南ア主脈縦走(池口岳登山口-三伏峠-日向山登山口)
- GPS
- 47:27
- 距離
- 113km
- 登り
- 11,276m
- 下り
- 11,720m
コースタイム
- 山行
- 10:50
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:50
- 山行
- 11:30
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 12:30
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 8:40
- 山行
- 13:50
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 14:20
- 山行
- 11:20
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 12:40
時間は適当
休憩込みでCT×0.7くらいの感覚
天候 | 晴時々雨・曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
○前半(池口岳→光岳→聖岳→赤石岳→荒川岳→三伏峠) 行き:遠山郷前泊(ゲストハウス太陽堂)→池口岳登山口までタクシー(30分程度) 帰り:鳥倉登山口→伊那大島駅までバス(2時間程度) ○後半(三伏峠→塩見岳→仙丈ヶ岳→甲斐駒ヶ岳→日向山) 行き:伊那大島駅→鳥倉登山口までバス(2時間程度) 帰り:日向山登山口→道の駅はくしゅうまで徒歩移動し韮崎駅までバス移動 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○危険個所 荒川前岳はやばい 日向八丁尾根はもっとやばい 気合と根性で乗り切る |
その他周辺情報 | 道のはくしゅうの道中に尾白の湯があるので入りましょう。 ○水場(2023年8月確認済) ・静高平 ・茶臼小屋 ・聖平小屋 ・百瞭胸海硫 ・荒川小屋 ・高山裏避難小屋(遠い) ・三伏峠小屋(遠い) ・熊ノ平小屋 ・長衛小屋 ・仙水小屋 |
写真
感想
2023年夏のイベント・南アルプス主脈縦走
今年はみそしるのりょうさんをはじめ、各種SNSで同じようなルートを縦走しているハイカーさんが多かったイメージです(毎年多いのかもですが去年から山歩き始めたので悪しからず)
前述の方々は南アルプスの百名山10座を全て経由するのが一般的のようですが、自分は鳳凰山・北岳・間ノ岳を除く7座を繋げたルートにしました。
鳳凰山:2022年に歩いたので除外
北岳・間ノ岳:白峰全山(別記録参照)で歩く予定だったので除外
当初の計画は下記の通り6日間でしたが、途中で大型の台風が突撃してきたので急遽計画変更し三伏峠で一旦下山、2週間後に三伏峠から残りの分を歩き5日間で踏破しました。
(事前計画)
1日目:池口岳登山口→光岳→光岳小屋
2日目:光岳小屋→聖岳→百瞭胸海硫
3日目:百瞭胸海硫→赤石岳・荒川岳→高山裏避難小屋
4日目:高山裏避難小屋→塩見岳→熊ノ平小屋
5日目:熊ノ平小屋→仙丈ヶ岳→長衛小屋
6日目:長衛小屋→甲斐駒ヶ岳→日向山登山口
ちなみに歩き始めのパックウエイトは約17kg、日数もあるけど食料10kgだし水も多めに担ぐしULって何だろう。
以下、山行記録となります。
【実際の参考記録】
1日目:池口岳登山口→池口岳→光岳→茶臼岳→茶臼小屋
前日に遠山郷へ前乗り、ゲストハウス太陽堂さんに宿泊。めちゃくちゃ旨い夕食とビールで食卓を囲み、山の話で談笑した。出発が早いので9時に就寝。
事前にタクシーを予約していたので、4時にゲストハウスを出発し30分ほどで池口岳の登山口に到着。約3000円。登山口には他に2名のハイカーが準備をしており、なんとなく後をついていくことにした。この2人が早すぎて全然ついていけない。2人が休憩しているタイミングでなんとか追いつくが、それでもまたすぐにちぎられる。ジャンクションピークまではこんな感じで必死のハイクアップ。
池口岳北峰に3人で登り、2人は南峰までいくとのことだったので先に光岳へ向かうことに。加加森山を越えた先で道に迷っていると2人にぶち抜かれていました。光石に寄って光岳の山頂に着いた頃には他の2人は休憩も終わっている頃だった。2人はピストンで日帰りするとのことで、ここでお別れした。この2人に引っ張ってもらったおかげで結構早く光岳までこれた。
光岳小屋でコーラを購入し一服。川根トレイルの記念切符を貰う。計画ではここで宿泊予定だったが、時間に余裕があったのでもう少し歩くことに。
イザルガ岳・易老岳・茶臼岳を越えて茶臼小屋に到着。テント場はいっぱいだったが、茶臼岳から一緒に下ったバリルート大好きお姉さんのおかげでなんとか小屋番の方に空きスペースを紹介して頂けた。今回はタープ泊。
夕飯を食べながら東側を眺める。ガスの切れ間から笊・布引・青薙方面が見える。崩壊地が多く南アらしい展望に心躍った。特にすることもないのでタープに潜り込んで7時過ぎには眠りについた。
2日目:茶臼小屋→上河内岳→聖岳→赤石岳→荒川小屋
茶臼小屋を4時前くらいに出発。暗闇の中上河内岳まで歩いてると岩に足を強打して大出血。ひとり寂しく応急処置で耐え。
上河内岳で日の出を見て聖平小屋まで下り。ザレ場もあって普通に怖い道だったけど下りだしなんとかクリア。眼前に聳える聖岳がデカすぎてエモになってました。
聖平で朝飯食って小聖〜聖を登る。まあまあな登りでメンブレしかけたけど登山者も多くて賑やかだったので楽しく登れました。
聖から先の兎岳・小兎岳・中盛丸山の3連コンボはめちゃくちゃハードだけど道も個性豊かで楽しいです。
百間洞山の家でカップ麺とか諸々補給して元気100倍。聖平からずっと先行していた外国人ハイカーのジオと談笑して2日目の目的地が同じ荒川小屋と判明。ペースは彼の方が速かったので先に歩いてもらいあとを必死に追う。
赤石岳までは気持ちええトレイルもあるけど基本登り続ける。ガスガスの中で時折晴れ間に覗く赤石岳と周りの景色に励まされながら山頂に至る。電波が繋がるとのことで彼女と連絡を取るジオに追いついて少し休憩。
赤石岳からは一気に荒川小屋まで駆け下りる。この区間はガスの中でもかなり雰囲気が良くて楽しすぎたのでまた晴れた日に歩いてみたいです。
荒川小屋の林の中にタープを張り、小屋でビールを購入し乾杯。道具を乾かしたり夕食を食べたりしながら過ごす。東側の展望が良く、夜は星も綺麗だった。小屋にはTJARの宿題をこなすハイカーが沢山。7時くらいに就寝。
3日目:荒川小屋→悪沢岳→小河内岳→三伏峠(→鳥倉登山口)
2時くらいに起床してそそくさとパッキング。近くで幕営してたジオも準備してた。先に出発して荒川岳まで登る。
中岳避難小屋でザックをデポして悪沢岳に向かう。4時すぎに到着したけど日の出まで時間があったので、爆風を岩陰で避けながら待機。5時過ぎに日が昇ってきたタイミングでジオも到着。富士山バックに写真を撮り、山頂からの大パノラマ楽しんだ。
そのまま前岳まで戻って先へ歩き続ける。かなり高度感ある道を発狂しながら突き進む。この辺からジオを一緒に歩くことに。歩きながらお互いの話をする。英語での会話はあまり経験がなかったけど、なんとか普通に会話することができた。
高山裏避難小屋でラーメンを啜って休憩。トレランの人達と話をしつつ、このあたりの山域について小屋のおっちゃんに話を聞いた。近くの小屋とトランシーバーで交信してるのおもろい。
三伏峠まではペースを上げて歩く。崩壊地だらけでめちゃくちゃ楽しいけどジオのペースが速すぎて殺されかけました。トレラン勢抜くしわけわかめ。小河内岳と烏帽子岳は良いピーク。
三伏峠小屋で名物らしいカレーを食べる。具だくさんで旨すぎました。翌日から台風直撃の予報だったので、この日のうちに下山することに。ジオはここで一泊して翌日塩見岳ピストンして帰るとのこと(後日連絡を取ったら無事に下山したらしい。クレイジー)。
鳥倉まで下山している途中で名古屋から来ていたトレラン勢の方2名と一緒に歩くことになり、下山後は町まで車で送ってもらい温泉までご一緒させていただいた。感謝です。
4日目:(鳥倉登山口→)三伏峠→塩見岳→仙丈ヶ岳→長衛小屋
台風による中断から2週間。前泊で三伏峠まで復帰し、縦走を再開する。
この日は仙塩尾根を一気に歩ききる計画なので、1時に起床し2時には歩き始める。真っ暗な樹林帯を歩くのは神経が研ぎ澄まされて癖になる。一人森の中に閉じ込められて深みに落ちていく感覚が楽しい。
塩見小屋で朝食休憩をしたら塩見岳へ。日の出前だったので写真だけ取って通過。ザレの道を進み蝙蝠尾根分岐を直進する。蝙蝠岳もいつか行きたい。
いくつかのクセツヨピークを経由して熊ノ平小屋に到着。西農鳥岳が正面に見えててイケメン。水を補給し軽く休憩してハイキング再開。三峰岳まで登り返す。道中はなだらかな場所もあり結構いいトレイル。
三峰岳は岩々したピーク。南は塩見岳方面、北は仙丈ヶ岳方面の尾根がすべて見える。仙丈ヶ岳はまだまだ遠い。先を急ぐ。
無心で樹林帯のトレイルを進む。ひたすら下って両俣小屋との分岐で休憩し、再度登り返しが始まる。倒木も多く手つかず感のある森の中は個人的に結構ストライクだった。
仙丈に近づくにつれてカール地形がどんどん大きくなってくる。結局の話、山は少し遠くから眺める山容が一番いいのかもしれない。大仙丈、仙丈・小仙丈を踏み目的の長衛小屋を目指す。ガスが斜面を昇ってくる臨場感がバチイケ。
下りまくって長衛小屋に到着。人気のテント場とあって無数のテント畑が広がる。なんとかスペースを確保しタープ泊。ビールとボイルしたウインナーで乾杯していると急な豪雨。雷もひっきりなしに発生し激しい夕方。タープ内はビチョビチョになったけど雨対策が完璧すぎて快眠できました。
5日目:長衛小屋→甲斐駒ヶ岳→日向山→道の駅はくしゅう
前日の雨から一転、タープの外に顔を出すと星空が広がる。周りは誰も起きていない様子だったので、静かにパッキングを済ませて歩き始める。沢沿いの林道を進み仙水小屋で小休止、ガレガレの道を越えて仙水峠に到着。朝食を食べる。
駒津峰まで登り。韮崎方面の夜景を見つつ森林限界を突破して登り続ける。摩利支天の手前までくると空が色づき始める。山頂の一歩手前で東の果てから太陽が昇ってきた。朝焼けの中、甲斐駒ヶ岳に到着した。
甲斐駒ヶ岳からは日向八丁尾根経由で下山することに。道中、何度か発狂を繰り返しながら進む。内容が濃すぎたのでここでは語らないが、高所恐怖症は心して足を踏み入れる必要がある尾根でした。
生きた心地がしない道を進み、大岩山を越えたあたりで気持ちの良いトレイルが始まった。ご褒美トレイルを歩き、今回のラストピーク日向山に到着した。流石人気の山なだけあって、大勢の登山客で賑わっていた。
下山後は尾白の湯に立ち寄って汗を流した。バスの時間の兼ね合いで10分しか入浴できなかったのが残念。せっかく流した汗を再度だらだらかきながら道の駅はくしゅうまで歩く。何とかバスの時間に間に合い帰路についた。
ということで今回はここまで。
できれば一気に縦走したかったですが、自然は都合よく人間を受け入れてはくれません。むしろ当初の予報より台風のペースが遅れてくれたので三伏まで進めたことに感謝です。
南アルプスはまだまだ歩き足りないのでしばらく遊べそうです。
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