大峯奥駈道(逆峯)


- GPS
- 39:31
- 距離
- 104km
- 登り
- 8,152m
- 下り
- 8,229m
コースタイム
- 山行
- 3:53
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 4:00
- 山行
- 10:24
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 11:53
- 山行
- 12:45
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 14:15
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 9:17
天候 | 全日程雨が降る、感想欄にも記載 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
ゴールは熊野本宮大社 |
写真
感想
久しぶりに関西までやって来た。休みも4日間確保した。関西でロングトレイルといえば大峯奥駈道だろう。この機会にぜひ歩いてみようと計画。暑いこの時期にこの山域を歩くのは最適とは言えないかもしれない。それにずっと雨予報。スタート前からモチベーションはあまり上がらなかった。でも雨が降ろうが暑かろうが何があっても行くと決めた。
先月、手稲山で開催されたテイネトレイルのトレランレースを体調不良で参加したためか、さらに症状を悪化させてしまった。そのため約3週間も運動らしいことは出来なかった。そんな体調不良もようやく回復傾向。なので今回は病み上がりのリハビリ登山という感じとなってしまった。頑張って歩こう。
【1日目】くもりのち雨
天王寺で行動食を調達後、午後の電車に乗って六田駅まで移動。六田からが大峯奥駈道の正式なルートとのこと。時間は既に16時。今日は行けるところまで進んでおく予定。
さっきまで降っていた雨もスタート時は小康状態だった。暑くはないが湿度が高くてムシムシ。まぁまぁ不快だった。滝汗。しばらくすると雨が降ってくる。カッパを着たが暑すぎてあまり意味がなかった。予報通りとはいえ縦走1日目から雨に当たるのはイヤだねぇ…。
20時頃に二蔵小屋に到着。時間もちょうどいいので今日はここで宿泊。毛布やマットまで備え付けてある立派な小屋だった。快適。濡れた服は着干しで乾かした。病み上がり1日目にしてはここまで調子も良かった。この感じだと熊野まで行けそう。
【2日目】くもりのち雨
前日は目覚ましは掛けずに寝た。3時半頃に起きてそのままスタート。大天上ヶ岳は間違って巻道を進んでしまった。バカ。山上ヶ岳は立派な山寺。大峰山寺がある。一応三角点に立ち寄った。ヘリや重機の無い時代にこんな山奥にお寺を作ったと思うとスゴい。
小笹の宿で水を汲む。ここで水筒を満タンにしなかったのは失敗。次の行者還の宿でも水が汲めると思っていたが場所が分からなかった。水の残りが少なくて焦る。どうにか弥山小屋まで耐えて水を買った。1リッター100円。コンビニで買うよりも安いのね。
ここまで全く人とは会わなかったのに弥山が近づくとスライドする人が増えてくる。天気が悪くても登る人はいる。さすが人気の山だね。弥山に着いた頃に雨が降り出す。八経ヶ岳は強風。写真を写してもらったら一瞬で退散。そのまま先に進んだ。
楊子の宿で水を汲みに行く。枯れるとのことだが水は出ていた。良かった。まだ時間は早いが雨が酷いので今日はここまで。楊子の宿小屋に泊まることにした。貸し切りだと思っていたらしばらくして単独男性が到着。とても気さくな方でずっと会話していた。楽しかった。それに夜メシまでいただいた。感謝。今日も体は重いが調子は良かった。ほぼ回復とみていいかも。
【3日目】雨のちくもり
朝はガスで真っ白だったため明るくなってから出発。釈迦ヶ岳、大日岳、涅槃岳と厳しい道が続く。雨で滑りやすいので慎重に進む。ツルツル。視界も悪くて前だけ見て進んだ。雨だと気が滅入るわ。標高が下がると雲の下に出たからかようやく雨も止む。視界も出てきて少しモチベーションも上がった。
15時過ぎに行仙の宿小屋に到着。この先に小屋は無い。ここに泊まるかどうかしばらく悩んだ。電波もなくて明日の天気が分からない。晴れているうちにできるだけ進んでおきたい。結局は先に進むことにした。
地蔵岳周辺は厳しい岩尾根だった。香精山を過ぎた頃に水の残りが少なかったことに気が付く。尾根の途中で寝ようと思っていたがどこかで水を汲まないと明日までは持たない。仕方がないので水を求めて21世紀の森公園方向へ下りる。林道横に水が流れていた。良かった。今日はここまで。林道入口付近でツェルト泊とした。体調は完全に回復したか。
【4日目】降ったり止んだり
夜に強めの雨。ツェルトの中は何とか水没せずに済んだ。横にある東屋で寝るべきだった。失敗。今日には熊野へ下りられるので遅めの出発。
まずは玉置神社へ向けて登る。神社ではお参りをしておいた。早朝なのにこの時間でも観光客がいるのね。その後は大森山、五大尊岳とまぁまぁな登りの連続。それに最後の最後まで地味な登り返しが続く。しんどかった。
今日も雨は降ったり止んだりを繰り返した。暑いのでカッパは着なかった。全日程で雨に降られるとさすがにイヤになってくる。ウェアや装備の全てが常に湿気ていて体にカビでも生えそうな気分だった。それにずっと靴の中が濡れていてふやけた足裏で長距離を歩いたためか足の裏が痛かった。
下山後は熊野本宮大社でお参り。有名観光地なのに人は少なかった。外国人もそんなにいなかった。雨予報だから?。トイレで濡れたウェアを着替えたら気分スッキリ。バスに乗って帰った。
【まとめ】
雨予報だったからか弥山周辺以外では人と会うことも無く静かな山歩きを楽しめた。ずっと雨かくもりだったおかげで少しは涼しかったのも助かった。晴れていたら灼熱地獄だったかもしれない。いや、灼熱でも雨より晴れていた方が良いかな。
大峯奥駈道は素晴らしいルート。少しは当時の修行僧の気分になれたような気がする。体調不良で当初は中止やルート変更も考えたが結果的には歩いて良かった!。もっと涼しい時期の晴れ予報の日にまた歩こう。
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