【遠征】尾瀬の山縦走(燧ヶ岳/皿伏山/白尾山/至仏山/笠ヶ岳)
- GPS
- 40:52
- 距離
- 68.3km
- 登り
- 3,701m
- 下り
- 3,279m
天候 | 晴れ昼過ぎから曇り(3日目のみ夕方雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
4日目は14:30鳩待峠発(同日15:05戸倉着のシャトルバス、その後は15:30発20:05バスタ新宿着の関越交通高速バス。渋滞による遅れあり) |
コース状況/ 危険箇所等 |
1日目の燧ヶ岳は〔登り〕長英新道…ぬかるみがひどい。俎瑤謀伉困垢觝櫃房禊慨躙渦媾蝓 眠爾蝓優淵妊歎Α沈个転がる急な下りだが、特に危険箇所なし。 2日目の皿伏山・白尾山は特に危険箇所なし。 3日目の至仏山は〔登り〕東面道…高天原辺りの岩場は慎重に。雨の日は蛇紋岩が滑るので危険。鎖場3ヶ所あるが、鎖を使えば特に危険なし 〔下り〕小至仏山経由の左回り…雨の日は蛇紋岩が滑るので危険 4日目の笠ヶ岳は、ぬかるみあり。また、山頂直下が危険。今回最も危険を感じた。 1日目の歩数33,249歩。2日目の歩数33,672歩。3日目の歩数25,805歩。4日目の歩数28,969歩 |
その他周辺情報 | 2泊目の元湯山荘では山荘内のお風呂が温泉 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ヘルメット
|
---|
感想
夏の遠征で、尾瀬へ。
3年前の6月末に右回りで木道を歩いた。尾瀬の豊かな自然に魅了され、また、百名山2座に登りたいと思った。今回、それを実行。
当初予定は、単純な左回り(大清水→燧ヶ岳→至仏山→鳩待峠)。ネットで予約できる東電の山荘を予約した(大清水→尾瀬沼山荘泊→燧ヶ岳→元湯山荘泊→至仏山→鳩待峠→鳩待山荘泊)。その後に、大清水入りが半日早まることになったため、有効に時間を使おうと、
1日目 燧ヶ岳(尾瀬沼山荘泊)
2日目 皿伏山・白尾山(元湯山荘泊)
3日目 至仏山(鳩待山荘泊)
4日目 笠ヶ岳
というプランになった。
2日目はおかしなコースだが、それ以外は標準的なコースだと思うので、参考になればと思う。
【1日目】
朝3:50に大清水に到着。高速バスでは、思ったよりは眠れたが、今日は燧ケ岳に登るので、体調が悪くとも、気にしない。
同じような登山客は数名。
少し星が見えているが、夜明けも近いので、少し白み始めた夜空にチラホラと。
準備運動を済ませ、4:10出発。と、しかし、いきなりデジカメの電池3つが全てバッテリー切れという事態に。気温は20℃なので、寒さで効かないという、いつものパターンでもなさそう。予備で持ってきたビデオカメラがいきなり役に立つ。
気を取り直して、出発。まずは、尾瀬沼山荘を目指す。
一ノ瀬までは林道を行く。明るくなってきたので、ヘッドランプは途中でしまう。
一ノ瀬からは通常の登山道。川や、小さな滝が、登山道のすぐ近くを流れる。
3年前に歩いた道を逆行している。思い出しながら、歩く。
木道が出てきて、尾瀬に来たという感じがする。しかし、木道は滑るなぁ。
時折、周りの山々が見えるところがあり、今いる場所を改めて自覚する。
朝日が樹間から差し込んでいる。今日は、天気良さそうだ。
三平峠を越えると、尾瀬沼が見えてくる。
7時前に、尾瀬沼山荘に到着。
山荘のご主人に、このところ毎日のように夕方に夕立があるから、レインウェアは持って行った方が良いと教えてもらう。
荷物を置かせてもらって、燧ケ岳山行に必要な物をリュックに詰める。思っていたより暑かった(汗もけっこうかいた)ので、服装も短パンに替える。意外と、この荷物の詰め替えに時間がかかってしまう。
少し身軽になって(後から判明;おそらく8kgくらい)、燧ケ岳へ向かう。
尾瀬沼に差しかかると、やはり花があり、写真に興じる。
長蔵小屋を経て、長英新道分岐へ。
いよいよ燧ケ岳へ。
と、思いきや、樹林帯の緩い勾配を登る道。ぬかるみは結構ひどいが、楽しい山歩き。ぬかるみを、どう回避するかを考えながら、歩く。
が長いこと続いたところで、まさかの「1合目」の標識!
確かに、勾配は緩かったけれども…。仕方ないね…。
我慢して、黙々と登る。
3合目辺りから、樹林帯を抜け、日の当たる道になる。
時間は10時頃となり、太陽が照り付ける。暑い…。
4合目を越えると、尾瀬沼が見える眺望場所に出る。少し報われる。
日の当たる急登を行く。
岩場では、両手を使うような所もあるので、ストックはリュックに格納する。
念のため、ヘルメットも装着する。
6合目を越えた辺りで、少し開けた所に出る。
樹間に燧ケ岳の山頂が見える。もう少し頑張るかという気になる。
ミノブチ岳に着くと、尾瀬沼が一望できる。天気も良く、雲も気持ち良く、申し分ない。
後ろには、燧ケ岳の山頂が見える。
既に下ってきた初老のグループは、朝から登っていたらしい。確かに、8合目前で11時過ぎだから、早く登らなければ。
山頂も見えているし、それ程の急登ではないので、どんどん登る。
11:45俎瑤謀伉此
少し風に吹かれて涼んだ後、柴安瑤悄2拱はデポした。ペットボトルとビデオカメラと、山旅ロガー発動中のスマホのみ。
雲が北から流れてきて、あれよあれよという間に、柴安瑤鯤いけしていく。
12:12柴安瑤謀伉此
山頂には、高校生らしきグループが引率の先生と共に昼食を摂っていた。
しばらく尾瀬ヶ原を眺め、身体を休めた後、俎瑤北瓩襦
俎瑤皹世吠い錣譴討り、いつ雨になるか分からないので、早々に下山を開始する。
下山には、最もルート的に良いナデッ窪を選んだ。尾瀬沼の西岸を通って、尾瀬沼山荘に帰れるルート。
ナデッ窪への分岐が、行きには分からなかったが、8合目の標識の裏が分岐の案内板になっていた。
ナデッ窪は、雪崩窪(ナダレ窪)がなまったと言われる通り、急な谷筋。岩がゴロゴロしていて、これを登りで使おうとすると、かなり大変ではないかと思った。
下山で使用する分には、比較的テンポ良く下りることができ、問題ないかと。
結構良いペースかなと思ったが、分岐から沼尻まで、コースタイムの2時間ジャストくらい。
沼尻では、もうだいぶ曇っていて、いよいよ山荘のご主人の言った通り、夕立が来るかなと思う。
尾瀬沼では、結構ハイペースで歩いたが、同じような道であること、あまり目印がないことから、まだ着かない、まだ着かないと思ってしまう。
結局、一時、にわか雨に降られるが、木々に覆われていたこと、小雨であったことから、レインウェアを着ることまではしなかった。
16:25尾瀬沼山荘に到着〜。
登山靴を洗える洗い場に、ブラシもあったので、燧のぬかるみで着いた泥をよく落とす。
山行の後にお風呂に入れるのは、とてもありがたい。
石鹸、シャンプー等は禁止だが、それでもよく汗を流し、疲れを取る。
夕飯は、17:30〜18:30。食事は、ちょっと塩辛かった。
明日は、皿伏山・白尾山に登る。少し予習をし、20:30頃、就寝。
【2日目】
0日目が夜行バスだったので、少し長めに眠ろうと思い、5:20頃起床。とてもぐっすり眠れた。やはり布団で眠れるのはありがたい。
ゆっくりパッキングしながら、朝食のおにぎり弁当を半分食べる。
今日は、昨日と違い、全部の荷物を背負って歩かなければならない。コースタイム通りに周れるかどうか。
結構時間かかってしまって、6:50出発。
尾瀬沼の畔で逆さ燧の写真を撮っていたら、東北から車で花の写真を撮りながら旅をしているという60代の男性に出会う。沼尻の方へ向かうというので、じゃあ途中まで同じルートですねと、一緒に歩き始める。
温泉や城にも興味があるとのことで、話が大変面白く、話に興じていたら、気付いたら、沼尻近くまで来てしまっていた。結局、沼尻までご一緒し、そこで別れて、大清水平への分岐となる南岸分岐へ戻る。南岸分岐は確かに分かりにくいが、注意力散漫により、1時間のロスとなる。
南岸分岐8:35発。樹林間で日陰だが、少し急な登りがあるだけで、息が上がる。
今日は、荷物が重く、登りの一歩一歩がこたえる…。
頻繁に荷物を下ろしての休憩を取る。
9:55なんとか皿伏山に登頂。木のベンチにて昼食。虫が多く、長居をするつもりはなかったが、それでも20分程休憩。ぬかるみが多く、足を休める所はほとんどなかったため、ベンチはありがたかった。
気温は、木陰なので、22℃。
セン沢田代に向かって、一旦、坂を急激に下る。次の白尾山は、皿伏山より100m程高いので、「こんなに下っちゃあ…」と思うが、仕方ない。
下りきると、今度は笹薮+ぬかるみの道。笹薮で下が見えないので、時折、ぬかるみにはまる。
そして、白尾山への登り。一気に登るというよりは、登りが長く続くという感じ。樹林帯は涼しいのでまだ良いが、日向での登りは汗だくになる。
ここで、南岸分岐を経てから、初めて、登山客に会う。平日で、しかも、マイナーコース。誰にも会わなくても不思議はないと思っていたが。
雲が多くなってきたので、樹林間でも日が出ていると安心する。下りの八木沢道がどんな道か分からないので、雨に降られると滑ったりして危ないかと心配になる。
まだかまだかと登っていると、急に視界が開ける場所に出て、白尾山山頂。11:45。
ここの山頂にもベンチあり。日向だったので、やめようかとも思うが、腹が減っていたので、休憩し、弁当を食べる。
その間にも、絶対に雨を降らせるような黒雲が近付いてくる。
ここでも、20分程で出発。少し携帯の電波はつながるようだった。
しばらくは稜線沿いの緩やかな下り。
12:40マイクロウェーブ反射板。この先は、なんと、車も通れる林道になっていた。電源開発の整備の人が来るのだろうか。
お蔭でとても歩き易く、時間短縮もできた。
この林道を歩いている時に、後方で雷が鳴る。前方は雲もあるが青空が広がっていたので、大丈夫だとは思ったが、流石にその後雷が落ちた時には、八木沢道の状況によっては、どこかで雨宿りや、雷を避けるための待機をしなければならないかと思った。
12:55富士見峠を通過。十二曲りに入る。山腹を下る。まだゴロゴロ鳴っているが、天気はなんとかもちそうだ。
山道だが、歩き易い道であり、調子良く歩く。
13:25、昼場の手前、時間では20分程手前で休憩。コースタイム通りではあるのだが、腹が減ったのと、なかなか昼場に着かない気がして。
天気がやはり気になる。見晴のような平地で雷だったら、隠れる所もないんじゃないか。
八木沢道を下る。所々、ぬかるみがあるが、今まで程ひどくはない。
14:35八木沢橋。ようやく先が見えた。晴れ間も見えており、少し休憩する。
15:35見晴着。まず、最初に目に入ったのは、テントだった。テント泊の人が、もう夕飯の支度をしていた。
第二長蔵小屋などの山荘群を抜け、赤田代方面へ。歩き易い木道で、時間も押しているため、本日最速のスピードで歩く。
雲は多く、晴れ間もあるものの、いつパラパラと降り出してもおかしくない様子。
16:10元湯山荘到着。東電の山荘に2泊目ということでもらえたコーラが旨かった。飲みながら、登山靴を洗う。
元湯山荘のお風呂は、温泉。
夕飯の時間を気にしながらではあったが、本当に気持ち良く、ありがたいと思った。
夕飯は、天麩羅もアツアツで、美味しかった。
夜は、今日も一人で部屋を使わせてもらえた。ただ、網戸の破れから、小さな羽虫が入ってくるらしく、それに気付くまでに、たくさんの羽虫を入れてしまった。
夕方の天気から半ば諦めていたが、20時半頃外に出てみたら、満天の星空だった!これだけの星を見るのは、いつ以来だろう。天の川も見える。
流れ星も幾つか見れた。ずっと見ていたかったが、首が痺れてきたので、また明日に期待し、眠りにつく。21時頃就寝。
【3日目】
暑くて、ウトウトしか眠れなかった。部屋は27℃。眠れるように色々してみたが、1時間くらいおきに起きてしまった。
予定通り、3:40起床。
昨夜、色々検討したが、結局、荷物を今日の宿泊所である鳩待山荘に預けて至仏山か笠ヶ岳に登るという案は却下し、当初の案の通り、荷物を背負ったまま、至仏山へ登ることにした。
4:50元湯山荘を出発。一面の霧で、まだ薄暗い。湿原の気候ということで、日中は晴れてくれるといいけど。
朝の露に濡れた花々が綺麗で、写真を撮りながら、山の鼻へ向かう。
6時半頃、ヨッピ吊橋を過ぎた辺りで休憩をしている間に、だんだん霧が晴れてきた。至仏山も見えてきて、青空の下、尾瀬ヶ原を行く。
背中の荷物は重いが、池塘は美しく、また、天気が良いので、燧ケ岳も至仏山も池塘に綺麗に写っている。写真に興じながらの、ゆっくり歩きとなる。
8:55山の鼻着。休憩を取り、至仏山へ出発(9:25)。
至仏山は、登り始めは、樹林帯。背中の荷物が重く(夕方量ったら、14kgあった)、一歩一歩身体を持ち上げるのが、大変。すぐに息が上がる。
至仏山特有の蛇紋岩は、植物が育ちにくいらしく、森林限界が低いらしい。
森林限界を越えると、岩がゴロゴロする登山道。日向で、太陽が照り付け、暑い。
土曜日で、登山客は多い。至仏山は、鳩待峠にも近く、アクセスし易さもあるだろう。
後から来る登山客にも追い抜かれていく…。
休憩で振り返ると、燧ケ岳と尾瀬ヶ原が綺麗に見える。絶景。
10:45中間地点(5合目)到着。しんどいので、一旦荷物を下ろすと、つい長い休憩になってしまう。水の消費も早い。
背中に荷物を恨めしく思いながら、仕方なく登る。
鎖場もあるが、バランスを取りながら登らないと、亀のように引っくり返ってしまいそうなので、慎重に行く。
高山植物が多く、写真を撮るのも、小休憩。特に、ヒメシャジンが多かった。
高天ヶ原辺りでは、木の階段も多い。木の階段の所では、休まずに行こうと思っていたが、流石に50数段を一気に上がった時にはキツかった。
なかなか、至仏山頂へ着かない。もうこれを越えたら山頂かという所があるが、越えてもまだ先がある。
それ程単調な登りでもないとは思うが、岩も多く、登りにくいためか、しんどかった。今回の山行では、燧ケ岳よりも辛かった。
13時、ようやく至仏山に登頂。着いた時には、思わず声が出てしまった。
登頂前から、雲が多くなっており、登頂時には、だいぶ黒雲が頭上を覆っていた。
それでも、今日はまだこれから小至仏山を周って帰らないといけないので、腹ごしらえをする。
千葉から来たというご夫婦と話したところ、早朝に出て、日帰りとのことだった。
13:30出発。流石に今日は降られるだろうと思いながら、黒雲の下を急ぐ。
小至仏山へは、岩稜帯を行く。基本的には、緩やかな下りだが、岩の間を下るような所は、そう簡単に歩けず、もどかしい。
岩稜帯では、今まであまりなかったお花畑や、イブキジャコウソウの密生区域もあり、植生が異なるように感じた。
一旦下った後、小至仏山へ登り返す。
小至仏山も、雲に隠れたり出たり。先ほどの黒雲ほどヤバそうではないが、それでも早く登らないとと気持ちは急く。
小至仏山は、登り返しの距離がそれ程ないのか、あまりしんどくはなかった。14:25登頂。
ここからは、もう一方的な下り。岩の間を抜ける所あり、木製の階段あり。
笠ヶ岳との分岐、14:55通過。雲はずっと立ち込めている。急げ急げ。
原見岩を越え、樹林帯に入って、しばらくして、雨が降り始める。昨日もなんとか乗り切ったが、今日はレインウェアを着なければならないか…。と思っていると、だんだん雨粒が大きくなってきた。丁度、木を倒したようなベンチがあったので、靴を脱いでレインウェアを着る。熱がこもって暑いが、仕方ない。
下るだけだが、疲れと荷物の重さで、なかなか着かないような気がする。
雨はいつの間にかやんでいたが、立ち止まって脱ぐのも面倒なので、そのまま行く。
16時、鳩待山荘に到着。登山客多し。今日は土曜日だから、日帰りでもう帰る人もいるのかな。
鳩待山荘のお風呂で、昨日燧ケ岳を見晴新道で下りた方の話を聞く。ぬかるみが本当にひどくて、困ったとのこと。どうやら再開通したものの、普通の人が歩けるような道ではないようだ。
この方を含め、今日は10畳の部屋を3人で。もうお一方は、尾瀬に非常に詳しい方で、3人で夕食を摂った際にも色々教えてもらった。
結局、夜も歓談し、花や山について教えてもらう。楽しい夜となった。
残念ながら、今夜は雲が多く、星はほとんど見れなかった。
21時就寝。
【4日目】
4:20起床。今日は、笠ヶ岳への往復の予定。荷物はこの鳩待山荘に置かせてもらう。大体は、昨夜、仕分けをしておいたので、そんなには時間はかからない筈。
…だったが、なんだかんだで、出発は5:30…。
天気は良さそう。昨日のような霧もない。
早速、鳩待登山口から笠ヶ岳を目指す。
はじめは、樹林帯。昨日の夕方、雨に降られながら下っていた時には、結構急な箇所もあるから、これを登るのは大変そうだなぁと思っていたが、荷物も軽く(鳩待山荘に帰ってから量ったら、6kgだった)、昨日は目に止まらなかった花の写真を撮ったりしていたら、それ程しんどくない。樹林帯で涼しかったのも良かった。
6:40原見岩で写真を撮る。尾瀬ヶ原は霧に隠れているが、燧ケ岳が綺麗に見える。
7:05オヤマ沢田代で少し休憩と食事。小湿原に風が抜ける。
オヤマ沢田代を越えると、小至仏山と笠ヶ岳との分岐。小湿原を回り込むように左折する。
多少のアップダウンを繰り返しながら、歩く。笠ヶ岳も見えてきた。
天気も良く、雲海も望める。
笠ヶ岳山頂と湯の小屋温泉との分岐辺りには、キンロバイのお花畑。他にも色んな花があり、癒される。
笠ヶ岳山頂へは、岩場を登る。荷物は軽いので、昨日のように身体が揺れた時に背中の方に引っくり返りそうになることはないが、浮石等で足を踏み外したりするとえらいことになるので、慎重に、前かがみで行く。今回の山行で、難易度は最も高かったと思う。
9:22笠ヶ岳に登頂。休憩を取るが、雲が流れてきて、すぐに至仏山の眺望もなくなる。雲が流れてくると同時に、トンボも大量発生する。雲の際に小さな虫がいるとか、そういう理由だろうか。
今日は、山頂に立ったのが早かったが、雲が出るのも早いように思う。帰りのバスのこともあり、早々に下山を開始する(9:48)。
何故か山頂からの下りは、それ程怖くなかった。とはいえ、慎重に。
山頂と湯の小屋温泉との分岐を、温泉への方へ進む。数分行くと、片藤沼に着く。
人はおらず、辺りには鳥の声だけで、鏡に夏の雲が写っている。なかなかに情緒的。
分岐に戻り、行きに来た道を戻る。雲は出てきているが、雨は降りそうにない。
笠ヶ岳は、また燧、至仏とは違った花が見れた。今日は、燧、至仏に雨などで登れなかった時のための予備日だったが、笠ヶ岳に登れて良かったと思う。
12:25頃 原見岩で休憩を取り、食事する。
山頂分岐で出会った方が後から来て、少し話す。群馬県からで、今日も日帰りだそう。こんな良い所に日帰りで来られて、羨ましい。
あと少しで終わり。名残惜しむように、下る。
13:30鳩待峠へ到着。
鳩待山荘で着替えさせてもらって、荷物も詰め直す。
3年前に、大清水で食べた花豆ソフトクリームを食べながら、14:30発の戸倉行きのバスの乗り場へ向かう。
【4日間まとめ】
荷物を背負って3泊もする山行は初めてなので、交通手段の予約、ルート選び、持って行く物の取捨選択等、準備は大変だった。
しかし、結果としては、天気にも恵まれ、ほぼ完璧と言って良い山行となった。
予定していた山も全て登ることができ、山や花の良い写真もたくさん撮ることができ、怪我もしなかった。
尾瀬で出会った方、家族に、感謝したい。
今後の課題としては、体力をつけること、軽量化のため持ち物を見直すことか。
また、近場で少しずつ試していきたい。
2020年3月7日 追記
グレートトラバース3で、田中陽希さんがヨッピ吊り橋をもって、景鶴山(登頂不可)に登頂したことにすると話していたので、同様としました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する