ゆっくり、のんびり赤石岳ピストン

2018年07月20日(金) ~ 2018年07月22日(日)

• GPS: 19:01
• 距離: 18.1km
• 登り: 2,532m
• 下り: 2,517m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:27
• 休憩: 0:02
• 合計: 6:29

8:49 椹島ロッジ
11:27 11:28 カンバ段
15:04 15:05 赤石小屋
15:18 宿泊地

2日目

• 山行: 8:25
• 休憩: 0:15
• 合計: 8:40

5:45 宿泊地
6:20 6:21 富士見平
7:44 7:46 北沢源頭
9:14 9:15 赤石岳・小赤石岳間分岐
9:51 9:53 赤石岳
10:56 10:57 赤石岳避難小屋
10:58 10:58 赤石岳
11:14 11:15 赤石岳・小赤石岳間分岐
11:36 11:39 小赤石岳
11:51 11:51 赤石岳・小赤石岳間分岐
12:46 12:49 北沢源頭
13:55 13:56 富士見平
14:25 赤石小屋

3日目

• 山行: 3:35
• 休憩: 0:02
• 合計: 3:37

5:41 赤石小屋
7:34 7:36 カンバ段
9:16 9:16 椹島ロッジ
9:18 ゴール地点

天候

毎日午前晴れ、午後曇り、20日だけ夕方軽い雷雨

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

畑薙下記臨時駐車場に自家用車を駐め、特殊東海フォレストのバスで椹島へ。
畑薙のバスは、朝6時過ぎに28名限定で臨時バスがありましたが、間に合わず7時半の定時バス。早めにザックを停留所において待つといいようです。

コース状況／危険箇所等

全体よく整備されていますが、最初の登りがいきなりきつい・・。頂上直下は急傾斜ですので登山道も狭く注意は必要です。

その他周辺情報

コンビニは新静岡ICを降りてすぐのところにローソンがありますが、それ以降は全くありません。小さな食堂などは何軒かあります。

写真

7/20 5:56

いつもの通り前日駐車場入りです。夜中駐車場に入った時入り口付近ギュウギュウ詰めでとりあえず空いたところに入れましたが、その奥はがらがらでした。

7/20 5:57

ちょっと水蒸気が多いようですね。陽が当たっているところとそうでないところが明瞭です。

7/20 8:17

駐車場からのバスから。畑薙湖のグリーンが美しい・・・

7/20 8:34

椹島ロッジ。

7/20 8:34

お世話になったバス。帰りより小型のバスでちょっときつかったです。

7/20 8:48

白旗さんの写真ギャラリー。帰りに見ようかと思いましたが、少し離れたロッジで入館手続きをしないとならないので、バスの時間の都合で見ることができませんでした。

7/20 9:08

？んこのようなまつぼっくり。こんなのがでると快調ですね。

7/20 9:09

ムラサキホウキタケでしょうか。このあたりでおもしろそうなのはこれだけです。

7/20 9:55

5で割った標識がそれぞれあり元気づけられます。

7/20 10:49

コバノイチヤクソウでしょうか

7/20 11:05

ミヤママルハナバチが塩分を求めて汗かきの手を舐めます。ちょっとちくちくします。いじめるとお尻の針で刺すのでご注意。

7/20 11:27

5で割る看板以外唯一の「中間」

7/20 12:32

なぜかこのあたりのギンリョウソウはひょろひょろして倒れているのが目立ちました。栄養不足？？

7/20 12:37

このあたりは植えたであろうカラマツ中心のあまり面白くない植生です。

7/20 12:50

ヒメミヤマウズラの蕾でしょうか。

7/20 13:27

メボソムシクイが多かったですね。

7/20 14:10

最後に「歩荷返し」というのでびびっていましたが、それ程厳しくは無かったです。

7/20 14:18

キソチドリの仲間

7/20 14:32

赤石岳の名の由来のチャートが登山道の途中で見ることができました。

7/20 14:38

歩荷返しが終わると水平に近い道を30分。

7/20 14:51

このあたりから花が多くなります。

7/20 15:16

今夜のお宿に到着。お疲れ様でした。

7/20 16:34

1時間ほど軽い雷鳴を伴って雨が降り、その後晴れてきました。

7/20 16:45

トイレは30m位離れています。雨降るとちょっと大変。
粋な張り紙ですね。

7/20 16:45

女性専用1、使用不能1、男女兼用1、男小用1。ちょっと少ないです。

7/20 16:45

トイレ前から小屋を望む。5m位標高差もあります。

7/20 16:48

オオシラビソがたわわに実を付けています。

7/20 16:51

小屋の受付。おつまみ等も買えます。

7/20 16:58

夕飯。牛カルビ定食！最初のご飯は少なめですが、ご飯・味噌汁はお代わりし放題！

7/20 17:27

水を含んだカラマツが夕日を浴びています。

7/20 17:50

ハクサンシャクナゲが僅かに残っています。

7/20 18:00

ミヤマホツツジはこれから。蕾が沢山。

7/20 18:02

ミヤマバイケイソウは花盛り。

7/20 19:12

夕焼けは圧巻でした。

7/20 19:13

山が燃えています。手前は小屋の屋根。左奥が赤石岳山頂。

7/20 19:14

ちょうど半月が中空に・・

7/20 19:17

夕焼けも次第に落ち着いてきます。この時合いも好きです。

7/20 20:14

日が暮れると月が主役。雲が多いのでひとまずおやすみなさい。

7/21 1:10

1時前にまた起き出します。月はもう沈んでいます。今度は天の川が主役。わかりにくいですが、天の川のなかで一番明るい星が土星です。

7/21 1:20

火星も木の間から顔を出しました。大接近を控え明るいです。

7/21 1:24

こちらは北北東。天の川の逆側。秋の星座の中です。左下の山は千枚岳。

7/21 1:39

富士見平と赤石小屋。

7/21 2:15

対角魚眼レンズで射手座からペルセウス座までの天の川。

7/21 2:49

東には昴も上がってきました。おおっと、すぐ脇を流れ星・・

7/21 2:58

天の川はゆっくりと赤石岳に寄りかかっていきます。こちらにも流れ星が飛び込みました。これは夏の流星群で有名なペルセウス座流星群の走りと思われます。来月が楽しみです。

7/21 4:28

また小一時間寝てから明るくなっていく山を眺めようと起き出しました。

7/21 4:50

朝焼けに照らされうっすらピンクに。

7/21 4:51

兎岳はかっこいいですね。

7/21 4:52

聖岳に朝日が当たり始めました。小屋の周辺では朝日が昇る姿は木の間越しにしか見えません。

7/21 4:52

赤石岳が赤く染まります。

7/21 5:01

朝ご飯は魚の干物が主菜です。

7/21 5:20

さあ、頂上へ向けて出発！小屋を出てすぐのところで甲府の雲海が見えてきます。

7/21 5:55

よく見ると秩父山塊の主峰が雲の上に顔を出しています。

7/21 6:08

オトギリソウに朝陽が当たり始めました。

7/21 6:10

林床にはセリバシオガマが沢山生えていますが、花付きは悪いようです。

7/21 6:25

そして富士見平の大眺望！やはり富士山はでかい！

7/21 6:26

風もなくとても穏やかです。

7/21 6:26

前岳・中岳もすっきり見えます。

7/21 6:28

ウラジロナナカマドに露がたまって美しい・・

7/21 6:30

ウサギギクおはようございます。

7/21 6:31

ミヤマアキノキリンソウも咲き出しましたね。

7/21 6:33

ぐっと赤石岳が近づいてきます。

7/21 6:34

荒川三山はでかいですね。

7/21 6:37

谷も深いです。

7/21 6:39

切り立った崖の岩にひっそりとミヤマダイモンジソウ

7/21 6:40

ヒロハウスユキソウ

7/21 7:20

ミヤマセンキュウでしょうか。

7/21 7:25

タカネコウリンカは沢山咲いています。

7/21 7:28

進むと壁が迫ってきました。本当にここを登れるの？

7/21 7:30

タカネマツムシソウが群れているところがありました。

7/21 7:35

キバナノコマノツメはさほど多くはないです。

7/21 7:42

タカネマツムシソウの蕾？は面白いですね。

7/21 7:42

テガタチドリもポツリポツリと見かけます。

7/21 7:43

イワオウギ

7/21 7:45

オオカサモチ

7/21 7:46

コカラマツ

7/21 7:46

高度を上げると岩場が増えてチシマギキョウも出てきます。

7/21 7:46

クルマユリはそれ程見かけません。

7/21 7:49

きれいに咲いています。

7/21 7:51

オオカサモチが遠くにも目立ちます。

7/21 7:52

ムカゴトラノオ

7/21 7:53

このあたりのトリカブトはなんでしょう？

7/21 7:54

オオハナウド

7/21 7:56

ハクサンボウフウと思われます。

7/21 8:00

ミヤマミミナグサ

7/21 8:10

ハクサンイチゲとミヤマキンポウゲのお花畑。

7/21 8:12

タカネヤハズハハコは沢山あります。

7/21 8:14

登ってきた沢筋を振り返ると冨士が見えます。

7/21 8:16

タカネヒゴタイ

7/21 8:21

ミヤマアワガエリ

7/21 8:24

イワツメクサ

7/21 8:27

ミヤマクワガタ

7/21 8:28

イワベンケイ雄株ですね。

7/21 8:32

何か臭うと思ったらやはりタカネヨモギ。

7/21 8:33

イワベンケイの雌株も

7/21 8:34

稜線も近づいてきました。一歩一歩上がっていきます。

7/21 8:34

ミヤマキンポウゲをアップ。

7/21 8:37

ヒメクワガタ

7/21 8:42

ハイマツは花盛りで触ると花粉がバフンと出ます。

7/21 8:43

このあたりは最近まで雪渓が残っていたのでしょうね。チングルマが花盛り。

7/21 8:46

イワカガミも咲いています。

7/21 8:47

はるか下に赤石小屋が見えます。よく登ってきました。

7/21 8:49

小赤石岳の方はカールではありませんが、氷河が削ったのでしょうね。

7/21 8:52

チングルマと赤石岳。

7/21 8:53

こちらは立派なカール地形ですね。

7/21 9:00

コケモモは殆ど残っていませんでした。

7/21 9:05

イブキジャコウソウはこれから見頃。

7/21 9:07

シコタンソウも花盛り。

7/21 9:08

ハクサンイチゲとイワベンケイのコラボ。

7/21 9:09

稜線に出たところで雷鳥のお出迎え。雛は2羽。

7/21 9:10

天気がいいのでお母さんはしっかり見張り。人間は全く無視です。

7/21 9:14

稜線に出ると見晴らしが一気に広がります。中央アルプス核心部。宝剣がかっこいいですね。

7/21 9:14

中央アルプスの向こうに御嶽山もちらり。

7/21 9:15

赤石岳への気持ちのいい稜線。

7/21 9:20

椹島では衝立のように見えた山々が遙か下です。

7/21 9:30

稜線上はタカネツメクサも沢山あります。

7/21 9:36

ミヤマシオガマはもう殆ど終わり。

7/21 9:37

オヤマノエンドウもごく僅か。

7/21 9:38

ミヤマキンバイ

7/21 9:42

赤石岳山頂からの眺め。塩見岳の向こうに甲斐駒ヶ岳。

7/21 9:43

間ノ岳・農鳥岳はばっちりみえます。

7/21 9:44

左の方は仙丈ヶ岳。

7/21 10:44

赤石岳避難小屋は頂上のすぐ下。

7/21 11:00

さて今度は稜線の先の小赤石岳を目指します。

7/21 11:05

途中雪渓がまだ残っています。

7/21 11:15

小赤石岳から見た赤石岳。りりしいです。

7/21 11:32

頂上にはキアゲハが縄張りを作っていました。

7/21 11:33

まだ羽化して日が経っていない新鮮な個体。

7/21 11:50

稜線上一箇所だけイワウメが咲いていました。

7/21 11:53

チシマギキョウは花盛り。

7/21 12:06

さて下山です。僅かに残るアオノツガザクラ。

7/21 12:07

ミヤマダイコンソウも残り僅か。

7/21 12:11

ちゃんと咲いているクロユリは1輪だけでした。それも登山道から少し遠く。

7/21 12:13

白が随分目立つハクサンチドリですね。

7/21 12:22

ハクサンフウロ

7/21 12:26

カンチコオゾリナ

7/21 12:33

タカネグンナイフウロとハクサンフウロのコラボ。

7/21 12:36

おおぶりで斑入りのムシトリスミレ。一箇所だけで見かけました。

7/21 12:37

でもそのポイントでは沢山咲いています。

7/21 12:37

虫も大漁ですね。

7/21 12:43

シナノキンバイは余り多くありません。

7/21 12:54

ミヤママンネングサも一箇所で見かけたのみ。

7/21 13:18

ダケカンバの樹林帯に降りてきました。

7/21 13:55

マンモスみたいですね。

7/21 19:10

2日目は雨は降りませんでしたが、その分雲が多く少しもやもや。でもきれいな夕焼けです。

7/21 19:10

積雲も少し出ています。

7/21 19:28

赤石岳の左上方には金星も。

7/22 2:07

2時に起きましたがやはり蜘蛛は完全にはなくなりません。

7/22 3:08

調べてこなかったのでびっくりしましたが、国際宇宙ステーションも登場しました。あせってピンぼけですが・・・

7/22 3:29

雲と昴なんていうのも、まあ風情があると言えばそうですね。

7/22 3:42

東がかなり白んできました。

7/22 4:59

朝陽が赤石岳にあたります。絹雲もいい感じ。

7/22 5:01

朝ご飯は昨日と違います。連泊さんは別扱いのメニューにしてくれます。ありがたや・・

7/22 5:33

さあ、下山です。聖・兎さん又会う日まで！

7/22 5:34

赤石岳も見納め。

7/22 5:52

行きは周りに雲がかかっていたので気がつきませんでしたが、登山道からも適当に遠くが見えました。

7/22 5:53

だいたいはこんな樹林帯なのですが。

7/22 6:07

なんだかんだ言ってしばらく富士山もちらちら見えます。

7/22 6:09

サルオガセは余り見かけません。

7/22 6:57

一度伐採した後なのでしょうか。登山道の周りは細い木が多いです。

7/22 7:27

何カ所かありました。

7/22 7:30

シャクジョウソウもところどころに・・

7/22 8:48

かなり下がってきました。一箇所木のない場所があります。

7/22 8:57

たまには大きなミズナラもあります。

7/22 9:53

椹島到着。バスに少し時間があったのでロッジで腹ごしらえ。冷やしうどん、おいしかったです。

7/22 10:09

センチコガネが飛び立ちます。

7/22 10:30

バスに乗って数分のところでちらっと赤石岳が見えます。運転手さんが止まって撮影タイムを作ってくれました。

7/22 10:39

畑薙湖はきれいなエメラルドグリーン。

7/22 10:45

聖岳とのこと。やはり運転手さんが留めてくれました。

7/22 11:27

第1畑薙ダム。もうここから駐車場はすぐです。お疲れ様でした。

撮影機器：

PENTAX KP ボディ ペンタックス

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ヘッドランプ 予備電池 GPS 携帯 時計 タオル ストック カメラ

共同装備

ガイド地図（ブック） 常備薬 日焼け止め

感想

rinchoku

今回はメンバーの一人が膝に不安があり長距離3泊は無理、ということなので赤石小屋2泊で赤石岳ピストンを計画しました。おかげでとてものんびりした山行になりました。
椹島から赤石小屋までは、まあ林業主体のルートですのでしかたがないのですが、植物の植生がとても貧弱で余り面白くなかったです。初日は歩荷返しと呼ばれる難所？のあたりまで来ると雷の音が聞こえてきたので、やや焦って先に進みました。日頃の行いが良いせいか、小屋の受付を済ませ、外のベンチで皆でビールで乾杯をしたところでぽちぽち雨が降ってきました。

翌日深夜から快晴に恵まれ、朝食後気持ちよく出発できました。赤石小屋から先はどんどん高山植物が登場してわくわくが止まりませんでした。稜線の前のお花畑は圧巻で、皆でため息ばかりついていました。また稜線に出た交差点のすぐ脇に雷鳥の親子がいてラッキーでした。あんなにいい天気なのに草地を歩いていましたが、登山道脇なので天敵も襲ってきにくいことを理解しているのでしょうか。

赤石避難小屋で名物コーヒーをいただきましたが、お母さんのハーモニカ演奏まで聴かせていただきました。こちらもケーナを持って行ったメンバーがいたので一曲お返しをさせていただきました。空気が薄いので「死ぬ〜」と言っていましたが・・・

小赤石岳も一応行って小屋へ下っていったのですが、この日はガスが早めに出てきて少し雨を心配しましたが、結局夜まで雨はありませんでした。

夜は初日の方が透明度が高く雲も少なかったですが、若干水蒸気があり「最高！」とまではいきませんでした。でも逆に雲があるので夕焼けは2日ともきれいでした。

でも22日早朝は国際宇宙ステーションも見ることができラッキーでした。