荒川,赤石,聖岳 南アルプス南部縦走
- GPS
- 30:26
- 距離
- 50.7km
- 登り
- 5,208m
- 下り
- 5,396m
コースタイム
- 山行
- 4:36
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 5:50
- 山行
- 7:06
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 8:43
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 7:29
- 山行
- 6:54
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 8:30
天候 | 8/3 曇り(ガス)のち雨 8/4 晴れのち曇り(ガス)のち雨 8/5 晴れのち曇り(ガス)時々雨 8/6 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
聖兎コルからの聖岳への登りは急な岩稜で濡れると岩が滑るので注意が必要 (エアリアでは聖岳〜聖平へ降りるところが危険とあるがこっちの方が危険) また大沢岳東側ルートは通る人が少なく道が不明瞭 また横窪峠からヤレヤレ峠までの下りも濡れていると岩や木の根等が滑るので注意 |
その他周辺情報 | 下山後は臨時駐車場から車で約5分の白樺荘での温泉が良い(500円) また、食事もここでとるのが良いが、食堂は15:00までなので注意が必要 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ(1) 必須
予備電池(1) 必須
1/25000地形図(1) 必須
コンパス(1) 必須
筆記具(1) 必須
ライター(1)
ナイフ(1)
保険証(1) 必須
飲料(1) 行動分として2L/日
ロールペーパー(1) 必須 (芯抜きしておく)
ファーストエイドキット(1) 必須
タオル(1) 必須
携帯電話(1) 必須
計画書(1) 必須
雨具(1) 必須
防寒着(1) 必須 朝晩は10℃以下に
スパッツ(1) 必須
手袋(1) あると良い
ストック(1) あると良い
ビニール袋(1) 必須
替え衣類(1) 下山後用
入浴道具(1) 下山後用
シュラフ(1) 必須
ザックカバー(1) 必須
クマよけ鈴(1)
食器(1) はし、スプーン、コップは必ず
時計(1) 必須
日焼け止め(1) 必須
非常食(1) 必須 好みのもの
虫除け(1)
カメラ(1)
サンダル(1) あると便利
エアマット(1) 必須 ないと寝れない
耳栓(1) あると便利
水入れタンク(1) テント場で使用
歯ブラシ(1) 歯磨き粉は使用不可
水2L 炊事用の水、ペットボトル等に入れ持参のこと
お酒 持てる量を好きなだけ
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共同装備 |
テント(1) Satoshi884
テントマット(1) Satoshi884
コンロ(1) Satoshi884
ガスカートリッジ(1) Satoshi884
コンロ台(1) Satoshi884
コッヘル(鍋)(1) Satoshi884
ファーストエイドキット(1) Satoshi884
新聞紙(1) Satoshi884
ガイド地図(1) Satoshi884
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感想
南アルプス北部の主要なピークは概ね登ったため、今回の山行では抜けていた南部の3000m峰を回ることにした。
この山域は、新静岡ICを降りて畑薙第一ダムまで山道を約2時間とアクセスが悪くなかなか登ることができない。そのため、一気に悪沢岳、赤石岳、聖岳から茶臼岳までぐるっと回ることにした(光岳は日程的に断念)。
8月3日
自宅を午前1時前に出発し、新東名の出口を2ヶ所も行きすぎるハプニングがあったものの何とか午前6時頃に臨時駐車場に着いた。駐車場に向う途中雨が降ったり止んだりと微妙な天気だったが、駐車場付近では曇りで地面は乾いていた。
この時間ですでに椹島行きのバス停には30〜40人程が並んでいた。バスの1便は予定より大幅に早く6時30分には出発となったが、ギリギリで乗ることができず、ほぼ予定通りの7時40分発の2便に乗車し、椹島に向かうことができた。
バスは出発から約1時間後椹島に到着し、9時に千枚小屋に向けて出発した。
千枚小屋まではだらだらと長い樹林の登りがひたすら続き、さらに2人分のテント装備とビール4缶等いろいろとお楽しみも積んでいてザック重量が約27kgと重かったため、なかなかハードだった。午後になるにつれガスが広がり、見晴台でも赤石岳も望むことが出来ず、千枚小屋に着くころには雨が降り出していた。
泊まりの手続きをしている間、雨が強くなったこともあり、この日は1度だけ使える小屋カードを使い素泊まり小屋(百枚小屋)に泊まることにした。
8月4日
朝は雲が下におりて、雲海の上に富士山がぽっかり浮き、さらにご来光がその横から昇ってくるという、なんとも美しい景色を見ることができた。
早朝は上空に雲はなく、南アルプスの山々や中央アルプス、御嶽山、槍穂高を眺めながら悪沢岳を目指した。千枚岳、丸山と順調に登っていき、そのまま荒川三山(悪沢岳、中岳、前岳)に登ることだ出来た。前岳から荒川小屋までの下りではお花畑が広がり、マツムシソウやハクサンフウロ、ウサギギク、コウメバチソウ等が美しく咲いていた。
荒川小屋から小赤石岳、赤石岳までは失った高度を再び上げるため長い登りだった。このころからガスが多くなり、周りの景色はほとんど見えなくなっていたが、ライチョウの親子をたくさん見ることが出来、つらい登りを忘れさせてくれた。
小赤石、赤石岳ではガスで景色が見えず雲行きが怪しくなっていたため、記念撮影と休憩だけし先を急いだ。百間平の前あたりからは雨が本降りとなり、ずぶぬれになりながら百間洞に到着した。
到着後は一時ものすごい土砂降りとなり、いくつかのテント場が池になっていた。しかし、小屋で雨宿りしていると雨が弱まり、その後やんだため、テント泊とすることにした。このテント場は小屋まで5分ほど下らなければならならなかったため、水、トイレは少々面倒ではあったものの、地面は平らで石もそこまでなかったのでテント内は快適だった。さらに、テント場の方が多少高台となっていたので、夜の星を見るのには小屋よりも眺望が利いてよかった。
8月5日
この日の朝も、前日同様、快晴だった。この日はまず、テント場横に分岐がある大沢岳までの登山道を登った。この道はあまり登られていないため不明瞭かつ、若干の危険箇所があったものの、人がいないせいかライチョウの親子に間近で会える等なかなか良いものだった。大沢岳山頂からは荒川三山がよく見え、雄大な眺めを楽しんだ。その後は、中森丸山、小兎岳、兎岳といくつものピークを登ったり下ったりするため、なかなかハードな行程だった。兎岳では南西にある三角点まで這松に覆われ道を苦労して行ったものの、特に何かがあると言うものではなかった。
連日午前8時を過ぎるとガスが出始め、10時くらいになるとガスに覆われてしまうため、聖岳に登るころには周囲の景色は見えなくなっていた。聖兎コルからすぐの赤い岩の急登(岩場)は濡れた岩が滑りやすかったため慎重に登った。その後はひたすら聖岳に向け登っていき、無事山頂に着ことが出来た。山頂に着くと10時半だというのに早くも雨が降り出し、雨具を着た。景色は見えないがせっかくなので、アタックザックを山頂にデポして奥聖までピストンした。奥聖岳までの道はチングルマの大群落が広がり、花はないものの綿毛が一面に広がりとてもきれいだった。
聖岳を過ぎると後は聖平まで下りだけである。ただ、昭文社のマップ危険箇所とあるため、ストックをしまって慎重に降りて行った。が、特記するほどの危険箇所はなく、むしろ登りの岩場のほうが危険と感じた。小聖を過ぎるとお花畑がきれいで疲れを癒してくれた。
ようやく到着した聖平小屋では、フルーツポンチ一杯をいただくことが出来、疲れた体に染み渡った。とてもありがたいサービスだ。このテント場は聖までの登山者も泊まるためにぎわっており、トイレなどの設備もとてもきれいだった。
8月6日
最終日の朝も快晴だった。この日のうちに東京まで帰らなければならないことと前日の天気予報で早い段階で雷雨が予想されていたため、少し早めに出発した。
登りはじめてすぐに上河内岳が見えたが、すでに笠雲がかかり始めていた。朝は眺望も利くため美しい景色を楽しみながら、南岳、上河内岳分岐と順調に登っていった。上河内岳ははじめはガスっていたものの山頂についたときにはちょうどガスが晴れ、これまで登ってきた悪沢、赤石、聖岳を望むことが出来た。
茶臼までは亀甲状土のお花畑を眺めながらの比較的ゆるい道のりで最後の稜線の景色を楽しみながら歩いた。茶臼岳では椹島からここまで同じ行程を行っていた方(光岳までいくとのこと)と別れを告げ、下山を始めた。
茶臼小屋を過ぎるとひたすら樹林帯の急坂の下りで、一気に高度を落としていった。1,2時間で高度を1000m以上落とすのでどんどん空気が暑くなってくるのを感じた。
荷物が行きよりも軽くっているとはいえ20kg以上はあるので、下りもなかなかハードで、ヤレヤレ峠に着くころは本当にやれやれと言った気持ちになった。
大吊橋を過ぎるとまだまだ長い林道歩きが1時間半続き、やっとのことで臨時駐車場に着くことができた。
今回は行程が長く荷物も多かったため比較的ハードだったものの、山小屋(トイレ)がきれいで水も豊富、またテント場も空いていたため快適な山行だった。
また、雨に降られたものの、朝は快晴で眺望がよく、またたくさんの高山植物の花々やライチョウを見ることが出来、景色を楽しむことが出来た。
登山者も少なく皆同じような行程なので、いろいろな方と話す機会にも恵まれ、そういった意味でもとてもよい山行であった。
個人的諸事情で、しばらく長期の登山は難しくなるが、その前の山行としてはとてもよいものであった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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赤石岳ー聖岳の間 百聞洞周辺で赤い帽子の白いウサギのぬいぐるみをなくしました。
中盛丸山 山頂か百聞洞山の家周辺の確率が高そうです。
情報が有ればお願いいたします。
jynqk047@yahoo.co.jp
ぬいぐるみですが、山行中にお探しのようなものは見かけませんでした。
お力に添えずすみません。
情報ありがとうございました
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