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Yamareco

記録ID: 251405
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

残雪の南アルプス(甲斐駒、仙丈、鳳凰) テント泊6日間

1985年04月30日(火) ~ 1985年05月05日(日)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
126:00
距離
64.8km
登り
5,309m
下り
4,940m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
15:42
休憩
0:08
合計
15:50
距離 7.8km 登り 772m 下り 50m
8:00
55
スタート地点
8:54
8:58
643
19:42
19:42
58
20:40
102
22:22
22:26
84
23:50
宿泊地
2日目
山行
23:14
休憩
0:25
合計
23:39
距離 11.7km 登り 1,561m 下り 1,118m
0:04
154
宿泊地
2:38
49
3:27
0
3:36
3:43
34
6:21
1
6:23
140
8:42
19
9:01
9:06
98
10:43
51
11:35
11:36
73
12:49
11
12:59
11
13:10
13:12
72
14:24
14:26
50
15:17
15:17
125
17:23
106
19:09
117
22:29
2
22:32
74
23:46
宿泊地
3日目
山行
23:15
休憩
0:18
合計
23:33
距離 11.7km 登り 930m 下り 1,306m
0:17
104
宿泊地
2:01
0
3:39
3:42
105
5:27
68
6:35
66
7:41
7:47
102
9:30
9:33
95
11:08
1
14:36
2
14:37
41
22:51
22:57
54
23:51
宿泊地
4日目
山行
22:54
休憩
0:28
合計
23:22
距離 11.6km 登り 1,495m 下り 511m
0:10
517
宿泊地
8:48
41
9:29
88
10:57
13
12:37
12:46
236
16:42
96
18:18
18:18
105
20:03
20:07
96
21:42
21:51
54
22:45
22:50
40
23:30
宿泊地
5日目
山行
22:48
休憩
0:03
合計
22:51
距離 11.5km 登り 415m 下り 1,620m
0:41
28
1:09
27
1:36
116
3:32
60
4:31
4:34
96
6:11
106
7:56
94
9:30
9:31
247
13:38
89
23:31
宿泊地
6日目
山行
13:49
休憩
0:00
合計
13:49
距離 9.2km 登り 102m 下り 279m
0:11
762
宿泊地
12:53
67
14:00
ゴール地点
天候 4/30 晴れ
5/1 晴れ
5/2 晴れ時々曇り
5/3 晴れのち薄曇り
5/4 晴れ
5/5 晴れのち薄曇り
アクセス
利用交通機関:
電車
コース状況/
危険箇所等
・ゴールデンウイーク時期なので、どの山もトレースは着いていた。
・戸台からの川沿いの道は、岩がゴロゴロしてルートがわかりにくかった。
 八丁坂からは道は明瞭。
・甲斐駒へのルートは、北沢峠からの道、仙水峠からの道、いずれも雪あり、アイゼンピッケル使用。山頂部は雪がないところもあった。
・仙丈が岳へのルートは、全面的に雪。トレースはしっかりしていた。
・広河原から鳳凰への稜線への道は樹林帯の中で雪あり。
 鳳凰連山の稜線は、雪があったりなかったり。

・北沢峠のテント場は、よく整備されており、沢水も豊富。
・広河原は、河原の適当なところにテントを張った。

・この当時、南アルプス林道はバスは通っておらず、北沢峠から広河原、広河原から夜叉神峠入口まで、すべて林道歩き。
予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
4/30 朝の伊那谷から見る南アルプス方面
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
4/30 朝の伊那谷から見る南アルプス方面
伊那市、バスの車窓から望む中央アルプス、今日は上天気だ
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
伊那市、バスの車窓から望む中央アルプス、今日は上天気だ
戸台から、戸台川沿いの長い河原歩きが始まる。谷の奥には、甲斐駒あたりの白い雪山が遠くに見えた
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
戸台から、戸台川沿いの長い河原歩きが始まる。谷の奥には、甲斐駒あたりの白い雪山が遠くに見えた
戸台川ぞい、赤河原より、残雪の甲斐駒ケ岳を望む
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
戸台川ぞい、赤河原より、残雪の甲斐駒ケ岳を望む
八丁坂にかかり急登が始まる。下の方は雪は少なく、ガラガラの道を行く
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
八丁坂にかかり急登が始まる。下の方は雪は少なく、ガラガラの道を行く
八丁坂を上り切り、午後遅く、北沢峠に到着。雪は結構あった。遠望は栗沢の頭ピーク
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
八丁坂を上り切り、午後遅く、北沢峠に到着。雪は結構あった。遠望は栗沢の頭ピーク
北沢峠付近の樹林帯の中のようす。雪がないところもあった。
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
北沢峠付近の樹林帯の中のようす。雪がないところもあった。
5/1 甲斐駒が岳への登山日。朝の北沢峠付近の様子。テント場付近から前方に小仙丈が岳あたりが見える
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
5/1 甲斐駒が岳への登山日。朝の北沢峠付近の様子。テント場付近から前方に小仙丈が岳あたりが見える
北沢峠からまっすぐと、甲斐駒ケ岳への道を進む。樹林帯で視界は少ないが、途中から鋸岳が見えてきた
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
北沢峠からまっすぐと、甲斐駒ケ岳への道を進む。樹林帯で視界は少ないが、途中から鋸岳が見えてきた
甲斐駒への登りの途中。カモシカを見かけた。(写真中央に小さく映っている)
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
甲斐駒への登りの途中。カモシカを見かけた。(写真中央に小さく映っている)
ようやく稜線上のピーク、双児山へと到着。視界が開けたが目指す甲斐駒ケ岳はまだまだ遠く、雪の稜線が続いている
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
ようやく稜線上のピーク、双児山へと到着。視界が開けたが目指す甲斐駒ケ岳はまだまだ遠く、雪の稜線が続いている
(同じく)双児山から望む、残雪の甲斐駒ケ岳
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
(同じく)双児山から望む、残雪の甲斐駒ケ岳
双児山の頂上にて。雪は多い
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
双児山の頂上にて。雪は多い
双児山山頂から望む鋸岳。雪が着いていないが、険しそうな山容だ。
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
双児山山頂から望む鋸岳。雪が着いていないが、険しそうな山容だ。
双児山山頂から望む、早川尾根と、遠くに鳳凰三山の眺め
2012年12月02日 18:21撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:21
双児山山頂から望む、早川尾根と、遠くに鳳凰三山の眺め
双児山山頂より、鋸岳の中腹の急斜面を望む、雪渓がいくつも伸びている
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
双児山山頂より、鋸岳の中腹の急斜面を望む、雪渓がいくつも伸びている
双児山山頂より望む、真っ白い仙丈が岳の美しい姿
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
双児山山頂より望む、真っ白い仙丈が岳の美しい姿
次のピーク 駒津峰に到着。たどってきた尾根の向こうに仙丈が岳が雄大だ。
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
次のピーク 駒津峰に到着。たどってきた尾根の向こうに仙丈が岳が雄大だ。
駒津峰から甲斐駒本峰へ向かう道からの、残雪模様
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
駒津峰から甲斐駒本峰へ向かう道からの、残雪模様
駒津峰からまじかに望む残雪の甲斐駒ケ岳の堂々たる姿
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
駒津峰からまじかに望む残雪の甲斐駒ケ岳の堂々たる姿
駒津峰付近から望む、甲斐駒ケ岳の支峰 摩利支天峰の怪異な姿
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
駒津峰付近から望む、甲斐駒ケ岳の支峰 摩利支天峰の怪異な姿
午後2時過ぎにようやく甲斐駒ケ岳山頂に到着。甲斐駒が岳山頂から望む鋸岳
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
午後2時過ぎにようやく甲斐駒ケ岳山頂に到着。甲斐駒が岳山頂から望む鋸岳
甲斐駒ケ岳山頂から望む、仙丈が岳
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
甲斐駒ケ岳山頂から望む、仙丈が岳
甲斐駒ケ岳山頂から、手前に駒津峰、双児峰の尾根、その奥にはぼんやりと北岳の白い姿も見えた
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
甲斐駒ケ岳山頂から、手前に駒津峰、双児峰の尾根、その奥にはぼんやりと北岳の白い姿も見えた
下山にかかると足取りは早い、摩利支天峰とのコル付近から振り返る、甲斐駒ケ岳の山頂部
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
下山にかかると足取りは早い、摩利支天峰とのコル付近から振り返る、甲斐駒ケ岳の山頂部
下山途中、六方石にて
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
下山途中、六方石にて
駒津峰まで戻ってきた。午後の日差しを浴びる残雪の仙丈が岳
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
駒津峰まで戻ってきた。午後の日差しを浴びる残雪の仙丈が岳
5/2 今日は疲れがたまっているので、天気は良いが休養日とした。北沢峠のテント場の様子(右の黄緑色のテントが自分のテント)。
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
5/2 今日は疲れがたまっているので、天気は良いが休養日とした。北沢峠のテント場の様子(右の黄緑色のテントが自分のテント)。
午後は北沢峠付近を散策した。林道の中央は除雪されているが、道の脇は雪がまだまだ多い
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
午後は北沢峠付近を散策した。林道の中央は除雪されているが、道の脇は雪がまだまだ多い
5/3 仙丈が岳への登山日。朝は上天気で、三合目付近から、白い北岳の姿が望めた
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
5/3 仙丈が岳への登山日。朝は上天気で、三合目付近から、白い北岳の姿が望めた
仙丈が岳5合目付近より、2日前に登った甲斐駒ケ岳を振り返る
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
仙丈が岳5合目付近より、2日前に登った甲斐駒ケ岳を振り返る
仙丈が岳の森林限界付近にて。途中から急に雪の尾根となっている
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
仙丈が岳の森林限界付近にて。途中から急に雪の尾根となっている
小仙丈が岳へと、雪の斜面を登ってゆく。トレースははっきりしていた
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
小仙丈が岳へと、雪の斜面を登ってゆく。トレースははっきりしていた
小仙丈が岳への登りの途中から下を振り返る。雪の上に後続者の姿がパラパラと続いている
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
小仙丈が岳への登りの途中から下を振り返る。雪の上に後続者の姿がパラパラと続いている
小仙丈が岳への登りより、北岳の雄姿。なかなか鋭い姿だ
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
小仙丈が岳への登りより、北岳の雄姿。なかなか鋭い姿だ
小仙丈が岳への最後の雪の壁、ゆっくりと登ってゆく
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
小仙丈が岳への最後の雪の壁、ゆっくりと登ってゆく
小仙丈が岳付近から振り返ると、甲斐駒ケ岳が大きくそびえているのが見える
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
小仙丈が岳付近から振り返ると、甲斐駒ケ岳が大きくそびえているのが見える
小仙丈が岳山頂付近にて。この先はカール壁沿いの細い雪稜が続いており、いかにも雪山らしい、いい風景だ
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
小仙丈が岳山頂付近にて。この先はカール壁沿いの細い雪稜が続いており、いかにも雪山らしい、いい風景だ
小仙丈が岳から仙丈が岳への雪稜、はるかに遠く中央アルプスの白い山なみも見える
2012年12月02日 18:24撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:24
小仙丈が岳から仙丈が岳への雪稜、はるかに遠く中央アルプスの白い山なみも見える
仙丈が岳山頂に到着。山頂部の風景、今日は上天気なので、登山者も多い
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
仙丈が岳山頂に到着。山頂部の風景、今日は上天気なので、登山者も多い
仙丈が岳山頂にて記念撮影
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
仙丈が岳山頂にて記念撮影
(同じく)仙丈が岳山頂より、北岳をバックに記念撮影
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
(同じく)仙丈が岳山頂より、北岳をバックに記念撮影
上空は薄曇りだが視界は良好。仙丈が岳より南東方向、農取岳、遠くに塩見岳を望む。大きな山塊だ。
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
上空は薄曇りだが視界は良好。仙丈が岳より南東方向、農取岳、遠くに塩見岳を望む。大きな山塊だ。
塩見岳から先も雪の山なみは続いている。南に見えるのは荒川三山、赤石岳あたり
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
塩見岳から先も雪の山なみは続いている。南に見えるのは荒川三山、赤石岳あたり
仙丈が岳山頂より、西を望むと、ぼんやりとだが、中央アルプスの白い山なみが、伊那谷の向こうに望めた
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
仙丈が岳山頂より、西を望むと、ぼんやりとだが、中央アルプスの白い山なみが、伊那谷の向こうに望めた
仙丈が岳山頂より、さらに南にある、大仙丈が岳のピークを望む。
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
仙丈が岳山頂より、さらに南にある、大仙丈が岳のピークを望む。
同じく、仙丈が岳山頂より、白根三山(北岳、間の岳)を望む
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
同じく、仙丈が岳山頂より、白根三山(北岳、間の岳)を望む
仙丈が岳山頂から望む北岳
2012年12月02日 18:22撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:22
仙丈が岳山頂から望む北岳
仙丈が岳山頂から、小仙丈へと続く細い雪稜を望む
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
仙丈が岳山頂から、小仙丈へと続く細い雪稜を望む
同じく、仙丈が岳山頂から見る雪の雪稜の眺め
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
同じく、仙丈が岳山頂から見る雪の雪稜の眺め
仙丈が岳から下り始める。トレースがはっきりついており、登山者がパラパラ歩いているのが見える
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
仙丈が岳から下り始める。トレースがはっきりついており、登山者がパラパラ歩いているのが見える
仙丈が岳山頂付近の残雪模様
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
仙丈が岳山頂付近の残雪模様
同じく仙丈が岳山頂付近の残雪模様
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
同じく仙丈が岳山頂付近の残雪模様
仙丈が岳から北沢峠へと下り、荷物を担いて広河原へと向かう。途中の北沢橋付近の眺め
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
仙丈が岳から北沢峠へと下り、荷物を担いて広河原へと向かう。途中の北沢橋付近の眺め
南ア・スーパー林道を延々と歩いてゆく。両側はV字谷で、残雪も割と多い
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
南ア・スーパー林道を延々と歩いてゆく。両側はV字谷で、残雪も割と多い
同じく、南ア・スーパー林道沿いの風景
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
同じく、南ア・スーパー林道沿いの風景
同じく、南ア・スーパー林道沿いの風景、流れる川の水は蒼く澄み切っている
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
同じく、南ア・スーパー林道沿いの風景、流れる川の水は蒼く澄み切っている
南ア・スーパー林道沿いの風景、無理やり作った林道だけあって、林道の川側は崩落ぎみのところが多かった
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
南ア・スーパー林道沿いの風景、無理やり作った林道だけあって、林道の川側は崩落ぎみのところが多かった
南ア・スーパー林道からわずかに見えた、仙丈が岳の山頂付近。
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
南ア・スーパー林道からわずかに見えた、仙丈が岳の山頂付近。
広河原にようやく到着。テントも少なくて、人影もほとんどなかった
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
広河原にようやく到着。テントも少なくて、人影もほとんどなかった
5/4 広河原にテントなどを置いて、サブザックにて鳳凰三山へと向かう。朝の広河原より、北岳方面を望む、今日も天気はよく、白い山稜が輝いて見えていた
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
5/4 広河原にテントなどを置いて、サブザックにて鳳凰三山へと向かう。朝の広河原より、北岳方面を望む、今日も天気はよく、白い山稜が輝いて見えていた
広河原のテントを張ったところより、北西方向を望む。白い峰はアサヨ峰だろう
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
広河原のテントを張ったところより、北西方向を望む。白い峰はアサヨ峰だろう
広河原から白鳳峠への急登を進む。登るにつれ、北岳の白く巨大な姿が見えてきた
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
広河原から白鳳峠への急登を進む。登るにつれ、北岳の白く巨大な姿が見えてきた
稜線に到着、白鳳峠から高嶺へと向かう。振り返ると甲斐駒ケ岳がかなり遠くに見える
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
稜線に到着、白鳳峠から高嶺へと向かう。振り返ると甲斐駒ケ岳がかなり遠くに見える
「高嶺」の山頂から望む、鳳凰三山 地蔵岳のピーク(オベリスク)
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
「高嶺」の山頂から望む、鳳凰三山 地蔵岳のピーク(オベリスク)
アカヌケの頭に到着。まじかに地蔵岳のオベリスクがそびえる
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
アカヌケの頭に到着。まじかに地蔵岳のオベリスクがそびえる
アカヌケの頭にて。この付近は雪があったりなかったりの道
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
アカヌケの頭にて。この付近は雪があったりなかったりの道
アカヌケの頭にて、花崗岩の岩場が面白い表情を見せていた
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
アカヌケの頭にて、花崗岩の岩場が面白い表情を見せていた
アカヌケの頭から、次のピーク 観音岳を望む
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
アカヌケの頭から、次のピーク 観音岳を望む
アカヌケの頭と観音岳との間のコル。雪稜となっていた
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
アカヌケの頭と観音岳との間のコル。雪稜となっていた
アカヌケの頭と観音岳とのコルにて。風化した花こう岩が面白い姿を見せていた
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
アカヌケの頭と観音岳とのコルにて。風化した花こう岩が面白い姿を見せていた
(おそらく)鳳凰三山の一峰 薬師岳。雲が、夏雲のように湧いてきた
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
(おそらく)鳳凰三山の一峰 薬師岳。雲が、夏雲のように湧いてきた
稜線から、眼下に薬師小屋を望む
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
稜線から、眼下に薬師小屋を望む
5/5 薬師岳の朝、今日は薄曇りで朝焼けはあまりなかった
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
5/5 薬師岳の朝、今日は薄曇りで朝焼けはあまりなかった
朝の観音岳から望む白根三山(左が北岳、中央が愛の岳、左に農鳥岳)
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
朝の観音岳から望む白根三山(左が北岳、中央が愛の岳、左に農鳥岳)
アカヌケの頭から見る甲斐駒ケ岳。遠くから見ると雪が少なく見える。山腹は雲海に覆われている
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
アカヌケの頭から見る甲斐駒ケ岳。遠くから見ると雪が少なく見える。山腹は雲海に覆われている
(おなじく)アカヌケの頭付近から、雲海の上にそびえる甲斐駒ケ岳の堂々とした姿
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
(おなじく)アカヌケの頭付近から、雲海の上にそびえる甲斐駒ケ岳の堂々とした姿
「高嶺」ピーク付近、雪稜がいい感じで続く
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
「高嶺」ピーク付近、雪稜がいい感じで続く
「高嶺」付近から南を望む。野呂川の谷は雲海が広がっており、天気は下り坂の様子だ
2012年12月02日 18:23撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
12/2 18:23
「高嶺」付近から南を望む。野呂川の谷は雲海が広がっており、天気は下り坂の様子だ
撮影機器:

感想

【山行No77】

※ 思い出しながら書いていると、ついつい長文になりました。お見苦しい可と思いますが、ご容赦ください ※


※ 7日間という長いゴールデンウイークの休みが取れたので、念願の春の雪山登山を計画した。
  雪の北アルプスはさすがに難しそうなので、南アルプスへと、テント持参での山行。
  今回は、とりあえず甲斐駒ケ岳、仙丈が岳は登って、そのほかは天気しだいで考える、
 という、結構ざっとした計画だ。
  食糧、燃料だけは6日分を持ってゆく。準備の段階でザックは山盛りとなり、重量も20kgと、さすがに重い。

4月29日(月)
 ・今日は出勤日だったが、定時で退社し、急いで駅へと向かう。
  JRで今治へ、今治からは高速艇で広島県の三原へ、三原で新幹線に乗り大阪へ、
  いずれも乗り継ぎが綱渡り状態で、なんとか大阪に到着。
  大阪から、夜行急行「ちくま1号」に乗る。GWの割には人が少なく、1ボックスを占有できた。

4月30日(火)
3:48-5:48 塩尻
 ・まだ夜中の塩尻駅に到着。中央東線の始発まで時間があるので、待合室で仮眠をとる。
 ・岡谷で飯田線に乗り換え、伊那谷を南下する。
7:50-55 伊那北駅
 ・予定では、11:30発のバスに乗る予定をしていたが、
  さすがにゴールデンウイークなので、臨時バス「仙丈号」が都合よく出るようふだ。
  さっそくやってきたバスに乗るが、乗客は自分一人きりだった。

9:00-9:30 戸台
 ・ちょっとした登山基地を思い描いていたが、数軒の家があるだけの小さい集落だった。
  買い忘れていたカメラのフィルムを、ここで購入しようと思っていたが、店らしきものもなく、ちょっと困った。
  しかたないのでそのまま出発する。
 ・戸台川の河原に出て河原をずんずんと進む。
  谷の奥には、雪をまとった甲斐駒ケ岳が見える。
  今日は上天気で、遠くまで広々と見通せるので、逆に自分の歩むスピードの遅さを感じる。
  日差しは暑いほどだが、谷を吹き抜ける風は心地よい。
 ・白岩堰堤を過ぎると、川の渡渉が数回。靴を脱いではだしで渡るが、
  雪解けの冷たい水に、足はしびれるほど冷たく、思わず声を出しそうなくらいだった。
 ・河原沿いの道は踏み跡も標識も少なくて解りにくいが、所どころの赤テープとケルンを頼りに進む。
14:10-40 丹渓山荘
 ・ようやく戸台川沿いの長い道のりが終わり、ここからいよいよ山道(八丁坂)へと進む。
  丹渓山荘は、予想以上に貧弱な小さい小屋だった。入口は開いていたが、人気(ひとけ)はなかった。
 ・大休止ののち、山道の急登に取りつく。風もなく、春なのに汗だくになりながら登ってゆく。
  背中の20kgの荷物が肩に食い込んで重いこと。。
 ・最初は、道に雪はなかったが登るにつれ雪が出てきて、標高1900m付近からは
  雪がびっしりとなったので、アイゼンを着けて登る。
 ・下山者数名にすれ違う。フィルムがないため、出会う登山者に声をかけ、
  余ったフィルムがないか?訪ねて回った。
  4人目で、ようやくフィルム3本を譲ってもらうことができ、ほっとした。
17:30 大平山荘
 ・ここからようやく道は緩やかとなり、北沢峠を越えて少し行くと、ようやくテント場が見えた。

18:10 北沢峠テント場 着 (気温=+4℃)
 ・ペースが上がらず、以外なほど時間がかかったが、なんとか日没前に目的地に到着できて、ほっとした。
  テント場は意外なほど気持ちの良い雰囲気の場所で、今日はまだ7張りしかない。
  さっそくテントを張り、夕食を取ると、疲れているせいで、すぐに眠ってしまった。

5月1日(水)
・今日も良い天気だ。予定通り、甲斐駒ケ岳への往復とする。
 (早朝;外気温=マイナス2℃、テント内=プラス5℃)

6:40 北沢峠発
 ・峠から北側への登り道を行く。樹林帯の中、雪は割と締っているが、
  なかなかの急登なので、ついつい、休みを多く取りながら進む。
 ・朝の森には小鳥の声がにぎやかだ。途中から木々の合間に北岳の白い姿が見え、感激。
  途中で、カモシカを見かけた。初めて見る。じっとこちらを観察していた。
 ・登りはいつ果てるともなく続き、朝から結構疲れる登りだ。
  双児山の手前は、赤テープがパラパラついていたが、踏み跡も乱れており、
  結構迷いやすい場所だった。
10:00-20 双児山(標高=2649m)
 ・ようやく森林限界を超えた。
  目の前には駒津峰、その向こうに目指す甲斐駒ケ岳が、意外と近そうに見える。
 ・双児山の下りは、東側は樹林が迫っているが、西側はすっぱりと切れ落ちて、雪のリッジとなっており、やや緊張した。
 ・稜線の雪は、樹林帯の中と違い、ズブズブ沈むことはほとんどないが、
  表面は日射で溶けかかっており、アイゼンがダンゴ状となり歩きにくい。

11:30-50 駒津峰(標高=2752m)
 ・昼には甲斐駒ケ岳へと着けると踏んでいたが、5時間かけた登りで、
  すでに昼近くになったのに、まだ手前の峰だ。
  この峰の頂上は雪がなく、岩屑が露出していた。
  気温はだいぶ上がり、まるで夏場の登山のような感じだ。上着のゴアも脱いでしまおう。
 ・駒津峰からのコルへの下りは、双児山からの下り以上に、細い雪のリッジとなっており、
  しかも急激な下降なので、ちょっと怖い感じだ。
  3段に渡る難関の下りを、へっぴり腰になりつつ何とかクリアーした。
12:10-20 六方石
 ・とうとう12時を過ぎた。
  予定では遅くとも12時には甲斐駒ケ岳山頂についているつもりだったが、
  まだ本峰の登りを残し、アイゼンを着けた足も重くなってきた。
  ここでギブアップすることもちょっと考えたが、
  前を見ると、先行するパーティも割と遅い足取りで本峰へ取りついているのが見えたので、
  着いてゆくことにする。
 ・甲斐駒ケ岳山頂部へのダイレクトに登る部分は、急な岩場の登りと雪のある場所が交互に出てくる。
  普通なら難なく行けそうな道だが、アイゼンを着けていると登りにくく、また
  足の疲れも相当で、なかなかつらい。
  ピッケルは邪魔なだけなのでサブザックに括り付ける。
 ・遅いペースで登って行ったが、途中で先行パーティに追いついた。
  彼らはアイゼンなしで登っており、ルートファインディングに少し苦労しているようだった。
  所々の雪田のトラバースではピッケルを出して進む。先行パーティはアイゼン、ピッケルなしで、よく行けるものだ。
 ・山頂手前で雪解け水が滴っている場所に出会った。
  ちょうど持ってきた1Lの水も飲みほしてしまっていたので、これ幸いと水を飲み、補給できて助かった。

13:50-14:20 甲斐駒ケ岳山頂(標高=2967m、気温=プラス3℃)
 ・途中でギブアップせずに良かった。長い7時間の登りで、ようやく甲斐駒ケ岳へ到着。
  頂上は雪は北西面に少しあるだけで、ほかは砂利の地面が露出していた。
  時刻は遅いが大休止とし、パンを少々食べる。
  先行パーティも少し前に到着し、休憩しているので、少し話を交わした。
 ・今日の天気は、上空だけは青空が広がっているが、中層は春がすみのようなもやがかかっており、
  期待していた八ヶ岳や中央アルプスの姿は見れなかった。
  北岳や仙丈が岳は春がすみの中にそびえているのが見えた。

 ・下りは登りの道は通らず、摩利支天峰へのコルの方向へと下る。
  こちらの道は、ザレた道で雪も少なくて安全で、ぐいぐいと下れた。
  コルから先、トラバース気味の道となり、3回ほど雪田を渡る。
  雪が腐っており、足を取られてこけそうになった。ピッケルがあって良かった。
15:00 六方石
 ・来るときは難渋した雪の細いリッジも、帰りは登りとなるので、それほど手こずらなかった。
15:30-40 駒津峰 
 ・ここまで結構ハイペースで下ってきた。
  甲斐駒ケ岳の山頂では時刻から見て、暗くなる前に下山できるか?ちょっと心配だったが、
  ここまで来て、ようやく日没前に下れるめどが立ち、一安心。
 ・ここからは、登ってきた道は取らず、より近そうな、仙水峠への道を行ってみることにした。
 ・駒津峰から仙水峠への道は、雪は少なくて、岩がゴロゴロしたところが多く、
  つけているアイゼンもギリギリと音を立てて、結構歩きにくかった。
  中盤からは樹林帯に入り、雪が再び多くなってきた。
  途中、グリセードを試してみたら、失敗して転倒。ヒヤッとしたゾ。
  まだまだ雪の技術は未熟だ。
16:50-17:00 仙水峠
 ・ここからは谷沿いの道をまっすぐと下ってゆく。
  ゴロゴロとした岩がちの道で、アイゼンを着けては歩きにくかった。
  仙水小屋から先はアイゼンを外してゆく。

18:00 北沢峠テント場着
 ・ふ〜〜.... 疲れた!
  約12時間の行動、ようやく日没寸前にテント場に到着できたが、体は疲労困憊だ。
 ・あまりに疲れたので、ラーメンでの夕食を食べたら、すぐ寝入っていた。

5月2日(木)
 ・ぐっすりと12時間近く寝て、6:30に起床。
  今日も朝から良い天気で日差しがまぶしいが、昨日の疲れが残っていて
  仙丈が岳へ登る体力がないので、今日は休養日ということにし、
  昼過ぎまで、再びシュラフに潜り込んでうとうとする。
 ・日差しが強いせいで、テントの中はまるで夏のキャンプのように暑くなってきた。
  午後は、ぶらぶらと北沢峠周辺を散歩したりして過ごした。

5月3日(金)
・朝、4時過ぎに起床。外を見ると今日は薄曇りになっているが、
  予定通り、仙丈ヶ岳へと出かけよう。(外気温=+2℃、テント内=+6℃)
5:20 北沢峠発
 ・甲斐駒ケ岳と同様、サブザックに食糧、飲み物程度を入れ、アイゼン、ピッケルありで、登り始める。
 ・最初から急登が続くが、踏み跡が明瞭で歩きやすい。先日の甲斐駒ケ岳よりはだいぶ楽だ。
7:30-40 大滝の頭
 ・ここから100mほど登ると森林限界となり、白色の大斜面が正面に現れた。
  遠くを見ると、雲海が広がっており、そのうえに北アルプスの槍、穂高や、
  中央アルプス、富士山などの姿も見えた。
9:00 小仙丈岳
 ・ピークにたどり着くと、眼前に大きなカール底が広がっている。仙丈が岳への
  道は、細くうねった細い稜線となっており、まるで冬山のような美しい眺めだ。
 ・仙丈が岳へと、細い雪の稜線をたどってゆく。トレースは明瞭だが、
  両側とも切れ落ちて、滑り台のようにカール底まで続いているので、緊張しながら先へと進む。

10:30-11:20 仙丈が岳 山頂(標高=3033m)
 ・登り口から5時間を要したが、午前中の内に登れ、まずまずのペースだった。
  山頂は弱い西風が吹いており、上空はうす雲っているが、
  北岳はまじかに白い姿を見せてくれており、なかなかの迫力だ。
  登山者も割と多い山頂で、時間もあるので、写真を撮ったりしてのんびりと過ごした。

 ・下りは登りと同じ道をたどる。稜線は慎重に行く。
12:10-30 小仙丈岳
 ・だんだんと上空の雲が増えてきた。下り坂なのだろうか?
 ・小仙丈岳からは、休みも取らず、ガンガンとくされ雪を蹴散らせながら下る。
 
14:00−40 北沢峠 テント場
 ・さて、と。 割と早くに下山できたが、明日の予定はまだ決まっていない。
  鋸岳に行こうか? 広河原に行って北岳か、鳳凰三山に登ろうか?
  まだ迷っていたが、鋸岳は実力的に厳しい感じがしたので、とりあえず広河原へと移動することにした。

 ・テントなど全荷物を担いで、南アルプス・スーパー林道を広河原へと向かう。
  最初の1時間は快調だったが、だんだんと荷物が肩に食い込むし、
  防水性の悪い革靴のため、今日の登山で靴の中まで濡れているために、
  足にはマメができつつあるようで足も痛くなってきた。
  周りの風景を眺めながら、頑張って歩く。
  小太郎山の斜面が野呂川に落ちるあたりは、雪のルンゼと常緑の森のコントラストが、なかなかいい感じだった。

17:50 広河原着
 ・ようやく夕暮れ時に広河原に到着。テント場には今日は6張りしかなく、淋しい場所だ。
  川に近い砂地の場所に、さっそくテントを張る。
  今日も丸一日歩き通しで結構疲れており、夕食の後、明日の計画を考えているうちに眠くなってきた。 

5月4日(土)
・4:30起床。外温=プラス6℃、テント内=プラス10℃と暖かな朝だ。
 昨日の天気の状況から、天気は下り坂で、今日はとても晴れそうにない、
 と思っていたが、外を見ると予想以上に天気が良い。
・それでは北岳か鳳凰三山に登ろう。
 しかし北岳は、大樺沢の出合から望むと、とても遠くて難しそうだ。
 ということで、鳳凰三山へ行くことに決定。
 鳳凰三山は、日帰りだとギリギリの感じだが、テントを担いでのフル装備で縦走するのも大変そうだ。
 ということで、テントは置いてゆくことにし、小屋泊まりも念頭に置いて、コンロなどの荷物も持ってゆく。

5:50 広河原 発
6:10 白鳳峠 登山口
 ・のっけからなかなかの急登が続く。早くも昨日の疲れが足に出てきて足が重い。
 ・途中で、下山者2名にであう。話を交わすと「熊を見かけたので恐ろしくなって引き返すところだ」とのこと。
 「それでは、一緒に登りませんか」とこちらから提案し、一緒に登り始めた。 
 ・途中まで雪の無い地道だったが途中から、道は雪のびっしり詰まった谷沿いとなったので、アイゼンを着用。
  そこから針金の着いた悪場を越え、さらに再び雪の詰まった谷沿いに登ってゆく。
  前の方に明るい陽射しが見えてきたので、ようやく峠か?と思ったが、それは単なる森林限界だった。
  そこから先は、岩がゴロゴロしたところと雪のあるところが交互にあらわれ、アイゼンを着けての登高は、なかなか面倒だ。
 ・結局、峠まで熊には出会うこともなく、無事到着。
9:30-50 白鳳峠
 ・ようやく鳳凰山脈の稜線に到着してほっとした。一息入れる。
 ・ここから稜線伝いに、まずは「高嶺」を目指す。
  稜線も、雪があったり岩のゴーロ帯だったりで、アイゼンもつけたり外したりと忙しい。
11:10-30 高嶺ピーク
 ・なかなか良い眺めが広がっている山頂だ。時間もころあいなので軽く昼食休憩とする。
  ここからは鳳凰三山の一角、地蔵岳のオベリスクが割と近くに見えた。
 ・稜線は雪が結構残っているが、日差しのせいで雪が腐り始め、
  細かいアップダウンを登るのも下るのも結構疲れる。
12:20-40 アカヌケ沢の頭
 ・今日は、高嶺あたりから対向する登山者を結構見かけたが、このアカヌケ沢の頭ピークも登山者が多い。
  できれば日帰りで鳳凰往復、と考えていたが、ここですでにお昼を過ぎてしまったので、
  日帰りはあきらめ、今日は稜線の小屋泊まりとすることにした。
 ・この付近はザレた斜面が続き、雪も少ないので、アイゼンははずして先を進む。
 ・次の観音岳の登りは、ツルツルの雪と岩とのミックスとなっており、
  アイゼンを再度付け直して登るが、結構難しかった。
14:10 観音岳
 ・白鳳峠の手前からいっしょに進んでいた人は、今日中に夜叉神峠まで行くので
  先を急ぐとのことで、観音岳は休みなしで前へと進む。

14:40頃 薬師小屋 着
 ・小屋は雪に半分埋もれていたが、営業はしているのでさっそく中へと入る。
  夕食も出るようだったが、せっかく食糧とコンロも持ってきたので、
  素泊まりで泊まることにした。素泊まり料金3600円也。

5月5日(日)
 ・昨晩はさすがに標高2700mの小屋だけあって、夜中は毛布3枚だけではちょっと寒かった。
  (朝の小屋の温度=+10℃)
4:20 薬師小屋 発
 ・昨日、小屋に泊まった分、今日は長丁場の一日だ。
  まずは昨日の道を戻って広河原に下り、さらにスーパー林道を歩いて、
  バス停のある夜叉神峠に夕方までには着かないといけない。
  3時過ぎには起きて、軽く朝食を取り、夜明け前に出発する。
 ・今朝は皆既月食の日だったが、薄明の空、うす雲の影にぼんやりと見えていた。
5:00-10 観音岳
 ・ちょうど日の出の時刻となった。
  昨日はまずまず良い天気だったが、今日は再び下り坂のようで、上空はうす雲がだいぶ出ている。
  北岳の白い姿がモルゲンロートに染まるのを期待していたが、思ったほどは赤く染まらなかった。
6:10-20 アカヌケの頭
 ・このあたりからの甲斐駒ケ岳の姿は、ピラミダルな端正な姿で美しい。
  雲海の上に姿を見せていた。
  南側は、野呂川の谷に薄い雲海が出ていたが、陽が差すとともに消えていったので、
  なんとか今日一日、天気は持ちそうだ。
7:00-10 高嶺
 ・この後、雪があったりなかったりだが、アイゼンを着けたまま、雪のあるところを選んで下って行った。
  しかし、いつの間にかルートを外れて、北西斜面を降りていることに気付く。
  あわてて、ハイマツと樹林帯の中をトラバースして稜線に戻るが、なかなかのアルバイトだった。
8:10-20 白鳳峠
 ・手持ちの食糧が底を着きだした。残った食糧からソーセージを出して食べる。
 ・ここからの下りは、雪もザラメなのでアイゼンははずし、雪のあるところは
  キックステップで下ってゆく。
 ・しかし、だいぶ降りたところで、雪で濡れた木のサンバシがあって、
  思いがけなく滑ってしまった。
  尻もちをつくのではなく、ザックごと前方に一回転し、道脇の笹藪に転がった。
  夢中で周りの木の枝をつかんだので一回転で停止できたが、そのまま転がって行ったら、
  枯れ木に頭をぶつけかねないところ、間一髪でかすり傷もなくすんだ。
  一瞬の出来事だったので、なんだか実感がなく、夢の中の出来事のような感じがしたが、
  事故を起こす、というのはこういうことだな、と改めて気を引き締める、
  反省すべきヒヤリだった。

10:10 白鳳峠登山口
10:30-12:00 広河原
 ・ようやくテント場に到着。これで今日の行程の半分といったところか。
  GWも終わりが近づき、残りのテントは5張りしかなく淋しくなってきた。
  上空はまだ青空が広がっており、風もさわやかなので、昼食をとって、
  つい、のんびりと時間を費やした。
  (これが、あとで後悔するもとになった...)
  昼食は、アンパンとソーセージ。これで持ってきた6日分の食糧はほぼ消費したが、
  あとは林道下りだけなのでなんとかなるだろう、と思う。

 ・さて、あとは夜叉神峠のバス停まで林道を歩くのみ。
  道自体は良好だが、なんせ道は長く、いくつもいくつも岬状のところを越えてゆくが、
  そのたびに次々と岬状の山稜が出てくる風景が続き、だんだんと疲れてきた。
  単調な道なので、ウオークマンで音楽を聴きながら歩く。
  また、立石沢出合から先は舗装道となり、足もマメができてきたようなので、
  べた雪のせいで濡れ気味の登山靴を脱ぎ、スニーカーに履き替えた。
13:10-20 立石沢出合
14:10-20 深沢下降点
15:00-10 鷲の巣分岐
 ・ここで地図を見てみると、だいぶ目的地に近づいているような気がしていたが、
  まだまだ先の道のりが遠いことを知り、ちょっと焦ってきた。
  これでは最終バスに間に合わないかもしれない、と思い、あとはペースを上げてひたすら歩く。
15:50-16:10 夜叉神トンネル
 ・長い長いトンネルだが照明もなくて、まさに洞窟のようなトンネルだ。
  ヘッドライトを点けて黙々と先を急ぐ。

16:10-40 夜叉神峠入口(バス停)
 ・ようやく到着した。到着した時、ちょうどバスが出て行ったのでヒヤッとしたが、
  それは臨時便だったようで、定時の16:40の便はちゃんと待っていた。
  長い長い南アルプスの山歩きもこれで終わり。
  最後、焦ったがなんとかバスにも間に合ってほっとした。
  さっそく缶ビールをゴクゴクと飲みほし、山行の無事の終了に祝杯を上げた。

 ・下りのバスは、車掌さんが乗っている古式ゆかしいバスだった。
  夜叉神からの下りの車窓は、結構山が深く見え、ここも南アルプスらしい風景が広がっていた。

17:40 甲府着
 ・6日間の充実した山旅を終え、とうとう下界に降りてきた。
  最終日は食糧がギリギリで、だいぶお腹も減ったので、甲府市内の食事処で、
  大盛りライスをお代わりするほどモリモリと食べた。

 ・この後は、中央東線で甲府から松本に出て、松本より夜行急行「ちくま2号」に乗る。
  翌朝、大阪に着くと、春の雨が降っていた。山行の間の6日間は雨も降らず、
  天気に恵まれた山行だったなぁ、と思う。
  大阪からJR、宇高連絡船を使い、翌日夕方に新居浜に到着。

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