白馬大池~小蓮華山~雪倉岳~朝日岳(蓮華温泉からの周回コース)


- GPS
- 30:00
- 距離
- 30.1km
- 登り
- 2,703m
- 下り
- 2,701m
コースタイム
→11:15雪倉岳避難小屋(30分休憩 昼ごはん)→12:20雪倉岳山頂(20分休憩)
→14:20小桜ヶ原→15:45朝日岳山頂(10分休憩)→16:30朝日小屋
翌日
05:30朝日小屋発→06:10朝日岳山頂→06:40栂海新道分岐→08:15花園三角点
→09:00白高地沢出合(20分休憩)→10:05瀬戸川出合(10分休憩)
→10:40兵馬ノ平(20分休憩)→11:30蓮華温泉
天候 | 11日:曇り時々晴れ 12日:曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年07月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
・朝日岳から五輪尾根までの間は何箇所か雪渓のトラバースがあり注意が必要 (アイゼンは持っていたほうが安心) ・濡れた木道は滑りやすいので注意 ・蓮華温泉の日帰り入浴はお薦め(少し歩くが野天風呂もある) ・ルートはアップダウンが結構あるため、休憩時間など多目に見積もるのが 良いと思う |
写真
感想
通常、2泊でのルートとなる蓮華温泉→白馬大池→雪倉岳→朝日岳→蓮華温泉のコース
を1泊で計画してみた。初日はテントを背負って12時間前後歩くこととなるため、かなり
気合いが必要である。
今回はほんとにお花がいっぱい!!だったため、まず花の情報を整理する。標高と環境に
より咲いている花が変わり、種類、量ともに今までの山行の中でも一番だったと思う。
○天狗の庭から白馬大池周辺で咲いていた花
ハクサンコザクラ、チングルマ、ハクサンイチゲ、タカネバラ、イブキジャコウソウ
○小蓮華山までの稜線で咲いていた花
ミヤマダイコンソウ、コマクサ、アオノツガザクラ、ムシトリスミレ、キバナシャクナゲ、
ミヤマヤハズハハコ、クモマスミレ、シナノキンバイ
○三国境から雪倉岳周辺で咲いていた花
ウルップソウ(雪倉岳山頂付近はまだ咲いたばかりの株もあり)、ツクモグサ(終わり
かけ)、ハクサンコザクラ、イワベンケイ、ミヤマシオガマ、アカモノ、ハクサンイチゲ、
タカネヤハズハハコ、クモマスミレ、オヤマノエンドウ、ミヤマアズマギク、ミネズオウ、
シナノキンバイ、チングルマ、ミヤマムラサキ、ミヤマキンバイ
○雪倉岳のカール周辺から小桜ヶ原で咲いていた花
ウスユキソウ、タカネバラ、ミヤマキンポウゲ、ミズバショウ、リュウキンカ、
ハクサンコザクラ、ニッコウキスゲ、イワイチョウ、ショウジョウバカマ
○五輪高原周辺で咲いていた花
ニッコウキスゲ、シラネアオイ、ヒオウギアヤメ、チングルマ、ハクサンイチゲ、
オオサクラソウ、ワタスゲ
○兵馬ノ平周辺で咲いていた花
ギボウシ、クルマユリ、ヒオウギアヤメ、オタカラコウ
○その他登山道周辺などいたるところで咲いていた花
サンカヨウ、キヌガサソウ、ミヤマキスミレ、ハナニガナ、ツマトリソウ、イワオウギ、
ミツバオウレン、ムシトリスミレ、ゴゼンタチバナ
etc...ということで、50種類前後の花を見ることができた。すごい!!
--------
蓮華温泉の駐車場に2:30に到着し、仮眠をして5:30にスタートする。
白馬大池までは一本調子の登りが続き、なかなか体がリズムに乗れない。
天狗の庭で軽く朝食(パンなど)を食べて少し元気を回復し、大池へ向かう。
大池に到着すると、ハクサンコザクラとチングルマのお花畑が広がる。なんとも
良い雰囲気で、時間があればここでのテント泊もいいですね。
天気もこの時期としては上々で、少し登ると小蓮華山と雪倉岳が一部雲を纏いなが
ら大きく目の前に広がっている。
小蓮華山に取り付くと、ここから三国境までは絶景の尾根道を辿っていく。
白馬岳は雲に隠れているが、山の左側は栂池や白馬大雪渓、右側は鉢ヶ岳から
雪倉岳の景観がすばらしい。
三国境で荷物をデポし、白馬を往復しようか?とも考えたのだが、山頂が雲の
なかだったのでパスすることにした。(この選択は大正解 この後の工程から
もし白馬に寄っていたら朝日小屋到着は18時近くになった可能性がある)
鉢ヶ岳の巻き道手前から白馬岳方面を振り返ると、大きなお椀状の地形の縁に小蓮華山か
ら白馬岳、旭岳と並んで聳えており、壮観!ここから風が強くなり、かなりシャリバテ気
味の状態で雪倉岳避難小屋にたどり着いた。
小屋の中で落ち着いてお昼御飯を食べることが出来、とても助かった。
元気を回復し、雪倉岳山頂へ向かう。
雪倉岳周辺はウルップソウが沢山咲いている。ツクモグサも多いが、終わりかけで
奇麗な花は残っていない。
雪倉岳山頂の景色は360度パノラマビューで大池から歩いてきたルートがはっきりわかる。
花も沢山咲いていて、広々としており、風がなければゆっくりと休憩したい場所である。
雪倉岳の広い山頂部から少し下ったところで、1羽の雷鳥に遭遇。さらに下り、シナノキ
ンバイの花畑を見ながら歩いていると、前を歩く長男が突然ストップ。近づいていくと、
ライチョウが3羽道のすぐ脇を歩いていた。
雪倉岳のカールに下っていくと、火山岩が現れルートの雰囲気が荒々しい感じに変わる。
赤男山までたどっていく道が俯瞰でき、縦走してるなあ、という満足感みたいな
ものを味わいながら歩く。
小桜ヶ原に入ると、湿原となり、なんとミズバショウとリュウキンカが花盛り。
変化があって楽しいルートです。長いけど。。。
朝日岳水平道と朝日岳山頂への分岐点に到着し、少し迷ったが山頂を踏んでいく
ことを選択した。(晴れて来たし、二人とも気分が良かったため)
当然のことながら、ここでの登りは結構きつい。
しかし、山頂の展望を楽しむことができ、下り途中で6羽の子供を連れた雷鳥を
見ることができた。(雷鳥、多いなあ)
16:30に朝日小屋へ到着したのだが、ヘリによる荷揚げの真っ最中で、荷揚げが
終わるまでテントを張ることができず、30分ほど炊事場で待機する。
しかし、これまたあまり見ることのできない作業で、逆に良かった。
テントを張り、定番のキムチ鍋による夕食後、少し周辺を散策し、20時前には
寝てしまう。
翌朝4時に起床し、5:30に出発。曇り空だが、剣岳も見ることができる(海も見える!)。
2度目の朝日岳山頂で景色を楽しみ、栂海新道の分岐へ向かう。栂海新道分岐から五輪尾
根までは所々雪渓が残っており、気が抜けない。また、このルートは水が豊富で、その
ために花が多いと思うのだが、木道の部分が濡れて滑りやすくなっている所があり、転ば
ないように注意が必要。
五輪高原では開放的な風景の中で、ニッコウキスゲが沢山咲いており、歩みも遅くなる。
カモシカ坂を下り、白高地沢の仮橋(ワイルド!)を渡り、ヒョウタン池を通り瀬戸川に
至る。瀬戸川は水量が多く立派な橋が架けられている。
ここから蓮華温泉までは300メートル前後の登り返しとなる。兵馬ノ平に到着する
とギボウシ、ヒオウギアヤメ、クルマユリなどが山の景色をバックに咲き乱れ、
別天地!という感じ。いや~、ルート終了直前にこの景色は最高です。
兵馬ノ平からは整備された木道を順調に登り30分ほどで蓮華温泉ロッジに到着。
温泉でしみじみと今回の山行を思い返しながら、ゆっくり温まってから帰路についた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する