十石山・東尾根ルート(日帰り)
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,186m
- 下り
- 1,182m
コースタイム
- 山行
- 6:23
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 6:50
天候 | 12/11(月)→はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■アクセス→長野道・松本IC〜約50分。 ■駐車台数→4台。 ■トイレ→なし。 ■水場→なし。 ■登山ポスト→なし(オンラインのみ) ■24時間利用→可能。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■十石山登山口駐車場駐車場(1,463) 上記のアクセス欄を参照して下さい。 十石山登山口駐車場(4台)は除雪されず利用できない場合は、白骨温泉観光案内所駐車場(17台)を利用します。 松本市消防団第31分団第6部の詰所まで除雪されますが、緊急車両 or 除雪作業車の駐車場になり一般車両は駐車禁止です。 また駐車場の確保の為にスコップを持参すると便利です(出発前に除雪がしていない場合、下山後に雪で車が埋まっている場合) ■十石山登山口(1,463m) 十石山登山口駐車場から約4分で十石山登山口に到着です。 十石山登山口には安曇観光協会の黄色い道標があり、矢印が左側を向いているのでその通りに直進するとルートミスです。正しい登山道は右側の斜面を登り水道施設の上部を通過します。 ルートミスのトラバース路を直進すると湯沢へ下り、傾斜45度〜60度の急斜面を200m〜300m登り返す羽目になります。無雪期・積雪期を問わず明確な踏み跡があり毎年道迷いした山行記録が掲載されるので特に注意が必要です。 しかもトラバース路は雪崩の防護壁が7重にも設置されている場所で、今年2月に通過した時は雪崩が発生しました。厄介な事にトラバース路には複数の目印があり、正規ルートに復帰するのに2時間掛かりました。雪崩の防護壁があるので滑落しても20m〜30mで停止しますが大怪我はします。 登山口には登山ポストがないので、登山計画書はオンライン提出のみになります。 ■スーパー林道方面分岐(1,544m) 十石山登山口から約10分でスーパー林道方面分岐に到着です。 十石山登山口から水道施設を通過すると、白骨温泉側の斜面に雪崩の防護壁が複数見えます。防護壁の下部をトラバースしている場合はルートミスです。 ■十石山方面分岐(1,560m) スーパー林道方面分岐から約5分で十石山方面分岐に到着です。 三股の分岐点になり夏道は十石山側の斜面を九十九折りに登りますが、約1m(当日の積雪期→20cm)の雪が積もると熊笹の藪こぎがなくなり大幅なショートカットが可能になります(概要図の写真添付) ここから本格的な登山道になり、標高1,800m地点まで緩やかに登ります。 ■湯沢ノ平(1,815m) 十石山方面分岐から約70分で湯沢ノ平に到着です。 標高1,800m〜2,400mまで緩やかに登り、樹林帯なので展望はなく退屈な区間です。標高2,000m地点だけ乗鞍岳・霞沢岳が見えます。 湯沢ノ平の道標はなく、さくらフィルムの赤い道標が目印です。 ■十石東尾根(2,047m) 湯沢ノ平から約50分で十石東尾根に到着です。 さくらフィルム(標高1,800m)辺りが十石東尾根の末端になり、 標高2,200m〜2,400mの樹林帯はどこでも自由に歩ける場所で登山者とスキーヤーの踏み跡やマーキングが複数あるので道迷いに注意が必要です。 標高2,400m地点から十石山を目指す直登ルートと、十石峠避難小屋を目指すトラバースルートに別れます。当日は標高2,422m地点から直登ルートを登りますが気温14℃で緩んだ山頂直下の東斜面を膝ラッセル、標高2,500mからハイマツ帯の踏み抜き(膝〜太もも)があり体力と時間を奪われるのでトラバースして避難小屋から十石山を目指すと苦労しません。 標高2,400mで森林限界を超えて疎林帯になるので防寒・防風対策が必要です。 悪天候などで敗退する場合は、標高2,400m地点(森林限界)が判断ポイントです。今年2月には風速20mの吹雪でホワイトアウトの登下降になり、遭難と雪崩の危険がありました。 標高2,400m(森林限界)〜山頂(2,525m)までの東斜面はとても広いので(傾斜45度・長さ300m〜400m)、悪天候では道迷いに注意が必要です。 ■十石山(2,525m) 十石東尾根から約120分で十石山に到着です。 標高2,500m地点〜山頂一帯はハイマツ帯になり、踏み抜き地獄なのでスノーシューが有効です。 夕方〜翌日は降雪予報があり雲が増えましたが、青空の乗鞍岳〜穂高連峰が見えました。 山頂から十石峠避難小屋まで直線距離100mで徒歩5分以内の距離ですが、悪天候では山頂の北側の崩落地からの滑落に特に注意が必要です(写真添付) ■十石峠避難小屋(2,512m) 十石山から約5分で十石峠避難小屋に到着です。 冬期入口はビニールシートが3重で入りにくく、内側にあるつっかえ棒は上手く使えません。冬期入口の扉はワイヤーで固定しないと風で煽られて破損します。 多くの冬期避難小屋の扉は鉄製で重い物が多いですが、十石峠避難小屋の扉は木材で軽いので頭や肩で支えて入れますが、30L以上のザックを担いだままでは中に入れません。また扉を潜ると急な木製はしごがあり踊り場が狭くて危険です(写真添付) 十石峠避難小屋は多くの備品がありきれいでとても快適ですが、土足(土間が砂地)で板間に上がる人が多く問題です。十石峠避難小屋の備品・設備は写真を添付します。 ※別称→十石小屋と呼ばれます。 ■十石東尾根(2,047m) 十石峠避難小屋から約50分で十石東尾根に到着です。 山頂直下の広い東斜面は登山者とスキーヤーの踏み跡やマーキングが複数あるので、信頼できる水玉の赤布を頼りに下ります。 悪天候の場合は、山頂から標高2,000mまで下降できれば安全圏に突入です。 ■湯沢ノ平(1,815m) 十石東尾根から約20分で湯沢ノ平に到着です。 当日は十石山(2,525m)〜標高1,800mまでスキーの踏み跡がありました。 ■十石山方面分岐(1,560m) 湯沢ノ平から約40分で十石山方面分岐に到着です。 日の出前の凍結路は高い気温と日差しで溶けて、氷と雪と泥の登山道になり12本爪アイゼンで下降します。 ■スーパー林道方面分岐(1,544m) 十石山方面分岐から約5分でスーパー林道方面分岐に到着です。 ここで12本爪アイゼンを解除して、水道施設が見えたら十石山登山口まで残り10分です。 ■十石山登山口(1,463m) スーパー林道方面分岐から約10分で十石山登山口に到着です。 夏道の正規ルートは早くてとても安全なルートです。 ※別称→十石山登山口駐車場と呼ばれます。 ■十石山登山口駐車場(1,365m) 十石山登山口から約1分で十石山登山口駐車場に到着です。 下山したら駐車場の脇で倒木が発生していて、中部電力の職員が伐採処理をしていました。 これで無事に山行が終了です。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ★その他の注意点 十石山・東尾根ルートの区間は距離→9.8km(白骨温泉観光案内所は+2km)・標高差→1,160m・コースタイム→06時間10分(無雪期)になりますが、十分に日帰りが可能です(無雪期の場合・山滑走を除く) 積雪期に日帰りで登頂するには雪質・積雪量・天候・体調・装備・気力・長距離を歩ける体力が必要です。 ★十石山・東尾根ルートについて 山と高原地図ではバリエーションルートになりますが、積雪期は登山者とスキーヤーに特に人気があるルートです。 悪天候で北アルプス登山を断念した場合に十石山へ登る場合が多く、登山者の踏み跡がスキー跡で消えたり森林限界から山頂まで どこでも歩けてマーキングが複数あるので道迷いに注意が必要です。 十石山は東尾根以外に南尾根と北尾根がありますが、登山者が利用する事はほとんどありません。 今回の山行記録とは別になりますが、今年2月の山行記録に登山口の道迷い・吹雪・避難小屋泊した記録があります。 ★積雪量について 国道158号線(上高地線)は松本市渚〜沢渡足湯公園駐車場まで道路に全く雪はありません。県道300号線(白骨温泉線)は積雪・凍結路になり、スタッドレスタイヤが必要です。 当日は十石山登山口駐車場〜湯沢ノ平→0cm〜20cm、標高2,000m〜2,400m(森林限界)→20cm〜30cm、標高2,400m〜十石山→30cm〜50cm。 チェーンスパイク・12本爪アイゼン・ピッケル・ゴーグル・スコップの雪山装備が必要です。 12/12(火)・16(土)・17(日)・18(月)・19(火)・20(水)・21(木)と十石山では降雪予報(降水確率60%〜90%)があり、 全ての踏み跡がリセットされると考えられます。 また森林限界〜十石山 or 十石峠避難小屋の東斜面では、積雪量が30cmを超えて表層雪崩の危険があります。 また大雪で立ち往生しても48時間を過ごせる食料・毛布・寝袋・着替え・携帯トイレがあると災害時は便利です。 登りでは雪が降らなくても下りで雪が降る場合もあり、少しでも安全に登山できる装備をする事で登頂確率が上がります。 ★登山ポストについて 十石山・東尾根ルートには登山ポストがありません。 過去の記録を探しても登山ポストは無く、登山計画書は事前にオンラインで提出する方法しかありません。 今年2月の下山後に白骨温泉観光案内所で確認しましたが、登山ポストはなく設置予定もありません。 ★水場について 地図では十石山・東尾根ルートには水場がありません。 距離が短いので、日帰りの場合は水1L〜2Lもあれば十分に足ります。 標高2,200mの森林限界の直下ではきれいな雪があり食べながら登り、今回は0.7L担ぎ上げて0.35Lを消費しました。 避難小屋泊の場合でも十分な積雪量があるので雪から水作りが可能ですが、十石山〜避難小屋の区間は風が強く北側の崩落地の砂が舞い上がり雪が汚れているのでフィルターでろ過する必要があります。 十石山ではこれから約1週間の降雪予報があるので、雪から水作りが十分に可能になり重い飲料水を出発地点から担ぐ必要はありません。 飲料水は水道水やミネラルウォーターが1番美味しく安全であり、雪からきれいな水作りをしてもやはり匂いや後味が悪いです。味が美味しい飲料水は行動中に使い、味が悪い雪水は料理に使うと便利です。 ★駐車場について 十石山・東尾根ルートには4つの駐車場があります(写真添付) ―柔仍嚇仍蓋駐車場(4台) 白骨温泉観光案内所駐車場(17台) G鮃温泉観光案内場下の公衆トイレ駐車場→5台(除雪した場合) で鮃温泉観光案内場下の公衆トイレ脇の駐車場(路肩→10台) 当日は,鰺用しましたが今後の降雪で利用できなくなります(除雪されない為) 積雪期〜残雪期は△鰺用する事が多く、十石山登山口まで片道1.2km(徒歩20分)歩きます。 積雪期では´い録裕いないので貴重品の管理と車上荒らしに特に注意が必要です。△惑鮃斉藤売店と白骨温泉観光案内所に日中は人がいるので比較的に安心です。 ★山小屋の営業について 十石山・東尾根ルートには山小屋が1つあります。 ―柔估夙鯑饐屋 ,歪滅無人の避難小屋になり、広くて様々な備品があり山頂も近くて快適です(山頂まで徒歩5分) 避難小屋の内部や備品の詳細は写真を添付しています。 日帰りでも緊急時に備えてツェルトを必ず持参しましょう。 ★マーキングについて 十石山・東尾根ルートには各所に道標やピンクテープがあり道迷いする場面が少ないですが、2つの道迷いポイントがあります。 ―柔仍嚇仍蓋直後のトラバース路 ⊃肯啗続Δら山頂(直登) or 十石峠避難小屋(トラバース)の東斜面 ,魯魁璽江況欄の十石山登山口に詳細あり、△録肯啗続Δ亮蠢阿亮林帯からどこでも自由に歩ける場所になり、マーキングがあるシラビソも今後は雪で埋まり目印がなくなります。 山頂直下の東斜面は広くて降雪直後は雪崩の危険が非常に高く、悪天候時(吹雪・ホワイトアウト)には道迷いに注意が必要です。 十石山・東尾根ルートでは、個人が残した手作りの標識やピンクテープはゴミと認識されて管理者が撤去すると警告されていますが、必要以上に目印があり混乱します。 しかし十石山登山口〜標高2,400mの森林限界の区間には、信頼できる水玉の赤布があるので必死になって探しましょう(写真添付) 十石山・東尾根ルートでは、落枝と共に落ちた古いピンクテープは回収済みです。 ★天候や服装について 十石山・東尾根ルートの9割が樹林帯になり、降雪後は落雪・落氷・落枝が発生するのでザックカバー・ゲイター・タオル・合羽・着替えがあると快適です。 標高2,500mを超える山域になり、樹林帯は暗く寒い環境なので防寒・防風対策が必要です。 当日は気温1℃〜14℃あり、平均気温は3℃です。 悪天候では装備や服装に気を配り、金属(ピアス・指輪)による凍傷に注意が必要です。 ★幕営適地について 十石山・東尾根ルートには湯沢ノ平(標高1,815m)〜森林限界(標高2,400m)の樹林帯の区間に複数の幕営適地があり、更に雪が積もればどこでも幕営適地になります。 幕営する場合は携帯トイレを持参して、必ずゴミを持ち帰りましょう。 ★熊の出没について 十石山・東尾根ルートは熊の生息地になり、想像以上に身近に熊がいます。 十石山は北アルプスの山域になり冬眠していると信じたいですが、十石山登山口(1,463m)〜湯沢ノ平(1,815m)の区間で熊の出没が多くあります。 温泉地で地熱が温かく、水場もあるので熊がまだ冬眠していない可能性があるので熊の出没に注意です。 ★積雪期になり多くの山小屋が冬期閉鎖して、十石山・東尾根ルートに山小屋(有人)がありません。 十石山の山バッジは確認できず販売先・生産先が不明です。 今年2月の下山後に白骨斉藤売店と白骨温泉観光案内所で山バッジの販売について確認すると、山バッジの販売はありません。乗鞍岳や穂高連峰に比べてマイナーな十石山は登山者も少なく、山バッジの販売は今後も無いそうでとても残念です。 ★スノーシューについて 当日は森林限界から山頂まで直登ルートで約100mの距離を膝ラッセル〜ハイマツ帯の踏み抜き(膝〜太もも)があり、スノーシューを利用しても良い場面でしたが12本爪アイゼンのつぼ足で登りました。 雪山ではMRSやAtlasのスノーシューが主流になり重さが1.6kgと軽くわかんより浮力が抜群にあります。しかし高価格で冬山でしか使わずアイゼンやピッケルより利用頻度が低い道具です。アイゼンと併用できるマジックマウンテンのわかんを持っていますが、高価格な商品なのに重くて浮力不足であまり使いません。 わかんを自作したり海外製品を調べましたが、amazonでPEAKS & TREESのわかんじき(2,760円)を今年2月に購入して十石山登山口〜十石山まで使用しました。とにかく低価格・軽い(620g)・小さいけれど浮力があります。ルートミスした傾斜45度〜60度のラッセルや山頂直下の東斜面でも利用できて、8時間の使用で破損はありません(岩稜帯の使用は危険) 装着がつま先と踵と足の甲を十字に4点留めでずれる事がなく、ベルト式(緩みが心配)やラチェット式(破損が心配)より平ゴムで着脱のストレスがありません。またアルミの爪を自作で取り付ける事も可能です。 わかんが利用できない急斜面は初めからアイゼンのつぼ足と割り切っているので、現在はこの性能で全く問題ありません。 またモンベルのアルパインスノーシュー56(19,800円・1.64kg)が販売されたので、ぜひ利用してみたいです。 ★十石山登山口駐車場まで国道158号線・県道300号線の自動車の運転は、動物の飛び出しや落石が多いので注意が必要です。 また一般道・林道・登山道の崩落・土砂災害・台風による交通規制や様々な注意報(雷・大雨・大雪・雪崩)に注意が必要です。 ★十石山・東尾根ルートでは、スマートフォンの電波が9割入りました(時期・天候・機種による) 暑さ・寒さ・高所の影響でバッテリーの消耗がとても早いので、予備のモバイルバッテリー(充電ケーブル含む)が必要です。 ★十石山・東尾根ルートでは登山者のすれ違いは登り登り→0名、下り→0名です。 日照時間が短くなりましたが日帰りでは装備・服装・天候が重要です。 特に単独登山者はセルフレスキュー・ルートファインディング能力が必要になり、ツェルトと地図とヘッドランプの携帯が必須です。 ★ヘルメット・ストックを全行程で使用しました。 チェーンスパイクは標高1,600m〜2,400m(森林限界)の登りで使用しました。 ミドルシェル(上)は全行程の登下降で使用しました。 ハードシェル(上)を標高2,400m(森林限界)〜十石山の登下降で使用しました。 12本爪アイゼンは標高2,400m(森林限界)〜十石山の登りと、十石山〜スーパー林道方面分岐の下りで使用しました。 ピッケル2本は携帯しましたが不使用です。 ★緊急時の連絡先 ‐硝楫抻―陟0263-25-0110(代表) ★今回の山行の危険箇所 ―柔仍嚇仍蓋のルートミス→滑落・落石・雪崩。 ⊃肯啗続(標高2,400m)の東斜面→雪崩・道迷い。 十石山の北側の崩落地→滑落・落石。 ★十石山登山口駐車場→06時55分に気温1℃、十石山→11時13分に気温2℃、十石山登山口駐車場→13時45分に気温10℃です。 気温の温度差が大きく紫外線が強く、体調管理や服装選びが難しくなります。 当日の日の出→06時40分、日の入り→16時46分と活動時間は短くなり、日の出と日の入り1時間前にはヘッドランプが必要です(ルートは樹林帯が長く日陰が多いため) ★十石山・東尾根ルートでは、標高1,600m〜1,800m地点で落石に注意が必要です。 単独行なので鳥の鳴き声・荒い呼吸・風の音・水の音しか聞こえません。 落石を発見した場合は、後続の登山者に恥ずかしがらず大声で「ラーク」と知らせてあげましょう。 ★十石山・東尾根ルートにはトイレが1つあります。 ’鮃温泉観光案内場下の公衆トイレ 他にトイレが無いので、必ず紙おむつ・携帯トイレを持参しましょう。 ★登山ではスマートフォンなど電子機器に頼りすぎてはいけません。バッテリーのリチウムイオン電池は暑さや寒さに弱く、すぐに使えなくなります。 電池切れ・故障・紛失を想定してアナログ機器も併用して使えるようにしましょう。 地図・コンパス・ルート・分岐点など登山計画書の作成時点から覚えて緊急事態に備え、登山記録を残して次の登山に活かしましょう。 登山では技術・知識・経験が全く通用しない場面に直面します。 ★積雪期でも先行者の踏み跡があるからといって100%安心しないで下さい。その踏み跡が正解とは限りません。また登山道や踏み跡が草木で隠れて道迷いしやすい状況です。 ピンクテープ・道標・赤旗を目印にして、道に迷ったら分かる所まで戻るのが鉄則です。 ★標高・距離・気温・天候・風速・写真撮影・ルート工作・危険箇所の確認をしながら登るので、コースタイムより遅くなります。 登山ルート・距離・歩行時間は参考程度にして下さい。 ★登山の出発前に、車のルームライトや灯火類の消し忘れによるバッテリー上がりに注意が必要です。 また登山で車の鍵の紛失や落し物は致命傷になり、探し出すのは極めて困難です。こまめに落し物やジッパーの開閉を確認しましょう。 しっかり貴重品は管理して、荷物のデポなどで盗難の被害に注意が必要です。 ★登山では、食事(行動食)・水作り(水汲み)・トイレ・着替え・装備の着脱など季節を問わず面倒で後回しになりがちです。 これらは早めに済ませて落石・滑落・雪崩など危険回避に神経を使いましょう。 ★積雪期ですが強い紫外線を浴びて重度の日焼けや、紫外線の照り返しで視力低下による怪我や事故に注意が必要です。 日焼け止めクリーム・リップクリーム・サングラス・ゴーグル・バラクラバがあると便利です。 ★今回の山行 降雪予報がありテント泊を回避して、日帰りで十石山を目指します。日没後〜翌日は吹雪になり昼頃に下山できれば無事に下山できると考えて、絶景を見られると計算した通りの山行になりました。 擬似荒天の青空で最高気温14℃まで気温が上がり、森林限界(標高2,400m)までハードシェルも要らず素手で登れました。 今年2月は猛吹雪で眺望が全くありませんでしたが、今回は乗鞍岳〜穂高連峰〜南アルプスまでよく見えました。 次回は十石山〜乗鞍岳の縦走と平湯温泉〜十石山を目指したいです。 ★十石山登山口駐車場の10km圏内はガソリンスタンドやコンビニがなく、とても不便なエリアです。 場所によって車中泊の禁止・火気厳禁など禁止事項があるので注意が必要です。 長く細かい説明になりましたが『安全第一』で十石山を楽しんでください。 |
その他周辺情報 | ■白骨温泉・泡の湯 ■営業時間→10:30〜13:30 ■休館日→12月→13・14・20・21・24・25・30・31日。 ■料金→大人→1,000円、子供(3才〜12才)→300円 |
写真
装備
個人装備 |
ヘルメット
ツェルト
ヘッドランプ
温度計
モバイルバッテリー10000mAh3個
ちり紙
携帯トイレ
地図
登山計画書(控)
ザック30L
スマートフォン2台
ゴミ袋
現金
ココヘリGPS
ザックカバー
ストック
熊鈴
帽子
登山靴(冬用)
インナーシャツ(半袖)
靴下(冬用)
毛帽子
ハードシェル(上下)
ゲイター
バラクラバ
タイツ(冬用)
ミドルシェル(上)
防寒グローブ(冬用)
テムレス
シューズカバー
ゼリー飲料2個
パン2個
粉末アミノ酸4本
チョコバー2個
スノーシュー
チェーンスパイク
ピッケル2本
12本爪アイゼン
ゴーグル
ウエストバッグ
水0.7L
行動食(ナッツ類)
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感想
■2023年/十石山・東尾根ルート(日帰り)
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■2023年12月11日(月) はれ
※十石山・東尾根ルート 登り
十石山登山口駐車場 06:55 1,463m 1℃
十石山登山口 06:59 1,463m 2℃
スーパー林道方面分岐 07:11 1,544m 1℃
十石山方面分岐 07:16 1,560m 1℃
湯沢ノ平 08:24 1,815m 6℃
十石東尾根 09:16 2,047m 7℃
十石山 11:13〜11:20 2,525m 2℃
十石峠避難小屋 11:24〜11:44 2,518m 2℃
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■2023年12月11日(月) はれ
※十石山・東尾根ルート 下り
十石峠避難小屋 11:44 2,518m 2℃
十石東尾根 12:34 2,047m 5℃
湯沢ノ平 12:54 1,815m 6℃
十石山方面分岐 13:31 1,560m 6℃
スーパー林道方面分岐 13:37 1,544m 7℃
十石山登山口 13:45 1,463m 10℃
十石山登山口駐車場 13:45 1,463m 10℃
着替え 13:45〜13:55
実家 13:55〜17:50 1,000m 11℃
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■どの山域も悪天候でテント泊が厳しいので
吹雪になる前に日帰り登山に切り替える。
今年の2月に猛吹雪だった十石山を目指す。
疑似好天の青空で暖かい日差しを浴びながら
これから天候が崩れるとは信じられない。
十石山は北アルプス連峰の展望台になり
穂高連峰より乗鞍岳は白く輝いていた。
次は乗鞍岳までテントを担いで縦走したい。
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■体重→61.0kg 荷物→7.80kg(水0.7L)
■日の出→06:40 日の入り→16:46
■距離(合計)→9.8km
登り→4.9km ・下り→4.9km
■時間(合計)→06時間30分
登り→04時間25分・下り→02時間05分
■休憩時間→00時間27分
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