丹沢大周回敗退 男たちは丹沢の肥やしとなる
- GPS
- 21:57
- 距離
- 45.0km
- 登り
- 4,286m
- 下り
- 4,207m
コースタイム
- 山行
- 12:40
- 休憩
- 2:40
- 合計
- 15:20
- 山行
- 5:22
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 6:14
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自宅 ↓ 隊長宅 ↓ 韋駄天との某駅前で待ち合わせ ↓ 丹沢湖記念館の駐車場 【復路】 大滝橋BS〜丹沢湖BS(10分くらい 420円) ↓ 丹沢湖記念館の駐車場 ↓ 箒杉の水 ↓ 山北町営さくらの湯 ↓ 隊長宅 ↓ 自宅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【丹沢湖記念館〜ブッツェ平】(初踏) 大野山分岐までは通常の赤線ルート。 そこからは藪漕ぎ!ひたすらヤブ漕ぎ!ヤブコギ・・・ 【ブッツェ平〜秦野峠】(前半は初踏) 踏跡が薄く、急坂のアップダウンが続く。 たまに痩せているが難しくはない。 ただし、体力は必要。 【秦野峠〜伊勢沢ノ頭〜檜岳〜雨山〜雨山峠】 最初は登りが続くが、あとはマッタリアップダウン 【雨山峠〜鍋割山】 短いほうの落差の無い鎖場が苦手・・・(4回も来たけど) あの両脇が狭くて、足元がおぼつかない・・・ 高所恐怖症の人は四つん這いで進んでね。 【鍋割山〜塔ノ岳〜丹沢山〜蛭ケ岳】 いわゆるゴールデンルートで、みんな知ってるので割愛。 不動ノ峰下の水場は3回目だけど、いつの季節もオイシイね(^○^) 【蛭ケ岳〜檜洞丸】 蛭からのザレた下りは慎重に。片側は深くて岩だけのV字谷。 【檜洞丸〜犬越路】 大笄〜小笄の急坂、鎖場は慎重に集中力が欠けなければ大丈夫。 しっかり三点支持で。 (夜だったので特に慎重に) 【犬越路〜大室山】 ひたすら登るだけ。 【大室山〜加入道山】 破風口(コル)への傾斜がキツイ以外は、単なるアップダウン。 【加入道山〜(甲相国境尾根)〜モロクボ沢ノ頭】 緩やかな下りがメイン。 時折、登るが短い。 【モロクボ沢ノ頭〜畔ケ丸】 コル1つの短めのアップダウン。 【畔ケ丸〜大滝峠上】 甲相国境尾根よりやや傾斜がある下りメイン。 【大滝峠上〜大滝橋】(初踏) 沢沿い。途中から谷が深い。 |
その他周辺情報 | 山北町営ブナの湯(中川温泉)=700円 山北町営さくらの湯(人工泉)=400円 箒杉の水=寸志で汲める |
写真
装備
個人装備 |
ザック:SouthField45
靴:ツロォミーブーツ
|
---|
感想
『オッサンたちの丹沢 ^-^;』
私は丹沢山塊に魅せられてから「全コースを征服したい!」との衝動に駆られ続け、最近ではマイナーコースへ領域を広げていました。
そんな時、「避難小屋泊りでグルッと周ったら気持ちいいよね」との私の呟きを拾ってくれた“スゴイ人たち”がいた。
平均年齢49歳・同世代・3人のオッサンたちは、周囲からの異端視にもめげず、5/30〜5/31にかけて丹沢大周回を決行することになりました!(^^)!
これは、その自己満足な物語です。
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いつもに増して長くてすみませんm(__)m
よろしければ、YouTubeでゴーストバスターズのテーマでも聴きながら読んでいただけると幸甚です。
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<登場人物>
◎隊長
BCスキーと丹沢を極め、海も好きなパワフルなオッサン。
赤ワイン好き(^_^) 最近、オヤジギャグ病を発症。
◎韋駄天
丹沢ロングが好きで、カメラチャンスを逃さないオッサン。
ビール好き(^○^) オヤジギャグウィルスの保菌者。
◎私
丹沢に惚れ抜いてるけど、身の程知らずの困ったオッサン。
ウィスキー好き(^-^) オヤジギャグ病の媒介者。
【プロローグ】
私は、5/30(土)からの1泊2日の大周回を満喫するために2つのリスクヘッジが必要だった。
1つは、後顧に憂いを残さないことで、前日にカミさんにランチを奢って解決した(^^)
もう1つは、前週来の体調不良からの回復で、気管支炎症だけに治ったつもりでハイになっていた(^^)
23:30=仕事から帰って準備も終わり、短い仮眠で丹沢周回の浅い夢をみた。
2:30=隊長の家へ迎えに行き、24Hスーパーで格安の食糧と琥珀色の液体を買い込む。
3:30=途中駅近隣のサウナで待機中の韋駄天と合流。
4:30=オッサンたちは丹沢湖畔に立っていた!
【Part1】ブッツェ平への道
4:48=丹沢湖記念館前を出発。神縄トンネルの上を乗越す山道へ進むが、早くも間違えて作業道に入る。
予定より1時間遅れに隊長の脚が早まる。長くないのに早い!私、韋駄天の順で必死に追い、カメラを出す余裕はなく、帽子はビショビショになっていく。
大野山への分岐からブッツェ平(日影山)方面のVRに入るとすぐに竹藪。ルーファイだらけの踏跡の薄さ。
途中、箱根方面が白く噴いているのが見え、オッサンたちは山ノ神の怒りが治まるのを祈った。私は、我が家の山ノ神が余計なことに気付かないように祈った。
やがて竹藪のトンネル。鹿らしきガサガサ音がしたが、シカトしてオッサンたちはひたすらヤブを漕いだ(>_<)
熊だったらクマったなー なんてギャグを言う余裕は無い^^;
6:40=ブッツェ平に到着。ココが愛しい友達の話をしながら、人の感性の多様さを感じた(^^)
【Part2】秦野峠へのアップダウン
出発してすぐの急坂を快速で下る(^^)
私は下りの時に地面を見ると、不思議と踏むべき場所が浮き出て見える。
振返ると韋駄天が軽いステップで続いてくる。サスガだ!(^-^)!
踏み跡が薄い細い道でのルーファイ、小刻みで急なアップダウン、この連続がオッサンたちの体力を奪っていく(-_-;)
7:40前=秦野峠の手前で、踏破経験のある赤線ルートに合流し、初踏破のVRを無事に終えた(^^)v
【Part3】檜岳山稜を楽しむ
オッサンたちの体力を更に奪ったのは太陽だった。この日は夏日で8:30過ぎには蒸し暑い。
伊勢沢ノ頭に向かう登りでは、富士山が寛容さを感じさせる姿を現すが、先頭の私の前には靄が立つ。
隊長も私も、いつもより水分摂取が多い。元気なのは韋駄天で、振り返るといない。撮影に余念がないようだ(^^)
この伊勢沢ノ頭〜檜岳(ひのきだっか)〜雨山の緩い山稜はブナに包まれる。成長しきった若葉が新緑のドームを作り、オッサンたちが活き返る(^○^)
9:30=この日、初めて2人の山行者と行き合い、心地良く軽いステップを踏みながら雨山峠に到着。
【Part4】賑やかな鍋割山へ
ここからは、再び隊長が先頭に立つ。早い!登りが得意とは言え早い!!
隊長も韋駄天も、ブナや木漏れ日や馬酔木の枝の中で煌めく姿は若者のようだ。
長い鎖場も、アップダウンも、鍋割峠からの一方的な登りも、なんのその!(^^)!
10:39=鍋割山頂着。これまで打って変わって20人くらいの賑わいで、山小屋名物の鍋焼きうどんに舌鼓のグループもいる。
ん?隊長が山小屋に行って戻ってきた。目が潤んでいる。韋駄天と私を見つめながら「うどん食べようよー」の連呼。「今なら、たった5分待ちだよー」と声が哀願調になる。あの目を見てイヤと言える人はいないだろう。
なんと、隊長はカキ氷カルピス味にまで手を出している(;゜Д゜)! 青春の味が懐かしくなったようだ。
韋駄天は持参してきたビールで喉を鳴らしている( ゜v^ )
やはり、並みのオッサンたちではない。
我々は、暑い陽光の下で、熱々の鍋焼きうどんを堪能した。ウマイ!ゴチソウサンo(^▽^)o
【Part5】鍋割山稜〜主脈の大人気ルートへ
11:00=食べ物を残せない世代の3人は、汁まで飲み干し満腹と乾いた喉で鍋割山を出発。
緩やかな鍋割山稜は、若葉の木漏れ日が気持ちいいが、先頭は隊長なので早い!
山小屋泊明けらしき方々と気持ちの良い挨拶を交わし、大倉尾根と合流する金冷シからは人が一気に増える!まだまだ元気な登山者たちの中に、そろそろヘロヘロになりそうなオッサンたちが混じって歩く。
12:13=気恥ずかしい思いをしながら塔ノ岳に到着(^^;
スゴイ人数(゜д゜)! 誰か知人がいるのでは?と思ったが見つからず12:30に出発。
塔ノ岳から先は登山者が減る。この時期は日に日に緑が濃く増す。何度見ても飽きない尾根の光景だ。
13:15=丹沢山到着。
みやま山荘前で10分ちょっとの休憩。ココは私のオススメ。そして、気風が良くて美人の女将さんのファン。ユニークで気さくなオヤッサンがイイ!
ココを過ぎると、登山者は一気に減るが、早戸川乗越〜箒杉沢ノ頭〜不動ノ峰に至るコースは、私が丹沢で最も好きな場所。もっとも佇んでいたい場所だ(^^)
気持ちの良い風に包まれたが喉はカラカラ(ノ∀`)ノ
オッサンたちは、主脈から最も近い不動ノ峰直下の水場に分岐した。
極旨の天然水は水量が少ない・・・。補給に30分以上も要し、3リットル以上の給水で重さが戻ったザックを背負って蛭ヶ岳へ向かう。これほど遠くに感じたことは初めて(´Д`;)
鬼ケ岩の大好きなアングルで主脈コースを拝み、15:27=ヒーコラ状態に至った重い身体で蛭ヶ岳に到着。
眠い!とにかく眠い!! 私は、切実に仮眠を告げて10分ちょっと寝た。深かった(-_-)゜zzz…
ココでタイムリミットになった韋駄天とお別れ。「1日目で行けるところまで!」とがんばり、オヤジギャグで癒してくれて、ありがとう!
何度か、泊まりへの変更のために奥さんへの「言い訳電話工作」を申し出たが、韋駄天は頑なに帰宅を決意する。蛭ピークから玄倉までは15km以上もあるのに、よほど奥さんを愛している(もしくは抗えない)らしい(゜д゜)
【Part6】蛭ヶ岳〜檜洞丸は丹沢ファンが目標にするコース。
16:02=韋駄天とお互いの無事を祈って、隊長と一緒に出発!
仮眠で気分が高まった私は、蛭ヶ岳からのザレた下りを快調に進む!前回、逆コースで登った時のキツさがウソのようだ。
でも、コルからのアップダウンは、ヨレた足にはキツイ( ̄◇ ̄;)
16:45=臼ケ岳に到着。本日6コ目のオニギリでエネルギー充填!よっしゃ!なんでも来たれや!!
18:01=青ケ岳山荘に到着。少しずつでもノンストップで歩を進めてくることができたヽ(;▽;)ノ
一瞬油断した。宿営地用のビールを買ったつもりが、我慢できずにその場で飲んでしまった<(ToT)>
ウマカッタ!( ゜v^ )
そして、山小屋のボランティアのお兄さんとの会話を楽しみ、夕陽を見に桧洞丸山頂へ。
【Part7】夜がくる! (ここだけ、BGM:小林亜星「夜がくる♪」)
檜洞丸山頂は、青ケ岳山荘の宿泊客が夕陽の楽しみに佇んでいる。
ステキなのは、年配のカップルが寄り添ってニコやかに夕陽を眺めている姿だ(^^)
富士山・道志方面は、雲海の中に尾根の島々が浮かび、夜の帳を迎える準備をしている。
さぁ、急ごう!ここからは宿営地までは峻険な下りもある。
やがて、雲海は薄桃色のベールに変わり、今日の幕を閉じていく。行き着く先は滝雲の中だ。あと少し。慎重に歩を進める。
大笄〜小笄の間で完全な暗闇になった。。。
オッサン2人は少々ビビっていた。登山は安全確保が第一。ヘッデンつけての難所通過を避ける計画としていたが、人生と同じでなかなか計画通りにならないもの( ̄▽ ̄;)
だが、オッサンたちは全神経を目と手足に集中させて、鎖場を、岩場を、ザレ場を通過した。
20:01=犬超路避難小屋に到着!「えっ!今まで歩いてたの? えー、そんな長い距離を歩いたの!」と、温かい年配カップルに迎えてられ、ホッとした時間をいただき、ウィスキーが速やかに体内を巡りました。
小屋にいたみなさま、遅い時間にすみませんでした。
ありがとうございましたm(_ _)m
【Part8】静かな甲相国境尾根を行く
翌朝(5/31)AM3:30、隊長に起こしてもらう。さすがに、深夜のデスクワークも多い隊長は24時間対応ができる〔゜Д゜〕
4:02=雲間を紅に染める東天を見ながら、大室山へ登り始める。
どうもイマイチ、息苦しい。やはり体調は完全に復調していなかったかな。過信はNGと改めて反省。
もし私が隊長だったら、「これがホントの隊長不良だな」等と、こんな時でもギャグになる自分が悲しい(´Д⊂
大杉丸を過ぎたあたりで、富士山への視界が開ける。薄桃色の傘を被り、少しだけ照れているようだ(*^^*)
5:20=大室山に到着!ココは山梨百名山でもある。
正直、足も調子も上がらない。オッサンたちはショートカットを検討し始めた。
ココから甲相国境尾根を進む。右に山梨県。左に神奈川県を挟むルートは誰にも行き合わない静かな場所。
(早朝だし、深奥だし、当たり前か・・・)
疲れてはいたが、ブナとバイケイソウに挟まれた緑の空間が心地よい(・∀・)
今日は雨予報だったが、台風がそれた影響で晴れ。気温は急上昇し、加入道山に到着した6:30頃には汗だくになっていた(~_~;)
少し足が戻ってきたので、白石峠からは甲相国境尾根を進むことにした。
静かなマイナーな峰々を快調なスピードで進む。
7:39=モロクボ沢ノ頭に到着! ここは分岐路。断腸の思いで、進路を畦ケ丸方面へ向けた(-_-;)
8:07=畦ヶ丸避難小屋に到着! 少し休んだらスッキリしたが、もはや撤退ルート。オッサン2人は山頂で哀愁を味わった後、大滝峠方面へ足を向けた。あくまでも、回るルートに拘るのであった。
【Part9】癒しの沢よ、ありがとう!
畦ヶ丸から大滝峠に向かう道も静か。落ち葉を踏む音が心地よい。
ん?初めて人の声がして、この日、初の出合い(^O^)
審査員の腕章をしており、なにかの大会があるようだ。
その後、女子高校生の山岳部員らしき複数のパーティーと次々と行きあう。
元気がイイ!挨拶が明るい!!森に響く転がるような笑い声だ(^O^)
「何かの大会なの?」「そうです!(^O^)」「がんばってねー」「ありがとうございます!!みんな、応援してくれてるよー!(^O^)」
こんな普通の会話を交わしただけなのに、とても清々しい(o^^o)
娘のいない私にとって、娘親が羨ましくなる時間だった。
8:46=下山路へ分岐。すぐに沢沿いの道になる。
沢沿いの道は、マイナスイオンがイッパイに感じる。
途中の一軒屋避難小屋で隊長とともに、残った大量のパンを食べる。食べ過ぎの隊長は胃もたれを起こしたようだ(^^;
標高を下げるにつれて、渓谷は深くなっていく。
トラバース道は上にブナの新緑・横にコケの瑞緑のコラボがうれしい(^◇^)
川幅も広がり、沢音の大きくなっていく中、大滝橋が見えてきた。
10:30=大滝橋バス停に到着。ベンチに座って歩を止めた。オッサンたちのチャレンジは終わった。
【Epilogue】
バスで車を止めた丹沢湖畔まで戻る。
バスが来るまで30分以上もあったが、隊長は迷わず「座って待ってよう」 私も少しの逡巡もなく「そうですね」
車に着き、再度、箒杉に戻る。実は、天然水を汲める場所があるのだ。
丹沢には、ここの他に、竜泉、葛葉、護摩屋敷等の天然水ポイントがあるが、サントリーが限定でビールに使用するくらいオイシイ。
今夜は、これで水割りだ。
今後の山行用としても、多数のペットボトルに貯水した。
ここで、バスに乗り遅れたオジさんからヒッチハイクのお願いがあり、むろん出会いは大歓迎で快諾。山行話に花を咲かせて山北駅までご一緒した。
駅の隣には、町営「さくらの湯」
まったりとした時間を過ごしたら腹が減った。
大盛りの丼ものを平らげるオッサン二人であった。
【お詫び】
思いが過ぎてしまい、数多く投稿してしまいました。
申し訳ありませんが、ご容赦くださいm(__)m
【御礼】
最後までお付き合いくださった方、ありがとうございましたm(__)m
3人のおじさんが丹沢制覇に立ち上がった はずだった。(BGM:プロジェクトX)
合言葉は歩けない者はその場で朽ち果てろ。そして丹沢の肥やしとなれ。
その計画は総歩行距離70辧⇔濱冑弦盧5,300mの壮大な周回ルートになるはずだった。
http://www.yamareco.com/modules/yr_plan/detail-111574.html
一日目は藪漕ぎから始まった。
丹沢のマイナーピーク、ブッツェ平である。
時折相模湾が眼下に広がる。
次第に上がる気温、吹き出る汗。
3人のおじさんは秦野峠を経て檜岳山稜に入いった。
装備は水場の無い稜線なので水4リットル、シュラフ、2日分の食糧などで各自10圓らいはある。
次第に気温が上がり真夏日となってゆく。
登る度に激しく汗をかき、それを補う水分補給が必要である。
1日2リットルでは全く足りない。
やがて雨山峠を境に鍋割山稜に入る。
鍋割山でえのしまんは鍋焼きうどんが食べたいと駄々をこねた。
鍋焼きうどんだけでなく、カルピスかき氷も食し、時間ロスに拍車をかけた。
実はえのしまんが出発時にスーパーでの買出しに時間がかかったため、出発が1時間近く遅れていた。
この時点で今日中の加入道到達を諦め犬越路まででいいやと勝手に決めて塔ノ岳へ向かう。
檜岳山稜までは無人だったが、5月最後の晴れた土曜日の塔ノ岳は渋谷のスクランブル交差点なみの人波だった。
ここまでで大幅な時間ロスで既に昼になっていた。
かなり疲れは出てきていたが、迷わず蛭ヶ岳へ向かう。
途中丹沢山でトイレ休憩。
高温による過剰な水分摂取により不動ノ峰で給水を行うことにした。
水量は少ないが丹沢主脈から最も近い水場である。
チョロチョロしか出ないためここでも大幅に時間をロスした。
鬼が岩を超え蛭ヶ岳へ。
ここでここまで一緒に奮闘してきた同志kitaytさんがタイムリミットで帰ることに。
蛭から棚沢ノ頭に戻り弁当沢ノ頭からユーシンに降りて玄倉の終バスに間に合わすというこれまた離れ業である。
我々は別れを惜しみ抱擁しあった。(ウソ)
oobantouさんとえのしまんは引き続き縦走を続ける。
普通なら蛭ヶ岳山荘に泊まる時間だ。
ザレたいやらしい道を降りてゆく。
臼ヶ岳へ登り返し。そして本日の難関檜洞丸の登りだ。
山頂到達時刻は6時を過ぎていた。
夕食を終えた登山者が青ヶ岳山荘から山頂に向かう。
夕陽を見るためだ。
ここで耐え切れなくなり、たまたま外にいた小屋番のお兄さんに缶ビールを頼み一気に飲み干した。
そして犬越路へ高度を下げてゆく。
明るいうちに鎖場を通過したかったが迅速に下る体力が残っていなかった。
後半の鎖場は漆黒の闇をヘッデンで照らしての通過となった。
やっと犬越路の避難小屋にたどり着いた時は20時をまわっていた。
翌朝午前4時に小屋を出発する。
しかしoobantouさんの調子が出ない。
明らかに登りが辛そうである。
そもそも初日に加入道山避難小屋まで行く予定が犬越路にヘロヘロで辿り着いた時点で敗退色濃厚となっていた。
ここで無理に先に進めば敗退さえできなくなり本当に肥やしになってしまう。
えのしまんは畦ヶ丸でエスケイプする提案をした。
えのしまん自身、疲れがとれていなかったのでエスケイプに迷いはなかった。
おじさん達の体力は高い気温に消耗しつくし、そして泣きながら丹沢様に許しを乞うた。
もうおじさんたちの体は使い物にならなくなっていた。
事実上丹沢の肥やしと化してしまったのである。
やはりおじさん達の体は一日は何とか無理が利くが複数日程には対応できなくなってきているのである。
こうしておじさんたちのチャレンジは敗退というかたちで幕を閉じた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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エスケープの決断さぞお辛かったでしょう・・
あ、ぶったおれた時はレスキューに行く気マンマンでしたよっ (嘘)
ともあれお疲れ様でした
飲み屋で女性レスキュー隊に優しく介抱されるってのがおじさん達の統一的妄想でありますが、anthemさんだとムチでぶたれそうな気がするのはえのしまんだけだろうか?
anねえさん こんにちは!
いやはや、お恥ずかしい^^;
私ともあろーもんが、体調不良(隊長は夜間不良)で落ちてしまいました。
次回は、深奥まで行くので、レスキューの準備願います(^○^)
沢、いいですよねー
隊長、番長、kitaytさん、こんにちは!
いやいや アホプランだなぁと思ってはおりましたがここまでやるとは・・・十分ですよね。これが次回大成功!のための序章なわけですからね!後進に道など譲らず丹沢大周回の牙城だけは守り抜いてください!というかこの道は譲られても欲しくない!
それで翌日はケロっと仕事してるんですもんね。こんなの普通の週末にやれることじゃないっす!
おじさんたちのパワーに圧倒されました。 ヒヨッコは端っこの方でピヨピヨやってますのでまた秋の連休にでも行っちゃってください!
見どころゼロでつまらん !!とか言ってましたけどいや・・・笹尾根でよかったっす!
何を謙遜しているのでしょうか?
若人にはおじさん達の屍を乗り越えて行って欲しい。
あとはカッパ&モンキチに全てを託したい。
おじさんたちは丹沢の肥やしとなって二人を見守るであらう。
カッパちゃん こんにちは!
次回、期待してるね〜
特別に西側ハーフをお任せしよう(^○^)
kitaytさん はじめまして。
eno隊長、oobanntouさん
チャレンジしようとするだけで汗かきそうな計画・・・お疲れ様でした。
週末だけで体脂肪率がグンと落ちそうですね。
eno隊長が鍋焼きうどんをせがんでいらっしゃる頃、
私は涼しい風に吹かれながら巻機山から皆様のご無事を
祈っておりましたよ〜
タケさん、丹沢三峰だって20kmあるんだけど、同じ丹沢で同じ20km歩き終えた段階での疲労度がまったく違うんです。
これが暑さのせいなのかコースのせいなのかわかりませんが丹沢はバカにできません。
タケさん こんにちは!
やー、たっぷり汗をかきました〜 暑い時も、怖い時も。
体脂肪率は落ちるどころか、食べ過ぎで増。
オニギリ、うどん、パン、酒、中華丼 等々、オッサンとは思えぬ食欲。平日は重要なダイエット日です^^;
巻機、いいっすねー 今月あたりに行きたいなー
一日目は無理できても、
二日目はもう、全くダメダメ。
心のどこかではわかってるんだけど、
でも、やれそうな気がするんですよねー。
喉元すぎたら、きっとまた、やらかしますよ
燃える青春の闘魂と、まったりした中高年の落ち着き。
楽しませていただきました〜。
gankoyaさん、
オタスケください。
もう身体がついてゆきません。
1日では回復しないんです。
しかし中高年の星、gankoyaさんを見習いもう少し頑張る所存です。
gankoyaさん こんにちは!
そうなんですよー ヤレると思ったんです^^;
敗退して、早や4日。もう、次を考え始めました。残り1/3は逆回りで攻めようかと(^^)v
ご一緒にいかがっすか?
eno隊長、番長さんこんばんわー!
kitaytさんはじめましてー
大周回、挑戦されたんですね。お疲れ様でした!
距離グラフの、チェックポイントの多さに、思わず吹いてしまいました。
丹沢45kmってこうなるのか
しかも暗闇の鎖場とか、もう尋常じゃなさ過ぎる((((;゚Д゚))))
本気でチャレンジされた姿にシビれました。これは次回に期待してしまう・・・
※水をさすようですが隊長、飲み屋で女性レスキューに囲まれてたら、
身体はどこかで既に、リアルに肥やしになってる可能性が(笑)
ノムさん、本当はね16時前に犬越路に着くはずだったんですよ。
暗闇の鎖場なんて想定外でした。
鍋焼きうどんとかき氷を喰った祟りかもしれません。
nomjackさん こんにちは!
最近も遭難コースに行ってるのでしょうか(^^)
私は、今回、心の遭難で海なら難破船になりそうでした。
(doronpaさんなら、ここで「ソーナンですか?」とか言いそう)
距離、アップダウン、暑さ、空腹、暗闇 等々、バリエーションはタップリ。
隊長じゃないけど、こんな時に女性レスキューが来てくれたら、愛の難破船になりそうでした(^○^)
こんばんは、初めまして。
面白くて、噴き出してしまいました!
(有人小屋あるのにあえての避難小屋泊まりとか。水は山荘で買わずに水場で補給!? )
何よりも無事に帰って来れて良かったです〜。次回成功のための意義ある敗退だと良いですね!
次を期待しております
masa25さんコメントありがとうございます!
本当は加入道山の避難小屋まで行くはずだったんです。
予定通りなら鍋割山でmasa25さんと接近遭遇していたはずなのでマコトニ残念です。
遅れてるのに鍋焼きうどんとかき氷を喰いたいと駄々をこねたヤツはどいつだ?‼
masa25さん こんにちは!
コメント、ありがとうございます。
私も丹沢が魅了されています。
2年前に北関東の単身赴任から帰ってきてからは、ホームは丹沢。あまりの丹沢だらけに、カッパちゃん(fickleさん)から「丹沢番長」の名前をいただきました。けっこう、気に入ってます。
残りのコースは、秋か、もしくは西丹沢はヒルもいないので、夏あたりに行こうと思うので、ぜひ、ご参加くださいね〜
みなさんこんばんは。
足ってどこか痛くなると、かばったところに痛みがどんどんひろがって
長時間になるほど加速度的に崩壊して・・・・はあ〜痛い痛い、で敗退
若いころはこんなムチャもしたなーって
懐かしい思いで、ボロボロレコ読みました。
オヤジになってコレをやるとはひたすら感心です。
ぜひまたやらかしてください。
ドロさん、番長がドロさんのダジャレに嫉妬してます。
敗退、はいたいへんでした。
doronpaさん こんにちは!
うーん、なんで分かるんだろ・・・
右足を捻って、かばって更に・・・のパターンでした。
さすが、同世代のオッサンだけに以心伝心ですな。
オッサンと言えば、最近、オヤジギャグを頻繁に飛ばしてますね(^○^)
今度、喋る都度にギャグを言う山行をやりましょう!!
コメントをいただきありがとうございます。お三方の露払いのおかげでなんとか神縄トンネルに降りることができました。
なんともかなりな苦行?を楽しい文で書かれて、なら自分もトライしてみようなんて思いましたが、とてもとても。小生の体力ではかないません。
学生のころは、丹沢は歩荷トレーニングか沢登りに連れて行ってもらうところで山じゃない、こんなところ大嫌いと思っていました。ところがどっこい、山は標高じゃなし、結構奥深い。
遠くに出かけられないことが多いおっさんは地道にここいらを歩こうかな、と思います。
mamoru0121さん、ブッツェ平行くなんて物好きですねえ
知り合いに籔こぎの女王がいるんですが、
愛しのブッツェ平様
と呼んでいます。
自分、ワンゲルじゃなくてサイクリング部だったんですが、
何故かキスリングで歩荷トレーニングやらされました。
mamoru0121さん こんにちは!
雨山峠でニアミスだったのですね!(^○^)
それにしても、寄〜雨山経由〜ブッツェ平のルートを選ぶとは、タダモノではないですね!
実は、密かに丹沢全ルート征服計画を目論んでますが、よろしければご一緒にいかがですか?(^^)
あと、名前の山名検証で由来を調べるのも好きです。
ブッツェ平が「武士平」に由来するのをご存じのようなので、そちらもお詳しいのでは?
えの隊長、大番頭さん、韋駄天さん
お邪魔します。(^-^)/
おじさんおじさんの連呼に
失礼ながら大笑いしてしまいました。(^o^;)
終いにはオッサンになってるし。
しかし壮大な計画ですね。
しかも、憧れの犬越路避難小屋泊まりで!!
最後の丼が美味しそう!!
これって、敗退にはならないのでは。。。??
カッパ顔負けのロング縦走
大変お疲れさまでした。
楽しいレコありがとうー。\(^o^)/
sionさん、おじさん同志牽制しあってるからしょうがないですね。
おじさん、はいおじさん、おっさん、なんだオッサン
てな感じです。
gankoyaさんに言わせると中高年になりますが、アラ還チームにはまだまだ頭があがりません
今回はoobantouさんが喜びそうなルートをえのしまんがアレンジしたのですが、カッパからアホコースだと言われました。
笹尾根よりマシだと思っているので、あとは後進に道を譲ってカッパ&モンキチにリベンジを果たしてもらいたいと思ってます。
sionさん こんにちは!
オッサンのブレンドをご賞味いただき、ありがとうございます!
どうやら、生まれた地域の違いで、おじさん、オジサン、オッサンに分かれているようですが、分類目では全く同じカテゴリーでした(^^)
山好き・酒好き・食欲旺盛で、これでオヤジギャグが入れば完璧なのですが、その面では隊長をオッサンズトークで鍛える必要があります(^○^)
(その分、山でイジメられそうですが)
お怪我のほうは大丈夫ですか?
那須でお会いしたかったので、ぜひ、ご一緒したいです。
番長!隊長!!kitaytさん こばわー
いやーア!っじゃなくって
壮大なプランの山行お疲れ様でした
ゴーストバスターズ探してたらついつい見入っちゃったじゃないですかwww
しかし、途中鍋焼きうどんなんか食べちゃうなんてw
自分だったらビール飲んで昼寝してリターンですね!
先輩方をみなら・・・う?。。。まま、参考にさせていただきます
今度西の面白そうなコース教えてくださいね〜
西の面白そうなコースっつたらブッツェ平しかないっしょ。
もうひとつ、犬越路から高指山と不老山を経て丹沢湖に至るコース。
あとは任せた!
(誰か一泊二日で一周して欲しいな〜)
モンキチくん こんにちは!
イケネ、こっちじゃyamagaさんか(^○^)
ゴーストバスターズは面白かった??(^^♪
うどんは食べる予定はなかったんだけど、隊長が「うどん、たべようよ〜」って連呼して潤んだ目でみつめてくるんだよー
そんで、かき氷つき。あんまりウマそうに食べるから、復讐に顔を公開してやったぜ!へへへへへ! ・・・と思ったら、それ見て女子ファンがついちゃった^^;
後半戦やるからさ、一緒に行こうねー(^^)/
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