ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 125296
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

早朝の大展望;槍ヶ岳

2011年07月29日(金) ~ 2011年08月01日(月)
 - 拍手
GPS
68:30
距離
36.9km
登り
2,097m
下り
2,522m

コースタイム

7/29 14:20上高地発-15:10明神-16:10徳沢
7/30 5:10徳沢-6:20横尾-8:10槍沢ロッジ-9:40大曲
   -10:40天狗原分岐-12:30殺生分岐-13:30槍ヶ岳山荘
    (午後、槍ヶ岳往復、約1時間)
7/31 (早朝 槍ヶ岳往復、約1時間)
   6:30槍ヶ岳山荘-7:20千丈乗越-10:40樅沢岳-11:10双六小屋
   -12:30弓折分岐(弓折岳往復20分)-13:30鏡平山荘
8/1 5:30鏡平山荘-8:30わさび平小屋-10:00新穂高温泉着
天候 7/29 小雨
7/30 雨と霧
7/31 霧のち雨、早朝のみ晴れ
8/1 (上部)霧、(下部)曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
入山は松本より上高地、
帰りは新穂高よりバスで高山へ、バスは約1時間に1本
コース状況/
危険箇所等
人気ルートなので、特に問題な箇所はありません。

新穂高温泉のバスターミナル裏手に、日帰り入浴施設「中崎温泉」があります。
料金800円、バスターミナルにおいてある割引券を使うと、700円

http://shinhotaka.com/nakazaki.html

雨の河童橋は傘の列
2011年08月02日 19:58撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
8/2 19:58
雨の河童橋は傘の列
ウツボグサ
2011年07月29日 15:59撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/29 15:59
ウツボグサ
早朝の梓川、いかにも陰鬱な雰囲気
2011年07月30日 05:51撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
5
7/30 5:51
早朝の梓川、いかにも陰鬱な雰囲気
ホタルブクロ
2011年07月30日 06:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
1
7/30 6:06
ホタルブクロ
キバナノヤマオダマキ(だそうです)、横尾から一ノ俣の間の山道にて
2011年07月30日 06:33撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2
7/30 6:33
キバナノヤマオダマキ(だそうです)、横尾から一ノ俣の間の山道にて
梓川の流れ
2011年07月30日 07:36撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/30 7:36
梓川の流れ
槍沢大曲りより、槍沢上部の雪渓を望む
2011年07月30日 09:39撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
1
7/30 9:39
槍沢大曲りより、槍沢上部の雪渓を望む
槍沢上部は、一ノ倉沢のように重苦しく見える
2011年07月30日 09:40撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2
7/30 9:40
槍沢上部は、一ノ倉沢のように重苦しく見える
槍沢大曲り付近、ニッコウキスゲ
2011年07月30日 09:48撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/30 9:48
槍沢大曲り付近、ニッコウキスゲ
ヨツバシオガマ
2011年07月30日 10:04撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/30 10:04
ヨツバシオガマ
クルマユリ
2011年07月30日 10:05撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
1
7/30 10:05
クルマユリ
シナノキンバイ(とのこと)
2011年07月30日 10:09撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/30 10:09
シナノキンバイ(とのこと)
槍沢大曲りより振り返ると、U字谷の向こうに赤沢岳がうっすら見える
2011年08月02日 19:59撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
8/2 19:59
槍沢大曲りより振り返ると、U字谷の向こうに赤沢岳がうっすら見える
雨の中、ようやく、殺生分岐まで来た。道標は槍ヶ岳へ行けと言っている
2011年07月30日 12:41撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/30 12:41
雨の中、ようやく、殺生分岐まで来た。道標は槍ヶ岳へ行けと言っている
槍ヶ岳山荘の前庭にて、植えてあるのか? ミヤマオダマキ(と思う)
2011年07月30日 14:49撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
3
7/30 14:49
槍ヶ岳山荘の前庭にて、植えてあるのか? ミヤマオダマキ(と思う)
槍の穂先に上る人の行列
2011年08月02日 20:00撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
1
8/2 20:00
槍の穂先に上る人の行列
槍への登りの途中より、槍ヶ岳山荘が霧の中から姿を見せた
2011年07月30日 15:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/30 15:06
槍への登りの途中より、槍ヶ岳山荘が霧の中から姿を見せた
槍ヶ岳山頂は少し展望あり。西鎌尾根がくっきり見える
2011年07月30日 15:13撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/30 15:13
槍ヶ岳山頂は少し展望あり。西鎌尾根がくっきり見える
槍ヶ岳頂上より、直下に山荘
2011年07月30日 15:14撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/30 15:14
槍ヶ岳頂上より、直下に山荘
頂上の祠にお参りする人の列、、ではなく、記念撮影のために並ぶ人の列
2011年07月30日 15:15撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2
7/30 15:15
頂上の祠にお参りする人の列、、ではなく、記念撮影のために並ぶ人の列
槍ヶ岳山頂より、硫黄尾根。この方向はくっきり見えた
2011年07月30日 15:20撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
1
7/30 15:20
槍ヶ岳山頂より、硫黄尾根。この方向はくっきり見えた
小槍と、千丈沢
2011年07月30日 15:20撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/30 15:20
小槍と、千丈沢
(写りが悪いですね) ブロッケンが見えた
2011年07月30日 15:25撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
1
7/30 15:25
(写りが悪いですね) ブロッケンが見えた
ハシゴを下る人の列
2011年07月30日 15:40撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
5
7/30 15:40
ハシゴを下る人の列
槍ヶ岳山頂の三角点と、わずかに見えた青空
2011年07月30日 15:44撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
1
7/30 15:44
槍ヶ岳山頂の三角点と、わずかに見えた青空
朝5時。晴れているじゃないか!
2011年07月31日 05:05撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2
7/31 5:05
朝5時。晴れているじゃないか!
槍の穂先もくっきり見える
2011年08月02日 20:01撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
8/2 20:01
槍の穂先もくっきり見える
槍へ登っている最中、穂高の西に、虹が見えた
2011年07月31日 05:12撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7
7/31 5:12
槍へ登っている最中、穂高の西に、虹が見えた
槍の山頂より、穂高連山
2011年07月31日 05:12撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
3
7/31 5:12
槍の山頂より、穂高連山
小槍の雄姿
2011年08月02日 20:01撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
5
8/2 20:01
小槍の雄姿
宗教関係の人か?ほら貝の音が山頂に響く
2011年07月31日 05:32撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
1
7/31 5:32
宗教関係の人か?ほら貝の音が山頂に響く
まぶしい朝日と、延々と広がる雲海
2011年07月31日 05:33撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
5
7/31 5:33
まぶしい朝日と、延々と広がる雲海
これも、ほら貝を鳴らして祈る人
2011年07月31日 05:33撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2
7/31 5:33
これも、ほら貝を鳴らして祈る人
穂高方面が朝日を浴びて爽やか
2011年07月31日 05:34撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
3
7/31 5:34
穂高方面が朝日を浴びて爽やか
穂高のアップ、北穂高、奥穂高、前穂高がよく見える
2011年07月31日 05:34撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
5
7/31 5:34
穂高のアップ、北穂高、奥穂高、前穂高がよく見える
笠が岳方面、槍ヶ岳の影が山腹に写っている
2011年07月31日 05:34撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
3
7/31 5:34
笠が岳方面、槍ヶ岳の影が山腹に写っている
北アルプス中央部を望む。黒部五郎、三俣蓮華の向こうは、遠く薬師岳
2011年07月31日 05:39撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/31 5:39
北アルプス中央部を望む。黒部五郎、三俣蓮華の向こうは、遠く薬師岳
北鎌尾根、独標まではっきり見える
2011年08月02日 20:02撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
1
8/2 20:02
北鎌尾根、独標まではっきり見える
雲海に写る槍ヶ岳の影、小槍の影もはっきり
2011年07月31日 05:54撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
4
7/31 5:54
雲海に写る槍ヶ岳の影、小槍の影もはっきり
ちょっと珍しいのでは? 槍ヶ岳の影自体がブロッケン現象になっている
2011年07月31日 05:59撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
13
7/31 5:59
ちょっと珍しいのでは? 槍ヶ岳の影自体がブロッケン現象になっている
槍の穂先に上り下りする人の列
2011年07月31日 06:20撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
3
7/31 6:20
槍の穂先に上り下りする人の列
西鎌尾根への下り口から振り返る槍ヶ岳
2011年07月31日 06:43撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/31 6:43
西鎌尾根への下り口から振り返る槍ヶ岳
ウサギギクとヨツバシオガマ、西鎌尾根にて
2011年07月31日 07:02撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/31 7:02
ウサギギクとヨツバシオガマ、西鎌尾根にて
西鎌尾根の稜線
2011年08月02日 20:03撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
8/2 20:03
西鎌尾根の稜線
ミヤマキンバイ、ハクサンイチゲなどのお花畑、西鎌尾根にて
2011年07月31日 07:34撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/31 7:34
ミヤマキンバイ、ハクサンイチゲなどのお花畑、西鎌尾根にて
雲に見え隠れする西鎌尾根
2011年08月02日 20:03撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
8/2 20:03
雲に見え隠れする西鎌尾根
チシマギキョウ
2011年07月31日 07:50撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
1
7/31 7:50
チシマギキョウ
タカネシオガマ、パラパラ咲いていた。西鎌尾根にて
2011年07月31日 07:50撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
1
7/31 7:50
タカネシオガマ、パラパラ咲いていた。西鎌尾根にて
振り返ると、北鎌尾根が雲間に不気味
2011年07月31日 07:58撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/31 7:58
振り返ると、北鎌尾根が雲間に不気味
ハクサンフウロ、たくさん咲いていた
2011年07月31日 08:08撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/31 8:08
ハクサンフウロ、たくさん咲いていた
シナノキンバイ
2011年07月31日 08:13撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/31 8:13
シナノキンバイ
イブキジャコウソウ(だそうです) シバザクラのような感じでカーペット状にたくさん咲いていた
2011年08月02日 20:04撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
1
8/2 20:04
イブキジャコウソウ(だそうです) シバザクラのような感じでカーペット状にたくさん咲いていた
クモマスミレ、あまりたくさんは咲いていなかった
2011年07月31日 09:00撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/31 9:00
クモマスミレ、あまりたくさんは咲いていなかった
ミネウスユキソウ(と、雨でぐったりしたタカネナデシコ)
2011年07月31日 09:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
1
7/31 9:06
ミネウスユキソウ(と、雨でぐったりしたタカネナデシコ)
ハクサンシャクナゲ(白花系)
2011年07月31日 09:13撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/31 9:13
ハクサンシャクナゲ(白花系)
ミヤマリンドウ(だと思う)
2011年07月31日 09:31撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/31 9:31
ミヤマリンドウ(だと思う)
お花畑と雪渓、樅沢岳の手前にて
2011年08月02日 20:04撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
8/2 20:04
お花畑と雪渓、樅沢岳の手前にて
ハクサンチドリ
2011年07月31日 09:34撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/31 9:34
ハクサンチドリ
クルマユリと、セリ科の花(シラネニンジンか?)のお花畑
2011年07月31日 10:22撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/31 10:22
クルマユリと、セリ科の花(シラネニンジンか?)のお花畑
樅沢岳の頂上、小雨と霧で展望なし
2011年07月31日 10:47撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/31 10:47
樅沢岳の頂上、小雨と霧で展望なし
樅沢岳直下より、双六小屋を眼下に望む
2011年07月31日 11:02撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/31 11:02
樅沢岳直下より、双六小屋を眼下に望む
ハクサンシャクナゲ(ピンク色系)、双六からの稜線で
2011年07月31日 11:42撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/31 11:42
ハクサンシャクナゲ(ピンク色系)、双六からの稜線で
コイワカガミなどのお花畑、双六からの稜線
2011年07月31日 12:26撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/31 12:26
コイワカガミなどのお花畑、双六からの稜線
弓折岳山頂、雪田があるだけで、あまりぱっとしない山頂だった
2011年07月31日 12:49撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
7/31 12:49
弓折岳山頂、雪田があるだけで、あまりぱっとしない山頂だった
タカネグンナイフウロ(白花系)、一部に咲いていた
2011年07月31日 13:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2
7/31 13:06
タカネグンナイフウロ(白花系)、一部に咲いていた
クロユリ、鏡平への下りで
2011年08月02日 20:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
8/2 20:06
クロユリ、鏡平への下りで
朝の鏡平小屋
2011年08月01日 05:33撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
8/1 5:33
朝の鏡平小屋
鏡平の池、池の写る槍ヶ岳を期待していたのに...
2011年08月01日 05:39撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
8/1 5:39
鏡平の池、池の写る槍ヶ岳を期待していたのに...
キヌガサソウ
2011年08月01日 05:56撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
8/1 5:56
キヌガサソウ
秩父沢を越える、上部の雪渓からの風が冷たい
2011年08月02日 20:07撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
8/2 20:07
秩父沢を越える、上部の雪渓からの風が冷たい
タマザワホトトギス(とのこと)、斑点状の模様が変わった花
2011年08月01日 08:43撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
2
8/1 8:43
タマザワホトトギス(とのこと)、斑点状の模様が変わった花
ウバユリ、わさび平からの下りの道脇に多い
2011年08月01日 08:45撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
1
8/1 8:45
ウバユリ、わさび平からの下りの道脇に多い
オオヤマレンゲ、盛りは過ぎていたが2、3輪咲き残っていた
2011年08月01日 09:13撮影 by  Canon IXY DIGITAL 900 IS, Canon
1
8/1 9:13
オオヤマレンゲ、盛りは過ぎていたが2、3輪咲き残っていた

感想

【山行NO 399】

※ 昨年の夏は穂高から槍まで縦走をしようと計画したが、雨で穂高だけで終わったので、
今年は少なくとも槍ヶ岳は行ってみようと考えた。
槍ヶ岳も、思えば25年ほど前に1回登ったきりなので、久しぶりになる。

7月29日(金)
 ・朝早く四国をJRで出発、松本には12時ころ到着、松電とバスで上高地へ。

14:10-20 上高地
  去年に引き続き、今年も登山開始は雨の出だしとなった。
  河童橋付近も傘をさした観光客が群れている。
 ・小雨の中、傘をさして歩いてゆく
15:10 明神
 ・時期が昨年より少し早いせいか、花はやや少なめ。ウツボグサ、ヒヨドリバナなど
  5〜6種程度。
16:10 徳沢着
 ・今年も徳沢園に泊まる。今日の宿泊客は約100名であまり混んでいない。
  定員20人程度のカイコ棚の部屋だが、半分程度の入りで、布団も余裕があった。
  夕食はステーキもあって、山小屋というより、ホテルのような感じさえする。
  夕食で隣席した女性は、明日から穂高岳山荘に入って9月下旬までバイトする、
 とのこと。若い人は自由で、ちょっとうらやましいなぁ...
  反対側の女性は、「今回、山ガール デビューです」とのこと。
  たしかに最近は、一時期の中高年ばかりの山と違って、若い人が増えた感じがする。


7月30日(土)

5:10 徳沢園 発 (気温=18℃)
  今日も天気予報はパッとしないので、早めに出発する。
  上空はどんよりとした灰色で、気分は乗らない。
  今日のような天気だと鳥の声もあまりにぎやかではない。
  ルリビタキ、キビタキの声がパラパラ響く程度。
6:20-30 横尾
 ・ここから槍沢への道に入る。この道を通るのも久しぶり。
  天気は相変わらずぱっとせず、小雨が降ってきたのでカッパを着て、
  黙々と登るのみ。
8:10 槍沢ロッジ (標高=1820m、気温=15℃)
 ・ここから少し展望が開けてきて、U字谷の様子が見えるが、両岸の上部は
  どんよりと重い雲に覆われており、なんだか暗い雰囲気だ。
 ・ババ平を少し越えたあたりでとうとう、雨が本降りとなった。
  覚悟はしていたといえ、雨の中の登高はつらい。
9:40-50 槍沢大曲り(展望のある広場状のところ、標高=2130m)
 ・雨はちょっと小止みとなり、向かう槍沢カールが正面に見える。
  雪渓が多く、なかなか急に見える。上部は雲に覆われて、写真などでみる
  一ノ倉沢のような不気味な雰囲気。
 ・このあたりからは、雪渓と、所々のお花畑を眺めながら、ゆっくりと高度を
  あげてゆく。ニッコウキスゲ、エゾシオガマ、クルマルリなどがあった。
  雨は小降りながら止むことなく降り続き、高度を上げるにつれ
  息もだんだんと苦しくなってくるし、踏ん張りどころといった感じ。
10:40 天狗平分岐
 ・ここから、天狗平、氷河公園へ向かう団体さんもいた。
  天気がこんな状態なのに大丈夫かな、と他人事ながら気になる。
 
12:30 殺生分岐(殺生ヒュッテ)
 ・ようやくここまで来たか、という感じ。ここで泊まりたい誘惑を振り切って、
  あとひと踏ん張りする。
 ・槍沢の登りは雪渓は多いが、花は思ったほどのお花畑にはなっていなかった。
  それでもパラパラと咲いている花の種類を数えると、ここでで28種を見た。

13:30 槍ヶ岳山荘 着
 ・雨の中の登りでさすがに疲れた。すでに小屋は人が大勢で、受付するのに順番待ちだった。
 受付を済ませたらさっそく部屋にはいって、ごろっとする。
 ・ゴアの防水の利いた靴のはずなのに、足首から雨水がしみ込んだせいか、
  靴下がちょっと濡れてしまっていた。やはり雨の日はスパッツも必要かな。
  
14:50 山荘 発
 ・一休みして少し元気が回復したのでちょっと外の様子を見ると、
  雨は上がっているので、空身で槍の山頂に行ってみることにした。
 ・あまり大勢は登っておらず、ハシゴ(3か所)や鎖場も特に問題なくスイスイと登った。
15:10-40 槍ヶ岳山頂
 ・山頂に上ると、以外と雲に切れ間があり、北の方向には展望があった。
  西鎌尾根、北鎌尾根、硫黄尾根などが見えた。
  ともかく25年ぶりだが槍の山頂に立てた。頂上の祠の姿など、懐かしい感じがする。
  うっすらとだが、ブロッケンも見えて、満足。
16:10 山荘 着
 ・今日は天気も悪いせいか、宿泊客はあまり多くなく、定員48人のカイコだなの
  大部屋も、20人程度の入りで、布団も一人1枚は使え、助かった。
 ・携帯は、ドコモはよく通じるらしい、自分のAUは小屋の裏手の一か所で、なんとか通じた。
  天気情報サイトで天気図などを見るが、予報はあまり思わしくない。明日はどうしようかな?
 ・今日は定員の半分程度の入りのようだが、団体客は結構来ている。
  夕食は4回戦まであり、自分は2回戦の17;40からだった。食事はまずまず。
 ・部屋で隣になった単独行の人に明日の予定を聞いてみると、明日は双六小屋経由で、
  笠が岳まで行くとのこと。ちょっと魅力的で、自分も行ってみようかな、とも
  思ったが、地図で確認すると行程は約9時間。少し厳しそう。


7月31日(日)

5:00 山荘発
 ・とりあえず今日も朝のうちに1回、山頂に登ってみようと思い、外に出てみると、
  予想外に、青空が出ている。槍の山頂もズンと眼前にそびえている。
  うれしくなって、勇んで出発。登りの道はあまり混雑しておらず、すいすい登れた。
5:20-50 槍ヶ岳山頂
 ・下の方は雲海がびっしり広がっているが、穂高など雲海の上に顔をだしていて、
  なかなか素晴らしい天気。
  来たかいがあったな、という感じ。
  穂高連山から、笠が岳、北ア中央部の薬師などの山々、北には北鎌尾根が
  独標まで鋭い姿を見せている。
  また、穂高の方向には虹が出ていたし、笠が岳の方向には、蒲田川の谷を埋める
  雲海上に、槍が岳の影(影富士ならぬ、影槍)が見えた。
  さらに、下りかけにその影をよく見ると、槍ヶ岳自体がブロッケン現象に
  なっている。ちょっと見たことのない珍しい光景だった。
  山頂には、ほら貝をもった宗教(修験道?)関係の人が来ていて、ほら貝を
  鳴らしたりして、なんだか神聖な雰囲気もあった。

6:30 槍ヶ岳山荘 発(気温=12℃)
 ・いったん山荘に戻る。今日は、終日天気が良ければキレットを越えて
  穂高へ、あるいは昨日考えた笠が岳までのロングルートを行ってもよかったが、
  天気予報では少なくとも午後は悪そうなので、西鎌尾根から鏡平に向かうことにした。
 ・西鎌尾根への下りは急なジグザグ道を下る。
7:20-30 千丈乗越
 ・この付近の手前より雲海の中に入る。
  ここから西鎌尾根の本番だが、予想と違って大した岩場はなく、ざれた細い
  稜線といった感じで、大したことはなかった。
  イワツメクサ、チシマキキョウ、キンポウゲ、アオノツガザクラ、
  フウロソウ、エゾシオガマ、ウラジロタデ、タカネシオガマなど、
  花も結構多く、花の稜線といった感じ。
8:20 左俣岳(標高 2674m)
 ・地図上はピークだが、登山道は山頂を巻いており、山頂ははっきりしなかった。
 ・この付近より稜線は幅広くなり、お花畑も所々にあっていい感じ。
  ざれた稜線には、ツガザクラに似たイブキジャコウソウや、
  クリーム色のイワオオギがたくさん咲いている。ハイマツの間にはハクサンシャクナゲもパラパラあった。
  少しだけだが、エーデルワイスに似た、ミネウスユキソウも咲いていた。
 ・樅沢岳を目指して登りかえしてゆくが、霧がだんだん濃くなってきて、
  なかなか山頂に着かず、小雨もぱらついてきて少し疲れてきた。
  樅沢岳は、地図を見返してみると3つのピークからなり、西側のピークが本峰。
  濃霧でよく解らず、中央の峰にも間違えて登頂してしまった。

10:40 樅沢岳山頂 (標高=2755m、気温=20℃)
 ・ようやく山頂についたが、小雨のなか、展望もなかった。
  本来は、山頂から、槍、穂高の展望があるようだが...
 ・ここまでの稜線、予想外に人は少なかった。すれ違った対向者は10名程度。

11:10-20 双六小屋
 ・双六小屋付近は霧もなく、のんびりした雰囲気、小休止して少し体力が回復した。
  今日はここで泊まってもいいかな、と思っていたが、元気が回復したので、
  鏡平までは行くことにする。
 ・鏡平までの稜線は比較的なだらかで歩きやすい。以外と花も多かった。
  所々にはお花畑も広がっている。フウロソウ、シラネニンジン、ハクサンイチゲ、
  ゴゼンタチバナ、ヨツバシオガマなどなど..
12:30 弓折分岐
 ・ここから空身で、まだ登頂したことのない、弓折岳に往復した。
  往復で約20分。山頂は雪田のあるのっぺりした感じの場所だった。
 ・分岐から下に下る。ちょっと霧が濃くなってきたなと思っていたら、
  急に雨が降り出した。10分程度で小屋につけたので、まだ良かった。

13:30 鏡平山荘 着 
 ・小屋についたら、さっそく、ガマンしていたビールを飲む。
  外は雨が本降りだが、のんびりとビールを飲んでほっと一息。
  缶1個ではちょっと足りず、もう一杯!
 ・今日の宿泊客は、約70名。布団も一人に一枚はあり、ゆったりしていた。
  ただし食堂が狭いせいか、夕食は3回戦まであり、自分は1回戦の16:30から。
  夕暮れにもなっていない時間帯で、ちょっと夕食には早すぎでは?


8月1日(月)

 ・4時ころ目が覚めて外を見ると、夜明けの空、雲間にうっすらと槍の姿が
  見えていたので、朝の槍、穂高の姿を眺められるかと期待していたが、
  5時前に外にでると、すっかりと重たい霧が覆っていて何も見えず、ちょっとがっかり。

5:30 鏡平山荘 発 (気温=18℃)
 ・霧の中を黙々と下る。花の姿も少ないが、鳥の声は、メボソムシクイの
  すずやかな鳴き声がにぎやかで、ちょっと夏山の朝の雰囲気がする。
6:10 シシウドが原
7:10 秩父沢出合
 ・秩父沢の上部には雪渓が大きく広がっており、流れてくる風が冷たかった。
 ・今日は平日だというのに、以外と登ってくる人が多い、結局100人程度は
  すれ違った。
8:30-40 わさび平小屋
 ・ここからはなだらかな林道を、ポクポクと下る。
  林道脇にはウバユリが結構多い、一か所、オオヤマレンゲが咲き残っていた。

10:00 新穂高温泉 着
 ・久々に新穂高側に降りたが、以前はバス停広場に温泉があったはずなのに、
  なくなっていた。バスターミナル2Fにあった食堂も閉鎖されており、
  上高地側の賑わい方に比べると、こちらはちょっと寂れ加減かな?
 ・バスターミナル裏手の、「中崎山荘(温泉)」という日帰り温泉に入る。
  露天風呂もあり、露天風呂からは上空、少し青空も見えて、夏山らしい雰囲気で、
  気持ちの良い朝風呂。
  風呂上りは当然、ビールで祝杯とした。


 ・今回の山行は、雨や霧が多かったが、槍ヶ岳山頂からの大展望と、
  西鎌尾根から双六にかけての花もたくさん見れたし(花の種類は50種以上)
  まずまずだったかな

・11時のバスで高山に出、そこからJRにて名古屋経由、夜に四国に帰着。 


 

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:2646人

コメント

花の名前を調べました
bergheilさん、おはようございます

槍ヶ岳の山頂からの絶景が望めたようですね

>何の花かな?
→の黄色いオダマキは「キバナノヤマオダマキ(黄花の山苧環)」

>何の花かな? シバザクラのような感じでカーペット状にたくさん咲いていた
→は、「イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)」

>ミヤマキンバイか →シナノキンバイ(信濃金梅)
>ミヤマスミレ →クモマスミレ(雲間菫)
>タニガワホトトギス(か?) →タマガワホトトギス(玉川杜鵑草)
では、ないかと思われます。

参考HP(黄色いスミレの仲間)http://www.plantsindex.com/plantsindex/html/group/gp_viola_y_honshu.htm

↓ゴールデンウィークの頃の槍ヶ岳山頂からの展望
2011/8/3 7:23
小槍の雄姿の横には・・・
僕には雲が微笑んでるように見えますが?

これは傑作だと思い、コメしました(^.^)

ども、申し遅れましたが、木漏れ日です<m(__)m>
bergheilさん、初めまして♪

天気も色々あり、景色も様々で良かったのではないですか?
お花にも恵まれたようですね
2011/8/3 7:46
RE:花の名前を調べました。
alpsdakeさん、bergheilです。
さっそくのコメントありがとうございます。

花の名前を教えていただいて、ありがとうございます。
写真のコメントは訂正しておきますね。

私は四国の田舎に住んでいて、夏の高山植物を見に行くのも、せいぜい年1回なので、
なかなか花の名前を覚えきれません。

今回は花のガイドブックも持ってゆくのを忘れたので、
よけいに花の名前がわかりませんでした。

今回は天気がイマイチながら、
高山植物をたくさん見れたので、満足な山行でした。

来年はもう少し花の名前を憶えたいと思います。
2011/8/3 19:52
RE:小槍の雄姿の横には・・・
komorebiさん。初めまして。
コメントありがとうございます。

山には雲がつきもので、どんよりと空を覆っていると、
雲なんかなくなって青空が広がれ!と思いますが、
逆に一片の雲もない日本晴れだと、写真的にはちょっと
物足りない感じもしますね。

高い山から見る雲海の動きは、見ているとなかなか面白く、
低山では味わえない山の醍醐味、という感じがします。
2011/8/3 20:04
南岳から槍を見てました!
bergheilさん、初めまして。
massyと申します。

遠方から来て、タイミング良く朝の槍からの絶景が味わえてよかったですね

同じ時間に南岳山頂は私1人で、槍と穂高を交互に見て絶叫してました
たぶん35番の写真に私がいる筈です
(って見えるわけないんですが・・)

槍からはどんな景色なんだろうと思っていたので、このレコ見て良くわかりました
bergheilさんも穂先にいらっしゃったんですね
余り人がいないように感じたのですが実際いかがでしたか?

何れにしても充実した山行お疲れさまでした
2011/8/5 0:49
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から横尾経由槍ヶ岳ピストン!
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
新穂高〜上高地
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら