ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 251405
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

残雪の南アルプス(甲斐駒、仙丈、鳳凰) テント泊6日間

1985年04月30日(火) ~ 1985年05月05日(日)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
126:00
距離
64.8km
登り
5,309m
下り
4,940m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
15:42
休憩
0:08
合計
15:50
8:00
55
スタート地点
8:54
8:58
643
19:42
19:42
58
20:40
20:40
102
22:22
22:26
84
23:50
宿泊地
2日目
山行
23:14
休憩
0:25
合計
23:39
0:04
154
宿泊地
2:38
2:38
49
3:27
3:27
0
3:36
3:43
34
6:21
6:21
1
6:23
6:23
140
8:42
8:42
19
9:01
9:06
98
10:43
10:43
51
11:35
11:36
73
12:49
12:49
11
12:59
12:59
11
13:10
13:12
72
14:24
14:26
50
15:17
15:17
125
17:23
17:23
106
19:09
19:09
117
21:50
21:50
39
22:29
22:29
2
22:31
22:31
1
22:32
22:32
74
23:46
宿泊地
3日目
山行
23:15
休憩
0:18
合計
23:33
0:17
104
宿泊地
2:01
2:01
0
3:39
3:42
105
5:27
5:27
68
6:35
6:35
66
7:41
7:47
102
9:30
9:33
95
11:08
11:08
1
11:10
11:10
206
14:36
14:36
0
14:36
14:36
2
14:37
14:37
41
15:18
15:18
59
22:51
22:57
54
23:51
宿泊地
4日目
山行
22:54
休憩
0:28
合計
23:22
0:10
517
宿泊地
8:48
8:48
41
9:29
9:29
88
10:57
10:57
13
11:09
11:09
88
12:37
12:46
236
16:42
16:42
96
18:18
18:18
105
20:03
20:07
96
21:42
21:51
54
22:45
22:50
40
23:30
宿泊地
5日目
山行
22:48
休憩
0:03
合計
22:51
0:41
28
1:09
1:09
27
1:36
1:36
116
3:32
3:32
60
4:31
4:34
96
6:11
6:11
106
7:56
7:56
94
9:30
9:31
247
13:38
13:38
89
15:06
15:06
19
23:31
宿泊地
6日目
山行
13:49
休憩
0:00
合計
13:49
0:11
762
宿泊地
12:53
12:53
67
14:00
ゴール地点
天候 4/30 晴れ
5/1 晴れ
5/2 晴れ時々曇り
5/3 晴れのち薄曇り
5/4 晴れ
5/5 晴れのち薄曇り
アクセス
利用交通機関:
電車
コース状況/
危険箇所等
・ゴールデンウイーク時期なので、どの山もトレースは着いていた。
・戸台からの川沿いの道は、岩がゴロゴロしてルートがわかりにくかった。
 八丁坂からは道は明瞭。
・甲斐駒へのルートは、北沢峠からの道、仙水峠からの道、いずれも雪あり、アイゼンピッケル使用。山頂部は雪がないところもあった。
・仙丈が岳へのルートは、全面的に雪。トレースはしっかりしていた。
・広河原から鳳凰への稜線への道は樹林帯の中で雪あり。
 鳳凰連山の稜線は、雪があったりなかったり。

・北沢峠のテント場は、よく整備されており、沢水も豊富。
・広河原は、河原の適当なところにテントを張った。

・この当時、南アルプス林道はバスは通っておらず、北沢峠から広河原、広河原から夜叉神峠入口まで、すべて林道歩き。
予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
4/30 朝の伊那谷から見る南アルプス方面
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
4/30 朝の伊那谷から見る南アルプス方面
伊那市、バスの車窓から望む中央アルプス、今日は上天気だ
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
伊那市、バスの車窓から望む中央アルプス、今日は上天気だ
戸台から、戸台川沿いの長い河原歩きが始まる。谷の奥には、甲斐駒あたりの白い雪山が遠くに見えた
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
戸台から、戸台川沿いの長い河原歩きが始まる。谷の奥には、甲斐駒あたりの白い雪山が遠くに見えた
戸台川ぞい、赤河原より、残雪の甲斐駒ケ岳を望む
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
戸台川ぞい、赤河原より、残雪の甲斐駒ケ岳を望む
八丁坂にかかり急登が始まる。下の方は雪は少なく、ガラガラの道を行く
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
八丁坂にかかり急登が始まる。下の方は雪は少なく、ガラガラの道を行く
八丁坂を上り切り、午後遅く、北沢峠に到着。雪は結構あった。遠望は栗沢の頭ピーク
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
八丁坂を上り切り、午後遅く、北沢峠に到着。雪は結構あった。遠望は栗沢の頭ピーク
北沢峠付近の樹林帯の中のようす。雪がないところもあった。
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
北沢峠付近の樹林帯の中のようす。雪がないところもあった。
5/1 甲斐駒が岳への登山日。朝の北沢峠付近の様子。テント場付近から前方に小仙丈が岳あたりが見える
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
5/1 甲斐駒が岳への登山日。朝の北沢峠付近の様子。テント場付近から前方に小仙丈が岳あたりが見える
北沢峠からまっすぐと、甲斐駒ケ岳への道を進む。樹林帯で視界は少ないが、途中から鋸岳が見えてきた
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
北沢峠からまっすぐと、甲斐駒ケ岳への道を進む。樹林帯で視界は少ないが、途中から鋸岳が見えてきた
甲斐駒への登りの途中。カモシカを見かけた。(写真中央に小さく映っている)
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
甲斐駒への登りの途中。カモシカを見かけた。(写真中央に小さく映っている)
ようやく稜線上のピーク、双児山へと到着。視界が開けたが目指す甲斐駒ケ岳はまだまだ遠く、雪の稜線が続いている
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
ようやく稜線上のピーク、双児山へと到着。視界が開けたが目指す甲斐駒ケ岳はまだまだ遠く、雪の稜線が続いている
(同じく)双児山から望む、残雪の甲斐駒ケ岳
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
(同じく)双児山から望む、残雪の甲斐駒ケ岳
双児山の頂上にて。雪は多い
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
双児山の頂上にて。雪は多い
双児山山頂から望む鋸岳。雪が着いていないが、険しそうな山容だ。
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
双児山山頂から望む鋸岳。雪が着いていないが、険しそうな山容だ。
双児山山頂から望む、早川尾根と、遠くに鳳凰三山の眺め
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
双児山山頂から望む、早川尾根と、遠くに鳳凰三山の眺め
双児山山頂より、鋸岳の中腹の急斜面を望む、雪渓がいくつも伸びている
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
双児山山頂より、鋸岳の中腹の急斜面を望む、雪渓がいくつも伸びている
双児山山頂より望む、真っ白い仙丈が岳の美しい姿
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
双児山山頂より望む、真っ白い仙丈が岳の美しい姿
次のピーク 駒津峰に到着。たどってきた尾根の向こうに仙丈が岳が雄大だ。
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
次のピーク 駒津峰に到着。たどってきた尾根の向こうに仙丈が岳が雄大だ。
駒津峰から甲斐駒本峰へ向かう道からの、残雪模様
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
駒津峰から甲斐駒本峰へ向かう道からの、残雪模様
駒津峰からまじかに望む残雪の甲斐駒ケ岳の堂々たる姿
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
駒津峰からまじかに望む残雪の甲斐駒ケ岳の堂々たる姿
駒津峰付近から望む、甲斐駒ケ岳の支峰 摩利支天峰の怪異な姿
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
駒津峰付近から望む、甲斐駒ケ岳の支峰 摩利支天峰の怪異な姿
午後2時過ぎにようやく甲斐駒ケ岳山頂に到着。甲斐駒が岳山頂から望む鋸岳
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
午後2時過ぎにようやく甲斐駒ケ岳山頂に到着。甲斐駒が岳山頂から望む鋸岳
甲斐駒ケ岳山頂から望む、仙丈が岳
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
甲斐駒ケ岳山頂から望む、仙丈が岳
甲斐駒ケ岳山頂から、手前に駒津峰、双児峰の尾根、その奥にはぼんやりと北岳の白い姿も見えた
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
甲斐駒ケ岳山頂から、手前に駒津峰、双児峰の尾根、その奥にはぼんやりと北岳の白い姿も見えた
下山にかかると足取りは早い、摩利支天峰とのコル付近から振り返る、甲斐駒ケ岳の山頂部
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
下山にかかると足取りは早い、摩利支天峰とのコル付近から振り返る、甲斐駒ケ岳の山頂部
下山途中、六方石にて
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
下山途中、六方石にて
駒津峰まで戻ってきた。午後の日差しを浴びる残雪の仙丈が岳
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
駒津峰まで戻ってきた。午後の日差しを浴びる残雪の仙丈が岳
5/2 今日は疲れがたまっているので、天気は良いが休養日とした。北沢峠のテント場の様子(右の黄緑色のテントが自分のテント)。
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
5/2 今日は疲れがたまっているので、天気は良いが休養日とした。北沢峠のテント場の様子(右の黄緑色のテントが自分のテント)。
午後は北沢峠付近を散策した。林道の中央は除雪されているが、道の脇は雪がまだまだ多い
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
午後は北沢峠付近を散策した。林道の中央は除雪されているが、道の脇は雪がまだまだ多い
5/3 仙丈が岳への登山日。朝は上天気で、三合目付近から、白い北岳の姿が望めた
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
5/3 仙丈が岳への登山日。朝は上天気で、三合目付近から、白い北岳の姿が望めた
仙丈が岳5合目付近より、2日前に登った甲斐駒ケ岳を振り返る
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
仙丈が岳5合目付近より、2日前に登った甲斐駒ケ岳を振り返る
仙丈が岳の森林限界付近にて。途中から急に雪の尾根となっている
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
仙丈が岳の森林限界付近にて。途中から急に雪の尾根となっている
小仙丈が岳へと、雪の斜面を登ってゆく。トレースははっきりしていた
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
小仙丈が岳へと、雪の斜面を登ってゆく。トレースははっきりしていた
小仙丈が岳への登りの途中から下を振り返る。雪の上に後続者の姿がパラパラと続いている
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
小仙丈が岳への登りの途中から下を振り返る。雪の上に後続者の姿がパラパラと続いている
小仙丈が岳への登りより、北岳の雄姿。なかなか鋭い姿だ
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
小仙丈が岳への登りより、北岳の雄姿。なかなか鋭い姿だ
小仙丈が岳への最後の雪の壁、ゆっくりと登ってゆく
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
小仙丈が岳への最後の雪の壁、ゆっくりと登ってゆく
小仙丈が岳付近から振り返ると、甲斐駒ケ岳が大きくそびえているのが見える
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
小仙丈が岳付近から振り返ると、甲斐駒ケ岳が大きくそびえているのが見える
小仙丈が岳山頂付近にて。この先はカール壁沿いの細い雪稜が続いており、いかにも雪山らしい、いい風景だ
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
小仙丈が岳山頂付近にて。この先はカール壁沿いの細い雪稜が続いており、いかにも雪山らしい、いい風景だ
小仙丈が岳から仙丈が岳への雪稜、はるかに遠く中央アルプスの白い山なみも見える
2012年12月02日 18:24撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:24
小仙丈が岳から仙丈が岳への雪稜、はるかに遠く中央アルプスの白い山なみも見える
仙丈が岳山頂に到着。山頂部の風景、今日は上天気なので、登山者も多い
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
仙丈が岳山頂に到着。山頂部の風景、今日は上天気なので、登山者も多い
仙丈が岳山頂にて記念撮影
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
仙丈が岳山頂にて記念撮影
(同じく)仙丈が岳山頂より、北岳をバックに記念撮影
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
(同じく)仙丈が岳山頂より、北岳をバックに記念撮影
上空は薄曇りだが視界は良好。仙丈が岳より南東方向、農取岳、遠くに塩見岳を望む。大きな山塊だ。
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
上空は薄曇りだが視界は良好。仙丈が岳より南東方向、農取岳、遠くに塩見岳を望む。大きな山塊だ。
塩見岳から先も雪の山なみは続いている。南に見えるのは荒川三山、赤石岳あたり
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
塩見岳から先も雪の山なみは続いている。南に見えるのは荒川三山、赤石岳あたり
仙丈が岳山頂より、西を望むと、ぼんやりとだが、中央アルプスの白い山なみが、伊那谷の向こうに望めた
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
仙丈が岳山頂より、西を望むと、ぼんやりとだが、中央アルプスの白い山なみが、伊那谷の向こうに望めた
仙丈が岳山頂より、さらに南にある、大仙丈が岳のピークを望む。
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
仙丈が岳山頂より、さらに南にある、大仙丈が岳のピークを望む。
同じく、仙丈が岳山頂より、白根三山(北岳、間の岳)を望む
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
同じく、仙丈が岳山頂より、白根三山(北岳、間の岳)を望む
仙丈が岳山頂から望む北岳
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
仙丈が岳山頂から望む北岳
仙丈が岳山頂から、小仙丈へと続く細い雪稜を望む
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
仙丈が岳山頂から、小仙丈へと続く細い雪稜を望む
同じく、仙丈が岳山頂から見る雪の雪稜の眺め
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
同じく、仙丈が岳山頂から見る雪の雪稜の眺め
仙丈が岳から下り始める。トレースがはっきりついており、登山者がパラパラ歩いているのが見える
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
仙丈が岳から下り始める。トレースがはっきりついており、登山者がパラパラ歩いているのが見える
仙丈が岳山頂付近の残雪模様
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
仙丈が岳山頂付近の残雪模様
同じく仙丈が岳山頂付近の残雪模様
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
同じく仙丈が岳山頂付近の残雪模様
仙丈が岳から北沢峠へと下り、荷物を担いて広河原へと向かう。途中の北沢橋付近の眺め
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
仙丈が岳から北沢峠へと下り、荷物を担いて広河原へと向かう。途中の北沢橋付近の眺め
南ア・スーパー林道を延々と歩いてゆく。両側はV字谷で、残雪も割と多い
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
南ア・スーパー林道を延々と歩いてゆく。両側はV字谷で、残雪も割と多い
同じく、南ア・スーパー林道沿いの風景
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
同じく、南ア・スーパー林道沿いの風景
同じく、南ア・スーパー林道沿いの風景、流れる川の水は蒼く澄み切っている
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
同じく、南ア・スーパー林道沿いの風景、流れる川の水は蒼く澄み切っている
南ア・スーパー林道沿いの風景、無理やり作った林道だけあって、林道の川側は崩落ぎみのところが多かった
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
南ア・スーパー林道沿いの風景、無理やり作った林道だけあって、林道の川側は崩落ぎみのところが多かった
南ア・スーパー林道からわずかに見えた、仙丈が岳の山頂付近。
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
南ア・スーパー林道からわずかに見えた、仙丈が岳の山頂付近。
広河原にようやく到着。テントも少なくて、人影もほとんどなかった
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
広河原にようやく到着。テントも少なくて、人影もほとんどなかった
5/4 広河原にテントなどを置いて、サブザックにて鳳凰三山へと向かう。朝の広河原より、北岳方面を望む、今日も天気はよく、白い山稜が輝いて見えていた
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
5/4 広河原にテントなどを置いて、サブザックにて鳳凰三山へと向かう。朝の広河原より、北岳方面を望む、今日も天気はよく、白い山稜が輝いて見えていた
広河原のテントを張ったところより、北西方向を望む。白い峰はアサヨ峰だろう
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
広河原のテントを張ったところより、北西方向を望む。白い峰はアサヨ峰だろう
広河原から白鳳峠への急登を進む。登るにつれ、北岳の白く巨大な姿が見えてきた
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
広河原から白鳳峠への急登を進む。登るにつれ、北岳の白く巨大な姿が見えてきた
稜線に到着、白鳳峠から高嶺へと向かう。振り返ると甲斐駒ケ岳がかなり遠くに見える
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
稜線に到着、白鳳峠から高嶺へと向かう。振り返ると甲斐駒ケ岳がかなり遠くに見える
「高嶺」の山頂から望む、鳳凰三山 地蔵岳のピーク(オベリスク)
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
「高嶺」の山頂から望む、鳳凰三山 地蔵岳のピーク(オベリスク)
アカヌケの頭に到着。まじかに地蔵岳のオベリスクがそびえる
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
アカヌケの頭に到着。まじかに地蔵岳のオベリスクがそびえる
アカヌケの頭にて。この付近は雪があったりなかったりの道
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
アカヌケの頭にて。この付近は雪があったりなかったりの道
アカヌケの頭にて、花崗岩の岩場が面白い表情を見せていた
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
アカヌケの頭にて、花崗岩の岩場が面白い表情を見せていた
アカヌケの頭から、次のピーク 観音岳を望む
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
アカヌケの頭から、次のピーク 観音岳を望む
アカヌケの頭と観音岳との間のコル。雪稜となっていた
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
アカヌケの頭と観音岳との間のコル。雪稜となっていた
アカヌケの頭と観音岳とのコルにて。風化した花こう岩が面白い姿を見せていた
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
アカヌケの頭と観音岳とのコルにて。風化した花こう岩が面白い姿を見せていた
(おそらく)鳳凰三山の一峰 薬師岳。雲が、夏雲のように湧いてきた
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
(おそらく)鳳凰三山の一峰 薬師岳。雲が、夏雲のように湧いてきた
稜線から、眼下に薬師小屋を望む
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
稜線から、眼下に薬師小屋を望む
5/5 薬師岳の朝、今日は薄曇りで朝焼けはあまりなかった
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
5/5 薬師岳の朝、今日は薄曇りで朝焼けはあまりなかった
朝の観音岳から望む白根三山(左が北岳、中央が愛の岳、左に農鳥岳)
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
朝の観音岳から望む白根三山(左が北岳、中央が愛の岳、左に農鳥岳)
アカヌケの頭から見る甲斐駒ケ岳。遠くから見ると雪が少なく見える。山腹は雲海に覆われている
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
アカヌケの頭から見る甲斐駒ケ岳。遠くから見ると雪が少なく見える。山腹は雲海に覆われている
(おなじく)アカヌケの頭付近から、雲海の上にそびえる甲斐駒ケ岳の堂々とした姿
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
(おなじく)アカヌケの頭付近から、雲海の上にそびえる甲斐駒ケ岳の堂々とした姿
「高嶺」ピーク付近、雪稜がいい感じで続く
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
「高嶺」ピーク付近、雪稜がいい感じで続く
「高嶺」付近から南を望む。野呂川の谷は雲海が広がっており、天気は下り坂の様子だ
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
「高嶺」付近から南を望む。野呂川の谷は雲海が広がっており、天気は下り坂の様子だ

感想

【山行No77】

※ 思い出しながら書いていると、ついつい長文になりました。お見苦しい可と思いますが、ご容赦ください ※


※ 7日間という長いゴールデンウイークの休みが取れたので、念願の春の雪山登山を計画した。
  雪の北アルプスはさすがに難しそうなので、南アルプスへと、テント持参での山行。
  今回は、とりあえず甲斐駒ケ岳、仙丈が岳は登って、そのほかは天気しだいで考える、
 という、結構ざっとした計画だ。
  食糧、燃料だけは6日分を持ってゆく。準備の段階でザックは山盛りとなり、重量も20kgと、さすがに重い。

4月29日(月)
 ・今日は出勤日だったが、定時で退社し、急いで駅へと向かう。
  JRで今治へ、今治からは高速艇で広島県の三原へ、三原で新幹線に乗り大阪へ、
  いずれも乗り継ぎが綱渡り状態で、なんとか大阪に到着。
  大阪から、夜行急行「ちくま1号」に乗る。GWの割には人が少なく、1ボックスを占有できた。

4月30日(火)
3:48-5:48 塩尻
 ・まだ夜中の塩尻駅に到着。中央東線の始発まで時間があるので、待合室で仮眠をとる。
 ・岡谷で飯田線に乗り換え、伊那谷を南下する。
7:50-55 伊那北駅
 ・予定では、11:30発のバスに乗る予定をしていたが、
  さすがにゴールデンウイークなので、臨時バス「仙丈号」が都合よく出るようふだ。
  さっそくやってきたバスに乗るが、乗客は自分一人きりだった。

9:00-9:30 戸台
 ・ちょっとした登山基地を思い描いていたが、数軒の家があるだけの小さい集落だった。
  買い忘れていたカメラのフィルムを、ここで購入しようと思っていたが、店らしきものもなく、ちょっと困った。
  しかたないのでそのまま出発する。
 ・戸台川の河原に出て河原をずんずんと進む。
  谷の奥には、雪をまとった甲斐駒ケ岳が見える。
  今日は上天気で、遠くまで広々と見通せるので、逆に自分の歩むスピードの遅さを感じる。
  日差しは暑いほどだが、谷を吹き抜ける風は心地よい。
 ・白岩堰堤を過ぎると、川の渡渉が数回。靴を脱いではだしで渡るが、
  雪解けの冷たい水に、足はしびれるほど冷たく、思わず声を出しそうなくらいだった。
 ・河原沿いの道は踏み跡も標識も少なくて解りにくいが、所どころの赤テープとケルンを頼りに進む。
14:10-40 丹渓山荘
 ・ようやく戸台川沿いの長い道のりが終わり、ここからいよいよ山道(八丁坂)へと進む。
  丹渓山荘は、予想以上に貧弱な小さい小屋だった。入口は開いていたが、人気(ひとけ)はなかった。
 ・大休止ののち、山道の急登に取りつく。風もなく、春なのに汗だくになりながら登ってゆく。
  背中の20kgの荷物が肩に食い込んで重いこと。。
 ・最初は、道に雪はなかったが登るにつれ雪が出てきて、標高1900m付近からは
  雪がびっしりとなったので、アイゼンを着けて登る。
 ・下山者数名にすれ違う。フィルムがないため、出会う登山者に声をかけ、
  余ったフィルムがないか?訪ねて回った。
  4人目で、ようやくフィルム3本を譲ってもらうことができ、ほっとした。
17:30 大平山荘
 ・ここからようやく道は緩やかとなり、北沢峠を越えて少し行くと、ようやくテント場が見えた。

18:10 北沢峠テント場 着 (気温=+4℃)
 ・ペースが上がらず、以外なほど時間がかかったが、なんとか日没前に目的地に到着できて、ほっとした。
  テント場は意外なほど気持ちの良い雰囲気の場所で、今日はまだ7張りしかない。
  さっそくテントを張り、夕食を取ると、疲れているせいで、すぐに眠ってしまった。

5月1日(水)
・今日も良い天気だ。予定通り、甲斐駒ケ岳への往復とする。
 (早朝;外気温=マイナス2℃、テント内=プラス5℃)

6:40 北沢峠発
 ・峠から北側への登り道を行く。樹林帯の中、雪は割と締っているが、
  なかなかの急登なので、ついつい、休みを多く取りながら進む。
 ・朝の森には小鳥の声がにぎやかだ。途中から木々の合間に北岳の白い姿が見え、感激。
  途中で、カモシカを見かけた。初めて見る。じっとこちらを観察していた。
 ・登りはいつ果てるともなく続き、朝から結構疲れる登りだ。
  双児山の手前は、赤テープがパラパラついていたが、踏み跡も乱れており、
  結構迷いやすい場所だった。
10:00-20 双児山(標高=2649m)
 ・ようやく森林限界を超えた。
  目の前には駒津峰、その向こうに目指す甲斐駒ケ岳が、意外と近そうに見える。
 ・双児山の下りは、東側は樹林が迫っているが、西側はすっぱりと切れ落ちて、雪のリッジとなっており、やや緊張した。
 ・稜線の雪は、樹林帯の中と違い、ズブズブ沈むことはほとんどないが、
  表面は日射で溶けかかっており、アイゼンがダンゴ状となり歩きにくい。

11:30-50 駒津峰(標高=2752m)
 ・昼には甲斐駒ケ岳へと着けると踏んでいたが、5時間かけた登りで、
  すでに昼近くになったのに、まだ手前の峰だ。
  この峰の頂上は雪がなく、岩屑が露出していた。
  気温はだいぶ上がり、まるで夏場の登山のような感じだ。上着のゴアも脱いでしまおう。
 ・駒津峰からのコルへの下りは、双児山からの下り以上に、細い雪のリッジとなっており、
  しかも急激な下降なので、ちょっと怖い感じだ。
  3段に渡る難関の下りを、へっぴり腰になりつつ何とかクリアーした。
12:10-20 六方石
 ・とうとう12時を過ぎた。
  予定では遅くとも12時には甲斐駒ケ岳山頂についているつもりだったが、
  まだ本峰の登りを残し、アイゼンを着けた足も重くなってきた。
  ここでギブアップすることもちょっと考えたが、
  前を見ると、先行するパーティも割と遅い足取りで本峰へ取りついているのが見えたので、
  着いてゆくことにする。
 ・甲斐駒ケ岳山頂部へのダイレクトに登る部分は、急な岩場の登りと雪のある場所が交互に出てくる。
  普通なら難なく行けそうな道だが、アイゼンを着けていると登りにくく、また
  足の疲れも相当で、なかなかつらい。
  ピッケルは邪魔なだけなのでサブザックに括り付ける。
 ・遅いペースで登って行ったが、途中で先行パーティに追いついた。
  彼らはアイゼンなしで登っており、ルートファインディングに少し苦労しているようだった。
  所々の雪田のトラバースではピッケルを出して進む。先行パーティはアイゼン、ピッケルなしで、よく行けるものだ。
 ・山頂手前で雪解け水が滴っている場所に出会った。
  ちょうど持ってきた1Lの水も飲みほしてしまっていたので、これ幸いと水を飲み、補給できて助かった。

13:50-14:20 甲斐駒ケ岳山頂(標高=2967m、気温=プラス3℃)
 ・途中でギブアップせずに良かった。長い7時間の登りで、ようやく甲斐駒ケ岳へ到着。
  頂上は雪は北西面に少しあるだけで、ほかは砂利の地面が露出していた。
  時刻は遅いが大休止とし、パンを少々食べる。
  先行パーティも少し前に到着し、休憩しているので、少し話を交わした。
 ・今日の天気は、上空だけは青空が広がっているが、中層は春がすみのようなもやがかかっており、
  期待していた八ヶ岳や中央アルプスの姿は見れなかった。
  北岳や仙丈が岳は春がすみの中にそびえているのが見えた。

 ・下りは登りの道は通らず、摩利支天峰へのコルの方向へと下る。
  こちらの道は、ザレた道で雪も少なくて安全で、ぐいぐいと下れた。
  コルから先、トラバース気味の道となり、3回ほど雪田を渡る。
  雪が腐っており、足を取られてこけそうになった。ピッケルがあって良かった。
15:00 六方石
 ・来るときは難渋した雪の細いリッジも、帰りは登りとなるので、それほど手こずらなかった。
15:30-40 駒津峰 
 ・ここまで結構ハイペースで下ってきた。
  甲斐駒ケ岳の山頂では時刻から見て、暗くなる前に下山できるか?ちょっと心配だったが、
  ここまで来て、ようやく日没前に下れるめどが立ち、一安心。
 ・ここからは、登ってきた道は取らず、より近そうな、仙水峠への道を行ってみることにした。
 ・駒津峰から仙水峠への道は、雪は少なくて、岩がゴロゴロしたところが多く、
  つけているアイゼンもギリギリと音を立てて、結構歩きにくかった。
  中盤からは樹林帯に入り、雪が再び多くなってきた。
  途中、グリセードを試してみたら、失敗して転倒。ヒヤッとしたゾ。
  まだまだ雪の技術は未熟だ。
16:50-17:00 仙水峠
 ・ここからは谷沿いの道をまっすぐと下ってゆく。
  ゴロゴロとした岩がちの道で、アイゼンを着けては歩きにくかった。
  仙水小屋から先はアイゼンを外してゆく。

18:00 北沢峠テント場着
 ・ふ〜〜.... 疲れた!
  約12時間の行動、ようやく日没寸前にテント場に到着できたが、体は疲労困憊だ。
 ・あまりに疲れたので、ラーメンでの夕食を食べたら、すぐ寝入っていた。

5月2日(木)
 ・ぐっすりと12時間近く寝て、6:30に起床。
  今日も朝から良い天気で日差しがまぶしいが、昨日の疲れが残っていて
  仙丈が岳へ登る体力がないので、今日は休養日ということにし、
  昼過ぎまで、再びシュラフに潜り込んでうとうとする。
 ・日差しが強いせいで、テントの中はまるで夏のキャンプのように暑くなってきた。
  午後は、ぶらぶらと北沢峠周辺を散歩したりして過ごした。

5月3日(金)
・朝、4時過ぎに起床。外を見ると今日は薄曇りになっているが、
  予定通り、仙丈ヶ岳へと出かけよう。(外気温=+2℃、テント内=+6℃)
5:20 北沢峠発
 ・甲斐駒ケ岳と同様、サブザックに食糧、飲み物程度を入れ、アイゼン、ピッケルありで、登り始める。
 ・最初から急登が続くが、踏み跡が明瞭で歩きやすい。先日の甲斐駒ケ岳よりはだいぶ楽だ。
7:30-40 大滝の頭
 ・ここから100mほど登ると森林限界となり、白色の大斜面が正面に現れた。
  遠くを見ると、雲海が広がっており、そのうえに北アルプスの槍、穂高や、
  中央アルプス、富士山などの姿も見えた。
9:00 小仙丈岳
 ・ピークにたどり着くと、眼前に大きなカール底が広がっている。仙丈が岳への
  道は、細くうねった細い稜線となっており、まるで冬山のような美しい眺めだ。
 ・仙丈が岳へと、細い雪の稜線をたどってゆく。トレースは明瞭だが、
  両側とも切れ落ちて、滑り台のようにカール底まで続いているので、緊張しながら先へと進む。

10:30-11:20 仙丈が岳 山頂(標高=3033m)
 ・登り口から5時間を要したが、午前中の内に登れ、まずまずのペースだった。
  山頂は弱い西風が吹いており、上空はうす雲っているが、
  北岳はまじかに白い姿を見せてくれており、なかなかの迫力だ。
  登山者も割と多い山頂で、時間もあるので、写真を撮ったりしてのんびりと過ごした。

 ・下りは登りと同じ道をたどる。稜線は慎重に行く。
12:10-30 小仙丈岳
 ・だんだんと上空の雲が増えてきた。下り坂なのだろうか?
 ・小仙丈岳からは、休みも取らず、ガンガンとくされ雪を蹴散らせながら下る。
 
14:00−40 北沢峠 テント場
 ・さて、と。 割と早くに下山できたが、明日の予定はまだ決まっていない。
  鋸岳に行こうか? 広河原に行って北岳か、鳳凰三山に登ろうか?
  まだ迷っていたが、鋸岳は実力的に厳しい感じがしたので、とりあえず広河原へと移動することにした。

 ・テントなど全荷物を担いで、南アルプス・スーパー林道を広河原へと向かう。
  最初の1時間は快調だったが、だんだんと荷物が肩に食い込むし、
  防水性の悪い革靴のため、今日の登山で靴の中まで濡れているために、
  足にはマメができつつあるようで足も痛くなってきた。
  周りの風景を眺めながら、頑張って歩く。
  小太郎山の斜面が野呂川に落ちるあたりは、雪のルンゼと常緑の森のコントラストが、なかなかいい感じだった。

17:50 広河原着
 ・ようやく夕暮れ時に広河原に到着。テント場には今日は6張りしかなく、淋しい場所だ。
  川に近い砂地の場所に、さっそくテントを張る。
  今日も丸一日歩き通しで結構疲れており、夕食の後、明日の計画を考えているうちに眠くなってきた。 

5月4日(土)
・4:30起床。外温=プラス6℃、テント内=プラス10℃と暖かな朝だ。
 昨日の天気の状況から、天気は下り坂で、今日はとても晴れそうにない、
 と思っていたが、外を見ると予想以上に天気が良い。
・それでは北岳か鳳凰三山に登ろう。
 しかし北岳は、大樺沢の出合から望むと、とても遠くて難しそうだ。
 ということで、鳳凰三山へ行くことに決定。
 鳳凰三山は、日帰りだとギリギリの感じだが、テントを担いでのフル装備で縦走するのも大変そうだ。
 ということで、テントは置いてゆくことにし、小屋泊まりも念頭に置いて、コンロなどの荷物も持ってゆく。

5:50 広河原 発
6:10 白鳳峠 登山口
 ・のっけからなかなかの急登が続く。早くも昨日の疲れが足に出てきて足が重い。
 ・途中で、下山者2名にであう。話を交わすと「熊を見かけたので恐ろしくなって引き返すところだ」とのこと。
 「それでは、一緒に登りませんか」とこちらから提案し、一緒に登り始めた。 
 ・途中まで雪の無い地道だったが途中から、道は雪のびっしり詰まった谷沿いとなったので、アイゼンを着用。
  そこから針金の着いた悪場を越え、さらに再び雪の詰まった谷沿いに登ってゆく。
  前の方に明るい陽射しが見えてきたので、ようやく峠か?と思ったが、それは単なる森林限界だった。
  そこから先は、岩がゴロゴロしたところと雪のあるところが交互にあらわれ、アイゼンを着けての登高は、なかなか面倒だ。
 ・結局、峠まで熊には出会うこともなく、無事到着。
9:30-50 白鳳峠
 ・ようやく鳳凰山脈の稜線に到着してほっとした。一息入れる。
 ・ここから稜線伝いに、まずは「高嶺」を目指す。
  稜線も、雪があったり岩のゴーロ帯だったりで、アイゼンもつけたり外したりと忙しい。
11:10-30 高嶺ピーク
 ・なかなか良い眺めが広がっている山頂だ。時間もころあいなので軽く昼食休憩とする。
  ここからは鳳凰三山の一角、地蔵岳のオベリスクが割と近くに見えた。
 ・稜線は雪が結構残っているが、日差しのせいで雪が腐り始め、
  細かいアップダウンを登るのも下るのも結構疲れる。
12:20-40 アカヌケ沢の頭
 ・今日は、高嶺あたりから対向する登山者を結構見かけたが、このアカヌケ沢の頭ピークも登山者が多い。
  できれば日帰りで鳳凰往復、と考えていたが、ここですでにお昼を過ぎてしまったので、
  日帰りはあきらめ、今日は稜線の小屋泊まりとすることにした。
 ・この付近はザレた斜面が続き、雪も少ないので、アイゼンははずして先を進む。
 ・次の観音岳の登りは、ツルツルの雪と岩とのミックスとなっており、
  アイゼンを再度付け直して登るが、結構難しかった。
14:10 観音岳
 ・白鳳峠の手前からいっしょに進んでいた人は、今日中に夜叉神峠まで行くので
  先を急ぐとのことで、観音岳は休みなしで前へと進む。

14:40頃 薬師小屋 着
 ・小屋は雪に半分埋もれていたが、営業はしているのでさっそく中へと入る。
  夕食も出るようだったが、せっかく食糧とコンロも持ってきたので、
  素泊まりで泊まることにした。素泊まり料金3600円也。

5月5日(日)
 ・昨晩はさすがに標高2700mの小屋だけあって、夜中は毛布3枚だけではちょっと寒かった。
  (朝の小屋の温度=+10℃)
4:20 薬師小屋 発
 ・昨日、小屋に泊まった分、今日は長丁場の一日だ。
  まずは昨日の道を戻って広河原に下り、さらにスーパー林道を歩いて、
  バス停のある夜叉神峠に夕方までには着かないといけない。
  3時過ぎには起きて、軽く朝食を取り、夜明け前に出発する。
 ・今朝は皆既月食の日だったが、薄明の空、うす雲の影にぼんやりと見えていた。
5:00-10 観音岳
 ・ちょうど日の出の時刻となった。
  昨日はまずまず良い天気だったが、今日は再び下り坂のようで、上空はうす雲がだいぶ出ている。
  北岳の白い姿がモルゲンロートに染まるのを期待していたが、思ったほどは赤く染まらなかった。
6:10-20 アカヌケの頭
 ・このあたりからの甲斐駒ケ岳の姿は、ピラミダルな端正な姿で美しい。
  雲海の上に姿を見せていた。
  南側は、野呂川の谷に薄い雲海が出ていたが、陽が差すとともに消えていったので、
  なんとか今日一日、天気は持ちそうだ。
7:00-10 高嶺
 ・この後、雪があったりなかったりだが、アイゼンを着けたまま、雪のあるところを選んで下って行った。
  しかし、いつの間にかルートを外れて、北西斜面を降りていることに気付く。
  あわてて、ハイマツと樹林帯の中をトラバースして稜線に戻るが、なかなかのアルバイトだった。
8:10-20 白鳳峠
 ・手持ちの食糧が底を着きだした。残った食糧からソーセージを出して食べる。
 ・ここからの下りは、雪もザラメなのでアイゼンははずし、雪のあるところは
  キックステップで下ってゆく。
 ・しかし、だいぶ降りたところで、雪で濡れた木のサンバシがあって、
  思いがけなく滑ってしまった。
  尻もちをつくのではなく、ザックごと前方に一回転し、道脇の笹藪に転がった。
  夢中で周りの木の枝をつかんだので一回転で停止できたが、そのまま転がって行ったら、
  枯れ木に頭をぶつけかねないところ、間一髪でかすり傷もなくすんだ。
  一瞬の出来事だったので、なんだか実感がなく、夢の中の出来事のような感じがしたが、
  事故を起こす、というのはこういうことだな、と改めて気を引き締める、
  反省すべきヒヤリだった。

10:10 白鳳峠登山口
10:30-12:00 広河原
 ・ようやくテント場に到着。これで今日の行程の半分といったところか。
  GWも終わりが近づき、残りのテントは5張りしかなく淋しくなってきた。
  上空はまだ青空が広がっており、風もさわやかなので、昼食をとって、
  つい、のんびりと時間を費やした。
  (これが、あとで後悔するもとになった...)
  昼食は、アンパンとソーセージ。これで持ってきた6日分の食糧はほぼ消費したが、
  あとは林道下りだけなのでなんとかなるだろう、と思う。

 ・さて、あとは夜叉神峠のバス停まで林道を歩くのみ。
  道自体は良好だが、なんせ道は長く、いくつもいくつも岬状のところを越えてゆくが、
  そのたびに次々と岬状の山稜が出てくる風景が続き、だんだんと疲れてきた。
  単調な道なので、ウオークマンで音楽を聴きながら歩く。
  また、立石沢出合から先は舗装道となり、足もマメができてきたようなので、
  べた雪のせいで濡れ気味の登山靴を脱ぎ、スニーカーに履き替えた。
13:10-20 立石沢出合
14:10-20 深沢下降点
15:00-10 鷲の巣分岐
 ・ここで地図を見てみると、だいぶ目的地に近づいているような気がしていたが、
  まだまだ先の道のりが遠いことを知り、ちょっと焦ってきた。
  これでは最終バスに間に合わないかもしれない、と思い、あとはペースを上げてひたすら歩く。
15:50-16:10 夜叉神トンネル
 ・長い長いトンネルだが照明もなくて、まさに洞窟のようなトンネルだ。
  ヘッドライトを点けて黙々と先を急ぐ。

16:10-40 夜叉神峠入口(バス停)
 ・ようやく到着した。到着した時、ちょうどバスが出て行ったのでヒヤッとしたが、
  それは臨時便だったようで、定時の16:40の便はちゃんと待っていた。
  長い長い南アルプスの山歩きもこれで終わり。
  最後、焦ったがなんとかバスにも間に合ってほっとした。
  さっそく缶ビールをゴクゴクと飲みほし、山行の無事の終了に祝杯を上げた。

 ・下りのバスは、車掌さんが乗っている古式ゆかしいバスだった。
  夜叉神からの下りの車窓は、結構山が深く見え、ここも南アルプスらしい風景が広がっていた。

17:40 甲府着
 ・6日間の充実した山旅を終え、とうとう下界に降りてきた。
  最終日は食糧がギリギリで、だいぶお腹も減ったので、甲府市内の食事処で、
  大盛りライスをお代わりするほどモリモリと食べた。

 ・この後は、中央東線で甲府から松本に出て、松本より夜行急行「ちくま2号」に乗る。
  翌朝、大阪に着くと、春の雨が降っていた。山行の間の6日間は雨も降らず、
  天気に恵まれた山行だったなぁ、と思う。
  大阪からJR、宇高連絡船を使い、翌日夕方に新居浜に到着。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1989人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [3日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら