飛越トンネルから薬師・五色ヶ原へ
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- GPS
- 78:04
- 距離
- 51.7km
- 登り
- 4,079m
- 下り
- 4,138m
コースタイム
- 山行
- 5:15
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 6:01
- 山行
- 5:31
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 6:51
- 山行
- 10:28
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 12:12
天候 | 一日目:曇り時々雨 二日目:曇り時々晴れ 三日目:霧雨、後雨 四日目:晴れ時々曇り一時雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
立山の東一ノ越から黒部平駅までのルートはかなり荒れています。遭難するような箇所はありませんが普通の登山道のつもりで行く事はお勧めしません。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
GPS
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
テントマット
シェラフ
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感想
中々行く機会を作る事が出来なかった薬師岳・五色ヶ原へこのお盆を利用して行ってきました。
入山は飛越新道から。泥濘の酷い道らしいのですが、今年は晴天続きの為、泥濘もそれ程では無さそうです。途中の避難小屋も水が豊富で快適らしいので興味がありました。
初日は早朝に登山口に到着。しかし、寝ていなかった為、夜が明けるまで仮眠。
しかし、朝起きると霧雨に。午前中はやや強く降ったり小康状態になったりの繰り返しで中々登り始めるタイミングを決められずにいました。
結局、出発したのはお昼。天候は相変わらずでしたが幸いにも出発後に降られる事はありませんでした。
ゆっくり歩いた事もあり、北ノ俣避難小屋に到着した頃には夕闇が迫っていました。あまりメジャーなルートでもないと考えていた為、混雑しているとは思っていませんでしたがそれは大きな間違い。斜めに傾いている避難小屋はほぼ満員。困ったと思っていたところ、小屋の下畳一畳半程のスペースがある事を教えて貰いました。その晩の宿はそのスペース。実はこの空間、”ニュールーム”と名前が付いているようです。ニュールーム専用(?)の小屋ノートもありました。寒い季節にはちと隙間風が気になりそうではありましたが。(暑い季節は虫対策をした方が良さそうです)
二日目はスゴ乗越小屋を目的地にと考えていたのですが、出発が遅かったため、薬師岳小屋までとしました。頑張ればスゴ乗越小屋まで行けそうでしたが。天候も今一つぱっとせず。
三日目は朝から霧雨。それでも薬師岳からスゴ乗越小屋までは酷く降られる事もありませんでした。スゴ乗越小屋で休んでいると雨足が強くなってきます。ここで泊まるか、それとも五色ヶ原山荘まで行くか。一時間程考えた末、結局先に進む事にしました。
五色ヶ原山荘までは300mの山みっつを登るようなものです。そう考えると小粒な山を3つ登るだけ、気が楽になります。決して累積標高差1000m近く…などと考えてはいけません。そう、ハイキング気分で楽しむのです。
ただ本当は、雨の降る中のあまり楽しくは無いアップダウンのある稜線歩きなのですが。
ルート自体はスゴ乗越からスゴノ頭までが急登、その後、越中沢岳、鳶山と進むにつれ登り勾配は緩やかになります。逆コースだと急な下りですね。雨の日は辛そうです。
この天候だからでしょうか、五色ヶ原山荘はそれ程混んではいませんでした。発電機室の排熱を上手く利用した乾燥室が秀逸。この工夫は素晴らしいの一言に尽きます。今迄泊った山小屋の中で一番優れた乾燥室でした。
四日目はガスがあるものの天候はまずまず。
ザラ峠-一ノ越経由で黒部ダムを目指します。ザラ峠から仰ぎ見る獅々岳は中々手強そうに見えます。しかし、地図を見てみれば判るように、比高は高々400m弱。ゆっくり登って行くと割と苦も無く登れてしまいます。
十数年前、逆コースを降りてきて足をおかしくしてしまった苦い経験のあるコース。かなり気を付けて行きましたが、登りだとそれ程手強いようには感じられませんでした。歩き方が悪かったのでしょうね、当時は。
一ノ越から黒部ダムまでのコースが実は中々の曲者でした。
ほとんどの人は室堂から雄山へ登るのでしょう。一ノ越から先はあまり踏まれていない道となります。それでも東一ノ越までは道の状態も悪くは無く、40分少々で辿り着くことが出来ました。
所々崩れている箇所はありましたが、昔の道幅が残っている箇所は広く、以前はかなり整備された登山道だったことが解ります。
そこから先、黒部平まではコースタイム1時間30分。この調子で行けば楽勝かな?と、皮算用。
しかしながら。
東一ノ越から先はそれまでに増して登山道が荒れています。道をロストしてしまうような事はありませんが、浮石や小藪があり時間が掛かります。
道の状況は下れば下るほど悪くなり、ついには笹の藪漕ぎとなります。もっとも、道部分は踏み固められている為、足で道をなぞって歩けば道迷いするような事は(多分)ありませんが。
結局、この区間を歩くのに2時間30分程掛かってしまいました。(途中の休憩含む)山地図で点線ルートにはなっていませんでしたが、この道は酷い。途中、東一ノ越の手前で、あまり山慣れていない風の若者を追い抜いたのですが、彼は一体どれ位の時間が掛かったのでしょうか。私が乗ったケーブルカーは最終のひとつ前の便。恐らく最終には乗れなかったのではないでしょうか。
ハイキング気分でこの道を下るとかなり痛い目に遭います。下ってくる途中で立山・雄山神社の鈴付き御札のお札部分が落ちているのを2つ程見かけました。室堂から雄山に登り、お参りをした後一ノ越からこちら側に降りてきたのでしょう。
このルート、北アルプス弓折岳−大ノマ岳間の大ノマ乗越から小池新道へのショートカット(ちなみに現状廃道)よりもずっと辛い道でした。
最後の最後にそれと知らずに手強いルートを通ってしまった縦走でした。
避難小屋泊があったので荷物が増え、21kg程になっていました。それが手間取った原因のひとつかも・・・(という事にしておきましょうかね)
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