麦草岳〜牙岩・福島Bコース(1泊2日)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,896m
- 下り
- 1,890m
コースタイム
- 山行
- 11:48
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 12:35
- 山行
- 2:55
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:55
天候 | 04/10(月)→はれ 04/11(火)→はれ |
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過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■アクセス→中央道・伊那IC〜約70分。 ■駐車台数→100台→実質40〜50台。 ■トイレ→なし。 ■水場→なし。 ■登山ポスト→あり(用紙あり・ペンなし) ■24時間利用→可能。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コガラ登山口駐車場(1,330m) 上記のアクセス欄を参照して下さい。 ※別称→木曽駒高原駐車場・旧木曽高原スキー場駐車場と呼ばれます。 ※別称→福島Bコース登山口と呼ばれます。 ※コガラ登山口と同じとします。 ■福島Bコース・茶臼山分岐(1,360m) コガラ登山口駐車場から約5分で福島Bコース・茶臼山分岐に到着です。 2股の分岐点になり左折→茶臼山ルート、右折→福島Bコースを経由して麦草岳へ向かいます。 ■幸ノ川渡渉地点(1,606m) 福島Bコース・茶臼山分岐から約45分で幸ノ川渡渉地点に到着です。 林道終点にはガードレールが目印にあり、その先に渡渉地点があります。 通年、水量が少ない幸ノ川は飛び石で渡渉が可能です。 当日は04/08(土)の寒波の影響で降雪があり、飛び石が凍結していて滑り右足が着水したので注意が必要です。 幸ノ川は水場として利用可能です。 ■4合目(1,716m) 幸ノ川渡渉地点から約15分で4合目に到着です。 渡渉地点から本格的な登山道になり、緩斜面を登ると4合目ですが単なる通過点に過ぎません。 ■力水(4合半・1,917m) 4合目から約45分で力水(4合半)に到着です。 丸太のベンチがあり休憩適地ですが、樹林帯なので展望はありません。水場は利用可能ですがパイプが外れていて、水汲みは困難です(杓あり) 標高1,757mから雪が現れて、標高1,818mから全ルートは常雪です。 麦草岳の福島Bコースは登山者が1番多いので、よく踏まれた雪が氷化しているので雪が緩む9時前に通過する場合はチェーンスパイクより12本爪アイゼンが安心・安全です。 ■5合目(2,093m) 力水(4合半)から約40分で5合目に到着です。 標高2,000mを超えると急激に積雪量が増え、日中に緩んで踏み抜いた後が目立ちます。 5合目から登山道の傾斜が増して、つづら折りの登山道が木曽駒7合目避難小屋まで続きます。 ■6合目(2,245m) 5合目から約45分で6合目に到着です。 標高2,300mを超えると、樹間から駒石や麦草岳の稜線が見えます。 ■見晴台(2,386m) 6合目から約45分で見晴台に到着です。 麦草岳側の枝に見晴台の道標がありますが樹林帯で展望はなく、茶臼山側の岩に赤ペンキで見晴台と書かれた岩場があります。 見晴台の岩場は、登下降で立ち寄っていないので未確認です。 ※別称→2,386mピークと呼ばれます。 ■木曽駒7合目避難小屋(2,400m) 見晴台から約15分で木曽駒7合目避難小屋に到着です。 食事をとりザックをデポしてアタックザックに荷作りをして麦草岳へ向かいますが、避難小屋の上部に十字路の分岐点があり道迷いに注意が必要です。 土間と板間(1階→6畳・2階→4畳)があり、土間に薪ストーブがあります。 外トイレは夏用(冬季閉鎖中)と冬用(使用可能)があり、酷く汚れていたので翌朝に掃除済みです。 標高2,444mから茶臼山〜将棊頭山の稜線が見えます。 1,999年に避難小屋が焼失しているので、薪ストーブの管理に注意が必要です。 ■駒石(2,713m) 木曽駒7合目避難小屋から約75分で駒石に到着です。 木曽駒7合目避難小屋から駒石まで急登になり、尾根沿いで道迷いはありません。 標高2,575mで森林限界になり展望が開けて、木曽駒ヶ岳〜木曽前岳の稜線が見えます。 駒石の手前には偽ピークが1つあり降雪直後は雪崩に注意が必要ですが、左右の斜面に滑落しても立木で停止する確率が高いです。 駒石を通過する場合は岩場の間を通過するか、駒石の右側の斜面をトラバースしますが雪の状態で判断が異なります。トラバースルートは滑落すると福島AコースとBコースの間にある沢を50m以上も滑落します。 駒石〜麦草岳〜牙岩〜玉乃窪山荘の区間は危険地帯です。 ■麦草岳・三角点(2,721m) 駒石から約20分で麦草岳・三角点に到着です。 調べると現在ある山頂柱がある場所は三角点になり、本来の山頂は100m離れた木曽駒ヶ岳側にある標高最高点になります。 ※別称→麦草頭と呼ばれます。 ■麦草岳・山頂(2,733m) 麦草岳・三角点から約15分で麦草岳・山頂に到着です。 2021年まで山頂柱(現在はなし)があり、山頂板が現在の三角点側に置かれています。 麦草岳・山頂〜牙岩〜木曽前岳は、崩落した岩稜帯になり通行禁止です。 ■牙岩(きばいわ・2,670m) 麦草岳から約180分で牙岩(道標)に到着です。 牙岩は北アルプスの吊り尾根(前穂高岳〜奥穂高岳)の雰囲気に似ていて、大キレットや涸沢岳〜北穂高岳の岩稜帯を冷静に歩ける人は牙岩の岩稜帯を楽しく歩けます。 牙岩の標高は麦草岳から牙岩を通過した裏側の道標→2,670m、カニのハサミ→2,689m、牙岩の標高最高点(御嶽山側の牙岩→登頂は可能)→約2,700mです。 積雪期は雪崩・滑落・雪庇の踏み抜き・落石の危険があり、雪の下の岩場やハイマツ帯が空洞の可能性が高く残雪期も同じ状況です。 今年は約1ヶ月も雪解けが早く融雪・雪の重み・雪解け水の影響で通過中でも常に落石と崩落があり、地震が発生しないように願うばかりです。 稜線は腐った雪質で膝〜太股の踏み抜きでアイゼンとピッケルの効き目は弱く、立木の強度が弱く支点の確保は特に注意が必要です。 雪と岩の接地面は地熱の影響で腰の深さの踏み抜きが多く脱出困難・体力消耗するので、急斜面(傾斜45度〜70度)でも雪面を通過すれば時間短縮・体力温存が可能です。 原則、巻き道は雪面側(木曽駒ヶ岳側)にあり崩落地側(御嶽山側)には巻き道はありませんが、雪の状態や崩落でGPS通りには通過できないのでルートファインディング能力が試されます。 麦草岳・山頂から下降した場合に引き返すのは困難ですが、麦草岳〜牙岩の区間には木曽駒ヶ岳側のルンゼを下降できるエスケープルートが多くあります(ヘルメット・12本爪アイゼン・Wアックス必須) 撤退する場合は簡単にルンゼを下降した先には7合目避難小屋まで延々と続く尾根越えのトラバースがあるので、死ぬ気で麦草岳・山頂に登り返して福島Bコースを下山すると安心・安全です。 また鎖やアルミ梯子の信用度が低く命を100%預けるのは心配ですが、通過するには正確な判断と早く切り抜ける歩行速度と度胸が必要です。 牙岩の直下には朽ちた木製梯子にアルミ梯子が固定されていますが、木製梯子が砕ければアルミ梯子と共に落下するので最大の注意が必要です(積雪期は梯子が雪で埋まり安定して、無雪期より安定感が高い) 崩落した岩稜帯の通過には浮き石・雪の下の岩の状態・立木の強度・草付きの確認が必要です。 牙岩の通過にはどんな状況でも対応できるようにヘルメット・12本爪アイゼン・Wアックス・ハーネス・ロープが必要です。 駒石〜牙岩まで無雪期のコースタイム2倍の180分掛かりました。 ※牙岩の崩落→2019年11月26日に木曽川水系のライブカメラで確認されました(写真添付) ■8合目水場(2,495m) 牙岩から約60分で8合目水場に到着です。 水場は雪で埋まり未確認です。 ■木曽駒7合目避難小屋(2,400m) 8合目水場から約125分で木曽駒7合目避難小屋に到着です。 無事に初日の11時間50分行動を終えて、翌朝の麦草岳の登頂を取り止めました。 翌日は下山するだけなので、薪ストーブで温まりながら、ゆっくり小屋の掃除をして夕食を食べて消灯します。 ■木曽駒7合目避難小屋(2,400m) 2日目のスタートです。 朝食の準備と並行して板間・トイレ掃除をします。トイレ掃除中に小熊と遭遇して驚きましたが何とか無事にやり過ごして、朝食後に下山します。 ■見晴台(2,386m) 木曽駒7合目避難小屋から約10分で見晴台に到着です。 ■6合目(2,245m) 見晴台から約20分で6合目に到着です。 ■5合目(2,093m) 6合目から約15分で5合目に到着です。 ■力水(4合半・1,917m) 5合目から約25分で力水(4合半)に到着です。 ■4合目(1,716m) 力水(4合半)から約25分で4合目に到着です。 ■幸ノ川渡渉地点(1,606m) 4合目から約15分で幸ノ川渡渉地点に到着です。 沢水を0.5L補充します。 ■福島Bコース・茶臼山分岐(1,360m) 幸ノ川渡渉地点から約60分で福島Bコース・茶臼山分岐に到着です。 ■コガラ登山口駐車場(1,330m) 福島Bコース・茶臼山分岐から約5分でコガラ登山口駐車場に到着です。 これで無事に山行が終了です。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ★その他の注意点 麦草岳〜牙岩・福島Bコースの区間は距離→13.7m・標高差→1,403m・コースタイム→14時間45分になりますが、日帰りが可能です(無雪期の場合・山滑走を除く) 日帰りで登頂するには雪質・積雪量・天候・体調・装備・気力・長距離を歩ける体力が必要です。 ★福島Bコースについて 無雪期に登った事がありませんが、年間を倒して麦草岳まで多くの登山者が登る人気ルートです。 十分に日帰りが可能ですが、薪ストーブがある避難小屋もあり小屋泊も楽しめます。 麦草岳・山頂からは茶臼山〜将棊頭山〜木曽駒ヶ岳〜宝剣岳〜木曽前岳〜三ノ沢岳〜牙岩の展望があり、千畳敷ルートより静かな山行が期待できます。 ★麦草岳〜牙岩のルートについて 崩落した岩稜帯の通過には滑落・落石・雪崩・雪庇の踏み抜き・浮き石・雪の下の岩の状態・立木の強度・ルンゼの雪質・鎖とアルミ梯子の安全・草付きの確認が必要です。 ヘルメット・12本爪アイゼン・Wアックス・ハーネス・ロープが必要です。 ★雪崩について 麦草岳では04/08(土)に約5〜10cmの降雪がありましたが、それ以前の降雪から2週間以上が経過していて、当日は雪崩の危険は低い条件でした。 しかし降雪直後は、駒石〜麦草岳〜牙岩(道標)では雪崩の危険があります。 ★積雪量について 国道19号線は伊那ICから凍結・積雪はありませんが、最新の天気予報を確認して下さい。 福島Bコースは標高1,757mから雪が現れて、標高1,818m〜麦草岳〜牙岩まで常雪です。 標高m2,000m(積雪0cm〜60cm以上)・木曽駒7合目避難小屋(60cm〜100cm以上)・麦草岳・山頂(積雪0cm〜100cm以上)の積雪量があります。 登りでは雪が降らなくても下りで雪が降る場合もあり、少しでも安全に登山できる装備をする事で登頂確率が上がります。 ★登山ポストについて 麦草岳〜牙岩・福島Bコースには、.灰ラ登山口に登山ポスト(用紙あり・ペンなし)があります。 登山計画書は事前にオンライン提出が可能です。 ★麦草岳について 麦草岳には‐緇Aコース ⊂緇Bコース J‥Aコース な‥Bコースの4ルートがあり、積雪期はい多く利用されています。 ★水場について 地図では麦草岳〜牙岩・福島Bコースには水場が2つあります。 地図にある水場は[録(4合半) 8合目水場の2つがあります。,録紊流れていますがパイプが外れていて直接汲む事ができません。設置してある杓から用意した漏斗で水筒やプラティパスに移し替える必要があります。 △GPSで確認しましたが雪で埋まり未確認です。 上記の水場以外に涸れ沢の堰堤の水場(1,421m) た綟算楡澆離僖ぅ(1,554m) スノ川渡渉地点が利用可能です。 今回は水2.5L担ぎ上げ、沢水を0.5L補給して全て使い切りましたが、牙岩の通過で飲料水の携帯を忘れたので+1Lは必要です。 ★駐車場について 麦草岳〜牙岩・福島Bコースには1つの駐車場があります。 コガラ登山口駐車場(100台→実質40〜50台)があります。旧木曽高原スキー場の駐車場になり、通年満車になる事はありません。 ★山小屋の営業について 麦草岳〜牙岩・福島Bコースには、木曽駒7合目避難小屋(通年無人)があります。 屋内は土間(6畳)と板間(1階→6畳・2階→4畳)があり、定員→約15名で快適に利用できるのは10名です。 土間には薪ストーブ(薪あり)があり、備品の詳細は写真を添付しています。 避難小屋の出入口が凍結・破損・雪で埋まった場合は、小屋の裏側(2階)から梯子で入れます。 外トイレが冬期も利用可能ですが、多くの登山者の山行記録で酷く汚れていると知ったので山行目的にトイレ掃除を追加しました。 冬期避難小屋の協力金額は指定されていませんが、1人→1,000円〜2,000円が相場です。 日帰りでも、緊急時に備えてツェルトを必ず持参しましょう。 ★マーキングについて 麦草岳〜牙岩・福島Bコースには各所にピンクテープ・道標がありますが、登山者が多いルートでピンクテープが無駄に多くあります。その分、下山時に落下した多くのピンクテープをゴミと一緒に回収しました。 麦草岳・山頂〜牙岩の区間は岩稜帯・疎林帯になり古いピンクテープは回収して新しく設置しましたが、無雪期・積雪期・残雪期・崩落によって常にルートは変わります。 ★天候や服装について 麦草岳〜牙岩・福島Bコースの7〜8割が樹林帯になり、降雪後は落雪・落氷・落枝が発生するのでザックカバー・ゲイター・タオル・合羽・着替えがあると快適です。樹林帯は暗く寒い環境なので防寒・防風対策が必要です。 特に駒石〜麦草岳〜牙岩の区間は風が強く滑落・雪崩・雪庇・低体温症に注意が必要です。 当日は気温-2℃〜13℃あり、平均気温は2℃です。 悪天候では装備や服装のレイヤリングに気を配り、貴金属(ピアス・指輪)による凍傷に注意が必要です。 ★幕営適地について 麦草岳〜牙岩・福島Bコースには7つの幕営適地と3つのビバーク適地があります(写真添付) 幕営する場合は携帯トイレを持参して、必ずゴミを持ち帰りましょう。 ★熊の出没について 麦草岳は熊の生息地になり、想像以上に身近に熊がいます。麦草岳は中央アルプスの山域になりますが、今年は気温が高く雪解けが早く中央アルプスでは熊の目撃情報があります(釣り人・山菜取り・工事関係者より) 2日目の朝6時にトイレ掃除をしている時に、背後の分岐点で雪を踏む音がしたので夜間歩行で登山者が登ってきたと思い確認したら小熊でした。体長60cm〜80cmあり玉乃窪山荘ルートから福島Aコースへ歩いて行きました。親熊は確認できませんでしたが、数分間トイレに隠れてから足跡を確認したら登山道から谷へ下っていました。 下山時にすれ違った3名の登山者に注意喚起しました。 木曽駒7合目避難小屋の出入口は軽い引き戸になり、食べ物の匂いにつられて小屋に熊が侵入する危険があるので食べ物の管理に注意が必要です。 ★スノーシューについて 標高1,818m〜木曽駒7合目避難小屋まで凍結路になり、木曽駒7合目避難小屋〜麦草岳まで硬い雪面の急登になりスノーシューは不向きです。 今回の山行ではスノーシューは利用しませんでしたが、降雪直後には十分に機能を発揮できそうです。 ★山バッジについて 積雪期は多くの山小屋が冬期閉鎖して麦草岳〜牙岩・福島Bコースに山小屋(有人)がありません。 また麦草岳・牙岩の山バッジの販売の確認はできません。 ★山行でスノーシューや輪かんじきを持参して必要がなくデポする場合は、登山道から外れた場所やワイヤー+南京錠で必ず施錠しましょう。 どちらも高価格の商品になり、盗難に最大の注意が必要です(同様にアイゼン・ピッケルも含む) ★コガラ登山口駐車場まで県道457号線の自動車の運転は、動物の飛び出しや落石が多いので注意が必要です。 また一般道・林道・登山道の崩落・土砂災害・台風による交通規制や様々な注意報(雷・大雨・大雪・雪崩)に注意が必要です。 ★麦草岳〜牙岩・福島Bコースでは、スマートフォンの電波が10割入りました(時期・天候・機種による) 木曽駒7合目避難小屋の屋内では電波がありましたが、ネットには接続できませんでした。 暑さ・寒さ・高所の影響でバッテリーの消耗がとても早いので、予備のモバイルバッテリー(充電ケーブル含む)が必要です。 ★当日の麦草岳〜牙岩・福島Bコースでは登山者のすれ違いは1日目→3名・2日目→3名です。 以前より日照時間が長くなりましたが、日帰りでは装備・服装・天候が重要です。 特に単独登山者はセルフレスキューとルートファインディング能力が必要になり、ツェルトと地図とヘッドランプの携帯が必須です。 ★ヘルメット・ハードシェル(下)・手袋を全行程で使用しました。 ハードシェル(上)は木曽駒7合目避難小屋〜牙岩〜木曽駒7合目避難小屋の登りで使用、木曽駒7合目避難小屋〜力水(4合半)の下りで使用しました。 チェーンスパイクは標高1,818m〜木曽駒7合目避難小屋の登りと、木曽駒7合目避難小屋〜幸ノ川渡渉地点の下りで使用しました。 12本爪アイゼンとピッケル2本は麦草岳・山頂〜牙岩〜木曽駒7合目避難小屋の1日目で使用しました。 ゴーグル・スリング120cm2本・ロープ30m(8mm)は携帯しましたが不使用です。 ★緊急時の連絡先 〔攸招抻―陟0264-22-0110(代表) ★今回の山行の危険箇所 ゞ霎弌素草岳→滑落。 麦草岳〜牙岩→滑落・落石・雪崩。 4き道のトラバース→滑落・落石・雪崩。 ★コガラ登山口駐車場(1日目)→05時50分に気温0℃、麦草岳・山頂→12時33分に気温2℃、牙岩(道標)→15時20分に気温0℃、コガラ登山口駐車場(2日目)→09時40分に気温13℃です。 気温の温度差が大きく紫外線が強く、体調管理や服装選びが難しくなります。 当日の日の出→05時18分、日の入り→18時25分と活動時間は長くなりましたが、日の出と日の入り1時間前にはヘッドランプが必要です(ルートは樹林帯が長く日陰が多いため) ★麦草岳〜牙岩・福島Bコースの麦草岳〜牙岩の岩稜帯では雪崩・落石に注意が必要です。 単独行なので鳥の鳴き声・荒い呼吸・風の音・水の音しか聞こえません。 雪崩・落石を発見した場合は、後続の登山者に恥ずかしがらず大声で「アバラーンチ」「ラーク」と知らせてあげましょう。 ★麦草岳〜牙岩・福島Bコースにはトイレが1つあります。 〔攸抄7合目避難小屋に外トイレがあり、夏用(冬季閉鎖中)と冬用(冬期も利用可能・掃除済み) があります。 登山前に国道19号線沿いの道の駅・コンビニで済ませましょう。原則トイレがないので必ず紙おむつ・携帯トイレを持参しましょう。 ★登山ではスマートフォンなど電子機器に頼りすぎてはいけません。バッテリーのリチウムイオン電池は暑さや寒さに弱く、すぐに使えなくなります。 電池切れ・故障・紛失を想定してアナログ機器も併用して使えるようにしましょう。 地図・コンパス・ルート・分岐点など登山計画書の作成時点から覚えて緊急事態に備え、登山記録を残して次の登山に活かしましょう。 登山では技術・知識・経験が全く通用しない場面に直面します。 ★積雪期でも先行者の踏み跡があるからといって100%安心しないで下さい。その踏み跡が正解とは限りません。また登山道や踏み跡が草木で隠れて道迷いしやすい状況です。 ピンクテープ・道標・赤旗を目印にして、道に迷ったら分かる所まで戻るのが鉄則です。 ★標高・距離・気温・天候・風速・写真撮影・ルート工作・危険箇所の確認をしながら登るので、コースタイムより遅くなります。 登山ルート・距離・歩行時間は参考程度にして下さい。 ★登山の出発前に、車のルームライトや灯火類の消し忘れによるバッテリー上がりに注意が必要です。 また登山で車の鍵の紛失や落し物は致命傷になり、探し出すのは極めて困難です。こまめに落し物やジッパーの開閉を確認しましょう。 しっかり貴重品は管理して、荷物のデポなどで盗難の被害に注意が必要です。 ★登山では、食事(行動食)・水作り(水汲み)・トイレ・着替え・装備の着脱など季節を問わず面倒で後回しになりがちです。 これらは早めに済ませて落石・滑落・雪崩など危険回避に神経を使いましょう。 ★積雪量が多く強い紫外線を浴びて重度の日焼けや、紫外線の照り返しで視力低下による怪我や事故に注意が必要です。 日焼け止めクリーム・リップクリーム・サングラス・ゴーグル・バラクラバがあると便利です。 ★今回の山行 中央アルプスの麦草岳〜牙岩を目指します。 第6弾の避難小屋泊は木曽駒7合目避難小屋になり、薪ストーブがある天国です。 今回の山行目的は避難小屋泊・牙岩の岩稜帯・トイレ掃除になり、あまり麦草岳の登頂は意味がありません。 木曽駒ヶ岳や木曽前岳より価値があると判断した牙岩の岩稜帯を通過できて大満足です。 見通しが甘かった雪に埋まった玉乃窪山荘ルートの巻き道が延々と続く尾根越えとカニ歩きで苦労したけれど、日没直後に怪我なく通過できました。 ★駐車場の10km圏内はガソリンスタンド・コンビニがあり、とても便利なエリアです。 場所によって車中泊の禁止・火気厳禁など禁止事項があるので注意が必要です。 長く細かい説明になりましたが『安全第一』で麦草岳〜牙岩を楽しんでください。 |
その他周辺情報 | ■信州木曽福島温泉・せせらぎの四季 ■営業時間→10:00〜21:00 ■休館日→水曜日。 ■料金→大人700円、小学生350円。 ■マスクの着用義務→個人の判断。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘルメット
ツェルト
ヘッドランプ
温度計
風速計
モバイルバッテリー10000mAh3個
ちり紙
携帯トイレ
地図
登山計画書(控)
腕時計
ザック60L
スマートフォン2台
ボールペン
マスク
ゴミ袋
現金
ココヘリGPS
ザックカバー
タオル
ワイヤー
サングラス
熊鈴
キャップ
登山靴
インナーシャツ(半袖)
靴下(冬用)
毛帽子
長ズボン
ハードシェル(上下)
ゲイター
バラクラバ
タイツ(冬用)
インナーソックス
ミドルシェル(上)
テントシューズ
手袋
ベースレイヤー(長袖)
冬用グローブ
テムレス
シューズカバー
ゼリー飲料2個
パン3個
ちくわ115g
粉末アミノ酸4本
チョコバー3個
ハンバーグ(100g)2個
お汁粉(150g)2個
豚汁(240g)2個
棒ラーメン(4食分)
チェーンスパイク
ピッケル2本
12本爪アイゼン
ゴーグル
アタックザック22L
ウエストバッグ
カイロ4枚
ソロテント
テントシート
寝袋
テントマット
着替え4点(靴下・下着・肌着・長袖シャツ)
ライター
マッチ
メスティン
割りばし
アプローチシューズ
ニトリルゴム手袋
スコップ
ガス缶
ガスコンロ
ロープ30m(8mm)
スリング120cm2本(カラビナ付)
トイレブラシ
芳香剤
トイレットペーパー
固形燃料
新聞紙
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感想
■2023年/麦草岳〜牙岩・福島Bコース(1泊2日)
■2023年04月09日(日) はれ
実家 21:45 1,000m 8℃
コガラ登山口駐車場 23:50 1,330m 5℃
荷作り 23:50〜00:10
消灯 00:10〜05:00
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■2023年04月10日(月) はれ
※麦草岳〜牙岩・福島Bコース 1日目
起床 05:00 1,330m 0℃
着替え・荷作り・朝食 05:00〜05:50
コガラ登山口駐車場 05:50 1,330m 0℃
茶臼山分岐 06:00 1,360m 1℃
幸ノ川渡渉点 06:46 1,606m 4℃
4合目 07:02 1,716m 6℃
力水(4合半) 07:45 1,917m 5℃
5合目 08:26 2,093m 5℃
6合目 09:10 2,245m 6℃
見晴台 09:55 2,386m 2℃
7合目避難小屋 10:08〜10:55 2,400m 2℃
駒石 12:09 2,713m 1℃
麦草岳・三角点 12:18 2,721m 5℃
麦草岳・山頂 12:33 2,733m 2℃
牙岩(道標) 15:20 2,676m 0℃
8合目水場 16:20 2,495m 0℃
7合目避難小屋 18:25 2,400m 0℃
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■2023年04月010日(月) はれ
階段の除雪 18:25〜19:00 外0℃ 内4℃
小屋の掃除 19:00〜20:00 外0℃ 内4℃
荷作り 20:00〜20:25 外0℃ 内15℃
夕食 20:25〜21:30 外0℃ 内15℃
自由時間 21:30〜22:40 外-2℃ 内18℃
消灯 22:40〜05:00
※外→屋外の気温、内→屋内の気温。
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■2023年04月11日(火) はれ
※麦草岳〜牙岩・福島Bコース 2日目
起床 05:00 2,400m 外1℃ 内12℃
着替え・荷作り・朝食 05:00〜05:40
板間の掃除 05:40〜06:00
トイレ掃除 06:00〜06:20
荷作り 06:20〜06:45
7合目避難小屋 06:45 2,400m 3℃
見晴台 06:53 2,386m 5℃
6合目 07:13 2,245m 6℃
5合目 07:28 2,093m 7℃
力水(4.5合半) 07:52 1,917m 9℃
4合目 08:18 1,716m 8℃
幸ノ川渡渉点 08:33 1,606m 5℃
茶臼山分岐 09:36 1,360m 13℃
コガラ登山口駐車場 09:40 1,330m 13℃
着替え 09:40〜10:00 13℃
実家 10:00〜13:00 1,000m 19℃
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■中央アルプスの麦草岳〜牙岩を目指す。
今季の避難小屋の宿泊も6回目になる。
牙岩の写真と地図が一致せず緊張するが
現地で判断するしかないのが雪山だ。
麦草岳のみでは日帰り山行になるので
木曽前岳も視野に入れるが甘くなかった。
雪が少ない今年でも巻き道は悪戦苦闘。
延々と続く尾根越えとカニ歩きに絶望。
木曽側の木曽駒ヶ岳は様々な尾根があり
まるで槍ヶ岳の西鎌・東鎌・北鎌みたいだ。
崩落した牙岩の岩稜帯を通過できれば
木曽前岳や木曽駒ヶ岳の山頂は必要ない。
ロープがある安心感と緊張感と疲労感。
今季6回目の避難小屋で1番快適だった。
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■体重→61.0kg 荷物→17.6kg
■日の出→05:18 日の入り→18:25
■距離(合計)→13.7km
(1日目→9.10km 2日目→4.60km)
■時間(合計)→14時間43分
(1日目→11時間48分、2日目→02時間55分)
■休憩時間→00時間47分
コメント
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午前中、2093メートル地点でお会いした小僧です!
まずは、トイレの清掃ありがとうございました。
自分も見習って、余裕できたら公共物の清掃に取り組みたいと思います。
二つ目に、詳細な活動日記ありがとうございます。
自分のような初心者かつ単独山行にとっては、ヤマレコ等のレポートが本当に役に立ちます🙇♂️
また、あった際は挨拶させていただきます。
ご連絡ありがとうございます。
特に冬期避難小屋のトイレは便器を無くして、携帯トイレに用を足して設置したドラム缶に廃棄する方式が1番きれいです。
山行記録は写真だけや文章だけでは想像が追いつかず、危険回避が困難になります。いつも単独登山なので出来る限り危険を排除しますが、準備し過ぎて冒険的要素が欠けて物足りないのも事実です。
そんな時は第1候補の登山が延期になり、違う山域の第2候補の登山の場合にあまり準備をしないで登ります。
ヤマレコやYAMAPから知らないルートや情報を頂くので、還元する意味もあり膨大な情報を提供します。
しかし下山後の山行記録の作成は苦痛も伴いますが記録に残すことでまた違う山行に繋がります。山行記録の作成も大変ですが、読むのも大変だと思います。
山あるあるですが、山の世界は意外と狭いので登り続けていれば再びどこかの山頂で高い確率でお会いできます。
また573494様とお会いできるのを楽しみにしています。
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