薬師岳山荘に泊まって天の川銀河と雷鳥親子を見よう〜飛越新道
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- GPS
- 01:20
- 距離
- 37.9km
- 登り
- 2,987m
- 下り
- 2,987m
コースタイム
・8/8(2日目) 薬師岳山荘 - 薬師岳 - 北薬師岳 - 薬師岳 - 薬師岳山荘 - 薬師平 - 薬師峠(給水) - 太郎平小屋 - 太郎山 - 北ノ俣岳 - 北ノ俣避難小屋(給水) - 寺地山 - 鏡池 - 神岡新道分岐 - 飛越トンネル登山口
天候 | 1日目(8月7日)曇 時々 晴、2日目(8月8日)晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・飛越トンネル登山口に、登山届(下山届)提出所とボックストイレ ・北ノ俣避難小屋、薬師峠キャンプ指定地で給水可 |
その他周辺情報 | ・薬師岳山荘(2010年8月に新装オープン)のHP http://www.yakushidake-sansou.com/ |
写真
薬師岳山荘と薬師岳山頂方面、薬師岳山荘は2010年8月に建て替えられ新装オプーンしたコンパクトな快適な山小屋でした
感想
飛越新道を利用して、山小屋に一泊して薬師岳と黒部五郎岳を目指す予定でした。天候などの都合で、北薬師岳まで足を伸ばして黒部五郎岳登頂は断念しました。
最近の晴れ続きで、寺地山周辺の登山道のぬかるんだ箇所はかなり乾燥していて、靴が泥の中に埋まって泥んことなることはありませんでした。今回は足元はつるりん道ではありませんでしたが、足元にツルリンドウの花が咲いている箇所がありました。登山道脇には小さな池塘の鏡池や湿地があり、ニッコウキスゲ、イワショウブ、キンコウカ、タテヤマリンドウなどの花が見られました。鏡池の周辺では、カオジロトンボやアキアカネが観察できました。北ノ俣避難小屋に立ち寄ると、小屋前のホースに湧水が導水してありました。木道を少し登ると池塘群がありました。その後深くえぐれた登山道の坂道を登っていき、北ノ俣岳山頂の少し北の立山連峰主稜線に合流しました。周辺の雪解け斜面では、ハクサンイチゲ、チングルマ、ミヤマキンバイ、コバイケイソウ、ミヤマリンドウ、コイワカガミなどの花が見られました。下り坂を進んで行き太郎平小屋に到着しました。予定ではこの日にこの小屋に宿泊して、この日のうちに薬師岳をピストンして、翌日黒部五郎岳に向かう予定でした。朝は晴れていましたが、昼過ぎには次第に上空が雲に覆われてしまいました。そこで明日の朝の好天に期待して、今日は薬師岳山荘に宿泊することにしました。薬師峠キャンプ指定地で冷たい水を補給して、薬師岳山荘に向かいました。薬師平からの先の坂道を登っている時に薬師岳の東側に青空が見えてきて、西の方には雲が湧いたり消えたりしていました。薬師岳山荘は最近建て替えられた新しい山小屋で、この日はそれほど混雑な状況ではありませんでした、60人程の宿泊者だったのではないかと思われました。明日の早朝山頂部でご来光を迎えるために、お弁当を注文しました。夕食の前に薬師岳を往復しましたが、山頂に到着した時には上空には雲がかかっいて、北側の展望はほとんどありませんでした。途中でライチョウの2つの親子を観察することができました。それぞれ2羽と3羽の生まれてそれ程日数がたっていないと思われる雛がいて、よちよち小走りで動き回って採食をしていました。近くでイワヒバリも歩き回って採食をしていました。薬師岳山荘に戻って食堂で夕食を採りました。夕方には薬師岳の北西にかかっいた雲が無くなり青空となり、綺麗な夕焼けが望めました。夜山小屋の中は少し蒸し暑いくらいでした。夜は風も弱く綺麗な星空が見えていて、富山平野の明るい夜景も見えていました。
翌日、ご来光を迎えるためにヘッドライトを付けて北薬師岳を目指しました。稜線の東西を巻き直したりする分かり難い箇所もありますが、ペイントのマーキングを確認しルートを見失わないようにしました。誰もいない北薬師岳に4時20分ごろに到着し、お弁当を食べながらご来光を迎えました。北アルプスの稜線越しに八ヶ岳と甲斐駒ヶ岳が見えていました。八ヶ岳の南端に台形状の山が見えていて、富士山かなと思っていましたが、少し標高が低いので変だなあと思っていました。薬師岳の山頂に行った時にそれは編笠山だったことが分かり、富士山は甲斐駒ヶ岳の少し北側に見てていて、北薬師岳からは富士山は見えないようでした。針ノ木岳の少し南側の水平線付近にあった雲からのご来光となりました。剱岳と立山、後立山連峰方面は逆行となりました。北薬師岳からは薬師岳と少し残雪がある金作谷カールの赤く染まるモルゲンロートが見事でした。空に遭った薄雲も赤く染まりました。その後北ノ俣岳方面へと下山に取りかかりました。薬師岳山頂からは、富士山、笠ヶ岳、乗鞍岳、御嶽山、白山などが見渡せました。御嶽山からは東に噴煙が大きく流れているようでした。移動中に有峰湖の水面上にあった雲もなくなり、水面が見下ろせました。太陽が昇っていく辺りの上空に雲があり、黒部五郎岳や北ノ俣岳などに朝日がしっかりと届かない状況となりがちでした。北ノ俣岳に近づいてくると、太陽をさえぎりがちだった薄雲がなくなり始め、薬師岳が綺麗に輝いていました。北ノ俣岳頂上に到着すると水晶岳方面も逆行から綺麗な山肌となってきました。北ノ俣岳の山頂で昼食の弁当を採って、飛越新道を下山に取り掛かりました。北ノ俣避難小屋付近では、次第に北ノ俣岳方面の上空には雲がかかり始めました。寺地山から下部では日差しがあることが多く、暑さでバテ気味となり、アップダウンの繰り返しが難儀となってきました。ほぼ予定時間に飛越トンネルに到着しました。今回黒部五郎岳は断念しましたが、2日目に好天の北薬師岳からの展望が今回の収穫でした。
・今回観察した花など
アオノツガザクラ、アカモノ(果実)、アキノキリンソウ、イワイチョウ、イワウメ(花後)、イワショウブ、イワツメクサ、ウサギギク、ウラシマツツジ(葉)、エゾシオガマ、オオバミゾホオズキ、オオヒョウタンボク、オオレイジンソウ、オタカラコウ、オヤマリンドウ、オンタデ、ガンコウラン(果実)、カンチゾコウゾリナ?、キヌガサソウ、キバナノコマノツメ、キンコウカ、クモマスミレ、クロウスゴ(果実)、クロクモソウ、クロマメノキ、コイワカガミ、コガネイチゴ、コケモモ、ゴゼンタチバナ、コバイケイソウ、コメツツジ、シナノオトギリ、シナノキンバイ、ショウジョウバカマ(果実)、シラタマノキ、シロバナタテヤマリンドウ、タカネヤハズハハコ、タカネヨモギ、タケシマラン(果実)、タニギキョウ、チシマギキョウ、チングルマ、ツクバネソウ、ツマトリソウ、ツルアリドオシ、ツルリンドウ、トウヤクリンドウ、ナナカマド?、ニッコウキスゲ、ナバリノギラン、ハイマツ、ハクサンイチゲ、ハクサンフウロ、ヒメクワガタ、ホソバノキソチドリ?、マイヅルソウ(果実)、ママコナ、ミズバショウ(果実)、ミツバオウレン、ミヤマアキノキリンソウ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマコゴメグサ、ミヤマシグレ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマバイケイソウ、ミヤマホツツジ、ミヤマリンドウ、モウセンゴケ、モミジカラマツ、ヤマハハコ、ヨツバシオガマ、ワタスゲ
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