16:34
ヤマレコの地図上にトレースのない箇所は後半若干の藪こぎを強いられた。
気持ちのいい緩いくだりの踏み跡があったが、当初の作戦通り尾根に乗って進むことにした。
2023年05月06日 16:42撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 16:42
気持ちのいい緩いくだりの踏み跡があったが、当初の作戦通り尾根に乗って進むことにした。
p408。何もないけど。
2023年05月06日 17:08撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 17:08
p408。何もないけど。
一旦林道へ出て、ヤマレコのトレースに合流した。ここからタバッコ峠まではアスファルト歩きだ。
2023年05月06日 17:15撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 17:15
一旦林道へ出て、ヤマレコのトレースに合流した。ここからタバッコ峠まではアスファルト歩きだ。
初日の目的地であるタバッコ峠へ飛び出した。ひょっとして観光地化していて自販機なんてあったらと期待していたが、何もなかった。
2023年05月06日 17:32撮影 by  SH-M17, SHARP
1
5/6 17:32
初日の目的地であるタバッコ峠へ飛び出した。ひょっとして観光地化していて自販機なんてあったらと期待していたが、何もなかった。
あと1時間くらい歩けそうなので、尺丈山まで進むことにした。道路を横断した先の踏み跡から取り付いたが、先行者のトレースを追い損ね、尾根道に出るまで、恐竜時代のようなシダの湿っぽいヤブをこぐことになってしまった。
2023年05月06日 17:35撮影 by  SH-M17, SHARP
1
5/6 17:35
あと1時間くらい歩けそうなので、尺丈山まで進むことにした。道路を横断した先の踏み跡から取り付いたが、先行者のトレースを追い損ね、尾根道に出るまで、恐竜時代のようなシダの湿っぽいヤブをこぐことになってしまった。
尺丈山山頂付近は材木伐採地ですばらしい眺望だった。
2023年05月06日 18:36撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 18:36
尺丈山山頂付近は材木伐採地ですばらしい眺望だった。
あと1時間早く来ていれば残照に輝く山々を楽しめたのだが、、、。
2023年05月06日 18:43撮影 by  SH-M17, SHARP
5/6 18:43
あと1時間早く来ていれば残照に輝く山々を楽しめたのだが、、、。
三等三角点「尺丈山」標高=511.49 m。尺城山は栃木県との県境の一部をなす山なのだがこの三角点のある地点は茨城に属すようだ。山頂にはお堂やベンチもあった。初日はここで野宿した。月の出は楽しめたが、やがて予報どおり雨に。
2023年05月06日 18:55撮影 by  SH-M17, SHARP
2
5/6 18:55
三等三角点「尺丈山」標高=511.49 m。尺城山は栃木県との県境の一部をなす山なのだがこの三角点のある地点は茨城に属すようだ。山頂にはお堂やベンチもあった。初日はここで野宿した。月の出は楽しめたが、やがて予報どおり雨に。
二日目。雨の中、明るくなるのを待って出発した。しばらく栃木県との県境を北上する。
2023年05月07日 04:18撮影 by  SH-M17, SHARP
5/7 4:18
二日目。雨の中、明るくなるのを待って出発した。しばらく栃木県との県境を北上する。
雨ではあったが、素晴らしい眺望を楽しみつつ縦走した。
2023年05月07日 04:31撮影 by  SH-M17, SHARP
1
5/7 4:31
雨ではあったが、素晴らしい眺望を楽しみつつ縦走した。
四等三角点「落合」標高=500.13 m この三角点は、境界見出標の標石があるピークから、緩い尾根を少し下ったところにたたずんでいる。しかもこの緩い尾根はルートではない(エスケープにはなるかもしれないが未踏査)という曲者。
2023年05月07日 05:17撮影 by  SH-M17, SHARP
5/7 5:17
四等三角点「落合」標高=500.13 m この三角点は、境界見出標の標石があるピークから、緩い尾根を少し下ったところにたたずんでいる。しかもこの緩い尾根はルートではない(エスケープにはなるかもしれないが未踏査)という曲者。
尾根をたどるという先入観からはやや意外な下り。ここのペンキマークは使えるが、いつもたどって良いとは限らない。
2023年05月07日 05:25撮影 by  SH-M17, SHARP
5/7 5:25
尾根をたどるという先入観からはやや意外な下り。ここのペンキマークは使えるが、いつもたどって良いとは限らない。
テープマークもあり。テープも境界見出標の目印の場合や伐採用の場合もあり、頼り切ることはできない。
2023年05月07日 05:32撮影 by  SH-M17, SHARP
5/7 5:32
テープマークもあり。テープも境界見出標の目印の場合や伐採用の場合もあり、頼り切ることはできない。
地形図の点線がある小さな峠を下って登り返した。登り返した先の稜線にも間違え尾根があり入りかけた。
2023年05月07日 05:32撮影 by  SH-M17, SHARP
5/7 5:32
地形図の点線がある小さな峠を下って登り返した。登り返した先の稜線にも間違え尾根があり入りかけた。
木立越しに眺望が開ける。二日目は割りとこんな感じだった。晴天であればご機嫌であったろう反面、ひんやりしているおかげでのどの渇きと体力の消耗が少なかったことはありがたかった。
2023年05月07日 05:40撮影 by  SH-M17, SHARP
5/7 5:40
木立越しに眺望が開ける。二日目は割りとこんな感じだった。晴天であればご機嫌であったろう反面、ひんやりしているおかげでのどの渇きと体力の消耗が少なかったことはありがたかった。
今回の縦走は色彩的には緑と茶色が中心だ。アクセントということで、ヤマツツジ。
2023年05月07日 05:48撮影 by  SH-M17, SHARP
5/7 5:48
今回の縦走は色彩的には緑と茶色が中心だ。アクセントということで、ヤマツツジ。
山林愛護の標識。東電さんの鉄塔管理のための道になっているようだ。おかげで斜面にゴムのステップが埋設されている等、歩きやすさが配慮されていた。
2023年05月07日 05:50撮影 by  SH-M17, SHARP
1
5/7 5:50
山林愛護の標識。東電さんの鉄塔管理のための道になっているようだ。おかげで斜面にゴムのステップが埋設されている等、歩きやすさが配慮されていた。
タガネソウ。この地味な草の芽吹きをそこかしこで見かけた。ここを通過する前にルートを大きく外れて別のピークを踏んでしまった。所々尾根を辿らずに谷を渡る箇所があるが、そういう場所を行き過ぎることが何度もあった。
2023年05月07日 07:02撮影 by  SH-M17, SHARP
5/7 7:02
タガネソウ。この地味な草の芽吹きをそこかしこで見かけた。ここを通過する前にルートを大きく外れて別のピークを踏んでしまった。所々尾根を辿らずに谷を渡る箇所があるが、そういう場所を行き過ぎることが何度もあった。
新田山登頂直前の眺望点。
2023年05月07日 07:05撮影 by  SH-M17, SHARP
5/7 7:05
新田山登頂直前の眺望点。
もうひと登りで今回の縦走の西の端である新田山に到着する。
2023年05月07日 07:07撮影 by  SH-M17, SHARP
5/7 7:07
もうひと登りで今回の縦走の西の端である新田山に到着する。
新田山山頂。そして二等三角点「相川」標高493.14 m。ここは縦走の際は寄り道扱いであり、ピークを確認した後に縦走路へ引き返した。このあともう1箇所、稲荷山にも寄り道した。
2023年05月07日 07:09撮影 by  SH-M17, SHARP
1
5/7 7:09
新田山山頂。そして二等三角点「相川」標高493.14 m。ここは縦走の際は寄り道扱いであり、ピークを確認した後に縦走路へ引き返した。このあともう1箇所、稲荷山にも寄り道した。
この尾根が快適そうで行きたくなるが、今回のルートではない。
2023年05月07日 07:15撮影 by  SH-M17, SHARP
5/7 7:15
この尾根が快適そうで行きたくなるが、今回のルートではない。
今回のルートはあの伐採地の縁越しに移動する。
2023年05月07日 07:15撮影 by  SH-M17, SHARP
5/7 7:15
今回のルートはあの伐採地の縁越しに移動する。
暫く眺望の開けたエリアを愉快に歩いた。天気さえ良ければ最高だったが、雨に打たれて歩くのも、靴の中を濡らさなければ悪くはない。
2023年05月07日 07:23撮影 by  SH-M17, SHARP
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暫く眺望の開けたエリアを愉快に歩いた。天気さえ良ければ最高だったが、雨に打たれて歩くのも、靴の中を濡らさなければ悪くはない。
チゴユリ。
2023年05月07日 07:31撮影 by  SH-M17, SHARP
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チゴユリ。
何の花だろう?香りはバラのようで。
2023年05月07日 07:34撮影 by  SH-M17, SHARP
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何の花だろう?香りはバラのようで。
ガマズミ。これも控えめだがバラのように香った。
2023年05月07日 07:35撮影 by  SH-M17, SHARP
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ガマズミ。これも控えめだがバラのように香った。
何個か鉄塔の根元を通過していくのだが、その際にどこにもぐりこむかを探して、正しい場所へもぐりこまなければならない。
2023年05月07日 07:56撮影 by  SH-M17, SHARP
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何個か鉄塔の根元を通過していくのだが、その際にどこにもぐりこむかを探して、正しい場所へもぐりこまなければならない。
新緑のトンネルは雨天でも気分がいい。
2023年05月07日 08:00撮影 by  SH-M17, SHARP
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新緑のトンネルは雨天でも気分がいい。
急斜面を下るのだが、ゴムのステップが埋設してあってスリップの危険は低い。
2023年05月07日 08:10撮影 by  SH-M17, SHARP
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急斜面を下るのだが、ゴムのステップが埋設してあってスリップの危険は低い。
まもなく相川新田の林道へ飛び出す。
2023年05月07日 08:14撮影 by  SH-M17, SHARP
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まもなく相川新田の林道へ飛び出す。
ラショウモンカズラか?タツナミソウか?
2023年05月07日 08:17撮影 by  SH-M17, SHARP
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ラショウモンカズラか?タツナミソウか?
小川があるのだが、この踏み抜きそうな橋を渡ることができた。渡り終えた箇所から振り返って。
2023年05月07日 08:21撮影 by  SH-M17, SHARP
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小川があるのだが、この踏み抜きそうな橋を渡ることができた。渡り終えた箇所から振り返って。
渡渉後暫くの間、古い伐採用道を歩いた後に尾根に乗る。写真中央の切り株にまかれたテープマークのあたりから尾根に取り付いた。
2023年05月07日 08:35撮影 by  SH-M17, SHARP
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渡渉後暫くの間、古い伐採用道を歩いた後に尾根に乗る。写真中央の切り株にまかれたテープマークのあたりから尾根に取り付いた。
ゴムのステップが埋設されており、予定通りのルートを進んでいるようだ。
2023年05月07日 08:36撮影 by  SH-M17, SHARP
5/7 8:36
ゴムのステップが埋設されており、予定通りのルートを進んでいるようだ。
p497。なにもないけど。
2023年05月07日 08:55撮影 by  SH-M17, SHARP
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p497。なにもないけど。
霧にかすむ人工林を眺めながら歩く。
2023年05月07日 09:03撮影 by  SH-M17, SHARP
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霧にかすむ人工林を眺めながら歩く。
筆者はこんな具合の緑のトンネルが好きだ。
2023年05月07日 09:05撮影 by  SH-M17, SHARP
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筆者はこんな具合の緑のトンネルが好きだ。
南山山頂。そして三等三角点「御岳山」標高511.52 m、に到着した。
2023年05月07日 09:23撮影 by  SH-M17, SHARP
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南山山頂。そして三等三角点「御岳山」標高511.52 m、に到着した。
ここが三角点の名称の由来であるところの御岳山神社。山頂直下にある。神社から快適な尾根を下りかけたが、それはルート違いで登り返した。
2023年05月07日 09:25撮影 by  SH-M17, SHARP
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ここが三角点の名称の由来であるところの御岳山神社。山頂直下にある。神社から快適な尾根を下りかけたが、それはルート違いで登り返した。
雲海のように見えるのは草原。ルート違いに気づいて登り返したあと、神社から大子アルプスもびっくりの道なき急斜面を下降した。救いは土留めがしっかりしていてステップの役を果たしてくれたことだ。
2023年05月07日 09:26撮影 by  SH-M17, SHARP
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雲海のように見えるのは草原。ルート違いに気づいて登り返したあと、神社から大子アルプスもびっくりの道なき急斜面を下降した。救いは土留めがしっかりしていてステップの役を果たしてくれたことだ。
再び眺望点に出て気持ちがいい。晴れてたらなあ。
2023年05月07日 09:42撮影 by  SH-M17, SHARP
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再び眺望点に出て気持ちがいい。晴れてたらなあ。
稲荷山を目指す。倒木に塞がれた枝道へ入るのが正解だが、快適な直進の道があると、心理的に入るのがためらわれる。GPSと過去のヤマレコトレースは命綱だ。
2023年05月07日 10:17撮影 by  SH-M17, SHARP
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稲荷山を目指す。倒木に塞がれた枝道へ入るのが正解だが、快適な直進の道があると、心理的に入るのがためらわれる。GPSと過去のヤマレコトレースは命綱だ。
林道を横断して、まもなく稲荷山だ。
2023年05月07日 10:51撮影 by  SH-M17, SHARP
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林道を横断して、まもなく稲荷山だ。
稲荷山の稜線だろうか。
2023年05月07日 10:57撮影 by  SH-M17, SHARP
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稲荷山の稜線だろうか。
稲荷山はルートから外れてピークを踏むのだが、下山路へ向かってしまって引き返した。途中小ピークを過ぎて平坦な頂上稜線を過ぎればまもなくだ。
2023年05月07日 11:32撮影 by  SH-M17, SHARP
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稲荷山はルートから外れてピークを踏むのだが、下山路へ向かってしまって引き返した。途中小ピークを過ぎて平坦な頂上稜線を過ぎればまもなくだ。
三等三角点「稲荷沢」標高=460.93 mに到着した。
2023年05月07日 11:34撮影 by  SH-M17, SHARP
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三等三角点「稲荷沢」標高=460.93 mに到着した。
そして「稲荷山」の山名板。ここから下山路へ引き返す途中、斜面沿いに進むものと勘違いして1時間ロス。GPSと過去トレースのおかげで間違えていることには早々気づいたのだが、尾根沿いに進むところを斜面沿いに行くものと地形図を見間違えるというお粗末さだった。
2023年05月07日 11:34撮影 by  SH-M17, SHARP
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そして「稲荷山」の山名板。ここから下山路へ引き返す途中、斜面沿いに進むものと勘違いして1時間ロス。GPSと過去トレースのおかげで間違えていることには早々気づいたのだが、尾根沿いに進むところを斜面沿いに行くものと地形図を見間違えるというお粗末さだった。
ルートに戻れば快適な尾根道だ。水郡線の時間がそろそろ気になる。時間の貯金を稲荷山での道迷いで使い果たした感じだ。
2023年05月07日 12:30撮影 by  SH-M17, SHARP
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ルートに戻れば快適な尾根道だ。水郡線の時間がそろそろ気になる。時間の貯金を稲荷山での道迷いで使い果たした感じだ。
快適な尾根道から暗い枝道へ入るのは心理的な抵抗がある。今回の縦走のルートはこういうところばかりだった。
2023年05月07日 12:30撮影 by  SH-M17, SHARP
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快適な尾根道から暗い枝道へ入るのは心理的な抵抗がある。今回の縦走のルートはこういうところばかりだった。
若干の藪化もあって濡れながらかき分けていったが。
2023年05月07日 12:38撮影 by  SH-M17, SHARP
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若干の藪化もあって濡れながらかき分けていったが。
やがて踏み跡が明瞭になり、
2023年05月07日 12:38撮影 by  SH-M17, SHARP
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やがて踏み跡が明瞭になり、
藤坂峠に到着した。
2023年05月07日 13:02撮影 by  SH-M17, SHARP
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藤坂峠に到着した。
ここは伐採地で開けていてすっきりしていたのだが、その代わりに風雨が強かった。吹きさらしはこんなに寒かったのか。
2023年05月07日 13:02撮影 by  SH-M17, SHARP
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ここは伐採地で開けていてすっきりしていたのだが、その代わりに風雨が強かった。吹きさらしはこんなに寒かったのか。
太郎山方面は通行止め。これは車両用かと思ったら、実際山頂に何かのアンテナが立っていてフェンスで行き止まりだった。ここで井戸沢山へのトレースを見つけ損ねて道迷いした。4時ごろ上小川駅にくる水郡線にはもう乗れないだろうか?
2023年05月07日 13:04撮影 by  SH-M17, SHARP
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太郎山方面は通行止め。これは車両用かと思ったら、実際山頂に何かのアンテナが立っていてフェンスで行き止まりだった。ここで井戸沢山へのトレースを見つけ損ねて道迷いした。4時ごろ上小川駅にくる水郡線にはもう乗れないだろうか?
井戸沢山へ向かう稜線でギンリョウソウ(ユウレイダケ)を発見。
2023年05月07日 14:10撮影 by  SH-M17, SHARP
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井戸沢山へ向かう稜線でギンリョウソウ(ユウレイダケ)を発見。
下山路は初日同様の日陰がちな山林の中を進んだ。何度か枝道に入りかけた気になり、そのたびにGPSと過去のトレースを見比べて確認と修正を繰り返した。
2023年05月07日 14:32撮影 by  SH-M17, SHARP
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下山路は初日同様の日陰がちな山林の中を進んだ。何度か枝道に入りかけた気になり、そのたびにGPSと過去のトレースを見比べて確認と修正を繰り返した。
井戸沢山の山名板。
2023年05月07日 14:36撮影 by  SH-M17, SHARP
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井戸沢山の山名板。
そして三等三角点「井戸沢」標高=373.76 m。井戸沢山経由の下山ルートは枝道はあちこちに出ているが薮度はほとんど無く快適だった。
2023年05月07日 14:36撮影 by  SH-M17, SHARP
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そして三等三角点「井戸沢」標高=373.76 m。井戸沢山経由の下山ルートは枝道はあちこちに出ているが薮度はほとんど無く快適だった。
前回の右岸縦走のときの再現のようなナイフリッジに乗り、眺望点に出た。一瞬下小川の眺望点に出たような錯覚を感じたが、まったくの別物。雲が厚く気が付かなかったが、遠望しているのは鷲の巣山の美しいナイフリッジだ。
2023年05月07日 15:12撮影 by  SH-M17, SHARP
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前回の右岸縦走のときの再現のようなナイフリッジに乗り、眺望点に出た。一瞬下小川の眺望点に出たような錯覚を感じたが、まったくの別物。雲が厚く気が付かなかったが、遠望しているのは鷲の巣山の美しいナイフリッジだ。
祠みたいな集会所みたいな建物を通過し、縦走の成功を感謝して手を合わせた後、林道に出た。15時26分。目当ての汽車はたしか下野宮を15時30分ごろ通過してくるから上小川到着は15時50分くらいか。駅まではまだ距離がある。
2023年05月07日 15:26撮影 by  SH-M17, SHARP
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祠みたいな集会所みたいな建物を通過し、縦走の成功を感謝して手を合わせた後、林道に出た。15時26分。目当ての汽車はたしか下野宮を15時30分ごろ通過してくるから上小川到着は15時50分くらいか。駅まではまだ距離がある。
ショートカットも考えたが行き止まりのリスクを考えて正攻法で駅まで走った。散々走ってまだ郵便局だったときには「まだここかよ」と思ったが何とかセーフ。上小川駅は跨線端のあるレトロなホームだ。
2023年05月07日 15:53撮影 by  SH-M17, SHARP
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ショートカットも考えたが行き止まりのリスクを考えて正攻法で駅まで走った。散々走ってまだ郵便局だったときには「まだここかよ」と思ったが何とかセーフ。上小川駅は跨線端のあるレトロなホームだ。
幸運にも汽車の時刻は16時3分だった。自販機の飲み物を飲み、下山した山並みを眺めながら汽車を待つ余裕ができた。この景色は好きだ。
2023年05月07日 16:03撮影 by  SH-M17, SHARP
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幸運にも汽車の時刻は16時3分だった。自販機の飲み物を飲み、下山した山並みを眺めながら汽車を待つ余裕ができた。この景色は好きだ。
ずぶぬれ泥んこなので、立ったまま乗車して下小川に到着。郡山方面との汽車とのすれ違いを愉快に見送って、山行を終えた。
2023年05月07日 16:12撮影 by  SH-M17, SHARP
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ずぶぬれ泥んこなので、立ったまま乗車して下小川に到着。郡山方面との汽車とのすれ違いを愉快に見送って、山行を終えた。
石ピッケルを藪こぎウェアのポケットに入れっぱなしにしていた。
2023年05月21日 04:42撮影 by  SH-M17, SHARP
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石ピッケルを藪こぎウェアのポケットに入れっぱなしにしていた。
撮影機器:

装備

備考 ・藪こぎグッズ
雨具、帽子、ゴーグル(今回は出番なし)、ゴム引き軍手(商品名「タフレッド」)
タラノキやイバラが多く、雨具、特に安価な防水透湿レインパンツは何箇所か大きく裂けてしまいました。ヘッドランプ2個(日没後、夜間の行動が入ることを考え予備も準備しました)

・虫対策(春から秋は必須)
防虫ネット(歩いているときのくもの巣対策の必需品ですが今回はあまりくもの巣が多くなかったのでそのままやぶに突っ込みました。黒い生地のほうが視界を妨げにくいと思います)、虫除けスプレー、日焼け止めクリーム(安価な日焼け止めクリームは実は最強の虫除けクリームです)

・雑貨
タオル(帽子代わりに頭に巻いて使うことも)、ハンカチ、体ふきシート(体拭きシートは強度があるのでお尻拭きにも重宝します。使用したシートは持ち帰ります)、ファーストエイド(鼻炎予防薬も)、マスク(花粉対策。筆者は野山では盛夏でも鼻水が出ることがあるので花粉対策はしていきます)、歯ブラシ(食料が甘いものばかりなので、夕方磨くと快適でした。歯磨き粉は持ちません)

・水4L ペットボトルのコーヒー1L
晴天の初日で水を半分と少し飲んでしまい二日目が懸念されましたが、冷たい雨のおかげで二日目の水の消費量が減って助かりました。自分の場合は4Lでは足りないようです。ちなみに夏の大子アルプスのときはこの量を1日でほとんど飲んでしまいます。

・食料
一口ようかん、一口フルーツゼリー、ベビーチーズ、飴 

・スマホGPS モバイルバッテリー スマホケース(ビニール) 
今回の縦走の命綱です。スマホはカメラにも使うので予備電池で野宿中に充電しても二日目の下山時に残り10%くらいまで減りました。また通信は圏外だったり電波が弱かったりするので、電池節約のため、縦走時はほとんど機内モードにしました。ヤマレコのトレースや地図などは準備の段階でスマホに入れておきました。

・ビバークセット
銀マット、シュラフカバー、ツェルト、これからの季節は休憩時間の利用も含めて、小さい蚊帳を持ちたい気分です。

・反省点
二日間靴を履き続けていたことと、二日目の雨天のせいで足の皮がはがれかかってしまいました。野宿時にははだしにサンダル履きになって靴ずれ予防するべきでした。これを書きながら、以前北アルプスでツェルト泊したときにはサンダル履きでシュラフカバーにもぐりこんでいたことを思い出しました。つま先を守れるCROCSタイプが勝手が良いです。

スマホに保存した地図はもう少し拡大したものを準備して置くべきでした。また一定の広さを一望するときは紙に印刷してあるほうが良いとも感じました。その際雨や汗で濡れることを考慮して透明なビニール袋に封して携帯します。

藪こぎ手袋でスマホは操作できないので、手袋脱ぎの手間を省くためにタッチペンを持つと時間を節約できました。

感想

前々回鷲の巣山に登ったとき、そして前回に久慈川右岸を回ったとき、右岸地域は稜線にそって網目のように踏み跡が通っていることに気がつき、もっと西へ行きたい、もっと大きく回りたいという気持ちが抑えられなくなって今回の山行を決行した。

その放浪欲は十分に満たされたようだ。奥久慈岩稜、男体山山頂から見える右岸の山々の中にいるというだけでわくわくした。鋭角に切れ落ちた稜線は、スギやヒノキの木立たったのか。不思議な遠景の種明かしがされることも楽しかった。



ーーー以下自分のためのメモーーー

■わくわくする
地図を眺めていくと「タバッコ峠」なる面白そうな地名の峠がある。もうここを通過するしかないだろう。そうしたらもう一足伸ばして尺丈山から北上して新田山、縦走路としては北部なのに南山、そして行ってみたかった稲荷山、太郎山、井戸沢山と回って上小川駅をゴールとするもフルコースとも言える案が決まった。

ヤマレコのトレースを見ていると七内峠からタバッコ峠を目指す場合、一旦七内峠を過ぎたあたりで久隆中の林道へ降り、林道を使って回り道をしている。しかし地形図を見る限り、そのまま尾根伝いに北上して林道へ出ることができそうだ。右岸の尾根にはたいてい明瞭な踏み跡があるから、この尾根も例外ではないだろう。ヤマレコのトレースが残っていないところを歩く不安と期待を胸に縦走を開始した。

■ワクワクしすぎて不注意になる
初歩きのエリアまではなるべく急いで通過しようと気が焦ったせいか、四等三角点「沼ノ上」(ここまでは前回歩いた)までで4回も道間違えをしてしまった。盛金富士の先で、左側の谷へ降りろというペンキマークがあるのを知っていながら見落とし、P401から「沼ノ上」にかけては、明瞭でかつルートではない踏み跡がいくつもあることを知っていながら、その間違った道に3度も降り、3度目はもう「沼ノ上」へ登り返す峠はすぐだからと、登り返さずに文字通り横着して峠へトラバースした結果、急斜面を進むことになり、時間と体力をロスしてしまった。

■ショートカットは予想通り
タバッコ峠への縦走路のクライマックスは先に述べたヤマレコのトレース無き尾根道だった。こちらのほうは筆者の事前の地図読みで予想した展開通りに、林道に合流するまで概ね明瞭な踏み跡が続いていた。所々薮めいたところもあったが、押し返されるような薮ではない。むしろ薄い薮でもイバラやタラノキがあるときが悪かった。なかでもイバラは刺さるととげが皮膚の中に残っていつまでもちくちくと痛みが続く。

■石ピッケル再登場
今回の縦走で急登、急下降はほとんど無かったのだが、それでも三角点「沼ノ上」から尺丈山までの、一日目の初挑戦のルートでは、四つんばいで登ってもずり落ちがちな急登が何箇所かあった。そういうところでは大子アルプスで発明した石ピッケルが役に立った、手のひらに納まるサイズの薄めの石をもって、登るときにその石を土にめり込ませるのだ、手で地面を捕らえるよりもはるかにしっかりホールドを取ることができ、結果としてフットホールドも安定してずり落ちることなく高さを稼ぐことができた。

そもそも今回の縦走は急登や旧火口のあとには大概歩きやすい尾根が続いており一休みすることができた。ただただ急登と急下降を20回以上繰り返す大子アルプスで精神面を鍛えていたおかげで、ルートに泣かされることは一度も無かった。

■野宿
初日は尺丈山まで行ければ大成功だと思っていた。結果的に尺丈山山頂にて日没となったので、何とか成功だろう。惜しむらくは夕闇が迫っていて、せっかくのすばらしい眺望を楽しむことができなかったことだろう。それでも宵の口には男体山方面から登る月を見ることもできて満足だ。

藪こぎウェアの雨具を着て銀マットで山頂の眺望点でごろ寝した。極端に寒くは無かったのでツェルト類はかぶらなかった。最初は地面に寝たが、やや傾斜していて寝心地が悪かったことと、雨が降ってくるとぬかるみになることは想像に難くないので、山頂のお堂の前にあるベンチの上で寝ることにした。ザックはお堂の軒の下を拝借した。荷物が軒下で人がベンチというのは不思議なところだが、まっすぐ足を伸ばして眠れることを優先したのだ。

宵の口には月が出ていたにもかかわらず、程なくして雨。山頂の杉の木立の下で一晩を過ごしていたのだが、雨がずっと降っていたわりには雨の直撃は受けず、思いのほか快適だった。さすがに明け方はいささか寒かったが。

■二日目、雨の縦走
二日目は予定通り薄明を待って出発した。夜に降り始めた雨がそのまま続き、せっかくの眺望点も見通しは悪く、雨に煙る奥久慈右岸の山々を縦走することとなった。縦走自体はどちらかというと普通の尾根歩きが延々と続くものだったから、雨に濡れながらという特異さと、雨と霧にかすむ山並みはちょっとしたスパイスになっていた。こんなちょっと陰気で惨めな山歩きもそれほど嫌いではない。

雨といえば、冷たい雨に救われたところもあった。藪こぎ用レインウェアを着ていても蒸し暑さに苦しまずに済んだのだ。雨具は晴天でも雨天でも着なければならず、晴天なら晴天で、全身汗びっしょりになる。体を伝った汗は脚をを伝って靴の中にたまり、靴ずれの原因になる。雨でも晴れでも靴の中が濡れることに違いはない。それならば飲用水が欠乏して苦しむよりは、適度な雨の中を歩くほうが体は楽なのだ。

樹林帯の中の雨はやさしい、道坂峠の吹き抜けの伐採地を通過したとき、今日は雨も風も相当強いことに気が付いたが、それ以外は風に吹きさらされることもほとんどなかったことは不幸中の幸いだった。

■二日目も道迷い
一日目に、道順をわかっていながら不注意で道間違えしたため、初めて歩く二日目のルートはこまめにGPSで現在位置を確認していたつもりだったが、それでも何度も道間違えしてしまった。歩いている最中にはこれが結構体力と気力を消耗するので、もっと気をつけなければと反省していたが、分岐点が標識で示されているわけでもなく、歩きやすい道がルートというわけでもなかったし、おそらく1kmも歩かないうちに道間違えに気が付いているから、下山してから全体を振り返ってみると道迷いというほどではなく、二日目のルートファインディングは合格点というべきかも知れない。

キリのいい標高500mの四等三角点「落合」はピークを気持ち過ぎた場所にある。その尾根は気持ちよく開けているのであるが、ルートではなく、ピークに戻って別の尾根をたどらねばならなかった。

新田山の山頂だと意気込んで登りきったら別の無名峰で、新田山を目指すには、踏み跡の薄い急斜面を下って無名の峠を横切って登り返さねばならなかった。

南山は御岳山神社(祠)があるのだが、その参道と思しき快適な尾根を降り掛けた。ここの正しいルートは山頂の祠脇のとんでもない急斜面で、登はんではないけどクライムダウンと呼びたいような降り方をした。

太郎山では正しい道であるにもかかわらず、これは塩沢につながっているから井戸沢山へは行かないと引き返したのちに、地図を再検討して途中まで塩沢方面と同じルートで途中分岐することに気が付いて再度進んだり。

中でも一番迷ったのは稲荷山だろう。稲荷山は今回のルートから外れたところにあるのだが、稲荷山に続く枝道に入っていたつもりが下山ルートをたどっていて引き返した。次に稲荷山を登頂した後、下山のルートに乗る道を、地形図を読み間違えて谷がちの道に入った。踏み跡が薮化していく様子を感じてこれはまずいとコルまで引き返し、反対の斜面に添って付いている踏み跡をたどってみた。しかしこの踏み跡もやがて完全に消えてしまった。行って行けないこともないがヤマレコのトレースの濃さから考えて、無理やり行くようなところではないだろうと再度コルまで引き返した。これは初日に三角点「沼ノ上」を目指したときに強引にトラバースしてひどい目にあったことの教訓が活きていた。

地形図を読み直して、等高線の向きを勘違いしていて、もっと谷側を歩かなくてはならないと思っていたところは、実はもっと尾根側を歩かなければならなかったのだ。それに気が付いて周りを見ると、尾根に向かって踏み跡があり、ペンキマークも見て取ることができた。このあとは簡単にルートに合流することができた。

今回の山行の高低差は二日間で2700mくらい。一方筆者が愛好(?)する西金ー下野宮ルートは一日の高低差が2000m。改めて大子アルプスのアップダウンの激しさを思うとともに、これでメンタルを鍛えていたおかげで、今回はアップダウンにもめげずに、というよりも愉快に歩けたと思う。

ルートファインディングの精度を上げるには、ある程度地図を頭に入れておくべきだったと、さまよっている最中には反省したものだが、下山後に再考すると、これだけの長さになると、細かい尾根筋、谷筋をすべて頭に入れて置くことは無理で、こまめに地図を見るしかなかっただろう。


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コメント

takahashisunさん、こんにちは。

疲れていなそうですが、お疲れ様でした。
同年代ではないかと勝手に思っていますが、いやはや凄いですね。感想からもへばっている様子は全く窺えずルートミスさえも楽しんでいるようですね。で、最終的に「愉快に歩けた」とは恐れ入るしかありません。。。

何ともワイルドな野宿や石ピッケルの話など興味深く読ませていただきましたが、それぞれの写真に付けられたコメントには本当に驚かされます。よく覚えていられるなぁと。私なんか、写真は撮ったものの「何で撮ったんだっけ」ってことが良くあります。まさか山行中にメモっているわけじゃないですよね?

最後に難題を。尽きない放浪欲の源を教えてください。
2023/5/20 12:58
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Kinoeさんごぶさたです。とうとう石器時代に突入してしまいましたよ。興味をもたれたとのことなので、ポケットに入れっぱなしにしていた実物の写真を写真の最後にアップしました。

実は小生まだ還暦は迎えておりませんので(まもなくですが)、半周りくらい下の世代かもしれません(^^)>。

写真のコメントには多少タネがあります。写真のタイムスタンプとGPSのログとを比較すれば、写真がどこで撮られたものかがわかるので、撮影地点を割り出すことができます。なにもないピークなどの情報はそれで「調べて」書き込んでます。

あと、コメントが書けるものだけ、少なくとも未来の自分が見返してうんうんそうだったよなと思えるものだけアップロードしてます。今回もともとは260枚くらい撮ったのですが、、、。

現地ではもっといろいろなことを考えるのと、略図なども現地で書きたいと思って、今回は紙とペンを持ったものの、そのボールペンのインクが切れていて何も書けず、凹みました。

難題は難題ですねえ。ありていに書けば、日本人が持っている漂泊のDNAを少し濃く継承しているとか。われわれの世代は暗記させられた松尾芭蕉の奥の細道の冒頭でも「古人も多く旅に死せるあり」と書かれてますしネ。

でも、Kinoeさんの問いはそういうことではないですよね、存じております(^-^;)。今後思案してみようと思います、というかすでに「で、お前はいったい何のためにどこへ行こうとしてるの?」という問いは発しているのですが、、、。
2023/5/21 11:55
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takahashisunさん、返信ありがとうございました。

>実は小生まだ還暦は迎えておりません〜〜〜
それは大変失礼しました。ただそれを知って「なるほど私はその頃(還暦前)が最も意欲的だったなぁ」と思い返し勝手に納得しました。(いえ、takahashisunさんもそうだという意味ではありません。)

石ピッケルは思ったより小さいんですね。でもその都度都合よく適当な石が見つけられるわけはないので、持ち歩ける大きさの方が良いわけですね。

写真は私は100枚程度撮ります。それをカシミール上にルートと共に表示させるので、撮った位置はわかるのですが、それでも・・・ね。
後で見返した時のために写真を選抜するのは良い案だと思いました。

最後の質問は愚問でしたね。答えは存在するのかもしれませんが、見つけ出す必要のないモノなのでしょう。この歳になると探求心が尽きるまで身体が動くことをただただ願うばかりです(私の事です)。
2023/5/21 15:04
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kinoeさん、納得なさっちゃいましたか。自分的には若干早く老け込んでkinoeさんの境地に近づいてしまったような今日この頃です。

難問の答えのひとつは「忘れ物を取りに行く」みたいな感じもあるかなと。うんと若いころ(高校生のころ)は放浪願望ありましたが安全性とか考えてブレーキ掛けてましたからね。やり残したことを心身の性能が出るうちにやっておきたいみたいな。
2023/5/22 19:41
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