阿弥陀岳・北稜ルート(日帰り)
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,329m
- 下り
- 1,316m
コースタイム
- 山行
- 11:09
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 11:25
天候 | 09/05(火)→くもり |
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過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■アクセス→中央道・諏訪南IC〜約40分。 ■駐車台数→150台(上段・中段・下段) ■トイレ→あり(有料) ■水場→なし。 ■登山ポスト→あり。 ■24時間利用→可能。 ※駐車チケット→コーヒーが1杯サービス。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■八ヶ岳山荘(1,502m) 八ヶ岳西面の玄関口になり、大きな駐車場(上段・中段・下段)があります。 2.7km先の赤岳山荘駐車場を利用すると往復5.4km(120分)の短縮が可能ですが、夏道でも車高の低い車の通行は困難ですれ違いはできません。 登山道には車の破損した部品が多く落下しているので、通行するには特に注意が必要です。 八ヶ岳山荘の前に登山ポストがあります(用紙・ペンあり) ※別称→八ヶ岳山荘駐車場・美濃戸口駐車場・美濃戸と呼ばれます。 ■赤岳山荘(1,502m) 八ヶ岳山荘から約60分で赤岳山荘に到着です。 美濃戸登山口になり、玄関前に登山ポストがあります(用紙・ペンあり) 赤岳山荘ですが赤岳の山頂にある山小屋ではなく、別に赤岳展望荘(地蔵尾根側)と赤岳頂上山荘(山頂)があります。 ※別称→美濃戸登山口と呼ばれます。 ■美濃戸山荘(1,740) 赤岳山荘から約10分で美濃戸山荘に到着です。 通年、利用ができる水場があり無料です(トイレ100円) 登山道の分岐点になり左→北沢ルート〜赤岳鉱泉へ、右→南沢ルート〜行者小屋へ向かいます。 ここから本格的な登山道になります。 ※別称→北沢・南沢の分岐と呼ばれます。 ■中ノ行者小屋跡(2,078m) 美濃戸山荘から約90分で中ノ行者小屋跡に到着です。 登山道は樹林帯とガレ場と沢沿い(7つの橋を通過)を歩きますが、8月の八ヶ岳は雨が少なく南沢ルートの上流に進むにつれて沢水の確保は厳しくなります。 美濃戸山荘と行者小屋の中間点です。 ■行者小屋(2,352m) 中ノ行者小屋跡から約90分で行者小屋に到着です。 赤岳鉱泉・地蔵尾根・赤岳 or 阿弥陀岳の分岐点になるので道迷いに注意が必要です。 行者小屋まで樹林帯と沢沿い(当日は涸れ沢)を交互に歩き行者小屋の手前の樹林帯は、八ヶ岳で有名な苔エリアです。 標高2,239mの涸れ沢から正面に横岳の稜線が見え始めて、徐々に大同心〜小同心〜赤岳が近づいてきます。 行者小屋とテント場の中間点にある地図前の水場は利用可能ですが、テント場下部の水場は未確認です。 赤岳 or 阿弥陀岳へ向かう場合はこの水場が最終水場なので、行者小屋より上部の水場は期待しないでください。 ■阿弥陀岳分岐(2,412m) 行者小屋から約15分で阿弥陀岳分岐に到着です。 行者小屋のテント場を通過すると分岐点になり左→文三郎尾根〜赤岳へ、右→中岳沢〜阿弥陀岳になります。阿弥陀岳側へ右折するとすぐに中岳沢の末端の渡渉地点になり、中岳沢ルートの中間点にある北稜取付きを目指します。 積雪期や降雪直後の中岳沢ルート(夏道)は雪崩の危険があり、中岳を経由して文三郎尾根から登下降するように指導されているので特に注意が必要です。 行者小屋で沢水を補給せず阿弥陀岳分岐の下部にある中岳沢の末端で何とか沢水を0.5L補給できました。 ■■北稜取付き(2,520m) 阿弥陀岳分岐から約30分で北稜取付きに到着です。 通常の北稜取付きは2578ピーク〜ジャンクションピークの間になりますが、取付きは明確な場所や道標がありません。 今回は無雪期で欲をかいて2578ピークを登る為に猛烈な藪こぎをしましたが、2578ピークより上部で取付くと藪こぎが軽減します。 標高2,470mから中岳沢ルートとは別の北稜側へ続く明確な踏み跡が複数あるので、季節や雪の状態で変化します。 ※今回の北稜取付きは通常の場所とは異なります。 ■2578ピーク(2,564m) 北稜取付きから約30分で2578ピークに到着です。 中岳沢ルートの右側には常に北稜ルートが見えているので、どこでも取付く事が可能です。 2578ピークの下部〜北西稜側の斜面は傾斜50度〜60度のシャクナゲ・シラビソの藪こぎになり、シャクナゲは枯れ枝が多く何度も抜け落ちて危険でした。 当日は前日の雨で草付き・岩肌が濡れていたので、無雪期でもチェーンスパイクがあれば安心できます。 2578ピークには慰霊碑があり、その裏側の斜面から登り上げましたが目の前に中岳沢ルートがあり愕然としましたが2578ピークを登る目的が達成できました。 YAMAPの地図では2578ピークの近くに水場があるので探しましたが見当たらず、水音も聞こえなかったので涸れていたと考えられます。 ■ジャンクションピーク(2,622m) 2578ピークから約20分でジャンクションピークに到着です。 2578ピークから再び藪こぎになりますが明瞭な北稜ルートの尾根に登り上げ、疎林帯のジャンクションピークは展望が開けた場所です。 約100m先の正面には第1岩峰があります。 日本登山大系を読むと中岳沢本谷 or 中岳沢ルート夏道からジャンクションピークへアプローチするルートがあります。 ■第1岩峰(2,705m) ジャンクションピークから約20分で第1岩峰に到着です。 北稜ルートの核心部は第1・第2岩峰だけでどちらも岩壁を回避して高巻きが可能です。 岩登りやクライミングをしないので岩壁のレベルは不明ですが、第1・第2岩峰は難しくありません。 第1岩峰は正面から左側へ移行するにあたって難易度が下がり、手がかり足がかりが豊富で支点(下段・中段・上段)があります。 個人的に第2岩峰より第1岩峰が難易度は高く感じます。 北稜ルートは冬期のバリエーションルート初級に分類されていますが、初級という言葉に惑わされてはいけません。 阿弥陀岳の登頂が目的ではなく北稜ルート or 岩場の場合は複数の岩登りルートがあるので何本も登る事が可能です(写真添付) 冬期は滑落・雪崩・落石の危険がありますが夏期に比べて藪こぎは軽減されます(ラッセルあり) 夏期は急登の濡れた草付き・剥がれやすい岩場と藪こぎがあり冬期より登りにくいです。 当日は単独フリーソロで通過しましたが、登攀用具(ロープ・スリング等)を持参しました。 ■第2岩峰(2,744m) 第1岩峰から約20分で第2岩峰に到着です。 第2岩峰の正面フェースには2本のルートがあり、右側のクラックラインを登ります。下部と上部に支点(捨て縄あり)がありますが、北西稜側は切れ落ちた崖なので注意が必要です。 第2岩峰を登り上げると脆い岩肌になり短いナイフリッジを通過して、再び藪こぎで山頂を目指します。 ■登山道の合流点(2,790m) 第2岩峰から約20分で登山道の合流点に到着です。 第2岩峰から藪こぎを終えると登山道の合流点になり、山頂まで3分〜4分で山頂です。 ■阿弥陀岳(2,805m) 登山道の合流点から約4分で阿弥陀岳に到着です。 阿弥陀岳の山頂は広く、山頂柱と阿弥陀如来像があります。山頂は中岳ルート・御小屋尾根ルート・南稜ルートの分岐点があるので、登下降で道迷いに注意が必要です。 ■登山道の合流点(2,790m) 阿弥陀岳から約1分で登山道の合流点に到着です。 左→草付き〜北稜ルートへ、右→ガレ場〜中岳ルートへ向かい中岳のコルを目指します。 ■中岳のコル(2,651m) 登山道の合流点から約25分で中岳のコルに到着です。 阿弥陀岳〜中岳のコルの区間は危険エリアになり、無雪期はガレ場で滑落・落石に注意が必要です。積雪期は雪壁で雪崩・滑落・落石に注意が必要です。 中岳沢ルートは中岳のコルから行者小屋へ下山できる最短ルートですが、積雪期 or 降雪直後は雪崩の危険があり中岳を登り返して文三郎尾根から下山するように指導されています。 中岳沢ルートは中岳沢本谷ルートと中岳沢をトラバースする夏道ルートがあります(写真添付) ■■北稜取付き(2,520m) 中岳のコルから約25分で北稜取付きに到着です。 藪こぎもなく明瞭な踏み跡がある中岳沢ルートの夏道を下り、2578ピークの直下を通過します。 デポしたストックを回収して、行者小屋へ向かいます。 ※今回の北稜取付きは通常の場所とは異なります。 ■阿弥陀岳分岐(2,412m) 北稜取付きから約15分で阿弥陀岳分岐に到着です。 ■行者小屋(2,352m) 阿弥陀岳分岐から約10分で行者小屋に到着です。 ■中ノ行者小屋跡(2,078m) 行者小屋から約65分で中ノ行者小屋跡に到着です。 特に下りで行者小屋〜中ノ行者小屋跡の区間は、樹林帯・河原のゴーロ帯や渡渉(7つの橋)があり長く単調で疲労感を強く感じます。 ■美濃戸山荘(1,740) 中ノ行者小屋跡から約55分で美濃戸山荘に到着です。 特に下りで中ノ行者小屋跡〜美濃戸山荘の区間は、樹林帯・河原のゴーロ帯や渡渉(7つの橋)があり長く単調で疲労感を強く感じます。 ■赤岳山荘(1,502m) 美濃戸山荘から約10分で赤岳山荘に到着です。 ■八ヶ岳山荘(1,502m) 赤岳山荘から約40分で八ヶ岳山荘に到着です。 受付けで駐車チケットを見せて八ヶ岳コーヒーを1杯頂いて、無事に山行が終了です。 ■■マーク→北稜取付き地点は季節・天気・個人の判断によって異なります。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ★その他の注意点 阿弥陀岳・北稜ルートは距離18.2km・標高差1,303m・コースタイム9時間〜11時間になり、十分に日帰りが可能です(無雪期の場合・山滑走を除く) 無雪期に日帰りで登頂するには雪質・積雪量・天候・体調・装備・気力・長距離を歩ける体力が必要です。 ★阿弥陀岳について 阿弥陀岳には仝羮屋尾根ルート 中岳ルート 西稜ルート に明称妊襦璽 ニ摸妊襦璽 ζ醂妊襦璽 П壁ルート 中央稜ルート 北壁(左稜・右稜)があります。 ★北稜ルートについて 阿弥陀岳・北稜ルートは冬期バリエーションの初級ルートに分類されていますが、初級という言葉に惑わされてはいけません。慣れたアイゼン・ピッケル・雪稜歩きの技術が必要です。 北稜ルートは中岳沢の途中から取付けば、北稜の末端の藪こぎ or ラッセルを回避でき簡単にアプローチできます。 積雪期〜残雪期の中岳沢本谷 or 中岳沢ルートの夏道は、雪崩の危険があるので特に注意が必要です。 北稜ルートの核心部は2つの岩壁になりますが、第1・第2岩峰のどちらも左側のルンゼから高巻きできます。 赤岳鉱泉や行者小屋を拠点にすると、短いルートですが様々な要素があり初級ルートとして楽しめます。 ★登山ポストについて 阿弥陀岳・北稜ルートには、八ヶ岳山荘と赤岳山荘の2ヶ所に登山ポストがあります(用紙とペンあり) ★水場について 地図では、阿弥陀岳・北稜ルートには水場が3ヶ所あります。 \岾抻柿(おそらく無料) 行者小屋(無料) C羈拌(無料)になります。 この3ヶ所以外に南沢ルートの沢沿いで沢水の補給が可能になり、阿弥陀岳分岐より上部に水場はありません。 日帰りの場合は1L〜2Lあれば十分です。 当日は南沢の沢水や行者小屋の水場を当てにしていたので、0.5L担ぎあげて沢水を0.5L補給して0.4L残りました。 ★駐車場について 阿弥陀岳・北稜ルートには1つの駐車場があります。 八ヶ岳山荘駐車場は駐車台数が150台あり、上段・中段・下段に分かれています。 駐車料金は1日800円になり、下山後に駐車チケットを八ヶ岳山荘の受付けで提示するとコーヒーを1杯サービスしてくれます。 貴重品の管理と車上荒らしに注意が必要です。 ★山小屋の営業について 阿弥陀岳・北稜ルートには、八ヶ岳山荘・赤岳山荘・美濃戸山荘・行者小屋の山小屋が4つがあります。 小屋泊・テント泊の予約の有無を事前に確認する必要があり、日帰りでも緊急時に備えてツェルトを必ず持参しましょう。 ★マーキングについて 阿弥陀岳・北稜ルートには阿弥陀岳分岐〜北稜ルート〜阿弥陀岳には道標はなく、ルートファインディング能力が必要です。 無雪期の登山道に雪はなく、落枝と共に落ちた古いピンクテープは回収済みです。 ★天候や服装について 阿弥陀岳・北稜ルートの8割〜9割が樹林帯になり、朝露や降雨後は衣類が濡れるのでザックカバー・ゲイター・タオル・合羽・着替えがあると快適です。 当日は気温14℃〜23℃あり、平均気温は15℃です。 悪天候では、装備や服装に気を配り防寒・防風対策が必要です。 ★幕営適地について 阿弥陀岳・北稜ルートには8ヶ所の幕営適地があり、詳細は写真を添付します。 ほとんどの幕営適地は行者小屋の手前にあり、阿弥陀岳分岐より上部には快適な幕営適地はありません。 幕営する場合は携帯トイレを持参して、必ずゴミを持ち帰りましょう。 ★熊の出没について 阿弥陀岳・北稜ルートは熊の生息地になり、想像以上に身近に熊がいます。 阿弥陀岳分岐〜北稜ルートは樹林帯になり藪こぎがあるので、熊に注意が必要です。 ★山バッジについて 夏山シーズンを迎えて営業する山小屋が多くなり、山バッジが購入できるようになりました。 すでに阿弥陀岳の山バッジを購入済みなので今回は購入しませんでしたが、八ヶ岳山荘で山バッジを販売しています。 ★八ヶ岳山荘駐車場までの自動車の運転は、動物の飛び出しや落石が多いので注意が必要です。 また一般道・林道・登山道の崩落・土砂災害・台風による交通規制や様々な注意報(雷・大雨・大雪・雪崩)に注意が必要です。 ★阿弥陀岳・北稜ルートでは、スマートフォンの電波が7割〜8割入りました(時期・天候・機種による) 暑さ・寒さ・高所の影響でバッテリーの消耗がとても早いので、予備のモバイルバッテリー(充電ケーブル含む)が必要です。 ★当日の阿弥陀岳・北稜ルートでは登山者のすれ違いは登り17名、下り16名です。 日照時間が長くなりましたが日帰りでは装備・服装・天候が重要です。 特に単独登山者はセルフレスキューとルートファインディング能力が必要になり、ツェルトと地図とヘッドランプの携帯が必須です。 ★ヘルメットを全行程で使用しました。 ストックは八ヶ岳山荘〜北稜取付き(樹林帯にデポ)の登下降で使用しました。 ウィンドシェル(上)を北稜取付き〜阿弥陀岳の登下降で使用しました。 北稜取付き〜阿弥陀岳は藪こぎ・岩場が連続して現れるのでストックは不要です。 ★緊急時の連絡先 ヽ野警察署(長野県)→0266-82-0110 ★今回の山行の危険箇所 2578ピークの下部の急斜面→滑落・落石。 第1・第2岩峰の岩壁→滑落・落石。 0ぬ鐶乏〜中岳のコルのガレ場→滑落・落石 ★八ヶ岳山荘駐車場→06時10分に気温19℃、阿弥陀岳→13時08分に気温18℃、八ヶ岳山荘駐車場→17時35分に気温23℃です。 気温の温度差が大きく紫外線が強く、体調管理や服装選びが難しくなります。 当日の日の出→05時12分、日の入り→18時19分と活動時間は長くなり、日の出と日の入り1時間前にはヘッドランプが必要です(ルートは樹林帯が長く日陰が多いため) ★阿弥陀岳・北稜ルートでは、北稜取付き〜阿弥陀岳(登り)・阿弥陀岳〜中岳のコル(下り)の区間で落石に注意が必要です。 単独行なので鳥の鳴き声・荒い呼吸・風の音・水の音しか聞こえません。 落石を発見した場合は、後続の登山者に恥ずかしがらず大声で「ラーク」と知らせてあげましょう。 ★阿弥陀岳・北稜ルートにはトイレが4つあります。 “ヶ岳山荘 ∪岾抻柿 H濃戸山荘 す埃埔屋(全て有料) 他にトイレが無いので、必ず紙おむつ・携帯トイレを持参しましょう。 ★登山ではスマートフォンなど電子機器に頼りすぎてはいけません。バッテリーのリチウムイオン電池は暑さや寒さに弱く、すぐに使えなくなります。 電池切れ・故障・紛失を想定してアナログ機器も併用して使えるようにしましょう。 地図・コンパス・ルート・分岐点など登山計画書の作成時点から覚えて緊急事態に備え、登山記録を残して次の登山に活かしましょう。 登山では技術・知識・経験が全く通用しない場面に直面します。 ★無雪期でも先行者の踏み跡があるからといって100%安心しないで下さい。その踏み跡が正解とは限りません。また登山道や踏み跡が草木で隠れて道迷いしやすい状況です。 ピンクテープ・道標・赤旗を目印にして、道に迷ったら分かる所まで戻るのが鉄則です。 ★標高・距離・気温・天候・風速・写真撮影・ルート工作・危険箇所の確認をしながら登るので、コースタイムより遅くなります。 登山ルート・距離・歩行時間は参考程度にして下さい。 ★登山の出発前に、車のルームライトや灯火類の消し忘れによるバッテリー上がりに注意が必要です。 また登山で車の鍵の紛失や落し物は致命傷になり、探し出すのは極めて困難です。こまめに落し物やジッパーの開閉を確認しましょう。 しっかり貴重品は管理して、荷物のデポなどで盗難の被害に注意が必要です。 ★登山では、食事(行動食)・水作り(水汲み)・トイレ・着替え・装備の着脱など季節を問わず面倒で後回しになりがちです。 これらは早めに済ませて落石・滑落・雪崩など危険回避に神経を使いましょう。 ★無雪期ですが強い紫外線を浴びて重度の日焼けや、紫外線の照り返しで視力低下による怪我や事故に注意が必要です。 日焼け止めクリーム・リップクリーム・サングラス・防虫ネットがあると便利です。 ★今回の山行 梅雨明けから台風の影響でどこの山域もスッキリしないので、冬期バリエーションルートの北稜ルートから阿弥陀岳を目指します。 通常は2578ピーク〜ジャンクションピークの間(中岳沢の中間点)から北稜ルートに取付きますが、雪がなく欲をかいて2578ピークの下部から取付いて激藪こぎを堪能しました。 鶏冠山の第3岩峰の直登に比べると、北稜ルートの安定した2つの岩場は難易度が低く感じます。 途中から隣に見えていた北西稜ルートの岩壁とナイフリッジに心移りしていました。 積雪期に南稜・中央稜・御小屋尾根ルートは登っているので、次回は北西稜・西稜ルートに登りたいです。 ★八ヶ岳山荘駐車場の10km圏内はガソリンスタンドやコンビニがあり、とても便利なエリアです。 場所によって車中泊の禁止・火気厳禁など禁止事項があるので注意が必要です。 長く細かい説明になりましたが『安全第一』で阿弥陀岳を楽しんでください。 |
その他周辺情報 | ■もみの湯 ■営業時間→10:00〜21:30 ■休館日→第3水曜日(祝日の場合は翌日) ■料金→(村内)大人500円、子供300円。 (村外)大人650円、子供300円。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘルメット
ツェルト
ヘッドランプ
温度計
モバイルバッテリー10000mAh3個
ちり紙
地図
腕時計
ザック30L
スマートフォン2台
ボールペン
ゴミ袋
現金
ココヘリGPS
ザックカバー
手ぬぐい
三脚
ワイヤー
ストック
熊鈴
水0.5L
帽子
防虫ネット
アームカバー
合羽(下)
ウィンドシェル(上)
トレランシューズ
インナーシャツ(半袖)
靴下
長ズボン
ゲイター
手袋
ゼリー飲料3個
パン2個
粉末アミノ酸1本
ウエストバッグ
スリング120cm2本
ロープ30m
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感想
■阿弥陀岳・北稜ルート(日帰り)
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■2023年09月05日(火) くもり
※阿弥陀岳・北稜ルート 登り
八ヶ岳山荘 06:05 1,502m 19℃
着替え・荷作り・朝食 06:05〜06:10
八ヶ岳山荘 06:10 1,502m 19℃
赤岳山荘 07:13 1,698m 16℃
美濃戸山荘 07:24 1,740m 17℃
中ノ行者小屋跡 08:56 2,078m 15℃
行者小屋 10:26 2,352m 16℃
阿弥陀岳分岐 10:43 2,412m 16℃
※北稜取付き 11:15 2,520m 15℃
2578ピーク 11:47 2,564m 15℃
ジャンクションピーク 12:04 2,622m 15℃
第1岩峰 12:24 2,705m 15℃
第2岩峰 12:43 2,744m 14℃
登山道の合流点 13:04 2,790m 17℃
阿弥陀岳 13:08〜13:24 2,805m 18℃
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■2023年09月05日(火) くもり
※阿弥陀岳・北稜ルート 下り
阿弥陀岳 13:24 2,805m 18℃
登山道の合流点 13:25 2,790m 16℃
中岳のコル 13:50 2,651m 15℃
※北稜取付き 14:16 2,520m 15℃
阿弥陀岳分岐 14:30 2,412m 16℃
行者小屋 14:41 2,352m 17℃
中ノ行者小屋跡 15:49 2,078m 19℃
美濃戸山荘 16:44 1,740m 21℃
赤岳山荘 16:52 1,698m 21℃
八ヶ岳山荘 17:35 1,502m 23℃
着替え(休憩含む) 17:35〜17:50
実家 17:50〜18:10 1,000m 25℃
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■毎週、台風で計画した岩場に行けず困る。
「困った時は八ヶ岳」と言われているので
日本登山大系から阿弥陀岳北稜を目指す。
冬期ルートだが下見を兼ねて夏道を歩く。
北稜の末端は行者小屋の手前にあるが
恐らく6月の豪雨で土石流が発生していた。
通常は中岳沢の中間点から北稜に取付くが
雪がなく欲をかいて藪こぎする羽目になる。
冬期は未踏だがそれなりに夏期は骨太だ。
ガレ場・ザレ場の急登に藪こぎがあり
早朝の雨で濡れた草付きと岩場が嫌らしい。
藪こぎはシャクナゲの枯れ枝が何度も抜けて
チェーンスパイクがあれば安心できた。
第1・第2岩峰は複数のルートがあり選べる。
真っ白な山頂は誰も居ないと思っていたら
南稜からソロ女性が一瞬で通り過ぎていった。
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■体重→61.0kg 荷物→4.5kg(水0.5L)
■日の出→05:11 日の入り→18:30
■距離(合計)→18.2km
上り→9.9km、下り→8.3km
■時間(合計)→11時間09分
登り→06時間58分、下り→04時11分
■休憩時間→00時間16分
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