南アルプスの名峰を一筆書きで食べ尽くし!


- GPS
- 152:00
- 距離
- 64.6km
- 登り
- 7,186m
- 下り
- 7,676m
コースタイム
13:36夜叉神峠登山口ー14:42夜叉神峠小屋・テン泊
行動時間ー1時間6分
二日目 15040m・標高差722m
5:44夜叉神峠小屋ー8:15苺平ー8:32辻山8:49ー9:20南御室小屋ー10:40砂払岳ー10:55薬師岳小屋ー11:22薬師ヶ岳ー13:02観音ヶ岳ー13:29地蔵岳14:02ー15:01高峰ー15:54白鳳峠ー16:34崩落地ー17:00広河原峠ー17:35早川尾根小屋・テン泊
行動時間ー11時間1分
三日目 10880m・標高差−436m
5:27早川尾根小屋ー8:00アサヨ峰ー9:08栗沢山ー10:07仙水峠10:22ー11:47駒津峰ー12:44甲斐駒ケ岳13:12ー13:44摩利支天ー14:43駒津峰ー15:27双児山ー17:20北沢峠ー17:43長衛小屋・テン泊
行動時間ー11時間48分
四日目 12160m・標高差10m
5:37長衛小屋ー5:51北沢峠登山口ー7:27大滝頭ー8:30小仙丈ヶ岳ー9:38仙丈ヶ岳9:54ー10:27大仙丈ヶ岳ー12:54伊那荒倉岳ー14:29横川岳ー14:50野呂川越ー15:43両俣小屋・テン泊
行動時間ー9時間50分
五日目 5760m・標高差900m
6:33両俣小屋ー6:38両俣合流点ー左俣沢遡上ー8:07左俣大滝ー10:12中白根ノ頭ー11:17両俣分岐ー11:39北岳12:20ー13:06北岳山荘小屋泊
行動時間ー5時間52分
六日目 12800m・標高差−1200m
5:43北岳山荘ー6:43北岳7:28ー8:04北岳山荘8:20ー8:55中白根山ー9:55間ノ岳10:16ー11:15農鳥小屋ー12:10西農鳥岳ー12:56農鳥岳ー13:55大門沢降下点ー16:08大門沢小屋・テン泊
行動時間ー10時間48分
七日目 5760m・標高差834m
5:17大門沢小屋ー6:50取水ダム吊り橋ー7:12林道終点休息所ー7:34奈良田ゲート登山口
行動時間ー2時間17分
バス移動
9:00奈良田ゲートー9:45広河原10:20ー11:04夜叉神峠登山口
天候 | ほぼ快晴、11日だけはアラレと雷! |
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過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
昨年9月より早川尾根の大規模崩落により登山道が消滅!通行止めで復旧は未定です!崩落尾根の反対側に仮の巻道がありますがあくまでも自己責任でお願いします! 両俣小屋上から北岳直下への左俣ルートはバリエーションルートです、橋等が無い渡渉や川原を歩くところが多数あり、雪崩や増水によると思われる数多くの倒・流木等がルートを塞いでいます! 雪解けや降雨で増水していると完全に通行不能となりますので状況判断とルーファイできる方のみ自己責任でお願いします! 特に北岳側からの降下の場合、左俣大滝まで降りて通れないと再び登り返すことになりますので慎重な判断をお願いします! |
その他周辺情報 | 芦安の温泉 天笑閣に寄った、つるつるになる美人の湯でした! 今回の山行で撮った写真が2237枚、動画が94カット!参考になればと写真の半分は上げてます!だから凄く重いです!(笑) スライドショーは1秒間隔でも30分掛かります!(´д`) |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
装備
備考 | 着替え・ランタン等モノを持ちすぎた、燃料ガス大小一個では使い切ってしまったので不足! |
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感想
登山口へのアクセスが困難なので、今まで黒戸尾根からの甲斐駒ケ岳しか行ってなかった南アルプス!
どうせ行くなら一回で味わい尽くそうと昨年より計画していたのだが、諸事情と天候とのマッチングが合わず、今夏の広河原から夜叉神の道路崩壊により8月末まで通行止めになった事もあって延びのびとなっていたが、九月に入ってようやく天候が良くなってきたので長期縦走を決行することにした!
9月7日午前2時、高知県の自宅からピンクのライフで出発!(笑)約800km!途中京都で友人と面会し13時頃夜叉神峠登山口に到着!
あらかじめ山梨県警にヤマレコメールで送っておいた登山計画書の実行届けを登山口に投函して今夜のテン泊地の夜叉神峠小屋に向かった!
山小屋までの登山道は噂に聞いた南アルプスの野趣溢れた趣は無く?(笑)段差もないようなすごく歩きやすい道で拍子抜け!これは楽勝か〜?(^-^)これはとんでもない間違いだとこのあとで思い知ることになる!(>_<)
実質の登山初日は辻山から、北岳がほぼ真西の雲の上に浮かんでいます、辻山から南御室小屋方向に尾根を辿ろうとしたがなんか林があって無理っぽい?!元戻りして近道でルートに復帰して正解!間違ったかな?と思ったときは戻るに限りますね〜!
途中の薬師岳小屋のお姉さん二人と話してると、これから私の行こうとしてる早川尾根は昨年9月に尾根北東側の大規模崩落で登山道が消滅!通行止ですよ〜!
まさかの白鳳峠から一度広河原に降りて広河原峠に登り返し〜?!(>_<)いつもながらのリサーチ不足が露呈!!
標高差1000mの広河原に降りて又登るくらいなら現場を直接見に行く価値は十分あると判断!
不安を抱きながらも地蔵岳のオベリスクの途中まで行ってみたりしたあと、自己責任で通行禁止のバリケードをかいくぐり行ってみると尾根の南西側に仮ルートがついてました!崩落箇所は岩盤に載っていた表土が完全に滑り落ちて岩がむき出し!簡単には復旧できそうにはありませんでした!
仮ルートは尾根の反対側なので危険は無いと思うが、もし通られるなら、あくまでも自己責任でお願いします!
広河原峠のバリケードも脇をすり抜けて早川小屋へ、途中ワンちゃんの散歩してた小屋の方に出会って一安心!
テン場には広河原から反対方向に廻ってる二人のパーティーの先客がいて尾根崩落の状況聞かれたので通れないことはないが自己責任でね、とアドバイス!
翌日はアサヨ峰と栗沢山を越えて500m下の仙水峠に下って又駒津峰に登る!(>_<)
甲斐駒ケ岳は流石に20kgザックはきついので駒津峰にデポです!
駒津峰から一度降りて登り始めるとエラくきつい岩登りの連続が山頂まで続く、とてもじゃないがあのザックを担いでは無理だった!途中で抜いた人が帰りは巻道で?!後で知ったが、私が登ったのは直登ルートだった!(笑)
山頂では一番高そうな岩に登って記念撮影!(^-^)ちょっとガスってて残念でしたが、ほとんど見えなかった前回の黒戸尾根の時よりは随分マシ!(笑)
ついでに、前回は行かなかった摩利支天にも登って黒戸尾根の宝剣岩を見てきた!
駒津峰に戻って双児山から北沢峠下、今日のテン場の長衛小屋へほぼ800mを降りたが足腰に堪えた!
甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳のベースキャンプに利用される長衛小屋はテントも沢山設営されてます!
翌日二合目登山口から登り始めると、同じ方向に行くテン泊らしい方と少し話しながら歩いたが相当の健脚のようで、お先に〜ってあっという間に見えなくなった!(>_<)
今日の日程は長衛小屋1990mから笠ヶ岳3033mに登って上り下りを繰り返して2000mの両俣小屋です!きつかったのは前半の上りより後半の地味な上り下りと野呂川越から小屋までの激下り!
歩く人が少ないのか登山道に被ってるハイマツなどの枝や根っこが足やザックに絡みついて歩きにくい!
またもやヘトヘトで15時半頃両俣小屋のテン場に着くと今朝の方が既に寛いでいた!(>_<)
テントは翌日は天気が悪そうなので後片付けにも都合良さそうな木立の下に!
翌日のルートは当初野呂川越を登り返して間ノ岳から北岳山荘の予定だったが、降りてきた激下りは登りたくない!
河の流れを見てみると水量も多くない模様なので、他のレコではあまりお勧めで無いらしい左俣ルートもいいかな?両俣小屋からならもし渡渉出来ないところに出くわしても戻るのは易しそう!?って事で急遽コース変更です!
周囲の状況が掴めるように十分明るくなる6時頃出発です、両俣合流点の渡渉だけは飛べそうな石が無かったので靴を脱いたが、他は何とか飛び石を見つけて渡れた!苔が着いた石は滑るので注意です!
左俣ルートは一般登山道では無いのでマーキングや経路の整備はあまりされてませんが注意して周りを見渡せば必ずどこかに踏み跡やマーキングが見つかります、どうしてもない場合は逸れてるので無理して突き進まず、確かなところまで戻り探しましょう!
左俣大滝の近くは雪崩や増水などでの倒・流木がコースを遮ってますのでわかりにくいです!
左俣大滝から中白根ノ頭までは樹林帯の激登り、転倒・転落しないように注意しましょう!
中白根ノ頭まで上がれば視界が開けて昨日歩いた仙丈ヶ岳から仙塩尾根などが眼前に広がり、今日はあいにくガスってますが、天気が良ければ見上げると北岳も頭上にそびえるのが見て取れるハズです!
わりかし順調に上れたので北岳山頂まで約5時間でした!しかしガスで周りは何にも見えず証拠写真を頼もうにもだ〜レも来ません!仕方なくスマホで自撮り(笑)
一時間近く居たがパラパラ降ってきたので北岳山荘に向かいます!ガスの合間から見えた山荘は近くに見えたのに降りてみるとなかなか着かない!そのうち落ちてくるモノがアラレに変わってきました!
まだお昼頃なので時間的には間ノ岳を越えて農鳥小屋まで行けそうなんですが、アラレが降ってくるということは上空に強烈な積乱雲が発達してる??尾根上では落雷の危険が大きく、緊急避難で北岳山荘の小屋泊に決定!
やっぱり小屋泊はゆっくり出来て暖かい!食事も美味しいく二杯もお代わりしてしまった!(笑)
夜中にはザーザーと屋根にアラレの降る音がしていた、館内放送で落雷の危険があるので外には出ないようにとお達しが出た!
翌朝起きると雲の隙間から朝日が差していた、下は雲海、山頂はガスの中だったがもうすぐ晴れると踏んでカメラとゴープロだけ持ってもう一度北岳山頂へ、降りて来る人の話ではガスって寒かったらしいが登っていくうちにガスも晴れて山頂は素晴らしい天気になっていた!
山頂には最初は6人ほどだったが次々と登ってくる、朝日に照らされた南アルプスの山々に富士山、八ヶ岳、中央アルプスの宝剣岳、遠くには乗鞍、北アルプスの穂高・槍・立山・剱岳、鹿島槍や白馬までも!
いつまでも見ていたい景色ですが、そうゆうわけにもイケないので急いで降り、山荘に預けたザックを担いで間ノ岳を越えて農鳥小屋へ、今日も名物の親父さんは双眼鏡で間ノ岳を降りて来る登山者を見てます!(笑)
こちらから声掛けると、何処まで?大門沢か〜まだ11時だね気をつけて行きな!
今日はいい天気ですね〜!?
う〜んわからんよ〜あっちには積雲も出てるし、西の方に雲がないから大丈夫とは思うがね!
って普通の会話、愛想は無いが言ってることは間違いない!
西農鳥岳途中ですれ違った二人は農鳥小屋に泊まるつもりと言っていたが、農鳥小屋の親父さんに、この時間なら次の小屋まで行きな!って言われたようで間ノ岳を登っていった!
純粋に山と登山者を愛する親父さんでは?!これは私個人の感想ですが!(^-^)
最後の西農鳥岳と農鳥岳を過ぎ大門沢降下点へ、ここには吹雪で降下点が見つからずビバークの末遭難死した方の親御さんが、再び繰り返す事がないよう設立した鐘塔が登山者を見守っています、私も自戒と感謝の念を込め鐘を鳴らしてきました!
ここから大門沢小屋までも他に漏れず激下り、途中2300m付近で夕べ北岳山荘で同室だった方に追いついたが、なんでも間ノ岳で転んで膝を怪我したらしく急坂下りに難渋している模様、到着が遅れる事を小屋に伝言頼まれた!
大門沢小屋に着いて親父さんに遅れる事を伝えると、ああ先に降りてきた登山者に聞いたよ!何時頃?え〜!5時過ぎるの!?ってそっけない!が、受付から食事の用意まですべて一人の孤軍奮闘でやってるみたいです!このような小屋は南アルプスでは少なく無いです、だから忙しくって愛想はあまりないし(笑)予約のない宿泊は受け付けられないのですね!
心配してた方もテント設営終わって行ってみると約一時間半遅れで無事到着してました!
最後のテン泊なので食料使い切り、ここでガスも使い切り!(笑)余裕がないのはダメですね!(>_<)
翌日奈良田ゲートまで20人程の登山者とすれ違いながらC/T三時間半のところ二時間半、ここの標準時間は登山者に優しい?!(笑)
一時間程ゲート守のおじさんと世間話してバス待ち、その間にも奈良田からの歩きと広河原からのバスで10人程大門沢向けて登って行った!こちらからの北岳ルートはハードル高いが静かな山歩きをしたい人向きですね!
広河原で乗り換え夜叉神峠登山口に戻って無事終了しました!
人気の南アルプスですが、ほとんどの人は広河原から北岳の白峰三山と農鳥岳、北沢峠からの甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳、夜叉神峠から鳳凰三山ですね〜!
それ以外の登山道を歩いている人はホントに少ない!(>_<)
地蔵岳から仙水峠と仙丈ヶ岳から仙塩尾根は数人、農鳥岳から奈良田ゲートは少しだけ居たが、さすがに左俣ルートはここ数日の踏み跡はカモシカと渓流釣りらしき一人?だけで誰にも逢わなかった!
静かな山歩きが好みの方にはうってつけですが、それなりの覚悟と用意周到さが求められると感じた!
救援を求める携帯電波も東の鳳凰から甲斐駒ケ岳エリアの尾根はわりかし通じるが仙丈ヶ岳から先の仙塩尾根から塩見岳尾根にかけて、当たり前ですが何処も谷間に降りたらほとんど通じません!
実際使ったのは7日間だが、初日は一時間6分、最終日が二時間17分なので実質は5日と3時間23分でした!5日目もアラレが降る天候不良で5時間52分しか歩けてないので工夫すれば5日間で廻りきれるかも?まあ早くてナンボ?の世界ではありませんが!(笑)
計画した時点でわかってはいたはずだが、長い一日の行程と何度も繰り返すきつい上り下りで痛めつけられた南アルプス、今はよく歩けたものだと無事終了の感慨に浸ってます!(笑)
でも、喉元過ぎれば熱さを忘れ、もう少ししたら今回スルーした仙塩尾根の一部と塩見岳を計画する自分がいるかも!?(笑)
夜叉神の森から峠のテン場まで
夜叉神峠から鳳凰三山と早川尾根崩落地を越えて早川小屋へ
早川小屋から甲斐駒ケ岳と摩利支天をへて長衛小屋
北沢峠から小仙丈・仙丈ヶ岳をへて両俣小屋へ
左俣沢コースで北岳、北岳山荘への下りでアラレが降る!
翌朝北岳から間ノ岳から農鳥岳を経て大門沢小屋
最終日、大門沢から奈良田ゲートへ
全画面表示の1080画質でご覧下さい!
いやもう写真の数もさることながら、すさまじい山行をよくご無事で・。
出発時のザックは何Kgだったんですか?また40Kgオーバー?
しかも初日は例によって運転徹夜明けですかー!(おまいう)
最終日の映像見たら明らかに疲労の顔してます。が、GoProかついで次々難所を踏破するところもさすがです。
毎度のことながらnekojigenさんの精神力と体力にはかないませんです。
すばらしい山行みせて頂きました。ありがとうございました!
こんにちは〜!(^^)/
翌日も調子こいて富士山に弾丸登山しちゃったので、昨日辺りでようやく平常の動きが出来るようになりました!(笑)
40圈?!まさか〜!ザックが20圓縫メラとGoproに予備電池などで3圈?
合わせて体重の約半分弱くらい?(笑)ちょっとデブった人が手ぶらで歩くくらいのモノですよ!(^^)/
初日の運転は真夜中からだったけど殆どは日中ですよ〜!(^^)/
初日テン場まで1時間と、5日目の左股沢で北岳が6時間、最終日は3時間弱なので3日合わせても10時間時間ほどだから実質は5日間かな??!
しかし南アルプスの繰り返し現れる、累積標高8400m超えの激登下降にはすっかり足腰やられました!
苦行好きなmuddy329さんにピッタリですよ!是非私のよりハードル高い逆回りをやっちゃって下さい!(^^)/期待してます!
ネコさん・・・
写真大杉です・・・
皆さんから写真は最後まで辿りつかないと叱られます!( ;∀;)(笑)
7日間に撮ったのが2000枚超えて真面目に選んでるといつまでたってもアップ出来ないので膨大な数になってしまいました!
こんばんは、nekojigenさん
南アルプス7日間の旅すごくうらやましい限りです。そんなに長い間、山の中にいることができて本当にサイコーだと思います。僕も来年は、白根三山
ありがとうございます!(^-^)無駄に多い写真と動画でレコが重いのですみません!
毎日が日曜日なんで!(笑)しかし南アルプスはホントに懐深いです、今回は北側のメジャーな(笑)名峰だけ廻りましたが、ヒマラヤに登って降りるような累積標高で毎日がバテバテでした!
ホントはあと往復20kmプラスして、塩見岳にも行きたかったのですが体力と気力に燃料・食料が尽きてしまいました!(´д`)
中でも白根三山は人気のエリアなので連休とかは大混雑します!
一般車が入れる各駐車場からシャトルバスで広河原登山口まで移動するのが一苦労です!(>_<)
土曜日5時の奈良田からの始発便は3台増車しても積み残しが大勢出たそうです!
途中でコメント切れてしまいました。m(._.)m
来年は、僕も白根三山行きたいと思います。
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