越中国『牛嶽』〜下見のドライブと本番の周回登山〜
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- GPS
- 07:00
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,044m
- 下り
- 1,042m
コースタイム
- 山行
- 5:49
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 7:00
標高720mの二本杉登山口からのスタートです。基本は〜[ 二本杉・山頂ルート−稜線ルート−林道牛岳線−三段の滝ルート ]〜の時計回りの周回登山でしたが、今回、『湯谷川渓谷コース』を途中まで挑んで引き返す〜と言う長い寄り道が周回登山の間に入ってしまいました。
(開始):二本杉−鍋谷ブナ林−牛嶽大明神(山頂)−鎮座辻(九合目)−最高所(三角点「鍬崎」)−牛首(六合目)−旧牛嶽ヒュッテ(五合目)−助平辻(四合目)−三合半目登山口−湯谷川渓谷コース入口−< 一本滝の辺りで引き返し >−湯谷川渓谷コース入口−三合半目登山口−展望台−三段の滝登山口(牛岳トンネルの手前)−三段の滝−二本杉:(帰投)
天候 | 2日間とも晴れ ※:今回の日程は、5月18日(下見)+5月21日(周回登山)です。 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
牛嶽(牛岳、うしだけ)は、富山県の南に位置する「飛騨高地」側から北方向にせり出した山稜に含まれています。まるで、南側から富山平野を東西に分断する楔(くさび)のような山体です。牛が寝そべっているかのような山容の『牛嶽』は、「庄川」と「山田川(※)」の間に挟まれるように座しています。 行政区域としての牛嶽の所在地は、旧(山田村、利賀村、庄川町)〜の2村1町に跨がっていた山岳です。現在は、平成の市町村合併の結果、新(砺波市庄川町、南砺市利賀村、富山市山田)〜の3市に跨がっています。呉西平野(富山平野の西側部分)のどこからであっても、目立って見える山です。 昔からの信仰の山です。山頂(標高:約970m)に牛嶽神社(牛嶽大明神)が祀られています。ご神体は、『座牛の背に座した大国主命の石像』です。また、山頂部分が、砺波市・南砺市・富山市の「三市境界」になっています。ただし、最高所(標高:987m)は、山頂(牛嶽神社)の西方向約400mに位置しています。この最高所には、二等三角点「鍬崎」が設置されています。 西麓の庄川町湯谷からは、遊歩道がよく整備されています。また、東麓にあたる山田鍋谷から山頂まで林道が通っていて、車で山頂直下まで上がることが出来ます。北側の山田今山田や山田温泉スキー場側(山田小谷と山田若土)からも林道と登山道が整備されいます。 北東に伸びる山稜の北面の斜面(山田若土・山田小谷)に牛岳温泉スキー場があって、シーズン中のナイターの照明は富山市や射水市からも輝いて見えます。またスキー場周辺には、牛岳パノラマオートキャンプ場「きらら」や、富山市子どもの村(野外教育活動センター=小中学生の体験学習施設)があり、無積雪期も賑わっています。 ※:こちらの「山田川」は、神通川水系井田川の支流です。小矢部川の支流にも同名の「山田川」が存在します。福光ICで降りると、城端駅の近くで、南砺市の山田川(=砺波山田川)を渡ることになります。かって、牛岳の東に、旧・山田村(婦負郡)がありましたが、南砺波平野にも同名の『山田村』(東礪波郡)という村がありました。 −−−< 牛岳を有していた旧・2村1町 >−−− ゝ譟山田村(やまだむら):富山県の中部の婦負郡に存在した村(※)です。2005年4月に、富山市、大山町、大沢野町、婦中町、八尾町、細入村と合併し、富山市に編入されました。合併する数年前は、全世帯にPCを配備していたことで、『電脳村』と呼ばれていたことがあります。 ◆ゝ譟ν賀村(とがむら):富山県東礪波郡にあった村です。2004年11月に周辺町村と合併、南砺市になりました。村名は、加賀藩の初代藩主である「前田利家」公に由来した由緒のある村でした。 旧・庄川町(しょうがわまち):富山県東礪波郡に存在していた町です。2004年11月、砺波市と合併し、新・砺波市になりました。庄川の扇状地なので、水資源が豊かな場所です。毎年8月、庄川水記念公園で開催される『庄川水まつり』が有名です。 ※:65年前までは、富山県には『山田村』が2村ありました。かって、現在の南砺市竹林に、もう一つの「山田村」がありました。1952年、旧・福光町に吸収合併されました。その福光町も、現在は、合併により、南砺市になっています。現在でも、JR城端線の『越中山田駅』の駅名の中に、消えてしまった山田村の名が残されています。 ___【 アクセス 】___ 岐阜方面からお越しの場合は、東海北陸道を北上し、福光ICで降り、小牧ダム側の登山口に向かうのが最短です。また、富山方面からだと、富山西ICで降り、山田温泉側の登山口に向かうのが最短です。金沢方面から進んできた場合は、小牧ダムに向かうなら、砺波ICで降りることになり、山田温泉に向かうなら、小杉ICで降りることになります。 −−−< 小牧ダム側の登山口へのアクセス >−−− これは砺波市側の登山口へのアクセスです。庄川の小牧ダムの上流部分からの登山になります。 ‥豎に摸ζ察嵎仝IC」から小牧ダムへ 福光ICを出て、国道304号線を西に進むみ、城端駅前を通過します。山田川(小矢部川の支流)が二叉になっている場所で、左折して県道21号線に入り、北進する。南砺市井波庁舎の所で、国道471号に入る。1kmほど北東に進み、国道156号線に合流(金屋交差点)。2kmほど、国道156号線を東に進み、金屋トンネルを抜けたところで左折(おまき温泉・湯谷温泉のある側)し、国道471号線に入る。所小牧ダムの右岸側を過ぎた所に、広域基幹林道道路牛岳線(冬期間閉鎖)の入り口があります。 ◆)摸ζ察崚彷IC」から小牧ダムへ 砺波ICを出て、国道156号線を南下。後は、福光ICからのアクセスと同じです。 −−−< 山田温泉側の登山口へのアクセス >−−− 富山市側の登山口へのアクセスです。牛嶽温泉スキー場からの登山になります。スキー場のゲレンデから登れます。あるいは、リフトの若土駅の西1.5mほどの所にある「新牛岳登山口」から登山を開始出来ます。 )摸ζ察崗杉IC」から山田温泉へ 小杉ICを出て、左折(南方向に曲がる)し、国道472号線を0.8km南進すると、道なりに県道377号線に移行する(国道472号線は右にそれてしまう:※)。県道377号線を約7km南進すると、国道359号線にぶつかる(T字路)、右折して約1.7km進み、「外輪野(そとわの)三叉路」と呼ばれる部分で、県道59号線に入る。約0.5km進み、交差点「下瀬」で右折、後は道なりに道59号線を進むと、旧山田村地内に入ります。 ※:小杉IC前交差点から、0.8km進んだ所が、県道377号小杉吉谷線の起点です。もし、このT字路で県道377号小杉吉谷線左折して、国道472号線をそのまま進むと大変です。所々、道が狭くなっていて危険な箇所があります。必ず直進して、県道377号を進んで下さい。 ◆)摸ζ察嵒抻垣IC」から山田温泉へ 富山西ICを出て、県道31号線を南下。交差点「長沢西」で右折し、国道359号線に入ります。後は、小杉ICからのアクセスと同じです。 ___【 牛嶽に繋がる道路 】___ ● 国道156号線−国道471号:小牧ダムのアクセスに必須の国道2本です。 ● 県道59号「富山庄川線」:山田温泉に入るためのライフライン的な道です。富山市婦中町外輪野(ふちゅうまちそとわの)から、旧・山田村地内に入る県道です。 ● 県道346号「山田湯谷線」:牛岳の北麓を横切る道です。富山市山田鎌倉を起点とし、「山田温泉スキー場(※)」と「となみ夢の平スキー場」を通行し、砺波市庄川町湯山で終点しています。 ※:ここで一旦、途絶していて、県道が1kmほど北側にシフトしています。 ● 広域基幹林道「牛岳線」:小牧ダムのある「湯谷温泉」から東(上流側)に500mほど進んだ所に、牛岳線の入口(終点)があります。そこから、牛岳トンネルを抜けると富山市山田鍋谷に出ます。山田川(神通川系井田川の支流)を越え、さらに進み、八尾ダムの近くで、井田川(神通川系)を越えます。辿り着いた、富山市八尾町乗嶺(やつおまちのりみね)が始点になります。冬期は閉鎖されていますが、無積雪期でも、落石などで通行止めになっていることが多い道です。広い意味では、牛岳線の入口(終点)や牛岳トンネルの出入口も、牛嶽の登山口と言えるかもしれません。 −−−【 牛嶽北部を通る林道 】−−− 各所に掲げられている古い案内板から、3本の林道を推測してみました。いずれも、二本杉休憩所からの起点(あるいは終点)です。林道横住奥山線と夢の平スカイラインの場合は、目的地が明白ですが、長峰ドリームラインは、はっきりしませんでした。4.7kmという長さと、[ドリーム→子どもの村]〜とイメージから、[二本松−子どもの村]間の林道だと類推してみました。 ● 長峰ドリームライン(4.7km):二本杉−(若土駅の直下を通行)−富山市子どもの村 ● 夢の平スカイライン(8.9km):二本杉−新登山口−鉢伏山山頂直下−庄川町名ケ原(みょうがはら)−庄川町湯山 ● 林道「横住奥山線」(横住林道;4.8km):二本杉−(高尾山の北側を通行)−庄川町横住 ___【 牛嶽登山ルート 】___ 山頂の牛嶽神社(牛嶽大明神)を目指すコース(登山道)は、東西南北から昇るルートが存在しています。しかし、南側から直接登るのは難しそうです(※:山頂からの南にある深道ブナ林に下りて往復するのは可です。)また、東から(鍋谷から)の登山は、車道を歩くことになります。現実的には、西方向方(庄川町湯山)からの登山か〜、北方向(「二本松」ないしは「牛岳温泉スキー場」)からの登山の〜どちらかになります。 ところで、(牛嶽ふるさと歩道)という名前の歩道があります。しかし、現地には新旧の標識や案内板(3種類のものが掲示されています)があり、ルートの呼び方が混乱しています。2番目に古い案内図(林道牛岳線の2ヶ所で掲示)では、『牛嶽ふるさと歩道』=「林道牛岳線上の登山口−湯谷川渓谷コース−三段の滝−二本杉−牛嶽大明神(山頂)−稜線ルート−林道牛岳線上の登山口」〜となっていて、林道牛岳線は『歩道』ではなく『林道』扱いになっています(図中に明示されている)。さらに、一番古い案内図(二本杉と林道牛岳線の入口に所在)は、林道牛岳線その物が標示されていません(案内図が作られたときは、まだ牛岳線がなかった)。 一番新しい案内図は、三段の滝登山口に掲示されています。『牛嶽ふるさと歩道』=林道牛岳線+[三段の滝−二本杉]+[二本杉−山頂]+(九−六合目間シュートカットルート)〜と言うような提示になっています。この新案内図では、『湯谷川渓谷コース』が消えています。また、現在(2017年5月)、(九−六合目間シュートカットルート)は、崩落があり通行出来ません。 そこで、私は、林道牛岳線(庄川町湯山の部分)=『牛嶽ふるさと歩道』〜と単純明確に理解したい(※:こじつけです。)〜と思います。 他のルートは、3つのパーツと考えます。 1.[三段の滝−二本杉]間 2.[二本松−山頂(牛嶽大明神)]間 3.『稜線ルート』=山頂−「鍬崎」−「牛首」−「助平辻」−林道まで −−−< 庄川町にあるルート >−−− 惶輹屬佞襪気畔眛察三段の滝ルート』+『二本杉−山頂ルート』 林道牛岳線の途中にある「三合半目登山口(仮称)」に駐車して、車道を歩きます。牛岳トンネルの手前にある「三段の滝登山口」から「二本杉登山口」に登り、『二本杉−山頂(牛嶽大明神)ルート』に入るコース。 ◆ 愍雲酊湯山・稜線ルート』 林道牛岳線上にある「三合半目登山口(仮称)」から稜線を登り、四合目「助平辻」−五合目「旧牛嶽ヒュッテ」−六合目「牛首」−三角点「鍬崎」(最高所)−九合目「鎮座辻」−山頂(牛嶽大明神)〜のルート。 −−−< 富山市山田にあるルート >−−− 惶躋找浩凜好ー場からのコース』 出発場所は、ゲレンデや赤とんぼ広場など、自由です。林道の下窩r道で、新牛岳登山道に入るか、車道をその進み「二本杉登山口」に向かうか〜です。 ◆ 愎卦躋拇仍蓋からのルート』 夢の平スカイラインの途中に新登山口があります。四等三角点「二本杉」のあるピークを通るコースです。一旦、「二本杉登山口」に下り、『二本杉−山頂ルート』に入ります。 『二本杉−山頂ルート』 このルートの往復だけさと、一番シンプルな登山になります。『牛嶽ふるさと歩道・三段の滝ルート』と『庄川町湯山・稜線ルート』を組み合わせて周回登山にするのが人気のコースです。 ぁ 惶譽罅璽肇團▲殴譽鵐任離襦璽函 山田鍋田から旧ユートピアゲレンデの車道を登るコースです。車で山頂直下の駐車場まで行くことが出来ますので、このコースは雪山向きかも知れません。 ァ 愡嚇朕柴察覆佞どう)ブナ林散策路ルート 』 山田鍋谷から、廃村になった山田深道に繋がる道があるようですが、車の通行が困難です。鍋谷から山頂直下駐車場まで車で上がってしまい、駐車場からブナ林の中を下り、深道集落跡を回って、もとの駐車場に戻るコースが推奨です。山頂直下駐車場の少し下にトイレも設置されています。 −−−< 庄川町湯谷の登山口 >−−− 『登山口の定義=車道から山に上る山道の入口』〜だとすると、庄川町側には5つの登山口が存在します。周回登山を計画するならば、出発地として選ぶ登山口は、〜下記のせ姐臠礁榲仍蓋、セ庵覆梁貪仍蓋のどちらか、あるいは、山田側の「二本杉登山口」を選ぶことになります。 ‐牧ダム上流側登山口(仮称、標高約225m):林道牛岳線の入口から国道471号線を500mほど進んだ所(国道沿い)にあります。ちなみに、南砺市利賀村との行政境界付近にあった登山口(庄川町二ツ屋登山口)は廃止されています。 ◆‥鮹川渓流コース入口(林道牛岳線上、標高約280m):林道牛岳線を750mほど入った所にあります。 三合目登山口(林道牛岳線上、標高約335m):昔は「虱潰辻」と呼ばれていた場所だったらしいのですが、少し上に新しい登山口(三合半目)が出来てしまったので、利用者は少なくなっています。 ぁ〇姐臠礁榲仍蓋(林道牛岳線上、標高約400m):庄川側では一番利用者が多い場所です。駐車スペースあり。 ァ〇庵覆梁貪仍蓋(牛岳トンネル手前、標高約500m): 駐車スペースがありますので、ここからの往復登山も良いです。周回登山にするならば、どこから開始しても、車道(林道牛岳線)を歩かざるを得ません。 −−−< 富山市山田(旧山田村)の登山口 >−−− 〇嚇墜蘆の登山口:旧山田村の鍋谷集落の入り口に登山口があります。旧・ユートピアゲレンデの旧鍋谷駅の北東約600mに位置します。旧ゲレンデを昇る林道があり、車で山頂(牛嶽神社)直下にある駐車場まで登れます。(※:雪山シーズン以外はあまり使われない登山口です。) ◆ゝ躋找浩凜好ー場ゲレンデからの登山:ゲレンデは山田小谷、リフト頂上駅は山田若土になります。古い案内板に記載されている『長峰ドリームライン』に相当するルートです(未確認)? 「赤とんぼ広場」:リフト頂上駅(若土駅)横の広場です。 ぁ 嵜卦躋拇仍蓋」:富山市子どもの村様が、登山口の看板を立てられています。新登山道を子どもたちに推奨しているのでしょうか? ァ 崙麕椰登山口」:砺波市庄川町湯山との境界線にあります。 ___【 ルートの周囲にある三角点 】___ ● 二等三角点「鍬崎」:標高986.91m、牛岳の最高所に所在。山頂(牛嶽神社のある所)から西に約400mに位置しています。 ● 四等三角点「牛岳」:標高808.80m、山頂から約900m北(二本杉の300m南)に位置。この三角点の真下には、牛岳トンネルが通っています。 ● 四等三角点「二本杉」:標高795.61m、山頂から約2km北(二本杉の650m北)に位置。新牛岳登山口と二本杉休憩所の中間にあります。 ● 四等三角点「北平」:標高786.43m、山頂から東に800m東に位置。 ● 四等三角点「鍋谷」:標高456.76m、山田鍋谷集落から300mほど南に位置。旧・ユートピアゲレンデの旧鍋谷駅の少し下に所在します。 ● 三等三角点「若土」:標高651.22m、牛岳温泉スキー場のリフト頂上駅です。山頂から直線距離で北東約2.6kmです。登山道を歩くと「若土〜山頂」間の距離は、約3.3kmです。 ● 四等三角点「奥山」:標高632.20m、山頂から直線距離で北約3.2kmです。 ● 四等三角点「山田」:標高520.84m、山頂から直線距離で北東約3.9kmです。「富山市子どもの村」の700mほど南(山側)に位置します。 ___【 牛嶽神社は20社以上! 】___ 「牛岳」の山麓に広がって所在する、牛嶽20社の所在地を調べてみました。山頂に御座します『牛嶽大明神』から近い順に並べました。社名は、大明神さま以外は、[牛嶽社]が5つ、[牛嶽神社]が14つでした。所在する場所は、たいていは(大明神さま以外)、各集落の山側の高台に所在しています。 ゝ輹崑臾誠澄甬躋戮了劃此3市境界)の富山市の側です。山田鍋谷と山田深道(やまだふかどう)の境界線上にあります。山田深道は無人になっていますので、山頂牛嶽社は、鍋谷のものでしょうか? ◆”抻鎧垰嚇墜蘆(やまだなべたに)=牛嶽社 富山市山田谷(やまだたに)=牛嶽神社 ぁ‥彷隼埔雲酊湯山(しょうがわまちゆやま)=牛嶽神社 ァ”抻鎧垰嚇頂山田(やまだいまやまだ)=牛嶽神社 Α”抻鎧垰嚇直谷(やまだこたに)=牛嶽神社 А”抻鎧垰嚇津髻覆笋泙世罅法甬輹崋 ─”抻鎧垰嚇痛辧覆笋泙世泙)=牛嶽神社 富山市山田小島(やまだこじま)=牛嶽神社 富山市山田沼又(やまだぬまのまた)=牛嶽神社 富山市山田白井谷(やまだしろいだに)=牛嶽社 富山市婦中町大瀬谷(ふちゅうまちおおせだに)=牛嶽神社 富山市婦中町道島(ふちゅうまちどうじま)=牛嶽社 富山市婦中町牛滑(ふちゅうまちうしなめり)=牛嶽神社 砺波市東別所新(ひがしべっしょしん)=牛嶽神社 亜‥彷隼垰埣(いちのたに)=牛嶽神社 院”抻鎧塢愧翊鶚谷(ふちゅうまちみさごだに)=牛嶽神社 押”抻鎧塢愧翊上瀬(ふちゅうまちかみぜ)=牛嶽社 魁”抻鎧塢愧翊東谷(ふちゅうまちひがしたに)=牛嶽神社 粥”抻鎧塢愧翊吉谷(ふちゅうまちよしたに)=牛嶽神社 |
コース状況/ 危険箇所等 |
___【 コースの状況等 】___ ● 国土院地図の登山道ルートと現状のルートはだいぶ違いがあります。廃道になっている部分が、幾つかあります。掲載した写真(図)を参照して下さい。 ● 三段の滝登山口に掲示されている新しい案内図(航空写真)では、『湯谷川渓流コース』と『六合目−九合目ショートカットルート』が、省かれています。この2本は、廃道にはなってはいませんが、危険箇所があるようです。 ● 「稜線コース」の五合目(旧ヒュッテ跡)の少し上の部分と、六合目(牛首)の上の部分の2ヶ所、そして、「三段の滝コース」の滝の上の部分〜合計3ヶ所が急登です。 ● 周回登山のコース上の水場についてコメントしますと、稜線ルート六合目(牛首)から、ショートカットルートに100mほどは行ったところに湧き水があるようです。また、三段の滝−二本杉ルートでは、滝の沢水が利用出来ます。 |
その他周辺情報 | ___【 コース近くの温泉 】___ 牛岳の東西に位置する〜富山市山田側の温泉と砺波市庄川町側の温泉をご紹介します。 ● 山田温泉「玄猿楼(げんえんろう)」:閉館後に復活! 富山市山田湯に所在していましたが、残念なことに、2017年2月に閉館しました。山田温泉は開湯1300年、玄猿楼の歴史は60年あまりでした。旧・玄猿楼のそばには『牛嶽社』があります。近隣には、同名の神社が複数あります。 (追記) 2017年5月21日に訪問した際には、閉館された今したが、半年後の2017年8月には、復活(再開)されています。 ● 牛岳温泉「牛岳温泉健康センター・牛岳の湯」 山田川から牛岳温泉スキー場の上がる道の途中に所在します。スキー場の1kmほど手前に位置します。 ・泉質:ナトリウム・カルシウム−塩化物泉(低張性・アルカリ性)、加水・加温あり。 ・営業時間:午前10時00分〜午後10時00分 ・休館日:毎週火曜日 ・入浴料:610円(大人) ・無料休憩室・有料休憩個室:無料・有料(和室)ともに2階です。 ・レストラン雪つばき:営業時間:午前11時00分〜午後2時30分 ・ふれあいの里『ささみね』=キッチン付宿泊施設:宿泊施設です。渡り廊下で健康センターと接続されています。素泊まり=4,150円〜。 ※:富山市の公共温泉施設の入浴料金は610円(大人)、銭湯(公衆浴場)は420円(大人)〜と定められています。入湯税は、自治体(地方行政区)ごとに定められていますので、市町村ごとに料金の差があります。 ● 庄川峡おまき温泉「スパガーデン和園」 小牧ダムの約1km下流に位置します。砺波市/南砺市方面からだと、国道156号線の金屋トンネルを抜けたところにあります。おまき温泉の位置で、国道471号線(手前まで国道156号線と重複)が分岐しています。 ・泉質:カルシウム・ナトリウム-塩化物泉、源泉掛け流し ・営業時間:午前10時00分〜午後9時00分 ・休館日:毎週水曜日 ・入浴料:600円(大人) ・ログハウス(宿泊):4名宿泊一人11,000円〜 ● 湯谷温泉 かなり個性的な宿のようです。小牧ダムの下流200mほどの川縁に浴場があります。 ・泉質:カルシウム・ナトリウム-塩化物泉、源泉掛け流し ・営業時間:午前9時00分〜午後4時00分 ・休館日:毎週木曜日 ・入浴料:500円 ・宿泊料金:4500円〜、自炊(貸間の湯治湯) ※:庄川峡のさらに上流にも温泉があります。湯谷温泉から、5kmほど上流には、庄川峡「長崎温泉」(『北原荘』など数軒の宿あり)。さらに5km上流に、庄川峡「大牧温泉」『大牧温泉観光旅館』があります。 |
写真
‥豎に摸ζ察嵎仝IC」から=国道304号線−県道21号線−国道156号線−国道471号線−小牧ダム上流側にある登山口
◆)摸ζ察崚彷IC」から=国道156号線−国道471号線−小牧ダム上流側にある登山口
)摸ζ察崗杉IC」から=国道472号線−県道377号線−国道359号線−県道59号線−旧山田村地内の登山口
◆)摸ζ察嵒抻垣IC」から=県道31号線−国道359号線−県道59号線−旧山田村地内の登山口
山田側の「二本杉」ないしは庄川側の「三合半目登山口」から周回登山する方々が多いようです。私は、時計回りに進みました。三合半目から林道を下り、湯谷川渓谷コースに進みましたが、途中、藪で遮られ林道に引き返しました。
総歩行距離:約15.2km、累積標高差(+):約920m、所要時間:約7時間00分。通常の周回登山ならば、10km強のコースでした。湯谷川渓谷に寄り道したため、5kmほど多く歩いています。
A:庄川町にあるルート
[啼撒躋拈を進み牛岳トンネルの手前から二本杉に登るルート=(牛嶽ふるさと歩道)
◆[啼撒躋拈の途中の三合半目登山口(仮称)から稜線を登るルート=(稜線ルート)
B:富山市山田にあるルート
ゝ躋找浩凜好ー場ゲレンデあるいは「赤とんぼ広場」からのコース
◆/卦躋拇仍蓋からのルート
山田鍋田から旧ユートピアゲレンデを登るコース
ぁ〇嚇朕柴察覆佞どう)ブナ林散策ルート(※:山頂から下ることになります。)
『登山口の定義=車道から山に上る山道の入口』〜だとすると、庄川町側には5つの登山口が存在します。
‐牧ダム上流側登山口(仮称、国道471号線からの登山口)、◆‥鮹川渓流コース入口(林道牛岳線上)、 三合目登山口(林道牛岳線上)、ぁ〇姐臠礁榲仍蓋(林道牛岳線上)、ァ〇庵覆梁貪仍蓋(牛岳トンネル手前)
二本松の北1kmほどの所の林道上に新旧の登山口があります。登山口の住所は、山田今山田(やまだいまやまだ)です。二本杉まで、車で入れますので、今山田の登山口からの登山者は少ないかも知れません。
古い案内板から、3本の林道を推測してみました。
● 長峰ドリームライン(4.7km):二本杉−富山市子どもの村
● 夢の平スカイライン(8.9km):二本杉−鉢伏山山頂直下−庄川町名ケ原(みょうがはら)−庄川町湯山(県道346号線と重複)
● 林道横住奥山線=横住林道(4.8km):二本杉−高尾山の北部を通行−庄川町横住(県道346号線に合流)
‘鹽三角点「鍬崎」=牛岳山頂に所在、◆〇妖三角点「牛岳」=二本杉の300m南に位置、 四等三角点「二本杉」=二本杉の650m北に位置、ぁ〇妖三角点「北平」=牛嶽神社から東に800m東に位置(山頂から1.2km東)、ァ〇妖三角点「鍋谷」=山田鍋谷集落から300mほど南に位置、Α〇暗三角点「若土」=スキー場の若土駅付近に所在。
山麓の北方向に広って所在する20社をマッピングしてみました。ゝ輹崑臾誠澄↓∋嚇墜蘆、山田谷、ぞ雲酊湯山、セ嚇頂山田、山田小谷、Щ嚇津髻↓┿嚇痛辧↓山田小島、山田沼又、山田白井谷、婦中町大瀬谷、婦中町道島、婦中町牛滑、東別所新、飴埣、栄愧翊鶚谷、寡愧翊上瀬、撹愧翊東谷、管愧翊吉谷
〜のお膝元にある牛嶽神社(牛嶽社)を示してみました。中でも、山田湯(やまだゆ)に所在する牛嶽社が由緒深いです。最近、廃業されたホテル『玄猿楼』そばにあり、ホテルより15mほど高い位置になります。特に、総欅造りの薬師堂が見事です。
牛嶽案内図(3種類)=写真,琉篤眇泙蓮30年ほど前に造られた案内図で、二本杉と林道牛岳線口に所在。写真△蓮10年ほど前に造られた物で、三合半目登山口と、三合半目から林道を1kmほど進んだ所に所在。写真は、航空写真で造られた案内図で、三段の滝登山口に所在。
〜を、城端駅の裏手から見上げました。ちょうど山頂部分に雲が乗っかっていました。2016年11月06日に、登山しています。
● 高落葉山・高清水山〜霧霞の「かすみ坂」を登る・下りは「竜の骨道」〜
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-999002.html
こちらの「池川」が、城端駅の裏手で、「砺波山田川」に合流しています。ここで、県道21号線に入り、「井口−井波」経由で、国道156−471号線に進みました。しかし、「庄川」を渡る直前で通行止めにあい、庄川町の『牛岳ふるさと歩道』に行けませんでした。急遽、富山市山田の山田温泉スキー場側の登山口に向かいました。
〜から見た『牛岳』。婦中町鶚谷(ふちゅうまちみさごだに)にあるぶどう園にお邪魔しました。『山に近づき過ぎるとその山が見えなくなる』〜の前に眺望しました。
山田湯の入口にあるパーキングです。庄川町側からのアクセスルートには、あまり、トイレ休憩の場所がありません。富山市山田側には、ここ夫婦岩Pの他、牛岳温泉スキー場セントラルゲレンデ、リフト頂上若土駅横の赤とんぼ広場、牛岳山頂Pの下部〜の4ヶ所にトイレが設けられています。
『ユートピアゲレンデ+ロープウェイ』と『牛岳ハイツ+てんころの館』は廃止されています。また、『牛岳青少年旅行村』は、牛岳パノラマオートキャンプ場『きらら』に生まれ変わっています。
夫婦岩の由来=山から落ちてきた2個の石、過日、道路工事で埋められてしまった物を、掘り起こしたという。富山藩第十代藩主『前田利保公』の歌碑=入湯の折に唄われました。また、『利保公』は山もお好きであられました。金剛堂山の前金剛と中金剛の中間のピークにも『利保公』の歌碑があります。
南砺市消防団城端方面団南山田分団2〜の写真と並べてみました。南山田分団2は「城端駅」の裏手に所在します。かって、城端の近くにも別の山田村があったので、『山田』の名が残されています。
山田中核型地区センター(旧・山田総合行政センター)を50m過ぎた所に山田橋が架かっています。欄干の親柱が、牛岳をイメージした造りになっています。牛岳温泉スキー場に行くには、地区センターの後ろ側を上がる道に進みますが、この橋の奥にある牛嶽社(山田湯)と旧・玄猿楼ホテルを見てきます。
マメ科ハリエンジュ属。和名は「ハリエンジュ(針槐)」です。明治6年に、アメリカより渡来しました。春の山で白い花を咲かせる樹としては、目立つ花です。ちなみに、『アカシヤ蜂蜜』は、本物の「アカシヤ(マメ科アカシア属)」ではなく、この偽アカシアから摂れた蜂蜜のことです。
2017年2月に閉館したばかりです。お仕事をされている方々がいらっしゃいました。閉館の作業がまだ続いているみたいです。この地での日帰り入浴は、牛岳温泉健康センター(スキー場手前の山田赤目谷に所在)で入湯できます。『利保公』にならい、一句、言上されてはいかが?
旧・玄猿楼のすぐ隣りにあります。少し高台になっている場所で、旧・玄猿楼の玄関横に上る階段があります。また、県道224号湯八尾線(県道59号線から分岐)を上がると、神社の前に出ます。
2年ほど前、鍋谷の神社前に車を止めさせてもらったことがあります。この社からスノーシューを履いて旧ユートピアゲレンデを上がり、登頂しました。この時は、ボーダーの方々がつけられた踏み跡が沢山あり、登りの助けになりました。(2015年2月21日の撮影)
※:かって、『山田村』は2つありましたので、山田郷総社も2ヶ所にあります。ここの山田郷総社牛嶽社(富山市山田鍋谷)と、南砺市是安(これやす)の山田郷総社神明宮です。
〜で県道59号線から県道346号線に入ります。この県道346号線は砺波市庄川町横住まで続いています(※)。ここの少し手前で、山田温泉病院の下を通り過ぎています。※:実は、県道346号線は、牛嶽温泉スキー場のところで一旦、途絶しています。スキー場の北1kmほどの場所に県道がワープしています。山田今山田を西に進み、砺波市に入り、庄川町横住で終点です。
県道59号線の起点(山田鎌倉)から、約1.3km上がってきました。初日(下見の日)の2社目です。ここからあと2kmほど上るとスキー場です。私の調べた範囲では、牛岳の周囲にある牛嶽神社(牛嶽社)は20社あります。うちわけは〜富山市山田=10社、富山市婦中町=7社、砺波市=3社〜です。
〜ついています。同属の「シロツメクサ(白詰草)」の花茎には葉っぱがつかないのが、両者の大きな違いです。ムラサキツメクサ(紫詰草)には、白い花の咲く「シロバナムラサキツメクサ」という変種もありますが、「シロツメクサ」とは、葉の付き方で区別がつきます。
キク科コウゾリナ属。「ブタナ(豚菜、キク科ブタナ属)」や「イワニガナ(岩苦菜、キク科ノニガナ属)」の花と似ています。3者は葉っぱで鑑別出来ますが、花の部分だけで見るなら、「コウゾリナ(剃刀菜)」の総苞が、黒っぽい緑色なので、他者と区別することが出来ます。
実は、不老閣(この地に移築された温泉宿)の後に、牛岳温泉健康センターの玄関があります。現在は『ささみね』の玄関ホールが、健康センターの玄関になっています(渡り廊下で接続)。
α−リノレン酸などを多く含む「エゴマ(荏胡麻、シソ科シソ属)」の栽培工場です。2014年から操業しています。温泉熱や太陽光発電などを活用した完全人工光型植物工場です。エゴマの健康増進効力を利用して地域の活性化に貢献しています。
オートキャンプ場の前を通り過ぎ、若土駅(リフトの頂上)の手前から眺望しました。奥の方に中能登の「石動山」、その手前には、能登半島の付け根に位置する「二上山」です。
ここは、若土駅のある場所です。若土駅の背後(南側)にあった「ユートピアゲレンデ」は平成18年から休止しています。移動手段であったロープウェイも撤去されています。この「牛岳ハイツ・てんころの館」も平成25年春に廃止されました。ちなみに『てんころ』とは、富山弁で「馬鈴薯(ジャガイモ)」のことです。
「シャワー・トイレ・ミニキッチン付」〜のバンガローが5棟あります。若土駅の少し下に位置していて、パラグライダーも楽しめる場所にあります。
サギゴケ科サギゴケ属。花ビラが特徴的です。上唇は2裂、下唇は3裂しています。よく似ている同属の「トキワハゼ(常盤爆)」の花は、より小さく横に這う枝を出しません。
次に、「新牛岳登山口」を下見してきます。若土駅から西に1.1kmほど進んだ所で、分かれ道です。ここから左の道を900m進むと「二本杉登山口」になります。右手の直進する道は、かっては『夢の平スカイライン』と呼ばれていた道に相当します。
現在地より右手(直進)に500m進むと「新牛岳登山口」があります。また、新登山口の手前300m(ここから200m)には、展望台と旧登山口がありますが、旧道に入っても300m位で左手の道に合流してしまいます。
ここから登山開始すると、四等三角点「二本杉」のあるピークを通過して「二本杉登山口(休憩所)」に至ります。そこからさらに、牛岳山頂を目指すのも良いかもしれません。なぜなら、牛岳山頂からは、砺波平野と医王山は見ることが出来ませんが、四等三角点「二本杉」のあるピークからは、見ることが出来るはずです。
東方向の眺望があります。『若土駅』が輝いて見えます。後方には、神通川第2ダム(神二ダム)の少し東側に位置する『小佐波御前山(おざなみごぜんやま)』が確認出来ました。
「新牛岳登山口」と「二本杉に向かう林道の分岐点」の中間に所在します。「二本杉に向かう林道」が完成する前までは、牛岳登山の中心的な登山口であったのかも知れません。
展望台から、「呉羽丘陵」をズームインしました。富山県は、この丘陵を境界として、呉西と呉東の2地区に分かれています。牛嶽大明神から「呉羽丘陵」まで山地が伸びていますので、ここ牛岳が、越中国を二分しているのかも知れません?
能登の最高峰です。加賀藩の金山がありました。また、金沢の地名の由来も砂金の採れる沢があったからです。もしも、戦国時代にもっと金塊が採れていたら、黄金立国の『金沢幕府』が成立していたかも?
下見からの帰り道は、県道59号線を北上してきました。県道377号線に入り、小杉ICで北陸道に乗るつもりが、間違って国道472号線を通ってしまいました。途中の山間で、カモシカと遭遇しました。ちょっと危なかったです。(※:ドライブレコーダーの映像です。)
登山当日(5月21日)は早起きして出発しました。七尾から能越道を南下、小矢部砺波JCTから北陸道に入り、小杉ICで降ります。この朝陽は、能越道「県境パーキングエリア」で撮影しました。この日(2017年5月21日)の日の出時間は4時40分でした。
『稲葉山』を見るために、このPAに立ち寄りました。稲葉山は砺波平野の北西部に位置し、3基の稲葉山風力発電所のブレードタワーが目立つ山です。牧場や公園が整備されていて、グループでのレクレーションでよく利用されています。
寝そべっている「うし(牛)」に喩えると、南砺市の方向に頭を受けていることになるのでしょうか。そしたら、毎冬、牛岳温泉スキー場では、「牛のお尻」を滑っていることに?
(※:2016年3月の撮影)
二上山にある『守山城趾』を見学に行った時、そこから、『牛岳』も見ました。牛岳の山頂は、一番高い所ではありません。牛嶽神社のある位置(約970m)が山頂で、最高所(987m)は、二等三角点「鍬崎」のある場所です。
(※:2016年3月の撮影)
眼下には、高岡の町並みが広がっています。高岡古城公園、志貴野高等学校が入居している「ウイング・ウイング高岡」、ウイング高岡の後方に「高岡駅」、さらに奥に、北陸新幹線の「新高岡駅」。牛岳の後から、金剛堂山が頭(山頂)を出しているのですが、霞んで見えていません。また、牛岳の右手(西側)にある「P863m」のピークの後方には「人形山」があるはずです。
スイカズラ科タニウツギ属。「二本杉に向かう林道」に入りました。2日目の最初の花です。この花は、太平洋側ではあまり見られないそうです。「谷空木は日本海側の特産?」です。
休憩舎の横から上がる山道は、山頂行きルートです。右手の道は、旧「三段の滝−二本松ルート」だった道で、現在は行き止まりです。その道に入った所ですぐ下る山道が、今の「三段の滝−二本松ルート」です。
「林道牛岳線」は、1989年の開通です。2008年?開通の「林道横住奥山線」も描き加えました。林道横住奥山線、夢の平スカイライン〜の2本とも、砺波市側で、「県道346号山田湯谷線」に接続しています。
[ 二本松−山頂−国道471号線(庄川渓谷)−湯谷川渓谷コース−三段の滝−二本松 ]〜を計画していましたが、当てが外れて、山頂から国道471号線に真っ直ぐ下るルートがありませんでした。
それにしても、現在の二本杉には、立派な車道が通っています。私は、たびたび、「二本杉」のことを「二本松」と言い間違えてしまいました。お杉さまに対しては、おそ松さま(お粗末様)でした?
イヌサフラン科ホウチャクソウ属。1本の茎の先に白色の花が2個、咲いていました。通常、1本に1つの花ですが、20株に1つくらいの割合(私見)で、1本に2つの花がつきます。
ツツジ科ツツジ属。他のミツバツツジの雄しべの数は5本ですが、こちらのは10個の雄しべになります。また、ミツバツツジの仲間は、ヤマツツジと比べると咲く花がまばらです。花がビッシリ咲くヤマツツジよりも、何となく上品な感じがします。
イワウメ科イワウチワ属。同科他属の「イワカガミ(岩鏡、イワウメ科イワカガミ属)」と感じが似ています。両者の葉っぱはそっくりですが、イワウチワの葉の先端が、少し欠けているのが違いです。
「二本杉−牛嶽大明神(山頂)」ルートの中間地点になります。[ 二本杉(標高740m)−0.6km−鍋谷ブナ林(標高892m)−0.6km−山頂(標高970m) ]
〜を見下ろしました。駐車場まで下りて確認しませんでしたが、深道ブナ林散策路の入口が駐車場の南側(画面の右下)にあるはずです。この駐車場に車を停めて、ブナ林の中を下り、深道(ふかどう)集落跡を回って、ここに戻るコースが推奨されています。
〜上がらせていただきます。標高約970mの牛嶽山頂になります。牛岳の最高所は、西に延びる稜線を400m進んだ所になります(二等三角点「鍬崎」のある位置:標高986.91m)。
〜の祠の中に納められている石像が、富山市になった旧山田村+砺波市になった旧庄川町〜の指定文化財『彫刻』に登録されています。座牛の背に座した大国主命の石像なのですが、御神体なので、人間は神主さんであっても、見ることは出来ないはずです?
この由緒は、山頂休憩所の床に置かれていました。由緒の書かれた石碑が、大明神さまの横にあるのですが、難しい字で書かれていましたので、私はこの古い由緒書きで代用させていただきました。
この写真は、ハイライトのレベルを落とし、彩度をかなり上げたものです。このままここで、夕方まで待つと、夕陽で紅く染まった立山連峰が浮かび上がることでしょう。
宝達山の手前あるのが「砺波平野」です。小矢部川と庄川の扇状地が、広がって平野になっています。加賀藩時代からある『散居村』が、現在も風情を醸し出しています。
眼下の山域には、牛岳に繋がる林道が通っています。『夢の平スカイライン』と『林道横住奥山線』は、「二本杉」で繋がっています。また、夢の平スカイラインの北側には、『県道346号山田湯谷線』が通っていて、牛岳の北麓に向かっています。
以前、白木峰−小白木峰〜を大きく周回登山しました。
● 白木峰「バイオトイレはいつまで?」
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-748251.html
以前、前金剛−中金剛−奥金剛〜を大きく周回登山しました。
● 「天竺の郷」から登る「金剛堂山」
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-702198.html
以前、人形山−三ヶ辻山〜を往復登山しました。
● 雲海に浮かぶ「中根平」から登る「人形山・三ヶ辻山」
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-754182.html
〜までの峰々は、石川と岐阜・富山との県境に並んでいます。『笈ヶ岳』の山頂が、ちょうど「三国境界(3県の境目)」になっています。画面の右端に見えている『猿ヶ山』は、富山県の五箇山の近くにある峰です。名前のよく似た『猿ヶ馬場山』は、岐阜県の白川郷のそばにあります。この写真の1つ前の写真に『猿ヶ馬場山』が写っています。
牛嶽大明神の祠の横にある写真の立て札です。ここ牛岳山頂は、三市境界(砺波市庄川町・南砺市利賀村・富山市山田鍋谷)になっています。行政区域の境界を示す杭(境界標)は、あたりには見当たりませんでした。
この時点では、庄川渓谷を通る国道471号線に、ほぼ一直線に下山するつもりでした。そして、林道牛岳線の入口から登り返し、湯谷川渓谷ルートを登り、二本杉に帰還する計画でした。顛末は後出しますが、登山道が、この計画を許してくれませんでした。
両者は、雄しべの集まり方が違います。タムシバの雄しべは、中心の花頭から、外側に開くように丸くなっていますが、コブシの場合は、中心集まり円筒状になっています。
牛岳の最高点まであと230mです。標識には「牛嶽三角点(鍬崎)」と標示されていますが、そこにあるのは、二等三角点「鍬崎」です。牛岳トンネルの直上に位置する場所には、四等三角点「牛岳」が存在しています。さて、右手に進むと六合目にショートカット出来ますが、何ヶ所か崩落しているところがあるらしいです。
〜富山平野(呉東平野)が広がっています。井田川(神通川の支流)と神通川が並んで流れています。井田川は、「富山大橋」の架かっている手前で、神通川に合流しています(画面の左上)。
〜です。手前の通信設備の立っている峰は、『高峰』です。よく似た名前の峰で、上市町にあるのは『高峰山』です。上市の高峰山は「大辻山」北西約3.4kmに位置しています。
ツバキ科ナツツバキ属。夏になると、白い花が咲きます。印象的な木肌をしています。樹皮の色は帯紅色で、触るとツルツルしています。「サルスベリ(百日紅、ミソハギ科サルスベリ属)」の樹皮とよく似ています。
〜に到着。以前は、七合目あたりに、西方向に降りるルートが分岐していあたはずですが、廃道になってしまったみたいです。進行方向を北向きに変え、ここ牛首に下りて来ました。
作業用の林道はこの先で、100mほどで、林道牛岳線に合流しています。その合流点は、ここ助平辻の200m下にある登山口(3.5合目)から150mほど牛岳トンネル側の位置です。
標識では、林道牛岳線が『ふるさと遊歩道』になっていますが、この案内図(3種類の案内図の中で2番目に古い物)では、「ふるさと遊歩道」は、湯谷川渓谷コース−三段の滝−二本杉−山頂−稜線コース〜となったいます。牛岳線は、ふるさと歩道とは別に、広域基幹林道として図示されています。たぶん、現在は、『林道牛岳線−三段の滝−二本杉』のコースを『ふるさと歩道』と呼ばせたいのではないでしょうか?
ウシ科カモシカ属。彼(彼女?)は林道の傍にいましたが、慌てて30mほど離れて、こちらを眺めていました。私は、3日前にも、婦中町の国道472号線で、カモシカに遭遇しています。2体とも性別は分かりません。外見での性別判定は無理で、糞中DNA解析という方法が有効らしい。
アカネ科ヤエムグラ属 。同属の「クルマムグラ」とそっくりです。クルマムグラの葉っぱが、少し細くてツルツルしている(毛が無い)ことが、違いです。また、クルマムグラの葉は、上部の葉が6輪生で、下部が6〜8輪生になります。一方、こちらのオククルマムグラの場合は、上の葉も下の葉も6輪生です。
GPSで確認すると、トンネル手前までの残されたルートは600mでした。ぬかるんだ上り坂で、藪に被われています。藪漕ぎして上がる自信がなく、ここで引き返すことにしました。(カモシカではない)別の人の足跡が残されていましたが、同じようにここで引き返していました。
イラクサ科ウワバミソウ属。雌雄異株です。雄花には、花茎がありますが、雌花は茎を持たない花(花茎なし)です。今が旬の山菜です。茎の部分を『ミズブキ』と呼んで、食されています。
「三合半目登山口」にある案内図には、この湯谷川渓谷コースが、『牛嶽ふるさと歩道』のコースになったいましたが、現在は、「ふるさと」ではないみたいです。
〜に戻りました。ここから、林道を1.7km歩いて、トンネル手前で「三段の滝」に上がります。予定より、歩行時間が伸びたので、先ほどの「女滝」の近くで沢水を給水しました。私は生水でも大丈夫でしたが、皆様は、気を付けて下さい。
マメ科フジ属。つるが右巻き(上から見て時計回り)と左巻きの2種類があります。右巻きの藤は「フジ(ノダフジ)」、左巻きの藤は「ヤマフジ(ノフジ)」〜と区別されます。
〜葉が出ています。ウワミズザクラの花序枝には、葉がつきますが、「イヌザクラ」の花序枝には葉がつきません。ここで、出会った方に、お花見をしながら、三段の滝コースの状況を教えていただきました。(※:その節はありがとうございました。)
〜がようやく現れました。12年前に、湯谷川渓谷コースを登った時には、この展望台を見た記憶がありません。恐らく、当時の「渓谷−三段の滝コース」が、現在より西側を通っていたため、見えにくかったのだと思います。
「三段の滝登山口」に掲示されていました。たぶん、幾つかある案内図の中で、一番新しい物だと思います。〜三段の滝登山口−二本杉−大明神(山頂)−鎮座辻(九合目)−牛首(六合目)−旧ヒュッテ跡(五合目)−三合半目登山口(仮称)〜というコースが提示されています。ここでは、「湯谷川渓谷コース」と[鎮座辻(九合目)−牛嶽三角点「鍬崎」−六合目]ルートの2本が描かれていません。
〜をズームしまいした。倶利伽羅峠が見えました。峠なのですが、周りにある「源氏ヶ峰」や「砺波山」より標高が高く、『倶利伽羅山?』と呼びたいくらいです。峠には、倶利伽羅不動寺(標高277m)があります。古戦場で有名ですが、八重桜が綺麗な山です。
〜を見下ろしました。「湯谷川渓谷コース」からの道が繋がっていますが、なんの標識もありません。登りではなく下りなら、藪漕ぎがあったとしても、下の渓谷コースに降りるかもしれません。
〜シャッターチャンスを逃しました。湯谷川橋から150mで三段の滝に着きましたが、美男美女の若者グループが、滝で涼んでいました。私は、彼らに見とれてしまって、カメラの出番の逸しました。
〜が辛いです。急登は過ぎたのですが、疲労困憊していて一旦座り込んでしまうと、なかなか動き出せませんでした。砺波の『平野』を見て『平き野』、『へいきヤ』〜と自分に言い聞かせました?
左手(西方向)に、「林道横住奥山線」が下っています。4.8km先の庄川町横住を過ぎた所で、県道346号線合流し、さらに、346号線を1kmほど南下すると庄川町湯谷に至ります。
〜「牛岳」が、画面の右手(南方向)にあります。画面左手(北東方向)に若土駅が見えていて、その後方の平野部が、富山市街になります。画面の中央辺りには、「黒部五郎岳」が位置しています。
〜もきれいです。平野部には、常願寺川のそばに立つ『富山地区広域圏クリーンセンター』が見えました。
雪山の毛勝には、以前、友達と登っています。以下は、私が、初めてアップした記録です。
● 毛勝山in片貝山荘 〜雪と山と谷そして酒池肉林ざんまいの巻〜
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-638340.html
〜クリーンセンターの展望室から、以前、遠望しています。
(※:2017年1月26日の撮影)
● 尖山=「立山町のピラミッド」〜スノーシューハイク=「ちょっと大変な周回登山」〜
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1051893.html
「三段の滝」で出会った若者たちも、登山完遂していました。私は車で、国道471号線の通っている庄川町湯谷に移動して、登山口などの状況を調査してきます。
砺波平野の南部(南砺市側)です。ちなみに、『何度見ても良い・眺め』と、『何度見ても・良い眺め』〜はニュアンスが違います。後者の『良い眺め』は天候不良では成り立ちません。
湯山の牛嶽神社を探しますが、分かりません。たまたま、『眞行寺』のほうから、品のある奥様が出てこられたので、おたずねしました。その方は、坊守(大黒)様だと思います。手短に、神社の場所と、牛嶽の謂われなどを立ち話で教えていただきました。(※:その節はお世話になりました。)
県道346号線から、山側に50m入った所の高台でした。境内には、「ウマノアシガタ(馬の脚形、キンポウゲ科キンポウゲ属)」が群生していました。これも山野草と考えれば、神様のお花畑です。
〜に出ました。左折して、牛岳登山口を見てきます。また、右折して藤橋を渡ると、国道156号線に合流します。国道471号線は、石川県羽咋市から岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯までの道です。実に6本の国道と重複している奇妙な国道です(国道249−159−156−472−360−41号線と重複)。
〜の袂には「ぼんさん山休憩所」があります。眺めの良い場所に足湯のある休憩所です。一段下になっている場所には、庄川峡おまき温泉「スパガーデン和園」があります。ログハウスに宿泊できます。
〜の入口(湯山集落口)を振り返りました。富山市山田鎌倉(牛岳温泉スキー場への登り口)が起点で、ここは終点です。この県道は、牛岳の北麓側を通ってきています。
古い案内図が残されています。同じ物が、「二本杉登山口」にも残存しています。この広域基幹林道は、富山市八尾町乗嶺(やつおまちのりみね)が始点で、ここ湯山が終点です。
林道牛岳線の入口から、国道471号線を500m進みました。国道から外れ、庄川渓谷に下った所には吊橋があります。きっと昔の登山者は、国道471号線が開通する以前は、吊橋で湯谷川を渡り、この登山口から、牛岳山頂を目指していたのかも知れません。ここには駐車場がないので、将来廃止される登山口かも知れませんが、雪山の牛岳では、良い取りつき場所になっているみたいです。ちなみに、この国道の先の南砺市利賀村との行政境界付近にあった登山口は廃止されています。
片道30分で、上流にある「大牧温泉」まで、舟で遊覧できます。長崎大橋まで往復の短縮版の遊覧コースもあります。このあと、小牧ダム直下にある「湯谷温泉」に入湯しようかと思っていましたが、今回は疲れすぎました。ゆらゆらした湯船(※:私の心の中に浮かぶ舟の事です)が転覆しないうちに、帰ります。〜長らくご覧頂いてありがとうございました。
装備
個人装備 |
小型ザック
ストック
キャップ
軍手
ナルゲンボトル
スマートホン
GPS
一眼レフデジカメ
予備電池
ガベッジバッグ4L(携帯トイレ)
ストームジャケット
タオル3本
おにぎり5ヶ
水2L
|
---|---|
備考 | 晴れていてもぬかるむ場所もあり、スパッツ必要でした。今回、予定外に長丁場になり、持参の水が足りなそうになったので、「女滝」近くで、沢の水を補給しました。 |
感想
___【 良かったこと 】___
● ルートを誤りましたが、何とか、周回登山を成功させました。
● 『良い眺め』を、十分堪能できた。
● 2日間(下見も含めて)の探検で、多くのことが判った(牛岳の情報が増えた)。
___【 悪かったこと 】___
● 湯谷川渓谷コースが登れない可能性を考えていれば、「二本杉(標高720m)」からの開始より、湯谷川渓谷コース口(標高280m)に車を停めて、消耗する前に(最初に)渓谷コースに挑んだ方が安全だった〜と後から思った。
● アフターは、時間の余裕があったので、「牛嶽神社巡り」や、「温泉探訪」をもう少ししたかったが、疲労困憊しすぎていて叶わなかった。
___【 最後に 】___
純粋に登山や散策を楽しんだ〜と言うより、自分にとっては、調査登山や観光の下調べ〜などが、目的になってしまった様な感じが強くなってしまいました。この「牛岳」は、富山県と石川県では人気の山ですが、登山の情報が少ないです。私は、昔、牛岳温泉スキー場に通っていた時期もあったので、登山を趣味とする前から思い出深い山です。ちょと、『牛岳通の自分』になりたいと言う思いで、どっぷりはまった山行(探検+探訪)を実行しました。
___【 近隣の山行記録のリンク 】___
最近(ここ半年くらいで)、行った山行の記録です。以下の2本とも富山の名峰です。
● 尖山=「立山町のピラミッド」〜スノーシューハイク=「ちょっと大変な周回登山」〜
2017年01月26日
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1051893.html
● 高落葉山・高清水山〜霧霞の「かすみ坂」を登る・下りは「竜の骨道」〜
2016年11月06日
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-999002.html
___【 リンクの追加(2017年6月23日) 】___
今回、「牛岳」から越中国(富山平野)の中央を南北に伸びる『呉羽丘陵』を眺める事が出来ました。「牛岳登山」の次に、「呉羽丘陵」を精査(踏破)してきましたので、追加で報告します。
● 越中国『呉羽丘陵』〜呉羽山から城山(白鳥峰)さらに杉谷まで縦走〜
2017年06月11日
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1156434.html
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この記録に関連する登山ルート
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