乗鞍岳・鳥居尾根ルート(日帰り)
コースタイム
- 山行
- 10:30
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 10:40
天候 | 12/12(月)→はれ |
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過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■アクセス→長野道・松本IC〜約60分。 ■駐車台数→400台(無雪期) ■トイレ→あり。 ■水場→なし。 ■登山ポスト→なし(湯楽里の駐車場にあり) ■24時間利用→可能。 ※別称→Mt.乗鞍スノーリゾート第3駐車場。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■乗鞍高原第3駐車場(1,564m) 上記のアクセス欄を参照して下さい。 12/11(日)の23時30分に1台、12/12(月)の15時25分に10台(登山1台・スキー9台)の駐車がありました。 ここには登山ポストがありません。 駐車場の入口に駐車するとスキー場の人工降雪機の雪が車に積もるので、公衆トイレより奥に駐車すると安心です。 ※別称→Mt.乗鞍スノーリゾート第3駐車場と呼ばれます。 ■乗鞍岳登山道入口(1,564m) 乗鞍高原第3駐車場から約1分で乗鞍岳登山道入口に到着です。 乗鞍高原第3駐車場から車道を渡りスキー場からパトロールセンターを目指して鳥居尾根へ向かいます。 冬期は人工降雪機が稼働していて、暴風雪のスキー場内を通過するので防寒・防風対策が必要です。 ここには登山ポストがありません。 樹林帯は熊笹・落ち葉の滑りやすい登山道なので、乗鞍岳登山道入口 or 乗鞍岳登山口でチェーンスパイクを装着すると安心です。 ■乗鞍岳登山口(1,652m) 乗鞍岳登山道入口から約30分で乗鞍岳登山口に到着です。 スキー場から樹林帯へ左折して三本滝分岐点へ向かいますが、途中から登山道が細くなり滑落に注意が必要です。 ここには登山ポストがありません。 ■三本滝分岐点(1,881m) 乗鞍岳登山口から約50分で三本滝分岐点に到着です。 三本滝分岐点を通過すると樹林帯と乗鞍エコーラインの車道が肩ノ小屋口まで何度も交差するので、分岐点を見落とさないように注意が必要です。 当日は乗鞍エコーラインの積雪量→40cm〜50cm(例年6m〜10m)で分岐点が雪で埋まっていませんでしたが、今後は雪でガードレールが埋まり分岐点を見失います。 その場合はスキー場内から乗鞍大雪渓ルートを通行しますが、鳥居尾根も通行可能です。 ■摩利支天(2,024m) 三本滝分岐点から約30分で摩利支天に到着です。 岩壁に7体の石像群がありますが当日は確認できませんでした。 樹林帯に入り橋を渡ると、携帯トイレBoxが設置されています(電気・水道なし、携帯トイレ100円・紙あり) ※別称→摩利支天バス停と呼ばれます。 ■荒田沢橋(2,142m) 摩利支天から約20分で荒田沢橋に到着です。 荒田沢橋〜冷泉小屋〜位ヶ原山荘の区間は樹林帯と乗鞍エコーラインが何度も交差します。 ■冷泉小屋(2,220m) 荒田沢橋から約25分で冷泉小屋に到着です。 冷泉小屋には唯一の水場がありますが未確認です。また冷泉小屋前には冷泉があり硫黄臭がします。 営業→07/22(金)〜10/23(日)の金土日のみ。 ■位ヶ原小屋(2,415m) 冷泉小屋から約45分で位ヶ原小屋に到着です。 広い平坦地になり幕営適地・休憩適地になります。 営業→02/04(金)〜10月下旬、12/24(土)〜01/09(月) ■宝徳霊神(2,568m) 位ヶ原小屋から約50分で宝徳霊神に到着です。 岩壁に3体の石像が設置されていますが、積雪量が増えると雪に埋まります。 ■肩ノ小屋口(2,612m) 宝徳霊神から約25分で肩ノ小屋口に到着です。 ここで森林限界を迎えるので、乗鞍エコーラインに出る前に防寒・防風対策が必要です。 公衆トイレと避難小屋は冬季閉鎖中になり、乗鞍高原第3駐車場〜肩ノ小屋口までは準備運動の区間です。 ※別称→肩ノ小屋口バス停と呼ばれます。 ■肩ノ小屋(2,765m) 肩ノ小屋口から約35分で肩ノ小屋に到着です。 肩ノ小屋の周辺は屋根の落雪を避ければ複数の幕営適地があり、積雪量がある場合は吹き溜まりの雪を利用して雪洞が作れます。 肩ノ小屋〜山頂までは本格的な山登りの区間です。 ■剣ヶ峰口(2,766m) 肩ノ小屋から約5分で剣ヶ峰口に到着です。 ここから朝日岳・蚕玉岳の稜線まで標高差200mの本格的な登りになり、稜線直下は凍結しているので乗鞍大雪渓への滑落に注意が必要です。 晴天時には乗鞍岳まで強い西日を浴びるのでサングラス・ゴーグルがあると便利です。 ■朝日岳(2,975m) 剣ヶ峰口から約60分で朝日岳に到着です。 標高2,800m〜朝日岳のコル(2,945m)まで凍結したトラバースになります。 朝日岳のコルまで進み稜線を登り返して朝日岳へ登ると安全ですが、標高2,895m地点から東斜面を直登して山頂へ向かいました。 朝日岳の山頂には朝日大権現の祠があります。 ■蚕玉岳(こだま・2,979m) 朝日岳から約15分で蚕玉岳に到着です。 山頂柱や道標は見当たらなく、三角点のみ設置されています。 当日は岩・雪・氷のMix帯ですが、今後積雪量が増えて凍結した場合は山頂まで難易度が高い登りになります。 万が一滑落する場合は緩斜面の権現池側へ、急斜面の乗鞍大雪渓側は避けると助かる確率が高いです。 ■乗鞍岳頂上小屋(2,986m) 蚕玉岳から約10分で乗鞍岳頂上小屋に到着です。 売店営業のみ→06/18(土)〜10/31(月) ■乗鞍岳(3,026m) 乗鞍岳頂上小屋から約5分で乗鞍岳に到着です。 山頂には乗鞍本宮奥宮(岐阜県側)と朝日権現社の祠(長野県側)が設置されています。 ※別称→剣ヶ峰と呼ばれます。 ■乗鞍岳頂上小屋(2,986m) 乗鞍岳から約2分で乗鞍岳頂上小屋に到着です。 ■蚕玉岳(2,979m) 乗鞍岳頂上小屋から約5分で蚕玉岳に到着です。 ■朝日岳のコル(2,848m) 蚕玉岳から約3分で朝日岳のコルに到着です。 当日の天候と雪質を判断して蚕玉岳〜肩の小屋登山口まで乗鞍大雪渓を下ります。 雪質は上部→凍結・中間部→新雪の膝ラッセル・下部→脛ラッセルで中間部で雪面にクラックが走り雪崩の危険がありました(写真添付) また雪が少なく多くの岩が露出しているので、滑落した場合は岩への衝突が致命傷になります。 2019年03月に乗鞍岳頂上小屋の直下の凍結した東斜面を風速20m強で登下降した時は、アイゼンとピッケルの刃がほとんど刺さらない状況で後続者が200m滑落してヘリで救助されました。 厳冬期は風が強い乗鞍大雪渓を直登するより、肩ノ小屋から稜線を登ると安心・安全です。 ■肩ノ小屋口(2,612m) 朝日岳のコルから約25分で肩ノ小屋口に到着です。 稜線沿いに下るより距離2.6km・30分の短縮が可能ですが、乗鞍大雪渓の下降には天候・雪質・装備の見極めが重要です。 ■宝徳霊神(2,568m) 肩ノ小屋口から約15分で宝徳霊神に到着です。 ■位ヶ原小屋(2,415m) 宝徳霊神から約35分で位ヶ原小屋に到着です。 ■冷泉小屋(2,220m) 位ヶ原山荘から約20分で冷泉小屋に到着です。 ■荒田沢橋(2,142m) 位ヶ原山荘から約15分で荒田沢橋に到着です。 ■摩利支天(2,024m) 荒田沢橋から約20分で摩利支天に到着です。 ■三本滝分岐点(1,881m) 摩利支天から約30分で三本滝分岐点に到着です。 ■乗鞍岳登山口(1,652m) 三本滝分岐点から約25分で乗鞍岳登山口に到着です。 ■乗鞍岳登山道入口(1,564m) 乗鞍岳登山口から約20分で乗鞍岳登山道入口に到着です。 ■乗鞍高原第3駐車場(1,564m) 乗鞍岳登山道入口から約1分で乗鞍高原第3駐車場に到着です。 これで無事に山行が終了です。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ★その他の注意点 乗鞍岳・鳥居尾根ルートの区間は距離→16.6km・標高差→1,466m・コースタイム→9〜11時間(積雪期)になりますが、日帰りが可能です(積雪期の好天時の場合・山滑走を除く) 日帰りで登頂するには雪質・積雪量・天候・体調・装備・気力・長距離を歩ける体力が必要です。 ★★Mt.乗鞍スノーリゾートからのお願い★★ 下山時にパトロールセンターでスキー場の職員と話した内容を明記します。 〆Gは暖かく雪が少なくスキー場は一部コースしか営業しておらず、気温-4℃になると昼夜を問わず人工降雪機を稼働します。 夜間・早朝にスキー場内を通行する場合は圧雪車・スノーモービル・人工降雪機の暴風雪に注意が必要です。 ⊂莪罰拇仍蓋〜鳥居尾根の下部の登山道には、人工降雪機の黒い給水パイプ(写真添付)が無造作に横たわりアイゼンで踏むと穴が空きます。誤って給水パイプを踏んだ場合や破損を発見した場合は、パトロールセンターに報告があると助かります。 乗鞍高原第3駐車場の公衆トイレより奥側・スキー場内・乗鞍大雪渓・鳥居尾根には、毎年トイレやゴミの放置が目立ち後始末が大変です。ひどい状況が続くと登山者のスキー場内の通行が禁止になります。 ぅ好ー場が全コース営業した場合の登山者の通行は、スキー場側で案内板の設置・場内アナウンスで告知します。しかしスキーコースの中央部を歩く登山者が多く、毎年スキーヤーとの接触事故が発生します。パトロール隊や場内アナウンスの指示に従って下さい。 登山者は無料で大型駐車場・公衆トイレ・スキー場内の通行を許可してもらっているので、マナーを守って利用しましょう。 ★積雪量について 乗鞍岳では12/11(日)に降雪があり常に状況が変わります(12/14現在、14日〜20日まで降雪予報があり大きく変わる) 標高1,564m(乗鞍岳登山道入口)から雪があり、標高1,600m〜2,200mの区間で10cm〜15m、標高2,200m〜3,026mの区間で15cm〜30cmです。 長野県外から来る登山者は冬山フル装備(ピッケル、アイゼン、チェーンスパイク、スコップ、スタッドレスタイヤ等)でお越しください。 登りでは雪が降らなくても下りで雪が降る場合もあり、少しでも安全に登山できる装備をする事で登頂確率が上がります。 ★登山ポスト 登山ポストはMt.乗鞍スノーリゾート・各登山口・乗鞍高原第3駐車場にはありません。 乗鞍高原第3駐車場より手前にある湯楽里(大カーブ)の駐車場に黄色の登山ポストがあります(登山計画書とペンなし) この登山ポストは認知度が低いので紙の登山計画書を提出する人は特に注意が必要です。 事前にネットで提出するか、登山利用者が多い乗鞍高原第3駐車場に設置してもらいたいです。 ★水場 地図では乗鞍岳・鳥居尾根ルートでは冷泉小屋に水場がありますが未確認です。 今回は前日に降雪があり距離も短く、水を1.35L担ぎあげて0.6Lを消費しました。 標高1,800mから常雪になり、テント泊の場合は水作りが十分に可能な状況です。 ★駐車場について 乗鞍岳・鳥居尾根ルートには乗鞍高原第3駐車場があります。 Mt.乗鞍スノーリゾートの大型駐車場を登山者に無料開放された駐車場になり、公衆トイレも利用可能です。 駐車場の入口に駐車するとスキー場で稼働している人工降雪機の雪が車に積もるので公衆トイレより奥に駐車すると安心ですが、更に奥へ停車すると人気がなく車上荒らしに注意が必要です。 また駐車場内での車中泊は禁止されていませんが、ゴミやトイレの放置が目立つ場合は駐車場の利用が今後できなくなります(スキー場職員より) 400台収容の大型駐車場になり、人工降雪機の音で日の出前や早朝に出発する人は車のエンジンを掛けてもあまりうるさくありません。 ★山小屋の営業について 乗鞍岳・鳥居尾根ルートには冷泉小屋・位ヶ原山荘・肩ノ小屋・乗鞍岳頂上小屋が4つありますが全て冬季閉鎖中です。 日帰りでも、緊急時に備えてツェルトを必ず持参しましょう。 ★マーキングについて 乗鞍岳・鳥居尾根ルートには各所に道標やピンクテープがありますが道迷いする場面があります。 まだ雪が少ないですが乗鞍エコーラインは例年6m〜10mの雪が積もるので、今後は道標やピンクテープが雪で埋まり登山道は消えてルートファインディング能力が必要です。 ★天候や服装について 交通規制・登山口までのルート・登山ルートに注意が必要です。 同時に大雨注意報・雷注意報・土砂災害警報にも注意が必要です。 当日の山行では乗鞍岳・鳥居尾根ルートの8割が樹林帯になり、乗鞍岳登山口〜摩利支天の区間では雪を被った熊笹で衣類が濡れるのでザックカバー・ゲイター・タオル・合羽・着替えがあると快適です。 標高2,000m以上の山は厳しい雪山の環境なので防寒・防風対策が必要です。 当日は気温-10℃〜5℃あり、平均気温は-2℃です。 悪天候では装備や服装(着替え)に注意しましょう。 無風・晴天に恵まれましたが肌の露出は控えて、ピアスや指輪による凍傷に注意が必要です。 ★幕営適地について 乗鞍岳・鳥居尾根ルートでは樹林帯・乗鞍エコーライン・稜線に複数の幕営適地があります。 幕営する場合は携帯トイレを持参して、必ずゴミを持ち帰りましょう。 ★熊の出没について 乗鞍岳エリアは熊の生息地になり、想像以上に身近に熊がいます。 熊が冬眠するにはまだ早く、乗鞍岳登山口〜森林限界まで長い樹林帯があり熊が隠れる場所には最適です。熊に十分に注意が必要です。 ★雪崩・落石・滑落について 肩ノ小屋〜山頂の区間は岩場の急斜面になり雪崩・落石・滑落に特に注意が必要です。 当日の稜線の岩場は霜・雪・氷で滑りやすく、初冬の岩場の浮き石は凍って地面に接着しているだけです。 手足を掛けて地面から剥がれる可能性があるので注意が必要です。 これから積雪量が増えると鳥居尾根よりスキー場から乗鞍大雪渓ルートに登山者・スキーヤーが集中するので雪崩に注意が必要です。 2021年03月14日10時頃に位ヶ原付近(標高2,450m)のツアーコース外で表層雪崩が発生して、登山者7名(1名死亡)とスキーヤー3人が巻き込まれました。 事故現場は前日から深い新雪が積もり、森林限界の境界線になり停滞・休憩するには危険な場所です。 スキーヤーの滑走で誘発する雪崩や登山者が稜線直下や急斜面で雪洞を掘って誘発する雪崩があり、登山者とスキーヤーが混在する乗鞍大雪渓ルートは危険です。 登山前後の降雪状況・適正な登山ルート・休憩場所・装備(ビーコン・プローブ・ショベル)を正しく判断して、危険な場所は素早く通過しましょう。 表層雪崩の規模は傾斜30〜50度の急斜面、長さ250m・幅150m・深さ50cm〜140cm。 ★乗鞍高原第3駐車場まで国道158号線・県道84号線の自動車の運転は、動物の飛び出しや落石が多いので注意が必要です。 また大雨による林道の崩落・通行止め・雨量規制・土砂災害・台風の交通規制に注意しましょう。 ★乗鞍岳・鳥居尾根ルートでは、スマートフォンの電波が5割しか入りませんでした(時期・天候・機種による) 冷泉小屋から標高を上げると、電波が繋がりやすくなります。 暑さ・寒さ・高所の影響でバッテリーの消耗がとても早いので、予備のモバイルバッテリー(充電ケーブル含む)が必要です。 ★当日の乗鞍岳・鳥居尾根ルートでは登下降で2名の登山者のすれ違いました。 日照時間が短くなりましたが日帰りでは装備・服装・天候が重要です。 特に単独登山者の場合はセルフレスキューとルートファインディング能力が必要になり、ツェルトと地図とヘッドランプの携帯が必須です。 ★ヘルメット・手袋・ハードシェル(上下)を全行程で使用しました。 チェーンスパイクは乗鞍岳登山口〜山頂の登り、山頂〜乗鞍高原第3駐車場の下りで使用しました。 ピッケルは肩ノ小屋〜山頂の登り、山頂〜肩の小屋登山口(乗鞍大雪渓)の下りで使用しました。 ゴーグル・12本爪アイゼンは携帯しましたが不使用です。 ★積雪期になり多くの山小屋が冬期閉鎖しています。 登頂できても山バッジの購入ができず困りますが、山小屋が開く春まで待ちましょう。 おみやげ処・エコー乗鞍で山バッジ(4種・550円)の販売があります。 道の駅・風月の里では槍ヶ岳・穂高岳(奥穂高岳)・乗鞍岳・常念岳の山バッジの販売があります(4種・550円) 別に同種類の百名山の山バッジの販売もあります(4種・880円) ★緊急時の連絡先 ‐硝楫抻―陟0263-25-0110(代表) ★今回の山行の危険箇所 ー林帯の橋・階段の踏み抜き・転落。 ⊂莪搬臉齋未療于執漓雪崩・滑落。 ★乗鞍高原第3駐車場→04時45分に気温-2℃、乗鞍岳→11時48分に気温-3℃、乗鞍高原第3駐車場で15時25分に気温2℃です。 気温の温度差が大きく紫外線が強く、体調管理や服装選びが難しくなります。 当日の日の出→06時40分、日の入り→16時47分と活動時間は短くなり、日の出と日の入り1時間前にはヘッドランプが必要です(ルートは樹林帯が長く日陰が多いため) ★肩ノ小屋口〜乗鞍岳の区間では落石に注意が必要です。 単独行なので鳥の鳴き声・荒い呼吸・風の音・水の音しか聞こえません。 落石を発見した場合は、後続の登山者に恥ずかしがらず大声で「ラーク」と知らせてあげましょう。 ★登山ではスマートフォンなど電子機器に頼りすぎてはいけません。バッテリーのリチウムイオン電池は暑さや寒さに弱く、すぐに使えなくなります。 電池切れ・故障・紛失を想定してアナログ機器も併用して使えるようにしましょう。 地図・コンパス・ルート・分岐点など登山計画書の作成時点から覚えて緊急事態に備え、登山記録を残して次の登山に活かしましょう。 登山では技術・知識・経験が全く通用しない場面に直面します。 ★積雪期でも先行者の踏み跡があるからといって100%安心しないで下さい。その踏み跡が正解とは限りません。 また登山道や踏み跡が草木で隠れて道迷いしやすい状況です。 ピンクテープ・道標・赤旗を目印にして、道に迷ったら分かる所まで戻るのが鉄則です。 ★標高・距離・気温・天候・風速・写真撮影・ルート工作・危険箇所の確認をしながら登るので、コースタイムより遅くなります。 登山ルート・距離・歩行時間は参考程度にして下さい。 ★コロナ禍なので、登山の前後には店舗に原則立ち寄らず、食事もテイクアウトや車内で済ませて限りなく人との接触を避けましょう。 マスク・除菌シート・除菌スプレーを携帯して健康第一に努めましょう。 ★登山の出発前に、車のルームライトや灯火類の消し忘れによるバッテリー上がりに注意が必要です。 また登山で車の鍵の紛失や落し物は致命傷になり、探し出すのは極めて困難です。こまめに落し物やジッパーの開閉を確認しましょう。 しっかり貴重品は管理して、荷物のデポなどで盗難の被害に注意が必要です。 ★登山では、食事(行動食)・水作り(水汲み)・トイレ・着替え・装備の着脱など季節を問わず面倒で後回しになりがちです。 これらは早めに済ませて落石・滑落・雪崩など危険回避に神経を使いましょう。 ★乗鞍岳・鳥居尾根ルートでは、乗鞍高原第3駐車場(無料)と携帯トイレBox(有料・2,018m)にトイレが2つあります。 4つある山小屋のトイレは全て冬季閉鎖中です。 それ以外は原則トイレがないので必ず紙おむつ・携帯トイレを持参しましょう。 ★積雪量が多く強い紫外線を浴びて重度の日焼けや、紫外線の照り返しで視力低下による怪我や事故に注意が必要です。 日焼け止めクリーム・リップクリーム・サングラス・ゴーグル・バラクラバがあると便利です。 ★今回の山行 12月中旬になり前日の降雪に期待して乗鞍岳を目指します。 先週の涸沢岳・西尾根ルートの藪こぎに比べて、今回の乗鞍岳・鳥居尾根は無風の晴天に恵まれて天国でした。 ハイキングのような気分で3,000m峰に登れてしまい驚きました。 今回の山行は穂高連峰のような技術が不要な状況なので、残念ながら収穫はありません。 またいつか風が強く凍結した乗鞍大雪渓を登り、乗鞍岳のお鉢巡りを達成したいと思います。 ★乗鞍高原第3駐車場の10km圏内はガソリンスタンドはありますがコンビニがなく、とても不便なエリアです。 場所によって車中泊の禁止・火気厳禁など禁止事項がありますので注意が必要です。 長く細かい説明になりましたが『安全第一』で乗鞍岳を楽しんでください。 |
その他周辺情報 | ■乗鞍高原温泉・湯けむり館 ■営業時間→09:30〜21:00(最終受付20:00) ■休館日→12月→1日、2日、6日、13日、20日、26日 ■料金→大人(中学生以上)730円、小人(3歳以上)310円。 ■マスクの着用義務→あり。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘルメット
ツェルト
温度計
モバイルバッテリー(10000mAh)3個
風速計
ちり紙
携帯トイレ
地図
登山計画書(控)
ヘッドランプ
腕時計
ボールペン
マスク
ゴミ袋
現金
三脚
ワイヤー
ザックカバー
ザック30L
タオル
スマートフォン2台
ココヘリGPS
サングラス
アタックザック22L
ウエストポーチ
腰コルセット
長ズボン
インナーソックス
インナーシャツ(半袖)
毛帽子
バラクラバ
インナーグローブ
テムレス
冬用グローブ
ベースレイヤー(長袖)
冬用タイツ
冬用靴下
ゲイター
シューズカバー
ハードシェル(上下)
ミドルシェル(マムート黒)
チェーンスパイク
ピッケル2本
12本爪アイゼン
冬靴
ゴーグル
日焼け止めクリーム
リップクリーム
ゼリー飲料2個
パン3個
ちくわ115g
水1L
粉末アミノ酸2本
チョコバー3個
バナナ1本
ホットコーヒー(0.35L)
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感想
■2022年/乗鞍岳・鳥居尾根ルート(日帰り)
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■2022年12月11日(日) くもり
実家 20:30 6℃ 1,000m
乗鞍高原第3駐車場 23:30 1℃ 1,564m
消灯 00:00〜04:00
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■2022年12月12日(月) はれ
※乗鞍岳・鳥居尾根ルート 登り
起床 04:00 -2℃
着替え・荷作り・朝食 04:00〜04:45
乗鞍高原第3駐車場 04:45 1,564m -2℃
乗鞍岳登山口 05:13 1,652m -4℃
三本滝分岐点 06:02 1,881m -4℃
摩利支天 06:35 2,024m -10℃
荒田沢橋 06:57 2,142m -6℃
冷泉小屋 07:20 2,220m -2℃
位ヶ原小屋 08:05 2,415m -2℃
宝徳霊神 08:58 2,568m 2℃
肩ノ小屋口 09:21 2,612m 3℃
肩ノ小屋 09:58 2,765m 5℃
剣ヶ峰口 10:03 2,766m 4℃
朝日岳 11:13 2,975m -1℃
蚕玉岳 11:29 2,979m -4℃
乗鞍岳頂上小屋 11:41 2,986m -5℃
乗鞍岳 11:48〜11:58 3,026m -3℃
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■2022年12月12日(月) はれ
※乗鞍岳・鳥居尾根ルート 下り
乗鞍岳 11:58 3,026m -3℃
乗鞍岳頂上小屋 12:00 2,986m -5℃
蚕玉岳 12:05 2,979m -5℃
蚕玉岳のコル 12:08 2,950m -2℃
肩ノ小屋口 12:33 2,612m -1℃
宝徳霊神 12:47 2,568m -2℃
位ヶ原小屋 13:20 2,415m -5℃
冷泉小屋 13:37 2,220m -5℃
荒田沢橋 13:52 2,142m -1℃
摩利支天 14:13 2,024m 0℃
三本滝分岐点 14:42 1,881m 1℃
乗鞍岳登山口 15:06 1,652m 2℃
乗鞍高原第3駐車場 15:25 1,564m 2℃
着替え 15:25〜15:35
実家 15:35〜18:15 1,000m 5℃
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■3年ぶりに風が強い初冬の乗鞍岳を目指す。
無雪期は1番簡単に登頂できる3,000m峰。
前回は蚕玉岳の凍結した東斜面から登り
後続者が200m滑落してヘリで救助された。
翌日も滑落事故が発生して驚いた記憶が残る。
冬の乗鞍岳は穂高連峰のような技術は不要。
乗鞍大雪渓はシュカブラとエビの尻尾が多く
森林限界から風が強く逃げ場がなくて寒い。
しかし当日は終日無風の乗鞍岳に出会えた。
こんな好条件は今シーズンもう無いだろう。
今日だけは楽に登れた3,000m峰だった。
今季最強の寒波で週末からずっと降雪予報。
10mの積雪量を超える乗鞍エコーラインが
年末に向けてどれだけ雪が積もるか楽しみ。
無風の乗鞍ブルーを満喫できて驚いた。
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■体重→61.0kg 荷物→7.2kg
■日の出→06:40 日の入り→16:47
■距離→16.6m(登り8.9km・下り7.7km)
■休憩時間→00時間10分
■時間(合計)→10時間30分
(登り→07時間03分、下り→03時間27分)
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