真夏の南アルプス大縦走(聖岳、赤石岳、悪沢岳、塩見岳、間ノ岳)畑薙IN⇒広河原OUT
- GPS
- 49:04
- 距離
- 74.1km
- 登り
- 8,017m
- 下り
- 7,406m
コースタイム
- 山行
- 8:42
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 9:10
- 山行
- 10:31
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 12:11
- 山行
- 9:12
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 10:29
- 山行
- 8:09
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 9:07
- 山行
- 7:12
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 7:52
天候 | 8月2日(1日目):晴れ昼前からガス 8月3日(2日目):晴れ昼前からガス 8月4日(3日目):晴れ7時過ぎからガス、14時頃から雷雨 8月5日(4日目):晴れ10時頃からガス、14時頃から雷雨 8月6日(5日目):雨→明け方から晴れ、7時過ぎからガス |
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過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
毎日あるぺん号 往/南ア畑薙 ☆出発 竹橋23時発 畑薙・椹島ロッジ行 合計 18,500円 ※最近の大雨により落石・土砂崩れ等の恐れがあるということで椹島ロッジまでは行かず、畑薙止まり。当初、聖岳登山口から登る予定が茶臼岳登山口からの登山となる。 帰り: 広河原12時発甲府行きバス→甲府14時25分発かいじ インフォメーションで協力金300円支払いチケットを購入しバスガイドに渡すシステムらしいが、知らなかったのでバスガイドに直接支払う |
コース状況/ 危険箇所等 |
南アルプス南部は、縦走路の山がそれなりに大きいため、大きなアップダウンあり。 特に、2日目の聖沢小屋→荒川小屋の縦走はきつかった。 良く歩かれた登山道なので迷うことは無いが、危険な個所はそれなりにあった。 鎖場は塩見岳山頂直下。木の梯子は八本歯のコル近辺。 泊まった山小屋のテント泊で予約が必要なのは北岳山荘のみ。料金前払い。結局、雷回避して泊まらなかったが、、 水補給は山小屋の水場がメイン。三伏峠山小屋は水場まで往復30分。熊ノ平小屋の水が冷たくて美味しかった。山小屋以外では、高山裏避難小屋の500m手前に水場あり。水量少なめだが、高山裏の水場は遠いので、ここで水を補給。 聖沢小屋は購入ペットボトルは持ち帰り、荒川小屋と熊ノ平小屋は、小屋で処分。 テント場はどこも広く、登山者が少ない南アルプスなので、空きありでした。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック
テント
テントマット
シェラフ
ストック
カメラ
タオル
携帯
アップルウォッチ
保険証
ロールペーパー
常備薬
日焼け止め
ファーストエイドキット
サンダル
非常食
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
モバイルバッティリー×20000mA
|
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備考 | 行動食をもっていけば良かった。モバイルバッティリーが足りなかった |
感想
真夏の南アルプス縦走、5年前より計画していたが、天候不順や仕事の関係で、なかなか実行出来なかった。
年もとり体力も落ち始めてきたので、今年こそ実行したいと思い、2ヶ月前から毎日あるぺん号の畑薙行きバスを予約してました。当初は、畑薙ゲート先の椹島まで運行予定で聖岳登山口までバスで行く予定でしたが、最近大雨の影響で急遽、畑薙終着となり、計画変更して茶臼岳登山口から入山することにしました。
1日目
5日分の食料+テント泊装備で約20kgのザックを背負い茶臼山登山口から標高を上げていく。計画変更で1日目からハードな山行となりましたが、中盤までは快晴の天気もあり元気はつらつで登っていきました。約5時間の登りで、ようやく茶臼小屋に到着。前回来たときはコロナ明け間もない早朝だったので閑散としていたが、テント泊の登山客がお花畑を眺めながらゆっくり時間を過ごしている。なかなか良い感じのテン場でした。ここまでで距離的に半分、流石に足が重くなる。稜線歩きはガスガス状態で、寄る予定だった上河内岳をパスして、どうにか1日目の宿泊地 聖平小屋に到着。1日目で体力を大分消耗してしまい、暗雲が漂う初日となりました。
2日目
前日は早めに就寝して体力回復。夜明け前から聖岳にアタック。前回は小聖岳で悪天候でリタイアしたんだよな〜今回は快晴の天気で小聖岳を悠々と通過。約2時間で100名山1座目聖岳登頂成功しました。山頂からは、今回山行で一番の遠望を楽しむ。遠くは北アルプス北部まで遠望できました。
ここから南アルプス南部が登山者から敬遠されている理由を思い知ることになりました。聖をくだり兎岳・中盛丸山の急登、1つ1つの山が大きい。ここで足が動かなくなり、大沢岳をトラバースし百間洞山の家で休憩。体力を回復し赤石岳を挑むも途中、足を使い切り、休憩時間が長くなる。やっとの思いで山頂につくもガスガスで展望なし。午後のこの時間ならしょうがないか〜と諦めがつき、予定時間を30分すぎていたので、すぐに下山開始。途中、小赤石岳のちょっとした登りにも足が動かなく、ストックで無理やり前へ進む。やっとの思いで2日目のゴール荒川小屋に到着しました。小屋でコーラを購入し一気飲み、最高に幸せでした。荒川小屋の小屋番も来た山小屋(聖沢小屋)を見て感心した感じだったのと、途中であった登山者にもどから来ましたかの問いに聖と答えたら皆驚いていました。結構凄いことだったのかな〜。ただ、その上を行くオジサン登山者(60歳くらいかな〜)が1人。この5日間ほぼ同じ行程で、テント場や道中で情報交換・雑談しながら歩いた方ですが、彼は大沢岳も登ってきたから凄い。
そんなこんなで南アルプス南部を楽しんだ?苦しんだ?1日となりました。
3日目
3日目は、比較的標高差が少ない行程だったので、比較的ゆっくり歩き、足を痛めない歩きに専念しました。朝は天気も良く荒川三山からは雄大なアルプスの景色を堪能し三伏峠へ向かいましたが、7時過ぎからガスがかかり始め、ちょっと天気も不安になりはじめる。確か雷雨予報だったな〜。ただ、急いで歩き足を痛めるのも今後アルプス縦走に支障をきたすため、急がず歩き続けました。高山裏避難小屋で食事・休憩し、三伏峠へ向けて歩くも途中のいくつもある小ピークが思ったよりきつく、足が重くなり始め、いつものストック歩きで凌ぐ。小屋まであと1時間ほどの前小河内岳で急な雷雨に遭遇。低木ゾーンの稜線で逃げる場所がない状況に恐怖を覚えました。すぐさま、雨支度をし大粒の雨に水たまりのできた登山道を逃げるように歩きました。烏帽子岳を通過した時が、雷も近く一番怖かった〜。山で雷雨に遭遇した貴重な経験でした。
4日目
4日目も3日目同様、雷雨予報であったため、間ノ岳〜北岳の稜線で雷に遭う可能性が高いと判断し北岳山荘まで行く予定を諦め熊ノ平小屋泊に変更しました。
縦走も終盤になり、足も鉛のように重く塩見の登りも亀足歩きで登っていく。しかも朝からガスガスで今日は山頂で展望なしだな〜と半ばあきらめムードで歩いていました。山頂まで10分位のところで急にガスが薄くなりはじめ、山頂到着と合わせてガスがなくなる山運。ゆっくり歩いたので、見れた景色に感動。おまけに人生初のブロッケンも経験できました。仙塩尾根歩きも楽しみにしてましたが、ガレ場の荒れ地、ダケカンバの天国、南アルプスの奥地の樹林帯と色々な景色を堪能しながら歩きました。予定のお昼前に熊ノ平小屋に到着。食料も減りエネルギー不足も懸念されたため、菓子パン×3、ビールを購入しエネルギー注入。これが良かったのか、最終日は足も最後まで元気でした。
テントでゆっくりしていると14時過ぎから雷雨となり、計画変更した自分の判断が正しかったことにほっとしました。例のオジサンも蝙蝠岳をピストンして14時前に戻ってきたから、また凄い。あの歳で、この健脚は凄い。あっぱれです。
5日目
最終日は雨。小降りになった瞬間を狙い、テント撤去し荷造り完了。オジサンも同様な行動で、同じ時間にスタート。彼は仙塩尾根を下って下山ということで、お別れの挨拶をし間ノ岳へ向かいました。三峰岳までは雨でしたが、急に晴れだし、間ノ岳では青空の大展望を望むことが出来ました。北岳までの天空の稜線を楽しみ、八本歯ノコル経由で下山しました。二俣から大樺沢を下る短縮ルートは通行止めとなっていたため迂回して白根御池小屋経由のルートとなったため、予定の12時のバスの時刻が微妙になり急いで下りました。同じことを考えている登山者も自分も含めて8名。若者の男女パーティには負けましたが、3位でゴールし15分前に到着できました。
昨日のエネルギー補給が良かったのか、いつもの足に戻っていました。
人生最初で最後の南アルプス大縦走。細かいトラブル(iPhoneのタッチパネル割れ・転んで擦り傷など)はあったもののお天気にも恵まれ、雷雨・ブロッケンなどの貴重な経験もでき、大展望とお花畑を堪能でき、事故・大きな怪我無く、無事山行を終えたことに感謝いたします。道中、お話した人や5日間共に歩いたオジサンが居たから無事下山できたと思います。
南アルプスを5日もテントなど20キロ担いで縦走なんてすごいなぁと拝見しました。お花はもちろん、稜線がきれいで何度も見てしまいましたよ。そしてブロッケンまで!
この時期雷はどうしても避けられないとはいえこわいですよね。山は特に安全が一番ですよね。
そして広河原からのバス、確か先日土砂崩れで通行止めになりましたよね。その前に行けたのもラッキーでしたね。
南アルプスの大縦走、さすがに私には一生難しそうですが,プチ縦走くらいは一度くらいしてみたいです!
こんにちは!
念願の南アルプス縦走出来ましたが、体力不足を痛感したキツイ縦走となりました。
雷のハプニングもありましたが、お天気に恵まれたのが幸いしました。
綺麗な眺望・お花・ブロッケンなどキツさを忘れさせる景色を堪能し思い出に残る縦走となりました。
広河原からのバス通行止めになったんですね!1週間ズレていたら影響したかもです。ラッキーでした。
バスで登山口まで行き、小屋泊でちょっとずつ歩けばプチ縦走も可能だと思います。
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