Л┃TJAR試走(前半/日本海→駒ヶ根)
- GPS
- 85:03
- 距離
- 218km
- 登り
- 16,207m
- 下り
- 15,357m
コースタイム
- 山行
- 15:20
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 16:31
- 山行
- 16:01
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 17:33
- 山行
- 17:05
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 17:38
- 山行
- 12:19
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 13:01
天候 | 晴れ時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:駒ヶ根インター(バス) |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
2,000m以上の高地でテン泊
第7→9弾 3連泊+CT20×4日
2023.8.3-6
これがTJARか
正直、半分の200kmを4日間ならサクッと行けちゃうんじゃないの?
と思ってた自分をあざ笑うかのように、TJARの洗礼を受けました。
■DAY1:ミラージュランド→五色ヶ原
[CT:28h14m/16h30/58.4%]
4日分の山生活をすべて背負って日本海をスタート。
総重量7.5kgのザックがズシリと重く、馬場島までのロードで既に汗だく。
早月尾根に差し掛かり、メガネに汗が落ちるのを避けるため、オデコに乗せていたはずのメガネが無い!
早朝でまだ暗いトレイルを引き返し、
「メガネ、メガネ」
と、横山やすし師匠を演じながら夜が明ける。
幸いにも、メガネは発見され、旅を続けることが出来たが、巨大山塊・剣岳を目の当たりにして本当に続けられるのか、早くも自信を見失う。
■DAY2:五色ヶ原→ババ平
[CT:31h05m/17h40m/56.8%]
快晴の登山日和、壮大な景色、絶景の連続。しかし、暑い。
昨日の疲れを引きずりながら、CT30時間の行程を炎天下の中で動き続けなければならない。
灼熱による脱水、行動食に頼る空腹、今日中に槍を越えたいが、なかなか槍が近づかない。
午後になり、雲行きが怪しくなると、槍は完全にガスの中。
ハッキリと見えていた槍の穂先に雲がかかり、タイムリミットが近づくのを感じる。
双六山荘でコーラを投入し、今日のラスボス、西鎌尾根にアタック。
見えない穂先を目指して、永遠とも思える長い上りを登り切ると、一瞬だけ槍が姿を現し、間髪を入れず突然の雷雨。
土砂降りの中、ダッシュで高度を下げ、ババ平キャンプ場に到着するも、雨の夜になかなか寝付けず、休む間もなく午前ゼロ時のスタートを迎えた。
■DAY3:ババ平→木曽駒ケ岳山頂
[CT:29h00m/17h50m/61.4%]
灼熱のロード、恐怖のトンネル。
歩道のないトンネルに、容赦なくトラックが横切り、風圧で体が飛ばされそうになる。
命からがらトンネルを越えると、次は灼熱の峠走。
ようやくたどり着いた「スーパーまると」は、まさにTJARのオアシスだった。
ロードで足を削られた後に迎える木曽駒ケ岳の登り。
てんくらA判定だったので雨は無いだろうと油断していたところに突然の土砂降り。
雨対策の判断が遅れ、びしょ濡れのまま高度を上げていく。
徐々に気温も下がり、濡れた服が体温を奪う。
このまま続けて、山頂が雷雨だったら、自らの命を守ることが出来るのか。
手持ちの装備、自分のスキル、そして残りの体力を掛け合わせ、判断を迫られる。
続行か、撤退か。
山頂に到着後、すぐにテントを張り、1枚だけ確保しておいた乾いたタオルで全身を拭き、寝具用のシャツを羽織れば何とか夜を越えられる。
詰将棋のように頭の中で命を守るシミュレーションを繰り返し、たどり着いた山頂は、まさかの快晴でした。
最悪の事態を免れ、ぐっすりと眠り最終日へ
■DAY4:木曽駒ケ岳山頂→駒ヶ根
[CT:20h35m/12h05m/58.6%]
23:30に起床、白湯で胃を温め、パンを頬張るが、胃が疲れて食事がノドを通らない。
食べなければ動けなくなる。
無理やり胃に流し込み、最終日をスタート。
月明りでもはっきりと分かる中央アルプスの大自然。
夜が明けると、さらにはっきりと広大な絶景が広がる。
しかし、いよいよ胃が限界を迎え、全身にチカラが入らない。
疲労のピークを迎えるカラダに容赦なく、次々と襲い掛かる中央アルプスの高い壁。
とにかく前へ。
地球の上で、ちっぽけな存在の自分が踏み出す、さらにちっぽけな一歩。
その一歩の積み重ねが、総延長200km、累積標高14,000mの駒ヶ根ゴールに導いてくれました。
でも、本番ではここが中間地点。
登山でもトレイルランニングでもない、これがTJARか。
また一つ、テン泊レベルが上がった?
いや、TJARレベルに達していない事実を突きつけられた。
今回は1mmも先に進む気力は残っていませんでしたが、山行で得た多くの出会いと学びを活かし、来年の夏は太平洋までたどり着きたい。
こんな縦走できたらいいなぁと憧れながら、自分には程遠いので様子がわかるだけでも楽しいです。
常に深夜出発なんですね。それが1番効率的なんでしょうか?テント受付とか考えると夕方にはテント場入らないといけないのでしょうか?
次の挑戦楽しみにしています!
そうです、深夜スタートは翌日のテント受付があるので避けられないんですよねー
ホントは優雅にテントで夜明けを楽しみたいんですが😅
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