南アルプス縦走(赤石岳〜悪沢岳〜塩見岳〜間ノ岳〜北岳)
- GPS
- 96:06
- 距離
- 55.7km
- 登り
- 6,421m
- 下り
- 6,007m
コースタイム
- 山行
- 4:49
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 5:35
- 山行
- 5:54
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 7:03
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 6:25
- 山行
- 7:07
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 8:05
- 山行
- 3:25
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 4:34
天候 | 9/22 雨 9/23 雨 9/24 晴れ一時雨 9/25 晴れ 9/26 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
飛行機
帰り:広河原→甲府(山梨交通 2050円) 甲府→羽田(電車) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・コース状況 概ね登山道にはテープやペンキがありましたが、荒川前岳→高山裏避難小屋には不明瞭なところがありました。 塩見岳直下の岩場は慎重な行動と落石への注意が必要です。 ・水場について 山と高原地図に記載されている水場は問題ありませんでした。荒川三山から高山避難小屋の途中にある水場(地図では細いと書かれています)は雨のせいかドバドバ流れてました。高山裏避難小屋の水場は往復30分なので、ここで補給した方が良いでしょう。 塩見小屋から熊ノ平小屋まではありませんので、塩見小屋で十分補給しておく必要があります。 塩見小屋は天水(飲用不適)が500mlまでタダで、2lのペットボトルが800円、500mlのペットボトルが400円でした。なぜかお湯は500mlで200円 熊ノ平小屋は沢水がドバドバなのでここで補給して間ノ岳、北岳へ向かうといいでしょう。(急登なのでほどほどに...) |
写真
装備
備考 | ザック重量12kg シュラフはイスカ450X 高山裏避難小屋の床が固く、冷えるのでマット持ってくれば良かったと反省... |
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感想
8月の北アルプス遠征に続き、今回は南アルプス遠征へ
台風が心配でしたが早めに通過してくれたので決行しました。
1日目(椹島〜赤石岳)
本当は茶臼岳から聖岳を目指す予定でしたが、雨風が強く、5日間の行程を考えると登頂は難しいと判断し、赤石岳へショートカット。
標高差2000 mの大倉尾根を登ること5時間で赤石岳山頂へ登頂。丹沢のバカ尾根こと大倉尾根もひたすら登りですが、この大倉尾根もひたすら登りです(笑)
暴風雨の山頂にはもちろん誰もおらず、分かってはいましたが展望もゼロ...
テンションだだ下がりで赤石岳避難小屋に文字どおり避難。結局この日の宿泊者は自分だけでした。素泊まりだったにも関わらず、「小屋締めも近いし食料余ってるから食べていきなよ!」と夕食と朝食をご馳走して頂きました。小屋での暖かいもてなしに感動しました!
2日目(赤石岳〜悪沢岳〜高山裏避難小屋)
この日も朝から悪天候で風雨の中出発。すると荒川中岳手前から雨が上がり悪沢岳のどっしりとした山容が姿を現しました。ですが悪沢岳手前からまたもや雨...悪沢岳山頂では暴風雨でした。
早々に退散し塩見岳方面へ。展望があればどんな絶景だったんだろうと思いながら稜線を歩き、シラビソの樹林帯へ。霧がある分幻想的でこれはこれでいいものだなと感じました。
15時前に高山裏避難小屋に到着。この先の小河内岳避難小屋まで行くかどうか考えましたがコースタイムと天候を考慮してこの日はここでストップ。
薄暗い高山裏避難小屋に自分一人だけ...水場まで往復30分...夕方にはどしゃ降りの雨と辛い夜を過ごしました。
3日目(高山裏避難小屋〜塩見小屋)
日の出の時間に外が明るくなってきたので外にでてみると青空が広がってました。板屋岳、大日影山を経て森林限界を越えて小河内岳の稜線へ。小河内岳からは北に塩見岳、東に富士山、西に中央アルプス、南に悪沢岳と素晴らしい展望が得られました。やっと見れた美しい景色に感動。特にここから見る塩見岳の山容はピラミダルで格好良かった!
昼過ぎに塩見小屋に到着。ざーっと雨が降りましたが夕方には上がり、夕焼けに染まる塩見岳、仙丈、甲斐駒、北岳、間ノ岳を堪能できました。
4日目(塩見小屋〜塩見岳〜間ノ岳〜北岳山荘)
塩見岳からのご来光を期待して4時過ぎに塩見小屋を出発。外はガスに包まれていたので諦めムードでしたが、山頂からは躍動する雲の合間から富士山や荒川三山を見ることができました。
ピーカンな天気もいいですが、雲が流れる景色もまた素晴らしいものです。
景色を堪能した後は間ノ岳に向けて仙塩尾根へ。途中の北荒川岳からは歩いてきた稜線と塩見岳が美しく見られます。熊ノ平小屋までは概ね樹林帯ですが、所々見通しが良いところがあり、スケールの大きな間ノ岳と農鳥岳を間近に見ることができます。熊ノ平小屋から三峰岳までは急登でしんどいですが、ここまで来れば間ノ岳は目と鼻の先!
間ノ岳の広々とした山頂でまったりとした時間を過ごし、3000mの稜線歩きを楽しみながら北岳山荘に辿り着きました。
5日目(北岳山荘〜北岳〜広河原)
北岳からのご来光を期待して早朝4時に出発。
明るくなるにつれて雲が広がっているのが分かり期待薄でしたが、雲の隙間から一瞬だけ顔を覗かせた朝日と富士が荘厳な雰囲気を醸し出してくれました。
西に目を向けると仙丈ヶ岳に虹がかかっていてこちらも幻想的でした。
先月の北アルプスと比べると歩いた距離は短かったですが(北は4日間で75km)、1座毎のスケールが大きいことや、樹林帯を歩く距離が長いこと、天候不順もあって予想以上にハードでした。
今回の山旅を通して、自然の力強さを体感したことはもちろんですが、山小屋での様々な方との知り合うことができて本当に良かった。改めて山旅の魅力を実感した南アルプス縦走でした。
今回景色を堪能できなかった赤石岳と悪沢岳は光岳、聖岳とセットでまたリベンジかな。
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