ぼくの夏休み(1) 薬師岳と北ノ俣岳で出会ったものたち
aideiei
体力度について
- GPS
- 18:45
- 距離
- 31.6km
- 登り
- 2,230m
- 下り
- 2,207m
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- 山行
- 8:30
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 10:11
- 山行
- 7:53
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 8:29
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2020年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| その他周辺情報 | 満天の湯 魚津店 |
写真
んちゃ!!とうとう見ることができました。登山道横のアラレちゃん。どうぞ私を薬師岳山荘まではじき飛ばしておくれ!!それじゃ、ばいちゃ!!
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それじゃ、ばいちゃ!!
登山靴の上に乗ったベニヒカゲ、2日間で数数撮影しましたが、これが一番見やすいと思う。靴は、スカルパ・ミラージュ。もうそろそろソールを張り替えたい。ほぼ岩場・アルプス用。
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靴は、スカルパ・ミラージュ。もうそろそろソールを張り替えたい。ほぼ岩場・アルプス用。
ようやくたどり着きました。トイレを済ませ、ここの沢水を汲みます。薬師岳山荘は、水がないため、ここで汲んだ1リットルが水割りようです。さあ、薬師岳山荘に向かいましょう。
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薬師峠のテント場ですね。管理は太郎平小屋で夕方にはビールも売るに来るとか。ここにテントを張って薬師岳往復を狙う人が多いです。
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まず、200m標高をあげていきます。途中で3人組とおしゃべり、疲れて動けなくなっていましたが山荘までは200mのところでした。
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到着しました、薬師岳2926mです。「僕は、ぼーっとしているのが一番いいな。」by 19B
おい、その言葉、山下清さんのパクりだろう!!
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「僕は、ぼーっとしているのが一番いいな。」by 19B
おい、その言葉、山下清さんのパクりだろう!!
取りあえずビールとTシャツを購入しました。あさかわ食堂が復活したら着ていこうか?ちなみに350ml缶が700円です。1ml2円のビールを一気に流し込みます。
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ハーパーに太郎平山荘の沢水を合わせる。
おはようございます、ほとんどの人は山頂に来光を見に行ったようで、食堂貸し切り私一人朝食です。ご飯が少々固くて食べにくかったが、ご飯3膳味噌汁3杯を食べた。お陰で下山まで何も食べずにすんだ。
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左に見えるのは黒部五郎岳。私はここで引き返すが、ここからさらに黒部五郎まではいくつかのピークを越えていく。知り合いが近々ここを歩かれるという、頑張ってください。
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太郎平小屋で太郎ラーメンを食べたかったが30分待ちを我慢できずに下りだしました。さようなら稜線。さようなら北アルプス。あとは8km下るだけだ。
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感想
薬師岳に来たいと思っていた。北アルプスで残った百名山は薬師岳のみである。
これは行かない訳にはいかない。いったいいつ行くかだ。そして、いくなら北ノ俣岳ピストンを組み入れたかった。北ノ俣岳は新・花の百名山などに選定されているが、この山のみを狙って登る人はいない。ほとんどの人は黒部五郎岳通過時に通過してしまうのだろう。
私はかつて三股方面から黒部五郎岳に達し、三俣蓮華岳・双六方面にUターンした。ここで太郎平から薬師岳に登ると北ノ俣岳のみが残ってしまうのだ。そして、薬師岳は花の百名山、北ノ俣岳は新・花の百名山、花がきれいな時期に行きたいものだと思っていた。
太郎平小屋では沢水を汲み上げているので無尽蔵に補給することができるが薬師岳山荘は稜線の小屋のため、水は販売のみだ。しかも500mlで500円と1ml1円である。できるだけ太郎平小屋で水を補給したい。
そして、太郎平小屋ではホームページで予約状況を公開している、3日からの週では5日、6日は80%台で、それ以外の日程は100%であった(2日夕方時点)。
あとは予約がとれるかどうか、天候については6日までは持つが7日は下り坂だという。日程は5日6日を第一希望、5日宿泊だ。小屋は太郎平小屋か薬師岳山荘、食事や小屋の写真を見ると薬師岳山荘が良さそうだ。
3日、午前中の会議が終わった昼休みに薬師岳山荘に電話するとあっという間に予約がとれてしまった。4日の午前の健康診断を終えたらすぐに富山に向けて車を走らせることとなった。
さて、水をどうするかだ、申し訳ないが薬師岳山荘の水を買いたくない。補給するなら太郎平小屋だ。そして、それらをスポーツ飲料にしたいのだ。よって3リットル(1＋2)のスポーツドリンクを用意した。
行きの太郎平小屋までに1リットルのボトルを飲み干し、そこに生水をつめる。この生水は夜のバーボン用だ。ここから薬師岳に達し一泊し明日再度太郎平小屋に戻ってくるまで、飲み水は2リットルのスポーツ飲料が基本になる。
薬師岳に達し薬師岳山荘に宿泊し朝の時点で1.2リットルほど残っており、太郎平小屋では0.8リットルになっていた。空になった1リットルボトルにそのスポーツ飲料を写しかえ、新たに2リットルのスポーツ飲料を作り、その2リットルをもって北ノ俣岳ピストンで1リットル消費、さいごに残った2リットルで折立まで戻ってきた。最後は0.5リットルほど残った。太郎平小屋の水と2種類のボトルをうまく使った水分計画だったと自画自賛であった。
午後早々に薬師岳山荘にチェックインした。本日のお客さん2人目である。昼食のラーメンを食べて早速の薬師岳ピストンを入れます。軽装の人はテント場に張ってピストンする人たち、重装備で下ってくる人はスゴ乗越方面からの縦走者。その中に3人組がいて1人が「もう、動けない」と言いながら立っていた。話をして塩分チャージ飴を差し出そうとすると「さっき砂糖を食べたから」と固辞された。山荘まで200mしかも下り坂なので大丈夫とたかをくくって私は山頂を目指すこととしたのだ。
山荘より200m上げて偽ピークです。そこから少々下り最後の岩を登っていくと到着しました。「やったー待ってたのよ」山ガール、ガチ山女子、知らない人だ。「誰でもよかったの、写真とって欲しかったの」と数枚、構図はこうで、次はこのショット・・・。と注文通り5枚ほど撮って少々山談義、そこにイケメンソロ座間さん登場で山談義に花が咲き、少々長居してしまった。
そして、薬師岳山荘に戻ってくる頃に突然ヘリコプターの姿が、「こんな時間に荷揚げ?」と思ったがそうでもなく先程の話をした方がヘリコプターで山麓の病院に搬送されるとのこと、極度の疲労で本日休んでも明日の下山が覚束ないという山荘の判断だという、長野県と違って富山県では山小屋に巡回員さんがいないみたいですしね。県警ヘリコプター「つるぎ」本日2回目の出動となったわけですね。なお、富山県ではヘリコプター救助は無料で行っているのだそうだ。3人組のうち1人ははつり上げられ、もう一人も付き添いということでヘリに乗った、最後の1人は山荘にチェックインした、早速YAMAPに投稿したようで、その後寂しそうにビールを飲んでいた。
夕食後、福岡さんと静岡さん母子と談話室で酒を汲み交わし、山談義に花を咲かした。息子さんは4年生で、百名山81座登頂、6年生までに百名山を終わらせる予定らしい。そして、消灯時間が近づき、みんな寝床に入った。
私は普段1時就寝4時半起床を基本としているため21時から3時半までといつもよりも睡眠時間をとることができた。
3時半ごろ、みんな起き出す。山頂でご来光を見る予定なのだそうだ。昨日登った福岡さんももう一度行くらしい、静岡さん母子は昨日は山荘に到着しただけなので、当然山頂に行く。どうやら山頂にいかないのは私だけらしい。よって、5時からの朝食を食堂貸し切り、1人で食べた。そして、山頂からみんなが戻ってくるまでに私は山荘を後にしたのである。
下りながら、昨日見つけられなかったり状況が悪かった花を探しながら写真に納める。思ったよりも早く太郎平小屋で荷物整理＋水分補給。北ノ俣岳ピストンをサブザックでしてくるのだ。
今作ったばかりのスポーツ飲料を2リットル、予備バッテリー、塩分飴等を入れてスタートする。そして、この時間まだ北ノ俣岳は見えていない。偽ピークの後ろにあるのだ。でも、基本平坦な道ですし、池塘も見事。偽ピークは少々登るが薬師岳に向かう登りの10分の1程度だ。偽ピークを越えるとなだらかな山が見え、ポールのような標識が立っている、あれが北ノ俣岳だ。そして、ここはもう富山県ではなく岐阜県のようなのだ、北ノ俣岳が岐阜百山などに選ばれていることからもなおさらだ。
山頂から黒部五郎岳方面を眺める。私はここで引き返すが、道はまだ続いている、アップダウンもまだありその先に黒部五郎岳が見えている。この景色をずっと見ていたいと思っていた。
しかし私は帰る気になった。「行かなくちゃ、君に会いに行かなくちゃ、傘がない〜♪」、そう明日は天気が崩れるのだ、今日中に下ってしまわなければならないのだ。太郎平小屋でもう一泊ということもできないのだ。
今年の北アルプスの山小屋、テント場はほぼ予約制、当日の飛び込みは許されないのだ。20人くらいしか宿泊しなかった薬師岳山荘でも飛び込み客を断っていた。登山者と話をしたとき「雨が降ってきたのでテント場から小屋にしようと申し出てもダメだった」という話も聞いた。
太郎平から折立までは順調に下ってきた。午後になってから折立を出発してアラレちゃんくらいですれ違ったテント装備の団体さんもいた。本当に間に合ったのだろうか。そして、この時間帯の下山道は猛烈な日射に晒され汗が猛然と吹き出した。ここで最後に残ったスポーツ飲料をチビりチビり飲みながら標高差1000mを下りながら、何とかゴールに到着した。その後、温泉に入り車中泊、もう少し夏休みがあるのでどこに行こうかな。
これで、北アルプスの百名山はすべて登ったが、北アルプスは百名山のみだけではない。読売新道、雲の平、針ノ木一周、雪倉岳朝日岳、燕岳からの餓鬼岳、徳本峠からの霞沢岳経由上高地、大日岳、蝶ヶ岳ヒュッテからの上高地、大キレットからの北穂高岳、烏帽子小屋から船窪を越えて針ノ木雪渓 他にも他にも。
きっと、来年以降も北アルプス、行くのだろうな。
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aiさん 参考にさせて頂きました、。水は太郎平小屋ですね
薬師峠キャンプ場は予約無しなんですが、、早いもの勝ちなんでしょうね！心配です
荷物が重たいので今日は少し19kg背負って近所少し歩きましたが、こりゃきついので、荷物見直さないと
腰が疲れたような、、
うん、軽量化作戦です、太郎平小屋の水場重要ですね
ありがとうございました(^O^)
muttyann
muttyannさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
今回のコースで水場は大事です。薬師岳山荘で水は補給できないと思った方がいいです。非常時に５００ml５００円の水やそれより高いジュースを買えるだけです。
ぜひ、太郎平小屋の沢水か薬師峠キャンプ場の沢水を当てにしてください。その時、スポーツドリンクの粉などを用意するとよいと思います。
薬師平キャンプ場から三股山荘キャンプ場までが長丁場ですね。黒部五郎小屋では、豊富に水が出ているのでそこで補給できること、そこまでいけば三股山荘は近いですので、何とか水を持たせてください。
いい夏の記録を読ませてくださいね。そしてまた秋に八王子で語り合いましょう。
aideiei@新潟県でした。
おめでとうございます
いつか行きたいと思ってますが
首都圏からはなかなか遠くて大変なお山ですよね〜
水補給作戦 参考にさせていただきます
cyberdocさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
薬師岳へのアクセスは室堂から延々とスゴ乗越を越えてくるか、折立ですね。折立に行くならば高速バスが便利です、竹橋や新宿から夜行高速バスが出ていて一晩寝れば折立です。
困るのは折立下山からバスで、朝と昼前と２本しかありません。しかも、有峰口駅まででそこから富山駅までは富山地方鉄道で富山駅まで行って新幹線でしょうか。
なので折立in、他の登山口で下山がいいと思います。となると、薬師岳、黒部五郎岳、(水晶岳、鷲羽岳)、双六小屋から槍に向かうか新穂高に下ることをお勧めします。他にも余裕があれば雲の平とかを入れることもできそうです。ぜひ、折立までの夜行高速バスを考えてみてください。
aideiei@福島県でした。
aiさん
標高2000ｍ越えは涼しそうですね。例年と変わらず夏山エンジョイですね。例年に比べると登山客は少ないようですね。
山気分を味わせて頂きました。
北アルプス、いつか行きたいです。
hamburg
ＨＢさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
薬師岳は大変でしたが、まだ、楽しさ溢れる山でした。
そして今、この夏の目標としていた山に来ています。とにかくきつい、暑い、長い山です。
楽しめているのか、苦しんでいるのか。
aideiei@福島、山形、新潟県でした。
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