後立山連峰テン泊縦走 山から海へ 夢とロマンの栂海新道(扇沢~親不知)
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- GPS
- 58:05
- 距離
- 80.1km
- 登り
- 7,498m
- 下り
- 8,802m
コースタイム
- 山行
- 4:41
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 5:25
- 山行
- 10:37
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 11:32
- 山行
- 8:09
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 9:58
- 山行
- 6:28
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 7:16
- 山行
- 10:34
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 12:16
天候 | 6,7:晴, 8:晴後嵐(;_;), 9:雨後霧(稜線上は強風), 10,11:晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:親不知11:07-電車190円-11:12青海(ランチ)11:57-電車1350円-13:11富山16:30-高速バス6700円-22:20大阪 |
コース状況/ 危険箇所等 |
扇沢~鹿島槍:よく整備された登山道です。 鹿島槍~五竜岳~不帰嶮:鹿島槍吊尾根,八峰キレット,G5峰,牛首,不帰嶮など、落ちたらアウトの難所が続く。石を落とさないように足の運びに注意して、バランスを崩さぬように、集中していきましょう。 天狗ノ頭~白馬~朝日岳:天狗の大下りを登りきれば、気持ち良い縦走路が続く。 朝日岳~(栂海新道)~親不知:いよいよ日本海へ。標高が下がるに連れ、気温が上がります。(早立ちで、涼しい内に抜けることをお奨めします) |
その他周辺情報 | 水場: 冷池山荘 150円/L 唐松頂上山荘 150円/L 白馬岳頂上宿舎 無料 朝日小屋 無料 黄連の水場 出ていた 白鳥の水場 出ていた (地図には「夏は枯れる」とありましたが、しっかり出ていました。 冷たくて、最高に美味かった) シキ割の水場 出ていた ※栂海新道の水場はシキ割を除き、滑りやすい急坂を下りる所が多いので 水場の往復には、気をつけて。 テン場: 冷池山荘(テン場) 700円 唐松頂上山荘(テン場) 1000円 白馬岳頂上宿舎(テン場) 1000円 小屋: 朝日小屋 8500円(1泊夕食付) 白鳥小屋 2000円 ※栂海山荘、白鳥小屋を利用の際は、事前にベニズワイ山岳会の管理者に 連絡を入れておくこと 下山後の温泉: 親不知観光ホテル 1,500円(=入浴料750+送迎バス750) ※下山口すぐ、標高80mの場所に立つホテル ※下山後、海に行く前にホテルで送迎バスを予約すること 下山後のランチ: 大むら カツ丼 750円 ※青海駅(親不知駅から1駅)から徒歩5分 ※営業時間:11時〜18時 |
写真
感想
北アルプスの稜線から直接日本海へ下りることができる栂海新道の存在を知り、いつかチャレンジしてみたいと考えていました。今回は予期せぬトラブルもありましたが、なんとか親不知までたどり着くことが出来ました。
以下、道中記録です。
前日、会議が長引き、会社を出るのが遅くなった。外は土砂降りの大雨。なんじゃこりゃ。傘をさしても、ほとんど役に立たない。覚悟を決めて駅まで走る。家に帰り、シャワーを浴びて、速攻着替えて飛び出す。夕食を食べる時間もなかったが、嫁さんが夕食をお弁当に詰めてくれていて、駅まで車で送ってくれた。いつもありがとう。
梅田の紀伊国屋書店(22時まで営業,助かった)で鹿島槍の地図を購入し、その足で夜行バスに飛び乗った。出発前にドタバタしたが、ギリギリ準備が間に合った。長い旅の始まりです。さぁ、いくぞ!
◆1日目 扇沢~爺ヶ岳~冷池山荘(テン泊)
松本から信濃大町へ電車で移動し、バスで扇沢へ入る。バスの隣席でご一緒させて頂いた方は、御年82才の山の大ベテランさんでした。昨年、81才で劔を登り納めた。そして、今年82才で奥穂を登り納めるために、爺ヶ岳までトレーニング登山とのことでした。おっちゃんの山歴は凄い!ロッククライミングを山岳会でやっていたらしく、正月に屏風岩を2人で3日かけて登る予定が、悪天候となり岩場のテラスで停滞し、5日もかかっただとか、厳冬期にジャンダルムを越えて、凍ってツルツルの馬の背を飛騨側に下るのが怖いんだよ、だとか、私が今後も経験することの無いだろう話をいろいろ教えてくれた。60才でマッターホルンにも登頂。マッターホルンは、登山基地のヘルンリ小屋からの山頂までの標高差から換算して、1時間に400m登れるスピードが必要で、おっちゃんは富士山で鍛えて、500m登れるようにトレーニングしたそうです。75才までは一線でロッククライミングをされていたとのこと。おっちゃん、いつまでも山を楽しんでね。
登山口で登山計画書を提出。「今日は人が多い。既に400人も入山したよ。」だって。テン場を確保できるのかが不安になった。柏原新道を登り切り、種池山荘でランチ休憩。ちょうどお昼時で多くの方が休憩されていました。針の木岳がかっこ良かった。今年はどこも雪が少ない。針の木雪渓も雪が少なそうだった。
爺ヶ岳を越え、冷池山荘へ。テントの受付をしたら、41番目。なんとかテン場を確保し一安心。結局、(定員40張の場所に)53張りの大盛況だった。劔の稜線に沈む夕陽が綺麗でした。
◆2日目 冷池山荘~鹿島槍ケ岳~八峰キレット~キレット小屋~五竜岳~唐松岳頂上山荘(テン泊)
夜中の12時頃に、大きな叫び声を聞いて目を覚ました。テン場の誰かが、悪い夢でも見たのだろう。その後、なんだか眠れなくなった。AM1時頃起床で準備を始め、3時前にテン場を後にした。日頃の寝不足も手伝って、調子が上がらない。今日は長い一日になりそうだ。
4時鹿島槍南峰に到着。まだ真っ暗だ。しばらくすると先ほど追い越した3人組のパーティが追いついた。彼らはここで朝食をとるらしい。一声をかけて、私は先に進んだ。ヘッデンの光で、吊尾根を進む。暗いため高度感はないが、切れ落ちていて落ちたらアウト、慎重に足を進めた。4時30分頃に北峰に到着。まだ誰もいない。キレット小屋から登ってくる光が見えたが、もう少し時間が掛かりそうだ。山頂貸し切り状態で、朝の贅沢な時間を楽しんだ。
陽が登った後、八峰キレットに向かう。ここから先はヘルメットを装着。石を落とさぬよう慎重に急坂を下りた。
キレット小屋は凄い所にあった。有り難く小屋前で、コーヒーを沸かして飲んだ。ここで遭対協の若い方とお話させて頂く。五竜岳までの休憩ポイントや、不帰嶮の方が、八峰キレットよりスレ違いの場所があること等、いろいろ教えて頂いた。(小屋前にいたおっちゃんは、昨日コースタイムの3倍もかけて、キレット小屋にたどり着いたそうだ。遭対協の方が、おっちゃんをどうやって下山させるか、頭を悩ませていた。後立山連峰を一般ハイキングコースと間違って登ってしまったのだろうか?)
その後、ギザギザの長い稜線を歩いて、G5,G4をクリアするころには、ヘトヘトになった。ようやく五竜岳本体に取り付くも完全にスタミナ切れ。岩の上で大の字になってコマメに体力を回復して、少しづつ登った。ここの登りは本当に疲れた。なんとか五竜岳山頂に到着。大の字になって青空を仰いだ。
五竜山荘でランチ休憩を取りながら、計画を考える。今日中に唐松まで行ければ、後の行程が随分と楽になる。小屋の方に午後も天気は安定している(雷の心配はない)ことを聞いて、唐松まで進むことにした。もうヘトヘトだが、気合で進む。親不知までの道程は長い。
ここからの道も予想以上に険しかった。牛首辺りは気の抜けない鎖場が続く。なんとか唐松山荘までたどり着いて、ホッとした。テン場も良い場所を確保できた。疲れきって、早めに就寝。長い一日が終わった。
◆3日目 唐松岳頂上山荘~唐松岳~不帰嶮~天狗の大下り~白馬槍ケ岳~杓子岳~白馬岳頂上宿舎 (テン泊)
3時に目覚ましをかけていたが、起きたら3時半。すっかり寝過ごしてしまったが、体調は大分戻ってきた。今日は今回の縦走の最大の難所である不帰嶮に挑む。集中力が必要な難所だ。復調してよかった。テン場を後にして、まずは唐松岳に進む。ギザギザの稜線の先に、天狗の大下りが見えた。距離はそれほど無い様だ。不帰2峰北峰まで進んで、いよいよというとき、ザックにトラブル発生。背面板(樹脂製)が割れて、右ショルダーがぶらぶらになり、正しく背負えない。手持ちの材料で補修にかかる。なんとかチタンピンペグとダクトテープで応急処置を終えて、ホッとする。山を下りたらメーカ修理だが、それまで持ちこたえてくれれば、それで良い。頼むぜ、相棒!
補修の間に、下から1人、上から1人が通過した。お陰様で、取り付きの難所のルートが読めた。ザックを背負って、アタック開始。デカイテン泊装備のザックが振られ無い様に、慎重に岩場を下降した。昨日までの縦走で、岩場を歩くことに大分慣れており、なんとか最大の難所の不帰2峰をクリアすることができた。不帰1峰で一休み。歩いてきたギザギザの稜線を振り返った。
ここで、休憩中に2人が追いつく。お一人は山の大ベテランさんでした。「岩場の鎖は、ルートの目印にして、鎖は使わない方が良い」といろいろアドバイスを頂きました。若いころ大学の山岳部に所属しており、劔の三ノ窓辺りでビバーク(以前はできたらしい)して、北方稜線等、岩場を歩き回っていたらしい。約30年のブランクの後、久々に山に来て、山を楽しまれていました。おっちゃんの出で立ちは、赤の小さなザック(荷物はたったの10kg!)に、靴は赤のモントレール・バハダ 。重いテントは使わず、ツェルト泊とのこと。ファーストパッキングスタイルがかっこ良かった。今日中に猿倉まで下りるとのこと。おっちゃんは、風の様に駆け下りていった。足がめっちゃ早い!
さあ、これからは体力勝負の天狗の大下りだ。気合を入れて標高差400mの急登にとりかかった。汗だくになって、天狗の頭に到着。ここでも大の字になって、体力を回復した。
ここからは気持ち良い縦走路が続く。道の脇に咲くコマクサが美しかった。モチベーションが上がり、こんな道ならいくらでも歩ける気がした。天狗山荘でランチ休憩。コーヒーとパンを頂く。いよいよ白馬三山、お花畑が楽しみだ。
白馬鑓で一休み後、杓子岳に向かう。台形の形が面白い。杓子岳から下りた所で、水が空になっているのに気付く。(ハイドレーションは残量が判らないのが玉にキズ)
白馬岳頂上宿舎までは後1時間くらい。なんとかなるかと歩き出す。途中、休憩中に、おっちゃんに事情を話して、水を分けてもらった。おっちゃん、ありがとう。本当に助かったよ!明日からは少し多めに持って行こう。
白馬岳頂上宿舎に辿り着き、テントを張る。広いテン場(キャパ100張り)で入口付近の良い場所に張れた。平和なテン場で良かった、とその時は思った。
白馬のお花畑鑑賞ツアーに参加して、いろんなお花の名前を教えてもらった。お花同定は奥が深くて面白い。(ミヤマウイキョウ、ミヤマゼンゴ等、今まで、シシウドとかハクサンボウフウと勘違いしていた。セリ科のお花っていっぱいあるんですね)。小屋前からかっこよい杓子岳を眺めて、テン場に戻った。
さて、夜になると、風がきつくなる。夜中には、暴風が吹き荒れた。そして、雨も降りだす。おちおち、寝ている場合ではない。初めはペグが抜かれた。何度かペグを固定し直し、その都度対応していた。このテン場は石が多く、ペグは深く刺さらない。おまけに軽量化を優先してアライのスティクペグなので、固定力が弱い。持参していた細引きを使って、石に固定する方法に切り替え、上手くいったと思った。その後、更に風がきつくなる。台風並みの風が吹き荒れた。気が付くと、細引きが切られ、風上のペグは全て抜かれていた。テントから飛び出し、なんとかしようと30分ほど格闘するも、なんともできず。打つ手が見つからないのは、辛かった。最後は諦めて、テントに戻り、シュラフに潜り込んだ。明るくなるのをひたすら待った。
◆4日目 白馬岳頂上宿舎~白馬岳~白倉岳~朝日小屋
翌朝、ポールが曲がり、フライが剥がされて、もはや形をなしていないテントから這い出した。シュラフまでビシャビシャ。強風に完全に敗北した。
隣のテントも潰されていた。お話すると「今日が初めてのテント泊」とのこと。新品のテントを風に潰されるのは、さぞ辛かっただろうに。(この方は、扇沢まで縦走の予定を変更して、白馬鑓温泉経由で下山されるとのことでした)
強風の中、テントをなんとか撤収するも、こんどはマットを飛ばされる。マットは、紙のようにひらひらと舞った。近くで見ていた女性が「あそこにあるよ」と教えてくれた。斜面上部にひっかかっているマットの回収には、なんとか成功した。
小屋の自炊室に移動して、計画を立て直す。テントを失ったため、小屋泊に切り替えて進むしか方法がない。幸い小屋ではdocomoの電波が入る。メールで朝日小屋に連絡した後、白馬岳へと出発した。
相変わらず稜線上は強風が吹き荒れている。身体が持って行かれないように、注意して進んだ。白馬岳山頂は、ガスガス。写真を撮って、下山を開始。標高を下げると次第に風は弱くなった。これなら歩ける。助かった。
白倉岳避難小屋で、ランチ休憩。ここで、rockwellさんに出会う。彼は焼岳から入り、ジャンダルムを越えて、ここまで稜線を繋いでやって来た。目指すは親不知。北ア全山縦走を10泊11日でやり遂げる強者だった。すごい人がいるものだと思った。(後に、白鳥小屋で再会することになる)
この日は終始ガスに巻かれたが、お花畑が綺麗なのが救いでした。タカネマツムシソウの大群生は、素晴らしい。ウラジロタデ、カライトソウ等もあたり一面の大群生で迫力があった。お花好きにはお勧めのコースです。ライチョウさんにも会えて良かったです。
長い距離を歩いて朝日小屋に到着。久々の小屋泊まりを楽しんだ。特に、ここの夕食は最高!がっつり4杯もご飯を食べた。女将さんの温もりを感じる良い宿でした。
女将さんに、栂海新道のことを尋ねると「この時期は暑さとの戦い。下界は35度だからね。核心部は最終日。それも、山を下りた坂田峠からだよ。」と教わる。なるほど。いよいよ、明日は栂海新道。夕方7時には床に入り、泥の様に爆睡した。久々の布団は最高に気持ちよかった。
◆5日目 朝日小屋~朝日岳~栂海山荘~白鳥小屋
AM1時起床。自炊室での朝食後、AM2時に小屋を出発し歩き始める。小屋泊だと準備に時間がかからないので楽だ。出発時に、乾燥室で女性に挨拶した。昨日夕食をご一緒させて頂いたソロの方でした。今日は蓮華温泉に向かうと伺った。蓮華温泉や白馬槍温泉もいつか行ってみようと思います。
小屋前で満天の星空を仰ぐ。いきなり流れ星が3つ流れた。今日は良い一日になりそうだ。北アのナイトハイクは素晴らしい。天の川がいつでも頭上にある。ヘッデンを点けて歩いていても、流れ星が判るくらいだ。朝日岳周辺はスターウォッチングにも良い場所と思った。
朝日岳を越えて、吹上のコルへ。打ち抜き文字の案内看板を見て、いよいよ来たぞと思った。夜明け前のアヤメ平を進む。空が白み始める。この日も雲海が素晴らしかった。
夜が明けて、霧が出始める。雲海の中に入ったか?木道脇の池塘が綺麗でした。黒岩山で一休みの後、サワガニ山、犬ヶ岳を経て栂海山荘へ。予想以上にアップダウンがあり、疲れた。栂海山荘で、コーヒーとパンを食べた後、畳の上で寝っ転がって体力を回復した。今日、白鳥小屋まで進んでおけば、明日が楽になる。休憩後、先へと進む。
急坂を下り、どんどん標高を下げる(白鳥小屋の標高は1286m)。ここから先、下駒ケ岳がキツかった。無理やり付けた感満載の道で直登が延々と続く。いくらロープを攀じ登ったことか?ようやくたどり着いた山頂で、ザックを下ろして地面に座り込んだ。
疲れきって、白鳥小屋に到着。綺麗な小屋でくつろいでいると、rockwellさんが到着した。この日の小屋宿泊は2人のみ(テントは外にあった)。この日は、山談義に花が咲いた。彼は大学でオリエンテーリングを経験しており、コンパスと地図を片手に野山を駆け巡っていたそうです。藪にもランク(A,B,C,Dで、Dが最も藪が深い)があって、オリエンテーリング用の地図上では、明記されているそうです。「D藪(弾き返されるほど深い藪)」初めて聞く言葉でしたが、強烈に印象に残っています。バックパックに太陽電池パネル(10日以上も歩くとなると必需品)を背負って、どこでもハイボールセットを持ち歩くスタイルはカッコイイと思いました。
夕暮れ時、小屋の屋上に上がり、美しい空を見上げた。明日も天気は良さそうだ。広いマットに毛布も借りて、今日も泥のように爆睡した。
◆6日目 白鳥小屋~親不知
AM1時起床。rockwellさんに声をかけて、AM2時に小屋を出発し歩き始める。ぬかるんだ登山道は滑りやすく、気を使った。シキ割の水場を越え、坂田峠まで下りて、休憩を取る。舗装路に大の字になった。標高はもう600mを切っている。ここからは低山ハイキングだ。なるだけ、気温の上がらない午前中の早い時間に進んでおきたい。
尻高山・二本松・入道山を越えていく。セミの鳴き声がヒグラシからミンミンゼミに変わる。電車の音も聞こえてくる。ゴールは近い。
親不知から登ってくる人も多くすれ違う。この時期に、栂海新道を登りで行くとは、筋金入りの強者ぞろいだ。どんどん下り、親不知観光ホテルに到着。ザックをデポして、海岸へ向かう。海にタッチ!山から海へ、ついにヤッタぞ!栂海新道よ、ありがとう。
しばらく、打ち寄せる波を眺めて感慨にふけった後、ホテルに戻った。
ここのお風呂は展望が最高だった。すっかり長くなった無精髭を剃ってさっぱりした。風呂でゆっくりしていたら、rockwellさんとも再会できた。
結局、この後ランチもご一緒させて頂き、楽しい旅の終わりとなりました。
この後、電車で富山に移動して、大阪行きの高速バスに乗り、帰途に着きました。
白馬でテントを失う想定外のトラブルもありましたが、なんとか無事歩ききることができました。栂海新道を拓いた、小野建さんに感謝。
今日も良い山でした。
(1日の消費量 水2.5L(行動中のみ、食事除く)、燃料80ml(夜30ml+朝30ml+昼20ml)
荷重16.5kg、アルファ米 10食/12食、行動食 500ml×0/3本)
kickeyさん、お疲れさま、そしておめでとう
以前のレコで栂海新道で日本海を目指されることは承知して
いましたが、なんと扇沢からの後立山連峰縦走までもセットに
6日間、80kmの長丁場制覇、本当にkickeyさんならではです。
前半の八峰キレット、不帰の難所を越え、ザックのトラブル
嵐の夜の洗礼といった困難を克服しての達成は、おそらく
kickeyさんご本人にとっても大いに充実された山行だったの
ではと思います。心からおめでとうと言いたいです。
実は私も10日から13日まで北アルプスに入って、好天に恵ま
れて素晴らしい縦走を体験しました(レコはこれから書きます)
本当に山登りは楽しいですね。。
これからも素晴らしい山歩きの記録、期待しています。
chamchanさん、こんにちは。
なんとか日本海まで歩くことが出来ましたが、なかなかハードな旅となりました。
「親不知まで行くんだ」という強い目的意識がなければ、途中で心がポッキリ折れていたと思います。
今回の核心部は、事前に予想していた八峰キレットや不帰嶮ではなく、白馬岳頂上宿舎のテン場でした。昼間は一見平和に見えた白馬のテン場で、まさかのビバーク体験をしました。ペグを抜かれ、恐ろしいまでの風に対して、なす術がなく、テントを飛ばされないように押さえるだけで精一杯でした。それでも朝まで、風に潰されずに残っているテントも半数近くはあったので、上手くやれば嵐をやり過ごせたのかと思います。
事前に判っていれば、小屋に逃げ込んだのだけれど、天候の急変を予測することは難しいですね。自然の厳しい一面を垣間見た、そんな山行きとなりました。
kickeyさん、初めまして。
7日間の縦走お疲れ様でした。
これだけの期間の縦走って、歩く体力だけでなく、知恵とか勇気とか判断力とか、その他もろもろの総合力が必要なんだろうな、と思います。
達成感とか充実感とか、実際に歩いた人にしかわからないのでしょうが感動しました!
実は白馬岳頂上宿舎のテン場に私もいました。
嵐のようでしたよね・・・しかも日没頃から朝までやむことなく長かった
うちのテントも今、修理に出ています・・・^^;
あの後、また歩き出す気力もすごいと思いました!
お疲れ様でした!&ありがとうございました〜!
mmkkさん、初めまして。
レコ拝見しました。ご家族で山を歩かれているのですね。素晴らしい。
白馬のお花畑や大雪渓は、最高の夏休みの思い出となったことと思います。あの嵐を物ともせず、子供たちはテントの中で熟睡してたなんて、将来、大物になりそうな予感!
強風にペグを抜かれて、テントを潰されるのを防ぐべく、夜中に雨の中、外に飛び出し30分ほど、私は人間ペグとなって、テントを支えていたのですが、全く収まらない強風に根負けして、結局テントを倒されてしまいました。
風を侮ってはいけないと、脳に刻み込みました。
お疲れ様でした。
kickeyさん、こんばんは!
いつも凄いですけど、今回はとっておきですね!!
水不足やリュック補修のドラマがあっても救われたり、対処できているところがこの旅を一層輝かせていますね!
akirasさん、おはようございます。
北アは遠く、夏山シーズンも短い。長期縦走にチャレンジできる回数も限られます。
本当は昨年度計画していた栂海新道歩きですが、いろいろなことが重なって流れてしまいました。今年こそは、なんとしても完歩したかった。トラブルは山歩きにつきもの。いろいろありましたが、親不知まで、ゴールできて満足です。
北アルプス全山縦走(焼岳〜親不知)にトライしている方とも、最後にご一緒させて頂き、良い刺激を受けましたよ。
不帰2峰北峰付近といえば一番ヤバイところでのザックトラブルじゃないですか
天狗の大下りの大登りもたいへんだし。
と思えば今度は嵐との格闘
その後の低山ハイキング地獄・・・などなど。
それらを克服され見事日本海タッチおめでとうございます
さすがkickeyさん、パワーがありますね!
nanfutsuさん、おはようございます。
ザックトラブルは、核心部へのアタック直前に気がついて対応できたのが、不幸中の幸いでした。不帰2峰北峰からは、いきなりの急降下で、上からコースが見えにくかったのですが、ザックを補修している間に、他の方がお手本を示してくれたのも、ラッキーでした。
白馬のテン場では、まさかの修羅場を経験しました。夜中に強風で、細引きのダイニーマを引きちぎられたときは、ア然となりました。敗北が決まった瞬間です。
(細引きを、石に直接巻きつけていていたため、そこから亀裂が入ってちぎれたか?)
高い耐風性を誇る山岳ドームテントでも、ガイラインを引きちぎられたらおしまいですね。
ダウンシュラフまでビシャビシャになると、さすがにへこみましたが、栂海新道には小屋があり、テント・シュラフ無しでも進めたのが救いでした。
とにかく日本海までたどり着けて良かったです。
nanfutsuさんは、槍穂の稜線から裏銀座を歩かれていたのですね。とっても魅力的なコースだと思います。北アの裏銀座、今一番歩いてみたい稜線です。
今回の縦走で受けた装備面のダメージがあまりにも大きくて、立て直しに時間が掛かるので、今シーズンは無理ですが、来シーズンには是非計画したいと思います。
一気にするなんて、凄すぎです❗
お疲れ様でした。
T-sanpoさん、こんばんは。
いろいろありましたが、なんとか完歩できて嬉しいです。
北アには歩いてみたい魅力的な稜線が多くあります。当分、北ア通いが続きそうです。
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