苗場山・ガラスの花とシラネアオイ*天空の湿原と池塘群
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- GPS
- 09:34
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 1,445m
- 下り
- 1,446m
コースタイム
- 山行
- 8:09
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 9:35
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・駐車場所:秡川登山口駐車場150台ほど。帰りに1000円支払う。不在時はポストへ。監視カメラがあるので注意。トイレあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・駐車場〜和田小屋:舗装路歩き20分。日差しがあるとかなり暑い。アブブヨ、メマトイが多くムシ対策必須。 ・登山口〜下ノ芝:ゲレンデを歩いて登山道へ。ゲレンデのサンカヨウの大群生は終わりだった。部分的に木道が敷設してある。木の根と洗堀で滑りやすい。五合目のサンカヨウは濡れて透明になっていた。タケシマラン、マイヅルソウ、ムラサキヤシオ開花。 ・下ノ芝〜上ノ芝:河原のような大きな石の道を歩く。雨後や午後は雪解け水が流れてくる。残雪歩きが三か所ある。中ノ芝からは谷川主脈とカッサダム田代湖の眺望。チングルマ、イワイチョウ、イワカガミ、ワタスゲなど開花。 ・上ノ芝〜神楽ヶ峰〜富士見坂:神楽ヶ峰まで木道歩き。一部残雪がある。ナエバキスミレ満開、イワカガミ、シラネアオイが雲尾坂まで続く圧巻の花街道。富士見坂付近に残雪二か所。踏み抜き注意。午後は雪解け水が流れてくるので滑りやすい。 ・富士見坂〜お花畑〜雲尾坂:雷清水で水補給。下り込むとお花畑。シラネアオイの群生が雲尾坂まで彩る。イワカガミ、ミツバオウレン、ナエバキスミレ、ムラサキヤシオ、ミネザクラの花街道。頂上台地手前まで急坂。岩石内にヒカリゴケ。 ・頂上台地:残雪は例年より少ない。ワタスゲ、イワカガミ、チングルマ、ヒメシャクナゲ開花。苗場神社方面、昌次新道方面へ池塘と花を観賞しに行った。 |
その他周辺情報 | ・苗場山ジオパークの紹介。長野県側からの情報。 https://naeba-geo.org/ |
写真
感想
関東地方は5週連続で月曜日が雨。月曜休みの私にとっては、ガラスの花見物には良かったが、もう2000m以上に行かないと咲いていない。仕方なくコストコやMr Maxなどで買い物をして家事を済ませた。
月曜予定だった苗場山を火曜にスライドした。前橋を4時に出発。上武道路からは赤城山と朝焼けがきれいだった。渋川ICから高速道へ。地方高速道は平日朝夕割引が適用され30%ポイント還元される。10回以上使えば50%も還元されるからお得。
湯沢ICで下りて国道17号を南下。かぐらスキー場駐車場を突っ切り林道へ。20分ほど走ると駐車場に到着。2台停まっていた。一番近いところに停めて出発。アブブヨ、メマトイなどムシが大量発生しているので、森林香を焚きベープを噴霧した。
快晴の青空、緩い南風によるフェーン現象で暑く気温17℃。遮るものがない舗装路は暑い。和田小屋に着くころには汗だく。沢のサンカヨウは種になっていた。大きくなると1m近くなるので、ヤブ状態だった。
ゲレンデに寄り道してサンカヨウの大群生を見に行くが、ほとんど散っていた。前日の雨で直撃され散ってしまったものが多い。それでも一部残っていて、見ることができた。さらに上の群生へ行こうと思ったが、望遠で見るとほとんど散っていた。
登山道に戻り歩き出す。ハルゼミが合唱し、カッコウとウグイスがさえずる。オオカメノキ、ムラサキヤシオの白と紫がみごと。足元にはマイヅルソウとミツバオウレンが咲く。ヤマトユキザサが星形の花を開き、朽ちた木やコケにヒメタケシマランの花が揺れていた。
五合目のサンカヨウは樹林帯内にあるので、雨の直撃を受けずきれいに残っていた。半透明のガラスの花たち。今年は五週連続雨だったので美しいガラスの花をたくさん見ることが出来た。あと今年見られるのは白馬尻と鹿島槍ヶ岳かな。
下ノ芝からは河原のような大きな石の登山道となり、石飛するように歩いていく。水があるとムシも多い。ゲレンデ前に残雪がある。中ノ芝からの眺望はとてもよく、谷川岳や越後三山方面も見渡せる。足元には小湿原があり、チングルマやイワカガミが咲いていた。
上ノ芝を越えて神楽ヶ峰へ向かう。木道の一部に残雪がある。例年残雪の稜線歩きをするのだが、今年は少ない。股すり岩にミネザクラが咲いていた。神楽ヶ峰にはナエバキスミレの群生。そしてここからシラネアオイロードが始まる。
富士見坂を下り雷清水で水補給、冷たくてうまい。ここもドウダンツツジやシャクナゲは超裏年でほとんどない。お花畑から圧巻のシラネアオイロード。斜面にもササヤブの中にもシラネアオイの群生。イワカガミ、ミツバオウレンも咲き、雲尾坂まで続く素晴らしい花街道。
急坂を征して頂上台地へ。約700ha(東京ドーム約150個)と広大な湿原に3000個近い池塘が点在する。木道を歩いて山頂へ。記念撮影してヒュッテの西にある展望台へ。西にはガスがかかり頚城方面や日本海は見えなかった。
戻って苗場山神社方面へ。カヤやスゲなどが朽ちて堆積し、7000万年をかけて作られた高層湿原と池塘群。長い歳月を経た現代でも、青い空に白い雲が流れていくさまを池塘が映していた。
三差路周辺のチングルマは少なくこれから。つぼみもまだ多かった。来た道を戻って昌次新道方面へ。こちらは日当たりが良いので、チングルマは満開。ただし葉や花芽が少ないので、以前のような大群生は見られなかった。降下点で踵を返す。
山頂付近に戻って昼食。北海道フェアで買ったインスタントうどんと助六寿司を食べた。寿司は魚を使っていなければ、すえたり腐りにくいので夏場も安心。三名の登山者がいた。まったりと過ごして下山。
下山もシラネアオイロードを歩く。登りとは違った視点で眺めていくので、自然と足はのろのろ。お花畑を過ぎると神楽ヶ峰まで登り返し。雷清水で水を再補給。冷たい水でクールダウンしてアップの登り返しも楽勝。
道の石や木道には小さなコバエがびっしり。メマトイも顔をめがけて飛んでくるのでサングラス必須。朝より大合唱するハルゼミの鳴き声が樹林帯に響き渡り、カッコウの鳴き声をかき消す。地上にいるウグイスは、我関せずと鳴き声練習を繰り返していた。
淡々と歩いて山頂から2時間半で、和田小屋前に下りて来た。結局登山道で出会った人は二人だけ。平日は空いている。越後三山と巻機山を眺めながら駐車場へ。15時半に着いた。ポストに1000円入れて帰路へ。監視カメラが小屋の上に付いているのでびっくりした。
時間があるので、三国峠経由で帰ることにした。平標山登山口は大勢の登山者。来週月曜に予定している山の一つ。5週連続雨だった月曜が、来週は晴れ予想。期待を込めて新三国トンネルを抜けて行った。
苗場山もシラネアオイやサンカヨウで花見街道となっていたのですね、
花見鞍部に降り途中の水場は冷たくておいしいでしょう、又飲みたくなりましたよ、でも大分歩くな。
昨年は3合目より入りましたけど、祓川登山口までの林道通行止めで行けなかったと以前レコで見ましたが大丈夫のようですね、駐車料金アップは痛いですが行きやすいですよね。
シラネアオイ一年分見てきましたか、俺達も焼石岳で飽きてしまうほど見てきましたよ。
お疲れさまでした。
群馬の山屋として、この時期に欠かすことのない山のひとつです。主脈縦走も予定の一つでしたが、万太郎山から平標山までが午後からガスに覆われるので、終日晴れる苗場山にしました。頂上台地でも日差しが強くて暑かったですね。天空ですから紫外線が強いです。
雷清水は枯れたと聞いたことがありませんよね。7〜10℃くらいですかね。水量豊富でしたから、行きも帰りも水補給して、自宅からは水の予備すら持っていきませんでした。あの辺りもカラマツソウが咲きそうでした。
林道は4日から通れたようですね。ただ路肩を工事しているので、以前のように時間帯で通行止めになるかもしれません。まぁこれも以前のように工事車両が移動してくれれば通れると思います。
焼石岳も良いですね。実は7月7日から2泊3日の東北遠征です。秋田駒ヶ岳や八幡田、早池峰山などへ行く予定です。七夕ですからね、雨の特異日です。天気は自然現象ですから、祈ろうが願おうがなるがままです。
感動しました。行きます!
気の利いた言葉など必要ないかと思いますよ。畏まるのは柄ではないし、お気遣いなく。レコを見てくださり、感動したと言ってくださるだけで感謝です。yuu-booさんなら小赤沢からですかね。秡川は距離とアップダウンがありますが、群馬からですと近いので、いつもこのコースです。機会があれば行ってみようかと思います。
この日は白馬岳BCで板納めしてきましたが、苗場山も素晴らしいお天気で高山植物も多く良い山行でしたね!
秡川駐車場から神楽ヶ峰経由で頂上台地に出るルートはしばらく行ってないので、久しぶりに歩いて見たいと思いました。
hareより
大変ご無沙汰しております。今季の板納めは白馬岳でしたか。来週月曜24日に行く予定です。ただ雨予想なんですよね。再来週は東北遠征なので、今年は行けないかもです。
秡川コースは駐車場料金が昨年から倍増して1000円です。ご同行の方が居るなら、道の駅に停めて一台で行った方が良いです。今年は残雪が少なかったですよ。
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