北アルプス縦走〜立山から焼岳〜
- GPS
- 46:46
- 距離
- 98.0km
- 登り
- 8,279m
- 下り
- 9,395m
コースタイム
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 7:02
- 山行
- 12:31
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 13:36
- 山行
- 12:24
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 13:44
- 山行
- 10:58
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 12:01
天候 | 1日目 曇り時々晴れ 2日目 晴れ 3日目 晴れのち曇り夕方雨 4日目 晴れのち曇り 5日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 上高地からバス |
コース状況/ 危険箇所等 |
良好 |
その他周辺情報 | 上高地温泉ホテルで入浴 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
今年も夏だ!山の日だ!〜ということで、やってきました北アルプス。今年はこれまでに行ったことない山回るぞ!と意気込んでは見たものの、前週に体調崩して走れず、山にも行けず不安を抱えてのスタートとなった。
0日目
金沢富山行JRバスでスタート。
1日目
バスが少し早く着いたため、室堂直行バスがまだ富山駅にいた!というわけで運転手さんに聞いてみるとまだ空いているとのこと。これで1時間先着出来る。室堂は雲が取れ日が差す天気。早速給水し、剱御前小舎に向かう。急登を登ること1時間半余りで小屋を通過し剱沢キャンプ場には11時過ぎに到着。目の前には剱岳がドーン!ホントに良いキャンプ場。
ツエルト設営後12時前に剱岳に向け出発したものの、久しぶりに荷物を担いでバテていたのでペースが上がらない。さらに帰る人は数組いたが登る人はゼロ。雷予報が効いたのか?コチラもレーダーとにらめっこで進む。
前鶴を過ぎると岩稜本番。誰もいないタテバイ怖かったけど、14時過ぎに無事登頂。誰もいない山頂だったけど、視界もないうえに雨が心配でさっさと戻ったのでした。
2日目
今日はどこまで行けるかな?こう言う山歩きをしていると困るのが泊地の予約。今日は薬師岳までは行けるだろうが、その先は黒部五郎小舎。ちょっと無理かなあ。
朝3時20分発。別山中腹で夜明けを迎えるがガスで眺望なし。大汝山で雲が切れ始め、一ノ越付近で快晴となった。
龍王岳脇からは通ってきた剱岳や立山、これから向かう薬師や槍穂までくっきり。眼福。
龍王、鬼岳、獅子岳と通過するもこんなに長かったっけ?時間が思ったよりかかるぞ?!ザラ峠からの登り返しでやられて五色ヶ原山荘で大休止、ペースも1時間押し。このコース、立ちはだかるヤマの北側はなだらかだが、南面が急で足腰にダメージがキツイ。
そんな中でも越中沢岳の山奥で草刈り作業をしていたネパールの青年にはびっくり。重い草刈り機を担いで長靴でどんどん登っていく。聞けば自宅は3800mの高地でエベレスト街道ナムチェのさらに奥とのこと。シーズンにはガイドでエベレストの登頂経験もあり。そりゃスイスイ登っていくはずだわ。拙い英語で会話中、彼が気にしていたのは円安。「これからどうなるのか…?」って、越中沢岳の登りでする会話じゃねえわ。
彼と別れ、スゴの頭で頭はスゴ乗越小屋でのジュースだけとなった。小屋ではコーラとポカリの2本飲み。暑くてよっぽど泊まるか?と思ったがまだ12時。薬師峠までは行こうと数人の同行と抜きつ抜かれつしながら進む。最後は熱中症気味になりながら、17時近くになってキャンプ場に到着。さっさと飯食って就寝。
3日目
今日も今日とてどこまで行くか、調子が良ければ笠ヶ岳まで、と思うが、予約無しで泊まれるテン場がそこしかないんよ。ということで朝は3時20分発。太郎平を歩いているとかなり先に灯が…こう言うのは励みになります。追いついてみると親子連れの方。お父さんと息子さん、楽しそうに歩く。いい趣味教えてもらったね。この先何十年と遊べるよ。
北ノ俣岳でご来光。いや、これが素晴らしかった。赤牛と水晶の間から日が昇ると、薬師や黒部五郎が染まってゆく。御嶽山や白山も。岐阜側は雲海。北ノ俣岳の東斜面はなだらかで池塘やお花畑が広がる。これ道があったら雲ノ平みたいになると思う。本当に良い山です。
黒部五郎はやっぱりカールがすごい。格好良いしあちらこちらから沢音が聞こえる。箱庭みたい。黒部五郎小舎も草原の中に三俣蓮華岳の斜面を背景に佇み牧歌的だけど、美しい。やっぱり泊まりたかった。キャンプ場の方にちょうど笠ヶ岳が絵画のように配置されている。
天気が良いのですれ違う人みんな明るい。三俣蓮華岳の手前で出会ったご夫婦とはしばらく話し込んでしまった。笠まで行くと言うと驚いておられたが、ゆっくり山小屋を泊まり歩いておられるのは羨ましいっす。
その後双六を経由し、いよいよ笠ヶ岳に向かう。これがやっぱり遠い。大ノマ岳でお会いしたご夫婦はすごく大変だったとおっしゃる。ええ、その通りでした。笠ヶ岳ってどこから登っても急なんですね。あの横に長い山容をあるき通して見るとやあっぱり今日も17時近くになりましたとさ。あ、雲海に沈む夕日は「君の名は。」バリに素晴らしかった。
4日目
どこに泊まるか問題は今日も難問。これまでのペースから乗鞍岳まで行くのはかなりキツイ。と言って付近にキャンプ場は無く、強いてあげれば小梨平か?小屋泊も考えに入れつつ進む。槍から昇る美しいご来光を堪能しつつ笠新道を下りる。これはまた修行の道。昨日双六で出会った沼津東高校の合宿組が登って来てたけどどこ泊まったのだろう?いやすごいと思います。
笠新道を下りきったとき、100リットルくらいのザックを背負った方に出会う。これから親不知に向かうそうだ。ちょっと歩く距離歩いた距離自慢になる。山って歩いた距離が長ければ長いほどエラいみたいなところ、あるよね。
さて今日の宿は焼岳小屋が空いていたのでお世話になることに。電波が通じない小さな小屋。キャンセルが出て結局相客は2人だけ。ご飯も美味しかった。というか3日ぶりのまともなご飯、マジで美味かった。あと寝床も。目を瞑ったとたん夢の中でした。
5日目
4時ごろ起き出すと空は晴れている。今回はホントに天気に恵まれたなあ。あと歩いている間に完全に病が抜けた感じ。
同宿の方ももう一度焼岳に登るということでご一緒する。いやもうスゴいモノ見た感じ満載のご来光でした。何か雲のね、形が絶妙。ソロで来たけど喜びを分かち合える方がいたのも良かったなあ。
というわけで、大満足の山行でした。食料過積載とか、2800mのテン場にツエルト&ビビイは寒すぎとかあったけどなんとか無事に5日間の山旅を終えることができました。良くしていただいた皆さん本当にありがとうございました。
ザック OMM25リットル
居住 モンベルULツエルト、タイベックシート、山と道ULマット、SOLエマージェンシーライトビビイ
雨具 上下+傘(使わず)
防寒 上下ダウン、上下アンダーメリノウール
食料 アルファ米10袋、マルタイ3袋、サラスパ3袋、アマノカレー4食、パスタソース、その他カロリーメイト、えいようかん。ナッツなど15000キロカロリーを念頭に(多すぎ)
その他 下着着替え、常備薬、バッテリーなど
ベースウェイト 4.5kg
水食糧 4〜5kg程度
今回の装備はかなり考えて絞って予想外の不足はほぼなかった。本降りの雨に降られなかったのも大きい。
通り雨に見舞われた笠ヶ岳キャンプ場では夜半に冷えて滴り落ちるほどの結露になり、ビビイをかぶっていたらビビイの中まで浸水した。まあ雨具着て寝れば良いだけかもしれないが。今回のように3〜4泊の山行であれば食料をもう少し削って1堊宛紊離瀬屮襯Εールテントを持っていくのもありか。
食料についてはカロリーメイトが途中から喉を通りにくくなり、余ってしまった。アルファ米もコンソメなどで味をつけないと厳しくなった。これからはパスタメインでソースで味変にした方が良いかも。あと重くても肉類を何か持っていこう。
長旅お疲れ様でした
天候にも恵まれて素晴らしい縦走でしたネ*\(^o^)/*
ロングランすごいです👍
また焼岳まで!!久々に焼岳付近の状況が知れて良かったです。
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