白馬三山テント泊で歩く夏休み（大雪渓〜鑓温泉）

2019年08月11日(日) ~ 2019年08月13日(火)

• GPS: 18:24
• 距離: 23.5km
• 登り: 2,637m
• 下り: 2,633m

コースタイム

1日目

• 山行: 0:59
• 休憩: 0:00
• 合計: 0:59

14:01 猿倉荘
15:00 白馬尻小屋

2日目

• 山行: 8:26
• 休憩: 1:40
• 合計: 10:06

5:24 白馬尻小屋
7:36 7:36 岩室跡
8:32 8:35 避難小屋
9:28 9:49 白馬岳頂上宿舎
10:11 10:11 白馬山荘
10:26 10:36 白馬岳
10:47 10:47 白馬山荘
11:04 11:57 白馬岳頂上宿舎
12:10 12:10 丸山
13:16 13:25 杓子岳
14:38 14:42 鑓ヶ岳
15:05 15:05 鑓温泉分岐
15:30 15:30 天狗山荘
15:30 宿泊地

3日目

• 山行: 6:01
• 休憩: 1:22
• 合計: 7:23

5:25 宿泊地
5:55 5:55 鑓温泉分岐
6:25 6:25 大出原
7:40 8:58 白馬鑓温泉小屋
9:17 9:18 鑓沢
9:34 9:34 崩沢
9:37 9:37 落石沢
9:44 9:44 杓子沢
10:15 10:18 サンジロ(三白平)
11:04 11:04 小日向のコル（1824m）
11:52 11:52 中山沢
12:07 12:07 猿倉台地（1502m）
12:17 12:17 水芭蕉平
12:48 12:48 猿倉荘
12:48 ゴール地点

天候

8/11（日）晴れ
8/12（月）晴れところにより霧、のち霧
8/13（火）晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

往路：八王子6:35-10:16松本10:41-白馬12:34 リゾートビューふるさと
白馬駅13:15-猿倉13:42
復路：猿倉13:50-白馬駅14:17／白馬14:37-立川18:09 あずさ26号

■アルピコバス猿倉線
https://www.alpico.co.jp/access/hakuba/sarukura/

■白馬駅時刻表（復路）
https://www.jreast-timetable.jp/1908/timetable/tt1216/1216020.html

コース状況／危険箇所等

■大雪渓はチェーンスパイクを使用。鑓温泉下の雪渓はツボ足で渡りました。
■大出原と鑓温泉の間に連続した鎖場があります。ストックをしまい、三点を確保して進んでください。

その他周辺情報

■白馬鑓温泉・日帰り入浴500円
https://www.hakuba-sanso.co.jp/yamagoya/yarionsengoya.html
■リゾートビューふるさと（大糸線・篠ノ井線）
長野〜松本〜南小谷間運転。全席指定の快速。指定券（540円）を購入すれば18きっぷでも乗車可能。

写真

8/11 10:37

松本から白馬へ、リゾートビューふるさとに乗車。

8/11 11:01

乗ってから知った、穂高駅での長時間停車…巫女さんに連れられ穂高神社へ。

8/11 11:10

実は海の神様だそうですが、登山の安全を祈願しておきました。

8/11 14:00

さて、猿倉までワープして、今回の登山スタートです。

8/11 14:25

初めは林道歩き。洗い越しには橋がかかります。

8/11 14:41

40分ほどで、あじさいが彩る登山道へ。

8/11 14:59

おっかれさん！今日の行程は白馬尻までです。

8/11 15:39

大雪渓を眺めながらのコーヒーブレイク。

8/11 17:29

晩ごはんはカレーだよ〜。小屋の生ビール売切につき缶ビールを購入。

8/11 15:52

トイレが近く、椅子やテーブルも使えて便利なテント場でした。

8/12 5:22

翌朝。初めてヘルメットを着用、気を引き締めて大雪渓に挑みます。

8/12 5:35

10分ほどで大雪渓の終点まで登ってきましたが、

8/12 5:47

しばらくは雪渓上は歩けず、左手の秋道を行きます。

8/12 5:57

ようやく雪渓歩き開始！

8/12 6:02

すぐ終了。

8/12 6:08

再び秋道を上がっていきます。

8/12 6:14

2度目の雪渓歩きへ。

8/12 6:21

これも10分もかからず終了。

8/12 6:24

ミヤマキンバイが彩る秋道を通過。

8/12 6:27

雪渓歩き、いよいよ3度目の正直へ。

8/12 6:29

ここからが、今日一番のお楽しみ！

8/12 6:37

昇温の影響か、霧がどんどん深くなっていきます。

8/12 6:44

落石に注意しつつ、一歩一歩着実に登っていきます。

8/12 7:04

たまたま目の前にトラロープの末端が現れました。

8/12 7:06

これに沿って上陸地点へ。40分ほどの雪渓歩きでした。

8/12 7:31

雪渓の上端は大きな穴が開いていて要注意。

8/12 7:32

小雪渓は通れず、後は花畑の斜面を登っていきます。

8/12 7:52

タカネナデシコ

8/12 7:55

トリカブト

8/12 7:57

8/12 8:15

8/12 8:20

後で縦走する杓子岳方面。岩と雪と緑。アルプスを実感。

8/12 8:26

チシマギキョウ

8/12 8:26

ウサギギク

8/12 8:27

フウロちゃん

8/12 8:29

ミヤマアキノキリンソウ

8/12 8:34

避難小屋。水はありませんでした。

8/12 8:45

ヨツバシオガマ

8/12 8:52

稜線に小屋の屋根が見えた！

8/12 9:27

でも、見えてからが長いんですけどね…頂上宿舎に到着。

8/12 9:35

暑かったのでCCレモンで生き返りました。

8/12 9:48

ひと息ついたら、デポして白馬岳の頂上を目指します。

8/12 9:50

ミヤマシオガマ

8/12 9:53

ウルップソウ。まだまだたくさん咲いてました。

8/12 9:54

ハクサンイチゲとシナノキンバイ。残っててくれました。

8/12 9:57

ミヤマクワガタ

8/12 9:58

イワオウギ

8/12 9:58

ミヤマダイモンジソウ

8/12 10:01

富山側の清水尾根。旭岳ってどうやって登るの？

8/12 10:10

イブキジャコウソウ

8/12 10:25

いよいよ白馬岳山頂へ。

8/12 10:30

今回もまっしろうま岳〜2度目の登頂です。

8/12 10:27

全面ガスではないので、雄大な雲海が楽しめます。

8/12 10:35

険しい谷と峰とが霧に見え隠れ。これも格好いい。

8/12 10:35

一等三角点タッチして下山します。

8/12 10:40

タカネツメクサ

8/12 11:50

ミヤマオダマキ

8/12 10:50

杓子岳と鑓ヶ岳が姿を現しました。右手の丸山も…登るのか。

8/12 11:01

蝶がウルップソウの蜜を吸っています。

8/12 11:49

僕たちもゴハンにしました。頂上宿舎の昼食、美味しかったです。

8/12 11:59

食堂でまったりし過ぎましたが、行動再開。

8/12 12:06

我々のような素人が先に進んでいいのかな、とビビる。

8/12 12:18

しかしその先には、ご褒美のライチョウさんファミリー。

8/12 12:53

山と高原地図では楽そうに見えるのに、なかなか着かない杓子岳。

8/12 12:58

巻道と分かれてからは、ガレ場をひたすら急登。

8/12 13:17

まっしろうま、杓子岳山頂に到着。ふぅ。

8/12 13:24

山頂の稜線は信州側が切れ落ちています。

8/12 13:32

富山側はたおやか。いつか祖母谷温泉まで歩いてみたい。

8/12 13:35

今日2度目のライチョウさんファミリー。

8/12 13:36

ヒナもいますが…まるでウォーリーを探せのような。

8/12 13:41

丸山から杓子岳まではコマクサもたくさんありました。

8/12 13:45

いざ、三山最後の鑓ヶ岳へ。何だか遠いんですけど。

8/12 13:46

杓子岳を振り返り〜見事なガレの斜面です。

8/12 13:48

8/12 13:50

ミヤマウイキョウ

8/12 13:52

ミヤマアズマギク

8/12 14:02

ミヤマアケボノソウ

8/12 14:03

とっても小さな子たち…ミヤマムラサキ？

8/12 14:18

登ったピークは小鑓…山頂はまだ先です。

8/12 14:24

トウヤクリンドウと言えば、kchan！？元気かな〜。

8/12 14:37

まっしろうま、鑓ヶ岳に登頂しました！やったね。

8/12 14:37

三等三角点タッチ。天気が崩れないうちにテン場に行こう。

8/12 15:04

鑓温泉分岐を素通りして先を急ぎます。

8/12 15:28

天狗山荘に到着しました。おつかれさまでした。

8/12 16:17

今日は熟練の岳人に囲まれ、この地にテントを張る栄誉。

8/12 16:17

雨の心配もなさそうなので、コーヒーを淹れてリラックスします。

8/12 19:24

早出の人が多いのか、夜は早々に静かになりました。

8/12 23:42

夜中トイレに起きたら、暗闇に浮かぶ鑓ヶ岳の姿が。

8/13 4:30

翌朝。こんな夜明けを期待してここまで登ってきました。

8/13 4:53

東の空に赤い色のグラデーションが広がってきます。

8/13 5:03

雲海の上に、素晴らしいご来光。

8/13 5:04

いい朝を迎えることが出来ました。

8/13 5:05

朝の光が、鑓ヶ岳の大きな山体を包みます。

8/13 5:06

背後の景色が紅く色づき、どこか別の星にいるかのような。

8/13 5:08

何てことない天狗池が、この時間だけ鏡のような美しさ。

8/13 5:10

天狗山荘。宿泊再開に向けて工事が進行中です。

8/13 5:25

いいテン場でした。名残り惜しいけど出発しましょう。

8/13 5:31

ここだけ雲海に浮かぶ島を歩いているかのよう。

8/13 5:36

しばし足を止めて、この朝だけの、

8/13 5:36

自然が織りなす絶景を堪能します。

8/13 5:45

眺望の稜線を進みます。

8/13 5:48

今日は富山側の峰々がくっきり見えます。

8/13 5:48

鋭さの際立つ劔岳。

8/13 5:48

幾つも雪渓を纏った立山。

8/13 5:48

間近に控えるは、毛勝三山にゃあ。

8/13 5:49

はるか日本海まで見えているようです。

8/13 5:54

鑓ヶ岳に別れを告げ、分岐から大出原へと下ります。

8/13 5:57

いきなり、斜面にはコマクサの大群落。

8/13 5:58

ちょっとこの光景は、

8/13 6:00

規格外じゃないでしょうか。

8/13 6:02

果穂が揺れ、ここは雲上の楽園。

8/13 6:10

とにかく

8/13 6:11

素晴らしい。

8/13 6:16

チングルマの花畑も素晴らしかったことでしょう。

8/13 6:18

ハクサンコザクラは大群落を作っています。

8/13 6:18

おはようございます！

8/13 6:22

絶景でものどは乾きます。この天気、登りは辛そう。

8/13 6:24

山小屋らしき屋根が稜線に。

8/13 6:29

だいぶ下ってきました。

8/13 6:47

クルマユリ

8/13 6:52

ずっと見えているのは妙高と戸隠だろうか。

8/13 6:56

雪が残る場所では、まだチングルマも咲いてました。

8/13 7:02

イワカガミまでもが

8/13 7:00

まさにアルプス的な。

8/13 7:07

大出原、ホントに素晴らしい場所でした。

8/13 7:15

その下は鎖場が続きます。

8/13 7:19

ストックをしまい、慎重に注意して。

8/13 7:33

温泉まで、気の抜けない道が続きます。

8/13 7:40

白馬鑓温泉に到着しました。

8/13 7:47

内湯は女性用です。

8/13 7:47

じゃーん、露天風呂！素晴らしく新鮮なお湯でした。

8/13 8:52

ここで1時間ほど休息してリフレッシュしました。

8/13 8:54

今回入りませんでしたが、足湯も良さげです。

8/13 8:57

秘湯ロマンを十分楽しんだら下山しましょう。

8/13 9:19

途中の雪渓はツボ足で通過できました。

8/13 9:23

白馬鑓温泉と雄大な谷を振り返り。

8/13 9:33

周囲の花は、高山植物から山野草へと移り変わり。クガイソウ

8/13 9:42

途中の杓子沢、かっこいい！

8/13 9:46

背後に聳える杓子岳の稜線を見上げます。

8/13 9:52

白馬鑓温泉にいる捻挫のオバサンのためにヘリが飛来。

8/13 9:52

条件が悪いのか、周囲を何度も周回。大変なお仕事です。

8/13 10:17

この先、なかなか乗っ越せない。我慢のトラバース。

8/13 11:02

途中の水場に助けられ、ようやく小日向山のコル。

8/13 11:06

ここを越えると、白馬岳側の山並みが広がります。

8/13 12:37

その先も我慢の下り。やっと林道出た〜あとちょっと。

8/13 12:50

無事、猿倉の登山口まで帰ってきました。ホッ。

8/13 13:47

猿倉荘で昼食を食べ、バスで白馬駅へ。

8/13 14:35

白馬駅からあずさに乗って帰りました（終）。

撮影機器：

LUMIX DMC-G8 ボディ パナソニック

感想

guru

夏休みはせっかくだからテン泊したい、ということで行ってきました白馬三山。山と高原地図を見て、大雪渓を登り切って稜線まで出てしまえばフラットなのかと思い、高を括っていましたが、実際には、以前行った白馬大池からの道以上にアップダウンがあり、なかなか大変でした。鑓温泉を経由して猿倉に戻る道も、鑓温泉下から小日向山のコルまでのトラバースが結構いやらしく、簡単に下らせてはもらえませんでした。
それでも道中、さすがは北アルプスを代表する名峰と、歩きながら納得の連続。この時期でもそこそこ長い距離の雪渓歩きを楽しめる大雪渓はもちろんのこと、杓子岳・白馬鑓ヶ岳のそれぞれ個性的な山容、筆舌に尽くしがたい大出原の雲上の楽園ぶり。そして、どこを歩いても花が出迎えてくれて、重荷の疲れを忘れさせてくれる。やはり、白馬は花の山でした。
立ち寄った白馬鑓温泉では、新鮮すぎるほどのお湯を満喫。テント泊した1泊目、白馬尻は登山口近くのいささか地味なロケーションですが、ピクニック気分でキャンプするのに楽しい場所でした。2泊目、レベルの高い岳人が集う雰囲気を醸し出していた天狗山荘では、よく晴れて素晴らしい朝を迎えることが出来、今回の旅の満足感を一気に高めてくれました。のんびりペースながら、久しぶりにがっつり歩いたguraはかなりお疲れの様子でしたが、全体として充実した夏の山行となりました。